JPH0924394A - 泥状有機廃物の発酵処理装置並びに発酵処理法 - Google Patents

泥状有機廃物の発酵処理装置並びに発酵処理法

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JPH0924394A
JPH0924394A JP7199085A JP19908595A JPH0924394A JP H0924394 A JPH0924394 A JP H0924394A JP 7199085 A JP7199085 A JP 7199085A JP 19908595 A JP19908595 A JP 19908595A JP H0924394 A JPH0924394 A JP H0924394A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 占有設置面積が小さくてすみ、而も泥状有機
廃物の堆肥化処理を効率良く行うことができる泥状有機
廃物の発酵処理装置と発酵処理法を提供する。 【解決手段】 発酵タンク1を回転自在に横設し、その
両端に原料投入用スクリューコンベア17と取出用ボッ
クス31を設け、取出用ボックス31の外側からエア供
給主管32を発酵タンク1内に導入し、導入端部から分
岐せしめた複数本のエア吹出用支管33を発酵タンク1
の周壁の下部内周面近傍に導き且つその長さ方向に延び
るように配設し、その水平に延びる管部にエア吹出孔を
穿設する一方、その外部導出管部を排気用ブロア装置4
8に接続して成り、必要に応じ、泥状有機廃物の堆肥化
処理物を発酵タンク1から取り出し、泥状有機廃物の所
定量と混ぜて原料投入用スクリューコンベアを介して発
酵タンク1内に投入することを繰り返すリサイクル発酵
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糞尿その他の各種
の泥状有機廃物を好気的に高温発酵処理して堆肥化する
処理装置並びに発酵処理法に関する。
【0002】
【従来の技術並びに発明が解決しようとする課題】従
来、家畜の糞尿を発酵乾燥し、堆肥とする処理するに
は、一般に50〜100メートルにも及ぶ極めて長手の
糞尿堆積用ピットをコンクリートにより構築し、該ピッ
ト上に設けた軌道上に撹拌機を備えた台車を往復走行さ
せる極めて大規模な家畜用糞尿の堆肥化処理用発酵設備
は公知である。しかし乍ら、かゝる設備は、ピットの構
築、その他設備作業に相当の時間を要し、相当な設備費
がかゝるばかりでなく、その運転中には、発酵中の高熱
の糞尿堆積層を走行台車の撹拌機による撹拌により、水
蒸気、アンモニアなどの有機質分解ガスを含む臭気のあ
る有害なガス霧が立ち昇り、その屋舎内に放散し、衛生
上悪く、作業環境を悪化し、また周辺の環境汚染などの
不都合をもたらす。一方、小規模な堆肥化処理用発酵装
置として、縦型コンポや横型キルンのタンク内発酵装置
が公知であるが、いずれも原料を単にその処理装置内を
一定時間で通過させるだけであるため、家畜糞尿は、発
酵乾燥の不充分なまゝ排出口から出してしまい、良好な
堆肥化処理物が得られない嫌いがある。また、家畜糞尿
の発酵処理に当たり、これに、オガ屑などの別に用意し
た水分調整材を所定量添加し、発酵に適した含水率に調
整しているので、水分調整材の消費量が増大し、製造コ
ストの増大をもたらし、また、その混合作業に多大の労
力を有するなどの不都合を伴う。従って、このような従
来の家畜糞尿の発酵乾燥装置の不都合を解消することが
望まれ、この要望を満足せしめるため、出願人は、先
に、特願平6−235952号として、トラックなどで
搬送可能な密閉型の発酵タンク内で家畜の糞尿ばかりで
なく、下水終末処理場汚泥、し尿処理汚泥、水産業汚
泥、外食産業や過程などからの調理廃物の粉砕汚泥など
に適用できる各種の泥状有機廃物の処理装置とその処理
法を提案し上記の従来の課題を解消した。しかし乍ら、
発酵タンク内に投入した混合堆積物全体に均一且つ充分
にエアが行き亘らず、従って、均一且つ良好な堆肥化処
理物が得られない傾向があることが認められた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、先に提案の泥
状有機廃物の発酵処理装置と処理法を改善し、発酵タン
ク内の被処理物の堆積物に対し均一且つ充分に空気の接
触が行われて好気的高温発酵の向上をもたらす泥状有機
廃物の発酵処理装置と処理法を提供するもので、その装
置は、発酵タンクを回転自在に横設し、その内部空間内
に、その後端壁に設けた開口部を貫通して原料投入用ス
クリューコンベアを設け、その前端壁に設けた堆肥化処
理物排出用開口部に連通して堆肥化処理物取出用の開閉
蓋を備えた取出用ボックスを設け、該取出用ボックスの
外側からエア供給主管を該取出用ボックス並びに該堆肥
化処理物排出用開口部を貫通して該発酵タンクの内部空
間内に導入すると共に、該エア供給主管の導入端部から
分岐せしめた複数本のエア吹出用支管を該発酵タンクの
周壁の下部内周面近傍に導き且つ該発酵タンクの長さ方
向に延びるように配設し、その水平に延びる夫々のエア
吹出用支管に多数のエア吹出孔を穿設する一方、該後端
壁の該開口部を貫通する排気管の導入端開口を該発酵タ
ンクの内部空間の上部に位置させ、その外部導出管部を
排気用ブロアー装置に接続して成る。
【0004】
【作用】該処理装置を用い、次のように作動させるが、
これは本発明の泥状有機廃物の処理法の実施の1例でも
ある。即ち、外周全面を断熱板で被覆された該発酵タン
クを回転させ乍ら、該原料投入用スクリューコンベアに
より含水率約85%の泥状有機廃物と含水率約40%の
水分調整材とを所定の割合例えば容量比で1対3の割合
で混合したものを投入し、該発酵タンクの内部空間内に
その上部空間を存せしめた状態に、通常、その容量の7
〜8分目までその混合物(含水率約60%)堆積せしめ
る一方、該複数本のエア吹出用支管からエアを吹き出さ
せ、エアを該混合堆積物の下面から侵入せしめ、その上
部の空間に抜け出るように強制通風を全面的に行う。次
に発酵タンクの回転を複数本のエア吹出用支管を発酵タ
ンクの下部に位置せしめた状態で止めて該混合堆積物を
静置した状態とし、通気発酵を行う。この間、好気的細
菌による混合堆積物の発酵分解が盛んに行われ、経時的
に高温発酵乾燥が促進され、この間、含有水分の蒸発と
アンモニアその他の有機質分解による異臭の有害ガスの
発生が促進される。かくして、その発酵堆積物の上方の
空間に発生した水蒸気、異臭ガスは通気するエアに担持
されて抜け出る。一方、排気用ブロアー装置の作動によ
り、該排気管の導入端開口より上記の水蒸気、ガスを含
むエアは吸引され外部に排除されるので、発酵タンク内
のエアの強制通気発酵が良好に行われる。このような通
気下での発酵処理を長時間例えば7〜8時間行った後、
発酵タンクを短時間回転させて、発酵堆積物が崩れて切
り返しが行われる。この切り返しにより、該発酵堆積物
中に籠っている水蒸気や異臭、有害ガスが上部空間に放
出されると同時に流動堆積物の内部は上部空間に大きく
露出して空気に触れるので、発酵乾燥作用が促進され
る。その回転はゆっくり回転させることが好ましく、例
えば5分間で1回転する程度で回転せしめる。この回転
は少なくとも1〜所望ならば数回行う。次で、再び発酵
タンクの回転を止め、再び上記の長時間の通気発酵を行
い、次で発酵タンクの回転による該発酵堆積物の切り返
しを行う。次で、再びその回転を停止させて上記の通気
発酵を行うことを繰り返す、かくして、1日に、8時間
の通気発酵を3回行い、その間2回の切り返しのための
回転を行う。かゝる発酵処理を数日間、例えば4〜5日
間行うと異臭の殆どない而も含水率約40%に乾燥した
堆肥化処理物が得られる。その後、取出用ボックスの蓋
を開け、発酵タンクを回転させて該堆肥化処理物を外部
に取り出す。
【0005】この装置において、該原料投入用スクリュ
ーコンベアの回転軸の導入端部を延長し、その延長軸部
に多数の撹拌爪をその周面並びに軸方向に配設するとき
は、該原料投入用スクリューコンベアにより投入される
泥状有機廃物と水分調整材の混合物を撹拌し均一に細か
く混合せしめられるので、均一な好気的発酵条件が向上
する。
【0006】更に本発明の処理装置において、該撹拌爪
をもつ延長軸部に対向する発酵タンクの周壁の内周面
に、多数の掻き上げ羽根を配設するときは、該混合物は
その内周側では該撹拌爪により撹拌されると同時に、そ
の外周側では掻き上げ羽根により撹拌され、全体の撹拌
