JPH09247399A - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム

Info

Publication number
JPH09247399A
JPH09247399A JP8047397A JP4739796A JPH09247399A JP H09247399 A JPH09247399 A JP H09247399A JP 8047397 A JP8047397 A JP 8047397A JP 4739796 A JP4739796 A JP 4739796A JP H09247399 A JPH09247399 A JP H09247399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
data
image forming
digital copying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8047397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3606341B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Nakai
康博 中井
Shoichiro Yoshiura
昭一郎 吉浦
Hidetomo Nishiyama
英知 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP04739796A priority Critical patent/JP3606341B2/ja
Priority to US08/779,387 priority patent/US5854693A/en
Publication of JPH09247399A publication Critical patent/JPH09247399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3606341B2 publication Critical patent/JP3606341B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Storing Facsimile Image Data (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部メモリを利用して、デジタル複写機単体
に備えられている以上のメモリを必要とする複写操作に
おいて、インターフェースにより、外部メモリとして使
用可能なデジタル複写機やホストコンピュータ等が複数
接続されている場合に、ユーザーの希望に応じて最も適
切な複写環境が得られる画像形成システムを提供する。 【解決手段】 転送先とする画像データの選択条件と外
部メモリの選択条件とを複数設定するとともに、異なる
優先順位で上記選択条件を組み合わせたモードを複数設
定しておき、目的に応じて、ユーザーがモードを選択す
ることにより、デジタル複写機は指定された優先順位で
選択条件を適用して、転送を行う画像データと転送先を
決定し、転送する(S80)。これにより、ユーザーが
希望する最適な複写の動作環境を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機等
の画像形成装置及びホストコンピュータ等の画像処理装
置を複数台備え、これら画像形成装置及び画像処理装置
が転送装置を介して互いに接続されている画像形成シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在商品化されている画像形成装置とし
ての例えばデジタル複写機は、原稿画像を複写処理する
場合、まず、原稿画像を画像読取部にて読み取り、画像
記憶部に画像データとして記憶される。等倍複写を行う
場合にはこの画像データがそのまま記録部でプリントア
ウトされるが、また、編集、拡大などの画像処理を行う
場合には、画像処理部でこの画像データに指定された画
像処理を施し、その画像データを記録部にてプリントア
ウトされる。すなわち、このようなデジタル複写機で
は、そのデジタル複写機が備えている画像処理機能のみ
を利用して、用紙上に画像が形成される。上記のように
画像データを一旦、画像記憶部に記憶させておけば、複
数部数の複写を行う場合にも走査は一回で済むので、従
来のアナログ複写機よりも、高速に複写が行えるもので
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記デジタ
ル複写機のように、画像データを一旦、記憶させておく
場合、単に部数が多いというだけであれば、画像形成の
工程を繰り返し行うことにより複写部数の増大は容易で
あるが、複数部数を複写する場合には、複写しようとす
るページ数が多ければ多い程、また、画像データに対す
る画像処理内容によっても、必要とするメモリが増大し
てしまう。
【0004】上記のようなデジタル複写機に限らず、画
像形成装置として考えた場合、その機能は基本的にハー
ドウエアの購入時点において、最高の機能を発揮する。
すなわち、ユーザーが最も高機能の複写機を所望して、
購入時点において最高の画像処理機能を有するデジタル
複写機を購入したとしても、短期間のうちに相対的に低
機能のものとなってしまう。
【0005】この場合、購入済のデジタル複写機につい
て、その複写機が備えている機能以上の機能をその複写
機に望むことはできない。もちろん、メモリの容量に関
しても予めオプションなどが用意されていることもある
が、メモリにかかるコストも高く、また、用意されてい
る以上のメモリ容量が必要になれば、やはりメモリ不足
の問題が解消されることはない。
【0006】したがって、さらなる高機能あるいは新規
の機能を必要とする場合には、通常複写機の買い替えが
必要となる。これは、使用者にとって経済的に大きな負
担を強いるものであり、また、メーカーにとって時代に
あった商品を提供していく以上、必ずつきまとう問題と
なっている。
【0007】一方、近年においては、複数の画像記録装
置等のネットワーク化が提案されている。例えば特開昭
53−116834号公報には、複数の画像読取装置と
複数の画像記録装置とが1個の制御部を介して接続され
る「複写方式」が開示されている。上記の複写方式で
は、何れかの画像読取装置にて読み取られた原稿画像が
何れかの画像記録装置にてプリントアウトされるので、
画像読取装置での原稿の交換等による画像記録装置の待
機時間を短縮できるようになっている。
【0008】また、特公平7−36592号公報には、
画像読取部と画像記録部とを備えた複数の複写機が一台
の制御装置に接続される「画像処理装置」が開示されて
いる。この画像処理装置では、設定された原稿複写モー
ドに応じて、記録すべき画像信号が複数の複写機へ分散
して供給され、これら複写機にて複写動作が並行して行
われるようになっている。
【0009】しかし、前記従来技術においては、転送先
の複写機にてプリントアウトすることを目的とするもの
であって、全ての複写機は基本的に画像処理の機能を備
えており、像形成手段のみを互いに利用可能とした構成
である。したがって、ある複写機でしか利用できない画
像処理機能があるとすると、その複写機が設置されてい
る場所まで行かなければ、必要とする画像処理が行えな
いことになる。また、複写機が配置されている全ての場
所で、必要となるような新たな機能が生じても、全ての
複写機で同じ機能を使用するためには、全ての複写機が
代替されるまで不可能である。特に、画像処理の結果取
り扱えない容量の画像データが生じる場合には、その複
写機のみでは対応することができないという問題点があ
った。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、ユーザーが所望する画像
処理を自機と他の画像処理装置とにおいて、装置間のネ
ットワークを利用して、互いにない機能を補完させるこ
とにより、各画像形成装置及び画像処理装置を効率良く
動作させて、短時間に所望する可視画像を得ることがで
きる画像形成システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る画
像形成システムは、上記の課題を解決するために、少な
くとも一台の画像形成装置と、外部記憶装置と、これら
両者間に接続され、相互通信を行わせて情報を両者間で
転送する転送装置とを備え、前記画像形成装置は、画像
を取り込み画像データに変換する画像入力部と、取り込
まれた画像データを格納する記憶部と、画像データに基
づいて可視像を形成する画像出力部と、画像処理手順に
関する指令を入力するための指示入力部と、記憶部の記
憶容量を管理する制御部とを備えており、画像形成装置
の記憶部における記憶容量より入力される画像データの
データ量が多いときには、記憶容量を越える画像データ
を前記転送装置を介して外部記憶装置に転送して格納さ
せる画像形成システムであって、上記画像形成装置に
は、ユーザーの指定する目的に応じて、転送される画像
データを決定する転送対象データ選択手段が設けられて
いることを特徴としている。
【0012】また、請求項2の発明に係る画像形成シス
テムは、上記の課題を解決するために、請求項1の構成
に加えて、上記転送対象データ選択手段には、転送され
る画像データの選択条件が複数設定され、選択条件間の
優先順位を複数記憶する優先順位記憶手段が設けられて
おり、上記優先順位が任意に選択可能であるとともに、
画像データの格納に使用可能な記憶部の残記憶容量が読
み込もうとしている画像サイズにおける最大画像データ
量よりも小さい場合に、記憶部に格納された画像データ
の中から、選択された優先順位に従う選択条件の適用に
より、外部記憶装置に転送される画像データが決定され
ることを特徴としている。
【0013】上記の構成において、外部記憶装置を利用
して、画像の取り込みを行う場合に、転送対象データ手
段が、ユーザーの指定する目的に応じて外部記憶装置に
転送される画像データを決定するので、画像形成過程に
対してユーザーの要望を反映させることができる。具体
的には、外部記憶装置に転送される画像データの選択条
件を複数用意しておき、その適用する優先順位を変更す
ることにより、転送対象データとして、ユーザーの要望
に最適な画像データを選択することができる。
【0014】請求項3の発明に係る画像形成システム
は、上記の課題を解決するために、少なくとも一台の画
像形成装置と、外部記憶装置と、これら両者間に接続さ
れ、相互通信を行わせて情報を両者間で転送する転送装
置とを備え、前記画像形成装置は、画像を取り込み画像
データに変換する画像入力部と、取り込まれた画像デー
タを格納する記憶部と、画像データに基づいて可視像を
形成する画像出力部と、画像処理手順に関する指令を入
力するための指示入力部と、記憶部の記憶容量を管理す
る制御部とを備えており、画像形成装置の記憶部におけ
る記憶容量より入力される画像データのデータ量が多い
ときには、記憶容量を越える画像データを前記転送装置
を介して外部記憶装置に転送して格納させる画像形成シ
ステムであって、画像データの格納に使用可能な記憶部
の残記憶容量が読み込もうとしている画像サイズにおけ
る最大画像データ量よりも小さい場合に、上記画像以降
に入力される画像データを外部記憶装置に転送すること
を特徴としている。上記の構成においては、外部記憶装
置を利用して、画像の取り込みと出力を行う場合に、画
像形成装置側の記憶部に一連の出力画像データの先頭側
が格納されているために、画像を出力させる際の時間を
短くすることができる。
【0015】請求項4の発明に係る画像形成システム
は、上記の課題を解決するために、少なくとも一台の画
像形成装置と、外部記憶装置と、これら両者間に接続さ
れ、相互通信を行わせて情報を両者間で転送する転送装
置とを備え、前記画像形成装置は、画像を取り込み画像
データに変換する画像入力部と、取り込まれた画像デー
タを格納する記憶部と、画像データに基づいて可視像を
形成する画像出力部と、画像処理手順に関する指令を入
力するための指示入力部と、記憶部の記憶容量を管理す
る制御部とを備えており、画像形成装置の記憶部におけ
る記憶容量より入力される画像データのデータ量が多い
ときには、記憶容量を越える画像データを前記転送装置
を介して外部記憶装置に転送して格納させる画像形成シ
ステムであって、上記外部記憶装置が複数設けられると
ともに、画像形成装置には、ユーザーの指定する目的に
応じて、転送先の外部記憶装置を決定する転送先選択手
段が設けられていることを特徴としている。また、請求
項5の発明に係る画像形成システムは、上記の課題を解
決するために、請求項4の構成に加えて、外部記憶装置
の稼働状態を検出する稼働状態検出手段が設けられる一
方、上記転送先選択手段には、転送先として設定する外
部記憶装置の選択条件が複数設定され、選択条件間の優
先順位を複数記憶する優先順位記憶手段が設けられてお
り、上記優先順位が任意に選択可能であるとともに、外
部記憶装置に画像データが転送される場合に、検出され
た稼働状態に対して、選択された優先順位に従う選択条
件の適用することにより転送先とする外部記憶装置が決
定されることを特徴としている。
【0016】上記の構成により、複数の外部記憶装置が
転送装置を介して利用可能とされている場合、転送先選
択手段が、ユーザーの指定する目的に応じて転送先とな
