JPH0924332A - 防錆塗装方法 - Google Patents

防錆塗装方法

Info

Publication number
JPH0924332A
JPH0924332A JP17596395A JP17596395A JPH0924332A JP H0924332 A JPH0924332 A JP H0924332A JP 17596395 A JP17596395 A JP 17596395A JP 17596395 A JP17596395 A JP 17596395A JP H0924332 A JPH0924332 A JP H0924332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rust preventive
coated
rust
dacrotized
metal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17596395A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihisa Sugiyama
紀久 杉山
Satoru Yamaguchi
悟 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHI NIPPON REJIKOOTO KK
Original Assignee
NISHI NIPPON REJIKOOTO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISHI NIPPON REJIKOOTO KK filed Critical NISHI NIPPON REJIKOOTO KK
Priority to JP17596395A priority Critical patent/JPH0924332A/ja
Publication of JPH0924332A publication Critical patent/JPH0924332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理に要する時間を短縮することができ、か
つ均一で良質な防錆皮膜を形成することができるダクロ
タイズド処理方法を得る。 【解決手段】 金属部材を収容したバスケットが液状の
ダクロタイズド処理材に浸漬され、金属部材表面にダク
ロタイズド処理材が付着させられた後、上記バスケット
が回転させられ遠心力で余剰の液状ダクロタイズド処理
材が除去される。次に、バスケット内の金属部材が塗装
乾燥機によってバレル回転処理されるとともに乾燥処理
され、かつ間欠的に液状のダクロタイズド塗装材による
スプレー塗装が施され、金属部材同士の粘着が解消され
るとともにダクロタイズド処理材の厚さが均一化され
る。この後、金属部材が加熱され、ダクロタイズド処理
材が金属部材に焼き付けられる。かかる処理によれば、
処理時間が短縮され、かつ防錆皮膜が均一化されその品
質が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防錆塗装方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、錆びやすいあるいは腐蝕しやす
い金属材料からなる各種部材(以下、これを単に金属部
材という)には、錆あるいは腐蝕の発生を防止するため
に防錆塗装が施されるが、かかる防錆塗装手法の1つと
してダクロタイズド処理が知られている。このダクロタ
イズド処理によれば処理工程で廃水が発生しないので、
水質環境を保全する上において極めて有利であるといっ
た利点がある。また、ダクロタイズド処理により金属部
材表面に形成される皮膜は非常に高い防錆性ないしは耐
腐食性を有するといった利点がある。
【0003】具体的には、例えば比較的小さい複数の金
属部材に対する従来のダクロタイズド処理は、例えば図
1(b)に示すような2コート・2ベーク式の処理手順で
行われる。すなわち、図1(b)に示すように、従来のダ
クロタイズド処理においては、まずバスケットに収容さ
れた複数の金属部材に対して脱脂、スケール除去等の前
処理が施され(ステップT1)、続いてこの金属部材が液
状のダクロタイズド処理材に浸漬される(ステップT
2)。具体的には、この浸漬(浸漬塗装)では金属部材を
収容したバスケットが、容器内に保持された液状のダク
ロタイズド処理材中に沈められた後、ほどなく該ダクロ
タイズド処理材中から引き上げられ、各金属部材に液状
のダクロタイズド処理材が付着させられる。
【0004】次に、液状のダクロタイズド処理材が付着
した金属部材が収容されているバスケットが回転させら
れ、遠心力によって金属部材間に保持されている過剰な
ダクロタイズド処理材が除去される(ステップT3)。こ
の後、バスケットに収容されている金属部材が人手で1
つ1つ引き離され(ステップT4)、続いて該金属部材が
乾燥させられる(ステップT5)。
【0005】このように、ステップT4で金属部材を1
つ1つ引き離すのはおよそ次のような理由による。すな
わち、バスケット内では各金属部材同士が重なり合って
いるが、液状のダクロタイズド処理材の粘度がかなり高
いので一部の金属部材は互いに粘着し合っている。そし
てこのように金属部材同士が粘着し合っていると、これ
らは乾燥後には容易に分離することができなくなる。し
かしながら、上記粘着は、例えばバスケットを振動させ
るなどといった単純な操作では解消することが困難であ
る。そこで、各金属部材を熊手あるいは大型ピンセット
等を用いて人手で1つ1つ引き離した上で、該金属部材
