JPH09244100A - 撮像装置およびシャッタ - Google Patents
撮像装置およびシャッタInfo
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- JPH09244100A JPH09244100A JP5040196A JP5040196A JPH09244100A JP H09244100 A JPH09244100 A JP H09244100A JP 5040196 A JP5040196 A JP 5040196A JP 5040196 A JP5040196 A JP 5040196A JP H09244100 A JPH09244100 A JP H09244100A
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Abstract
駆動力の大きい、遮光部材用のアクチュエータを有する
撮像装置を提供する。 【解決手段】 図はアクチュエータのトルク特性を示
す。縦軸はトルクを、横軸は回転子の回転角度を示す。
(a)は無通電時の(b)は一方の方向へ通電時の、
(c)は他方の方向への通電時のトルク曲線を示す。図
中gは安定平衡点を、fは不安定平衡点を示す。アクチ
ュエータはd〜eの範囲を利用する。たとえばd点を遮
光部材の遮光位置、e点を非遮光位置とする。図示のよ
うにアクチュエータは、無通電でd点またはe点に位置
し一定のトルクで遮光部材を不図示のつき当て面に押圧
するので、ホールド機構を要しない。アクチュエータ
は、一方の方向に通電すればe点へ、他方の方向に通電
すればd点へ遮光部材を大きいトルクで駆動する。
Description
ータで駆動されるシャッタおよびこの種のシャッタを有
する撮像装置に関するものである。
ッタには、先幕,後幕をバネの力で駆動する形式のもの
がある。この形式のシャッタでは、まず、バネをDCモ
ータなどによってポテンシャルエネルギを持ったチャー
ジ状態にし、その後このチャージ状態を維持するために
カム等を用いたシャッタ幕保持機構によってホールド状
態にしていた。そして、撮影時にはシャッタ幕保持機構
によるホールドを電磁石によるホールドに切り替え、こ
の電磁石の通電を切ることによって先幕,後幕を走行さ
せていた。このバネのチャージにDCモータを使用する
形式の場合、チャージに非常に時間がかかり、連続撮影
などに不利であった。
ッタとしては、先幕,後幕をバネを使わずにアクチュエ
ータによって直接駆動するものがある。このような形式
のフォーカルプレーンシャッタとしては、特開昭61−
88756号公報記載の電磁駆動装置が提案されてい
る。これは、遮光部材と回転子としてのシートコイルを
一体に成形し、磁石を固定子にして直接遮光部材を駆動
するものであり、シャッタの小型化,薄型化を達成して
いる。しかし、シートコイルの巻き数を増やしてアクチ
ュエータの発生力を増そうとしても、同時に運動部材の
質量も増してしまい、シャッタの幕速の向上などは困難
であった。
エネルギはアクチュエータによって直接供給されるの
で、あらかじめチャージする必要が無い。しかし、撮影
前には先幕,後幕を所定の位置にホールドする必要があ
るので前述のように、カムなどによるホールドや、シャ
ッタ幕保持機構によるホールドを行う必要があった。
イルを一体にしたことにより慣性モーメントが大きくな
ったり、コイルへの配線が回動抵抗となり、遮光部材の
高速な回転には不利であった。さらに、第1の駆動手段
および第2の駆動手段がシャッタ面の両側にあり、撮像
面の直前にシャッタを配置することが空間効率的に困難
であった。
線的に走行させるフォーカルプレーンシャッタが有る。
しかし、このようなフォーカルプレーンシャッタでは平
行リンクを介することで摩擦抵抗や重量が増加し、シャ
ッタ幕速が遅くなっていた。また、平行リンクを使った
場合、支点となる軸や穴が多数必要となり、それら多く
のがたによって、シャッタの走行が不安定となり、シャ
ッタの露出精度や切りむらを悪化させていた。
は、シャッタに関し、バネ,ホールド機構を用いない高
速で動作可能の、遮光部材の駆動装置がなかった。
たもので、バネ,ホールド機構を用いない高速で動作可
能の、遮光部材用のアクチュエータを有するシャッタお
よび撮像装置を提供することを目的とするものである。
め、本発明では、撮像装置を次の(1)〜(17)のと
おりに、またシャッタを次の(18)〜(25)のとお
りに構成する。
のヨークに支持され前記回転子がその1回転のなかで1
つ以上のトルクの安定平衡点を持つように直流電流が通
電されるコイルを有し、前記コイルの第1の方向への通
電によって前記回転子の第1の方向へ回転力がはたら
き、前記コイルの第2の方向への通電によって前記回転
子の第2の方向へ回転力がはたらく回転角度領域内で使
用されるアクチュエータと、このアクチュエータによっ
て駆動される遮光部材とを備えた撮像装置。
て、前記アクチュエータは、前記コイルへ通電されない
ときに、前記回転角度領域内にトルクの不安定平衡点を
有するものである撮像装置。
ッタを構成するものである前記(1)または(2)記載
の撮像装置。
前記被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学系の
光路を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置とに移
動可能な遮光部材とを有し、前記遮光部材は遮断位置お
よび非遮断位置の少なくともどちらか一方に磁気力によ
り安定的に保持されるものである撮像装置。
て、電磁力により前記遮光部材を駆動する駆動手段を有
し、前記駆動手段は無通電のときには前記駆動手段の磁
気力により該遮光部材を遮断位置および非遮断位置の少
なくともどちらか一方に安定的に保持するものである撮
像装置。
前記被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学系の
光路を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置とに移
動可能な遮光部材とを有し、前記遮光部材は遮断位置お
よび非遮断位置の両方に安定的に保持されるものである
撮像装置。
て、磁気力により該遮光部材を遮断位置および非遮断位
置の両方に安定的に保持することを特徴とする撮像装
置。
て、電磁力により前記遮光部材を駆動する駆動手段を有
し、前記駆動手段は無通電のときには前記駆動手段の磁
気力により該遮光部材を遮断位置および非遮断位置の両
方に安定的に保持する撮像装置。
装置において、前記駆動手段は通電の向きに応じて前記
遮光部材を遮断位置から非遮断位置へ、または非遮断位
置から遮断位置へ駆動可能のものである撮像装置。
かに記載の撮像装置において、前記遮光部材は先幕およ
び後幕からなり、フォーカルプレーンシャッタを構成し
ている撮像装置。
と、前記被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学
系の光路を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置と
