JPH09244205A - 熱現像処理装置 - Google Patents

熱現像処理装置

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JPH09244205A
JPH09244205A JP5344996A JP5344996A JPH09244205A JP H09244205 A JPH09244205 A JP H09244205A JP 5344996 A JP5344996 A JP 5344996A JP 5344996 A JP5344996 A JP 5344996A JP H09244205 A JPH09244205 A JP H09244205A
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JP
Japan
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heat
heat roller
roller
axial direction
photosensitive paper
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JP5344996A
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Kazuaki Kaneshiro
和明 金城
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ムラ、白濁等の生じることがない熱現像
感光材料を得ることができる熱現像処理装置を提供す
る。 【解決手段】 内部に設けられた熱源によって外周面が
加熱されるヒートローラを備え、露光によって潜像が形
成された熱現像感光材料をヒートローラの外周面に巻き
掛けながら搬送して加熱現像する。この加熱処理装置に
設けられたヒートローラ36の外周面に、ヒートローラ
36の軸方向中心部側からヒートローラ36の軸方向両
端部に向けてヒートローラ36の回転方向に対しヒート
ローラ36の軸方向中心部に向かって傾斜する複数本の
螺旋状の溝36A,36Bが形成されている。熱現像感
光材料をヒートローラ35の外周面に搬送する際、熱現
像感光材料は、その幅方向に引き延ばされ、しわの発生
が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱現像処理装置に関
し、詳しくは露光後、ヒートローラを介して発色現像す
るための熱現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ジアゾ複写機は、ジアゾニウム塩の感光
性とカップリング反応性を利用して画像形成を行うもの
であり、露光と熱現像の2工程で直接ポジのコントラス
トの高い単色のコピーが得られ、コピーコストが安く、
取扱いが容易な利点を有する。
【0003】ジアゾ複写機における露光工程は、原図と
ジアゾ感材が塗布されたジアゾ感光紙を重ね合せ、原図
を光源側にして密着透過露光を行うものであって、露光
装置としては、内部に350〜450nm程度の近紫外
線をよく放射する管形光源ランプが1本ないし数本配置
された透明ガラスのシリンダーが使用される。このシリ
ンダーは、軸線方向に分割された複数本の布製のバック
アップベルトによって抱持され、バックアップベルトの
動きにつれてシリンダーが回転する。そして、原図とジ
アゾ感光紙を重ね合せ、原図をシリンダー側にしてシリ
ンダーとバックアップベルトの間に入れると、ジアゾ感
光紙は原図と密着したまま移動し、原図を透過した光に
よって露光される。
【0004】露光されたジアゾ感光紙は原図と分離して
熱現像処理される。ジアゾ感光紙を熱現像するために、
主として熱ロール方式の加熱装置が採用されている。熱
ロール方式の加熱装置は、ジアゾ感光紙を加熱するため
のヒートロールの周囲に、このヒートロールにジアゾ感
光紙を押しつける複数本のバックアップロールを配置
し、ヒートロールとバックアップロールの間に供給され
たジアゾ感光紙はヒートロールに圧着状態で移動しなが
ら加熱処理される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒートロー
ラを用いて熱現像感光材料としてのジアゾ感光紙を加熱
現像処理するときは、熱現像感光材料に含まれいる水分
も加熱されて水蒸気が放出される。ヒートローラに熱現
像感光材料を巻き掛けて加熱したときにヒートローラに
熱現像感光材料から放出された水蒸気が溜まると熱現像
感光材料の一部をヒートローラの表面から浮かして熱の
伝導効率を低下させる。この結果、熱現像感光材料が十
分に加熱されずに画像の濃度低下による現像不良や現像
ムラが生じる。また、ヒートローラに熱現像感光材料を
巻き掛けて搬送する際に、熱現像感光材料の熱収縮によ