を乾燥させるわけである。
【0006】次に、金属部材が加熱炉等を用いて加熱さ
れダクロタイズド処理材が該金属部材に焼き付けられ、
金属部材表面に防錆皮膜が形成される(ステップT6)。
そして、前記のステップT2〜ステップT6と同様の一
連の処理が施される(ステップT2’〜ステップT
6’)。すなわち、2コート・2ベーク処理が行われ
る。このようにして2コート・2ベーク処理が行われた
後、各金属部材の防錆皮膜が検査され、防錆皮膜が良好
なものと不良なものとが選別される(ステップT7)。こ
こで、防錆皮膜が不良な金属部材は破棄あるいは再処理
されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
図1(b)に示すような従来のダクロタイズド処理手法で
は、人手で各金属部材を引き離すのに手間がかかり(ス
テップT4、ステップT4’)、また焼き付け後の金属
部材の選別ないしは検査にも手間がかかるので(ステッ
プT7)、処理に要する時間が非常に長くなり生産性が
悪くなるといった問題がある。
【0008】さらに、粘着し合っている金属部材同士を
人手で引き離すと、粘着していた部分(重なり跡)では他
の部分よりも付着しているダクロタイズド処理材層が薄
くなり、この部分ではこの後焼き付けによって形成され
る防錆皮膜が薄くなる(スケが生じる)ので、金属部材表
面に均一で良質な防錆皮膜が形成されない。そして、良
質な防錆皮膜が形成されなかった金属部材は選別の結果
破棄あるいは再処理されることになるので、生産コスト
を上昇させるといった問題がある。
【0009】また、従来のダクロタイズド処理手法で
は、通常、被塗物の表面に十分な厚さの防錆皮膜を確実
に形成するために、浸漬塗装と焼き付けとを2回繰り返
す2コート・2ベーク処理方式を採用しているが、かか
る2コート・2ベーク処理方式では、生産性が低くなる
とともにエネルギの消費量が増大するといった問題があ
る。なお、上記各問題はとくにダクロタイズド処理にお
いて顕著となるが、ダクロタイズド処理以外の防錆塗装
処理においても同様の問題が生じうるのはもちろんであ
る。
【0010】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、防錆塗装処理とくにダクロ
タイズド処理において、処理に要する時間を短縮するこ
とができ、生産性を高めることができる手段を提供する
ことを目的とする。さらには、均一で良質な防錆皮膜を
形成することができ、生産コストを低減することができ
る手段を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達すべくな
された本発明の第1の態様は、防錆塗装方法において、
密集した複数の被塗物に液状の防錆塗装材を付着させる
第1の工程と、上記被塗物に付着している余剰の液状防
錆塗装材を除去する第2の工程と、余剰の液状防錆塗装
材が除去された上記被塗物を自転可能な回転容器に収容
した上で、該回転容器を自転させつつ該被塗物を熱風で
乾燥させるとともに、該被塗物に液状の防錆塗装材を間
欠的に吹き付ける第3の工程と、乾燥した上記被塗物を
加熱して防錆塗装材を該被塗物に焼き付ける第4の工程
とを含むことを特徴とするものである。
【0012】本発明の第1の態様にかかる防錆塗装方法
おいては、被塗物が収容された回転容器が自転している
ときに、被塗物が回転容器によってある程度持ち上げら
れた後に重力で落下するといった運動が繰り返される。
その際、被塗物同士が粘着し合っていたとしても、これ
らが落下して回転容器壁あるいは他の被塗物に衝突した
ときに上記粘着が解消される。また、各被塗物同士が衝
突し合って互いにこすれ合うので、各被塗物に付着して
いる防錆塗装材の厚さが均一化され、ひいては焼き付け
後に形成される防錆皮膜の厚さが均一化される。さら
に、回転容器が自転しているときに被塗物が熱風で乾燥
させられるので、粘着が解消された被塗物同士が再び粘
着し合うのが防止される。そして、被塗物の乾燥中に液
状の防錆塗装材が間欠的に被塗物に吹き付けられるの
で、被塗物の表面に均一でかつ十分な厚さの良質な防錆
塗装材皮膜が確実に形成される。かつ、回転時に被塗物
同士の衝突等により該被塗物の表面の皮膜に傷が生じた
場合でも、該傷が確実に補修される。なお、かかる皮膜
の傷は、比較的重量の大きい被塗物に防錆塗装を施す場
合に生じやすい。
【0013】本発明の第2の態様は、第1の態様にかか
る防錆塗装方法において、上記第1の工程で、浸漬塗装
により被塗物に防錆塗装材を付着させるようにしたこと
を特徴とするものである。
【0014】本発明の第2の態様にかかる防錆塗装方法
においては、基本的には第1の態様にかかる防錆塗装方
法の場合と同様の作用が生じる。さらに、浸漬塗装によ
り被塗物に防錆塗装材を付着させるようにしているの
で、簡素な設備で容易に被塗物に防錆塗装材を付着させ
ることができる。なお、この場合、被塗物には比較的多
量の防錆塗装材が付着して被塗物同士が非常に粘着しや
すくなるものの、かかる被塗物の粘着は回転容器が自転
しているときに容易にかつ確実に解消される。
【0015】本発明の第3の態様は、上記第1又は第2
の態様にかかる防錆塗装方法において、上記第2の工程
で、遠心分離により余剰の液状防錆塗装材を除去するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0016】本発明の第3の態様にかかる防錆塗装方法
においては、基本的には第1又は第2の態様にかかる防
錆塗装方法の場合と同様の作用が生じる。さらに、被塗
物に付着している余剰の液状防錆塗装材を遠心分離によ
