JPH09244097A - シャッタ装置 - Google Patents

シャッタ装置

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JPH09244097A
JPH09244097A JP4697996A JP4697996A JPH09244097A JP H09244097 A JPH09244097 A JP H09244097A JP 4697996 A JP4697996 A JP 4697996A JP 4697996 A JP4697996 A JP 4697996A JP H09244097 A JPH09244097 A JP H09244097A
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shutter
opening
film
exposure
aperture
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Katsuji Muramatsu
克峙 村松
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フイルム上の撮影画面の周辺部に生じる
わずかな露光ムラを軽減する。 【解決手段】 レンズ付きフイルムユニットには、1枚
のシャッタ羽根60を蹴飛ばし、これを一往復揺動して
写真フイルムに1回の露光を行うシャッタ機構が採用さ
れている。シャッタ羽根60には、回転軸60bを中心
とした回転軌跡上に円弧板60cが設けられ、この円弧
板60cの一部にはスリット開口60eが形成されてい
る。シャッタ羽根60が一往復揺動すると、この間の往
動時にスリット開口60eがシャッタ開口63を1回横
切り、また復動時に再びスリット開口60eがシャッタ
開口63を1回横切る。この2回の横切りは、シャッタ
開口63を開き始め側から再び閉じるため、シャッタ開
口63の両側を通る光束が同等になり、写真フイルム上
の撮影画面の周辺部の露光ムラが軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャッタ装置に関
し、さらに詳しくは、1枚のシャッタ羽根を一往復揺動
させて写真フイルム上に露光を行うシャッタ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】製造時に予め写真フイルムとカートリッ
ジが組み込まれるレンズ付きフイルムユニットには、簡
単な蹴飛ばし式のシャッタ機構が採用されている。この
シャッタ機構は、図5(A)に示すように、揺動自在に
軸着されたシャッタ羽根を撮影レンズ背後のシャッタ開
口(通常、絞り開口となる)の前面で1往復させて1回
の露光を行うもので、シャッタ駆動レバーによってシャ
ッタ羽根を蹴飛ばし方向に駆動してシャッタ開口を開放
し、復帰バネの付勢によってシャッタ羽根が再びシャッ
タ開口を閉じるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記シャッタ機構は構
造が簡単でローコストで製造できる利点があるが、撮影
レンズの光束が最も絞られた光束より僅かに拡がった処
にシャッタ開口を設けているので、僅かながら写真フイ
ルム上の撮影画面の周辺部に露光ムラが出やすい。とい
うのは、このシャッタ機構ではシャッタ羽根として1枚
の遮光板を用いているため、動図(B)に示すように、
シャッタ開口を開閉する際にシャッタ羽根はシャッタ開
口の開き始め側から開いてゆき、そしてシャッタ開口の
閉じ始め側から閉じてゆき開き始め側を最後に閉じるよ
うになり、シャッタ開口の開き始め側と閉じ始め側とで
露出時間が異なってくる。したがって、特に撮影レンズ
に大きな角度をもって入射して撮影画面の周辺部に向か
う斜入光束のうち、シャッタ開口の開き始め側を通る光
束に対してシャッタ開口の閉じ始め側を通る光束が少な
くなり、その像面露光量の差により撮影画面の周辺部に
