JPH09242751A - 複合軸受 - Google Patents
複合軸受Info
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- JPH09242751A JPH09242751A JP8048789A JP4878996A JPH09242751A JP H09242751 A JPH09242751 A JP H09242751A JP 8048789 A JP8048789 A JP 8048789A JP 4878996 A JP4878996 A JP 4878996A JP H09242751 A JPH09242751 A JP H09242751A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thrust bush
- cylindrical portion
- axial direction
- thrust
- composite bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C21/00—Combinations of sliding-contact bearings with ball or roller bearings, for exclusively rotary movement
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】複合軸受において、必要な機能を維持しなが
ら、構成を簡素化して低価格化を図ること。 【解決手段】ラジアルころ軸受１０に対してスラストブ
ッシュ２０を組み合わせた構成の複合軸受とする。ラジ
アルころ軸受１０は、内周面がころ１２の転送面となる
転送面用円筒部１１ａと、その軸方向一端から延長され
る円筒部１１ｂとを有する外輪１１を備えている。スラ
ストブッシュ２０は、内周円筒面を有して円筒部１１ｂ
の外周に案内されるとともに相対回転可能に嵌合される
断面ほぼ矩形状の環状板からなる。そして、前述の外輪
１１の円筒部１１ｂの端縁には、スラストブッシュ２０
の軸方向抜け出しを阻止する、径方向外向きで最外径が
スラストブッシュの内周円筒面の内径よりも大なる凸部
１１ｃが設けられている。
ら、構成を簡素化して低価格化を図ること。 【解決手段】ラジアルころ軸受１０に対してスラストブ
ッシュ２０を組み合わせた構成の複合軸受とする。ラジ
アルころ軸受１０は、内周面がころ１２の転送面となる
転送面用円筒部１１ａと、その軸方向一端から延長され
る円筒部１１ｂとを有する外輪１１を備えている。スラ
ストブッシュ２０は、内周円筒面を有して円筒部１１ｂ
の外周に案内されるとともに相対回転可能に嵌合される
断面ほぼ矩形状の環状板からなる。そして、前述の外輪
１１の円筒部１１ｂの端縁には、スラストブッシュ２０
の軸方向抜け出しを阻止する、径方向外向きで最外径が
スラストブッシュの内周円筒面の内径よりも大なる凸部
１１ｃが設けられている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジアルころ軸受
とスラストブッシュとを組み合わせた構成の複合軸受に
関する。例えば、自動車のサイドドアなどの開閉機構に
用いられる。
とスラストブッシュとを組み合わせた構成の複合軸受に
関する。例えば、自動車のサイドドアなどの開閉機構に
用いられる。
【０００２】
【従来の技術】図４は、従来の複合軸受の縦断面図であ
る。図例の複合軸受は、ラジアルころ軸受７０と、スラ
ストころ軸受８０とを組み合わせた構成であり、第１部
材９０と第２部材９１との間にそれらの相対的な動き
（紙面に対して垂直な方向の直線動作）を円滑にするた
めに設けられる。
る。図例の複合軸受は、ラジアルころ軸受７０と、スラ
ストころ軸受８０とを組み合わせた構成であり、第１部
材９０と第２部材９１との間にそれらの相対的な動き
（紙面に対して垂直な方向の直線動作）を円滑にするた
めに設けられる。
【０００３】ラジアルころ軸受７０は、外輪７１、複数
のころ７２、保持器７３を備え、外輪７１の内周に対し
てころ７２を保持した状態の保持器７３が非分離に組み
込まれるようになっている。外輪７１は、ころ７２の転
送面となる大径円筒部７１ａと、その軸方向一端から延
長されて該大径円筒部７１ａよりも小径に設定される小
径円筒部７１ｂとからなる。小径円筒部７１ｂの先端の
円周三箇所には、径方向外向きのステーキング爪７１ｃ
が設けられている。保持器７３は、ころ７２を回転可能
に保持するためのポケットを円周数箇所に有する円筒部
材からなる。
のころ７２、保持器７３を備え、外輪７１の内周に対し
てころ７２を保持した状態の保持器７３が非分離に組み
込まれるようになっている。外輪７１は、ころ７２の転
送面となる大径円筒部７１ａと、その軸方向一端から延
長されて該大径円筒部７１ａよりも小径に設定される小