に移動可能な遮光部材と、電磁力により前記遮光部材を
駆動するアクチュエータとを具備した撮像装置であっ
て、前記アクチュエータによって前記遮光部材が遮断位
置から非遮断位置へ移動する時間と、前記アクチュエー
タによって前記遮光部材が非遮断位置から遮断位置へ移
動する時間とが同程度である撮像装置。
と、前記被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学
系の光路を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置と
に移動可能な遮光部材と、電磁力により前記遮光部材を
駆動するアクチュエータとを具備した撮像装置であっ
て、前記駆動手段への通電により前記遮光部材を遮断位
置から非遮断位置へ移動させるときの前記アクチュエー
タのトルクの変化と、前記アクチュエータへの通電によ
り前記遮光部材を非遮断位置から遮断位置へ移動させる
ときの前記アクチュエータのトルクの変化とが同様であ
る撮像装置。
と、前記被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学
系の光路を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置と
に移動可能であり、初期状態にあっては遮断位置にある
先幕および初期状態にあっては非遮断位置にある後幕
と、電磁力により前記先幕を駆動する第1の駆動手段
と、電磁力により前記後幕を駆動する第2の駆動手段と
を具備した撮像装置であって、前記先幕と前記後幕は前
記撮影光学系の光軸と略平行な1つの軸を中心に回動
し、前記第1の駆動手段と該第2の駆動手段はそれぞれ
永久磁石からなる回転子を有し、それぞれの回転子は前
記先幕と前記後幕とが回動する平面の両側に配置された
ものである撮像装置。
いて、前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段の
それぞれの回転子の回転軸は、前記先幕と前記後幕の回
動中心軸と一致するものである撮像装置。
の撮像装置において、前記第1の駆動手段は無通電のと
きには前記第1の駆動手段の磁気力により前記先幕を遮
断位置および非遮断位置の少なくともどちらか一方に安
定的に保持し、前記第2の駆動手段は無通電のときには
前記第2の駆動手段の磁気力により前記後幕を遮断位置
および非遮断位置の少なくともどちらか一方に安定的に
保持するものである撮像装置。
と、前記被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学
系の光路を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置と
に移動可能であり、初期状態にあっては遮断位置にある
先幕および初期状態にあっては非遮断位置にある後幕
と、電磁力により前記先幕を駆動する第1の駆動手段
と、電磁力により前記後幕を駆動する第2の駆動手段と
を具備した撮像装置であって、前記第1の駆動手段と前
記第2の駆動手段は前記先幕と前記後幕とが回動する平
面の片側に配置された撮像装置。
いて、前記第1の駆動手段は無通電のときには前記第1
の駆動手段の磁気力により前記先幕を遮断位置および非
遮断位置の少なくともどちらか一方に安定的に保持し、
前記第2の駆動手段は無通電のときには前記第2の駆動
手段の磁気力により前記後幕を遮断位置および非遮断位
置の少なくともどちらか一方に安定的に保持する撮像装
置。
と、この回転子に対向する1対の対向部をもつヨーク
と、このヨークを磁心とするコイルとを有するアクチュ
エータと、このアクチュエータで駆動される遮光部材と
を備えたシャッタ。
向に着磁されている前記(18)記載のシャッタ。
で形成されている前記(18)記載のシャッタ。
部材を一方の状態から他方の状態に駆動するアクチュエ
ータと、このアクチュエータが他方の状態になる前にこ
のアクチュエータへの通電を停止させる制御手段とを備
えたシャッタ。
通電の停止後、前記アクチュエータへ短時間逆方向へ通
電させるものである前記(21)記載のシャッタ。
を電気的に駆動する駆動手段と、前記先幕,後幕の初期
状態への復帰の際、まず前記先幕を駆動開始し前記先幕
が初期状態に復帰する前で所定時間経過後に前記後幕を
駆動開始するように前記駆動手段を制御する制御手段と
を備えたシャッタ。
アクチュエータと、後幕駆動専用のアクチュエータとを
備えた前記(23)記載のシャッタ。
ャッタである前記(18)ないし(24)のいずれかに
記載のシャッタ。
置の実施例により詳しく説明する。なお実施例は撮影手
段としてCCDなどの固体撮像素子を用いるものである
が、本発明はこれに限定されるものではなく、銀塩フィ
ルムを用いる形で実施することができる。
を示す図である。同図において、100は撮像装置本体
であり、102は撮影レンズである。104は撮像手段
であり、CCDなどの光電変換素子が用いられる。10
6はシャッタ装置であり、本実施例では撮像手段104
の直前に位置されるフォーカルプレーンシャッタであ
る。108はファインダであり、110は押圧されるこ
とで露光の開始を指示する信号を発生するレリーズボタ
ンである。
ある。本実施例におけるシャッタは、2枚羽根式フォー
カルプレーンシャッタとして設計されている。1はシャ
ッタの地板である。3は地板1に対向して保持され、地
板1とともに後述する先幕,後幕の回動空間を形成する
カバーである。5は地板1とカバー3に設けられている
開口である。7は後述する動作順序に従って開口5の開
閉を行う遮光部材であるところの先幕である。9は同じ
く後述する動作順序に従って開口5の開閉を行う遮光部
材であるところの後幕である。11は地板1に植設さ
れ、カバー3,先幕7および後幕9と嵌合し、先幕7お
よび後幕9の回転(回動ともいう)中心となる中心軸で
ある。13は先幕7が中心軸11に嵌合するための先幕
嵌合穴であり、15は後幕9が中心軸11に嵌合するた
めの後幕嵌合穴である。これにより、先幕7と後幕9は
中心軸11を中心に回転することができる。また、17
は後述するアクチュエータM1により先幕7を駆動させ
るためのアクチュエータ嵌合穴であり、19は、後述す
るアクチュエータM2により後幕9を駆動させるための
アクチュエータ嵌合穴である。
に開口5より内側に設けられた内側分割板である。23
は同じく先幕7と後幕9との接触を防ぐために開口5よ
り外側に設けられた外側分割板である。25は地板1に
植設され、内側分割板21を保持するためのピンであ
る。27は地板1に植設され、カバー3の位置決めを行
う位置決めピンである。カバー3はこの位置決めピン2
7と前述の中心軸11によって保持される。また、この
位置決めピンは外側分割板23の保持にも利用される。
29は外側分割板23を保持するための外側分割板保持
溝である。外側分割板23はこれら位置決めピン27と
外側分割板保持溝29により、先幕7と後幕9が回動す
る空間を2つに分割するように保持される。
チュエータM1,M2により、独立に駆動される。31
はカバー3に保持され、先幕駆動用アクチュエータM1
の各構成部材を保持するアクチュエータ地板である。3