作用は増進し、均一に細かく混合された混合物が得られ
る。
【0007】更に、各吹出用支管は、該発酵タンクの内
周壁面に固定具により固設し、且つその上面に配設した
各エア吹出孔の上方にスペースを存して遮蔽板を設ける
ときは、該吹出用支管は所定位置に不動に設置される一
方、該吹出孔に被処理物が詰まることなく、安定良好な
エアの吹き出しを確保できる。
【0008】該エア供給主管の外部導出管部に、補助熱
源としての加熱装置とエア導入用ブロアー装置を設ける
ときは、必要に応じ、冷たい外気を加熱して適度に昇温
したエアとして発酵タンク内に吹き込むことができ、冬
季においても高温発酵を確保することができる。
【0009】更に、該排気用ブロアーは導出管を介し脱
臭槽に接続するときは、排気中の水蒸気やアンモニアな
どの異臭のある有害な有機質分解ガスを該脱臭槽内で除
去することができるので、作業環境を向上し、外気の汚
染を防止し得られ、汚染公害のない発酵処理装置が提供
され、所望の設置場所に設置でき有利である。
【0010】該取出用ボックスの外部下方に、粉砕機を
介し又は介することなく、該発酵タンクと直交して取出
物搬送用コンベアを設けるときは、該取出用ボックスの
開閉蓋を開けて、取り出した堆肥化処理物を粉砕し又は
粉砕することなく、該搬送用コンベアを介し製品として
又は水分調整材として側方へ取り出すことができる。
【0011】更に、上記の本発明の泥状有機廃物の発酵
処理装置において、その該発酵タンクの外側に、これに
沿い、泥状有機廃物の受容槽から斜め上向きに立上がる
立上がり泥状有機廃物搬送用スクリューコンベアと該取
出物搬送用コンベアの1側端の下方に下端部を臨ませ、
且つ斜め上向きに立上がる立上がり水分調整材搬送用コ
ンベアとを併設し、該原料投入用スクリューコンベアに
一端が連通し且つこれに対し直角方向に延びて架設した
横引きスクリューコンベアに、該立上がり泥状有機廃物
搬送用コンベアの上端部と該立上がり水分調整材搬送用
コンベアの上端部を搬送時に接続して成る泥状有機廃物
の発酵処理装置に構成するときは、該発酵タンク内に既
に製造されている堆肥化処理物の一部を取出用ボックス
の蓋を開けて取り出し、これを水分調整材として該水分
調整材搬送用立上がりコンベアにより、横引きコンベア
を介して原料投入用スクリューコンベアに供給すると共
に、この水分調整材に対し適当な配合割合の泥状有機廃
物を立上がり泥状有機廃物用搬送スクリューコンベアに
より該横引きコンベアを介して原料投入用スクリューコ
ンベアに供給し得られ、而してこれらの配合物を該発酵
タンク内に投入してその混合物を所定の含水率の混合物
とすることができ、その混合堆積物を上記と同様に、発
酵タンクの停止下での長時間に亘る通気発酵処理と次で
発酵タンクの回転による該発酵堆積物の切り返しを1日
に必要回数繰り返し行った後、再び取出用ボックスの蓋
を開けて堆肥化処理物の一部を取り出し、これを上記の
ように水分調整材として使用し、所定の配合で割合する
泥状有機廃物と共に原料投入用スクリューコンベアを介
して発酵タンク内に投入して混合堆積物とし得られ、以
下順次同様に堆肥化処理物の一部を次々と水分調整材と
して使用することを繰り返せるので、リサイクル使用す
ることができる。このように、本発明によれば、発酵タ
ンク内に製造した堆肥化処理物を水分調整材としてリサ
イクル使用するときは、泥状有機廃物の処理の都度、別
個に用意したおが屑などの水分調整材を使用しないで発
酵処理を行うことができ、新たに水分調整材の消費をす
ることなく、またその消費量を著しく減少でき、作業を
簡単にし、安価な堆肥化処理物を連続的に循環して製造
できる。
【0012】この場合、下面に堆肥化処理物取出口を設
けた該横引きスクリューコンベア又は該取出物搬送用コ
ンベアを正,逆走行可能とするときは、いずれか一方の
コンベアから堆肥化処理物を適時取り出し、ストック場
に搬送堆積し、完熟堆肥とすることができる。
【0013】本発明の上記リサイクル式発酵処理装置に
おいて、水分調整材をその水分調整材搬送用コンベアを
使用して泥状有機廃物との配合を行うときは、人手によ
る両者の所定量の混合を廃止することができると共に、
発酵タンク内におが屑などの別個に用意した水分調整材
を初回だけ該発酵タンク内に投入して準備し、該発酵タ
ンクからその一部づつを順次取り出して泥状有機廃物と
の発酵タンクへの混合投入、発酵処理を順次行うように
し、その後は前記したように引き続き得られる堆肥化処
理物を順次取り出し、これを水分調整材として順次、戻
して使用するリサイクル式の前記した発酵処理を行うこ
とができる。即ち、その処理法は、発酵タンクを回転し
乍ら、該原料投入用スクリューコンベアにより、おが屑
などの別個に用意した水分調整材を該発酵タンク内部空
間内にその上部空間を存せしめた状態に投入混合堆積し
た後、該発酵タンクを回転し乍ら、該取出用ボックスの
蓋を一旦開閉して該水分調整材の一部を取り出しこれを
取出物搬送用コンベアから該水分調整材搬送用コンベア
と該横引きスクリューコンベアを介して該原料投入用ス
クリューコンベアに供給すると共に、該水分調整材と配
合すべき所定量の該泥状有機廃物を該泥状有機廃物搬送
用スクリューコンベアと横引きコンベアを介して該原料
投入用スクリューコンベアに供給し、その両者を発酵タ
ンク内に投入混合堆積した後、発酵タンクの回転を停止
してその混合堆積物に対し長時間の通気発酵と次で発酵
タンクの回転によるその発酵堆積物の切り返しとを行う
ことを複数回繰り返した後、再び前記と同様にして発酵
タンクから該水分調整材の一部を取り出し、これを前記
と同様に所定量の泥状有機廃物と共に該原料投入用スク
リューコンベアに供給し、その混合物を該発酵タンク内
に投入混合堆積した後、前記と同様に長時間の通気発酵
と発酵タンクの回転によるその発酵堆積物の切り返しを
繰り返し行った後、再び前記と同様に発酵タンクから該
水分調整材の一部を取り出し、前記と同様にしてこれを
所定量の泥状有機廃物と混合して該発酵タンク内に投入
混合堆積し、前記と同様の発酵処理と次で回転による切
り返しとを行う発酵処理を複数回繰り返し、該発酵タン
ク内に最初に準備した所定量の該水分調整材が発酵タン
ク内になくなるまで繰り返し、次で発酵タンク内で製造
された先に順次投入した混合物の堆肥化処理物を発酵タ
ンクから順次取り出し、これを水分調整材として、以後
は、請求項12記載の発酵処理法を行うことを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態並びに実施例】本発明の実施例を添
付図面につき詳述する。本発明の発酵タンクは、表面全
面を断熱板で被覆された鋼製などの金属製の円筒状ドラ
ム式の発酵タンクから成り、その大きさは、例えば1日
に泥状有機廃物処理すべき量に応じて、トラックなどで
現場に運送できるものを含めて大小種々のものを製造で
きる。例えば、容量20M3 、全長7m、直径2mの比
較的小型のものから、容量約53m3 、全長約12m、
直径約2.5m、容量73m3 、全長19.6m、直径
2.5mなどの大型のものなど、例えば、生糞などの泥
状有機廃物を1日に0.5t〜5t程度のものなどであ
る。該発酵タンク内には通常、泥状有機廃物をその容量
の70〜80%投入しその上部に空間を存した状態で混
合堆積し、4〜5日間滞湯させて密閉状態で堆肥化処理
することが適当である。勿論、その大きさは上記に限定
されない。
【0015】図面で1は発酵タンクを示し、該発酵タン
ク1は設置現場に据え付けた鋼製の基台2上に回転自在
に次のように横設する。即ち、該基台2の前部及び後部
の左右に夫々一対配設した回転用受台3の受ロール3a
上に、該発酵タンク1の前後に配設した鋼製の環状帯枠
4,4を介して正,逆回転自在に横設する。
【0016】該発酵タンク1は、その中間に鋼製の環状
スプロケット保持枠5に連結具5aを介し取り付けた環
状スプロケット6を設け、駆動装置据付用基台2a上に
設けた可逆回転可能のモータ7の駆動軸に連結した変速
機8とにチェーン9を掛け渡し、該モータ7の駆動によ
り、該発酵タンク1を回転自在とした。尚、モータ7は
インバータ装置により回転速度は調節自在である。
【0017】図示の例では、円筒状の該発酵タンク1の
後端壁1aはその中心に開口部10を有する垂直壁と
し、その前端壁1bはその中心に発酵タンク1の堆積物
などの取出物を取り出す堆肥化処理物などの取出物の排
出用開口部11を有する截頭円錐状の後端壁とし、その
鋼製の発酵タンク1は、その外周面全面にその後端壁1
