JPH09245409A - ディスクチェンジャのがたつき防止装置 - Google Patents

ディスクチェンジャのがたつき防止装置

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JPH09245409A
JPH09245409A JP4778696A JP4778696A JPH09245409A JP H09245409 A JPH09245409 A JP H09245409A JP 4778696 A JP4778696 A JP 4778696A JP 4778696 A JP4778696 A JP 4778696A JP H09245409 A JPH09245409 A JP H09245409A
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disk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクチェンジャでは、ディスク設置部ま
たはディスク保持部が可動部となるが、車体振動により
この可動部にがたつきが生じラットルノイズが発生する
欠点がある。 【解決手段】 マガジンを保持するホルダー12が
(ロ)方向へ移動したときにマガジンからディスクが引
き出されディスク駆動部に設置される。その後にホルダ
ー12が筐体11内に移動するが、ホルダー12を駆動
する駆動リンク23に弾圧腕23aが形成され、ホルダ
ー12が筐体11内に移動したときに、ローラ支持体1
5に形成された突部15cが前記弾圧腕23aに圧接す
る。その結果、ローラ支持体15およびホルダー12の
がたつきが防止される。またディスクを選択するために
ホルダー12が(ロ)方向へ移動するときには、弾圧腕
23aから突部15cが外れ、弾圧腕23aがホルダー
12の移動負荷にならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のディスクの
いずれかが選択されて駆動されるディスクチェンジャに
係り、特に、複数のディスクが設置されるディスク設置
部と、ディスク保持部とのいずれかの可動部が、ディス
ク駆動状態でがたつきを生じるのを防止できるようにし
たがたつき防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のディスク設置部が可動部
とされたディスクチェンジャの構造の概略図であり、例
えば特開平4−113552号公報などに開示されてい
るものと同種のものである。このディスクチェンジャ
は、いわゆる1ディン(DIN)サイズであり、筐体1
は、自動車の車室内のインストルメントパネルに埋設さ
れて設置される。ディスク設置部で且つ可動部となるホ
ルダー2は、筐体1の内部と外部との間を矢印で示すよ
うに移動するものとなっている。図6では、ホルダー2
が筐体1の外部へ突出した状態を示しているが、このホ
ルダー2が筐体1の内方へ移動してその位置で停止して
いるときに、筐体1の図示右側から前記ホルダー2内
へ、マガジンMが挿入されて装填される。マガジンM内
には記録媒体として複数枚のコンパクトディスクなどの
ディスクDが収納されており、マガジンMの図示左端が
ディスクDの出入口Maとなっている。
【0003】筐体1内には、ディスク保持部Kが設けら
れている。ディスク保持部Kには、駆動シャーシ3と、
この駆動シャーシ3に設けられた回転体4と、この回転
体4を駆動するスピンドルモータ(図示せず)と、回転
体4により回転駆動されるディスクDに対向してディス
クDに記録された光信号を読み取る光ヘッドHとが設け
られている。また駆動シャーシ3にはクランプアーム5
の基端部分が回動自在に支持されており、このクランプ
アーム5の先部にクランプ部材6が回転自在に支持され
ている。
【0004】上記ディスク保持部Kの図示右側には、デ
ィスク選択手段を構成する送りローラ7と対向ローラ8
が設けられている。ホルダー2が筐体1の内部でクラン
プ部材6と重なる位置へ移動しているときは、送りロー
ラ7が下方へ移動し、対向ローラ8がホルダー2と共に
移動する。
