JPH09242790A - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- JPH09242790A JPH09242790A JP8080496A JP8080496A JPH09242790A JP H09242790 A JPH09242790 A JP H09242790A JP 8080496 A JP8080496 A JP 8080496A JP 8080496 A JP8080496 A JP 8080496A JP H09242790 A JPH09242790 A JP H09242790A
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- caliper
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- mounting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレーキ操作時にキャリパに作用する曲げモ
ーメントに対してキャリパの剛性を向上させ、摩擦パッ
ドに生じる偏摩耗等を防止する。 【解決手段】 キャリパ3に一体形成した取付プレート
22に三つ又状をなす取付部22A,22B,22Cを
設け、取付部22A,22B,22Cには、取付ブラケ
ット21に対する受座と、固定ボルト8,9,23用の
ねじ穴とをそれぞれ形成する。そして、キャリパ3の取
付プレート22を固定ボルト8,9,23等を介して取
付ブラケット21に一体的に固着し、固定ボルト23を
固定ボルト8,9間を結んだ仮想直線B−Bからディス
ク1の周方向(矢示A方向)に一定寸法だけオフセット
した位置に配設する。これにより固定ボルト8,9,2
3を略二等辺三角形の3頂点位置にそれそれ配設し、キ
ャリパ全体を固定ボルト8,9,23により取付ブラケ
ット21に対して所謂「3点支持構造」で強固に固着す
る。
ーメントに対してキャリパの剛性を向上させ、摩擦パッ
ドに生じる偏摩耗等を防止する。 【解決手段】 キャリパ3に一体形成した取付プレート
22に三つ又状をなす取付部22A,22B,22Cを
設け、取付部22A,22B,22Cには、取付ブラケ
ット21に対する受座と、固定ボルト8,9,23用の
ねじ穴とをそれぞれ形成する。そして、キャリパ3の取
付プレート22を固定ボルト8,9,23等を介して取
付ブラケット21に一体的に固着し、固定ボルト23を
固定ボルト8,9間を結んだ仮想直線B−Bからディス
ク1の周方向(矢示A方向)に一定寸法だけオフセット
した位置に配設する。これにより固定ボルト8,9,2
3を略二等辺三角形の3頂点位置にそれそれ配設し、キ
ャリパ全体を固定ボルト8,9,23により取付ブラケ
ット21に対して所謂「3点支持構造」で強固に固着す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等に制
動力を与えるのに好適に用いられるディスクブレーキに
関する。
動力を与えるのに好適に用いられるディスクブレーキに
関する。
【0002】
【従来の技術】図8および図9に従来技術による対向ピ
ストン型のディスクブレーキを二輪自動車に適用した場
合を例に挙げて説明する。
ストン型のディスクブレーキを二輪自動車に適用した場
合を例に挙げて説明する。
【0003】図において、1は二輪車の車輪と共に矢示
A方向に回転駆動されるディスク、2はディスク1のア
ウタ側に位置し、二輪車の非回転部分となるフロントフ
ォーク等(図示せず)に設けられた取付ブラケットを示
している。
A方向に回転駆動されるディスク、2はディスク1のア
ウタ側に位置し、二輪車の非回転部分となるフロントフ
ォーク等(図示せず)に設けられた取付ブラケットを示
している。
【0004】ここで、該取付ブラケット2は図8および
図9に示す如く、ディスク1の径方向内側から外側へと
延びた高剛性の板材等により形成されている。そして、
取付ブラケット2は、基端側がディスク1の径方向内側
の位置で前記フロントフォークにボルト等を介して一体
的に固着され、先端側は自由端となってディスク1の外
周側へと延びている。また、取付ブラケット2には、そ
の長手方向に離間して後述する固定ボルト8,9用のボ
ルト挿通穴(図示せず)が形成されている。
図9に示す如く、ディスク1の径方向内側から外側へと
延びた高剛性の板材等により形成されている。そして、
取付ブラケット2は、基端側がディスク1の径方向内側
の位置で前記フロントフォークにボルト等を介して一体
的に固着され、先端側は自由端となってディスク1の外
周側へと延びている。また、取付ブラケット2には、そ
の長手方向に離間して後述する固定ボルト8,9用のボ
ルト挿通穴(図示せず)が形成されている。
【0005】3,4はディスク1の外周側を跨ぐように
配設されたアウタ側,インナ側のキャリパを示し、該キ
ャリパ3,4のうちアウタ側のキャリパ3には図8およ
び図9に示す如く、後述の摩擦パッド11を収容するパ
ッド収容溝(図示せず)と、該パッド収容溝内に開口す
るようにディスク1の周方向に離間した3個のシリンダ
部3A,3A,…と、ディスク1の周方向に離間してキ
ャリパ3の両端側に形成され、ディスク1の軸方向に突
出した衝合部3B,3Bと、該各衝合部3B間に位置し
てディスク1の径方向へと突出したピン支持部3Cと、
取付ブラケット2に取付けられる後述の取付プレート7
等が設けられている。
配設されたアウタ側,インナ側のキャリパを示し、該キ
ャリパ3,4のうちアウタ側のキャリパ3には図8およ
び図9に示す如く、後述の摩擦パッド11を収容するパ
ッド収容溝(図示せず)と、該パッド収容溝内に開口す
るようにディスク1の周方向に離間した3個のシリンダ
部3A,3A,…と、ディスク1の周方向に離間してキ
ャリパ3の両端側に形成され、ディスク1の軸方向に突
出した衝合部3B,3Bと、該各衝合部3B間に位置し
てディスク1の径方向へと突出したピン支持部3Cと、
取付ブラケット2に取付けられる後述の取付プレート7
等が設けられている。
【0006】一方、インナ側のキャリパ4についてもア
ウタ側のキャリパ3とほぼ同様に、摩擦パッド12用の
パッド収容溝(図示せず)、各シリンダ部4A、衝合部
4Bおよびピン支持部4C等が設けられ、これらキャリ
パ3,4は各衝合部3B,4Bを互いに衝合させた状態
でボルト5,6等により一体的に締結されている。
ウタ側のキャリパ3とほぼ同様に、摩擦パッド12用の
パッド収容溝(図示せず)、各シリンダ部4A、衝合部
4Bおよびピン支持部4C等が設けられ、これらキャリ
パ3,4は各衝合部3B,4Bを互いに衝合させた状態
でボルト5,6等により一体的に締結されている。
【0007】そして、前記ボルト5,6等を介して一体
となったキャリパ3,4は、アウタ側のキャリパ3に設
けた取付プレート7により、固定ボルト8,9等を介し
て前記取付ブラケット2に一体的に取付けられ、各シリ
ンダ部3A,4Aをディスク1に対向させた状態で、該
ディスク1の外周側を跨ぐように配設される。
となったキャリパ3,4は、アウタ側のキャリパ3に設
けた取付プレート7により、固定ボルト8,9等を介し
て前記取付ブラケット2に一体的に取付けられ、各シリ
ンダ部3A,4Aをディスク1に対向させた状態で、該
ディスク1の外周側を跨ぐように配設される。
【0008】ここで、キャリパ3,4は、後述するよう
に摩擦パッド11,12をディスク1の両面側に押圧し
て該ディスク1に制動力を付与するときに、該摩擦パッ
ド11,12に作用するディスク1からのトルクを前記
パッド収容溝等を介して受承する構成になっている。
に摩擦パッド11,12をディスク1の両面側に押圧し
て該ディスク1に制動力を付与するときに、該摩擦パッ
ド11,12に作用するディスク1からのトルクを前記
パッド収容溝等を介して受承する構成になっている。
【0009】7はキャリパ3に一体形成された取付ブラ
ケット2に対する取付プレートを示し、該取付プレート
7は図8に示す如く、キャリパ3の外周部から二又状を
なして突出する取付部7A,7Bを有し、該取付部7
A,7Bの先端部には前記取付ブラケット2の各ボルト
挿通穴と対応した位置にそれぞれねじ穴(図示せず)が
形成されている。
ケット2に対する取付プレートを示し、該取付プレート
7は図8に示す如く、キャリパ3の外周部から二又状を
なして突出する取付部7A,7Bを有し、該取付部7
A,7Bの先端部には前記取付ブラケット2の各ボルト
挿通穴と対応した位置にそれぞれねじ穴(図示せず)が
形成されている。
【0010】そして、該取付プレート7の取付部7A,
7Bには、第1,第2の固着部材としての固定ボルト
8,9がワッシャ10,10を介して取付ブラケット2
の各ボルト挿通穴側から前記各ねじ穴にそれぞれ螺着さ
れている。これによって、固定ボルト8,9は、キャリ
パ3,4を取付ブラケット2に一体的に締結する構成に
なっている。
7Bには、第1,第2の固着部材としての固定ボルト
8,9がワッシャ10,10を介して取付ブラケット2
の各ボルト挿通穴側から前記各ねじ穴にそれぞれ螺着さ
れている。これによって、固定ボルト8,9は、キャリ
パ3,4を取付ブラケット2に一体的に締結する構成に
なっている。
【0011】11,12はキャリパ3,4のパッド収容
溝内に摺動可能に設けられたアウタ側およびインナ側の
摩擦パッドで、該摩擦パッド11,12には、それぞれ
の裏金11A,12Aに後述する支持ピン13用のピン
穴(図示せず)が穿設されている。そして、該摩擦パッ
ド11,12は、キャリパ3,4の各シリンダ部3A,
4A内にそれぞれ設けられた各ピストン(図示せず)を
介してディスク1の両面側に押圧され、該ディスク1に
制動力を付与する構成になっている。
溝内に摺動可能に設けられたアウタ側およびインナ側の
摩擦パッドで、該摩擦パッド11,12には、それぞれ
の裏金11A,12Aに後述する支持ピン13用のピン
穴(図示せず)が穿設されている。そして、該摩擦パッ
ド11,12は、キャリパ3,4の各シリンダ部3A,
4A内にそれぞれ設けられた各ピストン(図示せず)を
介してディスク1の両面側に押圧され、該ディスク1に
制動力を付与する構成になっている。
【0012】13は両端側がキャリパ3,4のピン支持
部3C,4Cで支持されディスク1の軸方向に配設され
た支持ピンを示し、該支持ピン13は図9に示す如く、
その中間部に摩擦パッド11,12の前記ピン穴(図示
せず)を挿通させることにより、該摩擦パッド11,1
2をキャリパ3,4間でディスク1の軸方向に移動可能
に支持するようになっている。
部3C,4Cで支持されディスク1の軸方向に配設され
た支持ピンを示し、該支持ピン13は図9に示す如く、
その中間部に摩擦パッド11,12の前記ピン穴(図示
せず)を挿通させることにより、該摩擦パッド11,1
2をキャリパ3,4間でディスク1の軸方向に移動可能
に支持するようになっている。
【0013】このように構成された従来技術のディスク
ブレーキでは、ブレーキ操作時に外部から供給されるブ
レーキ液圧により、前記各ピストンが各シリンダ部3
A,4A内からディスク1の両側面に向けて摺動変位
し、摩擦パッド11,12をディスク1の両面側に押圧
させる。この結果、図8中の矢示A方向に回転している
ディスク1から摩擦パッド11,12に作用するトルク
が前記各パッド収容溝等を介してキャリパ3,4で受承
され、ディスク1に制動力が与えられる。
ブレーキでは、ブレーキ操作時に外部から供給されるブ
レーキ液圧により、前記各ピストンが各シリンダ部3
A,4A内からディスク1の両側面に向けて摺動変位
し、摩擦パッド11,12をディスク1の両面側に押圧
させる。この結果、図8中の矢示A方向に回転している
ディスク1から摩擦パッド11,12に作用するトルク
が前記各パッド収容溝等を介してキャリパ3,4で受承
され、ディスク1に制動力が与えられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるディスクブレーキでは、アウタ側のキャリ
パ3の外周部に一体形成された取付プレート7の取付部
7A,7Bを、ディスク1のアウタ側に配設された取付
ブラケット2に固定ボルト8,9等を介して固定するこ
とにより、キャリパ3,4全体を所謂「片持ち支持構
造」をとって取付ブラケット2に取付る構成としてい
る。そして、ブレーキ操作時にキャリパ3,4には、デ
ィスク1からのトルクがディスク1の周方向で矢示A方
向に作用する。
来技術によるディスクブレーキでは、アウタ側のキャリ
パ3の外周部に一体形成された取付プレート7の取付部
7A,7Bを、ディスク1のアウタ側に配設された取付
ブラケット2に固定ボルト8,9等を介して固定するこ
とにより、キャリパ3,4全体を所謂「片持ち支持構
造」をとって取付ブラケット2に取付る構成としてい
る。そして、ブレーキ操作時にキャリパ3,4には、デ
ィスク1からのトルクがディスク1の周方向で矢示A方
向に作用する。
【0015】このため、キャリパ3,4には図8に示す
ように、固定ボルト8,9間を結ぶ仮想直線B−Bを中
心(支持線)とする前記トルクが曲げモーメントとなっ
て図9中の矢示C方向等に作用してしまう。
ように、固定ボルト8,9間を結ぶ仮想直線B−Bを中
心(支持線)とする前記トルクが曲げモーメントとなっ
て図9中の矢示C方向等に作用してしまう。
【0016】そして、この曲げモーメントは、前記固定
ボルト8,9側を中心として矢示C方向に作用するか
ら、取付プレート7を含めたキャリパ3,4全体が曲げ
モーメントによる変形を受けるようになる。この結果、
キャリパ3,4が取付プレート7等を介して矢示C方向
に変形すると、摩擦パッド11,12をディスク1の両
面に対して均一に押圧できなくなり、摩擦パッド11,
12に偏摩耗が生じたり、ブレーキの「引摺り」が生
じ、パッド寿命が短くなるという問題がある。
ボルト8,9側を中心として矢示C方向に作用するか
ら、取付プレート7を含めたキャリパ3,4全体が曲げ
モーメントによる変形を受けるようになる。この結果、
キャリパ3,4が取付プレート7等を介して矢示C方向
に変形すると、摩擦パッド11,12をディスク1の両
面に対して均一に押圧できなくなり、摩擦パッド11,
12に偏摩耗が生じたり、ブレーキの「引摺り」が生
じ、パッド寿命が短くなるという問題がある。
【0017】また、このような取付プレート7の変形等
を抑えるために、取付プレート7の外形や肉厚等を大き
くして、前記曲げモーメントに対する取付プレート7の
剛性を高めるようにした場合には、ディスクブレーキ全
体が大型化し、重量の増加を招いたり、該ディスクブレ
ーキ全体の材料コスト等が増大してしまうという問題が
ある。
を抑えるために、取付プレート7の外形や肉厚等を大き
くして、前記曲げモーメントに対する取付プレート7の
剛性を高めるようにした場合には、ディスクブレーキ全
体が大型化し、重量の増加を招いたり、該ディスクブレ
ーキ全体の材料コスト等が増大してしまうという問題が
ある。
【0018】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はキャリパの取付部等を大型化す
ることなく、ブレーキ操作時に曲げモーメントに対する
剛性を効果的に高めることができ、摩擦パッドに生じる
偏摩耗や引摺り等を確実に防止できると共に、小型化や
軽量化等を実現できるようにしたディスクブレーキを提
供することを目的としている。
されたもので、本発明はキャリパの取付部等を大型化す
ることなく、ブレーキ操作時に曲げモーメントに対する
剛性を効果的に高めることができ、摩擦パッドに生じる
偏摩耗や引摺り等を確実に防止できると共に、小型化や
軽量化等を実現できるようにしたディスクブレーキを提
供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、車両の非回転部分に設けられる取付ブ
ラケットと、該取付ブラケットに取付けられインナ側お
よびアウタ側の摩擦パッドをディスクの両面側に押圧す
るキャリパとからなるディスクブレーキに適用される。
ために本発明は、車両の非回転部分に設けられる取付ブ
ラケットと、該取付ブラケットに取付けられインナ側お
よびアウタ側の摩擦パッドをディスクの両面側に押圧す
るキャリパとからなるディスクブレーキに適用される。
【0020】そして、請求項1に記載の発明が採用する
構成の特徴は、前記ディスクの径方向に離間して配設さ
れ前記キャリパを取付ブラケットに固着する第1,第2
の固着部材と、該第1,第2の固着部材間を結ぶ仮想直
線から前記ディスクの周方向に一定寸法だけオフセット
した位置に配設され、前記キャリパを取付ブラケットに
固着する第3の固着部材とを備える構成としたことにあ
る。
構成の特徴は、前記ディスクの径方向に離間して配設さ
れ前記キャリパを取付ブラケットに固着する第1,第2
の固着部材と、該第1,第2の固着部材間を結ぶ仮想直
線から前記ディスクの周方向に一定寸法だけオフセット
した位置に配設され、前記キャリパを取付ブラケットに
固着する第3の固着部材とを備える構成としたことにあ
る。
【0021】このように構成することにより、第1,2
の固着部材間を結ぶ仮想直線に対して第3の固着部材を
ディスクの周方向にオフセットした位置に配設でき、第
1,第2,第3の固着部材を少なくとも三角形の三頂点
位置に互いに離間して配設することができる。
の固着部材間を結ぶ仮想直線に対して第3の固着部材を
ディスクの周方向にオフセットした位置に配設でき、第
1,第2,第3の固着部材を少なくとも三角形の三頂点
位置に互いに離間して配設することができる。
【0022】この結果、ブレーキ操作時に、第1,第
2,第3の固着部材により少なくとも「3点支持構造」
として取付ブラケットにキャリパを固着することがで
き、ディスクからのトルクによる曲げモーメントに抗し
てキャリパ全体の剛性を第1,第2,第3の固着部材に
より確実に高めることができる。
2,第3の固着部材により少なくとも「3点支持構造」
として取付ブラケットにキャリパを固着することがで
き、ディスクからのトルクによる曲げモーメントに抗し
てキャリパ全体の剛性を第1,第2,第3の固着部材に
より確実に高めることができる。
【0023】また、請求項2に記載の発明が採用する構
成の特徴は、前記ディスクの径方向に離間して配設され
前記キャリパを取付ブラケットに固着する第1,第2の
固着部材と、該第1,第2の固着部材間を結ぶ仮想直線
から前記ディスクの周方向に一定寸法だけオフセットし
た位置で前記キャリパと取付ブラケットとの間に設けら
れ、前記キャリパに作用する曲げモーメントを該キャリ
パと取付ブラケットとの間で受承する受承部とを備える
構成としたことにある。
成の特徴は、前記ディスクの径方向に離間して配設され
前記キャリパを取付ブラケットに固着する第1,第2の
固着部材と、該第1,第2の固着部材間を結ぶ仮想直線
から前記ディスクの周方向に一定寸法だけオフセットし
た位置で前記キャリパと取付ブラケットとの間に設けら
れ、前記キャリパに作用する曲げモーメントを該キャリ
パと取付ブラケットとの間で受承する受承部とを備える
構成としたことにある。
【0024】このように構成することにより、第1,第
2の固着部材間を結ぶ仮想直線からディスクの周方向に
オフセットした位置に受承部を配設でき、該受承部によ
ってキャリパに作用する曲げモーメントを確実に受承で
きる。
2の固着部材間を結ぶ仮想直線からディスクの周方向に
オフセットした位置に受承部を配設でき、該受承部によ
ってキャリパに作用する曲げモーメントを確実に受承で
きる。
【0025】この結果、ブレーキ操作時に、第1,第2
の固着部材と受承部とにより少なくとも「3点支持構
造」として取付ブラケットにキャリパを固着することが
でき、曲げモーメントに対するキャリパ全体の剛性を第
1,第2の固着部材および受承部により確実に高めるこ
とができる。
の固着部材と受承部とにより少なくとも「3点支持構
造」として取付ブラケットにキャリパを固着することが
でき、曲げモーメントに対するキャリパ全体の剛性を第
1,第2の固着部材および受承部により確実に高めるこ
とができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明する。
図面に従って詳細に説明する。
【0027】ここで、図1ないし図3は本発明の第1の
実施例を示している。なお、本実施例では前述した図8
および図9に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
実施例を示している。なお、本実施例では前述した図8
および図9に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0028】図中、21は車両の非回転部分となるフロ
ントフォーク等に取付けられた取付ブラケットで、該取
付ブラケット21は従来技術で述べた取付ブラケット2
とほぼ同様に形成され、第1,第2の固定ボルト8,9
用の第1,第2のボルト挿通穴(図示せず)を有してい
るものの、該取付ブラケット21には、これらの各ボル
ト挿通穴間に位置して後述する固定ボルト23用の第3
のボルト挿通穴(図示せず)が形成されている。
ントフォーク等に取付けられた取付ブラケットで、該取
付ブラケット21は従来技術で述べた取付ブラケット2
とほぼ同様に形成され、第1,第2の固定ボルト8,9
用の第1,第2のボルト挿通穴(図示せず)を有してい
るものの、該取付ブラケット21には、これらの各ボル
ト挿通穴間に位置して後述する固定ボルト23用の第3
のボルト挿通穴(図示せず)が形成されている。
【0029】22はアウタ側のキャリパ3に一体形成さ
れた取付プレートを示し、該取付プレート22は従来技
術で述べた取付プレート7とほぼ同様に形成され、取付
部22A,22Bには前記固定ボルト8,9が螺着され
る第1,第2のねじ穴(いずれも図示せず)が穿設され
ている。
れた取付プレートを示し、該取付プレート22は従来技
術で述べた取付プレート7とほぼ同様に形成され、取付
部22A,22Bには前記固定ボルト8,9が螺着され
る第1,第2のねじ穴(いずれも図示せず)が穿設され
ている。
【0030】しかし、該取付プレート22には、取付部
22A,22B間に位置してディスク1の周方向(矢示
A方向)に突出するように第3の取付部22Cが一体形
成され、該取付部22Cには固定ボルト23用のねじ穴
(図示せず)が形成されている。
22A,22B間に位置してディスク1の周方向(矢示
A方向)に突出するように第3の取付部22Cが一体形
成され、該取付部22Cには固定ボルト23用のねじ穴
(図示せず)が形成されている。
【0031】23は取付プレート22の取付部22Cに
ねじ穴を介して螺着される第3の固着部材としての固定
ボルトで、該固定ボルト23は、固定ボルト8,9間を
結ぶ仮想直線B−Bに対してディスク1の周方向(矢示
A方向)へと一定寸法だけオフセットした位置に配設さ
れている。そして、固定ボルト23は、ワッシャ24を
介して取付ブラケット21の第3のボルト挿通穴側から
取付部22Cのねじ穴に螺着され、固定ボルト8,9と
共にキャリパ3の取付プレート22を取付ブラケット2
1に一体的に固着している。
ねじ穴を介して螺着される第3の固着部材としての固定
ボルトで、該固定ボルト23は、固定ボルト8,9間を
結ぶ仮想直線B−Bに対してディスク1の周方向(矢示
A方向)へと一定寸法だけオフセットした位置に配設さ
れている。そして、固定ボルト23は、ワッシャ24を
介して取付ブラケット21の第3のボルト挿通穴側から
取付部22Cのねじ穴に螺着され、固定ボルト8,9と
共にキャリパ3の取付プレート22を取付ブラケット2
1に一体的に固着している。
【0032】ここで、取付プレート22の取付部22
A,22B,22Cには、取付ブラケット21との当接
面側に位置して各ねじ穴の周囲に肉盛りを施すようにし
て第1,第2,第3の受座(いずれも図示せず)が一体
形成され、これらの受座は固定ボルト8,9,23の締
結時に取付ブラケット21の表面に強く押付けられ、デ
ィスク1からのトルクによりキャリパ3,4に作用する
曲げモーメントを取付ブラケット21との間で受承する
構成となっている。
A,22B,22Cには、取付ブラケット21との当接
面側に位置して各ねじ穴の周囲に肉盛りを施すようにし
て第1,第2,第3の受座(いずれも図示せず)が一体
形成され、これらの受座は固定ボルト8,9,23の締
結時に取付ブラケット21の表面に強く押付けられ、デ
ィスク1からのトルクによりキャリパ3,4に作用する
曲げモーメントを取付ブラケット21との間で受承する
構成となっている。
【0033】本実施例によるディスクブレーキは上述の
如き構成を有するもので、その基本的作動については従
来技術によるものと格別差異はない。
如き構成を有するもので、その基本的作動については従
来技術によるものと格別差異はない。
【0034】然るに、本実施例では、キャリパ3に一体
形成した取付プレート22に三つ又状をなす取付部22
A,22B,22Cを設け、該取付部22A,22B,
22Cには、取付ブラケット21に対する受座と、固定
ボルト8,9,23用のねじ穴とをそれぞれ形成すると
共に、キャリパ3の取付プレート22を固定ボルト8,
9,23等を介して取付ブラケット21に一体的に固着
し、固定ボルト23を固定ボルト8,9間を結んだ仮想
直線B−Bからディスク1の周方向(矢示A方向)に一
定寸法だけオフセットした位置に配設する構成としたか
ら、以下のような作用効果を得ることができる。
形成した取付プレート22に三つ又状をなす取付部22
A,22B,22Cを設け、該取付部22A,22B,
22Cには、取付ブラケット21に対する受座と、固定
ボルト8,9,23用のねじ穴とをそれぞれ形成すると
共に、キャリパ3の取付プレート22を固定ボルト8,
9,23等を介して取付ブラケット21に一体的に固着
し、固定ボルト23を固定ボルト8,9間を結んだ仮想
直線B−Bからディスク1の周方向(矢示A方向)に一
定寸法だけオフセットした位置に配設する構成としたか
ら、以下のような作用効果を得ることができる。
【0035】即ち、固定ボルト8,9,23を略二等辺
三角形の3頂点位置にそれそれ配設することができ、キ
ャリパ3,4全体を固定ボルト8,9,23により取付
ブラケット21に対して所謂「3点支持構造」で強固に
固着することができる。この結果、ブレーキ操作時に、
矢示A方向に回転しているディスク1からのトルクによ
りキャリパ3,4に作用する矢示C方向の曲げモーメン
トに対し、取付プレート22を含めたキャリパ3,4全
体の剛性を確実に高めることができる。
三角形の3頂点位置にそれそれ配設することができ、キ
ャリパ3,4全体を固定ボルト8,9,23により取付
ブラケット21に対して所謂「3点支持構造」で強固に
固着することができる。この結果、ブレーキ操作時に、
矢示A方向に回転しているディスク1からのトルクによ
りキャリパ3,4に作用する矢示C方向の曲げモーメン
トに対し、取付プレート22を含めたキャリパ3,4全
体の剛性を確実に高めることができる。
【0036】また、取付プレート22の取付部22A,
22B,22Cは固定ボルト8,9,23で取付ブラケ
ット21に締結されたときに、取付部22A,22B,
22Cの受座が取付ブラケット21の表面に所謂「3点
支持構造」で強く当接するようになるから、キャリパ
3,4に作用する矢示C方向の曲げモーメントを取付部
22A,22B,22Cの各受座により確実に受承する
ことができ、これによって取付プレート22を含めたキ
ャリパ3,4全体の剛性をさらに高めることができる。
22B,22Cは固定ボルト8,9,23で取付ブラケ
ット21に締結されたときに、取付部22A,22B,
22Cの受座が取付ブラケット21の表面に所謂「3点
支持構造」で強く当接するようになるから、キャリパ
3,4に作用する矢示C方向の曲げモーメントを取付部
22A,22B,22Cの各受座により確実に受承する
ことができ、これによって取付プレート22を含めたキ
ャリパ3,4全体の剛性をさらに高めることができる。
【0037】従って、本実施例では、ブレーキ操作時に
キャリパ3,4に作用する曲げモーメントにより該キャ
リパ3,4に変形等が生じるのを効果的に防止できると
共に、摩擦パッド11,12をディスク1の両面に均一
に押圧することができ、該ディスク1に付与される制動
力を確実に高めることができる。これによって摩擦パッ
ド11,12に偏摩耗が生じたり、ブレーキの「引摺
り」等が生じるのを確実に防止することができ、パッド
寿命等を延ばすことができる。
キャリパ3,4に作用する曲げモーメントにより該キャ
リパ3,4に変形等が生じるのを効果的に防止できると
共に、摩擦パッド11,12をディスク1の両面に均一
に押圧することができ、該ディスク1に付与される制動
力を確実に高めることができる。これによって摩擦パッ
ド11,12に偏摩耗が生じたり、ブレーキの「引摺
り」等が生じるのを確実に防止することができ、パッド
寿命等を延ばすことができる。
【0038】また、曲げモーメントに対するキャリパ
3,4等の剛性を高めるために、取付プレート22の外
形や肉厚等を特別に大きくする必要がなくなり、これに
よって当該ディスクブレーキ全体の小型化および軽量化
等を図ることができ、生産(材料)コスト等を確実に低
減することができる。
3,4等の剛性を高めるために、取付プレート22の外
形や肉厚等を特別に大きくする必要がなくなり、これに
よって当該ディスクブレーキ全体の小型化および軽量化
等を図ることができ、生産(材料)コスト等を確実に低
減することができる。
【0039】次に、図4は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
は同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
しかし、本実施例の特徴は、前記第1の実施例で述べた
取付プレート22に替えて取付プレート32をキャリパ
3に設け、該取付プレート32には4個の取付部32
A,32B,32C,32Dを一体形成すると共に、取
付プレート32の取付部32A〜32Dのうち取付部3
2A,32Bには、従来技術と同様に各ワッシャ10を
介して固定ボルト8,9を螺着し、取付部32C,32
Dにはワッシャ33,33を介して第3の固着部材とし
ての固定ボルト34,35を螺着することにより、キャ
リパ3,4の取付プレート32を取付ブラケット31に
固着する構成としたことにある。
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
は同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
しかし、本実施例の特徴は、前記第1の実施例で述べた
取付プレート22に替えて取付プレート32をキャリパ
3に設け、該取付プレート32には4個の取付部32
A,32B,32C,32Dを一体形成すると共に、取
付プレート32の取付部32A〜32Dのうち取付部3
2A,32Bには、従来技術と同様に各ワッシャ10を
介して固定ボルト8,9を螺着し、取付部32C,32
Dにはワッシャ33,33を介して第3の固着部材とし
ての固定ボルト34,35を螺着することにより、キャ
リパ3,4の取付プレート32を取付ブラケット31に
固着する構成としたことにある。
【0040】ここで、取付ブラケット31は前記第1の
実施例で述べた取付ブラケット21とほぼ同様に形成さ
れ、固定ボルト8,9用の各ボルト挿通穴を有してい
る。しかし、該取付ブラケット21には、これら各ボル
ト挿通穴間に位置して固定ボルト34,35用の各ボル
ト挿通穴がさらに形成されている。
実施例で述べた取付ブラケット21とほぼ同様に形成さ
れ、固定ボルト8,9用の各ボルト挿通穴を有してい
る。しかし、該取付ブラケット21には、これら各ボル
ト挿通穴間に位置して固定ボルト34,35用の各ボル
ト挿通穴がさらに形成されている。
【0041】また、取付プレート32は従来技術で述べ
た取付プレート7とほぼ同様に形成され、取付部32
A,32Bには固定ボルト8,9用の各ねじ穴が穿設さ
れている。しかし、該取付プレート32は略台形をなし
た平板状に形成され、取付部32A,32B間に位置す
る取付部32C,32Dには、固定ボルト34,35が
螺着されるねじ穴がそれぞれ形成されている。
た取付プレート7とほぼ同様に形成され、取付部32
A,32Bには固定ボルト8,9用の各ねじ穴が穿設さ
れている。しかし、該取付プレート32は略台形をなし
た平板状に形成され、取付部32A,32B間に位置す
る取付部32C,32Dには、固定ボルト34,35が
螺着されるねじ穴がそれぞれ形成されている。
【0042】さらに、固定ボルト34,35は、固定ボ
ルト8,9間を結ぶ仮想直線B−Bからディスク1の周
方向(矢示A方向)に一定寸法だけオフセットした位置
に配設され、固定ボルト8,9,34,35により、キ
ャリパ3,4の取付プレート32は取付ブラケット31
に対して強固に「4点支持構造」で固着されている。
ルト8,9間を結ぶ仮想直線B−Bからディスク1の周
方向(矢示A方向)に一定寸法だけオフセットした位置
に配設され、固定ボルト8,9,34,35により、キ
ャリパ3,4の取付プレート32は取付ブラケット31
に対して強固に「4点支持構造」で固着されている。
【0043】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、キャリパ3,4を固
定ボルト8,9,34,35等により取付ブラケット3
1に対して所謂「4点支持構造」で支持することができ
ると共に、取付プレート32の取付部32A〜32Dを
取付ブラケット31の表面により広い面積をもって当接
させることができ、これによってブレーキ操作時には、
キャリパ3,4に作用する曲げモーメントに対し、取付
プレート32を含めたキャリパ3,4の剛性をより一層
高めることができる。
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、キャリパ3,4を固
定ボルト8,9,34,35等により取付ブラケット3
1に対して所謂「4点支持構造」で支持することができ
ると共に、取付プレート32の取付部32A〜32Dを
取付ブラケット31の表面により広い面積をもって当接
させることができ、これによってブレーキ操作時には、
キャリパ3,4に作用する曲げモーメントに対し、取付
プレート32を含めたキャリパ3,4の剛性をより一層
高めることができる。
【0044】次に図5は本発明の第3の実施例を示し、
本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素には同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しか
し、本実施例の特徴は、取付ブラケット41に対しキャ
リパ3,4を取付けるための取付プレート42に3個の
取付部42A,42B,42Cを一体形成し、取付ブラ
ケット41には取付プレート42の取付部42Cに対応
させて円弧状の突部41Aを一体形成すると共に、取付
プレート42の取付部42A〜42Cのうち取付部42
A,42Bには、従来技術と同様に各ワッシャ10を介
して固定ボルト8,9を螺着し、取付部42Cには突部
41A側からワッシャ43を介して第3の固着部材とし
ての固定ボルト44を螺着することにより、キャリパ
3,4の取付プレート42を取付ブラケット41に固着
する構成としたことにある。
本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素には同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。しか
し、本実施例の特徴は、取付ブラケット41に対しキャ
リパ3,4を取付けるための取付プレート42に3個の
取付部42A,42B,42Cを一体形成し、取付ブラ
ケット41には取付プレート42の取付部42Cに対応
させて円弧状の突部41Aを一体形成すると共に、取付
プレート42の取付部42A〜42Cのうち取付部42
A,42Bには、従来技術と同様に各ワッシャ10を介
して固定ボルト8,9を螺着し、取付部42Cには突部
41A側からワッシャ43を介して第3の固着部材とし
ての固定ボルト44を螺着することにより、キャリパ
3,4の取付プレート42を取付ブラケット41に固着
する構成としたことにある。
【0045】ここで、取付ブラケット41は前記第1の
実施例で述べた取付ブラケット21とほぼ同様に形成さ
れ、固定ボルト8,9用の各ボルト挿通穴を有してい
る。しかし、該取付ブラケット41には前記突部41A
が一体形成され、該突部41Aには固定ボルト44用の
ボルト挿通穴が形成されている。
実施例で述べた取付ブラケット21とほぼ同様に形成さ
れ、固定ボルト8,9用の各ボルト挿通穴を有してい
る。しかし、該取付ブラケット41には前記突部41A
が一体形成され、該突部41Aには固定ボルト44用の
ボルト挿通穴が形成されている。
【0046】また、取付プレート42は従来技術で述べ
た取付プレート7とほぼ同様に形成され、取付部42
A,42Bには固定ボルト8,9用の各ねじ穴が穿設さ
れている。しかし、該取付プレート42には取付部42
A,42B間に位置する取付部42Cに、固定ボルト4
4が螺着されるねじ穴(図示せず)が形成されている。
た取付プレート7とほぼ同様に形成され、取付部42
A,42Bには固定ボルト8,9用の各ねじ穴が穿設さ
れている。しかし、該取付プレート42には取付部42
A,42B間に位置する取付部42Cに、固定ボルト4
4が螺着されるねじ穴(図示せず)が形成されている。
【0047】そして、固定ボルト44は固定ボルト8,
9間を結ぶ仮想直線B−Bからディスク1の周方向で矢
示A方向とは逆向きに一定寸法だけオフセットした位置
に配設され、固定ボルト8,9,44によりキャリパ
3,4の取付プレート42は取付ブラケット41に対し
て「3点支持構造」で固着されている。
9間を結ぶ仮想直線B−Bからディスク1の周方向で矢
示A方向とは逆向きに一定寸法だけオフセットした位置
に配設され、固定ボルト8,9,44によりキャリパ
3,4の取付プレート42は取付ブラケット41に対し
て「3点支持構造」で固着されている。
【0048】かくして、このように構成される本実施例
でも、キャリパ3,4を固定ボルト8,9,44等によ
り取付ブラケット41に対して所謂「3点支持構造」で
支持することができ、前記第1の実施例とほぼ同様の作
用効果を得ることができる。
でも、キャリパ3,4を固定ボルト8,9,44等によ
り取付ブラケット41に対して所謂「3点支持構造」で
支持することができ、前記第1の実施例とほぼ同様の作
用効果を得ることができる。
【0049】次に、図6および図7は本発明の第4の実
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とするに、本実施例の特徴は、前記第1の実施例で述べ
た取付プレート22に替えてキャリパ3には取付プレー
ト51を設け、該取付プレート51には固定ボルト8,
9等を介して従来技術で述べた取付ブラケット2に固着
される取付部51A,51Bを形成すると共に、該取付
部51A,51B間にはディスク1の周方向(矢示A方
向)に向けて円弧状に突出する受承部51Cを設けたこ
とにある。
施例を示し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構
成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とするに、本実施例の特徴は、前記第1の実施例で述べ
た取付プレート22に替えてキャリパ3には取付プレー
ト51を設け、該取付プレート51には固定ボルト8,
9等を介して従来技術で述べた取付ブラケット2に固着
される取付部51A,51Bを形成すると共に、該取付
部51A,51B間にはディスク1の周方向(矢示A方
向)に向けて円弧状に突出する受承部51Cを設けたこ
とにある。
【0050】ここで、前記取付プレート51は従来技術
で述べた取付プレート7とほぼ同様に形成されているも
のの、該取付プレート51には、前記受承部51Cが追
加して設けられている。また、該受承部51Cには取付
ブラケット2との当接面側に、図7に示す如く一定の突
出寸法をもった受座51Dが形成され、該受座51D
は、固定ボルト8,9で取付プレート51を取付ブラケ
ット2に締着したときに該取付ブラケット2の表面に強
く当接される。
で述べた取付プレート7とほぼ同様に形成されているも
のの、該取付プレート51には、前記受承部51Cが追
加して設けられている。また、該受承部51Cには取付
ブラケット2との当接面側に、図7に示す如く一定の突
出寸法をもった受座51Dが形成され、該受座51D
は、固定ボルト8,9で取付プレート51を取付ブラケ
ット2に締着したときに該取付ブラケット2の表面に強
く当接される。
【0051】そして、受座51Dは図6に示す如く、固
定ボルト8,9間を結ぶ仮想直線B−Bに対してディス
ク1の周方向(矢示A方向)に一定寸法だけオフセット
した位置に配設され、ブレーキ操作時にキャリパ3,4
を介して取付プレート51が受ける矢示C方向の曲げモ
ーメント(図7参照)を固定ボルト8,9と共に「3点
支持構造」をなして受承するようになっている。
定ボルト8,9間を結ぶ仮想直線B−Bに対してディス
ク1の周方向(矢示A方向)に一定寸法だけオフセット
した位置に配設され、ブレーキ操作時にキャリパ3,4
を介して取付プレート51が受ける矢示C方向の曲げモ
ーメント(図7参照)を固定ボルト8,9と共に「3点
支持構造」をなして受承するようになっている。
【0052】なお、取付プレート51の取付部51Aに
は取付ブラケット2との当接面側に位置して、図7に示
す如くねじ穴52の周囲に受座53が一体形成され、該
受座53は受承部51Cの受座51Dと同一の高さ寸法
を有している。
は取付ブラケット2との当接面側に位置して、図7に示
す如くねじ穴52の周囲に受座53が一体形成され、該
受座53は受承部51Cの受座51Dと同一の高さ寸法
を有している。
【0053】また、取付ブラケット2には、この受座5
3に対向する位置に固定ボルト8用のボルト挿通穴54
が穿設され、取付部51B側にも受座53と同様に受座
とねじ穴(いずれも図示せず)とが形成されている。
3に対向する位置に固定ボルト8用のボルト挿通穴54
が穿設され、取付部51B側にも受座53と同様に受座
とねじ穴(いずれも図示せず)とが形成されている。
【0054】かくして、このように構成される本実施例
でも、キャリパ3,4を固定ボルト8,9および受承部
51C等により取付ブラケット21に対して所謂「3点
支持構造」で支持することができ、前記第1の実施例と
ほぼ同様の作用効果を得ることができる。
でも、キャリパ3,4を固定ボルト8,9および受承部
51C等により取付ブラケット21に対して所謂「3点
支持構造」で支持することができ、前記第1の実施例と
ほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0055】特に本実施例では、2個の固定ボルト8,
9によって当該ディスクブレーキを取付ブラケット21
に取付けることができ、組付時の作業性等を向上するこ
とができる。また、従来技術で述べた取付ブラケット2
をそのまま適用することができ、該取付ブラケット2の
製作コスト等を確実に低減することができる。
9によって当該ディスクブレーキを取付ブラケット21
に取付けることができ、組付時の作業性等を向上するこ
とができる。また、従来技術で述べた取付ブラケット2
をそのまま適用することができ、該取付ブラケット2の
製作コスト等を確実に低減することができる。
【0056】なお、前記各実施例では、二輪車用のディ
スクブレーキを例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限らず、例えば4輪車用のディスクブレーキ等にも適用
できる。
スクブレーキを例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限らず、例えば4輪車用のディスクブレーキ等にも適用
できる。
【0057】また、前記第4の実施例では、キャリパ3
の取付プレート51に受座51Dを有する受承部51C
を設けるものとして述べたが、これに替えて取付ブラケ
ット51側に受承部を設けるようにしてもよい。
の取付プレート51に受座51Dを有する受承部51C
を設けるものとして述べたが、これに替えて取付ブラケ
ット51側に受承部を設けるようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、キャリパを第1,第2,第3の固着
部材を介して取付ブラケットに取付けると共に、該第3
の固着部材を、該第1,第2の固着部材間を結ぶ仮想直
線から前記ディスクの周方向に一定寸法だけオフセット
した位置に配設したから、第1,第2,第3の固定ボル
トによりキャリパを少なくとも「3点支持構造」で取付
ブラケットに強固に固着することができ、ブレーキ操作
時の曲げモーメントに対するキャリパ全体の剛性をこれ
ら第1,第2,第3の固着部材によって確実に高めるこ
とができる。
項1に記載の如く、キャリパを第1,第2,第3の固着
部材を介して取付ブラケットに取付けると共に、該第3
の固着部材を、該第1,第2の固着部材間を結ぶ仮想直
線から前記ディスクの周方向に一定寸法だけオフセット
した位置に配設したから、第1,第2,第3の固定ボル
トによりキャリパを少なくとも「3点支持構造」で取付
ブラケットに強固に固着することができ、ブレーキ操作
時の曲げモーメントに対するキャリパ全体の剛性をこれ
ら第1,第2,第3の固着部材によって確実に高めるこ
とができる。
【0059】従って、ブレーキ操作時に、ディスクから
キャリパに作用する曲げモーメントにより該キャリパに
変形等が生じるのを効果的に防止できると共に、各摩擦
パッドをディスクの両面に均一に押圧することができ、
該ディスクに付与される制動力を確実に高めることがで
きる。これによって摩擦パッドに偏摩耗が生じたり、ブ
レーキの「引摺り」が生じるのを確実に防止することが
でき、パッド寿命を延ばすことができる。また、従来技
術で述べたように取付プレートの外形や肉厚等を大きく
する必要がなくなり、これによって当該ディスクブレー
キ全体の小型化および軽量化等を図ることができ、前記
取付プレートの製作(材料)コスト等を確実に低減する
ことができる。
キャリパに作用する曲げモーメントにより該キャリパに
変形等が生じるのを効果的に防止できると共に、各摩擦
パッドをディスクの両面に均一に押圧することができ、
該ディスクに付与される制動力を確実に高めることがで
きる。これによって摩擦パッドに偏摩耗が生じたり、ブ
レーキの「引摺り」が生じるのを確実に防止することが
でき、パッド寿命を延ばすことができる。また、従来技
術で述べたように取付プレートの外形や肉厚等を大きく
する必要がなくなり、これによって当該ディスクブレー
キ全体の小型化および軽量化等を図ることができ、前記
取付プレートの製作(材料)コスト等を確実に低減する
ことができる。
【0060】一方、請求項2に記載の発明の如く、キャ
リパを第1,第2の固着部材を介して取付ブラケットに
固着し、前記キャリパと取付ブラケットとの間には、該
キャリパに作用する曲げモーメントを該キャリパと取付
ブラケットとの間で受承する受承部を設けると共に、受
承部材を前記第1,第2の固着部材間を結ぶ仮想直線か
ら前記ディスクの周方向に一定寸法だけオフセットした
位置に配設したから、第1,第2の固着部材と受承部と
により所謂「3点支持構造」で取付ブラケットに支持さ
せることができ、請求項1の発明とほぼ同様の効果を得
ることができる上に、2個の固着部材によって当該ディ
スクブレーキを取付ブラケットに取付けることができ、
組付時の作業性等を向上することができる。
リパを第1,第2の固着部材を介して取付ブラケットに
固着し、前記キャリパと取付ブラケットとの間には、該
キャリパに作用する曲げモーメントを該キャリパと取付
ブラケットとの間で受承する受承部を設けると共に、受
承部材を前記第1,第2の固着部材間を結ぶ仮想直線か
ら前記ディスクの周方向に一定寸法だけオフセットした
位置に配設したから、第1,第2の固着部材と受承部と
により所謂「3点支持構造」で取付ブラケットに支持さ
せることができ、請求項1の発明とほぼ同様の効果を得
ることができる上に、2個の固着部材によって当該ディ
スクブレーキを取付ブラケットに取付けることができ、
組付時の作業性等を向上することができる。
【図1】本発明の第1の実施例によるディスクブレーキ
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図2】図1中のディスクブレーキを示す平面図であ
る。
る。
【図3】図1中の取付ブラケット、取付プレートおよび
第1,第2,第3の固定ボルト等を示す要部拡大図であ
る。
第1,第2,第3の固定ボルト等を示す要部拡大図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例によるディスクブレーキ
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図5】本発明の第3の実施例によるディスクブレーキ
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図6】本発明の第4の実施例によるディスクブレーキ
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図7】図6中の矢示VII −VII 方向拡大断面図であ
る。
る。
【図8】従来技術によるディスクブレーキを示す正面図
である。
である。
【図9】図8中のディスクブレーキを示す平面図であ
る。
る。
1 ディスク 3,4 キャリパ 8 固定ボルト(第1の固着部材) 9 固定ボルト(第2の固着部材) 11 アウタ側の摩擦パッド 12 インナ側の摩擦パッド 2,21,31,41 取付ブラケット 22,32,42,51 取付プレート 23,34,35,44 固定ボルト(第3の固着部
材) 51C 受承部
材) 51C 受承部
Claims (2)
- 【請求項1】 車両の非回転部分に設けられる取付ブラ
ケットと、該取付ブラケットに取付けられインナ側およ
びアウタ側の摩擦パッドをディスクの両面側に押圧する
キャリパとからなるディスクブレーキにおいて、前記デ
ィスクの径方向に離間して配設され前記キャリパを取付
ブラケットに固着する第1,第2の固着部材と、該第
1,第2の固着部材間を結ぶ仮想直線から前記ディスク
の周方向に一定寸法だけオフセットした位置に配設さ
れ、前記キャリパを取付ブラケットに固着する第3の固
着部材とを備える構成としたことを特徴とするディスク
ブレーキ。 - 【請求項2】 車両の非回転部分に設けられる取付ブラ
ケットと、該取付ブラケットに取付けられインナ側およ
びアウタ側の摩擦パッドをディスクの両面側に押圧する
キャリパとからなるディスクブレーキにおいて、前記デ
ィスクの径方向に離間して配設され前記キャリパを取付
ブラケットに固着する第1,第2の固着部材と、該第
1,第2の固着部材間を結ぶ仮想直線から前記ディスク
の周方向に一定寸法だけオフセットした位置で前記キャ
リパと取付ブラケットとの間に設けられ、前記キャリパ
に作用する曲げモーメントを該キャリパと取付ブラケッ
トとの間で受承する受承部とを備える構成としたことを
特徴とするディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8080496A JPH09242790A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8080496A JPH09242790A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | ディスクブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09242790A true JPH09242790A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=13728660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8080496A Pending JPH09242790A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09242790A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009047186A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Nissan Motor Co Ltd | ディスクブレーキ用キャリパの取り付け構造 |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP8080496A patent/JPH09242790A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009047186A (ja) * | 2007-08-13 | 2009-03-05 | Nissan Motor Co Ltd | ディスクブレーキ用キャリパの取り付け構造 |
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