JPH09244636A - 効果装置 - Google Patents

効果装置

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JPH09244636A
JPH09244636A JP8083139A JP8313996A JPH09244636A JP H09244636 A JPH09244636 A JP H09244636A JP 8083139 A JP8083139 A JP 8083139A JP 8313996 A JP8313996 A JP 8313996A JP H09244636 A JPH09244636 A JP H09244636A
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厚 星合
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ソリッド・ボディを備えた電気ギターのみでも
共鳴胴を備えたアコースティック・ギターの音色と同等
の音色の楽音を得ることができるようにした効果装置を
提供する。 【解決手段】弦振動に応じた楽音信号の絶対値を検出す
る絶対値検出手段と、上記絶対値検出手段によって検出
された絶対値に基づいて遅延時間を設定する遅延時間設
定手段と、上記遅延時間設定手段によって設定された遅
延時間だけ上記楽音信号を遅延させる遅延手段とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、効果装置に関し、
さらに詳細には、弦楽器などに用いて好適な効果装置に
関する。
【0002】
【発明の背景および発明が解決しようとする課題】一般
に、弦楽器の一つとして、ロック・ミュージックやポピ
ュラー・ミュージックの演奏などに用いられる電気ギタ
ー(エレキ・ギター)が知られている。
【0003】こうした電気ギターにおいては、多くの場
合、共鳴胴(ホロー・ボディ)ではないソリッド・ボデ
ィが使用されており、共鳴胴による響きのない電気ギタ
ー特有の音色を得ることができる。
【0004】しかしながら、ソリッド・ボディを備えた
電気ギターの演奏者が、共鳴胴を備えたアコースティッ
ク・ギターのような音色の楽音を演奏したいという場合
には、当該ソリッド・ボディを備えた電気ギターの他
に、共鳴胴を備えたアコースティック・ギターをも別途
用意する必要があった。
【0005】一方、必要に応じて共鳴胴を備えたアコー
スティク・ギターにピックアップを取り付けて、当該共
鳴胴を備えたアコースティック・ギターをソリッド・ボ
ディを備えた電気ギターのように使用することが提案さ
れているが、ピックアップを取り付けた共鳴胴を備えた
アコースティック・ギターを用いて演奏を行った場合に
は、共鳴胴が響きすぎてしまい、ソリッド・ボディを備
えた電気ギター特有の音色が損なわれてしまうという弊
害が生じていた。
【0006】即ち、従来においては、演奏者がソリッド
・ボディを備えた電気ギターの音色と共鳴胴を備えたア
コースティック・ギターの音色とを得たいという場合に
は、ソリッド・ボディを備えた電気ギターと共鳴胴を備
えたアコースティック・ギターとの2種類のギターを準
備する必要があるという問題点があった。
【0007】本発明は、上記したような問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、ソリッ
ド・ボディを備えた電気ギターに取り付けられたピック
アップで検出した弦の振動に基づく楽音信号を加工し、
共鳴胴を備えたアコースティック・ギターの音色を模擬
(シミュレート)するようにして、ソリッド・ボディを
備えた電気ギターのみでも共鳴胴を備えたアコースティ
ック・ギターの音色と同等の音色の楽音を得ることがで
きるようにした効果装置を提供しようとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による効果装置は、当該効果装置内部におい
て、ソリッド・ボディを備えた電気ギターのピックアッ
プで検出した弦振動に基づく楽音信号に対して、共鳴胴
を備えたアコースティック・ギターの共鳴胴による楽音
信号処理と等価な楽音信号処理を施すことにより、共鳴
胴による響きをシミュレートするようにしている。
【0009】即ち、ソリッド・ボディを備えた電気ギタ
ーのピックアップで検出した弦振動に基づく楽音信号を
加工して、共鳴胴を備えたアコースティック・ギターに
特徴的な現象を忠実にシミュレートしようとするもので
ある。
【0010】ここで、実際のギターの弦振動というもの
を検討すると、一般的に弦振動とは、両端が完全に固定
され、弦のみが振動するというのが理想型であるが、実
際のギターにおいては、ボディに配設された固定端であ
るはずのブリッジが、弦振動に基づくボディ自体の振動
に影響されて微妙に振動している。特に、厚い板により
形成されたソリッド・ボディにブリッジが配設された電
気ギターに比較すると、共鳴胴を備えたアコースティッ
ク・ギターにおいては、薄い板により形成された共鳴胴
の上に動物の骨あるいは樹脂よりなるブリッジが配設さ
れているので、ブリッジの振動がより顕著に観察され
る。そして、こうしたブリッジの振動が、アコースティ
ック・ギター特有の響きの豊かな音色を得ることができ
る重要な要因となっている。
【0011】一方、通常のピックアップにおいては、ギ
ター特有の高域の周波数成分が拾いきれないため、こう
したピックアップを備えた電気ギターの音色は、高域の
周波数成分が豊かなアコースティック・ギターの音色と
は全く異なっている。
【0012】本発明による効果装置は、上記した弦振動
に基づいてブリッジが振動して音色に影響を与えるとい
うアコースティック・ギター特有の現象と、高域の周波
