JPH09243343A - 超音波可視化装置及び方法 - Google Patents

超音波可視化装置及び方法

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JPH09243343A
JPH09243343A JP8050476A JP5047696A JPH09243343A JP H09243343 A JPH09243343 A JP H09243343A JP 8050476 A JP8050476 A JP 8050476A JP 5047696 A JP5047696 A JP 5047696A JP H09243343 A JPH09243343 A JP H09243343A
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JP
Japan
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ultrasonic
ultrasonic transducer
displacement
distance
reflector
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Application number
JP8050476A
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English (en)
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Tsutomu Shioyama
山 勉 塩
Takehiko Suzuki
木 健 彦 鈴
Hiroichi Karasawa
沢 博 一 唐
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電振動子同士の相対的な位置関係が変化し
た場合でも、測定対象物の良好な画像が得られる超音波
可視化装置及び方法を提供する。 【解決手段】 複数の超音波発振・受信素子を有する超
音波トランスデューサと、この超音波トランスデューサ
によって得られた超音波信号データに基づいて前記各超
音波発振・受信素子の正規位置からの変位を測定する変
位測定手段とを設ける。さらに、前記超音波トランスデ
ューサによって得られた測定対象物の測定データを前記
変位に基づいて補正する補正手段と、この補正手段によ
って補正された前記測定データに基づいて前記測定対象
物を画像化する画像合成手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波可視化装置
及び方法に係わり、特に、高速増殖炉の冷却材(液体ナ
トリウム)のような高温媒体内で使用することができる
超音波可視化装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、測定しようとする対象物(以下
「測定対象物」という。)を光学的に測定することが不
可能若しくは困難な場合には、超音波による測定が利用
されている。例えば、高速増殖炉の原子炉容器の内部は
不透明の液体ナトリウムで満たされているために、原子
炉容器内の構造物、冷却材(液体ナトリウム)等の状態
を測定するために超音波による測定が行われる。また、
医療分野における体内の診断、海洋開発における深海の
探査、混濁水の中で水中土木工事等においても超音波に
よる測定が行われている。
【0003】そして、測定対象物の状態を比較的広い範
囲にわたって可視化(イメージング)するために、開口
合成法を用いた超音波イメージングが使用されている。
この超音波イメージングにおいては、例えば複数の圧電
振動子をマトリックス状に配置して形成された超音波ト
ランスデューサが使用される。そして、マトリックスア
レイ型の超音波トランスデューサによって、測定領域を
カバーする比較的広角の超音波ビームを発信し、測定対
象物によって反射された超音波を受信し、受信した反射
信号データを計算機によって合成して画像化する。
【0004】この開口合成法による超音波イメージング
の画像合成処理においては、発信用の圧電振動子から発
信されて測定対象物で反射された超音波信号が、受信用
の圧電振動子で受信されるまでの所要時間に基づいて、
発信から受信までの超音波の伝搬経路の長さが計測され
る。そして、伝搬経路の長さが同一となる仮想の楕円体
を3次元メモリ上に多数重ねて加算処理を行い、この加
算処理を多数回行うことによって、測定対象物の画像が
統計的に生成される。なお、各圧電振動子は、超音波の
発信と受信の両方の機能もしくは発信・受信の一方の機
能を有している。
【0005】そして、例えば高速増殖炉においては、こ
の超音波イメージングを用いて、原子炉容器内の燃料棒
同士の間隔や凹凸、炉内構造物を固定しているボルトの
締結状態、運転中の炉内のボイドの発生状態(液面形
状)等が計測される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した開
口合成法による超音波イメージングは、発信用圧電振動
子から発信された超音波が受信用圧電振動子で受信され
るまでの伝搬経路の長さを計測するものであるため、圧
電振動子同士の相対的な位置関係が何らかの原因によっ
て所定の位置から変位すると、生成された画像の質が劣