ってしわが発生し、熱現像が不均一となり、現像ムラが
生じる。
【0006】本発明の目的は、現像不良、現像ムラ等の
生じることがない熱現像感光材料を得ることができる熱
現像処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内部に設けられた熱源によって外周面が加熱される
ヒートローラを備え、露光によって潜像が形成された熱
現像感光材料を前記ヒートローラの外周面に巻き掛けな
がら搬送して加熱現像する熱現像処理装置において、前
記ヒートローラの外周面に、ヒートローラの軸方向中心
部側からヒートローラの軸方向両端部に向けてヒートロ
ーラの回転方向に対しヒートローラの軸方向中心部に向
かって傾斜する複数本の螺旋状の溝が形成されているこ
とを特徴とする。現像処理装置。請求項2に記載の発明
は、前記螺旋状の溝が、ヒートローラの軸方向中心部を
境にヒートローラの軸方向両側に互いに対称な対称な形
状に形成されていることを特徴とする。求項1に記載の
熱現像処理装置。請求項3に記載の発明は、前記螺旋状
の溝が、ヒートローラの軸方向中心部のヒートローラ外
周面を始点とし、ヒートローラの軸方向端部のヒートロ
ーラ外周面を終点とすることを特徴とする。請求項4に
記載の発明は、前記螺旋状の溝は、ヒートローラの軸方
向端部側になるつれてその傾斜角を大きくなっているこ
とを特徴とする。3のいずれかに記載の熱現像処理装
置。
【0008】ヒートローラの外周面を搬送される熱現像
感光材料は、ヒートローラに設けられた螺旋状の溝によ
って、ヒートローラの軸方向中心部から軸方向端部側に
伸ばされ、熱現像感光材料にしわが発生しない。また、
熱現像感光材料から放出される水蒸気は、螺旋状の溝に
よって、ヒートローラの軸方向端部に排出され、熱現像
感光材料とヒートローラとの間に水蒸気が滞留しない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に図面に示す本発明の一実施
の形態に基づいて本発明を具体的に説明する。図1は熱
現像型ジアゾ複写機を示し、図1において、合成樹脂で
射出成形されたケーシング10は、その上部が前山12
と後山14の2個の山を並設した逆W字形をしており、
前山12内に露光装置Aと自動分離機構Cが、後山14
内に熱現像装置Bがそれぞれ収容されている。
【0010】前山12の前方斜面には、熱現像感光材料
としてのジアゾ感材が塗布されたジアゾ感光紙と原図を
重ね合せて露光装置Aに供給するための露光入口16
と、露光後に自動分離された原図が排出される原図出口
18が設けられており、更には、熱現像が完了したジア
ゾ感光紙が排出される現像出口20が後山14の後方斜
面に設けられている。その他に、手動分離に切り換えた
場合に、露光したジアゾ感光紙と原図が排出される露光
出口22と、手で分離したジアゾ感光紙を挿入する現像
入口24が設けられている。また、ケーシング10の内
部には、駆動モータや各種制御部を構成する電装部品
(図示せず)などが収容されている。
【0011】露光装置Aには、透明な硬質ガラスからな
るシリンダー26が回転自由に配置され、その内部には
軸線に沿った定格が105Wであって波長が420nm
の光を強く放射する2本の管形の蛍光ランプ28が配置
され、シリンダー26の周囲には3本のアイドルロール
30と1本の駆動ロール32が配置され、これらにエン
ドレスのバックアップベルト34が巻き掛けられてい
る。
【0012】そして、図示略のモータによって駆動ロー
ル32が駆動されて回転すると、シリンダー26はバッ
クアップベルト34と共に矢印の方向に回転するように
なっている。
【0013】熱現像装置Bには、ヒートローラ36が回
転自由に配置されている。ヒートローラ36は、アルミ
パイプの表面にアルマイト処理されたものであり、その
軸線に沿って定格消費電力が1.2KWの管型ハロゲン
電球からなるヒータランプ38が配置されている。ヒー
トローラ36の周囲には、3本のバックアップローラ4
0が回転自由に配置されている。バックアップローラ4
0の表面は、シリコンスポンジからなり弾性に富んだも
のであり、それぞれのバックアップローラ40はヒート
ローラ36に圧接している。
【0014】3本のバックアップローラ40には、図示
略の駆動チェーンが巻き掛けられており、前記のモータ
が回転すると、ヒートローラ36とバックアップローラ
49は矢印の方向に回転するようになっている。また、
バックアップローラ40、40の間には、ガイド部材4
2が配置されている。
【0015】自動分離機構Cには、一対のずらしロール
44、46、窪み48Aを有する分離回転板48、ベル
クランク状の係脱部材50が配置されている。そして、
分離回転板48の下流側には、搬送板52、遮紙板54
および搬送ロール56が配置されている。
【0016】ずらしロール44はロール軸の軸方向に所
