JPH09246157A - フォトマスクのアライメント方法および露光装置 - Google Patents

フォトマスクのアライメント方法および露光装置

Info

Publication number
JPH09246157A
JPH09246157A JP8051467A JP5146796A JPH09246157A JP H09246157 A JPH09246157 A JP H09246157A JP 8051467 A JP8051467 A JP 8051467A JP 5146796 A JP5146796 A JP 5146796A JP H09246157 A JPH09246157 A JP H09246157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center position
alignment
photomask
plate
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8051467A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Kubo
和大 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Semiconductor Package and Test Solutions Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Hokkai Semiconductor Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Hokkai Semiconductor Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Hokkai Semiconductor Ltd
Priority to JP8051467A priority Critical patent/JPH09246157A/ja
Publication of JPH09246157A publication Critical patent/JPH09246157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェハにおける回路パターンの多層間
位置合わせにおけるずれ不良を防止できる露光装置を提
供する。 【解決手段】 半導体ウェハに既に転写された回路パタ
ーンに対応する第1および第2のアライメントマークM
1 ,M2 とフォトマスクに形成されたアライメントマー
クMa とを検出するマーク検出部と、マーク検出部によ
り検出されたそれぞれのアライメントマークM1
2 ,Ma の中心位置c1 ,c2 ,ca を算出する位置
算出部と、位置算出部からのデータを受け取って、半導
体ウェハに形成された第1および第2のアライメントマ
ークM1 ,M2 に対応する第1および第2の中心位置c
1 ,c2 の中心位置Cがフォトマスクのアライメントマ
ークMaの中心位置ca に合うように半導体ウェハの搭
載されたステージ移動部を駆動した後に露光を実行する
制御部とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトマスクのア
ライメント技術に関し、特に、プレート状ワークに形成
された複数の回路パターンと次に転写する回路パターン
との位置合わせに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ステッパなどの露光装置を用いて複数種
のレチクル(フォトマスク)に形成された所定の回路パ
ターンを半導体ウェハ(プレート状ワーク)に転写する
フォトリソグラフィ工程においては、集積回路の微細化
が進んでアライメントずれ量の許容範囲が年々厳しくな
ってきている今日、転写された回路パターン相互間のず
れを防止してアライメント精度を向上させることが重要
なテーマの一つとなっている。
【0003】このような半導体ウェハとレチクルとのア
ライメント技術としては、たとえば、株式会社工業調査
会発行、「最新LSIプロセス技術」(1983年 7月25日
発行)、P251〜P254、P575に記載されているように、レ
チクルにアライメントマークを形成しておき、半導体ウ
ェハ上に形成された前工程の1層の回路パターンに対応
するアライメントマークを光学的手法により位置計測
し、これに対して次工程の回路パターンが形成されたレ
チクルの最適位置を決めるものが知られている。
【0004】このような位置合わせ技術では、たとえば
B工程のアライメントマークをA工程で作成したアライ
メントマークに合わせ、C工程およびD工程のアライメ
ントマークをB工程で作成したアライメントマークに合
わせてそれぞれ露光する図8に示すようなアライメント
手順が考えられる。このような手順では、A工程とB工