2は同様に地板1に保持され、後幕駆動用アクチュエー
タM2の各構成部材を保持するアクチュエータ地板であ
る。また、それぞれのアクチュエータM1,M2の回転
中心軸は前述の中心軸11と同一である。このように軸
を一致させることで高精度で先幕7,後幕9を駆動する
ことができ、シャッタの露出むら,切りむらなどを低く
抑えることができる。アクチュエータM1,M2の他の
構成部材については図2を用いて後述する。
3の模式図と図5のフローチャートを用いて説明する。
図3は図1のシャッタを下から見たときの模式図であ
り、地板1を透過して先幕と後幕とを示している。まず
撮影を行う前は、先幕7,後幕9はともに図3(a)の
ように初期状態(図5においてS2、以下同様)のまま
ホールド(S3)される。このとき開口5は閉じられて
いて露光は行われない。次に、レリーズボタン110が
操作(S4がON)されると、露光開始信号の発生にと
もない、図3(b)のように先幕7がリリース(S5)
され、開口5が開き、露光が行われる。そして、撮影者
による設定や撮像装置の自動露出制御装置などによって
あらかじめ設定されたシャッタ秒時経過後(S6)、後
幕9がリリース(S7)され、先幕7の後を追って、図
3(c)のように開口5を閉じる(S8)。これで、1
回のシャッタ動作が終了し、次回の撮影に備えて再び最
初の状態(S1)に復帰する。以下、図5のフローチャ
ートが繰り返されることで、撮影が行われていく。
タM1,M2について説明する。図2は、図1で示した
先幕駆動用アクチュエータM1の拡大分離した概略構成
図である。図2において、33はアクチュエータの回転
軸である。34はアクチュエータ地板31に設けられた
軸受けであり、回転軸33の一端を支持する。35は、
回転軸33と一体に形成され、先幕7を回動させるため
に回転軸33の回転中心から半径方向に離れた位置に突
起を有するレバーである。
チュエータ嵌合穴17と嵌合し、アクチュエータM1の
回転を先幕7に伝える。36a,36bはレバー35の
回転を制限するレバーのつき当て面である。つき当て面
36aおよび36bがなす角度は50度であり、本実施
例の場合、レバー35が回転軸33を中心に、50度回
動することで先幕7の開閉を行うことができる。37は
アクチュエータM1の回転子である。回転子37は永久
磁石でできており、この磁石には例えば、軽量でかつ最
大エネルギ積が大きく、また寸法精度よく製作すること
のできる希土類プラスチック磁石などが適している。こ
のように希土類プラスチック磁石を用いると、強力な磁
石が得られ、寸法精度の良い磁石が得られ回転子とヨー
クとの間隙が狭くできるので、アクチュエータの駆動力
を大きくでき、あるいはアクチュエータを小型にでき
る。なお、磁石の着磁の状態については後述する。回転
軸33と回転子37は互いに接着接合されており、回転
子37の回転が直接レバー35に伝達される。
となるヨークである。ヨーク39には透磁率の大きい材
料が適しており、本実施例では鉄で製作している。41
はコイルで、本アクチュエータM1はこのコイル41に
流れる電流の向きを変えることで回転子37の回転方向
を変えることができる。なお、これら回転子37,ヨー
ク39およびコイル41からなる磁気回路については後
述する。43はアクチュエータカバーである。45はア
クチュエータカバー43に設けられた回転軸33の別の
一端を支持する軸受けである。アクチュエータカバー4
3はヨーク39等をはさみ込むようにして保持し、同時
にアクチュエータ地板31とともに回転軸33の軸受け
をなす。なお、後幕駆動用アクチュエータM2は先幕駆
動用アクチュエータM1と同じ部材を用いて構成されて
いるので、個々の部材の説明や動作原理等についての説
明は省略する。
いて図6を用いて説明する。図6は図2で示したアクチ
ュエータM1の磁気回路構成部材を抜き出し、それらを
アクチュエータM1の回転軸方向から見たものである。
図6において、47は永久磁石である回転子37の着磁
の方向を示している。49と51はコイル41の端子で
ある。
が初期位置(図6の着磁の方向を初期位置とする)にあ
る場合の磁気回路に通る磁力線の状態を解析した結果を
示す。図8はこのような解析により計算された本磁気回
路が発生するトルクを示す図である。図8において、横
軸は回転子37の初期位置からの、半時計回り方向を正
とした回転角度であり、縦軸はトルクを示す。図8の
(a)で示される曲線はコイル41に無通電の状態で回
転子37を1回転させたときのトルクの変化を示す。図
8の(b)はコイル41に図6の矢印50の方向に10
0AT(AT=アンペアターン)の電流を流した状態で
回転子37を1回転させたときのトルクの変化を示す。
同じく図8の(c)はコイル41に図6の矢印50と反
対の方向に100ATの電流を流した状態で回転子37
を1回転させたときのトルクの変化を示している。
を増す方向に作用し、逆に負のトルクを回転子37の回
転角度を減らす方向に作用することを意味する。これに
より、例えば、曲線(c)上の回転角度(g)のよう
に、負の傾きをもってトルク0gcmの直線と交わる回
転角度に向けて、回転子37は回転することになる。こ
のような回転角度は安定平衡点であり、回転子37に対
してトルクは発生しない。100ATの電流を流した状
態ではこの安定平衡点は1つ存在する。
を流した状態で回転子37を1回転させたときのトルク
の変化を示す。図12の表記は図8と同じであるので説
明は省く。図12の(h)で示される曲線はコイル41
に無通電の状態で回転子37を1回転させたときのトル
クの変化であり、図8の(a)と同一である。図12の
(i)はコイルに図6の矢印50の方向に50ATの電
流を流した状態で回転子37を1回転させたときのトル
クの変化を示す。同じく図12の(j)はコイル41に
図6の矢印50と反対の方向に50ATの電流を流した
状態で回転子37を1回転させたときのトルクの変化を
示している。50ATの電流を流した状態では図12中
の(k)と(l)のように安定平衡点は2つ存在する。
ンペアターンの状態では1回転中に2つの安定平衡点を
有するが、本磁気回路を100ATで駆動した場合に
は、1回転中に1つだけ安定平衡点を有する。このよう
に、本磁気回路ではある所定値以上のアンペアターンで
駆動することで安定平衡点を2つから1つにすることが
でき、回転子37が回転しなくなってしまう部分を1つ
にできるので、アクチュエータとしての可動回転角度を
広くすることが可能である。また、トルクはコイル41
のアンペアターンを増加させることによって向上させる
ことができるので、回転子37を大きくすることなく、
容易にトルクを向上させることが可能である。さらに、
本アクチュエータM1はコイル41が固定子39に支持
されているので、回転子37には電力入力端子などの給
電手段による負荷は一切なく、回転子37は滑らかに動
作することができる。
曲線が正の傾きをもってトルク0gcmの直線と交わる
回転角度は不安定平衡点であり、回転子37は回転角度
(f)を境として回転角度を増す方向または減る方向の
どちらか一方へ付勢される。本シャッタでは前述のとお
りアクチュエータM1,M2を50度回動させることと