【0005】マガジンM内からいずれかのディスクDを
引き出し、またはマガジンM内へディスクDを戻す際に
は、図6に示すように、ホルダー2およびこれに装填さ
れているマガジンMが筐体1の外部すなわちクランプ部
材6の動作を妨げない位置へ移動しその位置で一時的に
停止する。このとき送りローラ7と対向ローラ8が接近
し、両ローラ7と8がマガジンM内の選択すべきディス
クDに対向するように停止する。選択されたディスクD
(図6ではマガジンM内の3枚のディスクのうちの中央
に位置するもの)は、マガジンM内から送りローラ7と
対向ローラ8との間に押し出され、送りローラ7の回転
力により図示左方向へ移送される。
【0006】ディスク選択時には、図6に示すようにク
ランプアーム5が上方へ回動しており、送りローラ7に
より移送されたディスクDが駆動シャーシ3とクランプ
アーム5の間へ移動する。次に、クランプアーム5が下
方向へ回動して、ディスクDの中心部がクランプ部材6
により回転体4に押し付けられ、ディスクDが回転体4
上にクランプされる。そして、ホルダー2およびマガジ
ンMは、下降しているクランプアーム5およびクランプ
部材6の上方の空間内に移動し、その状態で回転体4に
よりディスクDが回転駆動され、光ヘッドHにより光信
号が読み取られる。
【0007】また再生の完了したディスクDをマガジン
M内に戻すときも、図6に示すように、ホルダー2が筐
体1の外部に突出し、クランプアーム5が上方へ回動し
てディスクDのクランプが解除される。そしてディスク
Dは下側の送りローラ7に押し上げられ、送りローラ7
と対向ローラ8とでディスクが挟持され、送りローラ7
の送り力により、ディスクDがマガジンM内に戻され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このディスクチェンジ
ャは車載用であるため、車両の走行時には、車体振動が
常に筐体1に作用し、筐体1内の機構がこの振動により
がたついて、がたつき音(ラットルノイズ)が発生しや
すいものとなっている。特にホルダー2は可動部である
ため、このホルダーと筐体1との間に溝や長穴などを用
いた案内機構が設けられ、この案内機構での部材間のク
リアランスなどによりがたつき音が発生しやすくなって
いる。さらに、図6のディスクチェンジャでは、対向ロ
ーラ8がホルダー2と共に移動するものであるため、こ
のローラを支持する支持体(ブラケット)のがたつき音
も発生しやすくなっている。
【0009】図6では、ホルダー2が、筐体1の外方へ
突出する選択位置にあるが、ホルダー2が選択位置へ突
出移動する時間は、ディスク選択時の短時間だけであ
る。よって図6に示す状態でのがたつき音はあまり問題
にならない。逆にホルダー2がクランプアーム5の上に
重なる位置へ移動しているときが通常状態であるため、
このときの機構のがたつき音は装置の信頼感を低下させ
るものとなる。
【0010】したがって、例えばホルダー2から延びる
板ばねを設けて、この板ばねが常に筐体1の内面に摺動
するように構成すれば、ホルダー2全体のがたつき音は
抑制できる。同様に対向ローラ8を支持している支持体
(ブラケット)にも板ばねを設け、この板ばねが筐体1
の内面に摺動するように構成すれば、対向ローラ8の支
持体のがたつき音も抑制できる。しかし、前記板ばねが
常に筐体1の内面に摺動していると、ホルダー2および
対向ローラ8を図6に示すように筐体1の外方へ移動さ
せるときに、移動負荷が大きくなって、動作がぎこちな
くなり、またモータの消費電力も増大する。
【0011】またこの種の問題は、ディスク保持部が可
動部となり、このディスク保持部がディスク設置部にあ
るマガジンに対向する選択位置、および例えば最下段の
ホームポジションとの間を移動し、ホームポジションに
移動した状態でディスクが駆動されるものにおいても生
じる。この場合、可動部であるディスク保持部の案内機
構のクリアランスなどでがたつき音が発生しやすくな
る。図6に示したものと同様に、可動部となる前記ディ
スク保持部と筐体内面との間に弾圧機構を設けることに
より、がたつき音の発生を防止することが可能である
が、この弾圧機構を設けると、可動部であるディスク保