化し、いわゆるピンぼけの画像となってしまうという問
題がある。特に、超音波トランスデューサの受発信面に
対して各圧電振動子に凹凸が生じると、生成された画像
の質が著しく劣化する。
【0007】圧電振動子同士の相対的な位置関係を変化
させる原因としては、超音波トランスデューサを組み立
てる際の組立誤差、長年の使用による経年変化、又は高
温、高圧等の厳しい環境条件での使用による超音波トラ
ンスデューサの構成部材の変形等が挙げられる。特に、
高速増殖炉において超音波イメージングを使用する場
合、冷却材である液体ナトリウムの温度は運転中で55
0℃程度、定期検査時等の運転休止中でも200℃程度
と高温であるために、液体ナトリウムの中に配置された
超音波トランスデューサは、その構造材が熱変形(熱膨
張等)を起こして圧電振動子同士の相対的な位置関係が
変化する。このため、超音波イメージングによって得ら
れた炉内構造物等の画質が著しく劣化する。
【0008】そこで、本発明の目的は、圧電振動子同士
の相対的な位置関係が変化した場合でも、測定対象物の
良好な画像が得られる超音波可視化装置及び方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る超音波可視化装置は、複数の超音波発振・受信素子を
有する超音波トランスデューサと、この超音波トランス
デューサによって得られた超音波信号データに基づいて
前記各超音波発振・受信素子の正規位置からの変位を測
定する変位測定手段と、前記超音波トランスデューサに
よって得られた測定対象物の測定データを前記変位に基
づいて補正する補正手段と、この補正手段によって補正
された前記測定データに基づいて前記測定対象物を画像
化する画像合成手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明による超音波可視化装
置は、前記超音波トランスデューサに向けて超音波を発
信する超音波発信器を有することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明による超音波可視化装
置は、前記超音波トランスデューサから発信された超音
波を前記超音波トランスデューサに向けて反射するため
の反射体と、この反射体を前記超音波トランスデューサ
の可視領域内に保持する保持手段とを備えたことを特徴
とする。
【0012】請求項4記載の発明による超音波可視化装
置は、前記反射体は超音波を反射するための平面を有す
ることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明による超音波可視化装
置は、前記反射体は超音波を反射するための半球面を有
することを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明による超音波可視化装
置は、前記反射体を前記超音波トランスデューサの可視
領域から非可視領域に移動させる移動手段を有すること
を特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明による超音波可視化方
法は、請求項1記載の超音波可視化装置を用いた超音波
可視化方法であって、高速増殖炉の冷却材である液体ナ
トリウム中に配置された超音波トランスデューサによっ
て超音波を受信し、この受信によって得られた超音波信
号データに基づいて各超音波発振・受信素子の正規位置
からの変位を変位測定手段によって測定し、前記超音波
トランスデューサによって得られた測定対象物の測定デ
ータを前記変位に基づいて補正手段によって補正し、こ
の補正手段によって補正された前記測定データに基づい
て画像合成手段によって前記測定対象物を画像化するこ
とを特徴とする。
【0016】請求項8記載の超音波可視化方法は、前記
超音波信号データは、前記超音波トランスデューサから
発信されて高速増殖炉の構造物によって反射された超音
波を、前記超音波トランスデューサによって受信するこ
とによって得られることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説
明する。図1及び図2において符号1は、マトリックス
アレイ型の超音波トランスデューサを示し、この超音波
トランスデューサ1はマトリックス状に配置された複数
の圧電振動子2、2…2を備えている。これらの圧電振
動子2、2…2は、超音波の発信及び受信を行うことが
できる。また、超音波トランスデューサ1は、高速増殖
炉の炉内構造物等の状態を測定するために、原子炉容器
内の液体ナトリウムの中に没している。そして、高速増
殖炉の冷却材である液体ナトリウムは高温であるため
に、超音波トランスデューサ1の構成部材は熱変形を起
こしており、図2に示したように、各圧電振動子2は超
音波トランスデューサ1の受発信面1aに対して凹凸を
生じている。ここで、図2において符号εi (i=1,2,3,
4 )は、各圧電振動子2の正規の位置からの変位、すな
わち超音波トランスデューサ1の受発信面1aからの変
位を示している。
【0018】また、図1において符号3は、超音波トラ
ンスデューサ1によって画像化することができる領域
(以下、「可視領域」という。)を示し、この可視領域
3の中に、超音波トランスデューサ1の受発信面1aに
向けて超音波を発信する超音波発信器4が設けられてい