で先幕または後幕の開閉を行うことができる。そこで、
本実施例ではアクチュエータM1,M2を図8の回転角
度(d)と回転角度(e)の間で使用し、これにより曲
線(a)に示すコイル41に無通電の状態では、トルク
が0である回転角度(f)を境として、回転子37は回
転角度(d)または回転角度(e)のどちらか一方へ磁
気回路のトルクにより付勢される。
る回転子37は回転角度(d)に留まり、回転角度
(e)にある回転子37は回転角度(e)に留まる。こ
れにより、カムや磁気マグネット等のホールド機構を別
に必要としないでホールドが可能になるとともに、先幕
7または後幕9の位置検出機構が無くても先幕7または
後幕9の位置を推定できる。さらに、図8のように10
0ATで駆動した場合、1回転中に1つの不安定平衡点
と1つの安定平衡点を有するので、図12のように50
ATで駆動する場合に比べて、本シャッタでは先幕およ
び後幕のホールドを無通電で行うことができる範囲を広
くとることができる。
へ100ATの電流を流した場合には、回転子37は図
8の曲線(b)に従って回転角度を増す方向へ駆動され
る。同様に、コイル41に図6の矢印50と反対の方向
へ100ATの電流を流した場合には、回転子37は図
8の曲線(c)に従って回転角度を減らす方向へ駆動さ
れる。つまり、このアクチュエータM1を用いた本シャ
ッタでは、コイル41の電流の向きを変えることで先幕
7または後幕9を、初期状態に復帰する方向またはリリ
ース方向へ駆動することができるので、簡単な機構と簡
単な電気回路でシャッタを実現できる。さらに、初期状
態に復帰する方向,リリース方向ともに、ほぼ対称な磁
気特性すなわちトルク特性を有しており、シャッタの初
期状態に復帰する動作、リリース動作のそれぞれを同程
度の時間で行うことができる。
駆動回路を示す。M1はシャッタ先幕用のアクチュエー
タ、M2はシャッタ後幕用のアクチュエータ、Vは電
源、Gはグランド、B1,B2,D1,D2は制御端子
である。図9(a)でB1がon、B2がoffの時、
トランジスタTr1,Tr2を介してアクチュエータM
1に図中矢印方向に電流が流れる。またB1がoff、
B2がonの時、トランジスタTr3,Tr4を介して
アクチュエータM1に図中矢印と反対方向に電流が流れ
る。このように、B1,B2の制御で、アクチュエータ
M1の回転方向の制御ができる。シャッタ後幕用のアク
チュエータM2に関してもまったく同様であって、図9
(b)でD1がon、D2がoffの時、トランジスタ
Tr1,Tr2を介してアクチュエータM2に図中矢印
方向に電流が流れる。またD1がoff、D2がonの
時、トランジスタTr3,Tr4を介してアクチュエー
タM2に図中矢印と反対方向に電流が流れる。したがっ
てD1,D2の制御により、アクチュエータM2の回転
方向の制御ができる。これら制御端子B1,B2、D
1,D2は、撮像装置内のシステムコントローラにより
制御される。
のタイミングチャートを示す。図でB1,B2,D1,
D2は、それぞれ図9(a),(b)における同名の制
御端子のon,offの状態を示す。以下、時刻t1か
らt8まで順を追って説明する。時刻t1においてB1
がonすることによって、シャッタのアクチュエータM
1が通電され、初期状態にある先幕が閉から開状態に移
行する。この時、後幕は開状態であるから、撮像素子は
露光され、所定の時間間隔で撮像素子からの信号が読み
出され、モニタ等に出力,表示される。このモニタ表示
画像は、ファインダとして利用される。次に時刻t2に
おいてB2がonして先幕は閉状態すなわち初期状態に
なり撮像素子は遮光され、撮影(本露光)の準備ができ
る。時刻t3においてB1が再びonすると先幕は開状
態となり撮影のための本露光が開始する。そして設定さ
れた露出時間Tvが経過した後、時刻t4においてD1
がonして開状態にあった後幕が閉状態となり、時刻t
5において本露光が終了する。遮光状態となった撮像素
子からは、本露光で蓄積された画像情報が読み出され、
不図示の記録媒体等に記録される。次の露光に備え、時
刻t6において先幕、後幕の初期位置への復帰を行う。
具体的には次の順序で行う。まずB2をonして先幕を
駆動した後、Tdだけ経過した時刻t7にD2をonし
て後幕を駆動する。Tdは、少なくとも先幕が駆動し
て、後幕に重なるまでの時間であって、それ以上ならば
構わない。このような駆動方法をとることによって、撮
像素子に対して開状態になることを防ぎ、常時遮光状態
を作れるため、撮像素子の画像情報の読出し中に余分な
光が入り込むことによって生じるスミアが生じない。さ
らに撮像素子からの信号読出し完了とともに、迅速に次
の撮影のためのシャッタ動作ができる効果がある。また
独立に先幕,後幕の駆動が行えるから、システムコント
ローラからの指令により簡便、且つ正確に前述の動作を
行うことができる。さらに個体間の機械的ばらつきによ
る所定時間Tdの補正を容易に行うことができ、その結
果、撮像素子の画像情報の読出し中に余分な光が入り込
むことがなくなる(撮像手段としてフィルムが用いられ
ているときは、前記余分な光による多重露光を防止する
効果がある)。また所定時間Tdだけ先幕に対して後幕
の通電のタイミングを遅らせることによって、両方のア
クチュエータに対する同時通電時間は、所定時間Tdだ
け減少し、ピーク電流の流れる時間が減少することによ
り電池の負荷を減らし、電池寿命を長くできる。またア
クチュエータのインダクタンスに依存する時定数により
通電開始時の電流値は低く、したがって、後幕用アクチ
ュエータM2の時定数により同時通電時間におけるトー
タルの電流の増加率が減少することにより、消費電流を
抑えることができる。
は、続けて撮影をしない場合、B1をonして先幕を開
状態として、撮像素子からの信号はモニタ等に表示さ
れ、次の撮影に備える。
するバウンドを軽減する手法について説明する。先幕を
走行させるため、B1がonしている時間、すなわちア
クチュエータM1が通電している時間をPs、先幕が全
閉状態から全開状態に移行する時間をMsとすると、本
実施例では次の関係が成立する。
1の通電をoffするから先幕がつき当て面に当たる瞬
間の衝撃をやわらげることができる。さらにB1がon
からoffに切り替わった後にB2を所定時間onさせ
て、アクチュエータM1に逆方向の電流を流すことによ
り、先幕の駆動に対してブレーキをかけ、よりつき当て
面に対する衝撃を緩和する。前記B2がonする所定時
間は、図においてPbで表された時間であって、B1の
on時間Psに対して短い時間で設定すると効果的であ
る。これは、あまり長時間通電すると幕速が遅くなった
り、先幕を逆方向に駆動する可能性があるためである。
これらの結果、バウンド量が低減し、再露光を防止する
とともにシャッタの耐久性が向上する効果がある。先幕
の逆方向の走行時も同様に、B2がonからoffに切
り替わった後にB1を所定時間onさせて、先幕の駆動
に対しブレーキをかけることにより同様の効果が生じ
る。
1がonからoffに切り替わった後にD2を所定時間
onする、またはD2がonからoffに切り替わった
後にD1を所定時間onさせて、後幕の両方向の駆動に