り除去するようにしているので、例えば被塗物を収容し
ているバスケットを回転させるなどといった簡単な手法
で容易に被塗物から過剰な防錆塗装材を除去することが
できる。
【0017】本発明の第4の態様は、上記第1〜第3の
態様のいずれか1つにかかる防錆塗装方法において、上
記第1又は第3の工程で、防錆塗装材としてダクロタイ
ズド処理材を用いるようにしたことを特徴とするもので
ある。
【0018】本発明の第4の態様にかかる防錆塗装方法
においては、基本的には第1〜第3の態様のいずれか1
つにかかる防錆塗装方法の場合と同様の作用が生じる。
さらに、防錆塗装材として液状のダクロタイズド処理材
を用いるようにしているので、防錆皮膜の防錆性が高め
られる。また、液状のダクロタイズド処理材はとくに粘
度が高く、被塗物には比較的多量のダクロタイズド処理
材が付着して被塗物同士が非常に粘着しやすくなるもの
の、かかる被塗物の粘着は、回転容器が自転していると
きに容易にかつ確実に解消される。
【0019】本発明の第5の態様は、上記第1〜第4の
態様のいずれか1つにかかる防錆塗装方法において、上
記第3の工程で、回転容器の内周面に、回転容器軸線方
向に伸びる一方回転容器径方向内側に所定の高さを有す
る邪魔板を設け、該邪魔板によって被塗物の回転容器内
での周方向下方への摺動移動を止めるようにしたことを
特徴とするものである。
【0020】本発明の第5の態様にかかる防錆塗装方法
においては、基本的には第1〜第4の態様のいずれか1
つにかかる防錆塗装方法の場合と同様の作用が生じる。
さらに、邪魔板によって被塗物の回転容器内での周方向
下方への摺動移動がある程度止められるので、回転容器
内での被塗物の持ち上げ、落下の繰り返しが確実に行わ
れる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1(a)に示すフローチャ
ートに従って、複数の比較的小さい金属部材(被塗物)に
対して本発明にかかるダクロタイズド処理(防錆塗装)を
施す場合における具体的な処理方法(防錆塗装方法)を、
本発明の1つの実施の形態として説明する。かかるダク
ロタイズド処理が可能な金属部材としては、例えば、自
動車の小部品、土木建築用金物の小部品、橋梁構造物の
小部品、船舶の小部品、電力施設の小部品等があげられ
る。なお、この処理方法によれば、比較的重い小金属部
材、例えばボルト等に対しても有効に防錆塗装を施すこ
とができる。
【0022】(1)前処理工程(ステップS1) 図1(a)に示すように、本発明にかかるダクロタイズド
処理においては、まずステップS1で複数の比較的小さ
い金属部材に対して、脱脂、スケール除却等の前処理が
施される。図2に示すように、金属部材1に脱脂処理を
施すための脱脂装置2には、常温の脱脂用有機溶剤(例
えば、メタクレン等の第2種有機溶剤等)が入れられた
常温浸漬洗浄槽3と、低温の脱脂用有機溶剤が入れられ
た低温浸漬洗浄槽4と、底部に少量の脱脂用有機溶剤が
入れられた蒸気洗浄槽5とが設けられている。なお、金
属部材1は脱脂用バスケット6内に収容されている。ま
た、蒸気洗浄槽5の底部には脱脂用有機溶剤を加熱して
気化させる溶剤気化用ヒータ7が設けられ、この溶剤気
化用ヒータ7によって気化させられた溶剤蒸気が槽上部
に満たされている。さらに、脱脂装置2には、各槽3、
4、5から気化した溶剤蒸気を冷却して凝縮させるため
の凝縮コイル8と、低温浸漬洗浄槽4内の脱脂用有機溶
剤を冷却するための冷却コイル9とが設けられている。
【0023】そして、この脱脂工程では、複数の金属部
材1を収容した脱脂用バスケット6が、矢印A1、A2
3、A4で示すように移動させられ、順に、常温浸漬洗
浄槽3と、低温浸漬洗浄槽4と、蒸気洗浄槽5とに入れ
られる。その際、常温浸漬洗浄槽3及び低温浸漬洗浄槽
4では、脱脂用バスケット6内の金属部材1が液状の脱
脂用有機溶剤によって脱脂され、蒸気洗浄槽5では金属
部材1が溶剤蒸気によってさらに完全に脱脂される。な
お、スケール除却処理はよく知られた普通のスケール除
却装置を用いて施される。
【0024】(2)浸漬塗装工程(ステップS2) 次に、ステップS2で、金属部材1が液状のダクロタイ
ズド処理材に浸漬される。ここで、液状のダクロタイズ
ド処理材としては、例えば金属亜鉛フレーク、無水クロ
ム酸、グリコール等を水中に分散させた分散液などが用
いられるが、かかる液状のダクロタイズド処理材の粘度
はかなり高くなる。なお、ダクロタイズド処理材の組成
が上記のものに限定されるものではないのはもちろんで
ある。具体的には、図3に示すように、複数の金属部材
1を収容している浸漬用バスケット11が、浸漬槽12
内に保持された液状のダクロタイズド処理材内に沈めら
れ、各金属部材1がダクロタイズド処理材中に浸漬され
る。適当な時間が経過した後矢印B1で示すように、浸
漬用バスケット11がダクロタイズド処理材中から引き
上げられ、これによって各金属部材1はその表面にかな
り余剰の液状ダクロタイズド処理材が付着した状態とな
る。
【0025】(3)遠心分離工程(ステップS3) そして、表面に余剰の液状ダクロタイズド処理材が付着
している複数の金属部材1を収容している浸漬用バスケ
ット11は、図3中の矢印B2で示すように回転させら
れ、各金属部材1の表面に付着している、ないしは隣合
う金属部材間に保持されている余剰のダクロタイズド処
理材が上記回転に伴って生じる遠心力により除去され
る。
【0026】(4)バレル回転処理・乾燥・スプレー塗装
工程(ステップS4) 次に、ステップS4で、浸漬用バスケット11内の各金
属部材1が、回転バレル14を備えた塗装乾燥機15