露光ムラがでるようになる。
【0004】本発明は、露光ムラを軽減した蹴飛ばし式
のシャッタ機構をローコストで提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、シャッタ羽根に開口を設け、シャッタ羽
根が一往復揺動する間の往動中に開口がシャッタ開口を
1回横切り、また復動中に再び開口がシャッタ開口を1
回横切るようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】図2は、レンズ付きフイルムユニ
ット10の外観を示すものである。レンズ付きフイルム
ユニット10は、写真フイルムカートリッジや各種撮影
機構が内蔵されたユニット本体11とこれを収納する外
ケース12とから構成されている。外ケース12は、ユ
ニット本体11に組み込まれた巻上げノブ13,シャッ
タボタン14等を露呈させるような輪郭となっており、
また、撮影レンズ17,ファインダ光学18及び枚数表
示用の表示窓19等を露出させるための穴が設けられて
いる。
【0007】ユニット本体11は、図3に示すように、
本体基部20、カートリッジ付き写真フイルム25、後
カバー21、及び前カバー23とから構成されている。
【0008】前カバー23は、本体基部20の前面に着
脱自在に取り付けられ、本体基部20との間で露光ユニ
ット22を前及び上下方向から覆う。この前カバー23
の上面には、一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャ
ッタボタン14が設けられている。
【0009】本体基部20には、露光開口33を挟んだ
両側に各々隙間を空けてカートリッジ収納室27とフイ
ルムロール室29とが一体に形成されている。カートリ
ッジ収納室27は、カートリッジ26を収納するための
部屋であり、またフイルムロール室29は、カートリッ
ジ26から引き出した未露光の写真フイルム28をフイ
ルムロールの形態で収納するための部屋である。
【0010】カートリッジ収納室27とフイルムロール
室29との底は開口となっており、カートリッジ付き写
真フイルム25を装填した後に、後カバー21に設けた
プルトップ式の底蓋30,31によってそれぞれ光密に
塞がれる。底蓋30は、露光済みの写真フイルム28を
巻き込んだカートリッジ26を取り出す際の蓋である。
【0011】カートリッジ収納室27の上には、巻上げ
ノブ13が回動自在に配置されている。巻上げノブ13
には、カートリッジ26のスプール26bに係合する軸
が一体に形成されている。この軸は巻上げノブ13とと
もにフイルム巻き上げ機構を構成している。巻上げノブ
13は、一部が後カバー21の開口21aから露呈され
ており、この露呈された部分をフイルム巻き上げ方向
(図2に示す矢印方向)に回転させることによりスプー
ル26bが回転し、撮影済みの写真フイルム28をカー
トリッジ26の内部に巻き上げる。
【0012】巻上げノブ13の外周には歯列13aが形
成されている。この歯列13aには、本体基部20に設
けた逆止爪20aが係合している。逆止爪20aは、巻
上げノブ13がフイルム巻き上げ方向とは逆の方向に回
転操作されることを禁止する。
【0013】カートリッジ収納室27とフイルムロール
室29との間には、暗箱の一部32が設けられている。
この暗箱の一部32の前面には、露光付与機構をユニッ
ト化した露光ユニット22が着脱自在に取り付けられ
る。露光ユニット22には、残りの分割暗箱を一体に形
成したベースに、撮影レンズ17、間欠スプロケット、
フイルム巻き止め機構、シャッタ機構、フイルムカウン
タ機構、及びファインダ光学等が組み込まれている。こ
の露光ユニット22を本体基部20に取り付けることで
暗箱が形成される。
【0014】間欠スプロケットは、本体基部20の暗箱
32の上で、且つカートリッジ収納室27の側に寄った
位置に形成された開口34からフイルム面に向けて突出
される。この位置は、写真フイルムのパーフォレーショ