対しそれぞれブレーキをかけることによりつき当て面に
対する衝撃を緩和し、前述した効果が生じる。
例であるが、前述のシャッタの特性を生かして、動画撮
影と静止画撮影を切り替えて行うことができる。
応じて遮光部材である先幕,後幕を遮断位置から非遮断
位置へ、または非遮断位置から遮断位置へと移動可能で
あるので、撮影光路を非遮断状態にして行う動画撮影
と、撮影光路を遮断状態と非遮断状態に切り替えて行う
静止画撮影との切替えを容易に行うことができる。
ド機構やバネ等の付勢部材なしで遮断位置および非遮断
位置の任意の位置に安定的に保持できるので、撮影光路
を非遮断状態にして行う動画撮影と、撮影光路を遮断状
態と非遮断状態に切り替えて行う静止画撮影との切替え
を容易に行うことができる。
トルクがシャッタのリリース時間,トルクと同程度であ
って、シャッタは高速に動作可能となる。よって、撮影
光学系の光路を非遮断状態にして行う動画撮影と、同光
路を遮断状態と非遮断状態に切り替えて行う静止画撮影
との高速な切替えが可能となり、また高速な静止画の連
続撮影が可能となる。
平行な1つの軸を中心に回動するので、シャッタ幕が安
定して走行可能であり、アクチュエータのそれぞれの回
転子が永久磁石なので、配線による回動抵抗なく、シャ
ッタ幕が走行可能となる。さらに、それぞれの回転子は
先幕および後幕が回動する平面の両側に配置されている
ので片側に大きく張り出すことがなく、撮像装置を小型
にすることができる。
が、先幕と後幕の回動中心軸と一致するので、より先幕
と後幕が安定して走行可能になる。
像装置”の概略構成を示す図である。同図において、6
00は撮像装置本体である。602は後述するマウント
を介して撮像装置本体600と着脱可能な撮影レンズで
ある。603は撮像装置本体600と撮影レンズ602
とを着脱可能に保持するためのマウントである。604
は撮像手段であり、CCDなどの光電変換素子が適用さ
れる。606はシャッタ装置であり、本実施例では撮像
手段604の直前に位置されるフォーカルプレーンシャ
ッタである。608はファインダである。610は押圧
されることで露光の開始を指示する信号を発生するレリ
ーズボタンである。
手段604およびマウント603を示す構成図である。
本実施例におけるシャッタは2枚羽根式フォーカルプレ
ーンシャッタとして設計されている。501はシャッタ
の地板である。503は地板501に設けられている開
口である。505は後述する動作順序に従って開口50
3の開閉を行う遮光部材であるところの先幕である。5
07は同じく後述する動作順序に従って開口503の開
閉を行う遮光部材であるところの後幕である。508は
先幕505を回動させる主レバーである。509はレバ
ー508とともに平行リンクをなし、先幕505を平行
移動させる補助レバーである。
である。511はレバー510とともに平行リンクをな
し、後幕507を平行移動させる補助レバーである。5
12は地板501に植設され、先幕505と嵌合し、主
レバー508の回転中心となる中心軸である。513は
地板501に植設され、後幕507と嵌合し、主レバー
510の回転中心となる中心軸である。なお、それぞれ
の中心軸は主レバー508および510を軸方向にずら
して支持する面を有し、この面により先幕505および
後幕507が互いに接触することがなくなる。514は
先幕505が中心軸512に嵌合するための先幕嵌合穴
である。515は同じく後幕507が中心軸513に嵌
合するための後幕嵌合穴である。これらにより、先幕5
05および後幕507はそれぞれ開口503を遮断する
遮断位置と遮断しない非遮断位置とに移動可能となる。
また、517は後述するアクチュエータにより先幕50
5を駆動させるためのアクチュエータ嵌合穴である。同
じく519は、後述するアクチュエータにより後幕50
7を駆動させるためのアクチュエータ嵌合穴である。
タについて説明する。先幕505および後幕507はそ
れぞれ1つのアクチュエータにより、独立に駆動され
る。図13中の520はアクチュエータの回転軸であ
る。521は回転軸520と一体に形成され、先幕50
5を動作させるために回転軸520の回転中心から半径
方向に離れた位置に突起を有するレバーである。レバー
521は、前述の先幕のアクチュエータ嵌合穴517と
嵌合する。522a,522bはレバー521の回転を
制限するレバーのつき当て面である。つき当て面522
aおよび522bがなす角度は50度であり、本実施例
の場合、レバー521が回転軸520を中心に、50度
回転することで先幕505の開閉を行うことができる。
524はアクチュエータの回転子の永久磁石である。こ
の永久磁石524には例えば、軽量でかつ最大エネルギ
積が大きく、また精度よく製作することのできる希土類
プラスチック磁石などが適している。なお、永久磁石の
着磁状態は実施例1と同様である。さらに、回転軸52
0と永久磁石524は互いに接着接合されており、永久
磁石524の回転が直接レバー521に伝達される。5
25は電磁式アクチュエータの固定子となるヨークであ
る。ヨーク525には透磁率の大きい材料が適してお
り、本実施例では鉄で製作している。527はコイル
で、本アクチュエータはこのコイルに流れる電流の向き
を変えることで永久磁石524の回転方向を変えること
ができる。なお、これら永久磁石524,ヨーク525
およびコイル527からなる磁気回路は実施例1と同様
である。これら先幕505のアクチュエータの要部は、
地板501に不図示の取り付け部材を介して保持され
る。なお、後幕駆動用アクチュエータは先幕駆動用アク
チュエータと同じ部材を用いて構成されているので、個
々の部材の説明や動作原理等についての説明は省略す
る。
アクチュエータはともに図13に示すように撮像手段6
04がある側にあり、アクチュエータが撮像手段604
を避けるように配置されるので、シャッタ装置606を
撮像手段604の直前に置くことができる。アクチュエ
ータが配置されていない側は先幕505および後幕50
7が回動する空間があるのみで大きな突起等はなく、マ
ウント603等のような大きな部品をシャッタ装置60
6の直前に配置することが可能である。これにより、撮
像部を小型に構成することが可能になるとともに撮影レ
ンズのレンズバックを小さくすることができるので、特
に広角系のレンズで小型化,高解像化に有利である。な
お、アクチュエータの配置は撮像手段604の側に限定
するものではない。アクチュエータをマウント603の
側に配置したときは、撮像手段604の基板を大きくし
たり、その基板に様々な電気部品を搭載することができ
るので、基板を分割する必要がなくなり、電気回路を小
型で低コストに製作することが可能になる。
を、図14の模式図と、図5のフローチャートを用いて
説明する。図14は図13に示すシャッタを下から見た
ときの模式図であり、地板501を透過して先幕505
と後幕507とを示している。まず撮影を行う前は、先
幕505,後幕507はともに図14(a)のように初
期状態(図5においてS2、以下同様)のままホールド
(S3)される。このとき開口503は閉じられていて
露光は行われない。次に、レリーズボタン610が操作