程、B工程とC工程、B工程とD工程は相互に直接に位
置合わせされるが、C工程とD工程とはB工程を介して
間接的に位置合わせされることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、フォトリソグ
ラフィ工程においては様々の回路パターンが幾層にもわ
たって転写されるので、特定の工程のアライメントマー
クに対してのみ位置合わせを行なうと、直接位置合わせ
された回路パターン間では良好な合わせ精度が得られる
が、間接位置合わせされた回路パターン間では精度の良
否が保証されずにずれ量が大きくなる可能性がある。
【0006】前述した手順で露光したときに考えられる
回路パターンのずれ不良を図9に示す。図示する場合に
は、B,C,D工程で露光された回路パターンが表され
ていおり、たとえば、B工程で最下層に位置する所定の
半導体領域PB が、C工程でその上層の配線層PC が、
D工程で最上層のスルーホールPD がそれぞれ形成され
ている。図9(a),(b)において二点鎖線が回路パ
ターンの正規位置であり、ずれの方向を示す矢印で分か
るように、C工程の配線層PC とD工程のスルーホール
D とはB工程の半導体領域PB に対してともにY方向
にずれている。しかし、図9(a)では、C工程の配線
層PC とD工程のスルーホールPD とは同一方向にずれ
ているために両者のずれ量は小さいが、図9(b)では
相互に逆方向にずれているためにずれ量が大きくなり、
穿孔されたD工程のスルーホールPD はC工程の配線層
C からはみ出している。
【0007】このように、多層間の位置合わせを間接的
に行った場合、そのずれ方向によってはずれ不良が発生
するおそれがあり、スループット低下の一要因となって
いる。
【0008】そして、このような問題は半導体ウェハへ
の回路パターン転写時にとどまらず、たとえば液晶ディ
スプレイにおけるガラスプレート(プレート状ワーク)
にトランジスタなどの微細な回路素子を形成する際にお
いても発生する。
【0009】そこで、本発明の目的は、半導体ウェハや
ガラスプレートなどのプレート状ワークにおける回路パ
ターンの多層間位置合わせにおけるずれ不良を防止する
ことのできる技術を提供することにある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0012】すなわち、本発明によるフォトマスクのア
ライメント方法は、露光に先立ち、プレート状ワークに
形成された回路パターンに対して次工程の回路パターン
が形成されたフォトマスクを位置合わせする際のもので
あり、プレート状ワークに形成された第1の層の回路パ
ターンに対応する第1のアライメントマークの第1の中
心位置および第2の層の回路パターンに対応する第2の
アライメントマークの第2の中心位置を算出する工程
と、これらの中心位置からさらに両者の中心位置を算出
する工程と、フォトマスクに形成されたアライメントマ
ークの中心位置を算出する工程と、第1の中心位置およ
び第2の中心位置の中心位置とフォトマスクのアライメ
ントマークの中心位置とを合わせる工程とを有するもの
である。
【0013】また、プレート状ワークに形成された3層
以上のアライメントマークの中心位置をそれぞれ算出す
る工程と、得られた中心位置から両端に位置する第1お
よび第2の中心位置を求める工程と、第1および第2の
中心位置からさらに両者の中心位置を算出する工程と、
フォトマスクに形成されたアライメントマークの中心位
置を算出する工程と、第1の中心位置および第2の中心
位置の中心位置とフォトマスクのアライメントマークの
中心位置とを合わせる工程とを有するものである。
【0014】本発明による露光装置は、プレート状ワー
クを支持するステージと、このステージを微動してプレ
ート状ワークを露光位置に位置決めするステージ移動手
段と、プレート状ワークに既に転写された回路パターン
に対応するアライメントマークとフォトマスクに形成さ
れたアライメントマークとを検出するマーク検出手段
と、マーク検出手段により検出されたそれぞれのアライ
メントマークの中心位置を算出する位置算出手段と、位
置算出手段からのデータを受け取って、プレート状ワー
クに形成された第1および第2のアライメントマークに
対応する第1および第2の中心位置の中心位置がフォト
マスクのアライメントマークの中心位置に合うようにス
テージ移動手段を駆動した後に露光を実行する制御手段
とを有するものである。
【0015】また、プレート状ワークを支持するステー
ジと、このステージを微動してプレート状ワークを露光
位置に位置決めするステージ移動手段と、プレート状ワ
ークに既に転写された回路パターンに対応するアライメ
ントマークとフォトマスクに形成されたアライメントマ
ークとを検出するマーク検出手段と、マーク検出手段に
より検出されたそれぞれのアライメントマークの中心位
置を算出する位置算出手段と、位置算出手段からのデー