a、前端壁1b及びこれらの中間の円筒状壁1cにおい
て、その鋼製の発酵タンク1の外周面を断熱材12で被
覆する。該断熱材12はその表面を合成樹脂製の成形被
覆板13で保護した。該断熱材12は、グラスウールな
どの無機繊維、有機繊維などの繊維、マット、発泡プラ
スチック成形板などで適宜の厚さの断熱層に形成する。
図示の例では、該発酵タンク1に半割りのR.F.P製
の半円胴状成形被覆板13,13をグラスウールマット
から成る断熱材12を介して上下から冠せて、その各被
覆板13の左右に突出するリブ13a,13aを重合
し、結着具14でその長さ方向に所望間隔を存して両者
を結着し、発酵タンク1を被包固定する。15は、発酵
タンク1の静止時は、通常、頂面に位置する保守、点検
用のマンホールを示し、その開口部には、これに環状パ
ッキンを介して気密に開閉自在に施されたマンホール蓋
16を具備する。該蓋16の上面には、図面しないが断
熱材で被覆しても良い。かくして、発酵タンク1は、そ
の全外周面を断熱材12で被覆することにより外気から
遮断されるので、後記する高温発酵を良好に維持し発酵
乾燥処理を促進することができる。
【0018】該発酵タンク1の、後端壁1aの該開口部
10には、原料投入用スクリューコンベア17の先端部
を貫通し、該発酵タンク1の内部空間18内に臨ませる
ようにした。該原料投入用スクリューコンベア17は、
機枠台19上にこれから直立する左右の腕19a,19
aにより固設され、その後部上面に設置したギャードモ
ータ20により、スプロケットチェーンホイール機溝2
1を介してスクリューコンベア本体17aを回転せしめ
るようにした。
【0019】本発明によれば、該原料投入用スクリュー
コンベア17より該発酵タンク1内に投入される際に泥
状有機廃物と水分調整材との配合物を撹拌混合せしめる
ため、該原料投入用スクリューコンベア17の回転軸1
7bを延長する延長軸部22、図示の例では、発酵タン
ク1の内部空間18内に、発酵タンク1の全長のほゞ4
分の1の長さまで延びる延長軸部22を設け、その周面
並びにその長さ方向に多数の撹拌爪23,23,…を配
設することが好ましい。尚、これらの撹拌爪23,2
3,…は、図示のように螺旋状に配設することが更に好
ましい。該延長軸部22の先端部は、軸受24を介し
て、その外周の該発酵タンク1の周壁内面に一端を溶接
により固定され内端を中心軸に向かって延び且つ等間隔
で配設された放射状の4本の鋼製のアングルステー25
により回転自在に支持されるようにした。26は、該軸
受24とこれらステー25とを連結する連結部材を示
す。
【0020】更に、本発明によれば、螺旋状の送り羽根
27を該発酵タンク1の円筒状の周壁の内周面に設ける
ことが好ましい。該螺旋状の送り羽根27は、例えば、
肉厚6mm、高さ200mm、ピッチ300mmとす
る。図示の例では、投入された混合物を更に充分に撹拌
するため、前記の撹拌爪23,23,…に対向する周壁
の内周面に多数の掻き揚げ爪28,28,…を配設す
る。この場合、これら掻き揚げ爪28,28,…は螺旋
状に配設することが好ましい。これら掻き揚げ爪を配設
した場合は、上記の螺旋状の送り羽根27は、その前方
の前記のアングルステー25より前方の発酵タンク1の
全長の内周面に設けた。
【0021】更に、本発明によれば、該発酵タンク1の
前端壁1bの中心に設けた該開口部11の外側に、その
開口部11を囲繞して該混合物の堆肥化処理物などの取
出用の開口29を開閉する蓋30を備えた取出用ボック
ス31を設ける一方、該取出用ボックス31の外側から
エア供給主管32を該取出用ボックス31の内側壁31
aの中心に設けた開口部31b並びに該処理物などの排
出用開口部11を貫通して発酵タンク1の内部空間18
内に導入すると共に、該エア供給主管32の導入端部か
ら分岐せしめた複数本のエア吹出用支管33を、下向き
に該発酵タンク1の周壁の底部内周面近傍に導いた後、
該発酵タンク1の略全長に亘り、該前端壁1bの近傍ま
で水平に延びるように配設し、その水平に延びる夫々の
エア吹出用支管33に多数のエア吹出孔33a,33a
…を穿設し、該エア供給主管32を介し夫々のエア吹出
用支管33からエアを該発酵タンク1の周壁の下部壁底
面側から上方へ吹き出すようにした。
【0022】該取出用ボックス31は、その左右両側壁
の外面に該基台2上に設置した支持機台枠34の左右の
L字状鋼板から成る水平に延びる支持アーム34a,3
4aにより支持されている。その内側壁31aの中央に
設けた開口部31bは前記したように該発酵タンク1の
開口部11と連通し、該開口部11を囲繞して設けた環
状の溝枠31c内に該開口部11の頸部11aに設けた
鍔部11b内に遊嵌するようにした。尚、該取出用ボッ
クス31の前記の堆肥化処理物取出用開口29と該取出
用開口29に開閉自在の蓋板30は、その外側壁31d
の下部に設けた。30aは蓋板上縁を外側に折り曲げて
形成した把手である。図示の例は、左右に2つの取出用
開口29,29を配設し、その各開口29の垂直方向の
両側縁に左右一対の嵌合溝枠29a,29aを配設し、
その夫々の嵌合溝枠29a,29aに該蓋板30を上下
方向に嵌合自在とした。尚、該取出用ボックス31の底
壁31eは、該開口29に向かって加工する傾斜底面と
し、堆肥化処理物をその傾斜底壁の傾斜面を介して外部
に取り出し易いようにすることが好ましい。尚、該取出
用ボックス31の頂壁31fには、これに穿設した内部
観察用透孔35とその上面に着脱自在の嵌合蓋36とそ
の側方に二次空気取入口37を設けた。
【0023】該取出用ボックス31の外側壁31dを貫
通するエア供給主管32外周面には、該垂直壁31dの
外面に取付座38を介し取り付けた軸受部材39を介在
させた。一方、該エア主管部32は、該取付用ボックス
31を貫通する下流側管部32aとその上流側の管部3
2bとに分離されて構成され、その分離した両管部32
a及び32bの対向端部の夫々の外周面に管状ベアリン
グ継手部材40を介して連結され、かくして、該下流側
管部32aは、その外周面に固着した筒状部から放射状
に延びる複数本の取付用アーム41の先端部をその発酵
タンク1の該開口部11の頸部11a内周面に溶接など
により取り付けた。かくして、該下流側管部32aは、
発酵タンク1が回転したときこれにつれて回転するが、
該上流側管部32bは、該発酵タンク1の回転に影響さ
れることなく不動に構成した。
【0024】該エア供給主管32の導入端に、これに対
し直交して横方向に延びる主管延長部を介して分岐され
た複数本の、図示の例では、中央の1本とその左右に等
間隔に配設された2本の合計3本のエア吹出用支管3
3,33,33は、その発酵タンク1の下部周壁面近傍
に向かって下降した後、その略全長に亘って水平に延び
るように配設した。その先端は閉塞端とした。この場
合、その各エア吹出用支管33の長さ方向に適当の間隔
を存して多数個のV字状に折り曲げた固定板42を、そ
の両端を発酵タンク1の内周面に溶接により取り付け、
各エア吹出用支管33を不動に発酵タンク1の底面に固
設することが好ましい。
【0025】尚、各エア吹出用支管33にはその上面に
多数のエア吹出孔33a,33a,…を配設し、好まし
くは、その各孔33aの上面にエアスペース43を存し
てV字状などの遮蔽板44を溶接などにより固設する。
これにより、処理中の原料により該エア吹出孔33aよ
りエアの吹き出しを確保することができる。
【0026】該エア供給主管32の上流側管部32b
は、エア導入用ブロア装置45に接続され、その中間に
加熱装置46、例えば電熱線を内蔵したエアヒータ筐4
6を介在させる。然るときは、必要に応じ、該ブロア装
置46により取り入れたエアを該エアヒータ筐46内で
加熱し必要な温度に昇温させた温風又は熱風として該エ
ア供給主管32を介し夫々エア吹出用支管33から発酵
タンク1内に下部から吹き出させ、発酵タンク1内の被
処理物の堆積層に下面から上部空間18aに通気せしめ
る強制通気を行わせ、この通気下での高温発酵を行うこ
とが確保されるようにすることができる。特に、冬季の
場合、該加熱装置46は、冷たい外気を所定の温度まで
加熱する加熱補助源として作用せしめることができ、被
処理物の安定した高温発酵処理を行うことができる。
尚、熱源は電熱の他、重油、灯油の燃焼廃棄物の焼却等
に変えることができる。
【0027】更に、本発明によれば、該発酵タンク1の
後端壁1aの該開口部10を気密に貫通して排気管47
を設け、その導入管部47aの開口47bを、該発酵タ