(図4〜図7参照)に移され、該金属部材1にバレル回
転処理と熱風乾燥処理とスプレー塗装処理とが施され
る。すなわち、自転する回転バレル14内に収容された
金属部材1が、熱風で乾燥させられるとともに、該金属
部材1に液状のダクロタイズド処理材が間欠的に吹き付
けられないしは噴霧される(スプレー塗装される)。
【0027】以下、塗装乾燥機15の具体的な構造を説
明する。図4〜図7に示すように、塗装乾燥機15に
は、金属部材1を収容する回転バレル14と、該回転バ
レル14を回転させるバレル回転機構16と、回転バレ
ル14内の金属部材1に乾燥用の熱風を供給する熱風供
給機構17と、回転バレル14内の金属部材1に間欠的
に液状のダクロタイズド処理材を吹き付けないしは噴霧
する(スプレー塗装する)スプレー塗装機構18と、塗
装乾燥機15をレール20上で移動させるための移動機
構19とが設けられている。
【0028】移動機構19には、塗装乾燥機本体を載せ
る台車フレーム22が設けられ、この台車フレーム22
には車輪取付金具23を介して車輪24が取り付けられ
ている。そして、台車フレーム22には移動用取って2
5が取り付けられ、この移動用取って25をレール20
の伸長方向に引っ張ることによって、台車フレーム22
すなわち塗装乾燥機15をレール20に沿って移動させ
ることができるようになっている。ここで、レール20
の先端には車止め21が付設されている。なお、レール
20の下方にはメッシュベルト26が配置されている。
【0029】バレル回転機構16にはギヤードモータ2
7が設けられ、このギヤードモータ27は、第1スプロ
ケット28とローラーチェン31と第2スプロケット3
0とを介して、回転バレル14に取り付けられた回転軸
29を回転させるようになっている。つまり、回転バレ
ル14はギヤードモータ27により所望の回転数で回転
させることができるようになっている。なお、回転軸2
9は、複数のピロー軸受け32によって回転自在に支持
されている。
【0030】回転バレル14は、バレル受け34を介し
て台車フレーム22によって回転自在に支持されてい
る。なお、回転バレル14内には、該回転バレル14が
回転したときでも固定位置に保持されるノズルケース3
3が配置されている。また、回転バレル14には、金属
部材1を出し入れするための蓋部35が設けられ、この
蓋部35は自在に開閉することができるようになってい
る。図8及び図9に示すように、蓋部35は、閉じられ
た状態においては、プッシュボルト36で回転バレル本
体14に固定することができるようになっている。すな
わち、蓋部35が閉じられたときに、ハンドル部36a
を押すとピン36bが回転バレル本体14と係合して、
蓋部35が回転バレル本体14に固定される。なお、ハ
ンドル部36aを引けば、該固定が解除される。
【0031】また、回転バレル14の内周面には、両端
部間にわたってバレル軸線方向(バレル長手方向)に伸び
る一方、バレル径方向内側に所定の高さを有する複数の
邪魔板37(フィン)が設けられている。なお、図6に示
す例では2枚の邪魔板37が設けられているが、邪魔板
37の枚数はこれに限定されるものではなく、例えば1
枚、4枚あるいは6枚であってもよいのはもちろんであ
る。この邪魔板37は、回転バレル14が回転している
ときに、金属部材1が回転バレル内周面上を周方向下方
に摺動移動するのを、すなわち滑り下りるのを防止する
ために設けられている。この邪魔板37によって、回転
バレル14内の金属部材1が適度な高さまで持ち上げら
れた後落下するといった持ち上げ・落下運動を確実に繰
り返させることができる。なお、回転バレル14の回転
速度が大き過ぎると、遠心力により金属部材1が回転バ
レル14の内周面に張り付いてしまうので、該回転速度
には上限があるのはもちろんである。
【0032】図10(a)〜(c)に示すように、塗装
乾燥機15には、回転バレル14を所定の位置ないしは
回転角で停止させるためのストッパー39が設けられて
いる。このストッパー39には、近接スイッチ42と、
ブラケット45によって支持されたエアシリンダ43
と、該エアシリンダ43によって回転軸29に対して進
退させられるシリンダ金具44と、該シリンダ金具44
に取り付けられた係合部材46とが設けられている。他
方、ストッパー39と対応する位置において、回転軸2
9にはストッパーブランク40が取り付けられ、このス
トッパーブランク40には、近接スイッチ42と係合す
る突起部41が設けられている。ここで、回転軸29の
回転に伴って突起部41が近接スイッチ42と係合する
位置にきたときには、近接スイッチ42からオン信号が
出力されるようになっている。なお、突起部41は、回
転軸29すなわち回転バレル14を停止させるべき位置
ないしは回転角に対応して配置されている。
【0033】かくして、回転バレル14を停止させる際
には、近接スイッチ42からオン信号が出力されたとき
に、ギヤードモータ27を停止させるとともに、エアシ
リンダ43を作動させてシリンダ金具44をストッパー
ブランク40側に押し出して係合部材46をストッパー
ブランク40に押し付け、回転軸29ひいては回転バレ
ル14を所定の位置に固定することになる。このように
して、回転バレル14を、金属部材1の出し入れ等に適
した所定の位置又は回転角で停止させることができる。
【0034】熱風供給機構17においては、ヒーターボ
ックス53で加熱されたエアが、ダクト54を介して回
転バレル14に供給され、さらに熱風導入口52と熱風
通路51とを介して回転バレル14内の金属部材1に向
かって吹き出されるようになっている。
【0035】図11〜図13に示すように、スプレー塗