数成分が豊かであるというアコースティック・ギター特
有の現象とを、ピックアップで検出したソリッド・ボデ
ィを備えた電気ギターの弦振動に基づく楽音信号を加工
することによりシミュレートするものである。
【0013】このため、本発明による効果装置は、弦振
動に応じた楽音信号の絶対値を検出する絶対値検出手段
と、上記絶対値検出手段によって検出された絶対値に基
づいて遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、上記遅
延時間設定手段によって設定された遅延時間だけ上記楽
音信号を遅延させる遅延手段とを有するようにしたもの
である。
【0014】また、本発明による効果装置は、複数の弦
の弦振動に応じた複数の楽音信号を混合した信号の絶対
値を検出する絶対値検出手段と、上記絶対値検出手段に
よって検出された絶対値に基づいて遅延時間を設定する
遅延時間設定手段と、上記遅延時間設定手段によって設
定された遅延時間だけ上記複数の楽音信号の中の所定の
弦に対応する楽音信号を遅延させる遅延手段とを有する
ようにしたものである。
【0015】さらに、本発明による効果装置は、弦振動
に応じた楽音信号の値に基づいて遅延時間を設定する遅
延時間設定手段と、上記楽音信号のピッチを検出するピ
ッチ検出手段と、上記ピッチ検出手段によって検出され
たピッチに基づいて、上記ピッチが高くなるほど短い遅
延時間となるように、上記遅延時間設定手段によって設
定された遅延時間を補正する遅延時間補正手段と、上記
遅延時間補正手段によって補正された遅延時間だけ上記
楽音信号を遅延させる遅延手段とを有するようにしたも
のである。
【0016】さらにまた、本発明による効果装置は、弦
振動に応じた楽音信号の絶対値を検出する絶対値検出手
段と、上記絶対値検出手段によって検出された絶対値に
基づいて遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、上記
楽音信号のピッチを検出するピッチ検出手段と、上記ピ
ッチ検出手段によって検出されたピッチに基づいて、上
記ピッチが高くなるほど短い遅延時間となるように、上
記遅延時間設定手段によって設定された遅延時間を補正
する遅延時間補正手段と、上記遅延時間補正手段によっ
て補正された遅延時間だけ上記楽音信号を遅延させる遅
延手段とを有するようにしたものである。
【0017】また、本発明による効果装置は、複数の弦
の弦振動に応じた複数の楽音信号を混合した信号の絶対
値を検出する絶対値検出手段と、上記絶対値検出手段に
よって検出された絶対値に基づいて遅延時間を設定する
遅延時間設定手段と、上記複数の楽音信号の中の所定の
弦に対応する楽音信号のピッチを検出するピッチ検出手
段と、上記ピッチ検出手段によって検出されたピッチに
基づいて、上記ピッチが高くなるほど短い遅延時間とな
るように、上記遅延時間設定手段によって設定された遅
延時間を補正する遅延時間補正手段と、上記遅延時間補
正手段によって補正された遅延時間だけ上記複数の楽音
信号の中の上記所定の弦に対応する楽音信号を遅延させ
る遅延手段とを有するようにしたものである。
【0018】つまり、上記した本発明による効果装置に
おいては、弦振動そのものによって弦の端末であるブリ
ッジが振動して音色に影響を与える現象を、弦振動に応
じた楽音信号をその絶対値あるいはピッチ、またはその
絶対値およびピッチに応じた遅延時間だけ遅延させると
いう、同一の楽音信号を被変調波および変調波として用
いる自己変調による位相変調(フェーズ・モジュレーシ
ョン)によってシミュレートし、高域の周波数成分が豊
かであるという現象を、フェーズ・モジュレーションに
よってメタリックな高域の周波数成分を付加することで
シミュレートしようとするものである。絶対値を検出す
る対象となる信号は、単一の弦の弦振動に応じた楽音信
号でもよいし、複数の弦の弦振動に応じた複数の楽音信
号を混合した信号でもよい。
【0019】即ち、自己変調によるフェーズ・モジュレ
ーションによって、共鳴胴を備えたアコースティック・
ギターにおける、弦振動に基づくブリッジの微妙な振動
によって音色がさらに微妙に変化する現象をシミュレー
トするとともに、アコースティック・ギター特有の高域
の周波数成分が豊かな音色をシミュレートするものであ
る。
【0020】この際に、弦振動に応じた楽音信号の絶対
値を変調波とした場合には、オフセットを加える必要が
ないので、オフセットによる楽音の遅れが生じずに、演
奏者に違和感を与えることはない。
【0021】また、弦振動に応じた楽音信号のピッチに
応じた変調波とした場合には、全ての周波数帯域におい
て均一な変調をかけることができるようになる。
【0022】なお、上記した本発明による効果装置にお
いては、ピッチ検出手段によりピッチを検出して処理を
行うようにしたが、ピッチの他に、周期や波長などのピ
ッチと同等なものを検出して処理を行うようにしてもよ
い。
【0023】即ち、本明細書の特許請求の範囲の請求項
3乃至請求項5に係る発明においては、ピッチ検出手段
によりピッチを検出して処理を行うようにしたが、ピッ
チの他に、周期や波長などのピッチと同等なものを検出
して処理を行うようにしても、当該請求項に係る発明と
同等な作用効果を達成することができる。
【0024】また、本発明による効果装置は、弦振動に
応じた楽音信号が入力される複数のフィルタ手段と、上
記複数のフィルタ手段の出力を合成する合成手段と、模
擬対象の共鳴胴の大きさを示す情報に応じて、上記模擬
対象の共鳴胴が大きくなるほど基準周波数が低くなるよ
うに、予め設定された上記複数のフィルタ手段の各基準
周波数を補正する補正手段とを有するようにしたもので
ある。
【0025】ここで、上記補正手段は、予め設定された
上記複数のフィルタ手段の各基準周波数を全て一様の割