ンク1の上部空間18aに位置させ、その外部導出管部
47cを排気用ブロア装置48に接続する。かくして、
発酵タンク1内にその容量の70〜80容量%投入され
た被処理物の堆積層aの仮想線で示す上面の上方の空間
18a内に該排出管47の上端開口47bが位置するの
で、その発酵中に発生する水蒸気、有機廃物の分解によ
り発生するアンモニアなどの各種ガス及び前記の各エア
吹出用支管33から吹き出したエアが該堆積層aの下面
から侵入上昇し、該層aを通過してその上面から抜け出
る通気エアを該ブロア装置48の作動により外部に吸引
排気するようにし、被処理物の高温発酵乾燥処理を促進
するようにした。尚、図示の実施例では、該排気管47
の該後端壁1aを気密に貫通せしめる構成は、該後端壁
1aに設けた開口部10を該排気管47の中間管部47
dを前記した開口部1aを貫通する原料投入用スクリュ
ーコンベア17の円筒部17cの外周面を囲繞する円環
状のジャケット型の大径の中間部47dを貫通するに足
る開口部10とし、これに該ジャケット型中間部47d
を貫通せしめ、その該後端壁1aの外面に環状シール部
材49を介して取付座板50を施し、固定部材51で結
着して該開口部10と該ジャケット型中間管部47cと
の環状間隙間を気密に封口した。尚、該ジャケット型の
中間部47dは該支持機台枠19から直立する左右の保
持枠19a,19aで結着保持されている。尚、該排気
用ブロア装置48は、前記の原料投入用スクリューコン
ベア17を支持する基台2上に設置した支持機台枠19
の下部の空間を利用しその空間内に収めることにより、
コンパクトに組み込んだ。
【0028】更に本発明によれば、該排気用ブロア装置
48は、その導出管48aを介して脱臭槽52に接続せ
しめることが好ましい。これにより、前記の排気される
水蒸気及びガスを吸着により捕集し、外気の異臭や異臭
有害ガスなどによる汚染を防止し得られる。該脱臭槽5
2は、地上にコンクリート鉄などの堅牢な筐形の容器5
2aと、その下方に排気ガス流入用空間52bを存せし
めて、支持用囲枠52c上に張設された金網などの合成
のメッシュシート52d上に堆積せしめたおが屑、活性
炭などの任意の脱臭剤の堆積層52eとから構成され
る。かくして、本発明の発酵処理装置の泥状有機廃物の
堆肥化処理中に、外部に有害ガスや水蒸気の放出がなく
密閉状態で行うことができ、衛生的であり、作業環境を
良好にし、円滑な作業ができ、周囲の機器や大気汚染を
防止し得る。該脱臭槽52の構成は、図示の例に限定さ
れず、密閉式の塔内に多数の棚段式に設けるなど所望に
構成して良い。
【0029】該発酵タンク1の該取出用ボックス31の
外部下方には、該発酵タンク1の長さ方向に直交して基
台2上に設置した取出物搬送用コンベア53を設ける。
好ましくは、そのコンベア本体は、幅方向にV字状のコ
ンベアベルト53aとこれを保持するフレーム53bと
から成り、これを可逆モータ54により、いずれの方向
にも走行できるようにすることが好ましい。53bは、
コンベアベルト53aと該モータ54を保持したフレー
ムを示す。
【0030】本発明によれば、好ましくは、該取出用ボ
ックス31の外部下方に設置した該取出物搬送用コンベ
ア53との間に粉砕機55を介在させる。該粉砕機55
本体は、該取出物搬送用コンベア53の長さ方向に沿っ
て延びる回転軸55aとその周面及びその長さ方向に間
隔を存して多数突設した粉砕爪55b,55b,…とか
ら成り、該回転軸55aは、スプロケットチェーン機構
56を介して連結されたモータ57により回転駆動せし
められるようにした。該粉砕機55の回転軸55aは、
左右一対の支持アーム43a,43aに取り付けられた
囲枠58の長さ方向の対向壁58a,58a受軸部材5
9,59により回転自在に支持され、また該囲枠58の
幅方向の対向壁58b,58bは下端に至るに従い狭幅
となり、粉砕物の飛散を防止すると共にその下方の取出
物搬送用コンベアとして作用する。
【0031】更に本発明によれば、該発酵タンク1の外
側に、各種のコンベアを次のように配設し、該原料投入
用スクリューコンベア17に原料である泥状有機廃物と
水分調整材との混合物を機械力で自動供給できるように
すると共に後述するように、堆肥化処理物を水分調整材
として供給するようにすることが好ましい。即ち、該発
酵タンク1の1側に、その取出物搬送用コンベア53の
1側に該取出物搬送用コンベア53からの取出物を受け
る立上がり水分調整材搬送用コンベア60を次のように
設ける。即ち、該立上がり水分調整材搬送用コンベア6
0の下端を該取出物搬送用コンベア53の一端の下方に
臨ませ、その上端を該原料投入用スクリューコンベア1
7に対し直交し、長手に延び架設された横引きスクリュ
ーコンベア61の上面に開口するホッパー受容口61a
に上端を臨ませるように設ける。62は、該立上がり水
分調整材搬送用コンベア60を支持する支柱を示す。更
にこの水分調整材搬送用コンベア60の外側に且つこれ
と平行して、下端が生糞などの泥状有機廃物の受容槽6
3に臨み、上端部が前記の横引きスクリューコンベア6
1の上面の受容口61bに整合する落し口64aを有す
る連通開口し且つ支柱65により支持される立上がり泥
状有機廃物搬送用スクリューコンベア64を設ける。該
水分調整材搬送用コンベア60の本体は、前記の取出物
搬送用コンベア53と同じ構成を有し、横断面V字上の
ベルトコンベア60aとこれを保持するフレーム60b
とから成り、該コンベア60aは、モータ65により走
行せしめられる該立上がり泥状有機廃物搬送用スクリュ
ーコンベア64は、モータ66によりスプロケットチェ
ーン機構66aを介し回転走行せしめられる。67は、
該立上がり泥状有機廃物搬送用スクリューコンベア64
の支柱を示す。該横引きスクリューコンベア61は、正
転又は逆転が可能である可逆モータ68によりスプロケ
ットチェーン機構66aを介しそのスクリューコンベア
本体を前進、後退のいずれの方向にも走行できるように
し、該横引きスクリューコンベア61は、その前進走行
方向の先端側には原料投入用スクリューコンベア17の
上面の受容口17dに連通する原料落し口51を設け、
その逆転走行方向の後端側に堆肥化処理物落し口61d
を設けた。図面で69は、該水分調整材搬送用コンベア
60の下端にその外周のフレーム60aに取り付けた有
底コ字状の案内受枠、該案内受枠69は、フレーム60
bに連結具69aにより取り付けられ、該水分調整材搬
送用コンベア60の下端部を下面から両側面上方に延び
て囲繞している。尚、該水分調整材搬送用コンベア60
から該横引きスクリューコンベア61に落下供給するた
めの前記の案内用ホッパー61aも該水分調整材搬送用
コンベア60のフレーム60bに連結具により取り付け
られている。70は、該水分調整材搬送用コンベア60
の下端を収容するために敷地面に凹設した窪みを示す。
【0032】上記の本発明の泥状有機廃物の発酵処理装
置、換言すれば、堆肥化処理装置の作動と共に本発明の
発酵処理法を下記に詳述する。先ず第一に、本発明の上
記発酵処理装置を用いて、泥状有機廃物を発酵させ堆肥
化することをバッチ式で発酵処理する方法について説明
する。一般に、牛、豚などの家畜から排泄される糞尿か
ら尿を分離して得られる生糞、即ち、泥状糞尿や下水処
理、し尿処理の汚染などの有機廃物は概して水分80%
前後或いはそれ以上のものであるから、発酵処理に当た
り、水分調整材としておが屑、モミガラなどを混合して
水分含有量約65%又はそれ以下の混合物に調整し、好
気性細菌による発酵に適するようにする必要がある。以
下は、家畜の、例えば含水率85%の牛の生糞を発酵処
理し堆肥化する方法につき説明する。先ず、該立上がり
泥状有機廃物搬送用スクリューコンベア64により該泥
状有機廃物受容槽63内に予め溜めて用意した上記の水
分含有量85%の生糞と該立上がり水分調整材搬送用コ
ンベア60により水分調整材として例えば市販のおが屑
(含水率40%)とを、例えば容量比で生糞1に対しお
が屑3の割合で該横引きスクリューコンベア61に送
り、更にこれを介して該原料投入用スクリューコンベア
17に供給し、その両原料を該原料投入用スクリューコ
ンベア17を介して含有水分約60%に調整された混合
物、即ち被処理物を、所定の回転速度で、例えば、5分
間に1回転の回転速度で回転する発酵タンク1内に、該
発酵タンク1の内部空間18の全容量の約70〜80容
量%までその混合物を投入する。この間、その投入時
に、該混合物は回転する該原料投入用スクリューコンベ
