JPH09246916A - 自動周波数制御装置 - Google Patents
自動周波数制御装置Info
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- JPH09246916A JPH09246916A JP4754596A JP4754596A JPH09246916A JP H09246916 A JPH09246916 A JP H09246916A JP 4754596 A JP4754596 A JP 4754596A JP 4754596 A JP4754596 A JP 4754596A JP H09246916 A JPH09246916 A JP H09246916A
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
に周波数を推定することができる自動周波数制御装置を
提供する。 【解決手段】 1/2シンボル遅延検波型AFC部11
は、広い周波数捕捉範囲に適した遅延検波を行う。遅延
検波の結果、大まかな周波数偏差が推定される。この周
波数偏差に基づいて、周波数偏差補正部15は、受信信
号の周波数偏差を補償する。補償された受信信号に対
し、再度、1シンボル遅延検波型AFC部13が遅延検
波を行う。ここで精度の高い周波数偏差の推定が実施さ
れる。1/2シンボル遅延検波型AFC部11からの出
力と、1シンボル遅延検波型AFC部13からの出力と
は加算され、精度の高い周波数偏差情報ΔωEST が出力
される。
Description
移動体通信、移動体衛星通信で用いられる受信機の自動
周波数制御(AFC:Automatic Frequ
ency Control)装置に関する。
onおよびD.Divsalar共著「Doppler
−Corrected Differential D
etection of MPSK」(IEEE Tr
ansactions onCommunicatio
ns、Vol.37、No.2、pp99〜109、1
989年2月)に開示される。
基準発振器からの出力信号を用いて、入力された受信I
F(中間周波数)信号を直交検波する直交検波回路10
1と、直交検波回路101の出力信号を波形整形すると
同時に帯域外雑音を除去する受信フィルタ102と、1
/2シンボル周期(=T/2)で遅延させた受信フィル
タ102からの出力信号を用いて、受信フィルタ102
からの出力信号の周波数偏差Δωを算出する1/2シン
ボル遅延検波型AFC部103とを備える。1/2シン
ボル遅延検波型AFC部103では、サンプル回路10
4によって受信フィルタ102からの信号がT/2周期
でサンプルされる。サンプルされた信号はT/2遅延検
波回路105でT/2遅延検波される。サンプル回路1
06は、遅延検波された信号をT周期でサンプルする。
平均回路107は、サンプル回路106からの出力信号
を平均化する。平均化された信号に基づいて、周波数演
算回路108は周波数偏差Δωを演算する。
示すように、サンプル回路104からの出力信号が2分
岐され、一方の分岐信号は複素乗算回路109に直接入
力される。他方の分岐信号では、T/2遅延回路110
でT/2遅延が施された後、複素共役回路11を通じて
その複素共役数が複素乗算回路109に入力される。複
素乗算回路109では、入力された分岐信号と複素共役
数とが乗算される。
ま、受信IF信号r(t)が次式で表わされるとする。
は変調位相成分、ωc は搬送波の角周波数、θ0 (t)
は初期位相、n(t)は雑音成分を示す。変調方式を位
相シフトキーイング(PSK:Phase Shift
Keying)と仮定した場合、上式においてθm
(t)が変調に応じて変化する。
力信号LO(t)によって受信IF信号r(t)が直交
検波され、変調信号rb(t)が得られる。
発振器出力の初期位相、nb(t)は周波数変換された
雑音成分を示す。角周波数偏差Δωおよび位相差Δθは
次式で定義される。
波形整形されると同時に、雑音が存在する場合には、帯
域外雑音が除去されてS/N比の向上が図られる。変調
信号rf(t)が得られる。
変調信号の包絡線成分、θmf(t) は変調信号の位相成
