JPH09243397A - 計測量差検出装置 - Google Patents

計測量差検出装置

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JPH09243397A
JPH09243397A JP5342296A JP5342296A JPH09243397A JP H09243397 A JPH09243397 A JP H09243397A JP 5342296 A JP5342296 A JP 5342296A JP 5342296 A JP5342296 A JP 5342296A JP H09243397 A JPH09243397 A JP H09243397A
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JP5342296A
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Makoto Morikawa
誠 森川
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基本的に1つの信号経路で2つの計測量の差
に比例した検出値が得られる検出装置を提供する。 【解決手段】 検出対象の物理量又は化学量に対応した
2つの計測量(C1 ,C2 )の差を検出する計測量差検
出装置において、2つの計測量のいずれか一方(C1
はC2 )の関数と2つの計測量の和(C1 +C2 )の関
数とを生成し、それら関数の値から、2の補数を用いた
演算処理により、2つの計測量の差 (C1−C2)をそれ
らの和 (C1 +C2)で割った関数を出力するように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出対象の物理量
又は化学量に対応した2つの計測量(例えば、静電容量
あるいは電気抵抗値)の差(変化量)を検出するために
用いられる検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧力、湿度、温度、変位、流量、加速度
等の各種物理量又は化学量を検出し或いは測定するため
にそれらに対応した計測量の変化量を検出する装置の1
つとして、静電容量型センサが知られており、これに
は、例えば2つの静電容量C1 ,C2 の関数を生成し、
これらを差動増幅器に入力して容量差(C1 −C2 )を
検出する方式が用いられている。図5は、このような機
能を有する回路を示す。
【0003】この回路の入力Vinとして正弦波信号Ei
(振幅E,周波数t)を与えると、容量C1 ,抵抗R及
び演算増幅器(オペアンプ)A1 を含む微分回路の出力
1と、容量C2 ,抵抗R及びオペアンプA2 を含む微
分回路の出力V2 は、それぞれ次のようになる。
【0004】 V1 =T1(s)・Ei =−sC1 REi …(1) V2 =T2(s)・Ei =−sC2 REi …(2) 但し、T1(s),T2(s)は、VinからV1 ,V2 をみた伝
達関数である。
【0005】これらの出力V1 ,V2 をそれぞれ整流・
平滑化回路1,2に通して得られるDC電圧V1',V2'
は、V1 ,V2 の振幅値に比例し、次のように表わされ
る。 V1'=−aC1 E …(3) V2'=−aC2 E …(4) 但し、aは整流・平滑化回路及び抵抗Rで決まる係数で
ある。
【0006】V1',V2'を抵抗rと差動増幅器A3 から
成る減算回路に入力すると、その出力VO は次のように
なる。
【0007】 VO =V2'−V1'=a(C1 −C2 )E …(5) 従って、これをA/D変換器3でA/D変換することに
より、容量差(C1 −C2 )に比例した関数のディジタ
ル値が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式では次のような問題点があった。
【0009】(a) 図5において、入力端子から差動増幅
器A3 の入力端までの2つの経路(Vin→V1'及びVin
→V2')にそれぞれ増幅器A1 ,A2 を設ける必要があ
るため、回路規模が大きくなる。
【0010】(b) 2つの増幅器A1 ,A2 を用いて2つ
の容量C1 ,C2 の関数を生成しているので、両増幅器
1 とA2 のマッチングが要求される。
【0011】(c) 容量差(C1 −C2 )を得るために減
算回路が必要で、しかも正確な減算には2つの経路に接
続した抵抗rのマッチングが必要である。
【0012】(d) 入力電圧Vinは同じであるが、上記2
つの経路にそれぞれ個別の増幅器A1 ,A2 及び整流・
平滑化回路1,2を用いているので、各経路の実際の回
