JPH09245944A - 被与熱部材に付設する面状発熱体及びその製造方法 - Google Patents

被与熱部材に付設する面状発熱体及びその製造方法

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JPH09245944A
JPH09245944A JP4453496A JP4453496A JPH09245944A JP H09245944 A JPH09245944 A JP H09245944A JP 4453496 A JP4453496 A JP 4453496A JP 4453496 A JP4453496 A JP 4453496A JP H09245944 A JPH09245944 A JP H09245944A
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JP
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sheet
heating element
heated
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heat resistance
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JP4453496A
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Masahiro Ishida
昌弘 石田
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SHINWA RULES
Shinwa Rules Co Ltd
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SHINWA RULES
Shinwa Rules Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被与熱部材に付設する面状発熱体
を提供することを目的とする。 【解決手段】 被与熱部材1に付設する面状発熱体2で
あって、適宜な金属箔3の表裏面に耐熱性を有する樹脂
フィルム4を付設した面状体5を設け、この面状体5の
表面若しくは裏面に耐熱性を有する粘着剤6を介して剥
離紙7を積層したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被与熱部材に付設
する面状発熱体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
自動車用のメーターパネルの表示部等に使用される冷陰
極管は、寒冷時においては、立ち上がりの際に輝度特性
が不良となる。従って、輝度特性を良好にする為には冷
陰極管を与熱するのが一般的である。
【0003】この冷陰極管を与熱する手段としては、こ
れまで、例えば、冷陰極管にニクロム線を螺旋状に巻き
付け、このニクロム線を巻き付けた冷陰極管に筒状の樹
脂製カバーを被嵌する手段が提案されている。
【0004】しかしながら、この手段には次のような問
題点がある。
【0005】冷陰極管にニクロム線を巻着する巻着作業
の際、ニクロム線を丁寧に巻かないと冷陰極管表面とニ
クロム線との間に隙間が生じ、冷陰極管に伝えられるべ
き熱が冷陰極管に伝わらず、また、冷陰極管に当該熱が
伝わらないと、ニクロム線に蓄熱され、発火や発煙等の
事故の原因となってしまうという問題点がある。
【0006】また、ニクロム線を均一に巻いたとして
も、使用時の振動等により巻着されたニクロム線がずれ
たりすることがあり、ニクロム線がずれると巻着された
ニクロム線の密度が高くなった箇所では上記同様発火や
発煙等の事故が起きたり、巻着されたニクロム線の密度
が低くなった箇所では良好な与熱が行われにくくなって
しまうという問題点がある。使用時の振動等により巻着
されたニクロム線が浮き、冷陰極管表面との間に隙間が
生ずることもある。この場合にも上記同様の問題が生じ
る。
【0007】また、更に、このニクロム線の冷陰極管へ
の巻着作業はニクロム線がずれたりして煩わしく、ま
た、筒状の樹脂製カバーを被嵌しなければならず、この
点においても作業性が悪いという問題点もある。
【0008】そして、更に、ニクロム線と冷陰極管との
当接面積が非常に小さい為、熱効率が良くないという問
題点もある。
【0009】本発明は、上述の問題点を解決する被与熱
部材に付設する面状発熱体及びその製造方法を提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0011】被与熱部材1に付設する面状発熱体2であ
って、適宜な金属箔3の表裏面に耐熱性を有する樹脂フ
ィルム4を付設した面状体5を設け、この面状体5の表
面若しくは裏面に耐熱性を有する粘着剤6を介して剥離
紙7を積層したことを特徴とする被与熱部材に付設する
面状発熱体に係るものである。
【0012】被与熱部材1に付設する面状発熱体2の製
造方法であって、適宜な金属箔3の表裏面に耐熱性を有
する樹脂フィルム4を付設した面状体5を形成し、続い
て、この面状体5の表面若しくは裏面に耐熱性を有する