分、nf(t)は雑音成分を示す。
回路104でT/2間隔でサンプルされる。図11に示
すように、ナイキスト波形の場合、サンプル点S0はナ
イキスト点と呼ばれる判定点となる。したがって、サン
プル回路104では、連続するT/2周期S1〜S2、
S2〜S3の中で2回に1回はサンプル周期の中にナイ
キスト点が含まれるようにサンプルが実施される。サン
プルの結果、サンプル信号rs(n)が得られる。
によってT/2遅延されたサンプル信号rs(t)に基
づいて複素共役数が複素共役回路111から出力され
る。その出力は次式で表される。
サンプル信号rs(t)とを複素乗算する。その結果、
サンプル信号rD (n)が得られる。なお、nD(Tn
/2)はT/2遅延検波出力における雑音成分である。
式に近似される。
e (m)=rD (2m)と奇数番サンプル信号r
o (m)=rD (2m+1)とに分けて考える。ナイキ
スト点は偶数番サンプル信号に含まれる。偶数番サンプ
ル信号は、奇数番サンプル信号と同じ情報シンボル内の
信号を遅延検波していることから次式が成立する。な
お、次式において符号間干渉成分は無視されている。
/2遅延検波回路105から出力されたサンプル信号r
e (m)およびro (m)のうちre (m)のみをサン
プルする。平均回路107は、サンプル回路106から
の出力に雑音成分が含まれる場合、その雑音成分を抑圧
してrAVE (m)を出力する。なお、nAVE (mT)
は、平均回路107で抑圧された雑音成分である。
計算する。
/2<πの範囲で観測可能なことから、原理上Δωは次
式のような広範囲で観測されることができる。
は、図12に示すように、中心周波数に対する入力バー
スト信号周波数のずれ(周波数偏差Δω)が大きくなる
と、周波数偏差Δωを十分に推定することができない。
域に比べて無視することができないほど大きな場合(図
12(a)参照)、図12(b)に示す通過特性を有す
る受信フィルタ(例えば整合フィルタ)を用いると、信
号成分が受信フィルタで削られてしまい、図12(c)
に示すように、波形歪みが生じてしまう。かかる波形歪
みが生じた信号に対してAFC装置を用いても、周波数
偏差Δωの推定値は実際の値から大きくずれてしまい、
十分に周波数偏差Δωを補償することはできない。そこ
で、図12(d)に示すように、一層通過帯域の広い受
信フィルタを用いて波形歪みの影響を排除することが考
えられるが、その場合には、AFC装置動作時のS/N
比が劣化してしまい、推定誤差が大きくなってしまう。
めになされたもので、広い周波数範囲にわたって高精度
に周波数偏差を推定することができるAFC装置を提供
することを目的とする。
に、第1発明によれば、第1位相ずれ捕捉範囲および第
1推定精度を有し、第1位相ずれ捕捉範囲内で変調信号
の位相ずれを捕捉し、捕捉結果を用いて変調信号の周波
数偏差を推定する第1周波数推定手段と、第1位相ずれ
捕捉範囲よりも狭い第2位相ずれ捕捉範囲および第1推
定精度よりも正確な第2推定精度を有し、第2位相ずれ
捕捉範囲内で変調信号の位相ずれを捕捉し、捕捉結果を
用いて変調信号の周波数偏差を推定する第2周波数推定
手段と、前記第1周波数推定手段で推定された周波数偏
差を用いて変調信号の周波数偏差を補正する周波数偏差
補正手段とを備え、前記第2周波数推定手段は、周波数
偏差が補正された変調信号に基づいて位相ずれを捕捉す
ることを特徴とする自動周波数制御装置が提供される。
号をシンボル周期未満の時間間隔で遅延検波し、検波結
果を用いて変調信号の周波数偏差を推定する1/mシン
ボル遅延検波型周波数推定手段(m>1)と、前記変調
信号をシンボル周期以上の時間間隔で遅延検波し、検波
結果を用いて変調信号の周波数偏差を推定するnシンボ
ル遅延検波型周波数推定手段(n≧1)と、前記1/m
シンボル遅延検波型周波数推定手段で推定された周波数
偏差を用いて変調信号の周波数偏差を補正する周波数偏
差補正手段とを備え、前記nシンボル遅延検波型周波数
推定手段は、周波数偏差が補正された変調信号に基づい
て遅延検波を行うことを特徴とする自動周波数制御装置
が提供される。
信号をシンボル周期未満の時間間隔で遅延検波し、検波