(S4がON)されると、露光開始信号の発生にともな
い、図14(b)のように先幕505がリリース(S
5)され、開口503が開き、露光が行われる。そし
て、撮影者による設定やカメラの自動露出制御装置など
によってあらかじめ設定されたシャッタ秒時経過後(S
6)、後幕507がリリース(S7)され、先幕505
の後を追って、図14(c)のように開口503を閉じ
る(S8)。これで、1回のシャッタ動作が終了し、次
回の撮影に備えて再び最初の状態(S1)に復帰する。
以下、図5のフローチャートが繰り返されることで、撮
影が行われていく。
構成,動作,駆動回路等は実施例1と同様であり、説明
は省略する。
両アクチュエータ(第1の駆動手段および第2の駆動手
段)は先幕と後幕とが回動する平面の片側に配置される
ので、もう一方の面は突起等のない平面となり、撮像素
子の直前に配置することが可能となるなど、装置内の配
置に適した形状のフォーカルプレーンシャッタを実現す
ることができる。これにより、撮像部を小型に構成する
ことが可能になるとともに撮影レンズのレンズバックを
小さくすることができるので、特に広角系のレンズで小
型で高性能な撮影レンズを設計しやすくなる。また、直
接先幕および後幕を駆動できるので、歯車またはカムの
ような動力伝達手段や、バネのようなエネルギ蓄積手段
を用いる必要のない、簡単な構成のフォーカルプレーン
シャッタを実現できる。
バネ,ホールド機構を用いない高速で動作可能の、遮光
部材用のアクチュエータを有するシャッタおよび撮像装
置を提供することができる。
によれば、バネによる補助の必要がなく、遮光部材を高
速で駆動できるシャッタを有する撮像装置を実現でき
る。
遮光部材のホールド機構を必要としないシャッタを有す
る撮像装置を実現できる。
よって光路を遮断または非遮断の少なくともどちらか一
方に安定的に保持できるので、撮像手段にCCDを用い
た場合の撮像画面のモニタ時における撮影光路の非遮断
状態を実現することが可能となり、そのときの撮像装置
の低消費電力化や、発熱の抑制による部品の劣化の防
止、遮光部材の位置検出手段が不要なことによる部品点
数の低減、それによるコストの削減などが可能な撮像装
置が提供できる。
発明において、駆動手段の磁気力によって光路を遮断ま
たは非遮断の少なくともどちらか一方に駆動でき、保持
手段と駆動手段の兼用による部品点数の低減、それによ
るコストの削減などが可能な撮像装置が提供できる。
することなく光路を遮断または非遮断の両方に安定的に
保持できるので、遮光部材の保持にまったくエネルギを
消費することなく、撮像手段にCCDを用いた場合の撮
像画面のモニタ時における撮影光路の非遮断状態を実現
することが可能となる。また、遮光部材の遮断位置と非
遮断位置間の切り替えの場合にも、遮光部材を駆動手段
の不安定平衡点を越えるだけ駆動してやれば、その後は
エネルギの供給なしで自動的に切り換わるのでエネルギ
を供給する時間が短くて済み、撮像装置の低消費電力化
が図れる。
発明において、磁気力によってエネルギを供給すること
なく光路を遮断または非遮断の両方に安定的に保持でき
るので、撮像手段にCCDを用いた場合の撮像画面のモ
ニタ時における撮影光路の非遮断状態を実現するにあた
り、撮像装置の低消費電力化や、発熱の抑制による部品
の劣化の防止、遮光部材の位置検出手段が不要なことに
よる部品点数の低減、それによるコストの削減などが可
能な撮像装置が提供できる。
発明において、駆動手段の磁気力によって光路を遮断ま
たは非遮断の少なくともどちらか一方に駆動でき、保持
手段と駆動手段の兼用による部品点数の低減、それによ
るコストの削減などが可能な撮像装置が提供できる。
請求項8記載の発明において、駆動手段は通電の向きに
応じて該遮光部材を遮断位置から非遮断位置へ、または
非遮断位置から遮断位置へ移動可能であるので、撮影光
路を非遮断状態にして行う動画撮影と、撮影光路を遮断
状態と非遮断状態に切り替えて行う静止画撮影との切り
替えを容易に行うことができるとともに、部品点数の少
ない簡単な機構と簡単な回路の低コストのシャッタが実
現できる。
求項9記載の発明において、前記遮光部材は先幕および
後幕からなるフォーカルプレーンシャッタであって、先
幕および後幕のそれぞれをホールド機構やバネ等の付勢
部材なしで遮断位置および非遮断位置の任意の位置に安
定的に保持できるので、撮影光路を非遮断状態にして行
う動画撮影と、撮影光路を遮断状態と非遮断状態に切り
替えて行う静止画撮影との切り替えを容易に行うことが
できるとともに、部品点数の少ない簡単な機構と簡単な
回路で低コストのフォーカルプレーンシャッタを実現で
きる。
によれば、シャッタの初期状態への復帰時間がシャッタ
のリリース時間と同程度であって、シャッタは高速に動
作可能となる。よって、撮影光学系の光路を非遮断状態
にして行う動画撮影と、同光路を遮断状態と非遮断状態
に切り替えて行う静止画撮影との高速な切替えが可能と
なり、また高速な静止画の連続撮影が可能となる。
後幕は撮影光学系の光軸と略平行な1つの軸を中心に回
動するので、シャッタ幕が安定して走行可能であり、第
1の駆動手段と第2の駆動手段のそれぞれの回転子が永
久磁石なので、配線による回動抵抗なく、シャッタ幕が
走行可能となる。さらに、それぞれの回転子は先幕およ
び後幕が回動する平面の両側に配置されているので片側
に大きく張り出すことがなく、撮像装置を小型にするこ
とができる。
段および第2の駆動手段の回転子の回転軸が、先幕と後
幕の回動中心軸と一致するので、先幕と後幕がより安定
して走行可能になる。
たは請求項14記載の発明において、第1の駆動手段と
第2の駆動手段によって光路を遮断または非遮断の少な
くともどちらか一方に安定的に保持できるので、保持手
段と駆動手段の兼用による部品点数の低減、それによる
コストの削減などが可能となる。
駆動手段および第2の駆動手段は先幕と後幕とが回動す
る平面の片側に配置されるので、もう一方の面は突起等
のない平面となり、撮像素子の直前に配置することが可
能となるなど、装置内の配置に適した形状のフォーカル
プレーンシャッタを実現することができる。これによ
り、撮像部を小型に構成することが可能になるとともに
撮影レンズのレンズバックを小さくすることができるの
で、特に広角系のレンズで小型で高性能な撮影レンズを
設計しやすくなる。また、先幕および後幕を直接駆動で
きるので、歯車またはカムのような動力伝達手段や、バ
ネのようなエネルギ蓄積手段を用いる必要のない、簡単
な構成のフォーカルプレーンシャッタを実現できる。
載の発明において、第1の駆動手段と第2の駆動手段に
よって光路を遮断または非遮断の少なくともどちらか一
方に安定的に保持できるので、保持手段と駆動手段の兼
用による部品点数の低減、それによるコストの削減など
が可能となる。
によれば、バネを用いない簡単な構成で遮光部材が駆動
でき、またホールド機構を用いない簡単な構成で遮光部
材がホールドできる、駆動力の大きいアクチュエータを
有するシャッタを提供することができる。
力な磁石が得られ、また寸法精度の良い磁石が得られ回
転子とヨークとの空隙が狭くできるので、アクチュエー
タの駆動力を大きくでき、あるいはアクチュエータを小