定の間隔をおいて複数個のローラが櫛歯状に設置され、
ずらしローラ46も同様にロール軸の軸方向に所定の間
隔をおいて複数個のローラが櫛歯状に設置されており、
ずらしローラ44に設置されたローラ間にずらしローラ
46に設置されたローラが位置するようになっている。
そして、ずらしロール44とずらしローラ46は、互い
に異なる周速度で回転しており、その間に供給されたジ
アゾ感光紙と原図をずらせ、ジアゾ感光紙の先端を原図
の先端より先行させるようになっている。係脱部材50
の一端が分離回転板48に係止することによって分離回
転板48を停止させるが、分離回転板48が停止してい
るときは、分離回転板48の窪み48Aは、搬送板52
から臨出している。
【0017】そして、ジアゾ感光紙の先端が窪み48A
に入り込むと、ジアゾ感光紙の先端が係脱部材50を押
し上げて回動させるので、係脱部材50と分離回転板4
8の係合が解除されて分離回転板48がジアゾ感光紙の
先端を保持した状態で回転するようになっている。一
方、原図の先端は分離回転板48で保持されないので、
ジアゾ感光紙と原図はこの時点で自動的に分離され、原
図は原図出口18から排出されるようになっている。
【0018】分離回転板48が更に回転すると、ジアゾ
感光紙の先端は分離回転板48から解放され、ジアゾ感
光紙は、搬送板52と遮紙板54の先端の隙間を通って
搬送ローラ56とその後段の第2搬送ローラ58によっ
て熱現像装置Bへ搬送されるようになっている。このよ
うに、ジアゾ感光紙は、各ローラによって露光装置A→
自動分離機構C→熱現像装置Bの順序で所定の搬送速度
で搬送されるが、本発明のジアゾ複写機においては、搬
送ローラ56駆動用のスプロケットの歯数を少なくし、
搬送ローラ56がジアゾ感光紙の搬送系の搬送速度より
も幾分遅い周速度で回転するようになっている。
【0019】また、露光装置Aから熱現像装置Bに至る
搬送路60のバックアップローラ34に近接する位置に
予熱ヒータ62が設置されている。この予熱ヒータ62
は、ヒートローラ36による加熱温度よりも低い温度に
加熱可能とされてジアゾ感光紙を予熱するようになって
いる。
【0020】上記したヒートローラ36は、図2及び図
3に示す構造からなっている。図2は、本発明における
ヒートローラ36の一実施の形態を概念的に示す斜視図
であり、図3は、ヒートローラ36を概略正面図であ
る。図2及び図3において、ヒートローラ36の外周面
に螺旋状の多数の溝36A、36Bが形成されている。
これらの溝36A、36Bは、ヒートローラ36の軸方
向中心部側からヒートローラ36の軸方向両端部に向け
てヒートローラ36の回転方向に対しヒートローラ36
の軸方向中心部に向かって傾斜する複数本の螺旋状の溝
からなっている。そして、螺旋状の溝36Aと螺旋状の
溝36Bは、ヒートローラ36の軸方向中心部の外周面
を境にヒートローラ36の軸方向に対称的に形成されて
いる。また、螺旋状の溝36A,36Bはヒートローラ
36外周面の軸方向中心部を始点とし、それぞれの軸方
向端部を終点としている。
【0021】螺旋状の溝36A、36Bの断面形状は、
U字状、V字状等任意の形状が可能であり、また、螺旋
状の溝36A,36Bの傾斜角度(ヒートローラ36の
円周線に対する螺旋状溝の傾斜角:図3中、θで示す)
は、5〜30度の角度が望ましい。この傾斜角度が5度
よりも小さいと、熱現像感光材料としてのジアゾ感光紙
を幅方向に引き延ばす作用が十分発揮されなくなり、し
わの発生防止が困難となり、30度よりも大きいと、幅
方向への引き伸ばし力が大きすぎ、また、高温加熱によ
り原図との横方向の寸法差が狂う原因となり、好ましく
ない。
【0022】また、螺旋状の溝36A,36Bの各々の
ヒートローラ36の軸方向における溝間のピッチは 1
mm以下が望ましい。溝の面積を限定した状態で溝間の
ピッチを広げると、熱現像感光材料としてのジアゾ感光
紙を幅方向に引き延ばす作用が十分発揮されなくなり、
しわの発生防止が困難となり、かつジアゾ感光紙から放
出された水蒸気をヒートローラ36の端部に排出するこ
とが困難となる。
【0023】この実施の形態に示す加熱現像処理装置に
おいては、電源スイッチ(図示せず)をONし、ウォー
ムアップ時間が経過してヒータランプ38によって加熱
されたヒートローラ36が所定温度に上昇して複写可能
となると、複写OKの表示が行われる。しかる後、ジア
ゾ感材が塗布されたジアゾ感光紙と原図を重ね合せて露
光入口16から挿入すると、バックアップベルト34に
よってシリンダー26に圧接されて移動し、この過程で
シリンダー26を透過した蛍光ランプ28の光が原図を
透過してジアゾ感光紙を露光し、これによってジアゾ感
光紙に潜像が形成される。この場合、シリンダー26の
回転速度、すなわち、ジアゾ感光紙の搬送速度は原図の
紙質に応じて変化させることができる。
【0024】露光したジアゾ感光紙と原図は一対のずら