持部を選択位置へ移動させ、マガジン内のいずれかのデ
ィスクを選択する選択動作のときにも、移動負荷が大き
くなり、動作が円滑でなくなったり、またモータの消費
電力が大きくなる。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、可動部となるディスク設置部または、ディスク保
持部が、ディスクを駆動する待機位置に位置していると
きには、がたつき音の発生を防止でき、且つ前記可動部
がディスク選択のための選択位置へ移動するときに移動
負荷が増大するのを防止できるようにしたディスクチェ
ンジャのがたつき防止装置を提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のがたつき防止装
置は、複数のディスクが設置されるディスク設置部と、
前記ディスク設置部から選択されたディスクを保持する
ディスク保持部とのいずれかが可動部とされ、前記ディ
スク設置部から選択されたディスクをディスク保持部へ
移送することができる選択位置と、ディスクの選択を行
なわない待機位置との間にて前記可動部を移動させる駆
動体が設けられ、可動部と駆動体との間には、可動部が
前記待機位置へ至ったときに互いに圧接し可動部が前記
選択位置へ移動する過程で互いに離れる弾圧機構が設け
られていることを特徴とするものである。
【0014】上記本発明では、ディスク設置部またはデ
ィスク保持部が可動部となり、両者の相対位置が変化す
るディスクチェンジャにおいて、前記可動部が、ディス
クを駆動する位置またはディスクの駆動を行なわない待
機位置に至ったときに、可動部と駆動体とが重なる位置
となり、可動部と駆動体との間に設けられた弾圧機構に
より可動部が弾圧され、がたつきが発生しにくくなる。
また、可動部は駆動体の動力により駆動され、駆動時に
は可動部と駆動体との相対位置が変化する。この駆動体
により前記可動部が移動させられ、前記弾圧機構による
弾圧が解除される。したがって可動部が選択位置へ移動
するときには、前記弾圧機構が移動負荷として作用しな
くなり、可動部が低電力で円滑に移動させられるように
なる。
【0015】上記において、可動部はディスク設置部
で、選択位置のときにディスク設置部がディスク保持部
の上から外れ、待機位置のときにディスク設置部がディ
スク保持部に重なるものであり、このディスク設置部に
設けられたディスク引き出し用のローラを支持する支持
体と駆動体との間に弾圧機構が設けられているものとな
る。あるいはローラ支持体以外のディスク設置部のいず
れかの部分と駆動体との間に弾圧機構が設けられていて
もよい。
【0016】あるいは、可動部はディスク保持部で、選
択位置のときにディスク保持部がディスク設置部のいず
れかのディスクを選択できる位置へ移動し、待機位置の
ときにホームポジションに位置し、このディスク保持部
と駆動体との間に弾圧機構が設けられているものであっ
てもよい。
【0017】この場合、ディスクの選択のときに、ディ
スク保持部が、ディスク設置部に設置されたディスクに
沿って移動するが、この移動の際に、前記弾圧機構がデ
ィスク保持部の移動に対する負荷となることがなく、選
択動作を円滑に且つ迅速に行なえる。
【0018】また、前記駆動体は、一端が筐体側に支持
され、他端が可動部に支持された駆動リンクであり、こ
の駆動リンクから一体に突出形成された弾圧腕と、可動
部に設けられて前記弾圧腕に圧接する突部とで弾圧機構
が構成されているものとすることが可能である。また前
記駆動リンクはX構造に組み合わされ、このX構造の伸
縮動作により可動部が駆動されるものであってもよい。
【0019】また、駆動体は、直線的に移動するもので
あってもよい。また弾圧機構は、駆動体と可動部の一方
に設けられた板ばねなどであり、この板ばねが他方に圧
接するものであってもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一例としてディス
ク設置部が移動するディスクチェンジャの構造を示す斜
視図、図2と図3は、動作状態別の側面図である。この
ディスクチェンジャ10は車載用である。筐体11はい