型にできるシャッタを提供することができる。
ば、遮光部材がつき当て面に当たる瞬間の衝撃をやわら
げ、低コストでバウンドを低減することができる。その
結果、撮像部を再露光しないようにするとともに、シャ
ッタの破壊を防ぎ、耐久性を向上することができる。
がつき当て面に当たる際にブレーキをかけて衝撃を積極
的にやわらげ、より耐久性を向上することができる。
ば、先幕,後幕の初期状態への復帰の際、先幕を駆動開
始し、先幕が初期状態に復帰する前に、続けて後幕を駆
動開始することにより、遮光状態を維持しながら短時間
に初期状態への復帰を行うことができる。また先幕駆動
に対し後幕駆動のタイミングを遅らせているので、同時
通電時間が減少し、ピーク電流が流れる時間が減少する
ので、電源の負担を減らすことができる。
幕,後幕をそれぞれ独立に駆動するアクチュエータを設
けたことによって前記遮光状態を簡便,的確に行い、各
個体間の機械的ばらつきに対しての補正を容易に行うこ
とができる。またアクチュエータのインダクタンスに依
存する時定数により、通電開始時点での電流値は低く、
両アクチュエータ同時通電時間におけるトータルの電流
を減少させることができ、電源の負担を減らすことがで
きる。
図
図
を示す図
ャート
タイムチャート
を示す図
す図
す模式図
Claims (25)
- 【請求項1】 永久磁石の回転子と、ヨークと、このヨ
ークに支持され前記回転子がその1回転のなかで1つ以
上のトルクの安定平衡点を持つように直流電流が通電さ
れるコイルを有し、前記コイルの第1の方向への通電に
よって前記回転子の第1の方向へ回転力がはたらき、前
記コイルの第2の方向への通電によって前記回転子の第
2の方向へ回転力がはたらく回転角度領域内で使用され
るアクチュエータと、このアクチュエータによって駆動
される遮光部材とを備えたことを特徴とする撮像装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の撮像装置において、前記
アクチュエータは、前記コイルへ通電されないときに、
前記回転角度領域内にトルクの不安定平衡点を有するも
のであることを特徴とする撮像装置。 - 【請求項3】 遮光部材はフォーカルプレーンシャッタ
を構成するものであることを特徴とする請求項1または
請求項2記載の撮像装置。 - 【請求項4】 被写体像を形成する撮影光学系と、前記
被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学系の光路
を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置とに移動可
能な遮光部材とを有し、前記遮光部材は遮断位置および
非遮断位置の少なくともどちらか一方に磁気力により安
定的に保持されるものであることを特徴とする撮像装
置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の撮像装置において、電
磁力により前記遮光部材を駆動する駆動手段を有し、前
記駆動手段は無通電のときには前記駆動手段の磁気力に
より該遮光部材を遮断位置および非遮断位置の少なくと
もどちらか一方に安定的に保持するものであることを特
徴とする撮像装置。 - 【請求項6】 被写体像を形成する撮影光学系と、前記
被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学系の光路
を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置とに移動可
能な遮光部材とを有し、前記遮光部材は遮断位置および
非遮断位置の両方に安定的に保持されるものであること
を特徴とする撮像装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の撮像装置において、磁
気力により該遮光部材を遮断位置および非遮断位置の両
方に安定的に保持することを特徴とする撮像装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の撮像装置において、電
磁力により前記遮光部材を駆動する駆動手段を有し、前
記駆動手段は無通電のときには前記駆動手段の磁気力に
より該遮光部材を遮断位置および非遮断位置の両方に安
定的に保持することを特徴とする撮像装置。 - 【請求項9】 請求項5または請求項8に記載の撮像装
置において、前記駆動手段は通電の向きに応じて前記遮
光部材を遮断位置から非遮断位置へ、または非遮断位置
から遮断位置へ駆動可能のものであることを特徴とする
撮像装置。 - 【請求項10】 請求項4ないし請求項9のいずれかに
記載の撮像装置において、前記遮光部材は先幕および後
幕からなり、フォーカルプレーンシャッタを構成してい
ることを特徴とする撮像装置。 - 【請求項11】 被写体像を形成する撮影光学系と、前
記被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学系の光
路を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置とに移動
可能な遮光部材と、電磁力により前記遮光部材を駆動す
るアクチュエータとを具備した撮像装置であって、前記
アクチュエータによって前記遮光部材が遮断位置から非
遮断位置へ移動する時間と、前記アクチュエータによっ
て前記遮光部材が非遮断位置から遮断位置へ移動する時
間とが同程度であることを特徴とする撮像装置。 - 【請求項12】 被写体像を形成する撮影光学系と、前
記被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学系の光
路を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置とに移動
可能な遮光部材と、電磁力により前記遮光部材を駆動す
るアクチュエータとを具備した撮像装置であって、前記
駆動手段への通電により前記遮光部材を遮断位置から非
遮断位置へ移動させるときの前記アクチュエータのトル
クの変化と、前記アクチュエータへの通電により前記遮
光部材を非遮断位置から遮断位置へ移動させるときの前
記アクチュエータのトルクの変化とが同様であることを
特徴とする撮像装置。 - 【請求項13】 被写体像を形成する撮影光学系と、前
記被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学系の光
路を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置とに移動
可能であり、初期状態にあっては遮断位置にある先幕お
よび初期状態にあっては非遮断位置にある後幕と、電磁
力により前記先幕を駆動する第1の駆動手段と、電磁力
により前記後幕を駆動する第2の駆動手段とを具備した
撮像装置であって、前記先幕と前記後幕は前記撮影光学
系の光軸と略平行な1つの軸を中心に回動し、前記第1
の駆動手段と該第2の駆動手段はそれぞれ永久磁石から
なる回転子を有し、それぞれの回転子は前記先幕と前記
後幕とが回動する平面の両側に配置されたものであるこ
