JPH0924757A - 自動車用フロアカーペット緩衝材 - Google Patents

自動車用フロアカーペット緩衝材

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Publication number
JPH0924757A
JPH0924757A JP19593095A JP19593095A JPH0924757A JP H0924757 A JPH0924757 A JP H0924757A JP 19593095 A JP19593095 A JP 19593095A JP 19593095 A JP19593095 A JP 19593095A JP H0924757 A JPH0924757 A JP H0924757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cushioning material
floor panel
carpet
floor
automobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19593095A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Sugimura
英夫 杉村
Akihiro Matsuura
昭博 松浦
Norihisa Kojima
徳久 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAYASHI GIJUTSU KENKYUSHO KK
Hayashi Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
HAYASHI GIJUTSU KENKYUSHO KK
Hayashi Gijutsu Kenkyusho KK
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Filing date
Publication date
Application filed by HAYASHI GIJUTSU KENKYUSHO KK, Hayashi Gijutsu Kenkyusho KK filed Critical HAYASHI GIJUTSU KENKYUSHO KK
Priority to JP19593095A priority Critical patent/JPH0924757A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Passenger Equipment (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂発泡体緩衝材の低バネ化をはかり、制振
効果の高い緩衝材に構成する。 【構成】 フロアカーペットの裏面に一体的に成形貼着
された軟質の発泡体からなる緩衝材であって、フロアパ
ネルに敷設した際の見かけの敷設面積に対して緩衝材が
実際にフロアパネルに接している面積が95%以下に形
成されている緩衝材、また緩衝材のフロアパネルと接す
る面には一様の細かな凹凸模様が形成されており、個々
の凹凸の深さは緩衝材厚さの5%以上、深さと巾の比率
は1:10〜10:1の範囲内にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車のフロアパネル
上に敷設するフロアカーペットの緩衝材に関し、特に自
動車内への騒音の侵入を低減する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車のフロアパネル上にはフ
ロアカーペットを敷設して装飾し、またフロアカーペッ
トの裏面には各種の緩衝材を配して制振、遮音等の機能
も付与してきた。この緩衝材としては、各種のフェルト
や発泡体を配してきたが、自動車のフロアパネル形状が
複雑である場合は、フェルトよりも成形の自由度が高い
樹脂発泡体を配することが多い。この緩衝材の形成方法
は、たとえば特開平1−133722号公報に示される
ように、カーペット表地の裏面に熱可塑性樹脂の裏打ち
をほどこした上で所要の形状にプレス成形し、この型成
形されたカーペットを発泡性樹脂の注入成形型内に配
し、カーペットの裏側にウレタン樹脂を注入し、発泡成
形によって緩衝材を形成する方法による。フロアカーペ
ットの緩衝材を介してのフロアパネル上への敷設構造
は、最も簡単には図5(b)のように弾性要素K1 、K
2 と粘性要素C1 、C2 によって重量体M1 、M2 を支
えたモデルで近似される。今、振動の入力X0 が外部か
ら加えられた場合、この振動は基板の振動X1 に変換さ
れ、緩衝材をへてフロアカーペット表面の振動X2 に変
換されて車内に伝わる。モデル計算よりただちに振動の
最終的伝達率X2 /X0 を低減するためには、モデルに
おける弾性要素のバネ率を低くすることが有効であると
知れる。そこで緩衝材の低バネ化手法が検討されるが、
最も簡単なのは緩衝材(発泡体)の密度を低くすること
である。これは簡易で有効な方法である反面、密度を低
くしすぎると、緩衝材に腰がなくなって上方のカーペッ
トや乗員の重みを支えられず、緩衝材はつぶれて実質的
に密度が高くなる。また、緩衝材の注入成形においても
型内の内圧を高くすることができないので、発泡反応が
完了するのがおそくなり生産性が低下し、あるいは、注
入液が型の末端にまでいたらず、材料の欠損(ショー
ト)を起こすこともあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するものであって、他の物性を維持しつつ、樹脂発泡