ン28a,28bの移送軌跡内とされている。間欠スプ
ロケットは、写真フイルム28の1コマ分の移送により
半回転する。この間の回転力を利用してシャッタ機構の
シャッタチャージが行われ、半回転した時点でフイルム
巻き止め機構が作動して写真フイルムの移送と巻き上げ
ノブ13の巻き上げ操作とを阻止する。また、この間の
スプロケットの回転力を利用してフイルムカウンタ機構
の一歩進が行われる。
【0015】写真フイルム28は、フイルム先端とフイ
ルム後端との間の有効露光範囲に、一方の側縁28dに
沿って2個のパーフォレーション28a,28bが2種
類の間隔で交互に配列されており、間隔の長いパーフォ
レーション28b,28aの間の中心が露光開口33を
通る撮影光軸17aに合うように1コマずつ巻き上げら
れて露光が行われる。
【0016】カートリッジ26は、スプール26bの回
転により写真フイルム28を移送可能な構造とされてお
り、フイルム送出口の内部に開閉自在な蓋部材26aが
設けられている。この蓋部材26aは、カートリッジ2
6の内部遮光用であり、この両端には、キー溝が形成さ
れている。これらのキー溝は、スプール26bの軸方向
に沿った側面から外部に各々露呈されている。露光ユニ
ット22とカートリッジ収納室27との隙間には、蓋部
材閉じ機構が内蔵されている。蓋部材閉じ機構は、後カ
バー21の底蓋30を開く動作に連動して蓋部材26a
を閉じる。
【0017】図4は、シャッタ機構、フイルム巻止め機
構、及びフイルムカウンタ機構等の概略を示している。
軸51には、シャッタ駆動レバー44、捩じりバネ4
1、枚数表示板45とが順に挿入される。軸52には、
捩じりバネ42、係止レバー43とが順に挿入される。
符号53は、軸受け開口の中心線を示しており、この開
口には、回転部材39が挿入され、この挿入した側に間
欠スプロケット38が係合する。間欠スプロケット38
は、本体基部20の開口34からフイルム面に向けて露
呈される。
【0018】シャッタ駆動レバー44は、チャージ位置
とレリーズ完了位置との間で回動自在であり、捩じりバ
ネ41によりレリーズ完了位置に向けて付勢されてい
る。係止レバー43は、巻止め爪43dが歯列13aに
係合する巻き止め位置と巻止め爪43dが歯列13aか
ら退避する巻き止め解除位置との間で回動され、捩じり
バネ42により巻き止め位置に向けて付勢されている。
【0019】回転部材39は、下から順に、一対の被押
圧部54aからなる被押圧部54、一対のチャージカム
55aからなるチャージカム55、一対の溝56aから
なる巻止めカム56、及び二歯ギヤ57とがそれぞれ同
軸で一体に形成されている。
【0020】スプロケット38には、短い間隔で並んだ
一対のパーフォレーション28a,28bに順次に噛合
する一対の歯38a,38bが、円周面の回転対称の位
置にそれぞれ二対突設されており、写真フイルム28が
1コマ分の長さだけ移送されることで半回転する。この
スプロケット38は、フイルム1コマ分の移送後に、一
対の歯38a,38bのうち先頭の歯38aがパーフォ
レーション28aから外れ、後続の歯38bがパーフォ
レーション28bに噛合した状態で停止する。
【0021】シャッタ駆動レバー44は、レリーズ完了
位置の際に、立ち上がり片44bが係止レバー43に設
けた立ち下がり片43cに係合して係止レバー43を巻
き止め解除位置で保持する。フイルム移送に従動してス
プロケット38が反時計方向に回転すると回転部材39
も同期回転する。この回転によりチャージカム55は、
回転軌跡内に入り込んだシャッタ駆動レバー44の一端
44aを捩じりバネ41の付勢に抗して押してシャッタ
駆動レバー44をチャージ位置に向けて回転させる。
【0022】シャッタ駆動レバー44がチャージ位置に
到達すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片43c
の回転軌跡から退避して係止レバー43の巻き止め解除
位置での保持を解除する。これにより、係止レバー43