る外部記憶装置を決定するので、画像形成過程に対して
ユーザーの要望を反映させることができる。具体的に
は、各外部記憶装置の現在の稼働状態を検出するととも
に、転送先として決定する外部記憶装置の選択条件を複
数用意して、選択条件の優先順位をユーザーに選択さ
せ、上記稼働状態を選択条件の優先順位に基づいて判定
し、転送先を決定することにより、各外部記憶装置の稼
働状態に応じて、画像形成装置の使用時点で最もユーザ
ーの要望を反映させる画像形成装置の稼働環境を得るこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図30に基づいて以下に説明する。本画像形成システ
ムは、画像形成装置としての複数のデジタル複写機と画
像処理装置とが、デジタル画像情報の通信を行う手段で
ある転送装置を介して接続されたものとなっている。
【0018】図2は上記デジタル複写機の一例となるデ
ジタル複写機30の全体構成を示す断面図である。同図
において、デジタル複写機30は、スキャナ部31、画
像出力部としてのレーザプリンタ部32、多段給紙ユニ
ット33およびソータを含む後処理装置34を備えてい
る。
【0019】スキャナ部31は、透明ガラスからなる原
稿載置台35、原稿載置台35上へ自動的に原稿を供給
搬送するための両面対応自動原稿送り装置(以下、RA
DF:Recirculating Automatic Document Feeder と称
する)36、および原稿載置台35上に載置された原稿
画像を走査して読み取るための原稿画像読み取りユニッ
ト、すなわちスキャナユニット40を備えている。この
スキャナ部31にて読み取られた原稿画像は、画像情
報、すなわち画像データとして後述する画像処理部へ送
られ、ここで画像データに対して所定の画像処理が施さ
れる。
【0020】多段給紙ユニット33は、第1カセット5
1、第2カセット52、第3カセット53、および選択
により追加可能な第4カセット54を有している。この
多段給紙ユニット33における各段のカセット51〜5
4には、用紙の束が収容されており、操作者にて所望す
るサイズの用紙を収容するカセットが選択されると、そ
のカセット内の用紙束の上から用紙が1枚ずつ送りださ
れ、レーザプリンタ部32へ向けて順次搬送される。
【0021】RADF36は、所定の原稿トレイ上に一
度にセットされた複数枚の原稿に対し、1枚ずつ自動的
にスキャナ部31の原稿載置台35上へ送給する装置
で、操作者の選択に応じて原稿の片面または両面をスキ
ャナユニット40に読み取らせることができるように、
片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送経
路、および搬送経路切換え機構等を有している。
【0022】上記のスキャナユニット40は、ランプリ
フレクタアセンブリ41、CCD(Charge Coupled Devi
ce) 42、複数の反射ミラー43…およびレンズ44を
備えている。ここで、ランプリフレクタアセンブリ41
は、原稿載置台35上に載置された原稿の面に光を照射
して走査するものであり、CCD42は、原稿からの反
射光像を電気的画像信号に変換する素子であり、反射ミ
ラー43は、原稿からの反射光像をCCD42に導くた
めのものであり、レンズ44は、原稿からの反射光像を
CCD42に結像させるものである。
【0023】また、前記スキャナ部31は、上記RAD
F36とスキャナユニット40との連携動作により、原
稿載置台35上に原稿を順次載置させながら、原稿載置
台35の下面に沿ってスキャナユニット40を移動させ
て原稿画像を読み取り、画像データに変換するように構
成されている。このスキャナ部31から得られた画像デ
ータは、後述する画像処理部へ送られ、各種処理が施さ
れた後、画像処理部のメモリに一旦記憶される。その
後、上記画像データが、出力指示に応じてレーザプリン
タ部32に与えられ、用紙上に画像として記録される。
【0024】レーザプリンタ部32は、手差し原稿トレ
イ45、レーザ書込みユニット46および画像を形成す
るための電子写真プロセス部47を備えている。レーザ
書込みユニット46は、画像処理部のメモリから画像デ
ータに応じたレーザ光を出射する半導体レーザ、上記レ
ーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度偏
向されたレーザ光が電子写真プロセス部47の感光体ド
ラム48上で等速度偏向されるように補正するf−θレ
ンズ等を有している。
【0025】電子写真プロセス部47は、周知の態様に
従い、感光体ドラム48、この感光体ドラム48の周囲
に配置された帯電器、現像器、転写器、剥離器、クリー
ニング器、除電器および定着器49等により構成されて
いる。画像が形成されるべき用紙の搬送方向における定
着器49の下流側には、搬送路50が設けられている。
この搬送路50は、後処理装置34へ通じている搬送路
57と多段給紙ユニット33へ通じている搬送路58と
に分岐している。
【0026】多段給紙ユニット33は両面ユニット55
および共通搬送路56を含んでいる。両面ユニット55
は反転搬送路55aと、この反転搬送路55aの入出紙
口に入紙口が通じている両面/合成搬送路55bとを備
えている。反転搬送路55aは用紙の裏表を反転させる
ものである。両面/合成搬送路55bは、搬送路58に
より搬送される用紙を電子写真プロセス部47に導くも
のである。
【0027】共通搬送路56は、第1カセット51、第
2カセット52、第3カセット53から送出された用紙
を電子写真プロセス部47に搬送するものであり、電子
写真プロセス部47へ向かう途中で第4カセット54か
らの搬送路59と合流し、搬送路60に通じている。そ
して、搬送路60は、両面/合成搬送路55bおよび手
差し原稿トレイ45に通じる搬送路61の合流点62で
これらと合流し、電子写真プロセス部47の感光体ドラ
ム48と転写器との間の画像形成位置へ通じている。こ
れら3本の搬送路の上記合流点62は電子写真プロセス
部47に近い位置に設定されている。
【0028】上記レーザプリンタ部32において、画像
処理部のメモリから読み出された画像データは、レーザ
書込みユニット46からレーザ光線として出射され、電
子写真プロセス部47の感光体ドラム48の表面に静電
潜像として形成される。この静電潜像は可視像化されて
トナー像となり、このトナー像は、多段給紙ユニット3
3から搬送された用紙上に静電転写された後、定着器4
9により用紙上に定着される。このようにして画像が形
成された用紙は、定着器49から搬送路50および57
を介して後処理装置34へ送られたり、搬送路50・5
8および両面ユニット55を介して電子写真プロセス部
47へ再度供給される。
【0029】次に、デジタル複写機30が備える画像処
理部について説明する。この画像処理部は、スキャナ部
31から得られた原稿の画像データに画像処理を行うも
のである。画像処理部は、図3に示すように、画像デー
タ入力部70、画像データ処理部71、画像データ出力
部72、記憶部としてのメモリ73、および制御部とし
てのプリントコントロールユニット(以下、PCUと称
する)74を備えている。PCU74は、デジタル複写
機30全体の動作を制御するものであり、CPU(Centr
al Processing Unit) により構成されている。メモリ7
3は、画像データを記憶するものであり、RAM(Rando
m Access Memory)や、ハードディスク等により構成され
ている。
【0030】画像データ入力部70は、CCD部70
a、ヒストグラム処理部70bおよび誤差拡散処理部7
0cを含んでいる。この画像データ入力部70は、CC
D42から読み込まれた原稿の画像データを2値化変換
し、2値のデジタル量としてヒストグラムをとりなが
ら、誤差拡散法により画像データを処理して、メモリ7
3に一旦記憶するものである。
【0031】上記CCD部70aでは、画像データの各
画素濃度に応じたアナログ信号がA/D変換された後、
MTF補正、白黒補正またはガンマ補正され、256階
調(8ビット)のデジタル信号としてヒストグラム処理
部70bへ出力される。
【0032】ヒストグラム処理部70bでは、CCD部
70aから出力されたデジタル信号が256階調の画素
濃度別に加算されることにより濃度情報(ヒストグラム
データ)が得られる。このヒストグラムデータは、画素
データとして誤差拡散処理部70cへ送られ、また必要
に応じてPCU74へ送られる。
【0033】誤差拡散処理部70cでは、疑似中間処理
の一種である誤差拡散法により、すなわち2値化の誤差
を隣接画素の2値化判定に反映させる方法により、CC
D部70aから出力された8ビット/画素のデジタル信
号が1ビット(2値化)に変換され、原稿における局所
領域濃度を忠実に再現するための再配分演算が行われ
る。
【0034】画像データ処理部71は、多値化処理部7
1a・71b、合成処理部71c、濃度変換処理部71
d、変倍処理部71e、画像プロセス部71f、誤差拡
散処理部71gおよび圧縮処理部71hを含んでおり、
入力された画像データを操作者が希望する画像データに
変換する処理部である。したがって、最終的な出力画像
データがメモリ73に記憶されるまで、ここで処理が行
われる。ただし、画像データ処理部71に含まれている
上述の各処理部は必要に応じて機能するものであり、機
能しない場合もある。
【0035】上記多値化処理部71a・71bでは、誤
差拡散処理部70cで2値化された画像データが再度2
56階調に変換される。合成処理部71cでは、画素毎
の論理演算、すなわち論理和、論理積または排他的論理
和の演算が選択的に行われる。この演算の対象となるデ
ータは、メモリ73に記憶されている画素データおよび
パターンジェネレータからのビットデータである。
【0036】濃度変換処理部71dでは、256階調の
データに対し、所定の階調変換テーブルに基づいて入力
濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定される。変倍
処理部71eでは、指定された変倍率に応じて、入力さ
れた既知データに基づいて補間処理を行うことにより、
変倍後の対象画素に対する画素データ(濃度値)が求め
られる。その後、この画素データに基づいて、副走査方
向が変倍され、次に主走査方向が変倍処理される。
【0037】画像プロセス部71fでは、入力された画
素データに対して様々な画像処理が行われる。また、特
徴抽出等、データ列に対する情報収集が行われる。誤差
拡散処理部71gでは、画像データ入力部70の誤差拡
散処理部70cと同様な処理が行われる。圧縮処理部7
1hでは、ランレングスという符号化により、2値デー
タが圧縮される。なお、画像データの圧縮に関しては、
最終的な出力画像データが完成した時点で最後の処理ル
ープにおいて圧縮が機能する。
【0038】画像データ出力部72は、復元部72a、
多値化処理部72b、誤差拡散処理部72cおよびレー
ザ出力部72dを含んでいる。画像データ出力部72
は、圧縮状態でメモリ73に記憶されている画像データ
を復元し、元の256階調に再度変換した後、2値デー
タより滑らかな中間調表現となる4値データの誤差拡散
を行い、レーザ出力部72dへデータを転送するもので
ある。
【0039】上記復元部72aでは、圧縮処理部71h
によって圧縮された画像データが復元される。多値化処
理部72bでは、画像データ処理部71の多値化処理部
71a・71bと同様な処理が行われる。誤差拡散処理
部72cでは、画像データ入力部70の誤差拡散処理部
70cと同様な処理が行われる。
【0040】レーザ出力部72dでは、図示しないシー
ケンスコントローラからの制御信号に基づき、デジタル
画素データがレーザのオン/オフ信号に変換される。こ
のオン/オフ信号に基づいてレーザ書込みユニット46
における半導体レーザがオン/オフ状態となり、感光体
ドラム48上に静電潜像が書き込まれる。
【0041】なお、画像データ入力部70および画像デ
ータ出力部72において扱われるデータは、メモリ73
の容量の削減のため、基本的には2値データの形でメモ
リ73に記憶されているが、画像データの劣化を考慮し
て4値のデータの形で処理することも可能である。
【0042】デジタル複写機30の動作は前記PCU7
4により制御されており、このPCU74による制御系
の構成は図4に示すものとなっている。同図において、
PCU74には、デスク関係負荷75、RADF関係負
荷76、操作基板ユニット77、ソータコントロールユ
ニット78、スキャナ関係負荷79、プリンタ関係負荷
80および前記画像データ処理部71が接続されてい
る。
【0043】PCU74は、上記の各部をシーケンス制
御により管理し、制御の際に各部へ制御信号を出力して
いる。デスク関係負荷75は、デジタル複写機本体以外
の多段給紙ユニット33および後処理装置34のソータ
におけるモータ、クラッチ等の負荷である。RADF関
係負荷76は、RADF36におけるモータ、クラッチ
およびスイッチ等の負荷である。スキャナ関係負荷79
は、スキャナユニット40におけるモータおよびソレノ
イド等の負荷である。プリンタ関係負荷80は、電子写
真プロセス部47におけるモータ、ソレノイドおよび高
圧電源等の負荷である。ソータコントロールユニット7
8は、CPUを備え、PCU74からの制御信号に基づ
いてソータの動作を制御するものである。
【0044】操作基板ユニット77は、デジタル複写機