体緩衝材の低バネ化をはかり制振効果の高い緩衝材に構
成する。
【0004】
【課題を解決するための手段】課題を解決する本発明の
手段は、自動車のフロアパネル上に敷設するフロアカー
ペットの裏面に一体的に成形貼着された緩衝材であっ
て、この緩衝材は全体が軟質の発泡体で形成され、フロ
アパネルに敷設した際のみかけの敷設面積に対して緩衝
材が実際にフロアパネルに接している面積が95%以下
に形成されている自動車用フロアカーペット緩衝材。ま
た、この自動車用フロアカーペット緩衝材において、緩
衝材のフロアパネルと接する面には一様の細かな凹凸模
様が形成されており、個々の凹凸の深さは緩衝材厚さの
5%以上、個々の凹凸の深さと巾の比率は1:10〜1
0:1の範囲内にある自動車用フロアカーペット緩衝材
による。
【0005】
【作用】本発明では樹脂発泡体からなる緩衝材の振動伝
達性について鋭意検討した結果、振動源(フロアパネ
ル)と緩衝材の接触面積を見かけの95%以下に少なく
すると振動の伝達率が効果的に低下することを見出し
た。さらに、これを達成するためには緩衝材のフロアパ
ネルと接する面に一様の凹凸模様をほどこし、個々の凹
凸の深さは緩衝材厚さの5%以上、個々の凹凸の深さと
巾の比率を1:10〜10:1の範囲内にすることで緩
衝材がこの凹凸模様の近傍で変形しやすくなって、減衰
効果をさらに高めることもわかった。凹凸の深さが緩衝
材厚さの5%以下では、効果が十分に発揮されない。凹
凸の深さが巾の10分の1以下の偏平な凹凸では緩衝材
が変形しやすくフロアパネル上に敷設した後で凹凸模様
がつぶれて十分に作用せず、また深さが巾の10倍以上
の鋭角の凹凸では緩衝材がこの凹凸模様の近傍で十分に
低バネ化せず、やはり作用が不十分である。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。図
1は、本発明の緩衝材10をフロアカーペット11とフ
ロアパネル12の間に配した模式図である。緩衝材は、
密度が0.03〜0.20g/cm3 の軟質ウレタンフォー
ムが適しており、カーペットの裏面に一体に発泡成形さ
れてなる。緩衝材のフロアパネルと接する面には一様の
細かな凹凸模様20が形成されており、フロアパネルと
の実接触部の総和面積を見かけの接触面積の95%以下
に保っており、より好ましい実施例では50%以下に保
たれている。個々の凹凸の深さは緩衝材厚さの5%以上
必要であり、より好ましくは20%以上である。この凹
凸模様の付与方法としてはあらかじめ緩衝材の発泡成形
型の型面に相当する凹凸模様をほどこしておくか、特開
平5−31737号のように凹凸模様のついたフィルム
を用いる方法もある。 <実施例1>カーペットはタフテッドカーペット、目付
量が1200g/m 2 である。緩衝材は軟質ウレタンフォ
ーム厚さ20mm、密度0.07g/cm3 である。緩衝材の
フロアパネルと接する面には一様に凹凸模様が付与され
ており、形状は図2のような柱形状であり、深さhは1
0mm、巾dは10mmである。見かけの接触面積に対する
実接触面積の比率は50%になる。このような凹凸模様
を形成した緩衝材を平盤上に25%圧縮した際の発生す
る応力は、0.10kgf/cm2 であった。 <実施例2>カーペットは実施例1と同じタフテッドカ
ーペットである。緩衝材は軟質ウレタンフォーム厚さ2
0mm、密度0.06g/cm3 である。緩衝材のフロアパネ
ルと接する面には一様に凹凸模様が付与されており、形
状は図3のような正弦波形状であり、深さhは10mm、
巾dは33mmである。見かけの接触面積に対する実接触
面積の比率は15%になる。このような凹凸模様を形成
した緩衝材を平盤上に25%圧縮した際の発生する応力
は、0.05kgf/cm2 あった。 <比較例>カーペットは実施例1、実施例2と同じタフ
テッドカーペットである。緩衝材は軟質ウレタンフォー
ム厚さ20mm、密度0.07g/cm3 ある。緩衝材のフロ
アパネルと接する面は平坦であり、見かけの接触面積と
実接触面積は等しい。この緩衝材を平盤上に25%圧縮
した際の発生する応力は、0.15kgf/cm2 であった。 <評価方法>図5(a)のように厚さ1.6mm、大き
さが500×600mm角の鋼板Pを保持する骨格Bを
フレームで加振器(不図示)に連絡し、鋼板上に裏面に
評価対象の緩衝材Eを配したカーペットFを載置する。
加振器に0〜500Hz、加振力1Gの入力を与えた際
の骨格部での振動X0と鋼板中央部での振動X1 とカー
ペット上の振動X2 の振動を加速度センサーでそれぞれ
測定しX2 /X0 (小さいほど遮音性良)で評価する。 <結果>図4に実施例および比較例の遮音性評価結果を
示す。緩衝材とフロアパネルの実接触面積が見かけの接
触面積と等しい比較例に比して、これが50%である実
施例1、15%である実施例2の順で特に高周波数側で
遮音性が改善されていることがわかる。
【発明の効果】本発明は、従来では不可能であったレベ
ルで樹脂発泡体からなる緩衝材の低バネ化を達成し、遮
音性能を向上させる。生産性や緩衝材の他の物性を低下
させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝材の敷設態様を示す。
【図2】凹凸模様の一実施例を示す。
【図3】凹凸模様の別の実施例を示す。
【図4】遮音性の比較評価を示す。
【図5】評価装置の説明図
【符号の説明】
10・・・緩衝材 11・・・フロアカーペット 12・・・フロアパネル 20・・・凹凸模様