は捩じりバネ42の付勢により巻き止め位置に向けて回
転する。1コマ分の長さだけ写真フイルム28が移送さ
れると、係止レバー43の爪部43bの回転軌跡上に溝
56aが回転してきて、爪部43bが入り込む。これに
より、係止レバー43の巻き止め位置となり、スプロケ
ット38の回転をロックする。このとき、巻止め爪43
dが巻上げノブ13の歯列13aに係合してフイルム巻
き上げ操作を阻止する。
【0023】係止レバー43が巻き止め位置に回転する
途中では、立ち下がり片43cがシャッタ駆動レバー4
4の立ち上がり片44bの回動軌跡内に入り込み、シャ
ッタ駆動レバー44をチャージ位置で保持する。
【0024】シャッタボタン16の押下操作が行われる
と、シャッタボタンの下に設けた押圧ロッド14(図3
参照)により係止レバー43の立ち下がりロッド43a
が押され、係止レバー43が捩じりバネ42の付勢に抗
して巻き止め解除位置に向けて回転する。これにより、
立ち下がり片43cが立ち上がり片44bの回動軌跡内
から外れ、シャッタ駆動レバー44が捩じりバネ41の
付勢によってレリーズ完了位置に向けて瞬時に回転す
る。この回転中に、蹴飛ばしアーム44cがシャッタ羽
根60の一端60aを蹴飛ばす。シャッタ羽根60は、
蹴飛ばされることで軸60bを中心に一往復揺動し、こ
の一往復の揺動中に撮影レンズ17及び絞り開口63を
通過した被写体光が写真フイルム28に入射する。シャ
ッタ羽根60は、撮影レンズ17とこれの背後に配置し
たシャッタ開口63との間に配置されている。このシャ
ッタ開口63は、固定絞りを兼用している。
【0025】シャッタ羽根60は、露光ムラを軽減する
ために、2回の露光を付与する構造とされている。この
構造は、シャッタ羽根60の回転軸60bを中心とする
円弧上に沿って延びた円弧板60cとこの円弧板60に
形成された矩形な開口60eとから構成されている。円
弧板60cは、通常は先端部60dでシャッタ開口63
を遮蔽しており、シャッタレリーズに連動してシャッタ
開口63の前面で一往復揺動する。引き戻しバネ61
は、円弧板60cを復動方向に向けて付勢している。ス
トッパ62は、バネ61の付勢に抗して円弧板60cの
復動方向への回転を阻止して、先端部60dがシャッタ
開口63を遮蔽した状態にする。
【0026】開口60eは、円弧板60cのうち復動方
向にずれた位置に形成されており、円弧板60cがシャ
ッタ開口63の前面で往動する間でシャッタ開口63を
1回横切り、また復動する間で再びシャッタ開口63を
1回横切る。この2回の露光は、開口60eがシャッタ
開口63を通り過ぎて円弧板60cの後端部60fでシ
ャッタ開口63をいったん遮蔽することで2回の露光に
区切られる。この開口60eは、シャッタ開口63の内
径と同じかこれよりも僅かに大きいサイズとされてい
る。このように1回のシャッタレリーズで2回の露光が
瞬時に行われるから、2回の露光でフイルム感度に応じ
た適正露出となるように、引き戻しバネ61の強さを含
めてシャッタ羽根60の揺動速度が決められている。
【0027】シャッタ駆動レバー44がレリーズ完了位
置に回転すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片4
3cの回動軌跡内に入り込んで、係止レバー43を巻き
止め解除位置で保持する。係止レバー43が巻き止め解
除位置の状態となると、巻止め爪43dが歯列13aか
ら退避し、また、爪部43bが溝56aから抜け出して
いる。これにより、次回のフイルム巻き上げ操作が許容
される。
【0028】二歯ギヤ57には、枚数表示板45の外周
に形成された歯列が噛合している。したがって、スプロ
ケット38が半回転すると二歯ギヤ57が枚数表示板4
5を一目盛り分だけ時計方向に回転させる。枚数表示板
45の上面には、その回転ピッチに対応して枚数表示用
の目盛りが設けられている。この目盛りはその時点で撮
影可能なフイルム枚数、すなわち残数表示目盛りとなっ