わゆる1ディン(DIN)サイズであり、自動車の車室
内のインストルメントパネルに埋設されて設置され図示
右側が車室内に向けられる。
【0021】このディスクチェンジャ10では、ホルダ
ー12がディスク設置部であり且つ可動部である。ホル
ダー12は、筐体11の内部の待機位置にある状態(図
2)と、筐体11の外方へ一部が突出した選択位置にあ
る状態(図3)との間を(イ)−(ロ)方向へ移動する
ものとなっている。図1に示すようにホルダー12は、
底板12aと、左側板12bと右側板12cとが一体に
折曲げ形成されており、さらに左側板12bの上端が折
曲げられて左上板12dが、右側板12cの上端が折曲
げられて右上板12eが一体に形成されている。
【0022】図1に示すように、ホルダー12の突出側
前端では、左上板12dに、板ばねのばね部材13a
が、右上板12eにも同様にばね部材13bが設けられ
ている。図2に示すようにホルダー12が筐体11内に
位置している状態で、マガジンMが(イ)方向へ装填さ
れるが、このとき、マガジンMが、前記ホルダー12の
底板12a、両側板12bと12cおよび左上板12d
と右上板12eに案内される。そしてホルダー12内で
は、前記ばね部材13aと13bによりマガジンMが下
方向へ加圧され底板12aに押し付けられる。マガジン
Mがホルダー12内に挿入され保持された状態で、マガ
ジンM内に収納された複数枚のディスクD(例えばコン
パクトディスク)が、ホルダー12内に設置される。
【0023】マガジンMは、合成樹脂材料により形成さ
れており、3枚のディスクD(例えばコンパクトディス
クなどの光ディスク)が収納されて、その出入口Maが
(イ)方向へ向けられてホルダー12に装着される。前
記ホルダー12の(イ)側の端部には、マガジンM内か
ら選択されたディスクを引き出し且つ戻すための移送機
構の一部を構成する対向ローラ14が設けられている。
この対向ローラ14の軸14aの両端は、ローラ支持体
15の両側部の折曲片15aに回動自在に支持されてい
る。また折曲片15aは、前記ホルダー12の側板12
bと12cの内面に対し支持軸16により回動自在に支
持されている。
【0024】図2に示すように、ディスク設置部で且つ
可動部であるホルダー12が筐体11の内部に位置して
いるとき、およびホルダー12が図2の位置から(ロ)
方向へ移動しているときには、ローラ支持体15は上方
へ回動させられており、対向ローラ14は図2に示すよ
うに最上段の位置に移動している。すなわち、筐体11
の側板側には、前記ローラの軸14aを案内する案内溝
17が形成されており、ホルダー12が図2の状態で
は、前記軸14aが案内溝17内を摺動し、その結果、
対向ローラ14が最上段に位置している。ホルダー12
が(ロ)方向へ移動して、図3に示す選択位置に移動す
ると、筐体11の(ロ)側に設けられたローラブラケッ
ト18がばねの力で軸18aを支点として時計方向へ回
動し、ローラブラケット18に支持された送りローラ1
9が前記対向ローラ14に圧接する。
【0025】ホルダー12が図3の選択位置に至ると、
三段階形状の駆動溝を有する切換え駆動体が動作し、前
記駆動溝に軸14aが案内されて、対向ローラ14の高
さ位置が三段階に切換えられる。送りローラ19はこれ
に追従し、送りローラ19と対向ローラ14の高さ位置
が共に変化し、マガジンM内の3枚のディスクのいずれ
かを選択できる位置に移動する。そして図示しないモー
タの動力が送りローラ19に与えられて、送りローラ1
9が回転駆動され、ディスクDがマガジンM内から引き
出され、あるいは再生が終了したディスクDがマガジン
M内に戻される。また前記ローラ支持体15は金属板で
形成されているが、このローラ支持体15の天井板15
bには、弾圧機構の一部を構成する突部15cがプレス
工程により隆起成形されている。
【0026】図1に示すように、筐体11の天井板11
aの下面には、円板カム21が軸22により回動自在に
取り付けられており、筐体11内に設けられたモータの
動力により、円板カム21が所定のタイミングで回転駆
動される。円板カム21の図示下側にはX状に組まれた
駆動リンク23と24が設けられている。図1以下の構