結果を用いて変調信号の周波数偏差を推定する1/mシ
ンボル遅延検波型周波数推定手段(m>1)と、推定さ
れた周波数偏差に基づいて変調信号の周波数偏差を補償
する周波数偏差補正手段と、前記周波数偏差が補償され
た前記変調信号をシンボル周期以上の時間間隔で遅延検
波し、検波結果を用いて変調信号の周波数偏差を推定す
るnシンボル遅延検波型周波数推定手段(n≧1)と、
nシンボル遅延検波型周波数推定手段で推定された周波
数偏差に、前記1/mシンボル遅延検波型周波数推定手
段で推定された周波数偏差を加算する周波数偏差演算手
段とを備えることを特徴とする自動周波数制御装置が提
供される。
変調信号をシンボル周期未満の異なる時間間隔で遅延検
波し、検波結果を用いて変調信号の周波数偏差を推定す
る複数種類の1/mシンボル遅延検波型周波数推定手段
(m>1)と、前記変調信号をシンボル周期以上の異な
る時間間隔で遅延検波し、検波結果を用いて変調信号の
周波数偏差を推定する複数種類のnシンボル遅延検波型
周波数推定手段(n≧1)と、対応する1/mシンボル
遅延検波型周波数推定手段およびnシンボル遅延検波型
周波数推定手段で推定された周波数偏差に基づいて変調
信号の周波数偏差を補償する複数の周波数偏差補正手段
と、前記1/mシンボル遅延検波型周波数推定手段およ
びnシンボル遅延検波型周波数推定手段で推定された周
波数偏差を順次加算する周波数偏差演算手段とを備え、
対応する周波数偏差補正手段で周波数偏差が補償された
変調信号を各1/mシンボル遅延検波型周波数推定手段
および各nシンボル遅延検波型周波数推定手段は遅延検
波することを特徴とする自動周波数制御装置が提供され
る。
変調信号をシンボル周期未満の時間間隔で遅延検波し、
検波結果を用いて変調信号の周波数偏差を推定する1/
mシンボル遅延検波型周波数推定手段(m>1)と、前
記変調信号をシンボル周期以上の時間間隔で遅延検波
し、検波結果を用いて変調信号の周波数偏差を推定する
nシンボル遅延検波型周波数推定手段(n≧1)と、前
記1/mシンボル遅延検波型周波数推定手段およびnシ
ンボル遅延検波型周波数推定手段で推定された周波数偏
差を互いに加算する周波数偏差演算手段とを備え、前記
1/mシンボル遅延検波型周波数推定手段は、推定され
た周波数偏差に基づいて、1/mシンボル遅延検波型周
波数推定手段に入力される変調信号の周波数偏差を補償
するフィードバック型周波数偏差補正手段を有すること
を特徴とする自動周波数制御装置が提供される。
明の好適な実施形態を説明する。
C装置の全体構成を示す。このAFC装置は、広帯域フ
ィルタ10を前段に備える第1周波数推定手段としての
前述と同様の1/2シンボル遅延検波型AFC部11
と、狭帯域の受信フィルタ12を前段に備え、1/2シ
ンボル遅延検波型AFC部11で推定された周波数偏差
に基づいて周波数ずれが補償された受信信号から最終的
な残留周波数偏差を高精度に導き出す第2周波数推定手
段としての1シンボル遅延検波型AFC部13とを有す
る。直交検波回路14で直交検波された受信IF信号
は、広帯域フィルタ10で波形整形され、受信IF信号
から粗く雑音成分が取り除かれる。周波数偏差補正部1
5は、1/2シンボル遅延検波型AFC部11で得られ
た周波数偏差推定値に基づいて周波数偏差を補償する。
加算器16は、1/2シンボル遅延検波型AFC11の
出力と、1シンボル遅延検波型AFC部13の出力とを
足し合わせ、足し合わせた結果を最終的な周波数偏差情
報ΔωEST として出力する。
は、1/2シンボル遅延検波型AFC部11からの周波
数偏差推定値を積分する積分器20を有する。cos/
sinROM21は、積分された周波数偏差推定値に基
づいてcos値やsin値を出力する。複素共役回路2
2は、出力されたcos値やsin値から複素共役値を
出力する。複素乗算回路23は、複素共役回路22から
出力された複素共役値を用いて、直交検波回路14から
の信号を位相回転させ、外部に出力させる。
AFC部13は、受信フィルタ12からの出力をシンボ
ル周期(T)ごとにサンプルするサンプル回路30を備
える。サンプル回路30でサンプルされた信号は、T遅