合で補正するように構成してもよいし、あるいは、予め
設定された上記複数のフィルタ手段の各基準周波数の中
で、高域の基準周波数よりも低域の基準周波数の補正量
がより大きくなるように補正するように構成してもよ
い。
【0026】従って、上記した本発明による効果装置に
よれば、共鳴胴が大きくなると周波数特性が低域側へ移
動するという、アコースティック・ギター特有の現象を
シミュレートすることができる。
【0027】さらに、本発明による効果装置は、弦振動
に応じた楽音信号が入力される複数のフィルタ手段と、
上記複数のフィルタ手段の出力を合成する合成手段と、
各種の大きさの共鳴胴の周波数特性にそれぞれ対応し、
上記共鳴胴の大きさが大きくなるほど基準周波数が低く
なるように設定された、上記複数のフィルタ手段の各基
準周波数の組をそれぞれ記憶する記憶手段と、上記記憶
手段に記憶された上記複数のフィルタ手段の各基準周波
数の組の中から、模擬対象の共鳴胴の大きさを示す情報
に対応する基準周波数の組を選択し、選択した基準周波
数の組の各基準周波数を対応する上記複数のフィルタ手
段のそれぞれに設定する設定手段とを有するようにした
ものである。
【0028】ここで、上記設定手段は、上記記憶手段に
記憶された基準周波数の組の中から、現在設定されてい
る上記複数のフィルタ手段の各基準周波数を全て一様の
割合で変更する基準周波数の組を選択し、選択した基準
周波数の組の各基準周波数を対応する上記複数のフィル
タ手段のそれぞれに設定するように構成してもよいし、
あるいは、上記記憶手段に記憶された基準周波数の組の
中から、現在設定されている上記複数のフィルタ手段の
各基準周波数を高域の基準周波数よりも低域の基準周波
数の変更量がより大きくなるように変更する基準周波数
の組を選択し、選択した基準周波数の組の各基準周波数
を対応する上記複数のフィルタ手段のそれぞれに設定す
るように構成してもよい。
【0029】従って、上記した本発明による効果装置に
よれば、設定手段により、記憶手段に記憶された複数の
バンド・パス・フィルタ手段の各中心周波数の組を選択
し、選択した中心周波数の組の各中心周波数を対応する
複数のバンド・パス・フィルタ手段のそれぞれに設定す
ることにより、共鳴胴が大きくなると周波数特性が低域
側へ移動するという、アコースティック・ギター特有の
現象を容易にシミュレートすることができる。
【0030】さらにまた、上記した複数のフィルタ手段
を備えた本発明による効果装置において、弦振動に応じ
た楽音信号が入力されるオール・パス・フィルタ手段を
有するようにして、上記複数のフィルタ手段は、上記オ
ール・パス・フィルタ手段を通過した弦振動に応じた楽
音信号が入力されるようにしてもよい。
【0031】このように、周波数特性がフラットな残響
音が得られるオール・パス・フィルタ手段を構成に加え
ることにより、共鳴胴の豊かな響きをシミュレートする
ことができる。
【0032】また、上記した複数のフィルタ手段を備え
た本発明による効果装置において、上記複数のフィルタ
手段の少なくとも一つをバンド・パス・フィルタとし、
上記バンド・パス・フィルタの基準周波数が中心周波数
であるようにしてもよく、あるいは、上記複数のフィル
タ手段の少なくとも一つをロー・パス・フィルタとし、
上記ロー・パス・フィルタの基準周波数がカット・オフ
周波数であるようにしてもよく、あるいは、上記複数の
フィルタ手段の少なくとも一つをハイ・パス・フィルタ
とし、上記ハイ・パス・フィルタの基準周波数がカット
・オフ周波数であるようにしてもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による効果装置の実施の形態を詳細に説明す
る。
【0034】図1には、本発明による効果装置の実施の
形態の第一の例が示されており、この効果装置10は、
ソリッド・ボディを備えた電気ギターに設けられた各弦
独立型の第n弦用ピックアップ(ただし、nは当該電気
ギターの弦の本数である。従って、当該電気ギターの弦
の本数が6本であるならば、「n=1〜6」となる。)
12から楽音信号を入力されるように構成されている。
【0035】ここで、各弦独立型の第n弦用ピックアッ
プ12とは、ソリッド・ボディを備えた電気ギターの第
n弦の弦振動を各弦毎に独立に検出して電気信号に変換
し、当該電気信号を楽音信号として効果装置10へ供給
するものである。
【0036】効果装置10に供給された楽音信号は、音
色形成装置14およびピッチ検出装置16へ送出され
る。音色形成装置14は、第n弦用ピックアップ12か
ら供給された楽音信号の周波数特性を変化させるもので
あり、例えば、フィルタなどにより構成される。また、
ピッチ検出装置16は、第n弦用ピックアップ12で検
出した弦振動のピッチを検出し、ピッチ情報を得るもの
であり、後述するように、当該ピッチ情報は変調波を制
御するのに用いられる。
【0037】音色形成装置14によって周波数特性を制
御された楽音信号は、絶対値出力装置18に送出される
とともに、フェーズ・モジュレーションを行うためのシ
フト・レジスタあるいはリング状に読み書き可能なメモ
リ(以下、「リング状メモリ」と称す。)などにより構
成されるディレイ・ライン20へ被変調波信号として供
給される。
【0038】絶対値出力装置18は、音色形成装置14
から出力された周波数特性を制御された楽音信号の絶対
値を示す絶対値信号を出力するものであり、この絶対値
信号は第1乗算器22へ供給される。
【0039】第1乗算器22は、図示しない操作子など
によりユーザーが設定した変調(モジュレーション)の
深さ(depth)を示す係数を、絶対値出力装置18
から出力された絶対値信号に乗算するものであり、その
乗算結果は第2乗算器24へ供給される。
【0040】第2乗算器24は、第1乗算器22の乗算