る。この超音波発信器4は、パルス状の超音波、或いは
M系列波のようなランダム波を重畳した連続波の超音波
を発信することができる。
【0019】図3は、本実施形態の概略を示したブロッ
ク図であり、図3において符号30は、各圧電振動子2
の正規の位置からの変位εi を測定するための変位測定
手段を示す。この変位測定手段30は、超音波発信器4
から各圧電振動子2までの距離Liを測定する距離Li
計測手段31と、この距離Li計測手段31の出力デー
タに基づいて変位εi を計算する変位演算手段32とを
備えている。この変位演算手段32の出力データは補正
手段33に送られ、また、この補正手段33に対して
は、測定対象物までの距離Dを測定する距離D計測手段
34の出力データも送られる。補正手段33の出力デー
タは、測定対象物の画像を合成する画像合成手段35に
送られる。
【0020】図4は、距離Li計測手段31の概略を示
したブロック図であり、この図4に示した距離Li計測
手段31は、超音波発信器4から発信する超音波として
パルス波を使用する場合のものである。
【0021】このパルス波用の距離Li計測手段31
は、超音波発信器4の発信波形データD0 に基づいて発
信ピーク時間t0 を検出する発信ピーク時間検出器41
と、各圧電振動子2の受信波形データDi に基づいて受
信ピーク時間ti を検出する受信ピーク時間検出器42
とを備えている。また、距離Li計測手段31は、発信
ピーク時間検出器41及び受信ピーク時間検出器42に
よって検出された発信ピーク時間t0 及び受信ピーク時
間ti に基づいて、超音波が発信されてから受信される
までの時間(以下、「到達時間」という。)Δti (=
ti −t0 )を計算する差分計算器43と、この差分計
算器43で算出された到達時間Δti に基づいて、超音
波発信器4から各圧電振動子2までの各距離Li を計算
する距離演算器44とを備えている。さらに、距離Li
計測手段31は、高速増殖炉の炉内温度Tを測定する炉
内温度計45で得られた炉内温度Tのデータに基づい
て、炉内温度Tに対応する媒質(液体ナトリウム)中の
音速aを参照する音速参照手段46を備えている。
【0022】また、超音波発信器4から発信する超音波
として、パルス波に代えてランダムな連続波を使用する
場合には、図5に示した連続波用の距離Li計測手段3
1を用いる。この連続波用の距離Li計測手段31は、
上述したパルス波用の距離Li計測手段31の発信ピー
ク時間検出器41、受信ピーク時間検出器42及び差分
計算器43に代えて、時間相関計51及びピーク時間検
出器52を備えている。そして、時間相関計51によっ
て発信波形データD0 と受信波形データDi の時間相関
を取り、この時間相関のピーク時間をピーク時間検出器
52によって求めて到達時間Δti を算出する。
【0023】次に、本実施形態の作用について説明す
る。まず、可視領域3の中に配置された超音波発信器4
から超音波トランスデューサ1の受発信面1aに向けて
パルス波又は連続波の超音波を発信する。発信された超
音波を各圧電振動子2で受信し、距離Li計測手段31
によって、発信から受信までの所要時間に基づいて超音
波発信器4から各圧電振動子2までの各距離Li を計算
する(ステップ1)。
【0024】すなわち、パルス波用の距離Li計測手段
31においては、発信ピーク時間検出器41によって、
超音波発信器4の発信波形データD0 に基づいて発信ピ
ーク時間t0 を検出する。一方、受信ピーク時間検出器
42によって、各圧電振動子2の受信波形データDi に
基づいて受信ピーク時間ti を検出する。次に、差分計
算器43によって、発信ピーク時間検出器41及び受信
ピーク時間検出器42によって検出された発信ピーク時
間t0 及び受信ピーク時間ti に基づいて、超音波が発
信されてから受信されるまでの時間(以下、「到達時
間」という。)Δti (=ti −t0 )を計算する。ま
た、音速参照手段46は、高速増殖炉の炉内温度Tを測
定する炉内温度計45で得られた炉内温度Tのデータに
基づいて、炉内温度Tに対応する媒質(液体ナトリウ
ム)中の音速aを参照し、参照した音速aのデータを距
離演算器44に伝送する。次に、距離演算器44によっ
て、差分計算器43で算出された到達時間Δti に基づ
いて、超音波発信器4から各圧電振動子2までの各距離
Li を計算する。つまり、距離演算器44は、差分計算
器43で得られた到達時間Δti と、音速参照手段46
で得られた音速aとを乗算して、超音波発信器4から各
圧電振動子2までの各距離Li (=Δti ・a)を計算
する。
【0025】一方、超音波発信器4から発信する超音波
として、パルス波に代えてランダムな連続波を使用する
場合には、図5に示した連続波用の距離Li計測手段3
1を用い、時間相関計51によって発信波形データD0
と受信波形データDi の時間相関を取り、この時間相関
のピーク時間をピーク時間検出器52によって求めて到
達時間Δti を計算する。そして、距離演算器44によ
って、到達時間Δtiに基づいて各距離Liを計算す
る。
【0026】次に、パルス波用又は連続波用の距離Li
計測手段31によって得られた距離Li の測定データを
変位演算手段32に伝送し、伝送された測定データに基
づいて変位演算手段32によって各圧電振動子2の正規
