JPH09246268A - 集積回路の配線構造 - Google Patents

集積回路の配線構造

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JPH09246268A
JPH09246268A JP5294496A JP5294496A JPH09246268A JP H09246268 A JPH09246268 A JP H09246268A JP 5294496 A JP5294496 A JP 5294496A JP 5294496 A JP5294496 A JP 5294496A JP H09246268 A JPH09246268 A JP H09246268A
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JP
Japan
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layer
tiw
wiring
thickness
grain size
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Pending
Application number
JP5294496A
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English (en)
Inventor
Manabu Ishii
学 石井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金を主材料とする集積回路の配線の長期信頼
性を確保した新たな構造を提供する。 【構成】 下地絶縁膜上にTiWを500Å、Ptを3
00Å、Auを5000Å順次連続して成膜した後、イ
オンミリング法により所定箇所以外を除去して配線構造
体を形成する。TiWとAuの間にPtを挿入すること
で長期通電中に発生するAuのグレインサイズの増大を
抑制でき、配線抵抗値の変化を初期状態に比較し2%以
内に収めることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は集積回路の配線構造、
特にGaAs等の化合物半導体材料を用いた集積回路
で、金を主成分とする配線構造に関する。
【0002】
【従来の技術】 GaAsを初めとする化合物半導体を
主材料とするIC(集積回路)ではその素子間を結ぶ配
線には金(Au)を主成分とする構成を採用するのが一
般的である。Siを主体とするICで採用されているア
ルミニウム(Al)配線よりも、電流密度の増大に対す
るマイグレーション特性に優れていて、高速動作に必要
な大電流化が容易に図られるためである。 また、化合
物半導体と非整流性接触を示す金属としては、ゲルマニ
ウム(Ge)、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)等をAu
に含有させたものが一般的であるが、これら材料との良
好な接触抵抗値を確保するためである。
【0003】具体的には、下地材料との密着性を高める
ためにTi、TiWをその抵抗値が配線抵抗として影響
を与えない程度の厚みで形成し、その上層に配線として
の抵抗値が低くなるように配線主材料たるAuを厚く形
成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら配線の加工には
従来はリフトオフ法と呼ばれる湿式の方法が採用されて
きたが、近年はICの高集積化が進みかつ高信頼性が要
求されるようになってくると、従来の湿式方法では対応
できず乾式方法が専ら用いられてきている。ここで乾式
方法としては、高電圧で加速されたアルゴン(Ar)イ
オンをAuに衝突させてAuを削るイオンミリングと呼
ばれる方法が、不活性で安定なAuを加工できる唯一の
ものである。この場合はAuのミリングレート(削りと
る速度)は実用上問題ない程度の安定性を示すが、配線
の下層金属であるTiは容易に酸化されやすく、酸化後
ではミリングレートが非常に小さくなるため装置内の残
留酸素濃度の影響を容易に受けてしまうという問題があ
った。
【0005】この対策としてTiより酸化されずらく、
たとえ酸化したとしても酸化前後でミリングレートが大
きく変化しないTiWをICの配線構造の下層金属とし
て使用する方法が提案されている。酸化の影響が緩和さ
れるためミリング装置内の残留酸素濃度に左右されず、
安定な配線形成が可能となるばかりでなく、前記化合物
半導体材料と非整流性接触を示す金属群とも接触抵抗値
の小さい、熱的に安定な接続が可能となる。
【0006】しかしながらこのTiWとその上層金属で
あるAuとの界面は熱的には必ずしも安定とは言えず、
特に配線を高温に保存した状態で通電を行うとその配線
抵抗が変化してしまうという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】高温通電保存での配線抵
抗値の減少はAuのグレインサイズの増大で説明するこ
とができる。TiW/Au配線はTiWの蒸気圧が低い
ため蒸着法を用いることは不可能で、スパッタリング法
を用いなければならない。スパッタリング法により形成
されたAuのグレインはそのサイズが蒸着法のものに比
較して小さく、高温保存によりグレインサイズ大きくな
ってしまう。さらに下層金属のTiWは本来的にグレイ
ンサイズが大きく、Auがこれと直接接している場合に
はその影響を受け、さらにグレインサイズが大きくなっ
てしまう。
【0008】本発明によれば、このTiWのグレインサ
イズの影響を抑制するためにTiWとAuの間にPtを
挿入する。Ptを挿入することによりTiWのグレイン
サイズの影響を避けることができ、高温通電保存での配
線抵抗値の変化を抑制することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の態様】図1に本発明に係る配線構造の長
期通電試験における結果を示す。TiW/Pt/Auの
厚みはそれぞれ500Å/300Å/5000Åであ
り、配線幅は10μmのパターンを用いて試験を行っ