成例では、前記駆動リンク23と24が、可動部である
ホルダー12に係合してこのホルダー12を移動させる
駆動体となる。
【0027】前記両駆動リンク23と24の交叉部にて
両駆動リンクを連結している連結ピン25は上方に延
び、その上に位置している円板カム21に形成されたカ
ム溝21a内に下側から挿入されている。各駆動リンク
23と24の基端は、筐体11の天井板11aに形成さ
れた長穴11cと11dに案内され、また先端は、ホル
ダー12に折曲げられた連結片12g、12iに形成さ
れた長穴12hと12jに案内されている。前記円板カ
ム21が回転し、そのカム溝21aに連結ピン25が案
内されることにより、X状の駆動リンク(駆動体)23
と24が伸縮し、これによりホルダー12は(イ)方向
へ移動し、または(ロ)方向へ移動する。
【0028】駆動体となる前記駆動リンク23と24
は、共に金属板により形成されているが、X構造の下側
に位置している駆動リンク23の(ロ)側の辺には弾圧
腕23aが一体に突出形成されており、その先部はV字
形状に折曲げられた弾圧部23bとなっている。この構
成例では、弾圧腕23aと、前記ローラ支持体15に設
けられた突部15cとで弾圧機構が構成されている。図
2に示すように駆動リンク23と24のX構造が収縮
し、ホルダー12が図2に示す待機位置に移動すると、
前記弾圧腕23aの弾圧部23bが、ローラ支持体15
の突部15cに弾圧し、ローラ支持体15が押さえ込ま
れ、がたつきが防止される。
【0029】図2と図3に示すように、筐体11内には
ディスク保持部Kが設けられている。ディスク保持部K
はディスク駆動部として機能できるものであり、駆動シ
ャーシ31が、ダンパー32を介して支持されている。
駆動シャーシ31には、回転体33およびこの回転体3
3を回転駆動するスピンドルモータ34が搭載されて、
さらに駆動シャーシ31には光ヘッド(図示せず)が設
けられている。駆動シャーシ31にはクランプアーム3
5が昇降自在に支持されており、このクランプアーム3
5の先部下端にクランプ部材36が回転自在に支持され
ている。
【0030】上記ディスクチェンジャ10の動作を説明
する。図1に示す円板カム21のカム溝21aにより、
連結ピン25が(イ)方向へ案内されて、X形状に組み
合わされている駆動リンク23と24が収縮状態になる
と、この駆動リンク23と24により、ホルダー12が
筐体11内に移動させられる。そして、ホルダー12
は、クランプ状態に下降したクランプアーム35および
クランプ部材36の上方に停止している。このときに、
ディスク設置部で且つ可動部であるホルダー12が待機
位置となっている。また図2では、対向ローラ14とロ
ーラ支持体15は、ホルダー12と共に(イ)方向へ移
動し、筐体11側に設けられた案内溝17により軸14
aが案内され、対向ローラ14は図2に示すように最上
部に位置している。一方、筐体11側に支持されている
送りローラ19は、ホルダー12の移動を妨げない位置
に下降させられている。
【0031】この待機位置のとき、駆動体である一方の
駆動リンク23に設けられた弾圧腕23aの弾圧部23
bが、ローラ支持体15の突部15cに弾圧される。こ
の弾圧機構の弾圧力により、ローラ支持体15が図示下
方へ押し付けられるため、図2の状態では、例えば軸1
4aと案内溝17との間のクリアランスなどによるがた
つきが生じない。またローラ支持体15が弾圧機構によ
り弾圧されると、その弾圧力が支持軸16からホルダー
12に与えられ、ホルダー12も押さえつけられるた
め、ホルダー12のがたつきも防止できる。よって、図
2に示す待機位置で、ディスクDがディスク保持部Kの
回転体33上にクランプされ、回転駆動されて再生動作
が行われている間あるいはディスク保持部Kによるディ
スク駆動が停止している間、車体振動が筐体11に与え
られても、筐体11内での可動部のがたつき音が発生し
なくなる。
【0032】マガジンM内からディスクDが選択されて
取り出されるとき、またはディスクDがマガジンM内に
戻されるときには、円板カム21が回転し、カム溝21
aにより連結ピン25が(ロ)方向へ案内され、駆動リ