タを受け取って、プレート状ワークに形成された3層以
上のアライメントマークの各中心位置のうち両端に位置
する第1および第2の中心位置の中心位置がフォトマス
クのアライメントマークの中心位置に合うようにステー
ジ移動手段を駆動した後に露光を実行する制御手段とを
有するものである。
【0016】上記した手段によれば、フォトマスクの回
路パターンは前に露光した複数層の回路パターンのずれ
量を勘案した最適位置に位置合わせされ、多層間アライ
メントにおけるずれ不良を未然に防止することが可能に
なる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態である露光装置を示す概略図、図2はアライメント
マークおよびその波形を示す説明図、図3は図1の露光
装置において位置合わせされたアライメントマークおよ
びその波形を概念的に示す平面図、図4は図3の位置合
わせの実行手順を示すフローチャート、図5は図4のフ
ローチャートに従って実行された位置合わせの概念図で
ある。
【0019】図1に示す露光装置は、たとえば半導体ウ
ェハ(プレート状ワーク)1の主平面をステップしなが
ら露光処理を行って所定の回路素子を形成するステップ
式投影露光装置すなわちステッパであり、露光光源とし
てのHgランプ2が図面の上方に位置している。Hgラ
ンプ2からステージ3に支持された半導体ウェハ1に至
る光路上には、楕円ミラー4、リフレクタ5、インテグ
レータ6、リフレクタ7、コンデンサレンズ8、レチク
ル(フォトマスク)9、縮小レンズ10が順次配列され
ている。そして、Hgランプ2からの露光光Lは楕円ミ
ラー4により収束されてリフレクタ5で屈折され、イン
テグレータ6で所定の面域の照度が均一化されてからリ
フレクタ7を経てコンデンサレンズ8で凝縮される。そ
の後、レチクル9に形成された回路パターンを取り込
み、縮小レンズ10によって縮小されて半導体ウェハ1
に到達する。これによって、レチクル9の回路パターン
が半導体ウェハ1上に転写される。
【0020】ステージ3は、半導体ウェハ1を含む面域
の方向つまりX−Y方向、ならびに半導体ウェハ1と垂
直の方向つまりZ方向にこのステージ3を微動するたと
えばDCリニアモータからなるステージ移動部(ステー
ジ移動手段)11に駆動されており、これにより支持さ
れた半導体ウェハ1は所定の露光位置に位置決めされ
る。但し、ステージ移動部11には前記した以外の種々
の制御用モータを用いることができる。
【0021】図示するように、本実施の形態の露光装置
では、半導体ウェハ1上のアライメントマークM1 ,M
2 ,Ma (図3(a))を光学的手法により検出するマ
ーク検出部(マーク検出手段)12、このマーク検出部
12に検出されたアライメントマークM1 ,M2 ,Ma
の中心位置を算出する位置算出部(位置算出手段)1
3、および位置算出部13の算出データに基づいて前記
したステージ移動部11の動作を制御する制御部(制御
手段)14がそれぞれ電気的に接続されて設けられてい
る。これにより、半導体ウェハ1上に既に転写された回
路パターンに対応するアライメントマークM1 ,M2
よびレチクルに形成されて半導体ウェハ1上に投影され
ているアライメントマークMa とがマーク検出部12に
検出され、検出像の各アライメント波形W1 ,W2 ,W
a (図3(b))から位置算出部13においてそれぞれ
の中心位置c1 ,c2 ,ca ,Cが算出され、これらが
所定の位置関係になるように制御部14に動作制御され
たステージ移動部11でステージ3が位置決めされる。
なお、アライメントマークMおよびその波形Wをそれぞ
れ図2(a),(b)にてモデル的に示す。
【0022】このような構造を有する露光装置により、
露光に先立ってのレチクル9のアライメントは図4に示
す順序で実行される。ここでは、半導体ウェハ1には第
1の層の回路パターン、およびその上層で且つ直前の工
程による第2の層の回路パターンが転写されており、そ
の結果、図3に示すように、それぞれに対応する第1の
アライメントマークM1 と第2のアライメントマークM
2 とが形成されている。そして、本来重なっている筈の
2種類のアライメントマークM1 ,M2 は、同図に示さ
れているように僅かな位置ずれを起こしている。転写さ
れた各回路パターンはそれぞれ図8に示すB工程および
C工程でのパターン、そして露光する回路パターンはD
工程でのパターンと考えることができる。
【0023】先ず、マーク検出部12にて検出された第
1のアライメントマークM1 (図3(a))のアライメ
ント波形W1 (図3(b))から位置算出部13におい
て第1のアライメントマークM1 の中心位置(第1の中
心位置)c1 を算出する(S1 )。同様にして第2のア
ライメントマークM2 のアライメント波形W2 よりその
中心位置(第2の中心位置)c2 を算出する(S2 )。
このようにして求められた2つの中心位置c1 ,c2