装機構18には、ダクロタイズド塗装材供給通路61
と、パイロットエア供給通路62と、噴霧用エア供給通
路63と、複数の噴霧ノズル64とが設けられている。
ここで、各噴霧ノズル64へは、それぞれ各通路61、
62、63からダクロタイズド塗装材とパイロットエア
と噴霧用エアとが供給され、該噴霧ノズル64は、回転
バレル14内の金属部材1に向かってダクロタイズド塗
装材を噴霧することができるようになっている。なお、
各通路61、62、63は、それぞれ複数のタップ65
を介してノズルケース33に固定されている。
【0036】図4に示すように、ダクロタイズド塗装材
供給通路61へは、タンク68内に保持されたダクロタ
イズド塗装材が、ストレーナ69を備えたダクロタイズ
ド塗装材供給器67によって加圧されて供給されるよう
になっている。このダクロタイズド塗装材供給器67へ
は、ドライエア供給通路70からダクロタイズド塗装材
を加圧するための加圧エアが供給されるようになってい
る。なお、ドライエア供給通路70には、ストップバル
ブ71と圧力計72とが介設されている。また、ダクロ
タイズド塗装材供給通路61にはバルブ73が介設され
ている。
【0037】パイロットエア供給通路62と噴霧用エア
供給通路63とにも、ドライエア供給通路70から加圧
エアが供給されるようになっている。ここで、パイロッ
トエア供給通路62には、圧力計74と、減圧弁75
と、ダイヤフラム弁76と、電磁弁77と、圧力計78
とが介設されている。また、噴霧用エア供給通路63に
は、電磁弁79と、圧力計80とが介設されている。
【0038】かくして、このステップS4では、まず蓋
部35が開かれたときに複数の金属部材1が回転バレル
14内に投入される。そして、蓋部35が閉じられて回
転バレル本体14に固定された後、ギヤードモータ27
によって回転バレル14が所定の回転速度で回転させら
れる(自転する)。ここで、各金属部材1は邪魔板37に
よって適度な高さまで持ち上げられた後重力で落下する
といった持ち上げ・落下運動を繰り返す。これと同時
に、熱風通路51から金属部材1に向かって熱風が吹き
出され、該金属部材1が迅速に乾燥させられる。また、
かかる乾燥時に、所定の間隔で間欠的に、噴霧ノズル6
4から金属部材1に向かって液状のダクロタイズド塗装
材が吹き付けられないしは噴霧される(スプレー塗装さ
れる)。なお、ダクロタイズド塗装材の吹き付け中は熱
風の吹き出しを停止するようにしてもよい。
【0039】前記したとおり、液状のダクロタイズド処
理材の粘度はかなり高いので、自転開始前においては、
回転バレル14内の金属部材1のうちの少なくとも一部
は互いに粘着し合っている。しかしながら、回転バレル
14が自転を開始すると、金属部材1同士がたとえ粘着
し合っていたとしても、これらが落下して回転バレル内
周面あるいは他の金属部材1に衝突したときにはその衝
撃力によって上記粘着が確実に解消される。
【0040】また、このとき各金属部材1同士が衝突し
合って互いにこすれ合うので、各金属部材1に付着して
いるダクロタイズド処理材の厚さが均一化され、ひいて
は後で説明する焼き付け工程で形成される防錆皮膜の厚
さが均一化されて良好な防錆皮膜が形成されることにな
る。なお、ボルトあるいはプレス加工品等の厚手の金属
部材の場合は金属部材同士の粘着は生じにくいが(薄手
の金属部材同士は粘着しやすい)、このバレル回転処理
によればかかるダクロタイズド処理材の膜厚均一化効果
が得られるので、厚手の金属部材に対してもバレル回転
処理を施すことは極めて有益である。
【0041】さらに、回転バレル14が自転していると
きに金属部材1が熱風で迅速に乾燥させられるので、一
旦粘着が解消された金属部材1同士が再び粘着し合うの
が防止される。そして、かかる乾燥時に液状のダクロタ
イズド塗装材が噴霧ノズル64から間欠的に金属部材1
に向かって噴霧されるので、金属部材1の表面には均一
でかつ十分な厚さの良質なダクロタイズド塗装材皮膜が
確実に形成される。
【0042】ところで、かかる乾燥時においては、回転
バレル14の回転に伴って、金属部材1同士がぶつかり
合うなどして、金属部材1の表面に形成されたダクロタ
イズド塗装材皮膜に傷がつくことがある。例えば、金属
部材1がボルトである場合は、該ボルト同士のぶつかり
合いに起因して、ねじ山のエッジに付着しているダクロ
タイズド塗装材皮膜が損傷を受けてとくに薄くなり、該
皮膜の厚さが不均一化し、防錆力にばらつきが生じてし
まう。また、金属部材1がプレス部品である場合は、平
面部に傷が生じやすく、その外観品質が低下する。
【0043】しかしながら、ステップS4では前記した
とおり、所定の間隔で間欠的に金属部材1に向かってダ
クロタイズド塗装材が噴霧されるので、かかる傷は確実
に補修され、極めて良質の皮膜が形成される。かかるダ
クロタイズド塗装材皮膜の傷は、金属部材1の重量が大
きいときほど生じやすい。したがって、この塗装方法に
よれば、従来は塗装が困難であった比較的重量の大きい
金属部材に対しても有効に防錆塗装を有効に施すことが
できる。
【0044】なお、かかる回転バレル処理における処理
条件等の一例を次に示す。 (1) 処理タクト : 3分以内 (2) バレル回転速度 : 5〜50r.p.m. (3) 乾燥温度 : 90℃〜130℃(熱風) (4) 吹き付け回数 : 2回以上/タクト(回転乾燥中に
実施) (5) 吹き付け時間 : 2秒以上/回 (6) 処理量(ボルト換算) : 30〜80kg/回(3
分以内)
【0045】このステップS4が終了したときには、金
属部材1表面のダクロタイズド処理材層はほぼ完全に乾