30に対しての操作者による複写モード等の各種設定や
指令等の入力部で、CPUを備えており、操作者が入力
により設定した例えば複写モードに応じた制御信号をP
CU74に転送する。PCU74は、上記制御信号に基
づき、デジタル複写機30を上記モードに応じて動作さ
せる。一方、PCU74は、操作基板ユニット77へデ
ジタル複写機30の動作状態を示す制御信号を転送す
る。操作基板ユニット77は、上記制御信号に基づき、
デジタル複写機30が現在どのような動作状態にあるの
かを操作者に示すため、その状態を表示部により表示す
る。
【0045】また、画像データ処理部71に接続された
前記メモリ73は、例えば半導体メモリからなるメイン
メモリ73aとハードディスク73bとから構成されて
いる。メインメモリ73aには画像データ通信ユニット
81が接続されている。この画像データ通信ユニット8
1は、他のデジタル情報機器との画像データおよび画像
制御信号等の情報通信を可能にするために設けられたも
のであり、例えば図11に示すデジタル複写機93にお
いては、通常インタフェース93aのことを意味してい
るが、電話回線等を介して通信を行う場合には該インタ
フェース93aにモデム98を加えたものに該当する。
【0046】前記操作基板ユニット77は、図5に示す
入力部としての操作パネル90を備えている。操作パネ
ル90には、中央部にタッチパネル式の表示部である液
晶表示装置1が配置されている。液晶表示装置1の画面
上の一部には、画面切換え指示エリア1aが設けられて
いる。この画面切換え指示エリア1aは、液晶表示装置
1の表示画面を画像編集機能選択用の画面に切り換える
指示を入力するためのものである。このエリア1aを操
作者が指で直接押圧操作すると、後述のように、所望の
機能を選択できるように、液晶表示装置1の画面上に各
種編集機能が一覧表示される。このとき、表示された各
種編集機能の表示領域のうち、所望の編集機能の領域を
操作者が指で押圧すると、その編集機能が設定される。
【0047】また、操作パネル90には、図5における
左端位置に、液晶表示装置1の画面の明るさを調整する
ための明るさ調整ダイヤル2が設けられている。このダ
イヤル2と液晶表示装置1との間には、倍率自動設定キ
ー3、ズームキー4、固定倍率キー5・6および等倍キ
ー7が設けられている。倍率自動設定キー3は複写倍率
を自動的に選択するモードを設定するためのものであ
り、ズームキー4は複写倍率を1%きざみで設定するた
めのものである。固定倍率キー5・6は固定倍率を選択
するためのものであり、等倍キー7は複写倍率を標準倍
率(等倍)に戻すためのものである。
【0048】液晶表示装置1の同図における右方位置に
は、枚数設定キー13、クリアキー14、スタートキー
15、全解除キー16、割り込みキー17、操作ガイド
キー18、メッセージ順送りキー19、メモリ送信モー
ドキー20、コピー/ファックスモード切換えキー2
1、ワンタッチダイヤルキー22が設けられている。
【0049】枚数設定キー13は複写枚数を設定するた
めのものであり、クリアキー14は、複写枚数をクリア
したり、連続コピーを途中で止める時に操作するもので
ある。スタートキー15はコピーの開始を指示するため
のものであり、全解除キー16は、現在設定されている
モードの全てを解除して標準状態に復帰させるためのも
のである。割り込みキー17は連続コピー中に別の原稿
に対するコピーを行いたい時に操作するものである。操
作ガイドキー18は、デジタル複写機30の操作が分か
らない時に操作するものであり、これが操作されると、
デジタル複写機30の操作方法が液晶表示装置1に表示
される。メッセージ順送りキー19は、操作ガイドキー
18の操作により表示されたメッセージの表示を順送り
しながら切り換えるためのものである。
【0050】メモリ送信モードキー20、コピー/ファ
ックスモード切換えキー21およびワンタッチダイヤル
キー22はファクシミリモードに関する設定キーであ
る。メモリ送信モードキー20は送信原稿を一旦メモリ
に蓄えてから送信することを指定するものであり、コピ
ー/ファックスモード切換えキー21はデジタル複写機
30のモードをコピーとファックスとの間で切り換える
ためのものである。ワンタッチダイヤルキー22は、予
めデジタル複写機30に電話番号を記憶させておいた送
信先に対し、ワンタッチ操作で電話を発信させるための
ものである。なお、上記各種キーの種類および配置等に
関する上記操作パネル90の構成は、あくまでも一例で
あり、デジタル複写機30に搭載される各種機能に応じ
て異なったものとなる。
【0051】上記液晶表示装置1では、例えば、図6
(a)に示す基本画面、同図(b)に示す第1機能設定
画面、同図(c)に示す第2機能設定画面、図7(a)
に示す画質設定画面、同図(b)に示す後処理設定画
面、図8(a)に示す初期設定画面、同図(b)に示す
指紋登録画面、同図(c)に示す部門管理設定画面、図
9(a)に示すリミッタ設定画面、および同図(b)に
示すシミュレーション画面、並びに後述する各画面の表
示が可能となっている。
【0052】基本画面においては、機能設定領域、画質
設定領域、後処理設定領域、初期設定領域、設定機能確
認操作領域およびカセット設定領域が設けられる。これ
ら各領域は各設定キー101a〜101dとなる。さら
に、基本画面においては、設定カセット表示、濃度表
示、コピー枚数表示および倍率表示が行われる。上記設
定機能確認操作領域を操作した場合には、本画像形成シ
ステムにおいて設定されている機能が液晶表示装置1に
表示される。
【0053】第1機能設定画面においては、鏡像、斜
体、反転、影付け、トリミングおよびマスキングの各編
集機能を設定するための領域が設けられる。これら各領
域は各設定キー102a〜102fとなる。さらに、基
本画面への遷移、次頁画面への遷移のための各操作領域
が設定される。第2機能設定画面においては、合成およ
び独立変倍の各編集機能を設定するための領域、翻訳機
能を設定するための領域が設けられる。これら各領域は
各設定キー103a〜103cとなる。さらに、基本画
面への遷移、次頁画面への遷移のための各操作領域が設
定される。
【0054】画質設定画面においては、濃度、HI−F
I(高画質複写モード)、バックグランド除去モード、
オート変倍モード、文字モード、文字写真混在モード、
写真モードおよび倍率の設定のための各設定領域が設け
られる。さらに、濃度および倍率の表示が行われる。後
処理設定画面においては、原稿が片面であるか両面であ
るかの入力領域、コピーが片面であるか両面であるかの
入力領域、および製本機能の設定領域が設けられる。さ
らに、ステープルソータ、ソータおよびフィニッシュの
後処理機能の設定領域、および電子RDHの設定領域が
設けられる。
【0055】初期設定画面においては、指紋登録、部門
管理、シミュレーション、メンテ管理、新規機能登録、
および出力装置の選択の各モードの設定領域、並びに基
本画面への遷移のための操作領域が設定される。指紋登
録画面においては、部門コードおよび氏名の入力領域が
設けられるとともに、入力された部門コードおよび氏名
の表示が行われる。
【0056】上記各画面の遷移は、図10に示した順序
で行われる。すなわち、液晶表示装置1では、まず基本
画面が表示され、この表示画面において機能設定領域、
画質設定領域、後処理設定領域あるいは初期設定領域の
何れかの領域が押圧操作されると、表示画面がその領域
に対応する画面に遷移するようになっている。例えば、
機能設定領域が押圧操作された場合、第1機能設定画面
に切り換わり、この画面において、次頁画面への遷移の
ための操作領域が押圧操作されると、画面が第2機能設
定画面(NEXT機能設定画面)に遷移する。一方、基
本画面への遷移のための操作領域が押圧操作されると、
画面が基本画面に遷移する。
【0057】さらに、例えば第1機能設定画面におい
て、斜体機能設定領域が押圧操作されると、画面が図1
2(c)に示す斜体設定画面に遷移する。この画面は、
図10における例えば機能2パラメータ設定画面であ
る。斜体設定画面においては、斜体角度の設定領域であ
る角度入力キー106a、および設定完了入力領域であ
る設定完了キー106bが設けられる。さらに、斜体角
度の表示が行われる。
【0058】なお、第1および第2機能設定画面におい
て、所定の機能設定領域が押圧操作されると、それに応
じて、液晶表示装置1の画面が上記斜体設定画面のよう
に、対応するパラメータ設定画面となる。
【0059】ここで、上記機能設定領域の操作によって
設定可能な本画像形成システムが有する画像編集機能の
例とその処理動作を表1に示す。なお、本画像形成シス
テムに設定されている画像編集機能は、これらに限定さ
れるものではない。その他のものとしては、例えば、手
書きの文字や画像を清書する機能などが考えられる。
【0060】
【表1】
【0061】一方、本画像形成システムは、例えば図1
1に示すように、オフィス内に設けられた画像形成装置
としてのデジタル複写機91〜93、スキャナ94およ
び画像形成装置としてのプリンタ95と、オフィス外の
サービスセンター内に設けられた画像処理装置としての
大型のホストコンピュータ96とを備えている。上記サ
ービスセンターは、高度画像処理を含む各種情報サービ
スを行うところであり、ホストコンピュータ96は処理
部の機能を有している。
【0062】上記デジタル複写機91は、メモリレスの
低機能廉価版のものであり、基本的な編集機能をもって
いる。なお、ここでいうメモリレスとは、多量の画像デ
ータを格納可能なページメモリは備えていないものの、
デジタル複写機での画像データに対する通常の作業を行
うのに必要なラインメモリは最低限備えていることを意
味する。また、基本的な編集機能とは、例えば白黒反転
など、ページメモリがなくても実行できるものである。
また、デジタル複写機91は、図2に示したスキャナユ
ニット40によるスキャナ機能がモノクロで解像度が4
00DPIとなっている。また、コピー速度が20CP
M(20枚/分)であり、低速クラスのものである。さ
らに、デジタル複写機91は、レーザプリンタ部32に
よるプリンタ機能がモノクロで400DPIであり、イ
ンタフェース(I/F)91aを備えている。
【0063】デジタル複写機92は、スキャナ機能がモ
ノクロで解像度が400DPI、プリンタ機能がモノク
ロで400DPI、コピー速度が40CPMの中級クラ
スのものである。また、各種編集機能、ページメモリと
して64Mバイト(400DPI、8bit/画素でA
4サイズ4ページ相当の容量)のメモリ、およびインタ
フェース92aをそれぞれ備えている。上記メモリは、
図4に示したメインメモリ73aに相当する。
【0064】デジタル複写機93は、スキャナ機能がモ
ノクロで解像度が400DPI、プリンタ機能がモノク
ロで400DPI、コピー速度が高速の60CPMであ
る。また、各種編集機能、文字認識機能、ビットデータ
のコード化機能およびページメモリとして500Mバイ
トの大容量(400DPI、8bit/画素、圧縮率1
/4でA4サイズ100ページ相当の容量)のメモリを
備え、上級クラスのものとなっている。したがって、画
像データのページ順を変更する処理や、各種フォーマッ
トの原稿データを記憶しておくことも可能である。上記
メモリは、図4に示すメインメモリ73aおよびハード
ディスク73bを含んだものに相当する。さらにデジタ
ル複写機93はインタフェース93aを備えている。ま
た、デジタル複写機91〜93は、例えば、高速での画
像データの転送が可能なネットワークであるイーサネッ
トにより接続されている。さらに、上記インタフェース
93aは、他の情報装置とのデータの送受信を可能にす
るため、SCSI(SmallComputer System Interfac
e)、RS−232Cといった汎用の規格にも対応可能と
なっている。
【0065】また、スキャナ94は、カラー画像の読み
取りが可能であり、解像度が600DPIとなってい
る。プリンタ95は、カラー画像のプリントが可能であ
り、記録密度が600DPIとなっている。これらスキ
ャナ94およびプリンタ95は、それぞれのインタフェ
ース94a・95aによりデジタル複写機93と接続さ
れ、デジタル複写機93との画像データの送受信が可能
となっている。
【0066】ホストコンピュータ96は、高速データ処
理用CPU、高速データ編集用アルゴリズム、高速情報
認識アルゴリズム、デジタル複写機93のメモリ73よ
りも遙かに容量が大きい大容量メモリ、紙幣等を認識す
るための各種データベース、およびインタフェース96
aを備えている。
【0067】上記デジタル複写機93とホストコンピュ
ータ96とは、それぞれのインタフェース93a・96
aを通じて例えば電話回線97により接続されている。
なお、上記両者の接続は、電話回線97に限らず、その
他光通信網等、何らかの適当な通信回線で接続されてい
ればよい。デジタル複写機93側およびホストコンピュ
ータ96側には、例えばISDN(integrated service
s digital network )対応の汎用のモデム(変調器)9
8が設けられている。このモデム98は、デジタル化さ
れた電気信号を電話回線97にて送受信するのに適した
信号に変換するための装置である。モデム98での変調
方式としては、PM(位相変調)、AM(振幅変調)あ
るいはFM(周波数変調)等がある。上記のインタフェ
ース91a〜96a、電話回線97およびモデム98・