距離は両者のずれ量に相当するが、これらが求められた
ならば、さらに両者の中心位置Cを算出する(S3 )。
すると、中心位置c1 と中心位置c2 とは中心位置Cか
ら見ると相互に反対方向に等距離だけ位置ずれしている
ことになる。なお、中心位置c1 ,c2 の算出はどちら
を先に行ってもよく、必ずしも第1のアライメントマー
クM1 から先に行う必要はない。
【0024】次に、それぞれ図3(a),(b)におい
て二点鎖線で示す露光するレチクルのアライメントマー
クMa のアライメント波形Wa からその中心位置ca
算出する(S4 )。
【0025】そして、位置算出部13において算出され
たこれらの中心位置データから、制御部14において既
に転写されたアライメントマークM1 ,M2 の中心位置
1,c2 の中心位置Cをこれから露光するレチクルの
アライメントマークMa の中心位置ca に合わせる(S
5 )。つまり、中心位置ca が中心位置Cに合うように
ステージ移動部11を駆動して半導体ウェハ1が搭載さ
れているステージ3をX−Y方向に移動させる。中心位
置Cは位置ずれした第1の層の回路パターンに対応する
第1のアライメントマークM1 と第2の層の回路パター
ンに対応する第2のアライメントマークM2 のそれぞれ
の中心位置c1 ,c2 の中間位置であるので、中心位置
Cと中心位置ca とが一致すると、図3に示すように、
レチクルのアライメントマークMa は第1のアライメン
トマークM1 と第2のアライメントマークM2 とのどち
ら側にも振れることのない位置、つまり最適感光位置に
位置決めされることになる(図5参照)。なお、アライ
メントマークM1 ,M2 ,Ma を検出する前には、ステ
ージ3をZ方向に調整移動してフォーカスを合わせてお
く。
【0026】以上の一連のアライメントプロセスが終了
したならば露光を実行し(S6 )、レチクル9に形成さ
れた回路パターンを半導体ウェハ1上に転写する。
【0027】このように、本実施の形態のアライメント
技術によれば、第1および第2のアライメントマークM
1 ,M2 の中心位置c1 ,c2 のさらにその中心位置C
を求め、この中心位置Cを露光対象のレチクル9のアラ
イメントマークMa の中心位置ca に合わせているの
で、レチクル9の回路パターンは前に露光された2層の
回路パターンのずれ量を勘案した最適位置に位置合わせ
されることになる。
【0028】これにより、多層間アライメントにおける
ずれ不良を未然に防止することが可能になって回路パタ
ーンの転写ずれによる不良が防止され、露光工程におけ
る歩留まりの向上を図ることが可能になる。
【0029】さらに、このようなアライメントが作業者
の手によることなく自動的に行われるので、アライメン
ト時間が短縮されてスループットの向上をも図ることが
できる。
【0030】(実施の形態2)図6は本発明の他の実施
の形態である露光装置により実行されるアライメントの
手順を示すフローチャート、図7は図6のフローチャー
トに従って実行された位置合わせの概念図である。
【0031】本実施の形態では、半導体ウェハに形成さ
れた3層以上のアライメントマークに対して露光するレ
チクルのアライメントマークを位置合わせする場合が示
されており、このようなケースでのアライメントは図6
に示す手順により行われる。ここで、以下の説明におい
ては一例として3層での位置合わせが説明されており、
半導体ウェハ上には第1の層、第2の層および第3の層
の各回路パターンに対応する第1、第2および第3のア
ライメントマークが形成されている。そして、4層以上
においても同一の要領で行われる。なお、本実施の形態
における露光装置の構成自体は実施の形態1におけるも
のと同一であるので、その説明は省略されている。
【0032】先ず、各層の回路パターンに対応した第1
のアライメントマークの中心位置(第1の中心位置)c
1 、第2のアライメントマークの中心位置(第2の中心
位置)c2 、および第3のアライメントマークの中心位
置(第3の中心位置)c3 をそれぞれ算出する(S11
13)。求められた3つの中心位置c1 ,c2 ,c3
図7に示すような位置関係、つまり中心位置が符号
1 ,c3 ,c2 の順番に並ぶ位置関係で得られたとす
ると、次に、両端に位置する中心位置c1 および中心位
置c2 を求め(S14)、さらに両者の中心位置Cを算出
する(S15)。このようにして得られた中心位置Cは相
互のずれ量が最大である第1のアライメントマークの中
心位置c1 と第2のアライメントマークの中心位置c2
との中間位置に位置していることになる。なお、実施の
形態1の場合と同様、中心位置c1 ,c2 ,c3 の算出
は何れを先に行ってもよい。
【0033】中心位置Cが求められたならば露光するレ
チクルのアライメントマークの中心位置ca を算出し
(S16)、図1に示すステージ移動部11を駆動して半
導体ウェハ1が搭載されているステージ3をX−Y方向