ているから、この目盛りを表示窓19から観察すること
によって残りコマ数を確認することができる。
【0029】最後のコマに撮影を行った後には、写真フ
イルム28の最も先端側にある一対のパーフォレーショ
ン28a,28bが間欠スプロケット38に到達し、有
効露光範囲外にコマを形成してしまう。このため、これ
らパーフォレーション28a,28bを無効化する必要
がある。この機構は、フイルムカウンタ機構に内蔵され
ており、最後のコマに撮影を完了した後のフイルム巻き
上げ操作により、残りのフイルム枚数が無い旨を表示す
る位置に歩進した時点で、フイルムカウントをロック
し、またフイルム巻き止め機構の作動を阻止するととも
に、間欠スプロケット38の回転をロックする。このと
き、間欠スプロケット38は歯38a,38bの間隔の
長い面をフイルム通路に向けた状態でロックされる。し
たがって、前述した一対のパーフォレーション28a,
28bが到達してもフイルム巻き止め機構が作動せず、
しかも間欠スプロケット38の歯38a,38bが写真
フイルム28に触れることもないから、安全にフイルム
先端部のカートリッジ26への巻き込みが行える。
【0030】被押圧部54aは、スプロケット38の間
欠回転を補助する作用を行うものであり、これらは回転
対称の位置にそれぞれ設けられ、この回転軌跡内には、
板バネ40の先端40aが入り込んでいる。板バネ40
は、被押圧部54aを押圧する。この押圧は、スプロケ
ット38の従動方向に向けて作用され、したがって、ス
プロケット38の歯38a,38bとの間の円周面が写
真フイルム28に対峙してスリップし易い状態でも確実
にスプロケット38をフイルム移送と同じに回転させる
ことができる。
【0031】次に上記構成の作用を説明する。シャッタ
レリーズ後の状態は、スプロケット38の歯38bが短
い間隔で並んだパーフォレーション28a,28bのう
ちパーフォレーション28bに噛合した状態で停止して
いる。シャッタ駆動レバー44は、レリーズ完了位置の
状態とされている。板バネ40は、先端40aが一対の
被押圧部54aの間に入り込んでいる。
【0032】フイルム巻き上げは巻上げノブ13を図2
に示す矢印方向に回転させる。この操作により、写真フ
イルム28が巻き上げられる。このときのフイルム移送
に従動してスプロケット38が反時計方向に回転する。
スプロケット38は、歯38bがパーフォレーション2
8bから抜けた状態となると、この間で板バネ40の先
端40aがいずれか一方の被押圧部54aを押圧するの
で、この押圧力を利用してフイルム移送と同じに従動回
転する。
【0033】その後、長い間隔で並んだパーフォレーシ
ョン28aが到達し、これに歯38aが噛合し、その
後、後続の歯38bが次の短い間隔で並んだパーフォレ
ーション28bに噛合する。この間に、チャージカム5
5aが一端44aを押圧し、シャッタ駆動レバー44を
捩じりバネ41の付勢に抗してチャージ位置に向けて回
転させる。
【0034】シャッタ駆動レバー44がチャージ位置に
回転すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片43c
の回動軌跡内から退避するため、係止レバー43が捩じ
りバネ42の付勢により巻き止め位置に向けて回転す
る。そして、1コマ分の長さだけ写真フイルム28が移
送された時点で、スプロケット38が半回転した状態と
なるため、溝56aに爪部43bが入り込んで係止レバ
ー43が巻き止め位置の状態となる。
【0035】係止レバー43が巻き止め位置となると、
スプロケット38の回転がロックされ、且つ巻止め爪4
3dが歯列13aに係合して巻上げノブ13のフイルム
巻き上げ操作を阻止する。また、係止レバー43が巻き
止め位置となると、立ち下がり片43cが立ち上がり片
44bの回動軌跡内に入り込み、シャッタ駆動レバー4
4がチャージ位置で保持される。この状態では、チャー
ジカム55aが一端44aの回動軌跡内から退避してい