ンク23と24がX状態で伸び、ホルダー12が(ロ)
方向へ移動させられる。図3に示すように、ホルダー1
2が(ロ)方向へ移動させられたときに、ディスク設置
部で且つ可動部であるホルダー12が選択位置となる。
【0033】ホルダー12が(ロ)方向へ移動すると
き、駆動リンク23と、ローラ保持体15との相対位置
が変わるため、図2に示す状態からホルダー12が
(ロ)方向へ移動し始めた直後に、駆動リンク23の弾
性腕23aが突部15cから外れ、ローラ支持体15お
よびホルダー12に対する弾圧力が解除される。よっ
て、ホルダー12は弾圧腕23aによる負荷を与えられ
ることなく、円滑に(ロ)方向へ移動でき、またホルダ
ー12の移動に要する消費電力も少なくて済む。
【0034】ホルダー12が図2に示す位置から(ロ)
方向へ移動し始めた後は、次にホルダー12が同じ位置
に戻るまで弾圧腕23aと突部15cとが弾圧すること
がない。しかし、ホルダー12が図3に示す選択位置へ
移動し、ディスクの選択動作が行われる時間は短時間で
あるため、この間のホルダー12のがたつき音はほとん
ど気にならない。また、ホルダー12が図3に示すよう
に(ロ)方向へ移動しているときは、送りローラ19が
ばねの力で対向ローラ14に圧接し、対向ローラ14が
図示上方へ押し上げられているため、ローラ支持体15
はがたつきが生じないようになっている。
【0035】図3に示す選択位置では、クランプアーム
35とクランプ部材36が上昇してクランプ解除状態と
なる。このとき、図示しない切換え駆動体の三段階の駆
動溝により対向ローラ14の高さ位置が三段階に選択さ
れ、マガジンM内のいずれかのディスクDが選択され、
選択されたディスクDの前方に両ローラ14、19が対
向する。選択されたディスクDは、マガジン内の押出機
構により(イ)方向へ押し出されて両ローラ14と19
の間に挟まれ、送りローラ19の回転力によりディスク
Dが(イ)方向へ移送される。
【0036】マガジンMからのディスクDの取出しが完
了した直後に、円板カム21の回転力により、ホルダー
12が(イ)方向へ移動を開始する。同時に、クランプ
アーム35が下降し、マガジンMから取り出されたディ
スクDは回転体33上にてクランプ部材36によりクラ
ンプされる。そして図2に示す待機位置に戻り、駆動リ
ンク23の弾圧腕23aが、ローラ支持体15の突部1
5cに弾圧される。
【0037】図4は、ディスク保持部Kが可動部となる
ディスクチェンジャの一部分を示す透視正面図であり、
図5は前記ディスク保持部Kの構造を示す断面図であ
る。図4に示すディスクチェンジャでは、筐体41の内
部の図示左側部分がディスク設置部41aであり、この
ディスク設置部41a内に、6枚ないし10枚の多数の
ディスクD(例えばコンパクトディスク)が収納された
マガジンMが装填される。筐体41内の図示右側の領域
にはディスク保持部Kが設けられ、前記マガジンMの出
入口Maが前記ディスク保持部Kの方向へ向けられてい
る。
【0038】図4に示すディスク保持部Kはディスク駆
動部として機能する。図4では駆動シャーシ43が図示
されており、この駆動シャーシ43には図示下方への折
曲片42が形成されている。実際のディスク保持部Kの
構造は、図5に示すように、前記駆動シャーシ43の上
方にクランプアーム46が対向している。駆動シャーシ
43にはスピンドルモータ44が支持されて、その回転
軸に固定された回転体45が前記駆動シャーシ43上に
位置している。またクランプアーム46には回転自在な
クランパ47が支持されている。マガジンM内から選択
されて引き出されたディスクDが回転体45の上に移動
すると、クランプアーム46が下降し、クランパ47に
よりディスクDの中心部が回転体45にクランプされ
る。
【0039】前記ディスク保持部Kを昇降動作させるた
めの駆動体として、X状に組み合わされた駆動リンク5
2と53が設けられている。駆動リンク52の下端は、
下部基台51に対し支持軸54により回転自在に支持さ
れており、駆動リンク53の上端は、前記駆動シャーシ
43の折曲片42に対し支持軸55により回動自在に支