98は転送手段を構成している。
【0068】デジタル複写機91〜93とホストコンピ
ュータ96とは、上記電話回線97を通じて各種データ
の送受信が可能となっている。上記データの内容として
は、例えば制御用のコマンドコードや、画像の濃度デー
タなどのビットデータである。また、デジタル複写機9
1〜93は、電話回線97によりデータを送受信するこ
とが可能なFAX機能や、パソコン、ワープロなどから
の文書データをプリントアウトするプリンタモードを有
している。
【0069】なお、図11において、サービスセンター
には、一つのオフィスが接続されたものとなっている
が、実際には、全国に存在する多数のユーザーのオフィ
スが接続されたものとなる。また、一般に、各オフィス
に備えられているデジタル複写機は、価格的な問題、画
像メモリの容量などによりその機能が大きく左右され、
また、各オフィスでの使用目的、および機能に対する要
求度合いに応じて種々のものがある。したがって、オフ
ィスに備えられるデジタル複写機としては、上記デジタ
ル複写機91〜93に限定されることなく、多数の商品
ラインアップが考えられる。
【0070】また、ホストコンピュータ96は、画像編
集機能を含む高画像処理機能、および高速画像処理を提
供することを目的としており、通常、デジタル複写機に
搭載されているような機能は少なくとも搭載されてい
る。ただし、基本的な機能であって低価格機種において
も搭載されているようなものは省かれている場合もあり
得る。すなわち、ホストコンピュータ96には、サービ
スセンターが提供する機能としての適否を考慮した上
で、所定の機能が搭載される。
【0071】また、画像処理機能については、情報化社
会におけるインフラストラクチャーの整備や業務効率の
改善の要求に応じて、新規のものが逐次開発される。し
たがって、ホストコンピュータ96に搭載されている画
像処理機能については、新たな画像処理機能の開発に応
じて、新規のものが追加され、あるいは相対的に利用価
値の低下した従来のものと入れ換えられる。
【0072】さらに、本画像形成システムでは、例え
ば、ホストコンピュータ96に設けられた大容量メモリ
や複写を行おうとしているデジタル複写機以外のデジタ
ル複写機のメモリ等の外部メモリを利用して複写が行え
るようになっている。
【0073】ここで、上記デジタル複写機91〜93お
よびホストコンピュータ96が備える画像編集機能の一
例を次の表2に示す。
【0074】
【表2】
【0075】上記の構成において、まず、本画像形成シ
ステムの基本動作について説明する。オフィス内のデジ
タル複写機91〜93とサービスセンター内のホストコ
ンピュータ96とはそれぞれのイーサネットI/Fまた
は電話回線97を通じて互いにデータの送受信が可能で
ある。したがって、例えばデジタル複写機91〜93か
ら送信されたデジタル信号は、デジタル複写機93側の
モデム98にて変調され、電話回線97にてホストコン
ピュータ96側に伝送された後、ホストコンピュータ9
6側のモデム98にて復調され、ホストコンピュータ9
6に入力される。
【0076】上記デジタル信号の内容は、制御用のコマ
ンドコードや、画像の濃度データなどのビットデータで
ある。したがって、ホストコンピュータ96は、上記制
御用のコマンドコードの内容を解析し、画像データに対
して指定されている画像編集機能により画像処理を行
う。ホストコンピュータ96にて処理された画像データ
は、送信時とは逆の過程を経てデジタル複写機93に返
送され、例えばデジタル複写機93により画像として用
紙上に出力される。
【0077】表2に示したように、デジタル複写機93
・92・91はこの順に高い画像編集機能を有する一
方、ホストコンピュータ96は最も高い画像処理機能を
有している。したがって、オフィス内のデジタル複写機
91〜93が備えていない画像編集機能を使用したい場
合、あるいはデジタル複写機91〜93側のメモリ73
の容量が不足して、所望の画像編集機能を使用すること
ができない場合等においては、上記のように、オフィス
側からサービスセンター側へ画像データを転送し、ここ
で画像データを処理した後、画像データを返送してもら
えば、所望の処理が行われた画像をオフィス側で用紙上
に出力することができる。
【0078】次に、本画像形成システムにおいて、サー
ビスセンターでの画像処理サービスを利用して画像処理
を行う場合の動作を図13のフローチャートにより詳細
に説明する。ここでは、デジタル複写機91にて、原稿
画像に対する画像処理として、『白黒反転』『斜体』を
選択するものとする。なお、液晶表示装置1の機能設定
画面においては、ホストコンピュータ96が備えている
機能も表示されるようになっている。
【0079】この場合には、図6(a)に示す液晶表示
装置1の基本画面において、機能設定キー101aが押
圧操作されると(S1)、液晶表示装置1の画面が同図
(b)に示す第1機能設定画面に遷移する。次に、この
状態において斜体設定キー102bおよび反転設定キー
102cが押圧操作されると(S2)、液晶表示装置1
の画面では、図12(a)に示すように、斜体設定キー
102bおよび反転設定キー102cの領域が反転表示
される。この反転表示は、斜体設定キー102bおよび
反転設定キー102cが押圧操作されたことを示すもの
である。
【0080】次に、デジタル複写機91のPCU74
は、設定された機能にデジタル複写機91で処理不可能
な機能があるか否かを判定する(S3)。この場合、表
2に示したように、デジタル複写機91は『白黒反転』
機能を有するものの『斜体』機能を有していない。した
がって、S3での判定結果はYESとなる。そこで、液
晶表示装置1に、デジタル複写機91にて『斜体』が処
理不可能である旨、およびこの『斜体』に関してはホス
トコンピュータ96にて処理する必要がある旨を表示す
る(S4)。この表示画面は、図12(b)に示すもの
となる。
【0081】次に、上記表示画面において設けられた実
行キー112aが押圧操作されると(S5)、液晶表示
装置1の画面が図12(c)に示した斜体設定画面に遷
移する。次に、この表示画面において設けられた角度入
力キー106aにより『斜体』の角度が入力され、設定
完了キー106bが押圧操作されると、デジタル複写機
91において処理可能な『白黒反転』を実行する(S
6)。この場合、処理の対象となる画像データは、例え
ばスキャナ部31にて読み取られた原稿画像のデータで
ある。また、デジタル複写機91は、ページメモリを備
えておらず、ラインメモリのみ備えているので、画像デ
ータは読み取られたライン毎の画像データが順次処理さ
れる。なお、上記ラインメモリは、例えばPCU74が
内部に備え、PCU74が作業を行う際に使用するもの
である。
【0082】次に、『白黒反転』させた画像データに対
してスクランブル処理を行い(S7)、順次サービスセ
ンターのホストコンピュータ96に転送する(S8)。
この場合、制御用のコマンドコード、すなわち『斜体』
処理を指令するコマンドコードと共に『斜体』処理すべ
き画像データが、インタフェース91a、デジタル複写
機91とデジタル複写機93とを接続する回線、インタ
フェース93a、モデム98、電話回線97、モデム9
8およびインターフェース96aを介して、ホストコン
ピュータ96へ入力される。なお、上記スクランブル処
理は、画像データの漏洩を防止するために行っている。
すなわち、本画像形成システムでは、オフィス側とサー
ビスセンター側とが例えば汎用のネットワークにより通
信を行っている。この場合、不特定多数の人がネットワ
ークに対し任意にアクセス可能であり、ハッカーなどに
よりネットワーク上を流れるデータが盗み見られる可能
性がある。そこで、上記スクランブル処理により画像デ
ータが漏洩することを防止している。
【0083】一方、ホストコンピュータ96は、デジタ
ル複写機91から送られてきたデータのスクランブルを
解除する(S9)。次に、ホストコンピュータ96は、
コマンドコードにより依頼された処理内容を確認し、そ
の依頼内容に従って、『白黒反転』処理済の画像データ
に対し、『斜体』処理を施す(S10)。ホストコンピ
ュータ96は、画像データに対する処理が完了すると、
この処理済の画像データを、スクランブル処理した後
(S11)、先程とは逆の経路で、画像データ発送元で
あるデジタル複写機91に返送する(S12)。デジタ
ル複写機91は、受信したデータのスクランブルを解除
し(S13)、この画像データを用紙上に画像として出
力する(S14)。この場合の動作は、前述のデジタル
複写機30において説明した通りである。
【0084】また、S5において実行キー112aが押
圧操作される前に規定時間が経過すれば、デジタル複写
機91にて実行可能な処理である『白黒反転』のみを行
い(S16)、S14に移行する。なお、上記規定時間
の計時は、PCU74が備えるタイマによって行われ
る。さらにS3において、設定された機能にデジタル複
写機91で処理不可能な機能がない場合には、S16に
移行する。
【0085】上記のように、本画像形成システムでは、
オフィス内のデジタル複写機91〜93が備えていない
画像編集機能が選択された場合、サービスセンターのホ
ストコンピュータ96に依頼して、その画像編集を行う
ことができる。すなわち、オフィス内のデジタル複写機
91〜93は、僅かな通信料金だけで、ホストコンピュ
ータ96に搭載された最新かつ豊富な画像編集機能、す
なわち画像処理機能を使用することができるので、オフ
ィス内の個々のデジタル複写機91〜93は必ずしも高
い画像編集機能等を備える必要がなく、またデジタル複
写機91〜93の機能が相対的に低下しても、これらを
買い替える必要がない。
【0086】なお、図13に示した例では、サービスセ
ンターでの処理の依頼が例えば有料であって、デジタル
複写機91のユーザーの了解の基にサービスセンターで
処理を行うことを前提としているため、S5において実
行キー112aが押圧操作された後、サービスセンター
に処理を依頼するものとなっている。しかしながら、こ
れに代えて、図14に示すように、S3において、デジ
タル複写機91側で処理不可能な機能が選択された場合
に、S5での実行キー112aの押圧操作の有無の確認
無しに、サービスセンターに処理を依頼する構成として
もよい。また、図13に示した例では、S12におい
て、ホストコンピュータ96での処理済の画像データを
発送元のデジタル複写機91に返送し、そのデジタル複
写機91にて画像を出力するものとしているが、これに
代えて、図15のS17およびS18に示すように、処
理済画像データの返送先を種々の条件に応じて選択し、
その選択したデジタル複写機あるいはプリンタにて画像
を出力するものとしてもよい。
【0087】次に、新規に開発された画像処理機能、す
なわち新規機能のホストコンピュータ96への搭載手
順、および上記新規機能のオフィス側機器への登録手順
を図16(a)(b)のフローチャートに基づいて説明
する。ここでは、仮に上記新規機能をデジタル複写機9
3に登録するものとする。
【0088】図16(a)に示すように、まず、サービ
スセンター内のホストコンピュータ96に、開発された
画像処理アルゴリズム(ソフトウェア)がインストール
される(S31)。これに伴い、ホストコンピュータ9
6は、デジタル複写機93に対する各種サービス内容に
応じて、新規機能を含む情報サービスを行う(S3
2)。このS32の動作において、同図(b)に示すよ
うに、ホストコンピュータ96は、デジタル複写機93
からの登録要求に対して、デジタル複写機93の表示処
理能力に応じたデータを送信する(S41)。その後、
デジタル複写機93におけるID(識別番号)と画像処
理機能(画像編集機能)についての登録内容とを管理
し、デジタル複写機93からの処理要求に応じて、所定
の処理を実行する(S42)。
【0089】上記S41の動作において、ホストコンピ
ュータ96は、まず、搭載した新規機能をデジタル複写
機93で選択可能とするため、デジタル複写機93に新
規機能の内容を連絡する。この場合、ホストコンピュー
タ96は、新規機能を示すコマンドを先頭に、新規機能
の内容(ここでは、『翻訳:英→日』『翻訳:日→英』
『辞書機能』)を電話回線97を通じてデジタル複写機
93に送信する。送信データ内容は、受信する機器、す
なわちデジタル複写機93における液晶表示装置1の表
示回路内のデータ保持内容により決定する。例えば、表
示文字データを外字ROM内にフォントデータとして持
つ場合には、その外字コードを送信することで、新規機
能の表示内容を指示する。
【0090】ホストコンピュータ96からの上記データ
を受信すると、デジタル複写機93の液晶表示装置1
は、図17に示す機能登録画面となる。この表示によ
り、ユーザーは新規機能を確認することができる。ま
た、新規機能であっても、ユーザーにとっては使用した
いものとそうでないものとがある。そこで、ユーザーに
よりデジタル複写機93に登録したい新規機能が、その
機能の表示領域を押圧操作することにより選択される。
ここでは、『翻訳:英→日』が選択されたものとする。
選択された『翻訳:英→日』の表示領域は、同図に示す
ように、反転表示となる。この状態で実行キー113a
が押圧操作されると、選択可能な機能として『翻訳:英
→日』機能が登録される。
【0091】この登録された機能は、例えば図6(c)
に示す第2機能設定画面において、翻訳(英→日)設定
キー103cとして追加表示されることになる。一方、