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のフロアパネル上に敷設するフロ
    アカーペットの裏面に一体的に成形貼着された緩衝材で
    あって、この緩衝材は全体が軟質の発泡体で形成され、
    フロアパネルに敷設した際のみかけの敷設面積に対して
    緩衝材が実際にフロアパネルに接している面積が95%
    以下に形成されていることを特徴とする自動車用フロア
    カーペット緩衝材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用フロアカーペ
    ット緩衝材において、緩衝材のフロアパネルと接する面
    には一様の細かな凹凸模様が形成されており、個々の凹
    凸の深さは緩衝材厚さの5%以上、個々の凹凸の深さと
    巾の比率は1:10〜10:1の範囲内にあることを特
    徴とする自動車用フロアカーペット緩衝材。
JP19593095A 1995-07-10 1995-07-10 自動車用フロアカーペット緩衝材 Pending JPH0924757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19593095A JPH0924757A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 自動車用フロアカーペット緩衝材

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JP19593095A JPH0924757A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 自動車用フロアカーペット緩衝材

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JPH0924757A true JPH0924757A (ja) 1997-01-28

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JP19593095A Pending JPH0924757A (ja) 1995-07-10 1995-07-10 自動車用フロアカーペット緩衝材

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JP (1) JPH0924757A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005049386A1 (ja) * 2003-11-19 2005-06-02 Hayashi Engineering Inc. 衝撃吸収体
JP2005145356A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Hayashi Engineering Inc 自動車用フロア敷設体
RU2539399C1 (ru) * 2013-07-23 2015-01-20 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Нижегородский государственный технический университет им. Р.Е. Алексеева", НГТУ Устройство переключения отводов обмотки трансформатора

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JP2005145356A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Hayashi Engineering Inc 自動車用フロア敷設体
RU2539399C1 (ru) * 2013-07-23 2015-01-20 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Нижегородский государственный технический университет им. Р.Е. Алексеева", НГТУ Устройство переключения отводов обмотки трансформатора

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