に移動させ、中心位置ca に先程の中心位置Cを合わせ
る(S17)。ここで、中心位置Cは相互に最大に位置ず
れしている第1のアライメントマークの中心位置c1
第2のアライメントマークの中心位置c2 の中間位置で
あるので、中心位置Cと露光対象であるレチクルのアラ
イメントマークの中心位置ca とを合わせることにより
レチクルはそのずれ量を緩和する最適感光位置に自動的
に位置決めされる。
【0034】そして、このようなアライメントプロセス
が終了したならば露光を実行し(S18)、レチクルの回
路パターンを半導体ウェハ上に転写する。
【0035】このように、3層以上のアライメントマー
クに対してレチクルのアライメントマークを位置合わせ
する場合には、各アライメントマーク中心位置c1 ,c
2 ,c3 から両端に位置する第1および第2の中心位置
を特定してその中心位置Cを求め、この中心位置Cをレ
チクルのアライメントマークの中心位置ca に合わせる
ようにすれば、レチクルの回路パターンは複数層の回路
パターンのずれ量を勘案した最適位置に位置合わせされ
ることになる。
【0036】以上、本発明者によってなされた発明をそ
の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもな
い。
【0037】たとえば、本実施の形態におけるアライメ
ントは制御部14により自動的に実行されるようになっ
ているが、作業者により手動で実行するようにしてもよ
い。
【0038】また、本実施の形態では、半導体ウェハ1
を移動することによってアライメントが行われている
が、レチクル9側を移動して行うようにしてもよい。
【0039】さらに、以上の説明では、主として本発明
者によってなされた発明をその背景となって利用分野で
ある露光装置に適用した場合について説明したが、それ
に限定されるものではなく、たとえば液晶表示パネルの
製造のように微細な回路パターン形成におけるアライメ
ントに適用することが可能である。したがって、プレー
ト状ワークとしては本実施の形態のように集積回路を形
成する半導体ウェハ1以外にも、液晶ディスプレイのガ
ラスプレートなどを用いることができる。
【0040】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0041】(1).すなわち、本発明のアライメント技術
によれば、2層の場合には両者のアライメントマークの
中心位置からさらにその中心位置を求め、3層以上の場
合には両端のアライメントマークの中心位置からさらに
その中心位置を求め、この中心位置と露光対象のフォト
マスクのアライメントマークの中心位置に合わせること
により、フォトマスクの回路パターンは前に露光した複
数層の回路パターンのずれ量を勘案した最適位置に位置
合わせされる。これにより、多層間アライメントにおけ
るずれ不良を未然に防止することが可能になる。
【0042】(2).これにより、回路パターンの転写ずれ
による不良が防止され、露光工程における歩留まりの向
上を図ることが可能になる。
【0043】(3).このようなアライメントを行う自動的
に行うようにすれば、アライメント時間が短縮されてス
ループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による露光装置を示す概
略図である。
【図2】(a),(b)はアライメントマークおよびそ
の波形をそれぞれ示す説明図である。
【図3】(a),(b)は図1の露光装置において位置
合わせされたアライメントマークおよびその波形を概念
的に示す平面図である。
【図4】図3の位置合わせの実行手順を示すフローチャ
ートである。
【図5】図4のフローチャートに従って実行された位置
合わせの概念図である。
【図6】本発明の実施の形態2による露光装置により実
行されるアライメントの手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】図6のフローチャートに従って実行された位置
合わせの概念図である。
【図8】本発明者により検討された位置合わせ手順を示
す説明図である。
【図9】(a),(b)は図8の手順により位置合わせ
された回路パターンを示す説明図である。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ(プレート状ワーク) 2 Hgランプ 3 ステージ 4 楕円ミラー 5 リフレクタ 6 インテグレータ 7 リフレクタ 8 コンデンサレンズ 9 レチクル(フォトマスク) 10 縮小レンズ 11 ステージ移動部(ステージ移動手段) 12 マーク検出部(マーク検出手段) 13 位置算出部(位置算出手段) 14 制御部(制御手段) c1 中心位置(第1の中心位置) c2 中心位置(第2の中心位置) ca 中心位置 C 中心位置 L 露光光 M アライメントマーク M1 第1のアライメントマーク M2 第2のアライメントマーク Ma アライメントマーク PB 半導体領域 PC 配線層 PD スルーホール W 波形 W1 アライメント波形 W2 アライメント波形 Wa アライメント波形