の位置からの変位、すなわち超音波トランスデューサ1
の受発信面1aからの変位εi を算出する(ステップ
2)。図2に示したように、説明の便宜のために超音波
発信器4の位置を座標原点として、各圧電振動子2の受
発信面1a上の各座標をxi ,yi とすると、各圧電振
動子2の正規の位置からの各変位εi は次式で求められ
る。
【0027】
【数1】 ここで、Hは、超音波発信器4から超音波トランスデュ
ーサ1の受発信面1aまでの最短距離である。
【0028】超音波発信器4から受発信面1aまでの最
短距離Hは、超音波発信器4及び超音波トランスデュー
サ1の設置位置を予め決定しておくことによって知るこ
とができる。また、高温の液体ナトリウムの中に配置さ
れた超音波トランスデューサ1が熱変形を起こして最短
距離Hが変化したような場合には、線形回帰分析によっ
て最短距離Hを算出することができる。すなわち、各圧
電振動子2について、まず、次式によってei を求め
る。
【0029】
【数2】 次に、算出されたei を用いて最短距離Hを次式によっ
て求める。 H=ax+by+c ………(3) ここで、a,b,cは各圧電振動子2の各座標(xi ,
yi )におけるei を用いて線形回帰分析により求めら
れる回帰係数であり、式(3)のx、yに各圧電振動子
2の各座標(xi ,yi )を代入して各圧電振動子2毎
に最短距離Hを求め、このHを用いてεi を求める。算
出された変位εi のデータは補正手段33に伝送され
る。
【0030】また、超音波トランスデューサ1の圧電振
動子2、2…2から測定対象物に対して超音波を照射
し、距離D計測手段34によって測定対象物までの距離
Dを測定する(ステップ3)。測定された距離Dのデー
タは補正手段33に伝送される。
【0031】そして、補正手段33によって、変位εi
のデータに基づいて測定対象物までの距離Dを補正する
(ステップ4)。すなわち、距離Dの測定データは図2
に示した直交座標に関して3つの成分(x,y,z)を
有しているが、この3つの成分のうちのz成分に対し
て、変位演算手段32で算出された変位εi を加算す
る。補正された距離Dのデータは画像合成手段35に伝
送される。
【0032】最後に、画像合成手段35によって、補正
された距離Dに基づいて超音波トランスデューサ1全体
で画像を合成する(ステップ5)。
【0033】なお、超音波トランスデューサ1と測定対
象物との間に超音波発信器4が配置されていても、超音
波発信器4が占有する空間は小さいので、測定対象物A
の測定に際して超音波発信器4が邪魔になることはな
い。
【0034】また、説明の便宜上、座標原点を超音波発
信器4の位置としたが、座標原点を他の位置とすること
もできる。また、変位εi は、必ずしもその絶対値を求
める必要はなく、複数の圧電振動子2、2…2の相互の
相対的な変位を求めれば良い。したがって、最短距離H
についても、その絶対値を正確に知る必要はなく、ある
程度の距離が分かれば良い。
【0035】以上述べたように本実施形態によれば、高
速増殖炉の原子炉容器内に配置された超音波トランスデ
ューサ1が、高温の液体ナトリウムからの熱によって変
形を起こし、圧電振動子2、2…2同士の相対的な位置
関係が変化した場合でも、この変化による影響を受ける
ことなく炉内構造物等についての良好な画像を得ること
ができる。
【0036】なお、本実施形態及び後述する他の実施形
態は、いずれも、高速増殖炉における使用に限定される
ことはなく、何らかの原因によって圧電振動子2、2…
2同士の相対的な位置関係が変化するような場合のすべ
てにおいて適用することができるものである。
【0037】第2の実施形態 以下、本発明の第2実施形態について図面を参照して説
明する。なお、上述した第1実施形態と同一部材には同
一符号を付して詳細な説明は省略する。本実施形態は、
図6に示したように、マトリックスアレイ型の超音波ト
ランスデューサ1の可視領域3の中に、超音波を反射す
る球状の反射体61が配置されている。ここで、超音波
トランスデューサ1及び反射体61は、高速増殖炉の原
子炉容器内の液体ナトリウムの中に没している。球状の
反射体61は、図7に示したように、支持部材71によ
って超音波トランスデューサ1に対して離間して固定さ
れている。なお、可視領域3の中には炉内構造物等の測
定対象物Aが存在している。
【0038】本実施形態においては、図8に示したよう
に、各圧電振動子2から超音波を発信して球状の反射体
61で散乱反射させ、反射された超音波を、超音波を発
信した圧電振動子2自身で受信する。ここで、圧電振動
子2から発信される超音波はパルス状のものとする。な
お、超音波の発信と受信を異なる圧電振動子2で行うこ
ともできるが、これについては後述する。
【0039】図9は、本実施形態におけるパルス波用の
距離Li計測手段31を示しており、この距離Li計測
手段31は、圧電振動子2の発信波形データD0 に基づ
いて発信ピーク時間t0 を検出する発信ピーク時間検出
器41と、圧電振動子2による受信波形データDi に基
づいて受信ピーク時間ti を検出する受信ピーク時間検
出器42とを備えている。また、距離Li計測手段31
は、発信ピーク時間検出器41及び受信ピーク時間検出
器42によって検出された発信ピーク時間t0及び受信
ピーク時間ti に基づいて、超音波が発信されてから受