結果に対し、ピッチ検出装置16から送出されたピッチ
情報に基づき波長に対応した値(dur)を示す係数を
乗算して変調波を生成し、この変調波によってディレイ
・ライン20へ入力された被変調波を読み出し、フェー
ズ・モジュレーションを行うことになる。即ち、この効
果装置10においては、第n弦用ピックアップ12から
供給された楽音信号を被変調波および変調波として用い
る自己変調によるフェーズ・モジュレーションが行われ
る。
【0041】そして、効果装置10においては、アコー
スティック・ギターにおける弦振動そのものによって弦
の端末であるブリッジが振動して音色に影響を与える現
象を、ディレイ・ラインの読み出しアドレスを変化させ
てフェーズ・モジュレーションを実行することによりシ
ミュレートするようになされている。なお、フェーズ・
モジュレーションをスムーズに行うためには、ディレイ
・ラインの長さを小数部まで考慮して設定する必要があ
り、ディレイ・ラインの長さを小数部まで設定する最も
簡単な方法としては直線補間がある。
【0042】つまり、変調波の瞬時値をディレイ・ライ
ンの読み出しアドレスに対応させるものであり、アドレ
スの小数部は直線補間するようになされている。
【0043】即ち、変調波の値の整数部をL、小数部を
m(0≦m<1)とするとき、図1においては、ディレ
イ・ライン20からアドレスLだけ遅延して読み出され
たデータに係数(1−m)を乗算する乗算器26の出力
と、ディレイ・ライン20からアドレス(L+1)だけ
遅延して読み出されたデータに係数mを乗算する乗算器
28の出力とを、加算器30で加算して効果装置10か
ら出力される楽音信号を得るように構成されている。。
【0044】ここで、アドレスの小数部を直線補間する
ために、上記のように、ディレイ・ライン20からアド
レスLだけ遅延して読み出されたデータに係数(1−
m)を乗算するとともに、ディレイ・ライン20からア
ドレス(L+1)だけ遅延して読み出されたデータに係
数mを乗算し、これらの乗算結果を加算して出力を得る
ように構成した点を、図2を参照しながら詳細に説明す
る。
【0045】図2にはディレイ・ラインをリング状メモ
リ20’を用いて構成した場合の例が示されており、こ
のリング状メモリ20’は1サンプルに1アドレスづつ
回転する。従って、書き込みポイントからLだけずれた
アドレス(読み出しポイント)から読み出されるデータ
は、Lサンプル前に書き込まれたデータということにな
り、長さLのディレイ・ラインを構成することができ
る。
【0046】上記したように、フェーズ・モジュレーシ
ョンをスムーズに行うためには、ディレイ・ラインの長
さを小数部まで考慮して設定する必要があり、ディレイ
・ラインの長さを小数部まで設定する最も簡単な方法と
しては直線補間がある。
【0047】即ち、ディレイ・ラインの長さを「L+
m」とすれば、直線補間は図9に示す式1により表現す
ることができる。
【0048】そして、この式1の処理を実現するため
に、リング状メモリ20’のアドレスLから読み出され
るデータに係数(1−m)を乗算する乗算器26’の出
力と、リング状メモリ20’のアドレス(L+1)から
読み出されるデータに係数mを乗算する乗算器28’の
出力とを、加算器30’で加算して効果装置10から出
力される楽音信号を得るように構成するものである。
【0049】また、効果装置10においては、上記した
ように、変調波は被変調波と同一の楽音信号に基づき生
成されるようになされている。
【0050】ここで、変調波の瞬時値が負となる場合を
考慮すると、ディレイ・ライン20の読み出しアドレス
が負の値を取らないようにオフセットを持たせる必要が
生じるが、その場合にはオフセットの分だけディレイが
発生するため、演奏者にとって違和感を生ぜしめ、演奏
上好ましくはない。
【0051】このため、効果装置10においては、絶対
値出力装置18により予め楽音信号の絶対値をとってお
き、この絶対値から変調信号を生成するようにして、上
記オフセットを設ける必要をなくしている。
【0052】即ち、変調波の最大振幅値をディレイ・ラ
イン20の長さに換算した値が、例えば、2000であ
る場合には、オフセットも2000だけ必要となるの
で、無変調時のディレイは、サンプリング周波数50H
zとすると40msとなる。この40msのディレイ
は、聴感上明らかに遅れた音として聞こえるため演奏者
に違和感を与え、演奏の障害となるが、予め絶対値をと
った信号を変調波として与えた場合には、オフセットは
ゼロ(0)で済むので、余分なディレイが付加されるこ
とがなく、演奏の障害となることはない(図3参照)。
【0053】また、単純に変調波の瞬時値をディレイ・
ライン20の読み出しアドレスに対応させると、周波数
が高いほど変調が深くかかってしまい、生成される楽音
としては好ましくない楽音が得られる。
【0054】このため、効果装置10においては、ピッ
チ検出装置16により入力された楽音信号のピッチ検出
を行い、乗算器26により波長に対応した値(dur)
で変調波の振幅を制御し、これにより全ての周波数帯域
において均一な変調をかけることができるようにしてい
る。例えば、周波数がx倍になれば波長は1/xとなる
ので、変調波の振幅も1/xとなるようにする。
【0055】ここで、ピッチ検出装置16におけるピッ
チ検出は、例えば、楽音信号の波形のゼロ・クロス間隔
やピーク間隔を測定するなどのような、公知の方法を用
いて行うことができる。
【0056】なお、上記した効果装置10においては、
各弦毎に独立して処理を行う系において、変調波は、被
変調波と同じ弦の弦振動の検出に基づく楽音信号から生
成されるようにしたが、上記変調波に他の弦の弦振動の
検出に基づく楽音信号を加えることによって、相互干渉
を与えるようにすることもできる。