上記機能登録画面において、取り消しキー113bを押
圧操作すると、処理が中断され、また、登録が抹消され
る。なお、上記実行キー113aおよび取り消しキー1
13bは、機能登録画面において設けられるものであ
り、このように、キーの設置は他の表示画面においても
適宜行われる。
【0092】また、図17の機能登録画面において、ヘ
ルプキー113cが押圧操作されると、液晶表示装置1
は図18に示す画面となり、新規機能の表示領域の横
に、その機能についての概略の内容説明が表示される。
なお、同図は、『翻訳:英→日』を選択済の状態を示し
ている。さらに、図17の機能登録画面において、ホス
ト全機能表示キー113dが押圧操作されると、液晶表
示装置1は図19に示す画面となり、ホストコンピュー
タ96が備えている全機能が表示される。また、同図に
おいて、機能の種類の表示領域は限られているので、一
度の表示では全ての機能の表示はできない。そこで、ス
クロールキー113eを操作すれば、全機能を順次表示
することができる。
【0093】また、ホストコンピュータ96から各オフ
ィスへの新規機能情報の送信は、例えば定期的にまとめ
て、あるいは新規機能が追加される毎に行われる。ここ
では、これらの場合を定期情報サービスとする。また、
任意の時期に、オフィス側からサービスセンターに新規
機能を確認することも可能であり、これを任意情報サー
ビスとする。次に、サービスセンターが行う上記定期情
報サービスを図20により、また任意情報サービスを図
21により説明する。
【0094】定期情報サービスのためには、まず、ユー
ザーによりホストコンピュータ96への定期情報サービ
ス登録が行われる。これにより、ユーザーに対する情報
提供サイクルがホストコンピュータ96に登録される
(S51)。ホストコンピュータ96への情報提供サイ
クルの登録が完了すると、ホストコンピュータ96は、
オフィス側の機器の電源ONを確認しながら、各登録サ
イクルにて、オフィスの機器へ前記新規機能の情報を送
信する(S52・S53)。一方、オフィス側の機器で
は、ホストコンピュータ96からの新規機能情報を受信
すると、これを記憶し(S54)、前記のように新規機
能を登録し(S55)、機能選択画面に追加する(S5
6)。
【0095】また、任意情報サービスの際には、ユーザ
ーによりホストコンピュータ96への任意情報サービス
登録が行われる(S61)。これが完了すると、ホスト
コンピュータ96は、オフィス側の機器の電源ONを確
認しながら、任意サイクルにて、オフィスの機器へ前記
新規機能の情報を送信する(S62・S63)。以下の
S64〜S66の動作は、前記S54〜S56の動作と
同様である。
【0096】次に、図1ないし図22に基づいて、上記
画像形成システムにおいて、外部メモリを利用して複写
を行う場合の動作を説明する。このような本画像形成シ
ステムの動作を、ここでは、仮にデジタル複写機92と
ホストコンピュータ96との通信動作により説明する。
この場合において、デジタル複写機92は電子RDH(R
ecycle Document handler)機能を備えたものとする。電
子RDHとは、例えば、10ページ分の原稿があれば、
その画像データを全て一旦メモリに記憶しておき、メモ
リから各ページの画像データを順次呼び出して、1部ず
つ、必要部数の回数だけ繰り返して複写するというもの
である。上記電子RDHは、図6(a)に示した後処理
設定キー101cの操作により選択可能となる。この場
合、後処理設定キー101cの操作により図7(b)に
示す後処理設定画面に移行し、電子RDHキーが表示さ
れることになる。
【0097】デジタル複写機92は、メモリ73として
64Mバイトのページメモリを搭載しているが、このペ
ージメモリの容量は、例えばA4サイズの原稿を256
階調で読み取るとすれば、4枚分を連続読み込み可能な
容量に相当する。したがって、通常の複写処理において
原稿画像を一時的に記憶して複写を行う場合には十分な
容量を有していると言える。
【0098】しかしながら、例えば10ページ分の原稿
画像を上記電子RDHにより複数部複写する場合には、
10ページ分のページメモリが必要となるため、6ペー
ジ分、つまり単純に計算すれば、96Mバイトのページ
メモリが不足することになる。したがって、この場合に
は、ページメモリの容量が一杯になった時点で、ユーザ
ーの条件設定により選択された外部メモリ(ここでは、
ホストコンピュータ96の大容量メモリ)を利用すると
同時に、外部メモリに転送する画像データを選択して、
電子RDHを実行する。
【0099】以下、この場合の動作を、図1のフローチ
ャートに基づいて説明する。デジタル複写機92におい
て電子RDHが選択されるとともに、原稿が図2に示す
RADF36にセットされ(S71)、図5に示すスタ
ートキー15がONされると(S72)、RADF36
により原稿が順次搬送され、原稿の画像がスキャナユニ
ット40にて読み取られる。これによって得られた画像
データは、順次メモリ73に蓄積されていく(S7
3)。また、上記画像データに対しては画像データ処理
部71にて、順次、濃度変換および設定に基づく変倍等
の処理が行われる(S74)。なお、上記電子RDH(R
ecycle Document handler)設定キーが操作されたときに
は、液晶表示装置1において、図22(a)に示す外部
メモリ選択キー121aが設けられ、メモリ残量表示部
121bによりメモリ容量(64MB)が表示される。
ただし、同図に示すメッセージ表示は行われていない。
【0100】その後、スキャナユニット40による原稿
の読み取り途中に、メモリ73の空き容量が残りの原稿
読取りに必要となるメモリ容量よりも少なくなり(S7
5)、事前に上記外部メモリ選択キー121aが押圧操
作されていなければ(S76)、図22(a)に示すよ
うに、液晶表示装置1に外部メモリを使用する必要があ
る旨のメッセージを表示する(S77)。そして、ユー
ザーにより外部メモリ選択キー121aが押圧操作され
ると(S78)、液晶表示装置1は、図22(b)に示
すメッセージの表示画面となる。また、この画面におい
て、外部メモリ選択キー121aは押圧操作されたこと
を示す反転表示となる。
【0101】次に同図(b)に示すメッセージに従っ
て、ユーザーにより続行キー121cが押圧操作される
と(S79)、読み込んだ画像データの中から、転送対
象となる画像データと、外部メモリとして使用する転送
先が決定された後、転送先に画像データが転送される
(S80)。転送が開始された後の液晶表示装置1の画
面は、同図(c)に示すものとなる。上記において、転
送する画像データの決定は、その後、順次読み取られる
画像データ、あるいは既に読み取られてメモリ73に蓄
積されている画像データの中から、ユーザーの指定する
条件に応じて選択される。また、転送先の決定について
も、ユーザーの指定する条件に応じて行うが、その詳細
については後述する。そして、上記した画像データの転
送動作は、前述した画像データの発送動作と同様にして
行われる。そして、転送先のデジタル複写機93もしく
はホストコンピュータ96は、受信した画像データをそ
れぞれに設けられているメモリに記憶する。
【0102】上記のようにして読み取り待ちの原稿が無
くなるまでS73〜S80の動作を繰り返す(S8
1)。その後、全ての原稿についての読み取りが終了す
ると、外部メモリを使用している場合には(S82)、
出力順に従って、画像データを転送先側からデジタル複
写機92に転送するか、デジタル複写機92のメモリ7
3から読み出して、用紙上に画像として出力する(S8
3)。この場合には、原稿の最終ページ側のものから順
次出力される。また、各メモリからの画像データの読み
出しは、書き込みの場合と同様、デジタル複写機92の
メモリ73から読み出す場合、デジタル複写機92内の
データラインを介して行われ、デジタル複写機93のメ
モリから読み出す場合、デジタル複写機間に設けられた
ネットワークを介して行われ、ホストコンピュータ96
から読み出す場合、上記ネットワークと電話回線97と
を介して行われる。
【0103】一方、S75において、デジタル複写機9
2のメモリ73の空き容量が残りの原稿読取りに必要と
なるメモリ容量よりも多い場合には、メモリ73への画
像データの記憶を継続して行い(S84)、S81へ移
行する。その後、S81およびS82を経て、メモリ7
3に記憶されている画像データを出力順に従って用紙上
に出力する(S86)。また、S78において外部メモ
リ選択キー121aが押圧操作される前に規定時間が経
過した場合(S85)、S82へ移行した後、S86に
おいて、それまでメモリ73に記憶されている画像デー
タを出力順に従って用紙上に出力する。
【0104】ここで、前記したS80における転送対象
データ及び転送先を決定する場合の動作を、図23及び
図24に基づいて説明する。本実施の形態におけるデジ
タル複写機92においては、転送対象データを決定する
二つの転送モード、『転送最適モード』と『ファースト
コピー優先モード』が選択可能とされている。
【0105】通常、上記S80における処理は、早急に
空きメモリを確保して、次の画像を入力可能とするため
に、ページデータ量の少ないページを優先的に外部メモ
リへと転送している。ここで言うページデータ量とは、
その画像データのデータ形式におけるデータ量を基に判
断する。つまり、その画像データがビットマップデータ
で転送される場合にはビットマップに必要なデータ量で
比較し、テキストデータで転送される場合には、コード
データ量で比較する。
【0106】もちろん、圧縮データとして転送する場合
には、圧縮された状態でのデータ量で比較することにな
る。これは、最もデータ量の少ないページから転送すれ
ば、転送にかかる時間が最短となるからである。例え
ば、上記でホストコンピュータ96に転送する場合には
電話回線97が使用されるが、転送にかかる時間を短縮
することにより通信コストが低減できる。また、データ
量が最小となる画像データが複数存在した場合には、そ
れぞれに必要とする処理によって増減するデータ量を見
込んで、転送にかかる送受信時間の合計が最短となる画
像データから先に選択すればよい。それでも、転送対象
データの決定ができない場合には、本体に先に記憶され
ている画像データに優先権を与え、後から入力されたデ
ータを外部メモリへと転送する。これが『転送最適モー
ド』である。
【0107】ただし、効率よりもファーストコピーを優
先したい場合があり、上記選択手順では欠点が生じる。
すなわち、既に読み込まれた4ページ迄の中で、1ペー
ジ目のデータ量が最も少ない場合、5ページ目を読み込
む前の外部メモリへの転送データが1ページ目となって
しまう。その結果、1ページ目の出力に当たって、デー
タの送受信時の転送時間の合計が余分にかかることとな
り、ファーストコピーが非常に遅くなってしまう。そこ
で、デジタル複写機92の本体メモリが満杯になった時
点で、それ以後に入力されるデータを無条件で外部メモ
リに転送させることにすれば、ファーストコピーを得る
ための時間を最短にすることができる。これが『ファー
ストコピー優先モード』である。上記のように複数の転
送モードを設けておき、ユーザーは状況に応じて適宜、
転送モードの設定を行えばよい。
【0108】次に、外部に転送される画像データが決定
された後、転送先を設定する必要がある。上記構成にお
いては通常、ホストコンピュータ96のメモリが最適条
件を満たしているが、処理内容や必要とするメモリ容量
によっては、デジタル複写機93でも十分な可能性があ
る。また、別のホストコンピュータとも接続可能とされ
ることもあるので、最適な転送先を選択しなければなら
ない。その場合、まず転送先のメモリ容量が、転送対象
データの容量以上であることが前提となるので、転送対
象データ量より大きなメモリを有する装置を選択する。
【0109】その後に必要な選択条件として、例えば次
の5つの条件が考えられる。 その装置がデータ受信可能かつ、待機状態にあるか。 その装置のメモリ制御/データ制御は有効か。 その装置の使用頻度は相対的にどの程度の位置にある
か。 その装置のメモリの空き容量は、以降の画像データ転
送に十分な容量を有しているか(メモリの最大空き容量
を有しているか)。 過去に画像データの転送に伴うデータ化けの発生率が
小さいか(信頼性)。
【0110】以上に示した各種装置の状態や性能情報
は、定期的に電話等の通信回線を利用して、依頼側装置
(ここではデジタル複写機92)のメモリ上に管理テー
ブルとして記憶させておく。
【0111】なお、それでも、上記転送先の選択条件の
適応順によっては、ユーザーが希望した動作が実行され
ない場合がある。例えば、信頼性を重視するユーザーに
とっては、データ化けや通信トラブルによるエラー停止
は極力避けたいものである。また、別のユーザーにとっ
てはとにかく早く効率的な処理を行いたいので、効率の
よい流れが実現できるように装置を選択したいと言うよ
うな要望が発生する。この場合にも柔軟に対応できるよ
うに、選択条件の優先順位をユーザー側で選択可能とし
ておく。例えば、図24(b)に示すような設定画面を
表示させ、『信頼性優先モード』と『速度優先モード』
とから選択させてやる。『信頼性優先モード』の場合
の順で選択条件を推移させ、『速度優先モー
ド』の場合の順で選択条件を推移させてやれ
ば、ユーザーの希望する条件で選択可能となる。
【0112】上記の動作を図23のフローチャートに基
づいて説明する。前記したS79で外部メモリの使用を