路特性が異なる。このため、減算回路を使用しても、同
相ノイズ成分などを完全にキャンセルするのは困難であ
る。
【0013】従って、本発明の目的は、従来のように2
つの計測量に対応して2つの経路にそれぞれ増幅器等の
回路素子を設けて減算により2つの計測量の差を求める
構成でなく、基本的に1つの信号経路で2つの計測量の
差に比例した値が得られる検出装置を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、検出対象の物
理量又は化学量に対応した2つの計測量(C1 ,C2
の差を検出する計測量差検出装置であって、2つの計測
量のいずれか一方(C1 又はC2 )の関数と2つの計測
量の和(C1 +C2 )の関数とを生成し、それらの関数
から、2つの計測量の差 (C1 −C2)を2つの計測量の
和 (C1 +C2)で割った関数を出力することを特徴とす
る。ここで、2つの計測量の差 (C1 −C2)を2つの計
測量の和 (C1 +C2)で割った関数は、2の補数を用い
た演算処理により生成することができる。
【0015】本発明は、構成手段として、ある期間では
2つの計測量のいずれか一方(C1又はC2 )の関数を
出力し、別の期間では2つの計測量の和(C1 +C2
の関数を出力する計測量出力回路と、この計測量出力回
路から出力された2つの計測量のいずれか一方の関数を
2つの計測量の和の関数で割った関数を生成する除算処
理の出力から、2つの計測量の差 (C1 −C2)を2つの
計測量の和 (C1 +C2)で割った関数を生成する演算ブ
ロックとを備える。
【0016】本発明の具体的な態様では、外部からの制
御信号に応じて、上記計測量出力回路を、2つの計測量
のいずれか一方(C1 又はC2 )の関数を出力する状態
又は2つの計測量の和(C1 +C2 )の関数を出力する
状態に切り換えるスイッチが含まれる。
【0017】
【作用及び効果】本発明においては、2つの計測量のい
ずれか一方(C1 又はC2 )の関数と当該計測量の和
(C1 +C2 )の関数とを生成することにより、それら
の関数から2つの計測量の差 (C1 −C2)を2つの計測
量の和 (C1 +C2)で割った関数が出力される。この関
数は、2つの計測量の差(C1 −C2 )に比例してい
る。
【0018】より具体的には、計測量出力回路が、時分
割計測を行う、すなわち、ある期間では2つの計測量の
いずれか一方(C1 又はC2 )の関数を出力し、別の期
間では2つの計測量の和(C1 +C2 )の関数を出力す
る。そして、これら2つの計測量のいずれか一方の関
数、両者の和の関数、及び2の補数を用いた演算処理に
より、除算処理で2つの計測量の差 (C1 −C2 )を2
つの計測量の和 (C1 +C2 )で割った関数が生成され
る。この関係は、次式で表わされる。
【0019】
【数1】 上式において、左辺の関数(分数式)は、ディジタル値
として得られた右辺中の関数C1 /(C1 +C2)或いはC
2 /(C1 +C2)の値をディジタル処理することによっ
て、出力される。その場合、関数値は、オフセットバイ
ナリ(10進数の“0”に対応する2進数を“1000
・・・ ”としたもの)として、とらえればよい。後述の
ように、2進数の最大桁は符号ビットとなり、このビッ
トを正(+)、負(−)のいずれととらえるかは、上式
の左辺の関数をC1 /(C1 +C2)から演算するか或いは
2 /(C1 +C2)から演算するかによる。
【0020】更に具体的な態様によれば、計測量出力回
路は、スイッチにより、2つの計測量のいずれか一方
(C1 又はC2 )の関数を出力する状態と、2つの計測
量の和(C1 +C2 )の関数を出力する状態とのどちら
かに切り換えられ、時分割計測が行われる。
【0021】以上から、本発明によれば、次のような効
果が得られる。
【0022】従来装置のように入力に対して2経路で演
算する回路構成でなく、すなわち1つの回路で、複数の
計測量を検出するので、従来必要とした減算回路が不要
となり、増幅器その他の素子のマッチングの問題を回避
することができる。また、2つの計測量の差をそれらの
和で割った関数として検出が可能なため、2つの計測量
に共通なノイズや温度特性等の成分を除去することがで
き、全体として高い精度を得ることができる。
【0023】また、1つの回路で除算により出力を生成
するレシオメトリック処理のため、温度係数による影響
が少ないという効果も得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の具体的態様の回
路構成を示す。この回路では、2つの計測量として容量
1 及びC2 が回路の入力側に並列に設けられ、第1の