粘着剤6及び剥離紙7を付設することを特徴とする被与
熱部材に付設する面状発熱体の製造方法に係るものであ
る。
【0013】適宜な金属箔3の表面若しくは裏面に耐熱
性を有する樹脂フィルム4を熱処理により付設して面状
体5を形成することを特徴とする請求項2記載の被与熱
部材に付設する面状発熱体の製造方法に係るものであ
る。
【0014】面状体5の表面若しくは裏面を粗面に形成
した後、該粗面に耐熱性を有する粘着剤6を付設するこ
とを特徴とする請求項2,3いずれか1項に記載の被与
熱部材に付設する面状発熱体の製造方法に係るものであ
る。
【0015】請求項2〜4いずれか1項に記載の被与熱
部材に付設する面状発熱体の製造方法において、適宜な
金属箔3としてステンレス箔若しくはニクロム箔を採用
し、樹脂フィルム4としてテフロンフィルムを採用し、
粘着剤6としてシリコン樹脂系粘着剤を採用したことを
特徴とする被与熱部材に付設する面状発熱体の製造方法
に係るものである。
【0016】被与熱部材1に付設する面状発熱体2の製
造方法であって、予め所定巾に形成されたロール状の金
属箔3を用意し、続いて、このロール状の金属箔3に耐
熱性を有する樹脂4’を押し出し成形により被覆してロ
ール状の面状体5を形成し、続いて、このロール状の面
状体5の表面若しくは裏面を粗面に形成した後、該粗面
に耐熱性を有する粘着剤6を付設してロール状に巻回す
ることを特徴とする被与熱部材に付設する面状発熱体の
製造方法に係るものである。
【0017】
【発明の作用並びに効果】本発明に係る面状発熱体2は
耐熱性を有する粘着剤6で被与熱部材1に付設するか
ら、被与熱部材1への付設が容易となり、また、前記従
来手段のように被与熱部材1表面との間に隙間が生じた
り、被与熱部材1の表面上でずれたりするようなことは
なく、よって、被与熱部材1の与熱は良好に行われると
ともに発火や発煙等の事故を可及的に防止することがで
き、また、金属箔3は樹脂フィルム4で挟着されている
為一々従来手段のように筒状の樹脂カバーを被嵌しなく
とも電気的信頼性が高く且つ、当該樹脂カバーを被嵌す
る必要がないから被与熱部材1への付設作業が極めて良
好に行え、また、被与熱部材1と面で当接するからそれ
だけ熱効率が良好となる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜4は本発明の第一実施例,
図5〜7は本発明の第二実施例を図示したものであり、
以下に説明する。
【0019】第一実施例を説明する。
【0020】図1,2に図示したように機械加工等によ
り得た帯状のステンレス箔3の表裏面に耐熱性を有し光
透過性が良好な(透明若しくは白色が望ましい。)帯状
のテフロンフィルム4を熱処理(200℃〜300℃程
度の熱融着)により付設して帯状の面状体5を形成し、
この帯状の面状体5の下面に耐熱性を有するシリコン樹
脂系粘着剤6を塗布し、剥離紙7を貼着した後、所望の
形状に打ち抜き加工を行い帯状の面状発熱体2を製造す
る。
【0021】ステンレス箔3の厚さ、長さ及び巾は所望
の抵抗値を得る為のに予め設定された寸法である。厚さ
は後の加工性を考慮して30μm以下が望ましい。尚、
ステンレス箔3の代わりにニクロム箔を採用しても良
い。
【0022】テフロンフィルム4は、耐熱性の観点から
選定されており、また、厚さは光透過性及び後の加工性
を考慮して25μm程度が望ましい。尚、テフロンフィ
ルム4の代わりに例えば、PFA,FEP,ETFE,
PCTFEフィルム等を採用しても良い。
【0023】シリコン樹脂系粘着剤6は、耐熱性の観点
から選定されている。
【0024】ステンレス箔3の裏面側に付設するテフロ
ンフィルム4の下面は、シリコン樹脂系粘着剤6の付着
が良好に行われるようにする為に粗面に形成する。この
粗面は、例えば、マット処理やコロナ放電処理により形
成する。
【0025】上記の製造方法で得られた面状発熱体2
は、図4に図示したように剥離紙7を剥がし、シリコン
樹脂系粘着剤6により被与熱部材1としての例えば冷陰
極管1等に付設する。
【0026】尚、使用に際しては、面状発熱体2の両端
部のテフロンフィルム4及びシリコン樹脂系粘着剤6を
切除して、接続端子部となるステンレス箔3を露出させ
る。よって、本実施例によれば、冷陰極管1に付設する
場合、冷陰極管1への付設が容易となり、また、ニクロ
ム線を巻着する従来手段のように冷陰極管1と面状発熱
体2との間に間隙が生じたり、冷陰極管1から面状発熱
体2がずれたりすることはなく、よって、冷陰極管1の
与熱は良好に行われるとともに発火や発煙等の事故を可
及的に防止することができ、しかも、ステンレス箔3は
テフロンフィルム4で挟持されている為、一々従来手段
のように筒状の樹脂カバーを被嵌しなくとも電気的信頼
性に秀れ且つ、当該樹脂カバーを被嵌する必要がないか
ら冷陰極管1への付設作業が極めて良好に行え、また、
冷陰極管1と面で当接するからそれだけ熱効率が良好と
なる。
【0027】また、本実施例に係る面状発熱体2は従来
のニクロム線に比して巾広であるから、効率の良い冷陰
極管1への与熱が可能となり、しかも、それだけ省エネ
となり好ましいものとなる。
【0028】尚、本実施例に係る面状発熱体2は、ニク
ロム線を巻着するように冷陰極管1に螺旋状に巻着して