るため、シャッタ駆動レバー44のレリーズ完了位置ま
での回転が許容される。
【0036】撮影は、シャッタボタン14の押下操作に
より行われる。このシャッタレリーズにより押圧ロッド
14aが係止レバー43を巻き止め解除位置に向けて押
圧する。これにより、係止レバー43が回転し、立ち下
がり片43cが立ち上がり片44bの回転軌跡から退避
するため、シャッタ駆動レバー44が捩じりバネ41の
付勢によりレリーズ完了位置に向けて瞬時に回転する。
この間の回転で蹴飛ばしアーム44cがシャッタ羽根6
0の一端60aを蹴飛ばす。
【0037】シャッタ羽根60は、図1(A)に示すよ
うに、ストッパ62に当接してバネ61の付勢に抗して
停止している。この状態は、円弧板60cの先端部60
dでシャッタ開口63を遮蔽している。そして、同図に
示す矢印方向に一端60aが蹴飛ばされると円弧板60
cは、バネ61の付勢に抗して軸60bを中心に時計方
向に回転する。この回転方向が往動方向であり、この方
向に向けて回転する間に同図(B)に示すように、開口
60eがシャッタ開口63を横切る。その後、円弧板6
0cは、開口60eがシャッタ開口63を通過するまで
往動方向の回転が継続され、同図(C)に示す状態とな
る。このとき、円弧板60cの後端部60fでシャッタ
開口63が遮蔽される。
【0038】この1回目の露光は、開口60eを横切ら
すから、シャッタ開口63を開き始めた側から再び閉じ
る。したがって、シャッタ開口63のうちの両側に入射
する光束の光量が同じになる。
【0039】同図(C)に示す状態となると、蹴飛ばし
アーム44cが一端60aを通り過ぎた位置まで移動
し、一端60aの蹴飛ばしが完了している。したがって
これ以降は円弧板60cが引き戻しバネ61の付勢によ
り元位置に向けて回転する。この回転方向が復動方向と
なる。この復動中に、同図(D)に示すように再び開口
60eがシャッタ開口63を横切る。そして、ストッパ
62に当接することで最初の状態に戻る。このとき、シ
ャッタ駆動レバー44がレリーズ完了位置に達してお
り、蹴飛ばしアーム44cが同図(E)に示す位置で停
止している。
【0040】この2回目の露光も、開口60eがシャッ
タ開口63を前述したと反対側から開き始め、この開き
始め側から閉じるから、シャッタ開口63の両側に入射
する光束の光量が同じになる。これにより、シャッタ開
口63の両側で露出時間を同じにすることができる。し
たがって、露光開口33にセットされた写真フイルム2
8には、撮影画面の周辺部に生じる露光ムラを軽減した
画像で露光される。なお、2回の露光は、瞬時に行われ
るから、被写体が動いて輪郭がぶれて写るようなことは
ない。
【0041】シャッタ駆動レバー44がレリーズ完了位
置に回転すると、立ち上がり片44bが立ち下がり片4
3cの回転軌跡内に入り込んで係止レバー43を巻き止
め解除位置に保持する。以下、前述した操作を繰り返す
ことで、写真フイルム28あ巻き上げられ、またシャッ
タ駆動レバー44がチャージ位置に戻され、有効露光範
囲のフイルム後端側のコマに露光が順次に行われ、露光
済みの写真フイルム28がカートリッジ26に内部に収
納される。なお、シャッタ駆動レバー44がチャージ位
置に移動する過程では、蹴飛ばしアーム44cが一端6
0aを乗り越えるためシャッタ羽根60を回転させるこ
とはない。
【0042】最後のコマに撮影を完了した後には、枚数
表示板45がこの旨を表示する位置に回転している。こ
のとき、枚数表示板45の下面に形成した突起45aで
係止レバー43の突起部43eを当接させ係止レバー4
3を巻き止め解除位置の状態で保持する。これによりフ
イルム巻き止め機構が作動しないから、全部の写真フイ
ルム28をカートリッジ26の内部に巻き込むことがで
きる。
【0043】使用済みのレンズ付きフイルムユニット1
0は、そのまま現像所に提出され、ここで底蓋30が開
かれる。この底蓋30の開き動作に連動して蓋部材閉じ
機構が作動してカートリッジ26の蓋部材26aが閉じ