【0057】例えば、図4には、第1弦に対応するフェ
ーズ・モジュレーションを行う際において、第2弦ピッ
クアップ12b、第3弦ピックアップ12c、第4弦ピ
ックアップ12d、第5弦ピックアップ12eおよび第
6弦ピックアップ12fから出力される弦振動の検出に
基づく楽音信号を加算器32a、32b、32c、32
dにより加算した楽音信号と、第1弦ピックアップ12
aから出力される弦振動の検出に基づく楽音信号とを加
算器32eにより加算した楽音信号を、変調波として用
いるように構成した効果装置10’が示されている。な
お、図4に示す効果装置10’において、図1に示す構
成に相当する構成には図1において用いた符号と同一の
符号を付して示すことにより、その詳細な構成および作
用の説明を省略するとともに、音色形成装置の構成に関
しては、その図示を省略した。
【0058】上記したように、図4に示す効果装置1
0’においては、複数の弦の振動による複数の楽音信号
を加算し混合してから絶対値をとって変調波としている
が、複数の弦の振動による複数の楽音信号それぞれの絶
対値をとってから加算し混合して変調波とするようにし
てもよい。
【0059】さらに、図4に示す効果装置10’のよう
に、複数の弦の振動による複数の楽音信号を混合して変
調波とする際に、適当な重み付けをして混合するように
してもよい。
【0060】即ち、実際のアコースティック・ギターに
おいては、全ての弦の振動が影響して、共鳴胴に配設さ
れたブリッジの微妙な振動が発生しているが、一般的
に、弾弦された弦および当該弦により近い位置にある弦
がより強く振動していると考えられるから、重み付けの
例としては、フェーズ・モジュレーションを行う信号に
対応する弦(弾弦された弦)に近い位置にある弦の重み
をより大きくするなどの方法が考えられる。具体的に
は、第1弦に対応するフェーズ・モジュレーションを行
うに際しては、第1弦が最も重み付けが大きく、以下、
第2弦、第3弦、第4弦、第5弦、第6弦と、順に重み
付けが小さくなるように、第1弦乃至第6弦の楽音信号
を重み付けして混合し、変調波に加える方法などすれば
よい。
【0061】また、第1弦乃至第6弦を混合した信号
を、フェーズ・モジュレーションするようにしてもよ
い。この場合には、各弦独立型のピックアップを備えて
いないギターを用いても、アコースティック・ギターの
音色をシミュレートすることが可能となる。なお、この
際にピッチ検出が可能であれば、例えば、最高音のピッ
チ情報を代表して用い、変調波の振幅を制御するように
してもよい。
【0062】図5は、本発明による効果装置の実施の形
態の第二の例を示すものであり、この例においては、共
鳴胴を備えたアコースティック・ギターが持つソリッド
・ボディとは異なる特徴的な周波数特性を、バンド・パ
ス・フィルタを複数(例えば、24個)並列に接続する
ことによりシミュレートしようとするものである。
【0063】即ち、図5に示す効果装置においては、図
示しない第n弦ピックアップから出力される第n弦の振
動の検出に基づく楽音信号が送出されるオール・パス・
フィルタ100と、このオール・パス・フィルタ100
から楽音信号をそれぞれ供給されるように、オール・パ
ス・フィルタ100に後続して、複数並列接続されたバ
ンド・パス・フィルタ1021乃至102N(ただし、本
明細書においては、Nは2以上の正の整数とする。)
と、バンド・パス・フィルタ1021乃至102Nから供
給される楽音信号を増幅する乗算器1041乃至104N
と、乗算器1042乃至104Nから出力される楽音信号
を順次加算して混合する加算器1061乃至106M(た
だし、本明細書においては、「M=N−2」とする。)
と、乗算器1041から出力される楽音信号と加算器1
061から出力される楽音信号とを加算して混合し、効
果装置10から出力される楽音信号を得る加算器108
とを有している。
【0064】図6には、オール・パス・フィルタ100
の具体的な構成例が示されており、図6においては、係
数kは「0.0<K<1.0」となるように設定されて
いる。こうしたオール・パス・フィルターは、周波数特
性がフラットな残響音を得ることができるので、共鳴胴
による豊かな響きをシミュレートすることができるもの
であり、こうした構成のオール・パス・フィルタ100
を複数個(例えば、2個乃至4個)直列に接続するよう
に構成することが好ましい。
【0065】また、図7には、各バンド・パス・フィル
タ1021乃至102Nの具体的な構成例が示されてお
り、図7に示すように2重積分型のバンド・パス・フィ
ルタとして構成すると、係数Fおよび係数Qを容易に制
御することができる。
【0066】本発明による効果装置においては、こうし
たバンド・パス・フィルタ1021乃至102Nの係数F
ならびに係数Qを変化させることにより、共鳴胴の大き
さや厚さの変化をシミュレートするものである。
【0067】ここで、バンド・パス・フィルタの中心周
波数fは、図9に示す式2により表すことができ、特定
の範囲において、バンド・パス・フィルタの中心周波数
fは、係数Fにほぼ比例することが知られている。
【0068】従って、バンド・パス・フィルタ1021
乃至102Nの各バンド・パス・フィルタの係数Fの値
それぞれ2倍すると、それに応じて中心周波数fも2倍
となり、音高が全体に1オクターブ高くなる。即ち、共
鳴胴が小さくなったのと同等な効果を得ることができ
る。このように、係数Fの値を大きくすることにより、
共鳴胴が小さくなったのと同等な効果を得ることがで
き、係数Fの値を小さくすることにより、共鳴胴が大き
くなったのと同等な効果を得ることができる。
【0069】即ち、Forgを基準となる中心周波数に対
する係数とし、Fnewを変換された中心周波数に対する
係数とし、K1を共鳴胴の倍率(例えば、0.5〜2.