信されるまでの到達時間Δti (=ti −t0 )を計算
する差分計算器43を備えている。
【0040】さらに、距離Li計測手段31は、差分計
算器43で算出された到達時間Δti に基づいて、超音
波発信器4から各圧電振動子2までの各距離Li を計算
する距離演算器91を備えている。ここで、差分計算器
43によって算出される到達時間Δti は、超音波が反
射体61で反射されて戻ってくるまでの往復の時間であ
り、また、球状の反射体61自身は半径Rを有している
ので、距離演算器91はこれらを考慮して次式によって
各距離Li を求める。
【0041】
【数3】 ここで、aは、炉内温度計45で計測された炉内温度T
のデータに基づいて、音速参照手段46によって参照さ
れた媒質(液体ナトリウム)中の音速である。
【0042】また、圧電振動子2から発信する超音波と
して、パルス波に代えてランダムな連続波を使用するこ
とができる。この場合には、図10に示した連続波用の
距離Li計測手段31を用いる。この連続波用の距離L
i計測手段31は、上述したパルス波用の距離Li計測
手段31の発信ピーク時間検出器41、受信ピーク時間
検出器42及び差分計算器43に代えて、時間相関計5
1及びピーク時間検出器52を備えている。そして、時
間相関計51によって発信波形データD0 と受信波形デ
ータDi の時間相関を取り、この時間相関のピーク時間
をピーク時間検出器52によって求めて到達時間Δti
を算出する。
【0043】次に、パルス波用又は連続波用の距離Li
計測手段31で得られた各圧電振動子2から球状の反射
体61の中心までの各距離Li に基づいて、各圧電振動
子2の正規の位置からの変位、すなわち超音波トランス
デューサ1の受発信面1aからの変位εi を変位演算手
段32によって計算する。図8に示したように、説明の
便宜のために反射体61の中心を座標原点として、各圧
電振動子2の受発信面1a上の各座標をxi ,yi とす
ると、各圧電振動子2の正規の位置からの各変位εi は
次式で求められる。
【0044】
【数4】 ここで、Hは、反射体61の中心から超音波トランスデ
ューサ1の受発信面1aまでの最短距離である。なお、
最短距離Hが不明の場合には、上記第1実施形態の場合
と同様に線形回帰分析によって最短距離Hを算出するこ
とができる。
【0045】なお、説明の便宜上、座標原点を反射体6
1の中心としたが、座標原点を他の位置とすることもで
きる。また、変位εi は、上記第1実施形態と同様に必
ずしもその絶対値を求める必要はなく、複数の圧電振動
子2、2…2の相互の相対的な変位を求めれば良い。し
たがって、最短距離Hについても、その絶対値を正確に
知る必要はなく、ある程度の距離が分かれば良い。
【0046】また、本実施形態においては超音波の発信
と受信を同一の圧電振動子2で行うようにしたが、変形
例として、図11に示したように受信と発信を異なる圧
電振動子2で行うことができる。このように受信と発信
を異なる圧電振動子2で行った場合には、図12に示し
たように、各圧電振動子2の各変位εi は、座標x3、
y3 にある超音波を発信した圧電振動子2から反射体6
1までの距離L3 と、反射体61からの反射超音波を受
信した各圧電振動子2までの距離Li との和となる。し
たがって、超音波を発信した圧電振動子2の変位ε3 を
既に述べたような方法によって求めれば、他の各圧電振
動子2のそれぞれの変位εi を求めることができる。
【0047】以上述べたように本実施形態によれば、高
速増殖炉の原子炉容器内に配置された超音波トランスデ
ューサ1が、高温の液体ナトリウムからの熱によって変
形を起こし、圧電振動子2、2…2同士の相対的な位置
関係が変化した場合でも、この変化による影響を受ける
ことなく炉内構造物等についての良好な画像を得ること
ができる。
【0048】第3の実施形態 以下、本発明の第3実施形態について図面を参照して説
明する。なお、上述した第1及び第2実施形態と同一部
材には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0049】本実施形態は、図13に示したように、高
速増殖炉の原子炉容器内にマトリックスアレイ型の超音
波トランスデューサ1が配置されており、この超音波ト
ランスデューサ1の可視領域3の中に平板状の反射体1
31が配置されている。ここで、説明の便宜上、平板状
の反射体131は超音波トランスデューサ1の受発信面
1aに対して平行に配置されているものとする。なお、
反射体131の反射面131aは受発信面1aに対して
必ずしも平行である必要はなく、ある程度傾斜していて
も良いが、この点については後述する。
【0050】本実施形態においては、図13及び図14
に示したように、各圧電振動子2から超音波を発信して
平板状の反射体131の反射面131aで反射させ、反
射された超音波を、超音波を発信した圧電振動子2自身
で受信する。ここで、圧電振動子2から発信される超音
波はパルス状のものとする。なお、超音波の発信と受信
を異なる圧電振動子2で行うこともできるが、これにつ
いては後述する。
【0051】図15は、本実施形態におけるパルス波用
の距離Li計測手段31を示しており、この距離Li計
測手段31は、圧電振動子2の発信波形データD0 に基
づいて発信ピーク時間t0 を検出する発信ピーク時間検