径円筒部７１ｂとからなる。小径円筒部７１ｂの先端の
円周三箇所には、径方向外向きのステーキング爪７１ｃ
が設けられている。保持器７３は、ころ７２を回転可能
に保持するためのポケットを円周数箇所に有する円筒部
材からなる。
【０００４】スラストころ軸受８０は、二つのレース８
１，８２、複数のころ８３、保持器８４を備え、ころ８
３を保持した状態の保持器８４に対して第１レース８１
が非分離に係合されるが、第２レース８２は分離した状
態で組み合わせられるようになっている。第１レース８
１は、外周に円筒部を有する環状板からなり、円筒部の
先端の円周数箇所には径方向内向きのステーキング爪８
１ａが設けられている。第２レース８２は、第１レース
８１に比べて厚肉とされた環状板からなり、その内周の
円周数箇所にはラジアルころ軸受７０の外輪７１のステ
ーキング爪７１ｃを通過させるための切欠き８２ａが設
けられている。保持器８４は、二枚の環状板を軸方向で
抱き合わせた構成である。
１，８２、複数のころ８３、保持器８４を備え、ころ８
３を保持した状態の保持器８４に対して第１レース８１
が非分離に係合されるが、第２レース８２は分離した状
態で組み合わせられるようになっている。第１レース８
１は、外周に円筒部を有する環状板からなり、円筒部の
先端の円周数箇所には径方向内向きのステーキング爪８
１ａが設けられている。第２レース８２は、第１レース
８１に比べて厚肉とされた環状板からなり、その内周の
円周数箇所にはラジアルころ軸受７０の外輪７１のステ
ーキング爪７１ｃを通過させるための切欠き８２ａが設
けられている。保持器８４は、二枚の環状板を軸方向で
抱き合わせた構成である。
【０００５】そして、ラジアルころ軸受７０の小径円筒
部７１ｂの外周に対してスラストころ軸受８０が相対回
転可能に装着される。このとき、スラストころ軸受８０
の保持器８４のみが小径円筒部７１ｂに係合されて軸方
向に抜け出し不可能となっていて、第１レース８１は保
持器８４に引っ掛けられ、また、第２レース８２は保持
器８４で抜け止めされている。
部７１ｂの外周に対してスラストころ軸受８０が相対回
転可能に装着される。このとき、スラストころ軸受８０
の保持器８４のみが小径円筒部７１ｂに係合されて軸方
向に抜け出し不可能となっていて、第１レース８１は保
持器８４に引っ掛けられ、また、第２レース８２は保持
器８４で抜け止めされている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の複合
軸受では、部品点数が多く組立作業が煩雑であり、製品
価格の高騰を余儀なくされている。つまり、複合軸受の
使用対象での機能を考えると、過剰装備になっていると
言え、低価格化を図るには構成を簡素化するなど、改良
の余地がある。
軸受では、部品点数が多く組立作業が煩雑であり、製品
価格の高騰を余儀なくされている。つまり、複合軸受の
使用対象での機能を考えると、過剰装備になっていると
言え、低価格化を図るには構成を簡素化するなど、改良
の余地がある。
【０００７】したがって、本発明は、複合軸受におい
て、必要な機能を維持しながら、構成を簡素化して低価
格化を図ることを目的としている。
て、必要な機能を維持しながら、構成を簡素化して低価
格化を図ることを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の複合軸受は、ラ
ジアルころ軸受に対してスラストブッシュを組み合わせ
た構成であって、前記ラジアルころ軸受は、内周面がこ
ろの転送面となる転送面用円筒部と、その軸方向一端か
ら延長される円筒部とを有する外輪を備えており、前記
スラストブッシュは、内周円筒面を有して前記円筒部の
外周に案内されるとともに相対回転可能に嵌合される断
面ほぼ矩形状の環状板からなり、かつ、前記円筒部の端
縁には、スラストブッシュの軸方向抜け出しを阻止す
る、径方向外向きで最外径がスラストブッシュの内周円
筒面の内径よりも大なる凸部が設けられている。
ジアルころ軸受に対してスラストブッシュを組み合わせ
た構成であって、前記ラジアルころ軸受は、内周面がこ
ろの転送面となる転送面用円筒部と、その軸方向一端か
ら延長される円筒部とを有する外輪を備えており、前記
スラストブッシュは、内周円筒面を有して前記円筒部の
外周に案内されるとともに相対回転可能に嵌合される断
面ほぼ矩形状の環状板からなり、かつ、前記円筒部の端
縁には、スラストブッシュの軸方向抜け出しを阻止す
る、径方向外向きで最外径がスラストブッシュの内周円
筒面の内径よりも大なる凸部が設けられている。
【０００９】なお、前述のスラストブッシュの内周に
は、スラストブッシュを円筒部に装着するときに、前記
凸部の軸方向への通過を許容するよう弾性的に撓むとと
もに、通過後において凸部の軸方向での引っ掛りとなる
径方向内向きの隆起部が設けられている。
は、スラストブッシュを円筒部に装着するときに、前記