も良く、この場合、面状発熱体2の厚み(約100μ
m)はニクロム線の厚み(約100〜200μm)に比
して肉薄であるから、それだけ柔軟で冷陰極管1への巻
着作業を良好に行うことができる。
【0029】本出願人は既に熱耐久性及び量産性に秀れ
た面状発熱体の製造方法を特開平6−290859号と
して出願しているが、本実施例はこの特開平6−290
859号に係る製造方法のように製造工程にエッチング
処理等がない為、面状発熱体2をそれだけ効率的に製造
し得ることになる。
【0030】第二実施例を説明する。
【0031】第二実施例は、図5,6,7に図示したよ
うにロール状の面状発熱体2を得る場合であり、予め所
定巾にカットしたロール状のステンレス箔3(若しくは
ニクロム箔)を形成し、このロール状のステンレス箔3
に耐熱性を有するテフロン樹脂4’を押し出し成形によ
り被覆してロール状の面状体5を形成し、この面状体5
の裏面を粗面に形成した後、該粗面に耐熱性を有する粘
着剤6を付設してロール状に巻回した面状発熱体2を製
造する。
【0032】従って、製造が非常に容易で量産性に秀
れ、また、使用者は所望の長さ分だけ切って使用すれば
良く、非常に商品価値の高いものとなる。
【0033】その余は第一実施例と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の製造工程説明図である。
【図2】第一実施例の製造工程説明図である。
【図3】第一実施例に係る面状発熱体2の斜視図であ
る。
【図4】第一実施例に係る面状発熱体2の使用状態を示
す斜視図である。
【図5】第二実施例の製造工程説明図である。
【図6】第二実施例の製造工程説明図である。
【図7】第二実施例に係る面状発熱体の斜視図である。
【符号の説明】
1 被与熱部材 2 面状発熱体 3 金属箔 4 樹脂フィルム 4’樹脂 5 面状体 6 粘着剤 7 剥離紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被与熱部材に付設する面状発熱体であっ
    て、適宜な金属箔の表裏面に耐熱性を有する樹脂フィル
    ムを付設した面状体を設け、この面状体の表面若しくは
    裏面に耐熱性を有する粘着剤を介して剥離紙を積層した
    ことを特徴とする被与熱部材に付設する面状発熱体。
  2. 【請求項2】 被与熱部材に付設する面状発熱体の製造
    方法であって、適宜な金属箔の表裏面に耐熱性を有する
    樹脂フィルムを付設した面状体を形成し、続いて、この
    面状体の表面若しくは裏面に耐熱性を有する粘着剤及び
    剥離紙を付設することを特徴とする被与熱部材に付設す
    る面状発熱体の製造方法。
  3. 【請求項3】 適宜な金属箔の表面若しくは裏面に耐熱
    性を有する樹脂フィルムを熱処理により付設して面状体
    を形成することを特徴とする請求項2記載の被与熱部材
    に付設する面状発熱体の製造方法。
  4. 【請求項4】 面状体の表面若しくは裏面を粗面に形成
    した後、該粗面に耐熱性を有する粘着剤を付設すること
    を特徴とする請求項2,3いずれか1項に記載の被与熱
    部材に付設する面状発熱体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4いずれか1項に記載の被与
    熱部材に付設する面状発熱体の製造方法において、適宜
    な金属箔としてステンレス箔若しくはニクロム箔を採用
    し、樹脂フィルムとしてテフロンフィルムを採用し、粘
    着剤としてシリコン樹脂系粘着剤を採用したことを特徴
    とする被与熱部材に付設する面状発熱体の製造方法。
  6. 【請求項6】 被与熱部材に付設する面状発熱体の製造
    方法であって、予め所定巾に形成されたロール状の金属
    箔を用意し、続いて、このロール状の金属箔に耐熱性を
    有する樹脂を押し出し成形により被覆してロール状の面
    状体を形成し、続いて、このロール状の面状体の表面若
    しくは裏面を粗面に形成した後、該粗面に耐熱性を有す
    る粘着剤を付設してロール状に巻回することを特徴とす
    る被与熱部材に付設する面状発熱体の製造方法。
JP4453496A 1996-03-01 1996-03-01 被与熱部材に付設する面状発熱体及びその製造方法 Pending JPH09245944A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10316469B2 (en) 2014-12-16 2019-06-11 Ecolab Usa Inc. On-line control and reaction process for pH adjustment
CN110290601A (zh) * 2019-06-13 2019-09-27 深圳市福来科技有限公司 加热不燃烧烟具金属基材稀土厚膜加热片的制作方法
JP2022032198A (ja) * 2020-08-11 2022-02-25 東京特殊電線株式会社 フィルムヒータ及びその製造方法

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