られる。
【0044】取り出したカートリッジ26は、確実に蓋
部材26aが閉まっているから、暗室で蓋部材26aを
開いた後に、スプール26bをフイルム送り出し方向に
回転させる。これにより、写真フイルム28がフイルム
送出口から外部に送り出され、露光済みの写真フイルム
28を簡単に現像処理できる。現像した後には焼付け処
理が行われて、プリント写真が得られる。現像済みの写
真フイルム28は、元のカートリッジ26に戻されてプ
リント写真とともにユーザーに返却される。
【0045】次に、ストロボ内蔵タイプのレンズ付きフ
イルムユニットの場合について説明する。このタイプに
は、ストロボユニットが内蔵されている。周知のよう
に、ストロボユニットには、昇圧回路、メインコンデン
サ、シンクロスイッチ、電源電池、メインコンデンサ、
ストロボ発光部等を回路基板に取り付けた構成とされて
おり、前カバーに設けたストロボスイッチを押圧するこ
とで電源電池からの電圧を昇圧してメインコンデンサに
充電が開始しされる。
【0046】充電完了後にシャッタレリーズを行うと、
シャッタ羽根60に一体に形成した押圧部60fによっ
てシンクロスイッチがONする。このタイミングは、図
1(B)の動作点、すなわち、往動時に開口60eがシ
ャッタ開口63を横切ってシャッタ開口63を全開させ
た時点となっている。これにより、シャッタレリーズ時
に近いタイミングでストロボ発光部からストロボ光が照
射され、被写体に反射した光が撮影レンズに入射して露
光が行われる。
【0047】シンクロスイッチは、細長い弾性を有する
導体片を上下に所定間隔離して一対設けた構成とされて
いる。シャッタ羽根60の押圧部60fは、往動時に上
側の導体片を下側の導体片に接触させてシンクロスイッ
チをONする。その後は一対の導体片を乗り越えて図1
(C)の動作点まで回転する。復動時に再びシンクロス
イッチをONするが、このときにはメインコンデンサが
放電された直後なのでストロボ発光が行われることはな
い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、シャ
ッタ羽根に開口を設け、シャッタ羽根が一往復揺動する
間の往動中に開口がシャッタ開口を1回横切り、また復
動中に再び開口がシャッタ開口を1回横切るようにした
から、シャッタ開口を開閉する際に開口はシャッタ開口
の開き始め側から開いて、再び開き始め側から閉じるか
ら、シャッタ開口の両側で露出時間が同じになる。した
がって、特に撮影レンズに大きな角度をもって入射して
撮影画面の周辺部に向かう斜入光束のうち、シャッタ開
口の両側を通る光束との光量を同等にすることができる
ため、撮影画面の周辺部に生じるわずかな露光ムラを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッタ羽根の一往復の回転を示した説明図で
ある。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】シャッタ機構、フイルム巻止め機構、フイルム
カウンタ機構等の概略を示す斜視図である。
【図5】従来技術で説明したシャッタ機構を示す説明図
である。
【符号の説明】
17 撮影レンズ 59 固定絞り 60 シャッタ羽根 60c 円弧板 60e 開口 63 シャッタ開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタレリーズによりシャッタ羽根を
    蹴飛ばしてこのシャッタ羽根をシャッタ開口の前面で瞬
    時に一往復揺動して写真フイルムに露光を行うシャッタ
    装置において、 前記シャッタ羽根に開口を設け、シャッタ羽根が一往復
    揺動する間の往動中に開口がシャッタ開口を横切り、ま
    た復動中に開口が再びシャッタ開口を横切るようにした
    ことを特徴とするシャッタ装置。
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