出器41と、発信した圧電振動子2の受信波形データD
i に基づいて受信ピーク時間ti を検出する受信ピーク
時間検出器42とを備えている。また、距離Li計測手
段31は、発信ピーク時間検出器41及び受信ピーク時
間検出器42によって検出された発信ピーク時間t0 及
び受信ピーク時間ti に基づいて、超音波が発信されて
から受信されるまでの到達時間Δti (=ti −t0 )
を計算する差分計算器43を備えている。
【0052】さらに、距離Li計測手段31は、差分計
算器43で算出された到達時間Δti に基づいて、平板
状の反射体131から各圧電振動子2までの各距離Li
を計算する距離演算器151を備えている。ここで、差
分計算器43によって算出される到達時間Δti は、超
音波が平板状の反射体131の反射面131aで反射さ
れて戻ってくるまでの往復の時間であるので、距離演算
器151はこの点を考慮して次式によって各距離Li を
求める。 Li = Δti ・a/2 ………(6) ここで、aは、炉内温度計45で計測された炉内温度T
のデータに基づいて、音速参照手段46によって参照さ
れた媒質(液体ナトリウム)中の音速である。
【0053】また、圧電振動子2から発信する超音波と
して、パルス波に代えてランダムな連続波を使用する場
合には、図16に示した連続波用の距離Li計測手段3
1を用いる。この連続波用の距離Li計測手段31は、
上述したパルス波用の距離Li計測手段31の発信ピー
ク時間検出器41、受信ピーク時間検出器42及び差分
計算器43に代えて、時間相関計51及びピーク時間検
出器52を備えている。そして、時間相関計51によっ
て発信波形データD0 と受信波形データDi の時間相関
を取り、この時間相関のピーク時間をピーク時間検出器
52によって求めて到達時間Δti を算出する。
【0054】次に、パルス波用又は連続波用の距離Li
計測手段31で得られた各圧電振動子2から平板状の反
射体131までの各距離Li に基づいて、各圧電振動子
2の正規の位置からの変位、すなわち超音波トランスデ
ューサ1の受発信面1aからの変位εi を変位演算手段
32によって計算する。図14に示したように、各圧電
振動子2の正規の位置からの各変位εi は次式で求めら
れる。 εi =Li −H ………(7) ここで、Hは、平板状の反射体131の反射面131a
から超音波トランスデューサ1の受発信面1aまでの離
間距離(最短距離)である。なお、離間距離Hが不明の
場合には、上記第1及び第2実施形態の場合と同様に線
形回帰分析によって離間距離Hを算出することができ
る。
【0055】なお、変位εi は、上記第1及び実施形態
と同様に必ずしもその絶対値を求める必要はなく、複数
の圧電振動子2、2…2の相互の相対的な変位を求めれ
ば良い。したがって、離間距離Hについても、その絶対
値を正確に知る必要はなく、ある程度の距離が分かれば
良い。
【0056】また、本実施形態においては、超音波の発
信と受信を同一の圧電振動子2で行うようにしたが、変
形例として、図17に示したように受信と発信を異なる
圧電振動子2で行うこともできる。このように受信と発
信を異なる圧電振動子2で行った場合には、図18に示
したように、各圧電振動子2の各変位εi は、座標x3
、y3 にある超音波を発信した圧電振動子2から反射
体131までの距離L3と、反射体131から超音波を
受信した各圧電振動子2までの距離Li との和となる。
したがって、発信した圧電振動子2の変位ε3 を既に述
べたような方法によって求めれば、他の各圧電振動子2
のそれぞれの変位εi を求めることができる。
【0057】また、前述したように平板状の反射体13
1は超音波トランスデューサ1の受発信面131aに対
してある程度傾斜していても差し支えない。以下、この
点について説明する。図19に示したように、平板状の
反射体131は超音波トランスデューサ1の受発信面1
31aに対して傾いているとする。この場合、各圧電振
動子2と反射体131との最短距離は各圧電振動子2毎
に異なるので、最短距離は一定値Hではなく、各圧電振
動子2毎に決まる変数Hi となる。つまり、各最短距離
Hi は各圧電振動子2の座標(xi ,yi )の関数とな
り、次式で表される。
【0058】 Hi =axi +byi +c ………(8) ここで、a,b,cは、座標(xi ,yi )にある圧電
振動子2と反射体131の反射面131aとの測定距離
Li を用いて、線形回帰分析によって求められる回帰係
数である。また、各圧電振動子2の各座標(xi ,yi
)は、超音波トランスデューサ1を製作した時点にお
ける座標を用いる。
【0059】次に、上記の式(8)によって求めた各最
短距離Hi と、各圧電振動子2と反射体131の反射面
131aとの測定距離Li とによって、各圧電振動子2
の正規の位置からの変位εi を次式によって求める。 εi =Li −Hi ………(9) なお、図20に示したように、反射体131が傾斜して
いる場合でも、超音波の受信と発信とを異なる圧電振動
子2で行うこともできる。
【0060】以上述べたように本実施形態によれば、上
記第1及び第2の実施形態と同様に、高速増殖炉の原子
炉容器内に配置された超音波トランスデューサ1が、高
温の液体ナトリウムからの熱によって変形を起こし、圧
電振動子2、2…2同士の相対的な位置関係が変化した