延検波回路31を通じて1シンボル遅延検波される。逓
倍回路32は、T遅延検波回路31からの出力信号を逓
倍する。平均回路33は、逓倍された信号を平均化す
る。周波数演算回路34は、平均化された信号に基づい
て周波数偏差を演算する。演算された周波数偏差は分周
回路35によって分周される。
を説明する。まず、直交検波回路14の働きによって前
述の式(3)と同様な受信IF信号が受信されたとす
る。その受信IF信号の周波数スペクトルは、例えば、
図4(a)に示される。
過帯域BWFが広いことから(図4(b)参照)、波形歪
みは生じない。その結果、1/2シンボル遅延検波型A
FC部11からは、前述の式(13)に従って周波数偏
差の平均推定値が導かれる。ただし、フィルタを通過す
る雑音電力PWFは次式で表わされることから、
号でのS/N比は低い値になってしまい、その結果、周
波数推定値のバラツキは比較的大きくなる。ここで、1
/2シンボル遅延検波型AFC部11から出力される周
波数偏差推定値Δω1/2 は次式で表される。
z)、BWFは広帯域フィルタの等化雑音帯域幅(H
z)、Δωeは推定誤差を示す。一般に、Δωe 《Δ
ωが満足される。
1/2 は周波数偏差補正部15の積分器20に入力され
る。積分器20では、入力信号Δω1/2 が積分され、回
転すべき位相値θrot (t)が計算される。
力位相に応じた複素位相回転成分に変換された後、複素
共役回路22で複素共役値LO1/2 (t)が得られる。
た信号rb(t)と、複素共役回路22から出力された
周波数推定値Δω1/2 とが乗算され、周波数偏差が補償
される。複素乗算回路23の出力rc(t)を次式で示
す。なお、nc(t)は雑音成分である。
な周波数偏差Δωが小さな残留周波数偏差Δωe に抑え
られたことが明らかとなる。このとき周波数偏差補正部
15から出力される信号の周波数スペクトルは図4
(c)に示される。
は、図4(d)に示すように、狭帯域の受信フィルタ1
2(例えば、整合フィルタ)で波形整形されると同時
に、帯域外雑音が除去される。雑音除去によってS/N
比が向上する。前述したように、残留周波数偏差Δωe
の値は比較的に小さく、受信フィルタ12を通過した信
号の波形歪みは僅かである。図4(e)には、受信フィ
ルタ12から出力された信号rnf(t)の周波数スペ
クトルが例示される。
(t)は変調位相成分、nnf(t)は雑音成分を示
す。いま、波形歪みが小さいため無視することができる
と仮定し、変調方式としてQPSK(Quadratu
re PhaseShift Keying)が採用さ
れているとする。θmNF(t)は、図5に示すように、
変調に応じて±π/4および±3π/4のいずれかの値
をとる。
サンプル回路30が信号rnf(t)からシンボル周期
(T周期)でナイキスト点をサンプルし、rx(n)を
出力する。
回路31で1シンボル遅延検波すなわちT遅延検波され
る。T遅延検波回路31からrDD(n)が出力される。
される。なお、QPSK変調方式の場合、θDD(nT)
は{0、 ±π/2、 π}のいずれかの値をとり、n
DD(nT)は雑音成分である。
位相成分θDD(nT)が除去される。例えば、QPSK
変調方式で4逓倍処理が行われる場合を想定する。この
とき、逓倍回路32から信号rSQ(nT)が出力され
る。なお、n4(nt)は雑音成分である。
成分がある場合には揺らぎが抑えられる。平均化された
信号rDAVE (n)に基づいて、周波数演算回路34で
残留周波数偏差成分値ΔωDDが演算される。ただし、こ
の残留周波数偏差成分値ΔωDDは現実の値の4倍の値と
なる。なお、次式で、nAi(nT)は雑音の直交成分を
示し、nAr(nT)は同相成分を示す。
数偏差成分が1/4倍されて、最終的な残留周波数偏差
ΔωDDが得られる。なお、1シンボル遅延検波型AFC
部13では、逓倍処理が行われることから、処理するこ
とができる周波数偏差Δωe の範囲は次式の範囲に及ば
なければならない。なお、次式では、M相PSK変調信
号の場合の位相数がMで示されている。
周波数偏差推定値Δω1/2 と、1シンボル遅延検波型A
FC部13から出力された周波数偏差推定値ΔωDDとは