持されている。駆動リンク52の上端には摺動軸57が
設けられ、この摺動軸57が、前記折曲片42に穿設さ
れた長穴42a内に摺動自在に挿入されている。また駆
動リンク53の下端に設けられた摺動軸58は、下部基
台51に形成された長穴51a内に摺動自在に挿入され
ている。そして前記駆動リンク52の中心と駆動リンク
53の中心は連結ピン59により連結されている。前記
連結ピン59を中心として両駆動リンク52と53の伸
縮動作によりディスク保持部Kが昇降移動させられる。
【0040】一方の駆動リンク53の上辺には、弾圧腕
53aが一体に突出形成されている。この弾圧腕53a
の形状は図1に示した弾圧腕23aと同じである。また
ディスク保持部Kの折曲片42の外面には突部42bが
一体に隆起成形されている。図4と図5に示す構成例で
は、前記弾圧腕523aと突部42bとで弾圧機構が構
成されている。駆動レバー61は駆動体として機能する
ものであり、案内軸62により案内されて、駆動レバー
61は(ハ)−(ニ)方向へ駆動される。この駆動力は
モータまたはソレノイド機構などにより発揮される。駆
動レバー61には傾斜した駆動穴61aが穿設されてお
り、前記連結ピン59は前記駆動穴61a内に摺動自在
に挿入されている。
【0041】次に、上記ディスクチェンジャの動作につ
いて説明する。前記駆動レバー61がモータなどで
(ハ)−(ニ)方向へ駆動されると、連結ピン59が駆
動穴61a内を摺動し、駆動リンク52と駆動リンク5
3のX状態が伸縮し、これによりディスク保持部Kが昇
降駆動される。この昇降動作により、マガジンM内の選
択動作が行われ、ディスク保持部KがマガジンM内の選
択されたディスクDに対向する位置に至り、その位置で
駆動レバー61が停止する。図4に示すように、ディス
ク保持部KがマガジンMの出入口Maに対向している状
態のとき、可動部であるディスク保持部Kが選択位置で
ある。
【0042】ディスク保持部KがマガジンM内のいずれ
かのディスクDに対向すると、選択されたディスクDが
(ニ)方向へ移送され、ディスクDの中心が回転体45
の上に至り、クランプアーム46が下降して、ディスク
Dがクランプされる。ディスクDのクランプが完了する
と、駆動レバー61が(ニ)方向へ駆動され、駆動穴6
1aにより連結ピン59が下降させられて、駆動リンク
52と駆動リンク53とのX状態が収縮する。その結
果、ディスク保持部Kは下部基台51上にほぼ密着する
ホームポジション位置へ下降させられる。そしてこのホ
ームポジション位置にてディスクDがスピンドルモータ
44により回転駆動され、駆動シャーシ43に設けられ
た図示しない光ヘッドによりディスクDに記録された信
号が再生される。またディスクが駆動されておらず、且
つディスクの選択指令が出されていない通常時には、常
にディスク保持部Kは前記ホームポジションに位置して
いる。
【0043】可動部であるディスク保持部Kが前記ホー
ムポジションに位置するとき、駆動リンク53に設けら
れた弾圧腕53aがディスク保持部Kに設けられた突部
42bに弾圧され、この弾圧機構によりディスク保持部
Kが弾圧される。よってディスク保持部Kの長穴42a
と摺動軸57との間などの動作部のクリアランスによる
がたつきが押えられ、車体振動が筐体41に作用しても
がたつき音が発生しなくなる。
【0044】なお、ディスク保持部Kがホームポジショ
ンから上昇し始めると、弾圧腕53aと突部42bとが
直ちに離れるため、ディスク保持部Kが上昇していくと
きには、ディスク保持部Kは円滑に動作し、また駆動レ
バー61を駆動するモータなどの消費電力が少なくて済
む。なお、図4と図5に示すものにおいて、ディスク保
持部Kがホームポジションに下降したときに、駆動レバ
ー61に設けられた弾圧腕が突部42bを弾圧するもの
であってもよい。
【0045】またディスク保持部Kが、回転体44やク
ランパ47を有しておらず、選択されたディスクを単に
保持するものであり、このディスク保持部Kがホームポ
ジションに下降したときに、下部基台51に設けられた
ディスク駆動部の回転体にディスクの中心が設置される
ものであってもよい。またディスクはコンパクトディス