場合でも、この変化による影響を受けることなく炉内構
造物等についての良好な画像を得ることができる。
【0061】また、上記第1及び第2の実施形態におけ
る超音波発信器4及び球状の反射体61は共に空間内の
一点で近似するものであるために、超音波トランスデュ
ーサ1の受発信面1aにおける各圧電振動子2の座標
(xi ,yi )を知る必要があるが、本実施形態におけ
る反射体131は平板状であるので、受発信面1aにお
ける各圧電振動子2の座標(xi ,yi )を知る必要が
なく、圧電振動子2の変位εi の演算処理を簡略化する
ことができるし、また、各圧電振動子2の座標(xi ,
yi )が熱変形等によって大幅に変化した場合でも圧電
振動子2の変位εi を正確に把握することができる。
【0062】第4の実施形態 以下、本発明の第4実施形態について図面を参照して説
明する。なお、上述した第1、第2及び第3実施形態と
同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0063】図21は本実施形態の概略構成を示した図
であり、図中符号211は超音波トランスデューサ1を
支持するための架台を示し、この架台211はレバー2
12を有するリンク機構213によって超音波トランス
デューサ1を回動自在に支持している。一方、架台21
1の端部には平板状の反射体131が垂設されており、
レバー212を操作することによって、リンク機構21
3を介して超音波トランスデューサ1の受発信面1a
を、反射体131の反射面131aの方向に向けること
ができる。ここで、超音波トランスデューサ1及び反射
体131は共に、高速増殖炉の原子炉容器内の液体ナト
リウムの中に配置されている。
【0064】このような構成を備えた本実施形態におい
ては、超音波トランスデューサ1の各圧電振動子2の変
位εi を測定する際には、レバー212を操作して超音
波トランスデューサ1の受発信面1aを反射体1の反射
面1aの方向に向け、上記第3実施形態と同様な方法に
よって変位εi を測定する。一方、炉内構造物等の測定
対象物Aを測定する際には、レバー212を操作して超
音波トランスデューサ1の受発信面1aを測定対象物A
の方向に向けて測定を行う。
【0065】また、上記の例ではリンク機構213を介
して超音波トランスデューサ1を回動するようにした
が、逆に、超音波トランスデューサ1を固定して反射体
131の方を移動機構を介して移動させるようにするこ
ともできる。要するに、超音波トランスデューサ1と反
射体131との相対的な位置関係を変化させ、反射体1
31を超音波トランスデューサ1の可視領域から非可視
領域へと移動させることができるように構成すれば良
い。
【0066】以上の述べたように本実施形態によれば、
上記第1、第2及び第3の実施形態と同様に、高速増殖
炉の原子炉容器内に配置された超音波トランスデューサ
1が、高温の液体ナトリウムからの熱によって変形を起
こし、圧電振動子2、2…2同士の相対的な位置関係が
変化した場合でも、この変化による影響を受けることな
く炉内構造物等についての良好な画像を得ることができ
る。
【0067】また、反射体131は測定対象物Aが存在
する方向とは異なる方向に配置されているので、平板状
の反射体131のような比較的大きな反射体を用いた場
合でも、測定対象物Aを測定する際に反射体が邪魔にな
るおそれがない。
【0068】第5の実施形態 次に、本発明の第5実施形態について説明する。上記第
2乃至第4の実施形態においては、球状又は平板状の反
射体61、131を設け、これらの反射体61、131
で反射された超音波を受信するようにしているが、本実
施形態は、既存の構造物、例えば高速増殖炉の炉内構造
物を反射体として利用するものである。
【0069】すなわち、本実施形態においては、測定対
象物又はその周辺の構造物の中で、超音波トランスデュ
ーサ1からのおおよその距離が分かっており、かつ、超
音波トランスデューサ1の受発信面1aに対向する表面
を有するものを利用する。そして、受発信面1aに対向
する表面に対して超音波トランスデューサ1から超音波
を発信し、前記表面で反射された超音波を超音波トラン
スデューサ1で受信し、上記第2乃至第4の実施形態と
同様にして各圧電振動子2の変位εi を測定する。
【0070】このように本実施形態によれば、既存の構
造物を反射体として利用するようにしたので、反射体を
別途設ける必要がなく、簡単な構成によって上記第1乃
至第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、何ら
かの原因によって超音波トランスデューサの複数の圧電
振動子同士の相対的な位置関係が変化した場合でも、各
圧電振動子の正規の位置からの変位を測定し、これらの
変位を考慮して画像を合成することができるので、画像
の乱れを防止して測定対象物の良好な画像を得ることが
できる。特に、高速増殖炉の原子炉容器の中に超音波ト
ランスデューサを配置して炉内構造物等を測定する場
合、高温の液体ナトリウムからの熱によって超音波トラ
ンスデューサが熱変形を起こした場合でも、炉内構造物
等について良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の概略を示した構成図。