ア17の延長軸部22に配設された多数の撹拌爪23,
23,…により撹拌されると共に、回転する発酵タンク
1の内周面に配設した多数の掻き揚げ爪28,28,…
によって撹拌される。かくして、両原料は更に充分に均
一に混じり合った混合物となり乍ら、その前方の螺旋状
の送り羽根27で前方に送られる。かくして、均一に分
散混合された混合物は、仮想線で示す高さまで発酵タン
ク1の容量の約70%まで堆積された混合物が発酵タン
ク1内に用意され、その混合堆積物aの上面には、該発
酵タンク1の全容量の30%の容量から成る上部空間1
8aが存する状態が得られる。このように、かゝる原料
投入を終了後、発酵タンク1の回転を、その各エア吹出
用支管33,33が下部に位置せしめた状態で停止さ
せ、該エア導入用ブロア装置45を作動し、該エア供給
主管32とその3本のエア吹出用支管33,33,33
を介してその各エア吹出用支管33の発酵タンク1の下
部壁面に沿い略その全長に延びる水平管部に設けた多数
のエア吹出孔33a,33a,…よりエアを吹き出さ
せ、その混合堆積物の全体の下面から上面に向けて通気
せしめ、その通気発酵を行うようにする。一方、同時
に、該排気用ブロア装置48を作動させて該発酵堆積物
を通過し、上部空間18aに吹き抜けたエアを上記の通
気発酵に伴い発生する水蒸気、アンモニアなどの有機質
分解ガスと共に該排気管47の該導入端開口47bより
吸引し、これを導入管部47a、該中間ジャケット型部
47d、該外部排出管部47c、導出管48aを介して
該脱臭槽52内に流入せしめて、排気中に含まれる水蒸
気、異臭ガスを該吸着剤堆積層52eにより吸着捕集す
るようにする。かくして、作業者の作業環境がよく、衛
生的であり、大気の汚染が防止され、密閉下での堆肥化
処理が可能となる。
【0033】本発明の発酵処理法は、特に次のように行
うので、消費電力の節約、運転コストの低下と共に、極
めて良好な高温発酵状態が得られ、大量の泥状有機廃物
を数日間で堆肥化できる。本発明の発酵処理法の基本的
な操作は、次の通りである。発酵タンク1をその3本の
エア吹出用支管33,33,33が下部に位置する状態
で回転を止め、長時間、例えば8時間、静置状態におい
て上記の通気発酵を行うことと次で発酵タンク1をゆっ
くり回転させて、例えば5分間で1回転させて発酵中の
混合堆積物の切り返しを行うことを繰り返す。この切り
返しとは、操作において該混合堆積物はその回転方向側
が盛り上がり、その後、その盛り上がった上部から崩れ
る現象であり、この間に、堆積物中に籠っていた水蒸気
や分解ガスが放出されると同時に乾燥が促進され、同時
に又、内部の混合物は、該上部空間18aの空気に触れ
て有機物の酸化や好気的細菌による有機物の発酵が促進
され、これに伴い温度も80℃近傍まで上昇する。因み
に、エアーの導入による通気発酵を行うとエアーを導入
しないで発酵させる場合に比し6〜7℃程度の温度上昇
が確実に得られ、堆肥化の時間を短縮される。このよう
にして、1日に、発酵タンク1の停止下での8時間の通
気発酵を1回転/5分の回転による切り返しを挟んで3
回行うようにし、かゝる上記と同様の運転の発酵処理を
4日〜5日行うことにより発酵処理は完了し、発酵タン
ク1内の混合物は全て含有水分約40%に乾燥した殆ど
異臭のない良好な堆肥化処理物として得られる。而し
て、このようにして得られた堆肥化処理物を外部に取り
出すには、発酵タンク1を回転しその堆肥化処理物を前
方へ送り出し、該取出用ボックス31の開閉蓋板30を
開けてその該取出用ボックス31の開口部29から流出
せしめ、その下方の取出物搬送用コンベア53上に取り
出し、例えば該取出物搬送用コンベア53を該水分調整
材搬送用コンベア49とは反対方向に走行して、その一
端から外部に取り出すことができる。この場合、原料投
入用スクリューコンベア17を駆動して新たに処理すべ
き1バッチ分の混合物を前記するように順次投入するこ
とにより、その発酵タンク1の回転に伴い該混合物を前
進し、その前方の堆肥化処理物を最後まで押し出すこと
ができる。1バッチ分の堆肥化処理物の取り出し終了
後、再び該取出物ボックス31の該開閉蓋板30を閉
じ、新たに投入された該混合物につき前記と同様にして
バッチ式発酵処理を行う。
【0034】図17は、本発明の発酵処理により上記の
混合物を4日〜5日間で堆肥化処理を行った場合の温度
と含有水分の経日的な変化を示す。同図から明らかなよ
うに、混合物の温度は、実線に示すように、原料投入1
日目の10℃近辺から急上昇し、3日目に80℃近傍ま
で達し、その後も70℃以上の高温発酵を維持する。そ
の含有水分は、投入当初の約60%から経時的に減少
し、堆肥化が完了した4日又は5日を経過した時点で
は、40%前後にまで減少し、おが屑と同じ乾燥度の堆
肥化処理物が得られることが判る。尚、このように取り
出した堆肥化処理物は、図示しないストック場に運ばれ
て堆積され、完熟させることが一般であり、これにより
優れた有機肥料が得られる。
【0035】従来の開放型の発酵ピットを使用した家畜
糞の発酵処理では、その水分調整のため、その所定量の
発酵処理を行う都度、水分調整材として市販のおが屑や
モミガラなどを所定の割合で混合していた。従って、そ
の水分調整材の消費量は膨大となり、製品コストの増大
をもたらした。又、その混合作業は難儀で、相当な人手
と労力を要した。かゝる状況に鑑み、本発明は、かゝる
従来の不都合に鑑み、これを解消するべく検討し、上記
の発酵装置を開発し、上記のように、コンベア装置によ
り両原料の混合を可能にし、混合作業を高能率に行うこ
とができるばかりでなく、この装置を用いて新しい水分
調整材の使用を初めだけ或いは初めから全く使用しない
で済み、而もその発酵作業を容易に行うことができる下
記のサイクル式又はリサイクル式とも称すべき発酵処理
法を開発したもので、本発明の発酵処理装置により得ら
れた堆肥化処理物を水分調整材として使用することを特
徴とする。次にその実施例を説明する。
【0036】本発明のリサイクル式発酵処理法によれ
ば、おが屑などのような水分調整材として適した乾物と
同じ水分含有量である堆肥化処理物を製造した後は、こ
れを泥状有機廃物の水分調整材として使用することによ
り、従来のようにおが屑その他の材料の水分調整材を泥
状有機廃物との混合の都度使用しないで済み、経済的な
堆肥化処理物が連続的に得られ、而も上記の発酵処理装
置を用いることにより、泥状有機廃物との混合が機械力
により自動的になし得られ、且つこれを発酵タンク1内
に投入用意することができる。
【0037】図17は、本発明のリサイクル式発酵処理
法の手法を簡略に表したもので、該発酵タンク1を使用
し該発酵タンク内で泥状有機廃物が水分調整材との混合
物の状態で4日間の滞溜期間(発酵期間)を経ることに
より、混合物の投入後4日目毎に連続的に堆肥化物とな
って製造することができるリサイクル式発酵法の各種の
実施例を次に詳述する。
【0038】その1つの実施例は、先のバッチ方式によ
り得られた堆肥化処理物をストック場に堆積することな
く、これを次に処理すべき所定量の新たな泥状有機廃物
の水分調整材として次々と使用する。図17示のよう
に、発酵タンク内に4日間滞溜させて発酵処理を行い、
堆肥化処理物とするには、先ず、該開閉蓋板30を開
き、該発酵タンク1を回転して先のバッチ方式により製
造されたその堆肥化処理物の全容量の4分の1の量を取
り出した後、蓋板30を閉じる。この間取り出された堆
肥化処理物は、該取出用コンベア53により、その他側
に位置する該モータ65により駆動される該水分調整材
搬送用コンベア60上に移した後、該コンベア60によ
りこれを該モータ68により前進走行する該横引きコン
ベア61に移送する。一方、該横引きコンベア61に
は、該立上がり泥状有機廃物搬送用スクリューコンベア
64により該受容槽63内の泥状有機廃物を、容量比で
該水分調整材1に対しその各3分の1の量を移送し、か
くして、その両原料を該横引きコンベア61により該原
料投入用スクリューコンベア17内に落とし、その混合
物を該発酵タンク1内に投入し、撹拌混合を行う。この
混合物の投入作業と該発酵タンク1の回転による前記の
取出し作業の過程で該発酵タンク1内に残留の4分の3
の堆積物の前送りが行われる。次に、回転する該発酵タ
ンク1を、そのエア吹出用支管33,33,33が下位
に来たとき、換言すれば、該マンホール16が真上に来
た所でその回転を止め、前記の通気発酵を約8時間行う
こと、次で該発酵タンク1を5分間で1回転させて該混