選択すると、まず、液晶表示装置1には図24(a)に
示す画面が現れる(S801)。ここで外部メモリへの
転送モードを選択すると、図24(b)に示す画面に遷
移する(S802)。ここで、外部メモリの選択条件を
設定すると、S803に移行し、S801で選択した転
送モードに従って処理が分岐する。もし、S801で
『ファーストページ優先モード』が選択されていればS
804に移行し、以降に入力された画像データが転送対
象データとして選択される。逆に、S801で『ファー
ストページ優先モード』が選択されていなければ、つま
り『転送最適モード』が選択されていれば、S805に
移行して、最も転送効率が高くなる画像データが転送対
象データとして選択される。そして、転送対象データが
決定すると、S802で設定された外部メモリの選択条
件に基づいて転送先が選択され(S806)、画像デー
タ(ページ単位)が転送先として設定された装置に転送
される(S807)。
【0113】なお、上記の説明では、デジタル複写機9
2のページメモリを全て原稿画像から読み取った画像デ
ータの記憶に使用するようにしているが、その一部であ
る数枚分の領域を、デジタル複写機92の制御動作用と
して常に確保しておく構成としてもよい。
【0114】さらに、本画像形成システムでは、例えば
図11に示した構成によるオフィス側とサービスセンタ
ー側とで画像データの送受信を行い、サービスセンター
にて例えば所定のオフィスのユーザー側機器から依頼さ
れた画像データの画像処理を行った後、この処理済画像
データを依頼元のオフィスへ転送する場合に、転送先の
ユーザー側機器を選択するものとなっている。これは以
下の理由による。なお、上記ユーザー側機器を以下にお
いて仮にデジタル複写機とする。このデジタル複写機
は、前記デジタル複写機30に相当するものであり、ユ
ーザー側には、例えば画像再現機能の異なるデジタル複
写機が複数台備えられている。
【0115】例えば、ホストコンピュータ96により画
像データに対して高度な画像処理を施した場合であって
も、依頼元のデジタル複写機が画像処理済の画像データ
を、画像として再現することができなければ、あるいは
例えば高度な画像処理に応じた高画質にて画像として再
現することができなければ、ホストコンピュータ96で
の処理に要した時間および費用等が無駄になる。例え
ば、写真などの原稿画像を高画質の画像処理により忠実
な濃度再現画像として出力したい場合に、依頼元のデジ
タル複写機がその画像を高画質で再現することができな
い場合がこれに相当する。
【0116】そこで、本画像形成システムにおいては、
サービスセンターのホストコンピュータ96がユーザー
側のデジタル複写機のプリント機能を確認し、この機能
をユーザーから依頼された画像処理内容と比較して、依
頼元のデジタル複写機にて処理済の画像データを画像と
して出力することが適切であるか否かを判定し、判定結
果を画像処理依頼元のデジタル複写機に知らせるように
なっている。さらに、上記判定において不適切と判定し
た場合であって、依頼元のデジタル複写機の近くに適切
な機器がある場合には、その機器にて画像を出力するこ
とを促すようになっている。
【0117】画像を出力する機器として適切か否かの判
定基準は、例えば、その機器における画像の記録密度、
その機器が使用可能な最大用紙サイズ、その機器に給紙
可能な状態でセットされている用紙のサイズ、その機器
自身が記録可能な状態にあるか否か、例えばトナーエン
プティ状態、紙詰まり状態、定期点検中等でないかどう
かである。上記のようなホストコンピュータ96の機能
は適否判定装置としての機能である。
【0118】また、上記の各デジタル複写機において
は、ホストコンピュータ96へ画像処理を依頼したとき
に、液晶表示装置1が図26に示す出力装置選択画面と
なる。この画面においては、出力装置リストとしてホス
トコンピュータ96と接続されている各デジタル複写機
のリストやメッセージが表示されるとともに、自動選択
モード設定キー131aおよび実行キー131b等が設
けられる。上述した本画像形成システムの動作は、下記
の自動選択モードにおいて行われる。
【0119】次に、この自動選択モードによる本画像形
成システムの動作を、図25のフローチャートにより具
体的に説明する。自動選択モードはホストコンピュータ
96からの画像データの返送先のデジタル複写機をホス
トコンピュータ96が自動的に選択するモードであり、
図26に示した出力装置選択画面において、自動選択モ
ード設定キー131aを押圧操作することにより設定さ
れる。このキー131aを押圧操作した場合、図27に
示すように、キー131aの領域が反転表示となる。ま
た、ユーザーは、図27に示す画面において、出力装置
としての選択範囲を限定することができる。この場合、
ユーザーは、出力装置リストに表示されているデジタル
複写機のうち、選択範囲に含めるものの表示領域を押圧
操作する。押圧操作の結果、その表示領域は反転表示と
なる。
【0120】なお、マニュアルで出力装置となるデジタ
ル複写機を選択する場合には、出力装置リストに表示さ
れた「本機PPC」を含む各デジタル複写機のうち、所
望のデジタル複写機の表示領域をユーザーが押圧操作す
る。これにより、そのデジタル複写機の表示領域が反転
表示となり、マニュアルモードが設定される。この場
合、ホストコンピュータ96にて処理された画像データ
は、上記のようにして設定されたデジタル複写機に返送
され、そのデジタル複写機から画像として出力される。
【0121】自動選択モードにおいて、ホストコンピュ
ータ96は、まず、オフィス側のデジタル複写機から転
送されてきた画像データに対し、依頼された内容の画像
処理を行う(S91)。次に、ホストコンピュータ96
では、処理済画像データの返送先のデジタル複写機を選
択する。このとき、デジタル複写機の選択範囲が予め入
力されていなければS94に移行する(S92)。一
方、上述した操作によりデジタル複写機の選択範囲が予
め入力されていれば、ホストコンピュータ96は、その
選択範囲内のデジタル複写機から画像データ返送先のデ
ジタル複写機を抽出するものとする(S93)。次に、
ホストコンピュータ96は、行った画像処理の種類と、
デジタル複写機における解像度、階調性および最大記録
サイズ等とを考慮して返送先デジタル複写機の抽出を実
行する(S94)。この場合、条件に適合するものが複
数台あれば、それら複数台のものを抽出結果として上げ
る。
【0122】さらに、ホストコンピュータ96は、上記
のようにして抽出したデジタル複写機が画像を出力可能
な状態であるか否かを、それらデジタル複写機との通信
により確認し、画像を出力可能な状態でないものを除外
する(S95)。画像を出力可能な状態でないものと
は、紙詰まり中、メンテナンス中、サービス中、あるい
は電源OFF中のもの、さらには画像の出力に必要なサ
イズの用紙を搭載していないもの、トナー残量不足のも
の等である。
【0123】上記のようにして適合するデジタル複写機
を抽出すると(S96)、ホストコンピュータ96はそ
の抽出結果の情報を依頼元のデジタル複写機に送信する
(S97)。これを受けたデジタル複写機では、液晶表
示装置1に図28に示す表示を行う。この表示において
は、「本機PPC」、「技術部PPC1」、「技術部P
PC2」および「企画部PPC1」が適合するデジタル
複写機として抽出されたものとなっている。また、依頼
元のデジタル複写機に最も近いデジタル複写機の表示領
域が点滅表示となる。この場合には、依頼元そのもので
ある「本機PPC」が点滅表示となっている。
【0124】次に、図28に示す表示画面において、上
記出力装置リストに示されているデジタル複写機のうち
所定のものがユーザーにより選択されると(S98)、
ホストコンピュータ96はそのデジタル複写機を処理済
画像データの転送先、すなわち用紙上へ画像を出力する
複写機とする(S99)。なお、S98の選択におい
て、ユーザーは、まず、所定のデジタル複写機の表示領
域を押圧操作し、次に実行キー131bを押圧操作す
る。このとき、規定時間内にS98での選択が行われな
ければ(S102)、ホストコンピュータ96は、依頼
元のデジタル複写機に最も近いデジタル複写機である
「本機PPC」を処理済画像データの返送先として決定
する(S103)。
【0125】次に、ホストコンピュータ96または処理
済画像データの返送先となったデジタル複写機では、そ
のデジタル複写機が画像を出力するのに適した状態とな
っているか否かを判定する(S100)。この画像を出
力するのに適した状態とは、適切なカセット、画質モー
ド、コピーモード、倍率等が設定された状態である。
【0126】上記判定の結果がYESであれば、ホスト
コンピュータ96は、上記返送先となったデジタル複写
機に対して、メモリに記憶している処理済の画像データ
を転送する(S101)。一方、上記判定の結果がNO
であれば、ホストコンピュータ96は、上記返送先とな
ったデジタル複写機が画像を出力するのに適した状態と
なったとときに(S104)、処理済の画像データを転
送する。この結果、画像データが転送されたデジタル複
写機にて、その画像データに基づいて、画像が用紙上に
出力される。
【0127】本画像形成システムでは、例えば図11に
示した構成において、サービスセンターのホストコンピ
ュータ96が、例えば図2に示すスキャナ部31にて読
み取られ、デジタル複写機から転送されてきた原稿の画
像データに対し、この画像データがデジタル複写機から
依頼された画像処理を施すのに適したものであるか否か
を判定する機能を備えており、この判定結果が不適当と
なった場合、画像データ発送元のデジタル複写機に画像
データの再送を要求するようになっている。
【0128】これは、画像データが原因となって、依頼
された画像処理をホストコンピュータ96が実行できな
い事態、および使用できないような質の低い画像データ
に対し、ホストコンピュータ96にて無駄に処理が行わ
れる事態を防止するものである。画像データが画像処理
に適さないものとなる原因としては、スキャナ部31に
て読み取られる原稿自身の画質が悪いこと、原稿画像を
読み取るスキャナ部31自身の解像度が低いこと、原稿
を読み取っているときに原稿がずれること、通信回線で
ある電話回線97の状態が悪く、ノイズなどが画像デー
タ上に影響すること等が考えられる。上記のようなホス
トコンピュータ96の機能は画像情報適否判定部として
の機能である。
【0129】上記画像形成システムの動作を図29のフ
ローチャートに基づいて説明する。ここでは、『翻訳』
機能が選択された場合において、デジタル複写機から画
像データを再送する場合を例にとって説明する。『翻
訳』機能は、図11に示すデジタル複写機91〜93に
は、表2に示すように、備えられておらず、ホストコン
ピュータ96に依頼されることになる。
【0130】この動作においては、まず、スキャナ部3
1にて読み取られた、翻訳すべき画像データをデジタル
複写機からサービスセンターのホストコンピュータ96
へ転送する(S111)。この動作は、図13に示した
場合と同様にして行われる。ホストコンピュータ96で
は、受信データのスクランブルを解除し(S112)、
受信した画像データが翻訳処理に適合するものであるか
否かを判定する(S113)。
【0131】次に、ホストコンピュータ96は、この判
定の結果が「不適合」であっても、デジタル複写機の依
頼に従って『翻訳』を実行する(S114)。そして、
画像データの再送要求理由を情報として、処理したデー
タに添付し、これを返送データとする(S115)。一
方、S113での判定の結果が「適合」であった場合、
ホストコンピュータ96は、デジタル複写機の依頼に従
って『翻訳』を実行して処理済の画像データを返送デー
タとし、S116の動作に移行する。
【0132】次に、ホストコンピュータ96は、返送デ
ータに対してスクランブル処理を行い(S116)、こ
の返送データを依頼元のデジタル複写機へ返送する(S
117)。
【0133】デジタル複写機では、ホストコンピュータ
96から返送された画像データのスクランブルを解除す
る(S118)。このとき、デジタル複写機は、画像デ
ータに再送要求情報が添付されていれば(S119)、
その処理済の画像データを液晶表示装置1において表示
可能に取り込む(S120)。また、デジタル複写機
は、再送要求理由を液晶表示装置1に表示するととも
に、再送の意思を問う表示を行う(S121)。一方、
S119において、画像データに再送要求情報が添付さ
れていなければ、デジタル複写機は、S124において
その画像データを画像として用紙上に出力する。
【0134】上記S121での液晶表示装置1の表示は
図30(a)に示すように、画像データが『翻訳』処理
に不適当であったことを警告するものとなる。また、警
告の根拠を『WARNING LIST』において画質
(処理レベル)、データサイズおよびパリティエラーに
分類して表示する。この項目はユーザーにとっての再送
要求の判定基準となる。なお、同図(a)に示すデータ
サイズの90%の表示は、A4サイズ原稿の画像データ
において、ホストコンピュータ96が受信した画像デー
タは何らかのトラブルにより10%不足しているという
意味である。また、同図(a)に示す画面においては、
プレビューキー141a、再スキャンキー141bおよ
び続行キー141cが設けられる。
【0135】上記プレビューキー141aが押圧操作さ
れると、同図(c)に示すように、前記処理済画像デー