た。初期状態における値からの抵抗値の変化率として示
してある。比較のためPtを除いたTiW/Auの試料
の結果も示す。この時TiWとAuの厚みはそれぞれ5
00Åと、5000Åとしてある。保存温度は250℃
とした。
【0010】本発明に係る試料では100時間を経過し
た時点では何の変化も示さず、500時間を経過した時
点から次第に抵抗値は上昇を始める。しかし2000時
間経過時点でもその上昇度合は初期値に比較し約2%程
度に過ぎない。一方Pt層を除いた比較試料では10時
間を越えた時点で既に抵抗値の減少を見せ始め、100
0時間では−8%もの減少となってしまう。なおこの時
点でのそれぞれ試料についてX−線解析を行い、後者に
ついては実際にAuのグレインサイズの増大を確認し
た。前者のPt挿入試料ではこれが認められなかった。
【0011】次に、図2−(a)乃至図2−(f)にそ
の製造過程の断面図を示す。半絶縁性のGaAs基板1
に活性層2、n+層3をSiイオンの注入し、アニール
による活性化処理した後、ゲート4、ソース5、ドレイ
ン6の電極をそれぞれ所定の箇所に形成しFETを完成
する(図2−a)。ここで、ソース5、ドレイン6の電
極はAu80%/Ge20%の合金を450℃で一分間
熱処理することにより得られた。
【0012】FET完成の後、第1層配線11〜13を
形成する。まずFET全体、すなわち半導体基板全体を
絶縁膜10で覆った後、FET電極の開口部の絶縁膜1
0をエッチングにより除去する(図2−b)。ここで絶
縁膜はプラズマCVD法によるシリコン酸化膜(SiO
2)、シリコン窒化膜(SiN)或は両者の混合物(S
iON)が用いられる。またエッチングでは除去する箇
所以外をフォトレジストで覆った後フッ素系反応ガスを
用いた通常のRIE(反応性イオンエッチング)法によ
り行われる。
【0013】レジストを除去後基板全面に下層金属とし
てTiW層11、この上にPt層12、そしてAu層1
3という順でを連続的にスパッタリング法で形成する。
すなわち各金属層を形成した後大気中に各金属表面を晒
すことなく、全ての成膜を真空中で連続的に行うこと
で、金属膜表面の酸化を抑制することが可能となる。こ
こでTiWは重量比10%のTiを含み、またTiW
層、Pt層、Au層の各金属層の厚さはそれぞれ500
Å、300Å、5000Åとした(図2−c)。
【0014】次に実際の配線パターンに基づくレジスト
パターン15を形成し、これをマスクとして配線パター
ン以外の部分をAr(アルゴン)イオン30によるミリ
ングで最上層のAuから順に除去する(図2−d)。ミ
リングを行う際のArイオンの基板への入射角度を、基
板法線に対して15度程度の角度に設定することで、金
属層とレジスト或いは下地の絶縁膜とのミリング速度比
を高めることが可能となり、安定なプロセスを実現でき
る。下層のTiW層までミリングにより削りとった後、
レジストを除去して第1の配線層11〜13が形成され
る。この配線の多層金属膜全体でのシート抵抗の値はお
およそ20Ω/□である。TiW層、Pt層に比較しA
uの厚さを相対的に厚くすることで、配線抵抗の値を実
用上問題ない程度にまで低下させることが可能となる。
【0015】次に、第2の配線層21〜23を作製する
ために第1配線層と第2配線層の層間絶縁膜20をp−
CVD(プラズマ−CVD)等の方法により形成する。
絶縁膜20の種類としては前述のSiN、SiO2、S
iONのいずれも用いることが可能である。第1層配線
と第2層配線を接続するヴィアホール16を所定の箇所
に形成するため、絶縁膜20をRIE等の方法で除去し
た後(図2−e)、再度第2層配線用の多層金属である
TiW層21/Pt層22/Au層23を成膜途中で大
気に晒すことなく連続して形成する。
【0016】次いで、第2の配線パターンを規定するレ
ジストをマスクとしてArイオンによりミリング加工に
よって成膜された多層金属のうち不要な箇所を除去して
第2層配線を完成する(図2−f)。
【0017】
【発明の効果】以上説明した様に本発明に係る構造で
は、Auのグレインサイズの大粒径化を抑制することが
可能となり、長期通電試験を行っても抵抗値の変化が大
幅に軽減できる信頼性の高い配線を提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る配線の長期通電試験の結果を示
す図。
【図2】 本発明に係る配線を用いたICの作製過程を
示す断面図。
【符号の説明】
1.GaAs基板 2.活性層 3.n+層 4.ゲート電極 5.ソース電極 6.ドレイン電極 10.下地絶縁膜 11.第1層配線のTiW層 12.第1層配線のPt層 13.第1層配線のAu層 15.レジストパターン 16.層間ヴィアホール 20.層間絶縁膜 21.第2層配線のTiW層 22.第2層配線のPt層 23.第2層配線のAu層 30.Arイオン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TiW層、Pt層、Au層が当該順に積
    層形成されて成る化合物半導体集積回路の配線構造。
  2. 【請求項2】 Pt層の厚みが50Å以上300Å以下
    である請求項1に記載の配線構造。
  3. 【請求項3】 TiW層の厚みが50Å以上500Å以
    下である請求項1に記載の配線構造。
JP5294496A 1996-03-11 1996-03-11 集積回路の配線構造 Pending JPH09246268A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109487211A (zh) * 2018-12-29 2019-03-19 广州创天电子科技有限公司 一种薄膜电路及其溅射金属涂层的形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109487211A (zh) * 2018-12-29 2019-03-19 广州创天电子科技有限公司 一种薄膜电路及其溅射金属涂层的形成方法

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