合物の切り返し処理を行うことを繰り返し、合計、1日
に3回の8時間の通気発酵を2回の切り返し操作を行
い、その混合物の第1日目の発酵処理を終了する。尚、
前記の堆肥化処理物を、その取出用ボックス31の取出
し用開口部29から該取出用コンベア53に落下させて
取り出すに当たり、その間に介在させた該粉砕機55に
より、該堆肥化処理物に混じる団子状の集塊を粉砕する
ことが好ましい。これにより、泥状有機廃物との細かい
均一な混合が確保され、混合物の発酵条件を更に向上し
得られる。上記混合物の第1日目の発酵処理を終了後、
前記と同様にして該取出用ボックス31の該開閉蓋板3
0を開けて次の4分の1の量の堆肥化処理物を取り出し
た後、蓋板30を閉じる一方、この間その取り出した堆
肥化処理物を前記と同様にして、該取出物搬送用コンベ
ア53、該立上がり水分調整材搬送用コンベア60、該
横引きスクリューコンベア61を介して該原料投入用ス
クリューコンベア17に水分調整材として供給し、同時
に該立上がり泥状有機廃物搬送用スクリューコンベア6
4により供給される所定割合の泥状有機廃物と共に該発
酵タンク1内に投入撹拌混合して、その混合物を供給
し、これにつき該発酵タンク1を前記と同様に停止して
8時間の通気発酵と1回転/5分の切り返しとを前記と
同様に繰り返して24時間、即ち1日分の発酵処理を終
了する。然るときは、先に第1回目に投じた混合物につ
いては、前記の第2回目目の混合物の投入により前方に
押送された位置で2日間の発酵処理が同時に終了するこ
ととなる。次で、該前記と同様に該取出用ボックス31
の該開閉蓋板30を開閉して次の4分の1の量の堆肥化
処理物の取り出しを行い、これを前記と同様にして水分
調整材として供給し、所定量の泥状有機廃物と共に混合
物として該原料投入用スクリューコンベアより該発酵タ
ンク1内に投入撹拌混合し、その混合物について前記と
同様の発酵タンク1の停止下での8時間の通気発酵と該
発酵タンク1の1回転/5分の回転による混合堆積物の
切り返しとを繰り返し行い、即ち、通気発酵を24時
間、その間に切り返しを交えて行い、その混合物の1日
目の発酵処理を終了する。この発酵処理と同時に、第1
日目に投入した混合物は、3日間の発酵処理を受けたこ
ととなり、2日目に投入した混合物は2日間の発酵処理
を受けたこととなる。次で、該取出用ボックス31の該
開閉蓋板30を開いて最後の4分の1の量の堆肥化処理
物を取り出した後、蓋30を閉じる。この間、その取り
出した堆肥化処理物を前記と同様にして泥状有機廃物の
水分調整材として使用し、該原料投入用スクリューコン
ベアによりその所定量の泥状有機廃物と共に発酵タンク
1に投入撹拌混合した後、その混合物につき前記と同様
にして発酵タンク1の停止下での8時間の発酵処理と、
発酵タンク1の1回転/5分による混合堆積物の切り返
しを繰り返し行い、都合24時間の通気発酵を2回の該
切り返しを交えて行い、1日の発酵処理を終了する。然
るときは、同時に第1回目に投入した混合物は、4日間
の発酵処理を受けて水分含有量約40%の堆肥化処理物
となり、第2回目に投入した混合物は、3日間の発酵処
理を受け、第3回目に投入した混合物は、2日間の発酵
処理を受けたこととなる。
【0039】かくして、次に該取出用ボックス31の該
開閉蓋30を開ければ、前記の第1回目に投入した混合
物の堆肥化処理物(水分含有量約40%)を取り出すこ
とができる。而して、この堆肥化処理物を水分調整材と
して使用するべく、前記と同様にして所定割合の泥状有
機廃物と配合して該原料投入用スクリューコンベア17
により該発酵タンク1内に投入撹拌してその混合物につ
いて前記と同様に8時間の通気発酵を3回ゆっくりした
回転による切り返しを挟んで1日発酵させた後、該発酵
タンク1を回転し、取出用ボックス31の該蓋30を開
けるときは、先の第2回目に投入した混合物は4日間の
発酵を受けて含水率40%の堆肥化処理物が得られる。
次に、これについてこれを取り出し、前記と同様にこれ
を水分調整材として前記のようにリサイクル使用し、以
下同様にしてリサイクル式発酵処理を次々と行う。泥状
有機廃物を、毎日順次発酵タンク内に投入し、滞留期間
が4日間の堆肥化処理物が次々と得られる。かくして、
おが屑などの水分調整材を使用せずに安価で且つ良質の
堆肥化処理物が高能率に且円滑に連続作業で得られる。
【0040】上記のリサイクル方式による発酵処理を長
期間に亘り続けると、そのうちに発酵タンク内での有効
処理容量より過剰に堆肥化処理物が生産されることとな
るので、適時該取出物搬送用コンベア53の1側から取
り出し、ストック場に運ぶか、該コンベア53の他側の
該水分調整材搬送用コンベア60より該横引きスクリュ
ーコンベア61に送り、該横引きスクリューコンベア6
1を逆方向に即ちその後端側に後退走行させて、その製
品落とし口61dから搬送車上に落下させ、ストック場
に搬送堆積し、完熟させ堆肥とする。
【0041】このように、発酵タンク1により取り出さ
れる堆肥化処理物は、異臭が殆どなく、おが屑とほゝ同
じ含有水分40%程度で得られるので、該水分調整材搬
送用コンベアを介して水分調整材として繰り返し使用す
るようにしたので、従来のように、別に用意した市販の
水分調整材を一式使用することがなく、経済的に安価な
堆肥化処理物が次々と得られ、また混合作業が簡単であ
り、容易円滑に且つ高能率に堆肥化処理物を製造するこ
とができる。
【0042】尚、本発明の発酵処理装置の運転におい
て、該取出用ボックス31に設けた観察用透孔35より
内部の取出物の状況を検べることができ、また、その堆
肥化処理物の取り出し時に、該取出用ボックス31と該
発酵タンク1の上部空間18aとが連通するので、該取
出用ボックス31に設けた二次空気取入口37から外気
が該取出用ボックス31に侵入し更に発酵タンク1内の
該上部空間18a内に流入して吸気用排気管47に向か
って流れるので、その気流で該発酵堆積物の表面から水
蒸気や有機廃物分解ガスの搬送除去を促進することがで
きると同時に、堆積物の空気との接触が得られ、好気的
発酵を促進することができる。尚、発酵タンク1を回転
せしめるモータ7は図示しないインバータ制御により、
その回転速度を適当に変えることができる。
【0043】上記から明らかなように、先のバッチ式発
酵処理法においては、水分調整材として初めにおが屑を
使用したが、既に先に生産した堆肥化処理物を初めから
水分調整材として使用することもできることは言うまで
もない。リサイクル式発酵処理法においても、初めだ
け、おが屑などの市販の水分調整材を使用することは差
支えない。これを泥状有機廃物と配合するには、上記の
バッチ式発酵処理法で記載したように、発酵タンク1に
投入する前に泥状有機廃物の所定量と配合してその混合
物を発酵タンク内に投入するようにしても良いが、発酵
タンク1内に、泥状有機廃物と複数回に分けて配合する
量を用意し、その後複数回に分けて取り出し、その都度
泥状有機廃物と混合し、これを原料投入用スクリューコ
ンベア側から投入することを繰り返して発酵処理を行う
ようにしても良い。即ち、発酵タンク1内に該立上がり
水分調整材搬送用コンベア60により、該横引きスクリ
ューコンベア61及び該原料投入用スクリューコンベア
17を介して4回に分けて泥状有機廃物と配合されるべ
き量のおが屑を投入して準備する。かくして、該発酵タ
ンク1を回転して該取出用ボックス31からその4分の
1の量を取り出して、該取出物搬送用コンベア60、該
立上がり水分調整材搬送用コンベア60を介して該横引
きスクリューコンベア61に送り込むと共に該泥状有機
廃物搬送用スクリューコンベア64から水分含有量85
%の糞尿を該おが屑の3分の1の割合で該横引きコンベ
ア61に送り込み、その両者を該原料投入用スクリュー
コンベア17に供給し、該原料投入用スクリューコンベ
ア17によりその配合物を該発酵タンク1内に送り込み
撹拌混合し、その混合物について、前記の実施例と同様
に該発酵タンク1の回転を停止して、8時間の通気撹拌
と次でゆっくりした回転による混合堆積物の切り換えと
を繰り返し、前記と同様にして1日の発酵処理を終了し
た後、発酵タンク1を回転させ乍ら、4分の1の量のお
が屑を取り出すと共に前記と同様にして該おが屑を水分
調整材として前記と同様に泥状有機廃物と配合して該発
酵タンク1内にその混合物を投入し、前記と同様に1日
間の発酵処理することを行い、以下同様にして4分の1
量のおが屑の取り出しとこれを水分調整材として泥状有
機廃物と混合し発酵タンク1内に投入し、1日間発酵処