加算器16で加算され、最終的な周波数偏差情報Δω
EST が出力される。
数偏差情報ΔωEST は1シンボル遅延検波型AFC部1
3の精度を有する。
ボル遅延検波型AFCと1シンボル遅延検波型AFCと
を結合させているが、もっと一般的に、1/mシンボル
遅延検波型AFCとnシンボル遅延検波型AFCを結合
させてもよい。ただし、mおよびnは1以上の整数を表
わす。さらに、複数の1/mシンボル遅延検波型AFC
と、複数のnシンボル遅延検波型AFCを組み合わせて
もよく、その場合に、AFCごとにmやnの値を異なら
せることもできる。例えば、図6は、1/m1、1/m
2 、1/m3 シンボル遅延検波型AFC回路11a、1
1b、11cと、n1 、n2 、n3 シンボル遅延検波型
AFC回路11d、11e、11fとが結合されたAF
C装置を示す。この場合には、各AFC回路ごとに必ず
しも個別にフィルタを用意する必要はなく、一部あるい
は全てのAFC回路に対してフィルタを共通化してもよ
い。
C装置の全体構成を示す。この第2実施形態では、1/
2シンボル遅延検波型AFC部41で信号処理を行う際
に、狭帯域フィルタを用いて、1シンボル遅延検波型A
FC部13への入力が式(26)を満足しない確率を減
少させている。1/2シンボル遅延検波型AFC部をフ
ィードバック系に変更することによって、狭帯域フィル
タの採用による信号波形歪みの影響が極力回避される。
なお、前述の第1実施形態と同様な構成に関しては同一
の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
波型AFC部41は、現信号に先立つ信号に基づいて得
られたフィードバック周波数偏差に従って直交検波回路
14からの出力信号rb(t)を位相回転させ周波数偏
差を補正する周波数偏差補正部42を備える。受信フィ
ルタ43は、周波数偏差がフィードバック補正された信
号を波形整形すると同時に帯域外雑音を除去する。こう
いった狭帯域の受信フィルタとして、例えば、整合フィ
ルタが採用される。
2分岐される。一方の信号は、1/2遅延検波型AFC
部41内部で1/2シンボル遅延検波され、フィードバ
ック周波数偏差が得られる。他方の信号は、1シンボル
遅延検波型AFC部13で前述のように1シンボル遅延
検波される。1/2遅延検波型AFC部41で得られた
フィードバック周波数偏差と、1シンボル遅延検波型A
FC部13で得られた周波数偏差とは、加算器16で互
いに加算され、周波数偏差情報ΔωEST として出力され
る。
プル回路44を用いて、受信フィルタ43から出力され
た信号がT/2間隔でサンプルされる。T/2遅延検波
回路45は、複素乗算回路109やT/2遅延回路11
0、複素共益回路111(図13参照)を用いてT/2
遅延検波を実施する。サンプル回路46は、遅延検波さ
れた信号をT周期でサンプルする。ループフィルタ47
は、サンプル回路46でサンプルされた信号を平均化さ
せる。周波数演算回路48は、平均化された信号に基づ
いて周波数偏差を算出する。積分器49は、前回出力し
たフィードバック周波数偏差に、今回周波数演算回路4
8で得られた残留周波数偏差を加算し、加算された結果
を今回のフィードバック周波数偏差として出力する。出
力されたフィードバック周波数偏差は、周波数偏差補正
部42に送り込まれ、フィードバック制御に用いられ
る。
直交検波回路14の働きによって前述の式(3)と同様
な受信IF信号が入力されたとする。
ードバック周波数偏差ΔωSE(t)が出力されていると
仮定する。周波数偏差補正部42では、第1実施形態の
ものと同様に、フィードバック周波数偏差ΔωSE(t)
に基づいて位相回転信号LL(t)を作成し、その複素
共役信号LC(t)を作成する。
号LC(t)と直交検波回路14からの出力信号rb
(t)とを複素乗算する。乗算の結果は信号rcc
(t)として出力される。なお、ncc(t)は雑音成
分を示し、残留周波数偏差はΔωCC(t)=Δω−Δω
SE(t)で定義される。
号rcc(t)は、受信フィルタ43によって波形整形
されると同時に帯域外雑音が除去される。受信フィルタ
43から出力された信号は、前述と同様に、判定点(ナ