タ、すなわち翻訳結果を表示する。これは情報確認部と
しての操作パネル90の動作である。プレビューキー1
41aは、画質(処理レベル)のレベルを目視にて確認
してから、出力するか否かを判断したい場合に操作され
る。同図(c)に示す画面においては、Uキー141
d、Dキー141e、Rキー141fおよびLキー14
1gの操作にて画面をスクロールさせることにより、出
力画像の全領域について良否を確認することができる。
確認が終了し、確認キー141hが押圧操作されると、
同図(a)に示す画面に復帰する。
【0136】また、再スキャンキー141bが押圧操作
されると(S122)、デジタル複写機は再度原稿画像
のスキャンをスキャナ部31にて行い、これにより得ら
れた『翻訳』すべき画像データをホストコンピュータ9
6に再送する。これに伴って、ホストコンピュータ96
は上記画像データに対して『翻訳』の処理を行い、上記
1回目の動作と同様にして発送元のデジタル複写機に処
理済画像データを返送する。デジタル複写機では、返送
された画像データを受信して上記と同様の処理を行う
(S123)。この動作の結果、液晶表示装置1には図
30(b)に示す表示が行われる。この表示画面では、
『WARNING LIST』において、データサイズ
が100%となっており、基本的には処理済画像データ
を出力することに問題はないと判断できる。ただし、処
理レベル(OCR認識率)については、ユーザーによっ
て妥協基準が異なるため、CHECK画面として表示す
る。
【0137】その後、デジタル複写機は、返送された画
像データを画像として出力する(S124)。一方、S
122において、続行キー141cが押圧操作された場
合、デジタル複写機は、ホストコンピュータ96へ画像
データを再送することなく、S124において、最初に
返送された画像データを画像として出力する。
【0138】上記のように本画像形成システムでは、ユ
ーザーから画像処理の依頼があった場合に、その依頼に
応じて単に画像処理を実行するだけでなく、画像データ
が依頼された画像処理を行うのに適当なものであるか否
かを判定し、不適当なものである場合には、画像データ
の再送を要求するものとなっているので、所望の画像を
正確かつ確実に得ることができる。
【0139】なお、本画像形成システムにおいて、デジ
タル複写機はホストコンピュータ96からの再送要求が
あった後、ユーザーのキー入力、すなわち判断に基づい
て画像データの再送を行うものとなっているが、これに
代えて、ホストコンピュータ96からの再送要求に応じ
て、自動的に例えば再スキャンを行い、得られた画像デ
ータをホストコンピュータ96に再送する構成としても
よい。この構成は、図29において、S120およびS
121の動作を省いたものとなる。
【0140】また、上記の説明においては、ホストコン
ピュータ96と画像データの送受信を行うユーザー側機
器として、デジタル複写機91〜93を対象としている
が、スキャナ94とプリンタ95とを組み合わせたもの
も、デジタル複写機としての機能を備えることができる
ので、これらをデジタル複写機同様、ホストコンピュー
タ96との通信対象とすることができる。この場合、ス
キャナ94での読み取りにて得られた画像データをホス
トコンピュータ96に転送して画像処理を行い、処理済
の画像データをプリンタ95に転送して印刷することに
なる。さらに、プリンタ95に入力された画像データを
ホストコンピュータ96にて画像処理し、スキャナ94
に戻して印刷することも可能であることから、プリンタ
95のみでも、ホストコンピュータ96との通信対象と
なり得る。
【0141】
【発明の効果】請求項1の発明に係る画像形成システム
は、以上のように、少なくとも一台の画像形成装置と、
外部記憶装置と、これら両者間に接続され、相互通信を
行わせて情報を両者間で転送する転送装置とを備え、前
記画像形成装置は、画像を取り込み画像データに変換す
る画像入力部と、取り込まれた画像データを格納する記
憶部と、画像データに基づいて可視像を形成する画像出
力部と、画像処理手順に関する指令を入力するための指
示入力部と、記憶部の記憶容量を管理する制御部とを備
えており、画像形成装置の記憶部における記憶容量より
入力される画像データのデータ量が多いときには、記憶
容量を越える画像データを前記転送装置を介して外部記
憶装置に転送して格納させる画像形成システムであっ
て、上記画像形成装置には、ユーザーの指定する目的に
応じて、転送される画像データを決定する転送対象デー
タ選択手段が設けられている構成である。それゆえ、画
像形成装置と外部記憶装置との間でやり取りされる転送
対象データをユーザーの指定に応じて選択する事ができ
るので、画像形成に伴う画像データの取扱いにおいて、
ユーザーの要望を反映させた柔軟な対応が可能となると
いう効果を奏する。
【0142】請求項2の発明に係る画像形成システム
は、以上のように、上記転送対象データ選択手段には、
転送される画像データの選択条件が複数設定され、選択
条件間の優先順位を複数記憶する優先順位記憶手段が設
けられており、上記優先順位が任意に選択可能であると
ともに、画像データの格納に使用可能な記憶部の残記憶
容量が読み込もうとしている画像サイズにおける最大画
像データ量よりも小さい場合に、記憶部に格納された画
像データの中から、選択された優先順位に従う選択条件
の適用により、外部記憶装置に転送される画像データが
決定される構成である。それゆえ、請求項1に記載の効
果に加え、転送される画像データの複数の選択条件を適
用する優先順位が変更可能とされているので、転送対象
データとして、ユーザーの要望に最適な画像データを選
択することができるという効果を奏する。
【0143】請求項3の発明に係る画像形成システム
は、以上のように、少なくとも一台の画像形成装置と、
外部記憶装置と、これら両者間に接続され、相互通信を
行わせて情報を両者間で転送する転送装置とを備え、前
記画像形成装置は、画像を取り込み画像データに変換す
る画像入力部と、取り込まれた画像データを格納する記
憶部と、画像データに基づいて可視像を形成する画像出
力部と、画像処理手順に関する指令を入力するための指
示入力部と、記憶部の記憶容量を管理する制御部とを備
えており、画像形成装置の記憶部における記憶容量より
入力される画像データのデータ量が多いときには、記憶
容量を越える画像データを前記転送装置を介して外部記
憶装置に転送して格納させる画像形成システムであっ
て、画像データの格納に使用可能な記憶部の残記憶容量
が読み込もうとしている画像サイズにおける最大画像デ
ータ量よりも小さい場合に、上記画像以降に入力される
画像データを外部記憶装置に転送する構成である。それ
ゆえ、画像形成装置側の記憶部に一連の出力画像データ
の先頭側が格納されているので、画像を出力させる際の
時間を短くすることができるという効果を奏する。
【0144】請求項4の発明に係る画像形成システム
は、以上のように、少なくとも一台の画像形成装置と、
外部記憶装置と、これら両者間に接続され、相互通信を
行わせて情報を両者間で転送する転送装置とを備え、前
記画像形成装置は、画像を取り込み画像データに変換す
る画像入力部と、取り込まれた画像データを格納する記
憶部と、画像データに基づいて可視像を形成する画像出
力部と、画像処理手順に関する指令を入力するための指
示入力部と、記憶部の記憶容量を管理する制御部とを備
えており、画像形成装置の記憶部における記憶容量より
入力される画像データのデータ量が多いときには、記憶
容量を越える画像データを前記転送装置を介して外部記
憶装置に転送して格納させる画像形成システムであっ
て、上記外部記憶装置が複数設けられるとともに、画像
形成装置には、ユーザーの指定する目的に応じて、転送
先の外部記憶装置を決定する転送先選択手段が設けられ
ている構成である。それゆえ、複数の外部記憶装置が転
送装置を介して利用可能とされている状態で、外部記憶
装置を必要とする画像形成装置の動作を行わせる場合
に、転送先選択手段が、ユーザーの指定する目的に応じ
て転送先となる外部記憶装置を決定するので、外部記憶
装置の決定に対してユーザーの要望を反映させることが
できるという効果を奏する。
【0145】請求項5の発明に係る画像形成システム
は、以上のように、請求項4の構成に加えて、外部記憶
装置の稼働状態を検出する稼働状態検出手段が設けられ
る一方、上記転送先選択手段には、転送先として設定す
る外部記憶装置の選択条件が複数設定され、選択条件間
の優先順位を複数記憶する優先順位記憶手段が設けられ
ており、上記優先順位が任意に選択可能であるととも
に、外部記憶装置に画像データが転送される場合に、検
出された稼働状態に対して、選択された優先順位に従う
選択条件の適用することにより転送先とする外部記憶装
置が決定される構成である。それゆえ、請求項4の構成
による効果に加えて、稼働状態検出手段により検出され
た各外部記憶装置の稼働状態とユーザーの希望する外部
記憶装置に選択条件の優先順位とにより、転送先となる
外部記憶装置が決定されるので、各外部記憶装置の稼働
状態に応じて、画像形成装置の使用時点で最もユーザー
の要望を反映させる画像形成装置の稼働環境を得ること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における画像形成システ
ムにおいて、本体メモリと外部メモリとの併用に関する
動作を示すフローチャートである。
【図2】上記画像形成システムが備えるデジタル複写機
の縦断面図である。
【図3】上記デジタル複写機が備える画像処理部の構成
を示すブロック図である。
【図4】上記デジタル複写機が備える制御系の構成を示
すブロック図である。
【図5】上記デジタル複写機が備える操作パネルの正面
図である。
【図6】同図(a)は上記操作パネルの液晶表示装置に
おける基本画面を示す説明図、同図(b)は同第1機能
設定画面を示す説明図、同図(c)は同第2機能設定画
面を示す説明図である。
【図7】同図(a)は上記操作パネルの液晶表示装置に
おける画質設定画面を示す説明図、同図(b)は同後処
理設定画面を示す説明図である。
【図8】同図(a)は上記操作パネルの液晶表示装置に
おける初期設定画面を示す説明図、同図(b)は同指紋
登録画面を示す説明図、同図(c)は部門管理設定画面
を示す説明図である。
【図9】同図(a)は上記操作パネルの液晶表示装置に
おけるリミッタ設定画面を示す説明図、同図(b)は同
シミュレーション画面を示す説明図である。
【図10】上記操作パネルの液晶表示装置における各画
面が遷移する過程を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態における画像形成シス
テムの概略構成を示すブロック図である。
【図12】同図(a)は図6(b)に示した第1機能設
定画面での画像編集機能の選択状態を示す説明図、同図
(b)は図1のS4の動作に対応した液晶表示装置の表
示状態を示す説明図、同図(c)は同斜体設定画面を示
す説明図である。
【図13】本発明の一実施の形態における画像形成シス
テムの動作を示すフローチャートである。
【図14】図13に示した画像形成システムの動作の他
の例を示すフローチャートである。
【図15】図13に示した画像形成システムの動作のさ
らに他の例を示すフローチャートである。
【図16】同図(a)は、図11に示したホストコンピ
ュータへの新規機能の搭載手順を示すフローチャート、
同図(b)は、同図(a)におけるS32の動作を示す
フローチャートである。
【図17】図16(a)におけるS32の動作に対応す
るデジタル複写機の液晶表示装置での表示状態を示す説
明図である。
【図18】図17に示すヘルプキーがONされたときの
上記液晶表示装置の表示状態を示す説明図である。
【図19】図17に示すホスト全機能表示キーがONさ
れたときの上記液晶表示装置の表示状態を示す説明図で
ある。
【図20】サービスセンターの前記ホストコンピュータ
がオフィス側の機器に対して行う定期情報サービスの動
作を示すフローチャートである。
【図21】サービスセンターの前記ホストコンピュータ
がオフィス側の機器に対して行う任意情報サービスの動
作を示すフローチャートである。
【図22】同図(a)は、図21に示した動作におい
て、デジタル複写機のメモリが満杯になったときの液晶
表示装置の表示状態を示す説明図、同図(b)は、同図
(a)に示す外部メモリ選択キーがONされたときの上
記液晶表示装置の表示状態を示す説明図、同図(c)
は、同図(b)に示す続行キーがONされたときの上記
液晶表示装置の表示状態を示す説明図である。
【図23】図1における転送対象データ及び転送先選択
時(S80)の動作を示すフローチャートである。
【図24】同図(a)は、図23に示した動作におい
て、転送対象データを選択するときの液晶表示装置の表
示状態を示す説明図であり、同図(b)は、ユーザーの
希望する条件に応じて、転送先を選択するときの液晶表
示装置の表示状態を示す説明図である。
【図25】図11に示す画像形成システムにおいて、出
力装置選択に関する動作を示すフローチャートである。
【図26】図25に示した自動選択モードでの液晶表示
装置の表示状態を示す説明図である。
【図27】図26に示す自動選択モード設定キーがON
されたときの上記液晶表示装置の表示状態を示す説明図
である。
【図28】図25のS97の動作に対応する上記液晶表
示装置の表示状態を示す説明図である。