理することを順次行い、このようにして初めに投入した
混合物が4日間発酵タンク内に滞溜して発酵処理を受け
て堆肥化処理物となったものが取り出されるので、以後
は、先の実施例と同様に、これを水分調整材として泥状
の有機廃物と混合してその混合物を発酵タンク内に投入
することを前記の実施例と同様に繰り返すことにより、
リサイクル方式の発酵処理を行うことができる。
【0044】本発明の発酵処理装置は、家畜の生糞のよ
うな泥状有機廃物であれば適用でき、下水終末処理場汚
泥、し尿処理場汚泥、浄化槽汚泥、食品加工汚泥、農水
産業汚泥、外食産業や家庭から排出される生ゴミの粉砕
汚泥などに適用できる。
【0045】
【発明の効果】このように本発明の泥状有機廃物の発酵
処理装置は、原料投入用スクリューコンベアを具備した
回転ドラム式の発酵タンク内に導入したエア供給主管か
ら分岐し、その底面近傍に且つその発酵タンクの長さ方
向に沿い複数本のエア吹き出し用支管を配設する一方、
後端壁の開口部を気密に貫通する排気管の導入端開口を
該発酵タンクの内部空間の上部に位置させ、その外部導
出部を排気用ブロア装置に接続し、該発酵タンクの前端
壁の開口部に連通して取出用ボックスを設けた構成とし
たので、該発酵タンク内に泥状有機廃物を水分調整材と
の混合物を投入し、その堆積物に対し発酵タンクの回転
を停止し、該エア吹き出し用支管からエアを吹き出さ
せ、該堆積物を下から上方に強制的に通気せしめた通気
発酵を長時間に亘り行うことと、次で発酵タンクを回転
せしめて該発酵堆積物の切り返しを行うことを所望回数
繰り返し行うことにより、好気的細菌による高温発酵を
良好に行うことができると共に、堆積物内に発生する水
蒸気や有機質分解により生ずる有害、異臭ガスの上部空
間への放出を容易にし、堆積物の空気との接触を向上す
る一方、該上部空間に放出した水蒸気やガスは、通気エ
アと共に該排気管を介して排気用ブロア装置により外部
に吸引除去されるので、高温発酵乾燥処理を促進するこ
とができる一方、該取出用ボックスからは、異臭のない
良質な堆肥化処理物が得られ、而も本発明の装置は、敷
地面積が小さくて済み、事業所などの片隅に容易に設置
できる等の効果を有する。
【0046】この場合、原料投入用スクリューコンベア
の回転軸の発酵タンク内への導入端部を延長した延長軸
部に撹拌爪を多数配設し、その撹拌爪に対向する発酵タ
ンクの内周壁面に掻き揚げ爪を多数配設するときは、投
入される混合物を細かく均一に混合せしめることがで
き、好気的発酵条件を向上できる。
【0047】更に、該発酵タンク内の内周面に、螺旋状
の送り羽根を突設することにより、該発酵タンクを回転
したとき、内部の堆積物を前方へ送ることができる。
【0048】また、各吹き出し支管に配設したエア吹出
孔の夫々の上方にスペースを存して遮蔽板を設けるとき
は、混合物で吹出孔が詰まることなく、エアの吹き出し
を確保できる。
【0049】更に、該エア供給主管の外部導出管部に、
加熱装置とエア導入用ブロア装置を設けるときは、発酵
タンク内に吹き込むエアを所望の温度に加熱することが
でき、高温発酵を冬季でも確保することができる。
【0050】該排気用ブロア装置を導出管を介し脱臭槽
に接続するときは、排気中の水蒸気、異臭や有害ガス
は、外気に放出されることなく、外気の汚染を防止さ
れ、衛生的で且つ作業環境を向上し得られ、円滑な泥状
有機廃物の発酵処理を行うことができる。
【0051】該取出用ボックスの外側下方に、粉砕機を
介して取出物搬送用コンベアを設けるときは、堆肥化処
理物を粉砕機で粉砕して良質の堆肥化処理物が得られ
る。
【0052】更に本発明によれば、上記の発酵装置にお
いて、その発酵タンクの長さ方向に沿い、下端が泥状有
機廃物の受容槽に臨み、上端が横引きスクリューコンベ
アに接続された立上がり泥状有機廃物搬送用スクリュー
コンベアと下端が該取出物搬送用コンベアの1側端に臨
み、上端が該横引きスクリューコンベアの上方に臨む立
上がり水分調整材搬送用コンベアを該原料投入用スクリ
ューコンベアに接続したので、泥状有機廃物と水分調整
材との混合作業をこれらの両コンベアを使用し且つ該横
引きコンベアを介してその所定量を配合し、且つその配
合物を該原料投入用スクリューコンベアにより発酵タン
ク内に投入することができる。
【0053】この場合、製品落とし口を設けた横引きス
クリューコンベア又は該取出物搬送用コンベア又はその
両者を、正逆転走行可能とするときは、その夫々のコン
ベアを使用して堆肥化処理物を製品として取り出すこと
ができ、これをストック場に堆積することができる。
【0054】更に本発明は、上記の本発明の装置によっ
て得られた堆肥化物を水分調整材として使用するとき
は、おが屑、その他の乾物を、従来生糞を堆肥化処理す
る都度水分調整材として使用する場合の水分調整材の大
量の消費を廃止でき、堆肥化処理物の製造コストを著し
く低下できる。
【0055】更に本発明は、上記の本発明の装置を使用
し、請求項11に記載のように、発酵タンクかに堆肥化
処理物の一部を取り出してこれを水分調整材として使用
し、発酵処理することを順次繰り返すことにより、別に
おが屑などの水分調整材を使用することなく経済的で安
価な堆肥化処理物が得られると共に、該水分調整材とし
て使用する堆肥化処理物は、該水分調整材搬送用コンベ
アにより該原料投入用スリクューコンベア側に戻すこと
が繰り返されるので、その泥状有機廃物との混合作業を
容易に行うことができる。
【0056】更に本発明は、上記の本発明の装置を使用
し、請求項12に記載のリサイクル式発酵処理を行うと
きは、初めはおが屑などの別に用意した水分調整材を使
用するだけで、爾後は、発酵タンクから取り出される堆
肥化処理物を水分調整材として繰り返し使用することが
できるので、経済的で且つ安価な堆肥化処理物が容易に
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の泥状有機廃物の発酵処理装置の1例
の正面図。
【図2】 図1示の装置の背面図。
【図3】 図1示の装置の平面図。
【図4】 図1示の装置の左側面図。
【図5】 図1示の装置の右側面図。
【図6】 図3のVI−VI線裁断面図。
【図7】 図3のVII−VII線裁断面図。
【図8(a)】 図3のVIII−VIII線裁断面
図。
【図8(b)】 図8(a)のA−A線裁断面図。
【図9】 図1示の装置の主として発酵タンクの一部を
裁除した正面図。
【図10(a)】 吹出用支管のエア吹出孔のある部分
の拡大側面図。
【図10(b)】 図10(a)のB−B線横断面図。
【図11(a)】 吹出用支管の発酵タンクへの固設状
態を示す一部を裁除した図。
【図11(b)】 図11(a)のC−C線横断面図。
【図12】 図3示の装置の堆肥化処理物取出側の一部
を裁除した拡大平面図。
【図13】 図12のXIII−XIII線裁断面図。
【図14】 図3示の装置の堆肥化処理物取出側の一部
を裁除した拡大側面図。
【図15】 図14のXV−XV線裁断面図。
【図16】 本発明の発酵処理装置による経時的発酵状
況を示すグラフ。
【図17】 本発明のリサイクル式発酵処理法の1例を
説明する発酵タンクの図。
【符号の説明】
1 発酵タンク 1a 後端壁 1
b 前端壁 2 基台 3 回転用受台 7
モータ 10 開口部 11 排出用開口部 1
2 断熱材 17 原料投入用スクリューコンベア 18 内部空間 18a 上部空間 a
堆積物の上面 20 ギャードモータ 22 延長軸部 2
3 撹拌爪 27 螺旋状の送り羽根 28 掻き揚げ爪 2
9 取出用開口 30 蓋 31 取出用ボックス 3
2 エア供給主管 33 エア吹出用支管 33a エア吹出孔 45 エア導入用ブロア装置 46 加熱装置 47 排気管 47b 開口 4
8 排気用ブロア装置 52 脱臭槽 53 取出物搬
送用コンベア 54 可逆モータ 55 粉砕機 5
7 モータ 60 立上がり水分調整材搬送用コンベア 61 横引きスクリューコンベア 62 支柱 63 泥状有機
廃物の受容槽 64 立上がり泥状有機廃物搬送用スクリューコンベア 65 支柱 66 モータ 6
7 支柱 68 可逆モータ 69 案内受枠 6
9a 連結具 70 窪み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C05F 17/02 B09B 3/00 ZABA

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発酵タンクを回転自在に横設し、その内