燥しているのが普通であるが、乾燥をさらに確実化する
ために、ステップS5に示すような独立した乾燥工程を
設けてもよい。
【0046】(5)焼き付け工程(ステップS6) この後、ステップS6で、焼き付け装置81(図14参
照)を用いて金属部材1が加熱され、その表面に付着し
ているダクロタイズド処理材が該金属部材1に焼き付け
られる。図14に示すように、焼き付け装置81には、
予熱室82(乾燥室)と焼き付け室83と空冷室84とが
設けられている。ここで、予熱室82には第1加熱器8
6から熱風が送り込まれ、焼き付け室83には第2加熱
器87から熱風が送り込まれ、空冷室84にはファン8
8によって冷風が送り込まれるようになっている。そし
て、焼き付け処理が施される各金属部材1は、ベルトコ
ンベア85に載せられて、夫々順に各室82、83、8
4を通過する。その際、予熱室82では金属部材1が予
熱されてダクロタイズド処理材が完全に乾燥させられ、
焼き付け室83ではダクロタイズド処理材が金属部材1
に焼き付けられて金属部材表面に防錆皮膜が形成され、
空冷室84では防錆皮膜が形成された金属部材1が空冷
され、このダクロタイズド処理が完了する。焼き付け処
理温度(雰囲気温度)は例えば290〜380℃とされ、
焼き付け時間は金属部材1の形状あるいは大きさによっ
て異なるが、例えば10〜60分とされる。
【0047】かかるダクロタイズド処理によれば、前記
したとおり、バレル回転処理・乾燥・スプレー塗装工程
(ステップS4)で、金属部材1の表面に付着しているダ
クロタイズド処理材の厚さが均一化されるので、金属部
材1に形成される防錆皮膜の厚さも均一化され、確実に
すなわちほぼ100%の率で良好な防錆皮膜が形成され
る。このため、例えば図1(b)にその工程が示されてい
る従来のダクロタイズド処理の場合のような選別・検査
工程が不要となる。このように均一化された良好な防錆
皮膜が形成されるので、従来は2コート・2ベーク方式
とされていたダクロタイズド処理を1コート・1ベーク
方式に簡略化することが可能となる。このように、1コ
ート・1ベーク方式とすることにより、ダクロタイズド
処理に要するエネルギ、労力等が大幅に低減されて生産
コストが大幅に低減され、さらに処理工程時間が大幅に
短縮される。つまり、処理時間をほぼ1/2に短縮する
ことができる。したがって、防錆塗装設備の処理能力を
ほぼ2倍に増やすことができる。これに伴って、かかる
処理に要するエネルギ(燃料ガス、電力等)、ひいては
処理コストを大幅に低減することができる。また、ダク
ロタイズド塗装材皮膜が安定化されてその膜質が向上す
る。さらに、プレス部品等においては平面部等での傷が
補修されるので、防錆塗装の外観品質(見栄え)が高め
られる。さらに、ボルト等においてはエッジ部での皮膜
の膜厚が十分に確保され、防錆力が安定化する。
【0048】かくして、本発明にかかるこのダクロタイ
ズド処理によれば、従来のダクロタイズド処理の場合の
ような人手による金属部材の引き離し作業及び製品の選
別・検査作業が不要となるので、処理時間が大幅に短縮
され(従来の、1/5程度に短縮されるものと考えられ
る)、生産性が大幅に高められる。また、不良品の発生
が実質的に皆無となるので、生産コストが低減される。
なお、以上の実施の形態ではダクロタイズド処理を例に
とって説明したが、本発明はダクロタイズド処理以外の
防錆塗装処理にも適用することができるのはもちろんで
ある。
【0049】
【発明の効果】本発明の第1の態様にかかる防錆塗装方
法によれば、被塗物が収容された回転容器が自転してい
るときに、被塗物が回転容器によって適度に持ち上げら
れた後に重力で落下するといった運動が繰り返される。
その際、被塗物同士が粘着し合っていたとしても、これ
らが落下して回転容器壁あるいは他の被塗物に衝突した
ときに上記粘着が解消される。このため、人手による各
被塗物の引き離し作業が不要となり、処理時間が大幅に
短縮され、生産性が高められる。そして、各被塗物同士
が衝突し合って互いにこすれ合うので、各被塗物に付着
している防錆塗装材の厚さが均一化され、ひいては焼き
付け後に形成される防錆皮膜の厚さが均一化され、良好
な防錆皮膜が形成される。このため、ほぼ確実に極めて
良好な製品が得られ、製品の検査ないしは選別が不要と
なり、処理時間がさらに短縮され、生産性がさらに高め
られる。また、不良品が発生しないので生産コストが低
減される。さらに、回転容器が自転しているときに被塗
物が熱風で乾燥させられるので、粘着が解消された被塗
物同士が再び粘着し合うのが防止される。そして、被塗
物の乾燥中に液状の防錆塗装材が、例えばスプレーガン
等を用いて間欠的に被塗物に吹き付けられるので、被塗
物の表面に均一でかつ十分な厚さの良質な防錆塗装材皮
膜が確実に形成される。かつ、回転時に被塗物同士の衝
突等により該被塗物の表面の皮膜に傷が生じた場合で
も、該傷が確実に補修される。かくして、均一化された
良好な防錆皮膜が形成されるので、防錆塗装処理がダク
ロタイズド処理である場合は、従来の2コート・2ベー
ク方式を1コート・1ベーク方式に簡略化することが可
能となる。そして、1コート・1ベーク方式とした場合
は、ダクロタイズド処理に要するエネルギ、労力等が大
幅に低減されて生産コストが大幅に低減され、さらに処
理工程時間が大幅に短縮される。
【0050】本発明の第2の態様にかかる防錆塗装方法
によれば、基本的には第1の態様にかかる防錆塗装方法
の場合と同様の効果が得られる。さらに、浸漬により被
塗物に防錆塗装材を付着させるようにしているので、簡
素な設備で容易に被塗物に防錆塗装材を付着させること