0程度とする。)とすると、図9に示す式3となるもの
であり、K1を任意に設定することにより、任意の大き
さの共鳴胴をシミュレートすることができる。
【0070】ここで、バンド・パス・フィルタ1021
乃至102Nの各バンド・パス・フィルタの基準となる
中心周波数は、シミュレートしようとする対象の共鳴胴
の周波数特性を適当な方法で分析して設定するようにし
てもよいし、操作者が任意に設定できるようにしてもよ
い。
【0071】また、ここでは、共鳴胴の倍率K1と基準
となる中心周波数に対する係数Forgに対して、バンド
・パス・フィルタ1021乃至102Nの各バンド・パス
・フィルタに対する変換された中心周波数に対する係数
newを、式3の変換式に従って演算して求めることで
バンド・パス・フィルタ1021乃至102Nの各バンド
・パス・フィルタの中心周波数を設定する構成にした
が、これに限られることなしに、各K1に対応するバン
ド・パス・フィルタ1021乃至102Nの各バンド・パ
ス・フィルタの中心周波数の組を予め適宜の記憶手段に
記憶しておき、K1の指定に応じて、対応する中心周波
数の組を上記記憶手段から読み出して、それぞれのバン
ド・パス・フィルタに設定するという構成にしてもよ
い。
【0072】また、バンド・パス・フィルタの周波数特
性の鋭さを示すq値は、 q=1/Q により表されることが知られている。
【0073】従って、係数Qを大きくすると共鳴時間は
短くなり、係数Qの値を小さくすると共鳴時間は長くな
る。
【0074】即ち、Qorgを基準となる係数とし、Qnew
を変換された係数とし、K2を共鳴時間の倍率(例え
ば、0.5〜2.0程度とする。)とすると、 Qnew=(1/K2)×Qorg となるものであり、K2の任意に設定することにより、
任意の長さの共鳴時間をシミュレートすることができ
る。
【0075】さらに、バンド・パス・フィルタ1021
乃至102Nの各バンド・パス・フィルタの出力レベル
Gを調整することによって、共鳴の強すぎる部分を抑え
たり、不足する部分を大きくしたりすることも可能であ
る。
【0076】ところで、以上の方法は、バンド・パス・
フィルタの中心周波数が係数Fにほぼ比例する領域では
有効であるが、バンド・パス・フィルタの中心周波数が
係数Fに比例しなくなる領域や、中心周波数がナイキス
ト周波数(fs/2)を超えてしまうような場合には、
適用することができない。
【0077】また、アコースティック・ギターにおいて
は、低音域成分はアコースティック・ギターの共鳴胴の
大きさなどの構造的な要因がより強く影響し、高音域成
分は材質による共鳴胴の硬度などの素材的な要因がより
強く影響するという傾向があることが知られている。こ
のため、相似形を保ったまま共鳴胴を拡大あるいは縮小
しても、周波数特性はそれに応じて平行移動するのでは
なく、高音域成分の変化は低音域成分の変化に比較する
と少ないという現象が起こる。
【0078】そこで、バンド・パス・フィルタの中心周
波数が係数Fに比例しなくなる領域や、中心周波数がナ
イキスト周波数(fs/2)を超えてしまうような場合
にも適用することができ、さらに、上記したようなアコ
ースティック・ギター特有の性質をシミュレートするこ
とのできる、図9に示す式4に示すような中心周波数の
変換式を用いると好適である。式4に示すように、逆数
を用いて計算することにより、高音域成分の変化を低音
域成分の変化と比較して少なくすることができる。
【0079】なお、式4は中心周波数の変換式であるの
で、式4で求められたfnewに基づいて式2を用い、変
換された中心周波数fnewに対する係数Fnewを求め、バ
ンド・パス・フィルの係数Fとし用いてもよい。
【0080】図8には、共鳴胴の倍率α=0.65、α
=1.0、α=1.6の場合の周波数特性を表すグラフ
である。ただし、α=1.0のグラフを基準にして、α
=1.6のグラフは10dB上へ、α=0.65のグラ
フは10dB下へずらして表示した。
【0081】上記した実施の形態の第二の例に示す効果
装置においては、バンド・パス・フィルタ1021乃至
102Nを並列に接続する構成としたが、バンド・パス
・フィルタのみに限らず、例えば、ハイ・パス・フィル
タやロー・パス・フィルタを含むような構成にしてもよ
いことは勿論である。特に、最高域のフィルタ手段のみ
をハイ・パス・フィルタで構成したり、最低域のフィル
タ手段のみをロー・パス・フィルタで構成してもよい。
バンド・パス・フィルタを用いる場合は、基準周波数と
して中心周波数を制御したが、ハイ・パス・フィルタあ
るいはロー・パス・フィルタを用いる場合には、基準周
波数として、例えば、カット・オフ周波数を制御するよ
うにすればよい。
【0082】また、上記した実施の形態の第二の例に示
す効果装置において、櫛形フィルタ(コム・フィルタ)
を構成に追加してもよい。例えば、図5に示す構成にお
いて、加算器108の出力を櫛形フィルタへ入力すれ
ば、さらに細かく複雑な周波数特性をシミュレートする
ことができる。
【0083】ところで、図5に示す構成におけるバンド
・パス・フィルタ1021乃至102Nなどの並列接続す
るフィルタ手段は、多数接続すればするほど、より詳細
な周波数特性をシミュレートすることができるものであ
るが、フィルタ手段の数が増えれば、コストの上昇は避
けられない。そこで、並列接続するフィルタ手段の数を
抑えて、並列接続したフィルタ手段では大まかな周波数
特性を作り、後続する櫛形フィルタで細かく複雑な周波
数特性を作るようにすれば、低いコストで精密な周波数
特性をシミュレートすることができ、非常に効果的であ
る。なお、櫛形フィルタの接続位置は任意でよく、櫛形
フィルタを通した楽音信号を、後続する複数の並列接続
したフィルタ手段へ入力するようにしてもよいことは勿
論である。
【0084】このように、上記した実施の形態の第二の
例に示す効果装置を用いれば、模擬しようとする共鳴胴