容量C1 の一端は電源Ei に接続される一方、第2の容
量C2 の一端はスイッチSW1を介して電源又は接地側
に選択的に接続される。第1の容量C1 の他端には、第
2の容量C2 の他端が接続されている。スイッチSW1
は、後述のように外部の装置(例えば発振器)からの制
御信号VctがH(高)かL(低)かにより、第2の容量
2 の一端を第1の容量C1 の一端に接続し或いは接地
(基準電位に接続)するように切り換える機能を有す
る。このようなスイッチSW1としては、半導体素子か
ら成る電子スイッチが用いられるが、機械的スイッチで
もよい。
【0025】スイッチSW1は、単一のスイッチ素子で
構成してもよいが、例えば、図2に示すように直列接続
した1対のスイッチ素子SW1a及びSW1bで構成するこ
とができる。この場合、第1のスイッチ素子SW1aの一
端は、第1の容量C1 と電源Ei との間に、他端は第2
のスイッチ素子SW1bの一端にそれぞれ接続され、第1
のスイッチ素子SW1aの他端と第2のスイッチ素子SW
1bの一端との間に第2の容量C2 の一端が接続される一
方、第2のスイッチ素子SW1bの他端は接地側に接続さ
れている。そして、これら2つのスイッチ素子SW1a及
びSW1bには、互いに逆相の制御信号を入力することに
より、第1のスイッチ素子SW1aがオンのときは第2の
スイッチ素子SW1bがオフ、第1のスイッチ素子SW1a
がオフのときは第2のスイッチ素子SW1bがオンとなる
ように動作する。
【0026】再び図1において、2つの容量C1 及びC
2 の他端には、従来は2個設けられていた抵抗R、演算
増幅器A1 及び整流・平滑化回路1が1つだけ接続され
て計測量出力回路を構成すると共に、その出力側に演算
ブロックの一例の除算ブロック10及び補数処理ブロッ
ク15が設けられている。
【0027】図1の回路において、制御信号Vct=Hの
とき、スイッチSW1が入力端子に接続した状態(2つ
の容量C1 ,C2 が並列接続)になっているものとす
る。このとき、回路の入力として正弦波電圧Ei (振幅
E,角周波数ω)が加えられると、この電圧は、容量C
1 及びC2 を介して抵抗R及びオペアンプA1 に供給さ
れ、その出力電圧Vは、 VVct=H =−jω(C1 +C2 )REi …(7) となる。これを整流・平滑化回路1により直流化して得
られる出力電圧V' は、次のようになる。
【0028】 V'Vct=H=−a(C1 +C2 )E …(8) 但し、aは、抵抗R,正弦波Ei の周波数ω,及び整流
・平滑化回路によって決まる係数である。
【0029】これを除算ブロック10に入力することに
より、後述のディジタル出力DO が得られ、これを補数
処理ブロック15に入力することにより、後述のDans
が得られる。
【0030】図2及び図3は、それぞれ除算ブロックの
具体的構成例を示す。
【0031】図2では、除算ブロック10は、整流・平
滑化回路1からの出力電圧V' が入力されるA/D変換
器11と、そのディジタル出力側に設けられ、前述のS
W1と同様に制御信号VctがHかLかにより接続が異な
る2位置スイッチSW2と、このスイッチSW2により
接続が切り換えられる2つのフリップフロップ12及び
13(DFF−1及びDFF−2)と、その出力側に接
続した除算器14(その機能は、例えばマイクロコンピ
ュータで実現される。)とで構成されている。なお、ス
イッチSW2も、半導体素子から成る電子スイッチ或い
は機械的スイッチで構成される。
【0032】この除算ブロック10によれば、Vct=H
のとき、スイッチSW2はフリップフロップ(DFF−
1)12に接続しており、上記(8) 式で表わされる出力
電圧V' をA/D変換器11でnビットにディジタル変
換した信号DO1(nビット分)は、フリップフロップ1
2に保持される。
【0033】次に、制御装置が制御信号Vctを反転させ
て(Vct=L)、SW1の接続先を接地に切り替える
と、容量C1 のみが入力端子に接続した状態になる。こ
のとき、正弦波入力Ei は、容量C1 のみを介して抵抗
R及びオペアンプA1 に供給されるので、その出力電圧
Vは、 VVct=L =−jωC1 REi …(9) となる。上記と同様に整流・平滑化回路1で直流化して
得られる出力電圧V' は、次のようになる。
【0034】V'Vct=L=−aC1 E …(10) ここで、係数aは、制御信号Vctの状態に影響されない
ので、上記(8) 式における定義と全く同じ値を持つ。
【0035】また、上記制御信号Vctの反転により、ス
イッチSW2が切り換えられてフリップフロップ(DF
F−2)13に接続するので、上記出力電圧V' をA/
D変換器11によってnビットにディジタル変換した信