しローラ44、46に供給され、一対のずらしロール4
4、46が異なる周速度で相互に接触して回転している
ので、その間に供給されたジアゾ感光紙と原図はずれ
て、ジアゾ感光紙の先端が原図の先端より先行する。そ
して、ジアゾ感光紙と原図は分離回転板48によって分
離され、ジアゾ感光紙は、搬送板52と搬送ローラ56
の間に供給される。
【0025】原図と分離されたジアゾ感光紙は、露光装
置Aから搬送路60を経てヒートローラ36に接する前
に予熱手段62により予熱される。この予熱によって露
光時に発生したガスがジアゾ感光紙から揮散され、ま
た、ジアゾ感光紙に含まれている水分等も加熱により除
去される。
【0026】本発明において、ヒートローラ36の表面
温度は、感光材料の特性によっても異なるが、通常、1
25℃〜135℃の温度に維持される。予熱手段による
予熱温度は、ヒートローラ36の表面温度よりも低い温
度で予熱される。予熱手段による好適な予熱温度は、3
0℃〜80℃程度が望ましい。予熱温度が30℃よりも
低いと、熱現像感光材料からのガスを揮散させることが
困難なため、熱現像感光材料の流れ方向に白濁が生じる
問題があり、予熱温度が80℃よりも高すぎると急激な
ガスの発生によって熱現像感光材料の膜面に乱れが生
じ、現像ムラが生じやすくなる。
【0027】したがって、本発明における予熱手段とし
ては、熱現像感光材料を30℃〜80℃程度に予熱でき
るものであればよく、予熱ヒータ62としては、加熱ロ
ーラ方式のものでもよい。予熱ヒータ62は、搬送路6
0内を搬送される熱現像感光材料を両面から加熱できる
ように搬送路60の両側に配置してもよいが、搬送路6
0の下側に配置すれば十分である。
【0028】また、予熱ヒータ62は、露光後、原図と
分離されてヒートローラに至る熱現像感光材料の搬送路
の途中に配置されればよいが、ヒートローラ36に圧接
される最上流側のバックアップローラ40の近傍に予熱
ヒータ62を設けると、予熱ヒータ62による予熱温度
と、ヒートローラ36による加熱現像温度の温度勾配が
緩やかになり、急激なガスの発生による膜の乱れを防止
できる。
【0029】その後、ジアゾ感光紙の先端がバックアッ
プローラ40とヒートローラ36の間に到達すると、ジ
アゾ感光紙はバックアップローラ40によってヒートロ
ーラ36に圧接され、熱現像される。そして、熱現像さ
れたジアゾ感光紙は現像出口20から排出して複写が完
了する。
【0030】この熱現像工程において、ヒートローラ3
6には螺旋状の溝36A,36Bが形成されており、こ
の螺旋状の溝36A,36Bはヒートローラ36の回転
に伴い、ヒートローラ36の軸方向中心部からそれぞれ
ヒートローラ36の軸方向端部側にジアゾ感光紙を押し
広げるように作用する。したがって、ジアゾ感光紙は、
その幅方向中部から幅方向端部側にそれぞれ引き伸ばさ
れることになり、これによってジアゾ感光紙に発生した
しわは消去されることになり、しわのない状態で熱現像
されるので、現像ムラが解消される。
【0031】また、熱現像時にジアゾ感光紙から発生し
た水蒸気は、螺旋状の溝36A,36Bを介してヒート
ローラ36の軸方向端部から排出され、ヒートローラ3
6表面とシアゾ感光紙との間に水蒸気が滞留しないの
で、効率的な、かつ均一な熱現像が行われる結果、現像
不良、現像ムラが解消される。そして、現像不良や現像
ムラのないジアゾ感光紙は、現像排出口20から取り出
される。
【0032】上記した実施の形態に示すヒートローラ3
6においては、螺旋状の溝36A、36Bは、それぞれ
ヒートローラ36の軸方向中心部を始点として、ヒート
ローラ36の軸方向端部を終点としているが、本発明に
おけるヒートローラに形成される螺旋状の溝は必ずしも
ヒートローラ36外周面の軸方向中心部を始点とする必
要はなく、図4に概略的に示すように、ヒートローラ3
6外周面の軸方向中心部から所定の距離を隔てた位置を
始点とし、終点をヒートローラ36の軸方向端部とする
螺旋状の溝36C,36Dであってもよい。この場合、
図2及び図3に示すヒートローラ36による作用効果の
他に特にヒートローラ36の作製に要する手間を少なく
できる利点がある。
【0033】また、ヒートローラ36は、中部よりも軸
方向端部から放射される熱量が多く、さらにヒートロー
ラの熱源の形状等の関係から、ヒートローラ36の軸方
向に対して温度が生じ、端部の加熱効率が低くなる傾向
にある。そこで、ヒートローラ36の軸方向中央部と端
部とにおける加熱現像感光材料との接触面積を換え、ヒ
ートローラ36の軸方向端部側になるにつれて、接触面
積を次第を増加させるように、螺旋状の溝36A,36
Bにおける溝間のピッチをヒートローラ36の軸方向端
部側になるにつれて大きくなるように形成することもで
きる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、ヒートローラの外周面に螺旋状の溝が設