【図29】図11に示す画像形成システムにおいて、外
部処理実行時における再転送処理に関する動作を示すフ
ローチャートである。
【図30】同図(a)は、図29に示したS121の動
作に対応する液晶表示装置の表示状態を示す説明図、同
図(b)は、同図(a)に示す再スキャンキーがONさ
れたときの上記液晶表示装置の表示状態を示す説明図、
同図(c)は、同図(a)に示すプレビューキーがON
されたときの上記液晶表示装置の表示状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
31 スキャナ部(画像入力部) 32 レーザプリンタ部(画像出力部) 73 メモリ(記憶部) 74 PCU(制御部) 90 操作パネル(指示入力部) 91 デジタル複写機(画像形成装置) 91a インタフェース(転送装置) 92 デジタル複写機(画像形成装置) 92a インタフェース(転送装置) 93 デジタル複写機(画像形成装置・外部記憶装
置) 93a インタフェース(転送装置) 96 ホストコンピュータ(外部記憶装置) 96a インタフェース(転送装置) 97 電話回線(転送装置) 98 モデム(転送装置)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一台の画像形成装置と、外部記
    憶装置と、これら両者間に接続され、相互通信を行わせ
    て情報を両者間で転送する転送装置とを備え、前記画像
    形成装置は、画像を取り込み画像データに変換する画像
    入力部と、取り込まれた画像データを格納する記憶部
    と、画像データに基づいて可視像を形成する画像出力部
    と、画像処理手順に関する指令を入力するための指示入
    力部と、記憶部の記憶容量を管理する制御部とを備えて
    おり、画像形成装置の記憶部における記憶容量より入力
    される画像データのデータ量が多いときには、記憶容量
    を越える画像データを前記転送装置を介して外部記憶装
    置に転送して格納させる画像形成システムであって、 上記画像形成装置には、ユーザーの指定する目的に応じ
    て、転送される画像データを決定する転送対象データ選
    択手段が設けられていることを特徴とする画像形成シス
    テム。
  2. 【請求項2】上記転送対象データ選択手段には、転送さ
    れる画像データの選択条件が複数設定され、選択条件間
    の優先順位を複数記憶する優先順位記憶手段が設けられ
    ており、上記優先順位が任意に選択可能であるととも
    に、画像データの格納に使用可能な記憶部の残記憶容量
    が読み込もうとしている画像サイズにおける最大画像デ
    ータ量よりも小さい場合に、記憶部に格納された画像デ
    ータの中から、選択された優先順位に従う選択条件の適
    用により、外部記憶装置に転送される画像データが決定
    されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成シス
    テム。
  3. 【請求項3】少なくとも一台の画像形成装置と、外部記
    憶装置と、これら両者間に接続され、相互通信を行わせ
    て情報を両者間で転送する転送装置とを備え、前記画像
    形成装置は、画像を取り込み画像データに変換する画像
    入力部と、取り込まれた画像データを格納する記憶部
    と、画像データに基づいて可視像を形成する画像出力部
    と、画像処理手順に関する指令を入力するための指示入
    力部と、記憶部の記憶容量を管理する制御部とを備えて
    おり、画像形成装置の記憶部における記憶容量より入力
    される画像データのデータ量が多いときには、記憶容量
    を越える画像データを前記転送装置を介して外部記憶装
    置に転送して格納させる画像形成システムであって、 画像データの格納に使用可能な記憶部の残記憶容量が読
    み込もうとしている画像サイズにおける最大画像データ
    量よりも小さい場合に、上記画像以降に入力される画像
    データを外部記憶装置に転送することを特徴とする画像
    形成システム。
  4. 【請求項4】少なくとも一台の画像形成装置と、外部記
    憶装置と、これら両者間に接続され、相互通信を行わせ
    て情報を両者間で転送する転送装置とを備え、前記画像
    形成装置は、画像を取り込み画像データに変換する画像
    入力部と、取り込まれた画像データを格納する記憶部
    と、画像データに基づいて可視像を形成する画像出力部
    と、画像処理手順に関する指令を入力するための指示入
    力部と、記憶部の記憶容量を管理する制御部とを備えて
    おり、画像形成装置の記憶部における記憶容量より入力
    される画像データのデータ量が多いときには、記憶容量
    を越える画像データを前記転送装置を介して外部記憶装
    置に転送して格納させる画像形成システムであって、 上記外部記憶装置が複数設けられるとともに、画像形成
    装置には、ユーザーの指定する目的に応じて、転送先の
    外部記憶装置を決定する転送先選択手段が設けられてい
    ることを特徴とする画像形成システム。
  5. 【請求項5】外部記憶装置の稼働状態を検出する稼働状
    態検出手段が設けられる一方、上記転送先選択手段に
    は、転送先として設定する外部記憶装置の選択条件が複
    数設定され、選択条件間の優先順位を複数記憶する優先
    順位記憶手段が設けられており、上記優先順位が任意に
    選択可能であるとともに、外部記憶装置に画像データが
    転送される場合に、検出された稼働状態に対して、選択
    された優先順位に従う選択条件の適用することにより転
    送先とする外部記憶装置が決定されることを特徴とする
    画像形成システム。
JP04739796A 1996-02-07 1996-03-05 画像形成システム Expired - Fee Related JP3606341B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04739796A JP3606341B2 (ja) 1996-03-05 1996-03-05 画像形成システム
US08/779,387 US5854693A (en) 1996-02-07 1997-01-07 Image forming system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04739796A JP3606341B2 (ja) 1996-03-05 1996-03-05 画像形成システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003206099A Division JP3868931B2 (ja) 2003-08-05 2003-08-05 画像形成システムおよび画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09247399A true JPH09247399A (ja) 1997-09-19
JP3606341B2 JP3606341B2 (ja) 2005-01-05

Family

ID=12773991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04739796A Expired - Fee Related JP3606341B2 (ja) 1996-02-07 1996-03-05 画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3606341B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203857A (ja) * 2004-12-20 2006-08-03 Canon Inc 画像編集装置、画像編集方法、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2007060523A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2008046741A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Seiko Epson Corp 記憶装置の選定を行う印刷装置、記憶装置の選定方法、および、コンピュータプログラム
JP2008244912A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Brother Ind Ltd コピー装置及びコピー処理の方法
JP2019201314A (ja) * 2018-05-16 2019-11-21 キヤノン株式会社 画像処理システム、および画像処理装置、制御方法、プログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4597850B2 (ja) * 2005-12-02 2010-12-15 株式会社リコー 画像読取装置およびその制御方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006203857A (ja) * 2004-12-20 2006-08-03 Canon Inc 画像編集装置、画像編集方法、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2007060523A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP4600215B2 (ja) * 2005-08-26 2010-12-15 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
US8144367B2 (en) 2005-08-26 2012-03-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus equipped with a plurality of functions relating to image formation including printing computer data and copying images
JP2008046741A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Seiko Epson Corp 記憶装置の選定を行う印刷装置、記憶装置の選定方法、および、コンピュータプログラム
JP2008244912A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Brother Ind Ltd コピー装置及びコピー処理の方法
JP2019201314A (ja) * 2018-05-16 2019-11-21 キヤノン株式会社 画像処理システム、および画像処理装置、制御方法、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3606341B2 (ja) 2005-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5946457A (en) Image forming system having transfer device for communicating between image forming apparatus and image processing apparatus
US5854693A (en) Image forming system
JP3441038B2 (ja) 画像形成システム
JP3448186B2 (ja) 画像形成システム
JP3426079B2 (ja) 画像形成システム
JPH10210303A (ja) 画像形成システム
JP3265175B2 (ja) 画像形成システム
JP3611060B2 (ja) 画像形成システム
JP4748785B2 (ja) 情報処理装置、データ処理方法、記憶媒体、コンピュータプログラム
JP3868931B2 (ja) 画像形成システムおよび画像形成装置
JP3606341B2 (ja) 画像形成システム
JP3266801B2 (ja) 画像形成システム
JP3229189B2 (ja) 画像形成システム
JP3570555B1 (ja) 画像記録システム
JP3469893B2 (ja) 画像形成システム
JP3155192B2 (ja) 画像形成システム
JP2004110848A (ja) 画像処理装置
JP3299880B2 (ja) 画像形成システム
JP3333391B2 (ja) 画像形成システム
JP3203171B2 (ja) 画像形成装置
JPH1013654A (ja) 画像出力システム
JPH09307733A (ja) 画像記録装置
JPH10304113A (ja) 画像処理装置
JPH11239266A (ja) 画像出力処理装置
JPH10155068A (ja) ファクシミリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071015

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees