JPH09242943A - 配管用ホース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストダウンが可能でしかも施工性の優れた
配管用ホースを提供する。 【構成】 配管用ホース３は、熱可塑性材料からなるＴ
ＰＥホース４の外周を繊維ブレード６で巻装し、該繊維
ブレード６の外周をさらにウレタンブレード７で被覆し
た。また、ＴＰＥホース４の内部にスプリング５を介在
させた。 【効果】 ＴＰＥホースの外周にステンレスブレードを
被覆したものとして比較して容易に曲げることができ、
施工性が大幅に向上するうえ繊維ブレード及びウレタン
ブレードは安価に製作することができコストダウンを計
ることができる。さらにＴＰＥホースの内部に介在させ
たスプリングにより配管用ホースの変形を防止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、水栓の給水管、給
湯管その他の配管に用いられる配管用ホースに関する。

【０００２】

【従来の技術】熱可塑性材料からなるＴＰＥホースは、
従来から使用されていた銅管と比較してフレキシブルで
任意の形状に曲げやすく、施工を容易に行なえるので配
管の接続に幅広く使用されるようになった。図４はＴＰ
Ｅホースを用いて洗面台等に設置した水栓と逆止弁を接
続したものである。この図４に就いて簡単に説明する
と、洗面台、流し台等の天板３１に水栓３２を固定し、
天板３１の下部に設けられ給水源、給湯源に連通する逆
止弁３３、３３を前記水栓３２の水流路及び湯流路にそ
れぞれＴＰＥホース３４、３４により接続し、該ＴＰＥ
ホース３４、３４は樹脂製であるため周面全体をステン
レスブレード３５、３５で被覆して保護することで、Ｔ
ＰＥホース３４、３４同志が水栓の開閉時に摺接したり
他の物と衝突して損傷するのを防止しているものであ
る。

【０００３】上記のものにあっては、ステンレスブレー
ドは極めて高価なものでありコストが高くつくうえ、材
質のかたいステンレスブレードが被覆されるとＴＰＥホ
ースが曲がりにくくなり、ＴＰＥホースの利点である自
在に変形することで施工を容易に行なう点について期待
できなくなる欠点があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、コストダウンが可能でしかも施工性の優れ
た配管用ホースを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、請求項１では
熱可塑性材料からなるＴＰＥホースの外周を繊維ブレー
ドで巻装し、該繊維ブレードの外周をさらにウレタンブ
レードで被覆したものであり、請求項２ではＴＰＥホー
スは内部にスプリングを介在させたものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】配管用ホースはＴＰＥホースの外
周を繊維ブレードで巻装し、該繊維ブレードの外周をさ
らにウレタンブレードで被覆したので、容易に曲げるこ
とができ、配管接続作業を短時間で行なえるうえ、コス
トダウンを計ることができる。また、ＴＰＥホースの内
部にスプリングを介在させることで、曲げ方向の力が加
わっても簡単に変形しないようにすることができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。本発明は図１に示すように、洗面台や流し台
の天板Ａに取付けられた水栓１と、天板Ａの下部に配置
され給水源又は給湯源に連通する逆止弁２、２は配管用
ホース３、３に接続されている。

【０００８】前記配管用ホース３、３は図２及び図３に
示すように、ＴＰＥホース４の内部にスプリング５を介
在させ、外周を長手方向に連続して繊維ブレード６で巻
装して覆い、さらにこの繊維ブレード６の外周をウレタ
ンブレード７で被覆している。

【０００９】ＴＰＥホース４は、常温付近ではゴム弾性
を示し可塑性を示さないが、加熱して高温時には軟化し
て別の形に変形できる性質の樹脂によって形成したもの
で、内部にスプリング５を介在させることで該スプリン
グ５の有する弾性効果によりＴＰＥホース４に曲げ方向
の力が加わっても簡単に変形しないようにしている。

【００１０】繊維ブレード６はナイロン等の柔軟な材質
からなるものを使用して形成したもので、耐水圧破壊及
び引張破壊等に対して強度をもたせるためのものであ
り、ＴＰＥホース４の全周にわたって巻装することでＴ
ＰＥホース４の強度を保持している。

【００１１】ウレタンブレード７は、摺動性、耐薬品性
に優れた柔軟な材質によって形成され、前記繊維ブレー
ド６に傷が付くことで強度が極端に落ちるのを防止する
ために繊維ブレード６の周囲を被覆したものである。

【００１２】このように構成した配管用ホース３は、Ｔ
ＰＥホース４の保護及び強度保持に繊維、ウレタン等の
柔軟な材質からなるブレードを使用しているので、従来
のステンレスブレードを被覆した配管用ホースと比較し
て容易に曲げることができ、施工性が大幅に向上するう
え繊維ブレード及びウレタンブレードは安価に製作する
ことができコストダウンを計ることができる。

【００１３】なお、配管用ホースは本実施例のような水
栓の配管だけでなく、太陽熱温水器、局部洗浄装置、ボ
ールタップ、その他の給水器具の配管として利用するこ
ともできる。

【００１４】

【発明の効果】この発明は上記の構成であるから、次の
利点を有する。 （１）配管用ホースは熱可塑性材料からなるＴＰＥホー
スの外周を繊維ブレードで巻装し、該繊維ブレードの外
周をさらにウレタンブレードで被覆したので、従来のＴ
ＰＥホースの外周にステンレスブレードを被覆したもの
と比較して容易に曲げることができ、施工性が大幅に向
上するうえ繊維ブレード及びウレタンブレードは安価に
製作することができコストダウンを計ることができる。 （２）配管用ホースはＴＰＥホースの内部にスプリング
を介在させることで、曲げ方向の力が加わっても簡単に
変形することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の配管用ホースを水栓に接続した状態を
示す全体図である。

【図２】図１の配管用ホースを一部切欠いた状態を示す
全体図である。

【図３】配管用ホースの拡大断面図である。

【図４】従来技術の説明図である。

【符号の説明】

３ 配管用ホース ４ ＴＰＥホース ５ スプリング ６ 繊維ブレード ７ ウレタンブレード

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 熱可塑性材料からなるＴＰＥホースの外
   周を繊維ブレードで巻装し、該繊維ブレードの外周をさ
   らにウレタンブレードで被覆したことを特徴とする配管
   用ホース。
2. 【請求項２】 ＴＰＥホースの内部にスプリングを介在
   させたことを特徴とする請求項１記載の配管用ホース。