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光に先立ち、プレート状ワークに形成
    された回路パターンに対して次工程の回路パターンが形
    成されたフォトマスクを位置合わせするフォトマスクの
    アライメント方法であって、 前記プレート状ワークに形成された第1の層の回路パタ
    ーンに対応する第1のアライメントマークの第1の中心
    位置を算出する工程と、 前記プレート状ワークに形成された第2の層の回路パタ
    ーンに対応する第2のアライメントマークの第2の中心
    位置を算出する工程と、 得られた前記第1および第2の中心位置からさらに両者
    の中心位置を算出する工程と、 前記フォトマスクに形成されたアライメントマークの中
    心位置を算出する工程と、 前記第1の中心位置および第2の中心位置の中心位置と
    前記フォトマスクのアライメントマークの中心位置とを
    合わせる工程とを有することを特徴とするフォトマスク
    のアライメント方法。
  2. 【請求項2】 露光に先立ち、プレート状ワークに形成
    された回路パターンに対して次工程の回路パターンが形
    成されたフォトマスクを位置合わせするフォトマスクの
    アライメント方法であって、 前記プレート状ワークに形成された3層以上のアライメ
    ントマークの中心位置をそれぞれ算出する工程と、 得られた前記中心位置から両端に位置する第1および第
    2の中心位置を求める工程と、 前記第1および第2の中心位置からさらに両者の中心位
    置を算出する工程と、 前記フォトマスクに形成されたアライメントマークの中
    心位置を算出する工程と、 前記第1の中心位置および第2の中心位置の中心位置と
    前記フォトマスクのアライメントマークの中心位置とを
    合わせる工程とを有することを特徴とするフォトマスク
    のアライメント方法。
  3. 【請求項3】 フォトマスクに形成された回路パターン
    をプレート状ワークに順次転写する露光装置であって、 前記プレート状ワークを支持するステージと、 前記ステージを微動して前記プレート状ワークを露光位
    置に位置決めするステージ移動手段と、 前記プレート状ワークに既に転写された回路パターンに
    対応するアライメントマークと前記フォトマスクに形成
    されたアライメントマークとを検出するマーク検出手段
    と、 前記マーク検出手段により検出されたそれぞれの前記ア
    ライメントマークの中心位置を算出する位置算出手段
    と、 前記位置算出手段からのデータを受け取って、前記プレ
    ート状ワークに形成された第1および第2のアライメン
    トマークに対応する第1および第2の中心位置の中心位
    置が前記フォトマスクのアライメントマークの中心位置
    に合うように前記ステージ移動手段を駆動した後に露光
    を実行する制御手段とを有することを特徴とする露光装
    置。
  4. 【請求項4】 フォトマスクに形成された回路パターン
    をプレート状ワークに順次転写する露光装置であって、 前記プレート状ワークを支持するステージと、 前記ステージを微動して前記プレート状ワークを露光位
    置に位置決めするステージ移動手段と、 前記プレート状ワークに既に転写された回路パターンに
    対応するアライメントマークと前記フォトマスクに形成
    されたアライメントマークとを検出するマーク検出手段
    と、 前記マーク検出手段により検出されたそれぞれの前記ア
    ライメントマークの中心位置を算出する位置算出手段
    と、 前記位置算出手段からのデータを受け取って、前記プレ
    ート状ワークに形成された3層以上のアライメントマー
    クの各中心位置のうち両端に位置する第1および第2の
    中心位置の中心位置が前記フォトマスクのアライメント
    マークの中心位置に合うように前記ステージ移動手段を
    駆動した後に露光を実行する制御手段とを有することを
    特徴とする露光装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の露光装置におい
    て、前記プレート状ワークは集積回路を形成する半導体
    ウェハまたは液晶ディスプレイのガラスプレートである
    ことを特徴とする露光装置。