を備えたアコースティック・ギターの共鳴胴の大きさを
相似形を保ったまま拡大あるいは縮小した場合のアコー
スティック・ギターの音色を、忠実にシミュレートする
ことができる。
【0085】また、形状の異なる様々な種類のアコース
ティック・ギターの周波数特性に対応して、各フィルタ
手段の基準周波数をそれぞれ設定すれば、様々な形状の
アコースティック・ギターの音色をそれぞれシミュレー
トすることができ、さらにそれらの基準周波数を補正す
るなどして、様々な形状のアコースティック・ギターを
拡大あるいは縮小した場合の音色を忠実にシミュレート
することができる。
【0086】なお、上記した実施の形態の第一の例に示
す効果装置ならびに第二の例に示す効果装置において
は、ギターを例にとって説明したが、本発明による効果
装置は、ギターに限らず様々な種類の弦楽器に適用可能
である。即ち、上記した実施の形態の第一の例に示す効
果装置を、例えば、電気擦弦楽器に適用すれば、通常の
アコースティックのバイオリンの豊かな音色をシミュレ
ートすることができる。また、上記した実施の形態の第
二の例に示す効果装置を、同じく電気擦弦楽器に適用す
れば、例えば、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラ
バスなどの相似形のバイオリン属擦弦楽器の音色の違い
をシミュレートすることも可能となる。
【0087】なお、上記した実施の形態の第一の例に示
す効果装置と第二の例に示す効果装置とを直列に接続す
ると、より一層忠実に、アコースティック・ギターなど
の共鳴胴を備えた弦楽器の音色をシミュレートすること
ができるようになる。
【0088】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ソリッ
ド・ボディを備えた電気ギターに取り付けられたピック
アップで検出した弦の振動に基づく楽音信号を加工し、
共鳴胴を備えたアコースティック・ギターの音色をシミ
ュレートするように構成されているので、ソリッド・ボ
ディを備えた電気ギターのみでも共鳴胴を備えたアコー
スティック・ギターの音色と同等の音色の楽音を得るこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による効果装置の実施の形態の第一の例
を示すブロック構成図である。
【図2】リング状メモリにより構成されたディレイ・ラ
インを示す説明図である。
【図3】入力された楽音信号の絶対値を変調波とした場
合にはオフセットを加える必要がないことを示す説明図
である。
【図4】複数の弦の振動による複数の楽音信号を加算し
混合してから絶対値をとって変調波とした効果装置の構
成例を示す、図1に対応するブロック構成図である。
【図5】本発明による効果装置の実施の形態の第二の例
を示すブロック構成図である。
【図6】オール・パス・フィルタの具体的な構成例を示
すブロック構成図である。
【図7】バンド・パス・フィルタの具体的な構成例を示
すブロック構成図である。
【図8】共鳴胴の倍率α=0.65、α=1.0、α=
1.6の場合の周波数特性を表すグラフである。ただ
し、α=1.0のグラフを基準にして、α=1.6のグ
ラフは10dB上へ、α=0.65のグラフは10dB
下へずらして表示した。
【図9】式1、式2、式3および式4を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10,10’ 効果装置 12 第n弦ピックアップ 12a 第1弦ピックアップ 12b 第2弦ピックアップ 12c 第3弦ピックアップ 12d 第4弦ピックアップ 12e 第5弦ピックアップ 12f 第6弦ピックアップ 14 音色形成装置弦 16 ピッチ検出装置 18 絶対値出力装置 20 ディレイ・ライン 20’ リング状メモリ 22 第1乗算器 24 第2乗算器 26,28 乗算器 30 加算器 32a乃至32e 加算器 100 オール・パス・フィルタ 1021乃至102N バンド・パス・フィルタ 1041乃至104N 乗算器 1061乃至106M 加算器 108 加算器

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦振動に応じた楽音信号の絶対値を検出
    する絶対値検出手段と、 前記絶対値検出手段によって検出された絶対値に基づい
    て遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、 前記遅延時間設定手段によって設定された遅延時間だけ
    前記楽音信号を遅延させる遅延手段とを有することを特
    徴とする効果装置。
  2. 【請求項2】 複数の弦の弦振動に応じた複数の楽音信
    号を混合した信号の絶対値を検出する絶対値検出手段
    と、 前記絶対値検出手段によって検出された絶対値に基づい
    て遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、 前記遅延時間設定手段によって設定された遅延時間だけ
    前記複数の楽音信号の中の所定の弦に対応する楽音信号
    を遅延させる遅延手段とを有することを特徴とする効果
    装置。
  3. 【請求項3】 弦振動に応じた楽音信号の値に基づいて
    遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、 前記楽音信号のピッチを検出するピッチ検出手段と、 前記ピッチ検出手段によって検出されたピッチに基づい
    て、前記ピッチが高くなるほど短い遅延時間となるよう
    に、前記遅延時間設定手段によって設定された遅延時間
    を補正する遅延時間補正手段と、 前記遅延時間補正手段によって補正された遅延時間だけ
    前記楽音信号を遅延させる遅延手段とを有することを特