【図2】同実施形態における各圧電振動子の変位の測定
方法を示した説明図。
【図3】同実施形態の概略を示したブロック図。
【図4】同実施形態のパルス波用の距離Li計測手段の
概略を示したブロック図。
【図5】同実施形態の連続波用の距離Li計測手段の概
略を示したブロック図。
【図6】本発明の第2実施形態の概略を示した構成図。
【図7】同実施形態の概略を示した構成図。
【図8】同実施形態における各圧電振動子の変位の測定
方法を示した説明図。
【図9】同実施形態のパルス波用の距離Li計測手段の
概略を示したブロック図。
【図10】同実施形態の連続波用の距離Li計測手段の
概略を示したブロック図。
【図11】同実施形態の変形例の概略を示した構成図。
【図12】同変形例における各圧電振動子の変位の測定
方法を示した説明図。
【図13】本発明の第3実施形態の概略を示した構成
図。
【図14】同実施形態における各圧電振動子の変位の測
定方法を示した説明図。
【図15】同実施形態のパルス波用の距離Li計測手段
の概略を示したブロック図。
【図16】同実施形態の連続波用の距離Li計測手段の
概略を示したブロック図。
【図17】同実施形態の変形例の概略を示した構成図。
【図18】同変形例における各圧電振動子の変位の測定
方法を示した説明図。
【図19】上記第3実施形態において反射体が傾斜して
いる場合を示した構成図。
【図20】上記第3実施形態において反射体が傾斜して
いる場合を示した他の構成図。
【図21】本発明の第4実施形態の概略を示した構成
図。
【符号の説明】
1 超音波トランスデューサ 1a 受発信面 2 圧電振動子 3 可視領域 4 超音波発信器 30 変位測定手段 31 距離Li計測手段 32 変位演算手段 33 補正手段 34 距離D計測手段 35 画像合成手段 41 発信ピーク時間検出器 42 受信ピーク時間検出器 43 差分計算器 44、91、151、161 距離演算器 45 炉内温度計 46 音速参照手段 51 時間相関計 52 ピーク時間検出器 61 球状の反射体 71 支持部材 131 平板状の反射体 211 架台 212 レバー 213 リンク機構 A 測定対象物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の超音波発振・受信素子を有する超音
    波トランスデューサと、この超音波トランスデューサに
    よって得られた超音波信号データに基づいて前記各超音
    波発振・受信素子の正規位置からの変位を測定する変位
    測定手段と、前記超音波トランスデューサによって得ら
    れた測定対象物の測定データを前記変位に基づいて補正
    する補正手段と、この補正手段によって補正された前記
    測定データに基づいて前記測定対象物を画像化する画像
    合成手段とを備えたことを特徴とする超音波可視化装
    置。
  2. 【請求項2】前記超音波トランスデューサに向けて超音
    波を発信する超音波発信器を有することを特徴とする請
    求項1記載の超音波可視化装置。
  3. 【請求項3】前記超音波トランスデューサから発信され
    た超音波を前記超音波トランスデューサに向けて反射す
    るための反射体と、この反射体を前記超音波トランスデ
    ューサの可視領域内に保持する保持手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の超音波可視化装置。
  4. 【請求項4】前記反射体は超音波を反射するための平面
    を有することを特徴とする請求項3記載の超音波可視化
    装置。
  5. 【請求項5】前記反射体は超音波を反射するための半球
    面を有することを特徴とする請求項3記載の超音波可視
    化装置。
  6. 【請求項6】前記反射体を前記超音波トランスデューサ
    の可視領域から非可視領域に移動させる移動手段を有す
    ることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一
    項に記載の超音波可視化装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の超音波可視化装置を用いた
    超音波可視化方法であって、高速増殖炉の冷却材である
    液体ナトリウム中に配置された超音波トランスデューサ
    によって超音波を受信し、この受信によって得られた超
    音波信号データに基づいて各超音波発振・受信素子の正
    規位置からの変位を変位測定手段によって測定し、前記
    超音波トランスデューサによって得られた測定対象物の
    測定データを前記変位に基づいて補正手段によって補正
    し、この補正手段によって補正された前記測定データに
    基づいて画像合成手段によって前記測定対象物を画像化
    することを特徴とする超音波可視化方法。
  8. 【請求項8】前記超音波信号データは、前記超音波トラ
    ンスデューサから発信されて高速増殖炉の構造物によっ
    て反射された超音波を、前記超音波トランスデューサに
    よって受信することによって得られることを特徴とする
    請求項7記載の超音波可視化方法。
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