ができ、生産コストが一層低減される。
【0051】本発明の第3の態様にかかる防錆塗装方法
によれば、基本的には第1又は第2の態様にかかる防錆
塗装方法の場合と同様の効果が得られる。さらに、被塗
物に付着している過剰な液状の防錆塗装材を遠心分離に
より除去するようにしているので、例えば被塗物を収容
しているバスケットを回転させるなどといった簡単な手
法で容易に被塗物から過剰な防錆塗装材を除去すること
ができ、生産コストが一層低減される。
【0052】本発明の第4の態様によれば、基本的には
第1〜第3の態様のいずれか1つにかかる防錆塗装方法
の場合と同様の効果が得られる。さらに、防錆塗装材と
してダクロタイズド処理材を用いるようにしているの
で、防錆皮膜の防錆性が高められる。また、液状のダク
ロタイズド処理材はとくに粘度が高く、被塗物には比較
的多量のダクロタイズド処理材が付着して被塗物同士が
非常に粘着しやすくなるものの、かかる被塗物の粘着
は、回転容器が自転しているときに容易にかつ確実に解
消されるので、上記効果が一層顕在化する。
【0053】本発明の第5の態様によれば、基本的には
第1〜第4の態様のいずれか1つにかかる防錆塗装方法
の場合と同様の効果が得られる。さらに、邪魔板によっ
て被塗物の回転容器内での周方向下方への摺動移動が止
められるので、回転容器内での被塗物の持ち上げ、落下
の繰り返しが確実に行われ、被塗物の粘着の解消及び防
錆被膜の均一化が確実化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明にかかるダクロタイズド処理に
おける処理手順を示すフローチャートであり、(b)は従
来のダクロタイズド処理における処理手順を示すフロー
チャートである。
【図2】 脱脂装置の縦断面を示す模式図である。
【図3】 浸漬槽の縦断面を示す模式図である。
【図4】 塗装乾燥機のシステム構成図である。
【図5】 塗装乾燥機の平面説明図である。
【図6】 塗装乾燥機の正面説明図である。
【図7】 塗装乾燥機の一部断面側面説明図である。
【図8】 図6に示す塗装乾燥機の蓋部付近を拡大して
示した図である。
【図9】 図5に示す塗装乾燥機のプッシュボルト付近
を拡大して示した図である。
【図10】 (a)はストッパーの平面説明図であり、
(b)は(a)に示すストッパーの側面説明図であり、
(c)は(a)に示すストッパーの正面説明図である。
【図11】 噴霧ノズルの側面説明図である。
【図12】 (a)はタップの正面説明図であり、
(b)は(a)に示すタップの側面説明図である。
【図13】 噴霧ノズルの正面説明図である。
【図14】 焼き付け装置の縦断面を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1…金属部材 2…脱脂装置 11…浸漬用バスケット 12…浸漬槽 14…回転バレル 15…塗装乾燥機 16…バレル回転機構 17…熱風供給機構 18…スプレー塗装機構 37…邪魔板 64…噴霧ノズル 81…焼き付け装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 3/02 B05D 3/02 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密集した複数の被塗物に液状の防錆塗装
    材を付着させる第1の工程と、 上記被塗物に付着している余剰の液状防錆塗装材を除去
    する第2の工程と、 余剰の液状防錆塗装材が除去された上記被塗物を自転可
    能な回転容器に収容した上で、該回転容器を自転させつ
    つ該被塗物を熱風で乾燥させるとともに、該被塗物に液
    状の防錆塗装材を間欠的に吹き付ける第3の工程と、 乾燥した上記被塗物を加熱して防錆塗装材を該被塗物に
    焼き付ける第4の工程とを含むことを特徴とする防錆塗
    装方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された防錆塗装方法にお
    いて、 上記第1の工程で、浸漬塗装により被塗物に防錆塗装材
    を付着させるようにしたことを特徴とする防錆塗装方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された防錆
    塗装方法において、 上記第2の工程で、遠心分離により余剰の液状防錆塗装
    材を除去するようにしたことを特徴とする防錆塗装方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記
    載された防錆塗装方法において、 上記第1又は第3の工程で、防錆塗装材としてダクロタ
    イズド処理材を用いるようにしたことを特徴とする防錆
    塗装方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記
    載された防錆塗装方法において、 上記第3の工程で、回転容器の内周面に、回転容器軸線
    方向に伸びる一方回転容器径方向内側に所定の高さを有
    する邪魔板を設け、該邪魔板によって被塗物の回転容器
    内での周方向下方への摺動移動を止めるようにしたこと
    を特徴とする防錆塗装方法。