けられており、熱現像時は、ヒートローラの外周面を搬
送される熱現像感光材料は、螺旋状の溝によってその幅
方向に広げられ、しわが発生することがない。また、熱
現像感光材料に含まれる水分が加熱されて発生する水蒸
気は、螺旋状の溝を介してヒートローラの端部から排出
でき、熱現像感光材料とヒートローラとの間に滞留する
ことがない。このため、しわや水蒸気に起因する現像不
良や現像ムラを防止することができる。請求項2に記載
の発明によれば、螺旋状の溝が、ヒートローラの軸方向
中心部を境にヒートローラの軸方向両側に互いに対称な
形状に形成されているので、熱現像感光材料がその幅方
向に均一に引き伸ばされ、しわの発生を確実に防止する
ことができる。請求項3に記載の発明によれば、ヒート
ローラの軸方向中心部のヒートローラ外周面を始点と
し、ヒートローラの軸方向端部のヒートローラ外周面を
終点とするので、熱現像感光材料の幅方向中央部から端
部側におけるしわの発生を防止でき、熱現像感光材料の
幅方向中央部で放出される水蒸気もヒートローラの端部
から確実に排出することができる。請求項4に記載の発
明によれば、螺旋状の溝は、ヒートローラの軸方向端部
側になるつれて溝間のピッチが大きくなっているので、
ヒートローラによる加熱現像感光材料の加熱効率がヒー
トローラの軸方向に均一となり、現像ムラ等の発生が防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱現像処理装置を備えたジアゾ複写機
の一実施の形態を示す説明図である。
【図2】図1におけるヒートローラの詳細斜視図であ
る。
【図3】図1におけるヒートローラの概略正面図であ
る。
【図4】本発明におけるヒートローラの他の実施の形態
を示す概略正面図である。
【符号の説明】
10 ケーシング 16 露光入口 18 原図出口 20 現像出口 26 シリンダー 28 蛍光ランプ 34 バックアップベルト 36 ヒートローラ 36A,36B、36C,36D 溝(螺旋状) 38 ヒータランプ 40 バックアップローラ 44、46 ずらしローラ 48 分離回転板 50 係脱部材 52 搬送板 54 遮紙板 56 搬送ローラ 60 搬送路 62 予熱用ヒータ A 露光装置 B 熱現像装置 C 自動分離機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に設けられた熱源によって外周面が
    加熱されるヒートローラを備え、露光によって潜像が形
    成された熱現像感光材料を前記ヒートローラの外周面に
    巻き掛けながら搬送して加熱現像する熱現像処理装置に
    おいて、前記ヒートローラの外周面に、ヒートローラの
    軸方向中心部側からヒートローラの軸方向両端部に向け
    てヒートローラの回転方向に対しヒートローラの軸方向
    中心部に向かって傾斜する複数本の螺旋状の溝が形成さ
    れていることを特徴とする熱現像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記螺旋状の溝が、ヒートローラの軸方
    向中心部を境にヒートローラの軸方向両側に互いに対称
    な形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の熱現像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記螺旋状の溝は、ヒートローラの軸方
    向中心部のヒートローラ外周面を始点とし、ヒートロー
    ラの軸方向端部のヒートローラ外周面を終点とすること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱現像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記螺旋状の溝は、ヒートローラの軸方
    向端部側になるつれて溝間のピッチが大きくなっている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の熱現像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006070654A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 熱現像装置及び熱現像方法

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WO2006070654A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 熱現像装置及び熱現像方法

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