JP8051467A 1996-03-08 1996-03-08 フォトマスクのアライメント方法および露光装置 Pending JPH09246157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8051467A JPH09246157A (ja) 1996-03-08 1996-03-08 フォトマスクのアライメント方法および露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8051467A JPH09246157A (ja) 1996-03-08 1996-03-08 フォトマスクのアライメント方法および露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09246157A true JPH09246157A (ja) 1997-09-19

Family

ID=12887751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8051467A Pending JPH09246157A (ja) 1996-03-08 1996-03-08 フォトマスクのアライメント方法および露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09246157A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010021289A (ko) * 1999-08-13 2001-03-15 가네꼬 히사시 전자빔노광방법 및 반도체장치 제조방법
KR100577568B1 (ko) * 2004-10-07 2006-05-08 삼성전자주식회사 오버레이 측정방법 및 그에 사용되는 오버레이 마크

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010021289A (ko) * 1999-08-13 2001-03-15 가네꼬 히사시 전자빔노광방법 및 반도체장치 제조방법
KR100577568B1 (ko) * 2004-10-07 2006-05-08 삼성전자주식회사 오버레이 측정방법 및 그에 사용되는 오버레이 마크

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11202472A (ja) レチクルおよびそれを用いた露光装置ならびに露光方法
JP5412814B2 (ja) 露光方法及び装置、並びにデバイス製造方法
JP4434372B2 (ja) 投影露光装置およびデバイス製造方法
US20020037460A1 (en) Stage unit, measurement unit and measurement method, and exposure apparatus and exposure method
US20120293782A1 (en) Methods and Systems for Lithography Alignment
JP3720582B2 (ja) 投影露光装置及び投影露光方法
US20030020889A1 (en) Stage unit, measurement unit and measurement method, and exposure apparatus and exposure method
EP0702272A1 (en) Exposure apparatus and exposure method
KR100544029B1 (ko) 주사노광방법및주사노광방법을이용한회로소자제조방법
US7852458B2 (en) Exposure apparatus
JP2003017386A (ja) 位置合わせ方法、露光方法、露光装置及びデバイスの製造方法
JPH09246157A (ja) フォトマスクのアライメント方法および露光装置
JP2010212383A (ja) 露光方法、露光システム、及びデバイス製造方法
US6243158B1 (en) Projection exposure apparatus and method
JPS60177623A (ja) 露光装置
JP3576722B2 (ja) 走査型露光装置及びそれを用いたデバイス製造方法
KR100444263B1 (ko) 노광장치 및 디바이스의 제조방법
JP3658091B2 (ja) 走査型露光方法および該方法を用いたデバイス製造方法
JPH1197342A (ja) 位置合わせ方法
JPH1152545A (ja) レチクルおよびそれによって転写されたパターンならびにレチクルと半導体ウエハとの位置合わせ方法
JP3722330B2 (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JPH09246150A (ja) 露光装置
JP2987899B2 (ja) 位置合わせ方法
KR100607780B1 (ko) 비쥬얼 인스펙션이 가능한 얼라인먼트 측정 시스템
JP2006186254A (ja) 基板処理装置で用いられるデータのデータ構造及びデータ処理方法、記録媒体、並びにプログラム