JP17596395A 1995-07-12 1995-07-12 防錆塗装方法 Pending JPH0924332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17596395A JPH0924332A (ja) 1995-07-12 1995-07-12 防錆塗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17596395A JPH0924332A (ja) 1995-07-12 1995-07-12 防錆塗装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0924332A true JPH0924332A (ja) 1997-01-28

Family

ID=16005325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17596395A Pending JPH0924332A (ja) 1995-07-12 1995-07-12 防錆塗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0924332A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013500154A (ja) * 2009-07-27 2013-01-07 エーヴァルト デルケン アーゲー 金属粒子を含む少なくとも一つの防食性液体コーティング剤を加工品に塗布するための方法及び装置。

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6320066A (ja) * 1986-07-12 1988-01-27 Tougou Seisakusho:Kk 被膜組成物液の塗装方法およびその装置
JPH0278465A (ja) * 1988-06-30 1990-03-19 Kansai Paint Co Ltd ネジ部品の塗装方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6320066A (ja) * 1986-07-12 1988-01-27 Tougou Seisakusho:Kk 被膜組成物液の塗装方法およびその装置
JPH0278465A (ja) * 1988-06-30 1990-03-19 Kansai Paint Co Ltd ネジ部品の塗装方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013500154A (ja) * 2009-07-27 2013-01-07 エーヴァルト デルケン アーゲー 金属粒子を含む少なくとも一つの防食性液体コーティング剤を加工品に塗布するための方法及び装置。

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2737461A (en) Process of forming adherent polyethylene coating on metal surfaces
US20120183791A1 (en) Method for applying at least one anti-corrosive, liquid coating agent comprising metal particles to a workpiece, and device therefor
KR100589306B1 (ko) 도장 시스템
US3952698A (en) Can treating system
US3934379A (en) Removal of built up layers of organic coatings
EP0232331B1 (en) Roll forming of metal articles
EP1251972A2 (en) Process for coating metallic substrate surfaces
US3073721A (en) Method of hot coating
US3639142A (en) Method of galvanizing
JP2666654B2 (ja) 鋼材への水溶性防錆油の塗付方法
JPH0924332A (ja) 防錆塗装方法
KR101830814B1 (ko) 표면 처리 시스템
KR20020051827A (ko) 코팅 방법
US1530614A (en) Method for metal coating
JP2002233956A (ja) 鋼板の処理設備及び鋼板の製造方法
CN111074197B (zh) 双螺杆挤出机专用齿轮的高精度加工工艺及设备
JPH08173896A (ja) 防錆塗装方法
US9199269B2 (en) Pipe painting process
RU2182935C1 (ru) Способ термодиффузионного нанесения покрытий на сложнопрофильные металлические изделия и технологическая линия термодиффузионного нанесения покрытий на сложнопрофильные металлические изделия
US2834455A (en) Apparatus for feeding tubes
JP3508920B2 (ja) 自動車エンジンのピストン又はピストンリングの印刷又は塗装装置
WO2006091070A1 (en) Method and device for treating objects
JP2009249681A (ja) 過熱水蒸気による電着水洗方法
JPH06226158A (ja) 塗装設備におけるハンガ処理装置
US1336886A (en) Method and apparatus for retinning ice-cream cans