イキスト点)を挟むT/2周期間隔でT/2遅延検波さ
れ、その検波結果がループフィルタ47に入力される。
ループフィルタ47は、T/2遅延検波された信号を平
均化し、雑音成分を抑圧する。平均化された信号には、
周波数演算回路48で式(13)と同様の演算処理が施
され、その結果、フィードバック周波数偏差が演算され
る。
の帯域幅が狭い場合、比較的大きめの周波数偏差が存在
すると、信号成分が削られて波形歪みが生じてしまう。
したがって、演算によって得られた実測周波数偏差の平
均値ΔωCA(t)は、実際に推定されるべき理想周波数
偏差ωCC(t)に対して誤差を生じる。しかしながら、
通常、図8に示すように、理想周波数偏差ΔωCC(t)
に対して実測周波数偏差ΔωCA(t)は原点を通過する
比例関係にあることから、周波数演算回路48から出力
される実測値Δωg(t) は次式で示されることができ
る。なお、次式では、Kは定数、ng(t)は雑音成分
を示す。
ΔωSE(t)に、周波数演算回路48で得られた今回の
実測値Δωg(t) を加算し、得られた加算結果を新しい
出力値ΔωSE(t)として周波数偏差補正部42へ入力
する。したがって、積分器49から出力される信号Δω
SE(t)は徐々に入力角周波数偏差Δωに漸近し、周波
数偏差補正部42における残留角周波数偏差Δω
CC(t)は0に漸近する。なお、次式においてE[・]
は平均値を表わす記号である。
経過した場合に、受信フィルタ43に入力される残留周
波数偏差ΔωCC(t)は0近傍の値をとることとなる。
その結果、狭帯域の受信フィルタ43によって起因され
る波形歪みは十分に抑制される。
形された信号は1シンボル遅延検波型AFC部13に入
力される。1シンボル遅延検波型AFC部13は、第1
実施形態と同様に、残留角周波数偏差ΔωDDを推定して
出力する。フィードバック型1/2シンボル遅延検波A
FC部41で推定されたフィードバック周波数偏差Δω
SEと、1シンボル遅延検波型AFC部13で推定された
残留角周波数偏差ΔωDDとは、加算器16で加算されて
周波数偏差情報ΔωEST となる。
48をループフィルタ47の後段に配置しているが、周
波数演算回路をループフィルタの前段に配置してもよ
い。また、フィードバック型1/2シンボル遅延検波A
FC部と1シンボル遅延検波型AFC部とで受信フィル
タを共通化しているが、個別にフィルタを設けてもよ
い。さらに、第1実施形態の場合と同様に、複数種類の
1/mシンボル遅延検波型AFC部と複数種類のnシン
ボル遅延検波型AFC部とを適宜に組み合わせてAFC
装置を構成することもできる。nシンボル遅延検波型A
FC部をフィードバック構成にしてもよい。
波数推定手段で得られた周波数偏差に基づき補正された
変調信号を第2周波数推定手段で処理するので、比較的
に広い第1位相ずれ捕捉範囲で、かつ、比較的に高精度
な第2推定精度で周波数偏差を推定することができる。
遅延検波型周波数推定手段で得られた周波数偏差に基づ
き補正された変調信号をnシンボル遅延検波型周波数推
定手段で処理するので、1/mシンボル遅延検波型周波
数推定手段の持つ比較的に広い捕捉範囲で、しかも、n
シンボル遅延検波型周波数推定手段の待つ比較的に高精
度で、周波数偏差の推定を実現することができる。
ル遅延検波型周波数推定手段によって推定された周波数
偏差に基づいて一旦周波数偏差が補償された変調信号を
nシンボル遅延検波型周波数推定手段で遅延検波するの
で、変調信号の波形歪みを生じることなくフィルタを用
いてS/N比を向上させつつ、精度の高い周波数偏差の
推定を実現することが可能となる。
の周波数推定手段を適宜に組み合わせることによって、
一層の精度の向上を図ることができる。
バック型周波数偏差補正手段によって、1/mシンボル
遅延検波型周波数推定手段に入力される変調信号は、例
えば前段にフィルタを有する場合でも、信号処理回数を
追うごとにフィルタを通じた変調信号の波形歪みが解消
されていく。その結果、フィルタの通過帯域に関係な
く、S/N比を向上させつつ高精度の周波数偏差推定を
実現することが可能となる。
体構成を示すブロック図である。
ある。
ブロック図である。
特性との関係を示す図である。