クに限られず、CD−ROM、ディジタルビデオディス
ク(DVD)、またはミニディスク(MD)などであっ
てもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明では、可動部がディ
スクを駆動できる待機位置、あるいはディスクを駆動し
ない待機位置に移動しているときに、弾圧機構により可
動部のがたつき音の発生を防止でき、且つ可動部がディ
スク選択位置へ移動させられるときには、前記弾圧機構
の負荷が可動部に作用しなくなり、よって可動部の移動
がスムーズで且つ可動部を移動させるための消費電力も
少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例としてのディスクチェンジャの構
成の概略を示す斜視図、
【図2】図1に示すディスクチェンジャにおいてホルダ
ー(ディスク設置部)が筐体内の待機位置へ移動した状
態を示す側面図、
【図3】ホルダー(ディスク設置部)が筐体から突出し
た選択位置に移動した状態を示す側面図、
【図4】本発明の他の構造のディスクチェンジャを示す
部分透視正面図、
【図5】図4に示すディスク保持部の構造を詳しく示す
断面図、
【図6】従来のディスクチェンジャの側面図、
【符号の説明】
D ディスク M マガジン K ディスク保持部 10 ディスクチェンジャ 11 筐体 12 ホルダー(ディスク保持部) 14 対向ローラ 15 ローラ保持体 15c 突部 21 円板カム 23,24 駆動リンク 23a 弾圧腕 41 筐体 41a ディスク設置部 42b 突部 43 駆動シャーシ 52,53 駆動リンク 53a 弾性腕 61 駆動レバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディスクが設置されるディスク設
    置部と、前記ディスク設置部から選択されたディスクを
    保持するディスク保持部とのいずれかが可動部とされ、
    前記ディスク設置部から選択されたディスクをディスク
    保持部へ移送することができる選択位置と、ディスクの
    選択を行なわない待機位置との間にて前記可動部を移動
    させる駆動体が設けられ、可動部と駆動体との間には、
    可動部が前記待機位置へ至ったときに互いに圧接し可動
    部が前記選択位置へ移動する過程で互いに離れる弾圧機
    構が設けられていることを特徴とするディスクチェンジ
    ャのがたつき防止装置。
  2. 【請求項2】 可動部はディスク設置部で、選択位置の
    ときにディスク設置部がディスク保持部の上から外れ、
    待機位置のときにディスク設置部がディスク保持部に重
    なるものであり、このディスク設置部に設けられたディ
    スク引き出し用のローラを支持する支持体と駆動体との
    間に弾圧機構が設けられている請求項1記載のディスク
    チェンジャのがたつき防止装置。
  3. 【請求項3】 可動部はディスク保持部で、選択位置の
    ときにディスク保持部がディスク設置部のいずれかのデ
    ィスクを選択できる位置へ移動し、待機位置のときにホ
    ームポジションに位置し、このディスク保持部と駆動体
    との間に弾圧機構が設けられている請求項1記載のディ
    スクチェンジャのがたつき防止装置。
  4. 【請求項4】 駆動体は、一端が筐体側に支持され、他
    端が可動部に支持された駆動リンクであり、この駆動リ
    ンクから一体に突出形成された弾圧腕と、可動部に設け
    られて前記弾圧腕に圧接する突部とで弾圧機構が構成さ
    れている請求項1ないし3のいずれかに記載のディスク
    チェンジャのがたつき防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007323727A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Alpine Electronics Inc 車載用ディスクプレーヤ

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