号DO2(nビット分)は、フリップフロップ13に保持
される。
【0036】このように、制御信号Vctによる時分割計
測により、ある周期で容量C1 (又はC2 )の関数とし
て当該容量に比例した物理量(この場合、電圧)を測定
し、別の周期で容量の和(C1 +C2 )に比例した物理
量を測定する回路が実現できる。図示の回路は、上記の
ように制御信号でSW1を切り替えることにより、C1
(或いはC2 )に比例した物理量(電圧)を測定する状
態と、(C1 +C2 )に比例した物理量(電圧)を測定
する状態のいずれかに切り替えられる。
【0037】次に、図3では、除算ブロック10’は、
整流・平滑化回路1の出力側に接続したスイッチSW2
と、このスイッチSW2により接続が切り換えられる2
つのサンプルホールド回路21及び22と、その各々の
出力側に接続したA/D変換器23とで構成されてい
る。
【0038】この除算ブロック10’によれば、上記の
V'Vct=H及びV'Vct=Lをそれぞれサンプルホールド回路
21,22で保持し、V'Vct=HをA/D変換器23の基
準電圧として、V'Vct=LをA/D変換器23の入力電圧
として、それぞれ与えることにより除算機能が得られる
ので、図2の除算ブロック10と同じ結果を得ることが
できる。
【0039】次に、上記のようにして得られた2つのデ
ィジタル値DO1, DO2をマイコンなどで除算して得られ
るディジタル出力DO は、次のようになる。
【0040】 DO =DO2/DO1=V'Vct=L/V'Vct=H=C1 /(C1 +C2) …(11) また、このようにして得られたディジタル出力DO に対
し、2の補数演算を行う(nビットに対してビット反転
をとり、2進数の1を加えた値を求める)補数処理ブロ
ック15にて、次の演算を行う。
【0041】 Dans =2C1 /(C1 +C2)−1= (C1 −C2)/ (C1 +C2) =2DO −1 …(12) [A]この減算を2の補数を用いることにより加算で処
理する手順は、(12)式に従えば、 次のとおりである。
【0042】 まず、2DO を求めるため、A/D変
換にてnビット化したDO を、上位へ1ビットシフトす
ることによって2倍する。この処理により、最下位ビッ
トは0となり、ビット数は(n+1) になる。
【0043】 減算処理は2の補数を用いる。式(12)
における“2DO −1”の“1”は、ディジタルではフ
ルスケールを意味するので、nビット演算の場合、10
進数の2n に対応する2進数となる。例えば8ビットの
場合、28 は10進数の256、2進数表現では“10
0000000”となる。これは、2の補数を求めて
も、2進数“100000000”となる。
【0044】 上記で得た結果とで得た結果を足
し算する。これにより、 (n+1)ビット又は (n+2)ビット
の解が得られる。(n+2) ビット目が生じたときは、D
ans が正(+)となり、残りの (n+1)ビット分が解の絶
対値部分を示している。一方、(n+2)ビット目が生じな
い場合は、Dans が負(−)となり、残りの (n+1)ビッ
ト分が解の絶対値部分を2の補数表現で示したものとな
る。このようにして、Dans が求められる。
【0045】[B]上記の補数による処理は、更に簡素
化できる。そこで次に、この簡素化された2の補数処理
について説明する。
【0046】(12)式において、C1 ,C2 >0より
【0047】
【数2】 であるから、Dans =(C1 −C2)/(C1 +C2) =0となる
のは、DO =1/2 のとき(フルスケールの1/2の結果
が出力されているとき)である。つまり、出力信号DO
がオフセットバイナリ(最上位ビットを符号ビットとし
た2の補数)と考えて処理することにより、Dans をD
O から容易に求めることができる。この補数処理の手順
は、次のようになる。
【0048】 nビットのディジタル出力DO の最上
位ビットを検出する。
【0049】-1 最上位ビットが1の場合、Dans
正(+)となり、残りの (n-1)ビット分がDans の絶対
値部分となる。
【0050】-2 最上位ビットが0の場合、Dans
負(−)となり、残りの (n-1)ビット分が2の補数で表
された数値部分となる。すなわち、残りの (n-1)ビット
分を反転させて1を加えれば、Dans の絶対値部分が求
められる。
【0051】このような手順により、Dans を求めるこ
とができる。すなわち、2つの計測量のいずれか一方
(C1 又はC2 )の関数をそれらの計測量の和(C1
2 )の関数で割って求めた値から、上記のような処理
を行う補数処理ブロック15でDans を求めることによ
り、前記2つの計測量の差(C1 −C2 )を2つの計測