ある。
体構成を示すブロック図である。
示すグラフである。
図である。
図である。
イミングとの関係を示す図である。
数特性との関係を示す図である。
の1/2シンボル遅延検波型AFC部、13 nシンボ
ル遅延検波型周波数推定手段としての1シンボル遅延検
波型AFC部、15 周波数偏差補正手段としての周波
数偏差補正部、16 周波数偏差演算部としての加算
器、42 フィードバック型周波数偏差補正手段として
の周波数偏差補正部。
Claims (5)
- 【請求項1】 第1位相ずれ捕捉範囲および第1推定精
度を有し、第1位相ずれ捕捉範囲内で変調信号の位相ず
れを捕捉し、捕捉結果を用いて変調信号の周波数偏差を
推定する第1周波数推定手段と、第1位相ずれ捕捉範囲
よりも狭い第2位相ずれ捕捉範囲および第1推定精度よ
りも正確な第2推定精度を有し、第2位相ずれ捕捉範囲
内で変調信号の位相ずれを捕捉し、捕捉結果を用いて変
調信号の周波数偏差を推定する第2周波数推定手段と、
前記第1周波数推定手段で推定された周波数偏差を用い
て変調信号の周波数偏差を補正する周波数偏差補正手段
とを備え、前記第2周波数推定手段は、周波数偏差が補
正された変調信号に基づいて位相ずれを捕捉することを
特徴とする自動周波数制御装置。 - 【請求項2】 受信した変調信号をシンボル周期未満の
時間間隔で遅延検波し、検波結果を用いて変調信号の周
波数偏差を推定する1/mシンボル遅延検波型周波数推
定手段(m>1)と、前記変調信号をシンボル周期以上
の時間間隔で遅延検波し、検波結果を用いて変調信号の
周波数偏差を推定するnシンボル遅延検波型周波数推定
手段(n≧1)と、前記1/mシンボル遅延検波型周波
数推定手段で推定された周波数偏差を用いて変調信号の
周波数偏差を補正する周波数偏差補正手段とを備え、前
記nシンボル遅延検波型周波数推定手段は、周波数偏差
が補正された変調信号に基づいて遅延検波を行うことを
特徴とする自動周波数制御装置。 - 【請求項3】 受信した変調信号をシンボル周期未満の
時間間隔で遅延検波し、検波結果を用いて変調信号の周
波数偏差を推定する1/mシンボル遅延検波型周波数推
定手段(m>1)と、推定された周波数偏差に基づいて
変調信号の周波数偏差を補償する周波数偏差補正手段
と、前記周波数偏差が補償された前記変調信号をシンボ
ル周期以上の時間間隔で遅延検波し、検波結果を用いて
変調信号の周波数偏差を推定するnシンボル遅延検波型
周波数推定手段(n≧1)と、nシンボル遅延検波型周
波数推定手段で推定された周波数偏差に、前記1/mシ
ンボル遅延検波型周波数推定手段で推定された周波数偏
差を加算する周波数偏差演算手段とを備えることを特徴
とする自動周波数制御装置。 - 【請求項4】 受信した変調信号をシンボル周期未満の
異なる時間間隔で遅延検波し、検波結果を用いて変調信
号の周波数偏差を推定する複数種類の1/mシンボル遅
延検波型周波数推定手段(m>1)と、前記変調信号を
シンボル周期以上の異なる時間間隔で遅延検波し、検波
結果を用いて変調信号の周波数偏差を推定する複数種類
のnシンボル遅延検波型周波数推定手段(n≧1)と、
対応する1/mシンボル遅延検波型周波数推定手段およ
びnシンボル遅延検波型周波数推定手段で推定された周
波数偏差に基づいて変調信号の周波数偏差を補償する複
数の周波数偏差補正手段と、前記1/mシンボル遅延検
波型周波数推定手段およびnシンボル遅延検波型周波数
推定手段で推定された周波数偏差を順次加算する周波数
偏差演算手段とを備え、対応する周波数偏差補正手段で
周波数偏差が補償された変調信号を各1/mシンボル遅
延検波型周波数推定手段および各nシンボル遅延検波型
周波数推定手段は遅延検波することを特徴とする自動周
波数制御装置。 - 【請求項5】 受信した変調信号をシンボル周期未満の
時間間隔で遅延検波し、検波結果を用いて変調信号の周
波数偏差を推定する1/mシンボル遅延検波型周波数推
定手段(m>1)と、前記変調信号をシンボル周期以上
の時間間隔で遅延検波し、検波結果を用いて変調信号の
周波数偏差を推定するnシンボル遅延検波型周波数推定
手段(n≧1)と、前記1/mシンボル遅延検波型周波