    部空間内に、その後端壁に設けた開口部を貫通して原料
    投入用スクリューコンベアを設け、その前端壁に設けた
    堆肥化処理物排出用開口部に連通して堆肥化処理物取出
    用の開閉蓋を備えた取出用ボックスを設け、該取出用ボ
    ックスの外側からエア供給主管を該取出用ボックス並び
    に該堆肥化処理物排出用開口部を貫通して該発酵タンク
    の内部空間内に導入すると共に、該エア供給主管の導入
    端部から分岐せしめた複数本のエア吹出用支管を該発酵
    タンクの周壁の下部内周面近傍に導き且つ該発酵タンク
    の長さ方向に延びるように配設し、その水平に延びる夫
    々のエア吹出用支管に多数のエア吹出孔を穿設する一
    方、該後端壁の該開口部を貫通する排気管の導入端開口
    を該発酵タンクの内部空間の上部に位置させ、その外部
    導出管部を排気用ブロアー装置に接続して成る泥状有機
    廃物の発酵処理装置。
  2. 【請求項2】 該原料投入用スクリューコンベアの回転
    軸の導入端部を延長し、その延長軸部に多数の撹拌爪を
    その周面並びに軸方向に配設して成る請求項1記載の泥
    状有機廃物の発酵処理装置。
  3. 【請求項3】 該撹拌爪をもつ回転軸の延長軸部に対向
    する発酵タンクの周壁の内周面に、多数の掻き上げ羽根
    を配設し、その前方の周壁の内周面に該螺旋状の送り羽
    根を突設して成る請求項2記載の泥状有機廃物の発酵処
    理装置。
  4. 【請求項4】 各吹出用支管は該発酵タンクの内周壁面
    に固定具により固設し、且つその上面に配設した各エア
    吹出孔の上方にスペースを存して遮蔽板を設けて成る請
    求項1,2又は3記載の泥状有機廃物の発酵処理装置。
  5. 【請求項5】 該エア供給主管の外部導出管部に、加熱
    装置とエア導入用ブロアー装置を設けて成る請求項1〜
    4のいずれか1つに記載の泥状有機廃物の発酵処理装
    置。
  6. 【請求項6】 該排気用ブロアーは導出管を介し脱臭槽
    に接続して成る請求項1〜5のいずれか1つに記載の泥
    状有機廃物の発酵処理装置。
  7. 【請求項7】 該取出用ボックスの外部下方に、粉砕機
    を介し又は介することなく、該発酵タンクと直交して取
    出物搬送用コンベアを設けて成る請求項1〜6のいずれ
    か1つに記載の泥状有機廃物の発酵処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つの泥状有機
    廃物の発酵処理装置において、その該発酵タンクの外側
    にこれに沿い、泥状有機廃物の受容槽内から斜め上向き
    に立上がる立上がり泥状有機廃物搬送用スクリューコン
    ベアと該取出物搬送用コンベアの1側端の下方に下端部
    を臨ませて且つ斜め上向きに立上がる立上がり水分調整
    材搬送用コンベアとを併設し、該原料投入用スクリュー
    コンベアに一端が連通し且つこれに対し直角方向に延び
    て架設した横引きスクリューコンベアに、該立上がり泥
    状有機廃物搬送用スクリューコンベアの上端部と該立上
    がり水分調整材搬送用コンベアの上端部を搬送時に接続
    して成る泥状有機廃物の発酵処理装置。
  9. 【請求項9】 製品落し口を設けた該横引きスクリュー
    コンベア又は該取出物搬送用コンベア又はその両者は、
    正逆転走行可能である泥状有機廃物の発酵処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1つに記載
    の発酵処理装置の該発酵タンクを回転し乍ら、該泥状有
    機廃物と別に用意した水分調整材を所定の配合割合で混
    合したものを該原料投入用スクリューコンベアを介して
    該発酵タンク内に投入して、該発酵タンクの内部空間内
    にその上部空間を存せしめた状態にその混合物を堆積す
    る一方、複数本のエア吹出用支管からエアを下方から吹
    き出させエアを該混合堆積物をその下面から侵入せしめ
    その上部空間に抜け出るように強制通気を行い、通過し
    たエアを吸引排出せしめ乍ら、該発酵タンクの回転を止
    めて該堆積物に対し長時間の通気発酵と該発酵タンクの
    回転による該発酵堆積物の切り返しとを所要回数繰り返
    して行い、堆肥化処理することを特徴とするバッチ式泥
    状有機廃物の発酵処理法。
  11. 【請求項11】請求項10記載の発酵処理法で得られた
    堆肥化処理物を水分調整材として使用することを特徴と
    するバッチ式泥状有機廃物の発酵処理法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11の発酵処理法で堆
    肥化処理物を製造した後、発酵タンクを回転させ乍ら該
    取出用ボックスの蓋を一旦開閉して該堆肥化処理物の一
    部を該粉砕機を介し又は介することなく該取出物搬送用
    コンベア上に取り出した後、これを該水分調整材搬送用
    コンベア上に移すと共に該コンベアから該横引きスクリ
    ューコンベアを介して該原料投入用スクリューコンベア
    に水分調整材として供給すると同時に、該泥状有機廃物
    搬送用スクリューコンベアにより該水分調整材に対し所
    定の配合割合の泥状有機廃物を、該横引きスクリューコ
    ンベアを介して原料投入スクリューコンベアに供給し、
    その両者を該発酵タンク内に投入混合した後、次で発酵
    タンクの回転を停止して前記の長時間の通気発酵処理と
    回転による切り返しを繰り返す発酵処理を行い、次に発
    酵タンクから堆肥化処理物の一部を取り出し、これを水
    分調整材とし、前記と同様に原料投入用スクリューコン
    ベアにより泥状有機廃物と共に、該発酵タンク内に投入
    混合した後、以下前記と同様にして、発酵タンクから堆
    肥化処理物の一部を取り出し、これを水分調整材として
    前記と同様にして泥状有機廃物と混ぜて発酵タンク内に
    投入し、発酵処理を行うことを順次繰り返すことを特徴
    とするリサイクル式泥状有機廃物の発酵処理法。
  13. 【請求項13】 発酵タンクを回転し乍ら、該原料投入
    用スクリューコンベアにより、おが屑などの別に用意し
    た水分調整材を該発酵タンクの内部空間内にその上部空
    間を存せしめた状態に投入混合堆積した後、該発酵タン
    クを回転し乍ら、該取出用ボックスの蓋を一旦開閉して
    該水分調整材の一部を取り出し、これを取出物搬送用コ
    ンベアから該水分調整材搬送用コンベアと横引きスクリ
    ューコンベアを介して該原料投入用スクリューコンベア
    に供給すると共に、該水分調整材と配合すべき所定量の
    該泥状有機廃物を該泥状有機廃物搬送用スクリューコン
    ベアと該横引きコンベアを介して該原料投入用スクリュ
    ーコンベアに供給し、その両者を発酵タンク内に投入し
    て混合堆積せしめた後、発酵タンクの回転を停止して長
    時間の通気発酵と次で発酵タンクの回転による切り返し
    を行うことを繰り返す発酵処理を行った後、該発酵タン
    クから該水分調整材の一部を取り出し、前記と同様に所
    定量の泥状有機廃物と共に該原料投入用スクリューコン
    ベアを介して該発酵タンク内に投入混合堆積せしめた
    後、発酵タンクの回転を停止して長時間の通気発酵と発
    酵タンクの回転による切り返しを繰り返す発酵処理を行
    った後、発酵タンクから該水分調整材の一部を取り出
    し、前記と同様にしてこれを所定量の泥状有機廃物と共
    に該発酵タンク内に投入混合堆積せしめた後、前記と同
    様の発酵処理を行い、このようにして該発酵タンク内に
    最初に用意した所定量の該水分調整材が発酵タンク内に
    なくなるまで繰り返した後、次で発酵タンクから先に順
    次投入した混合物の堆肥化処理物を順次取り出し、その
    順次取り出した堆肥化処理物を水分調整材として、以後
    は、請求項12記載のリサイクル式発酵処理法を行うこ
    とを特徴とするリサイクル式泥状有機廃物の発酵処理
    法。
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