量の和(C1 +C2 )で割った値が得られる。
【0052】以下、詳細な計算例を示す。
【0053】まず、8ビットA/D変換で処理したと仮
定する。C1 ,C2 >0であるので、
【0054】
【数3】 となる。
【0055】以下、Dans が正となる場合と負となる場
合についての処理例を示す。
【0056】1 >C2 の場合 ディジタル出力値DO
【0057】
【数4】 と仮定する。ここで、256(=28 )で割るのは、
【0058】
【数5】 に正規化するためである。
【0059】[A]上記(12)式を用いて算出する方法 式(12)より
【0060】
【数6】 1(実数)=100000000(フルスケール) また、減算を加算演算で処理するための2の補数表現
は、 1(実数)=100000000(2の補数) 従って、
【0061】
【数7】 これは、最上位ビットが符号ビットとなり、結果が正
(+)で、かつ絶対値が残りのビット部分で“22”
(10進数)であることを示している。
【0062】次に、これの正否を確認する。上記の仮定
では、 C1 =139, C2 =256−139=117
【0063】
【数8】 となる。これにより、演算結果の正しいことが確認され
た。
【0064】この方法では、2倍するためのシフトレジ
スタ及び加算器が必要となる。
【0065】[B]2の補数処理のみによる方法 ディジタル出力値DO
【0066】
【数9】 と仮定し、これよりDans =(C1 −C2)/(C1 +C2) を求
める。
【0067】DO の最上位ビットを検出すると、1とな
っているので、Dans は正で、残りの7ビットは、00
01011(2進数)=11/128となる。よって、 Dans =(C1 −C2)/(C1 +C2) =+11/128 …(23) となり、上記の計算と一致する。
【0068】この処理を用いれば、前記[A]における
シフトレジスタ及び加算器は不要となる。
【0069】1 <C2 の場合 ディジタル出力値DO
【0070】
【数10】 と仮定する。
【0071】[A]上記(12)式を用いて算出する方法 式(12)より
【0072】
【数11】 1(実数)=100000000 また、減算を加算演算で処理するための2の補数表現は 1(実数)=100000000(2の補数) 従って、
【0073】
【数12】 これは桁上りを生じていないので、負の値を表わし、2
の補数表現となっている。そして、
【0074】
【数13】 となり、最上位ビットが符号ビットとなり、結果が正
(+)であることを示し、かつ絶対値が残りのビット部
分で“22”(10進数)を示している。
【0075】次に、これの正否を確認する。上記の仮定
では、 C1 =43, C2 =256−43=213
【0076】
【数14】 となり、演算結果が正しいことが確認できる。
【0077】この方法では、2倍するためのシフトレジ
スタ及び加算器が必要である。
【0078】[B]2の補数処理のみによる方法 ディジタル出力値DO
【0079】
【数15】 と仮定し、これよりDans =(C1 −C2)/(C1 +C2) を求
める。
【0080】DO の最上位ビットを検出すると、0とな
っているので、Dans は負で、残りの7ビットは2の補
数として扱うため、各ビットの1,0を反転させた値に
1を加えた値が絶対値部分となる。すなわち、1010
101(2進数)=85/128となる。よって、 Dans =(C1 −C2)/(C1 +C2) =−85/128 …(31) となり、上記の計算と一致する。
【0081】この処理を用いれば、前記[A]における
シフトレジスタ及び加算器は不要となる。
【0082】次に、図4は、2つの電気抵抗R1 ,R2
を計測量とする場合の回路構成を示す。この回路は、図
3において容量C1 ,C2 に代えて抵抗R1 ,R2 を設
け、且つオペアンプA1 に並列接続した抵抗Rを容量C
に代えることによって構成されている。
【0083】この回路によれば、2つの抵抗R1 ,R2
の差が、図3の回路による容量C1,C2 の差と同様に
検出できる、すなわち、差動抵抗検出回路として動作す
る装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの容量C1 ,C2 を計測量とする本発明の
具体的態様の回路構成図。
【図2】図1における除算ブロックの具体的構成を示す
回路図。
【図3】図2と異なる除算ブロックの具体的構成を示す
回路図。
【図4】2つの電気抵抗R1 ,R2 を計測量とする場合
の回路構成図。
【図5】従来の容量差検出回路の構成を示す図。
【符号の説明】
1,2…整流・平滑化回路、3…A/D変換器、10,