数推定手段およびnシンボル遅延検波型周波数推定手段
で推定された周波数偏差を互いに加算する周波数偏差演
算手段とを備え、前記1/mシンボル遅延検波型周波数
推定手段は、推定された周波数偏差に基づいて、1/m
シンボル遅延検波型周波数推定手段に入力される変調信
号の周波数偏差を補償するフィードバック型周波数偏差
補正手段を有することを特徴とする自動周波数制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04754596A JP3230567B2 (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 自動周波数制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04754596A JP3230567B2 (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 自動周波数制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09246916A true JPH09246916A (ja) | 1997-09-19 |
JP3230567B2 JP3230567B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=12778129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04754596A Expired - Fee Related JP3230567B2 (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 自動周波数制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3230567B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003069659A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 搬送波抽出回路 |
US7333573B2 (en) | 2002-08-23 | 2008-02-19 | Hitachi Kokusai Electric Inc. | Radio communication apparatus and method having automatic frequency control function |
JP2010050682A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 周波数誤差推定装置 |
-
1996
- 1996-03-05 JP JP04754596A patent/JP3230567B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003069659A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 搬送波抽出回路 |
JP4607391B2 (ja) * | 2001-08-29 | 2011-01-05 | 株式会社日立国際電気 | 搬送波抽出回路 |
US7333573B2 (en) | 2002-08-23 | 2008-02-19 | Hitachi Kokusai Electric Inc. | Radio communication apparatus and method having automatic frequency control function |
JP2010050682A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 周波数誤差推定装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3230567B2 (ja) | 2001-11-19 |
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