とを特徴とする撮像装置。 - 【請求項14】 請求項13記載の撮像装置において、
前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段のそれぞ
れの回転子の回転軸は、前記先幕と前記後幕の回動中心
軸と一致するものであることを特徴とする撮像装置。 - 【請求項15】 請求項13または請求項14記載の撮
像装置において、前記第1の駆動手段は無通電のときに
は前記第1の駆動手段の磁気力により前記先幕を遮断位
置および非遮断位置の少なくともどちらか一方に安定的
に保持し、前記第2の駆動手段は無通電のときには前記
第2の駆動手段の磁気力により前記後幕を遮断位置およ
び非遮断位置の少なくともどちらか一方に安定的に保持
するものであることを特徴とする撮像装置。 - 【請求項16】 被写体像を形成する撮影光学系と、前
記被写体像を撮像する撮像手段と、前記撮影光学系の光
路を遮断する遮断位置と遮断しない非遮断位置とに移動
可能であり、初期状態にあっては遮断位置にある先幕お
よび初期状態にあっては非遮断位置にある後幕と、電磁
力により前記先幕を駆動する第1の駆動手段と、電磁力
により前記後幕を駆動する第2の駆動手段とを具備した
撮像装置であって、前記第1の駆動手段と前記第2の駆
動手段は前記先幕と前記後幕とが回動する平面の片側に
配置されたことを特徴とする撮像装置。 - 【請求項17】 請求項16記載の撮像装置において、
前記第1の駆動手段は無通電のときには前記第1の駆動
手段の磁気力により前記先幕を遮断位置および非遮断位
置の少なくともどちらか一方に安定的に保持し、前記第
2の駆動手段は無通電のときには前記第2の駆動手段の
磁気力により前記後幕を遮断位置および非遮断位置の少
なくともどちらか一方に安定的に保持することを特徴と
する撮像装置。 - 【請求項18】 円柱状の永久磁石からなる回転子と、
この回転子に対向する1対の対向部をもつヨークと、こ
のヨークを磁心とするコイルとを有するアクチュエータ
と、このアクチュエータで駆動される遮光部材とを備え
たことを特徴とするシャッタ。 - 【請求項19】 回転子はその回転軸に直交する方向に
着磁されていることを特徴とする請求項18記載のシャ
ッタ。 - 【請求項20】 回転子は希土類プラスチック磁石で形
成されていることを特徴とする請求項18記載のシャッ
タ。 - 【請求項21】 遮光部材と、通電により前記遮光部材
を一方の状態から他方の状態に駆動するアクチュエータ
と、このアクチュエータが他方の状態になる前にこのア
クチュエータへの通電を停止させる制御手段とを備えた
ことを特徴とするシャッタ。 - 【請求項22】 制御手段は、アクチュエータへの通電
の停止後、前記アクチュエータへ短時間逆方向へ通電さ
せるものであることを特徴とする請求項21記載のシャ
ッタ。 - 【請求項23】 先幕と、後幕と、前記先幕,後幕を電
気的に駆動する駆動手段と、前記先幕,後幕の初期状態
への復帰の際、まず前記先幕を駆動開始し前記先幕が初
期状態に復帰する前で所定時間経過後に前記後幕を駆動
開始するように前記駆動手段を制御する制御手段とを備
えたことを特徴とするシャッタ。 - 【請求項24】 駆動手段として、先幕駆動専用のアク
チュエータと、後幕駆動専用のアクチュエータとを備え
たことを特徴とする請求項23記載のシャッタ。 - 【請求項25】 シャッタはフォーカルプレーンシャッ
タであることを特徴とする請求項18ないし請求項24
のいずれかに記載のシャッタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5040196A JPH09244100A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 撮像装置およびシャッタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5040196A JPH09244100A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 撮像装置およびシャッタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09244100A true JPH09244100A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=12857856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5040196A Pending JPH09244100A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 撮像装置およびシャッタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09244100A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014006426A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Canon Inc | シャッタ装置およびそれを備える撮像装置 |
WO2014069335A1 (ja) * | 2012-11-01 | 2014-05-08 | セイコープレシジョン株式会社 | フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器 |
US9294683B2 (en) | 2013-03-01 | 2016-03-22 | Seiko Precision Inc. | Image pickup device and focal plane shutter |
-
1996
- 1996-03-07 JP JP5040196A patent/JPH09244100A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014006426A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Canon Inc | シャッタ装置およびそれを備える撮像装置 |
WO2014069335A1 (ja) * | 2012-11-01 | 2014-05-08 | セイコープレシジョン株式会社 | フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器 |
US9274401B2 (en) | 2012-11-01 | 2016-03-01 | Seiko Precision Inc. | Focal-plane shutter and optical device |
US9294683B2 (en) | 2013-03-01 | 2016-03-22 | Seiko Precision Inc. | Image pickup device and focal plane shutter |
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