    徴とする効果装置。
  4. 【請求項4】 弦振動に応じた楽音信号の絶対値を検出
    する絶対値検出手段と、 前記絶対値検出手段によって検出された絶対値に基づい
    て遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、 前記楽音信号のピッチを検出するピッチ検出手段と、 前記ピッチ検出手段によって検出されたピッチに基づい
    て、前記ピッチが高くなるほど短い遅延時間となるよう
    に、前記遅延時間設定手段によって設定された遅延時間
    を補正する遅延時間補正手段と、 前記遅延時間補正手段によって補正された遅延時間だけ
    前記楽音信号を遅延させる遅延手段とを有することを特
    徴とする効果装置。
  5. 【請求項5】 複数の弦の弦振動に応じた複数の楽音信
    号を混合した信号の絶対値を検出する絶対値検出手段
    と、 前記絶対値検出手段によって検出された絶対値に基づい
    て遅延時間を設定する遅延時間設定手段と、 前記複数の楽音信号の中の所定の弦に対応する楽音信号
    のピッチを検出するピッチ検出手段と、 前記ピッチ検出手段によって検出されたピッチに基づい
    て、前記ピッチが高くなるほど短い遅延時間となるよう
    に、前記遅延時間設定手段によって設定された遅延時間
    を補正する遅延時間補正手段と、 前記遅延時間補正手段によって補正された遅延時間だけ
    前記複数の楽音信号の中の前記所定の弦に対応する楽音
    信号を遅延させる遅延手段とを有することを特徴とする
    効果装置。
  6. 【請求項6】 弦振動に応じた楽音信号が入力される複
    数のフィルタ手段と、 前記複数のフィルタ手段の出力を合成する合成手段と、 模擬対象の共鳴胴の大きさを示す情報に応じて、前記模
    擬対象の共鳴胴が大きくなるほど基準周波数が低くなる
    ように、予め設定された前記複数のフィルタ手段の各基
    準周波数を補正する補正手段とを有することを特徴とす
    る効果装置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段は、予め設定された前記複
    数のフィルタ手段の各基準周波数を全て一様の割合で補
    正することを特徴とする請求項6記載の効果装置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は、予め設定された前記複
    数のフィルタ手段の各基準周波数の中で、高域の基準周
    波数よりも低域の基準周波数の補正量がより大きくなる
    ように補正することを特徴とする請求項6記載の効果装
    置。
  9. 【請求項9】 弦振動に応じた楽音信号が入力される複
    数のフィルタ手段と、 前記複数のフィルタ手段の出力を合成する合成手段と、 各種の大きさの共鳴胴の周波数特性にそれぞれ対応し、
    前記共鳴胴の大きさが大きくなるほど基準周波数が低く
    なるように設定された、前記複数のフィルタ手段の各基
    準周波数の組をそれぞれ記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記複数のフィルタ手段の各
    基準周波数の組の中から、模擬対象の共鳴胴の大きさを
    示す情報に対応する基準周波数の組を選択し、選択した
    基準周波数の組の各基準周波数を対応する前記複数のフ
    ィルタ手段のそれぞれに設定する設定手段とを有するこ
    とを特徴とする効果装置。
  10. 【請求項10】 前記設定手段は、前記記憶手段に記憶
    された基準周波数の組の中から、現在設定されている前
    記複数のフィルタ手段の各基準周波数を全て一様の割合
    で変更する基準周波数の組を選択し、選択した基準周波
    数の組の各基準周波数を対応する前記複数のフィルタ手
    段のそれぞれに設定することを特徴とする請求項9記載
    の効果装置。
  11. 【請求項11】 前記設定手段は、前記記憶手段に記憶
    された基準周波数の組の中から、現在設定されている前
    記複数のフィルタ手段の各基準周波数を高域の基準周波
    数よりも低域の基準周波数の変更量がより大きくなるよ
    うに変更する基準周波数の組を選択し、選択した基準周
    波数の組の各基準周波数を対応する前記複数のフィルタ
    手段のそれぞれに設定することを特徴とする請求項9記
    載の効果装置。
  12. 【請求項12】 請求項6または9のいずれか1項に記
    載の効果装置において、 弦振動に応じた楽音信号が入力されるオール・パス・フ
    ィルタ手段を有し、 前記複数のフィルタ手段は、前記オール・パス・フィル
    タ手段を通過した弦振動に応じた楽音信号が入力される
    ことを特徴とする効果装置。
  13. 【請求項13】 前記複数のフィルタ手段の少なくとも
    一つはバンド・パス・フィルタであり、 前記バンド・パス・フィルタの基準周波数は、中心周波
    数であることを特徴とする請求項6または9のいずれか
    1項に記載の効果装置。
  14. 【請求項14】 前記複数のフィルタ手段の少なくとも
    一つはロー・パス・フィルタであり、 前記ロー・パス・フィルタの基準周波数は、カット・オ
    フ周波数であることを特徴とする請求項6または9のい
    ずれか1項に記載の効果装置。
  15. 【請求項15】 前記複数のフィルタ手段の少なくとも
    一つはハイ・パス・フィルタであり、 前記ハイ・パス・フィルタの基準周波数は、カット・オ
    フ周波数であることを特徴とする請求項6または9のい
    ずれか1項に記載の効果装置。
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