10’…除算ブロック、11…A/D変換器、12,1
3…フリップフロップ、14…除算器、15…補数処理
ブロック、21,22…サンプルホールド回路、23…
A/D変換器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出対象の物理量又は化学量に対応した2
    つの計測量(C1 ,C2 )の差を検出する計測量差検出
    装置において、 前記2つの計測量のいずれか一方(C1 又はC2 )の関
    数と前記2つの計測量の和(C1 +C2 )の関数とを生
    成し、それらの関数から、前記2つの計測量の差 (C1
    −C2)を前記2つの計測量の和 (C1 +C2)で割った関
    数を出力する演算ブロックを備えたことを特徴とする計
    測量差検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の計測量差検出装置におい
    て、前記2つの計測量の差 (C1 −C2)を前記2つの計
    測量の和 (C1 +C2)で割った関数は、2の補数を用い
    た演算処理によって出力されることを特徴とする計測量
    差検出装置。
  3. 【請求項3】検出対象の物理量又は化学量に対応した2
    つの計測量(C1 ,C2 )の差を検出する計測量差検出
    装置において、 ある期間では前記2つの計測量のいずれか一方(C1
    はC2 )の関数を出力し、別の期間では2つの計測量の
    和(C1 +C2 )の関数を出力する計測量出力回路と、 該計測量出力回路から出力された前記2つの計測量のい
    ずれか一方の関数を前記2つの計測量の和の関数で割っ
    た関数を生成する除算処理の出力から、前記2つの計測
    量の差 (C1 −C2)を前記2つの計測量の和 (C1 +C
    2)で割った関数を生成する演算ブロックとを備えたこと
    を特徴とする計測量差検出装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の計測量差検出装置におい
    て、外部からの制御信号に応じて、前記計測量出力回路
    を、前記2つの計測量のいずれか一方(C1 又はC2
    の関数を出力する状態又は前記2つの計測量の和(C1
    +C2 )の関数を出力する状態に切り換えるスイッチを
    含んでいることを特徴とする計測量差検出装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の計測量差検出装置におい
    て、前記演算ブロックは、前記計測量出力回路からの出
    力が入力されるA/D変換器と、その出力側に設けら
    れ、前記制御信号に応じた接続位置をとる2位置スイッ
    チと、このスイッチによりいずれか一方が前記A/D変
    換器に接続される2つのフリップフロップと、その出力
    側に接続した除算器とで構成されていることを特徴とす
    る計測量差検出装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の計測量差検出装置におい
    て、前記演算ブロックは、前記計測量出力回路の出力側
    に設けられ、前記制御信号に応じた接続位置をとる2位
    置スイッチと、このスイッチによりいずれか一方が前記
    計測量出力回路に接続される2つのサンプルホールド回
    路と、各サンプルホールド回路の出力側に設けられたA
    /D変換器とで構成され、前記2つのサンプルホールド
    回路のうち一方のサンプルホールド回路の出力端を前記
    A/D変換器の基準電圧端に、他方のサンプルホールド
    回路の出力端を前記A/D変換器の入力電圧端にそれぞ
    れ接続したことを特徴とする計測量差検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001033330A (ja) * 1999-07-26 2001-02-09 Yamatake Corp センサ信号処理回路
JP2006253764A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Rohm Co Ltd 容量電圧変換回路、それを用いた入力装置、電子機器、ならびに容量電圧変換方法
JP2019066268A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 日本航空電子工業株式会社 容量検出装置、抵抗検出装置

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