凸部の軸方向への通過を許容するよう弾性的に撓むとと
もに、通過後において凸部の軸方向での引っ掛りとなる
径方向内向きの隆起部が設けられている。
【００１０】また、前述の円筒部の凸部は、円筒部の円
周数箇所に設けられており、また、前記スラストブッシ
ュの内周において軸方向ほぼ半分の領域には、前記各凸
部の外接円形寸法よりも小径の径方向内向きの隆起部が
設けられているとともに、この隆起部において前記凸部
に対応する円周数箇所には、前記隆起部の外端から内端
の途中まで軸方向に沿って延びる溝が設けられていて、
この溝の内端側に残存する隆起部が前記凸部の軸方向へ
の通過を許容するよう弾性的に撓むとともに、通過後に
おいて凸部の軸方向での引っ掛りとなる。
周数箇所に設けられており、また、前記スラストブッシ
ュの内周において軸方向ほぼ半分の領域には、前記各凸
部の外接円形寸法よりも小径の径方向内向きの隆起部が
設けられているとともに、この隆起部において前記凸部
に対応する円周数箇所には、前記隆起部の外端から内端
の途中まで軸方向に沿って延びる溝が設けられていて、
この溝の内端側に残存する隆起部が前記凸部の軸方向へ
の通過を許容するよう弾性的に撓むとともに、通過後に
おいて凸部の軸方向での引っ掛りとなる。
【００１１】上記本発明では、要するに、従来のスラス
トころ軸受の代わりにスラストすべり軸受となるスラス
トブッシュを用いている。これにより、部品点数が従来
に比べて格段に少なくなるとともに、ラジアルころ軸受
に対するスラストブッシュの組み込み作業がきわめて簡
便に行えるようになる。
トころ軸受の代わりにスラストすべり軸受となるスラス
トブッシュを用いている。これにより、部品点数が従来
に比べて格段に少なくなるとともに、ラジアルころ軸受
に対するスラストブッシュの組み込み作業がきわめて簡
便に行えるようになる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図１ないし
図３に示す実施例に基づいて説明する。
図３に示す実施例に基づいて説明する。
【００１３】図１ないし図３は本発明の一実施例にかか
り、図１は、複合軸受の縦断面図、図２は、スラストブ
ッシュの左側面図、図３は、スラストブッシュの右側面
図である。図例の複合軸受は、ラジアルころ軸受１０と
スラストブッシュ２０とを組み合わせた構成になってい
る。なお、９０は第１部材、９１は第２部材であり、二
点鎖線で示している。
り、図１は、複合軸受の縦断面図、図２は、スラストブ
ッシュの左側面図、図３は、スラストブッシュの右側面
図である。図例の複合軸受は、ラジアルころ軸受１０と
スラストブッシュ２０とを組み合わせた構成になってい
る。なお、９０は第１部材、９１は第２部材であり、二
点鎖線で示している。
【００１４】ラジアルころ軸受１０は、ＳＰＣＤなどの
炭素鋼板などの金属材からなる外輪１１と、軸受鋼など
からなる複数のころ１２と、強化ポリアミド樹脂などの
合成樹脂材からなる保持器１３とを備えている。外輪１
１は、ころ１２を保持した状態の保持器１３が内周に配
設される大径円筒部１１ａと、その軸方向一端から延長
されて該大径円筒部１１ａよりも小径に設定される小径
円筒部１１ｂとからなる。小径円筒部１１ｂの先端の円
周三箇所には、径方向外向きのステーキング爪１１ｃが
設けられている。保持器１３は、円周数箇所にころ１２
を回転可能に保持するポケットを有する円筒部材からな
る。
炭素鋼板などの金属材からなる外輪１１と、軸受鋼など
からなる複数のころ１２と、強化ポリアミド樹脂などの
合成樹脂材からなる保持器１３とを備えている。外輪１
１は、ころ１２を保持した状態の保持器１３が内周に配
設される大径円筒部１１ａと、その軸方向一端から延長
されて該大径円筒部１１ａよりも小径に設定される小径
円筒部１１ｂとからなる。小径円筒部１１ｂの先端の円
周三箇所には、径方向外向きのステーキング爪１１ｃが
設けられている。保持器１３は、円周数箇所にころ１２
を回転可能に保持するポケットを有する円筒部材からな
る。
【００１５】スラストブッシュ２０は、断面ほぼ長方形
の環状板からなり、例えば強化ポリアミド樹脂（グラフ
ァイト繊維を適量混合して強化したナイロン６６など）
などの合成樹脂材で形成されている。このスラストブッ
シュ２０の内周面において軸方向ほぼ半分の領域には、
各ステーキング爪１１ｃの外接円形寸法よりも小径の径
方向内向きの隆起部２１が設けられている。この隆起部
２１においてステーキング爪１１ｃに対応する円周三箇
所には、隆起部２１の外端から内端の途中まで軸方向に
沿って延びる溝２２が設けられていて、この溝２２の内
端側には隆起部２１の一部が薄壁状に残存している。こ
の薄壁部に符号２１ａを付している。また、スラストブ
ッシュ２０の両側面の円周数箇所には、凹部２３が設け
られている。これら凹部２３は、周方向交互に径方向内
外に振り分けられている。そして、片側（左側）面の凹
部２３のうち、前記溝２２と同一位相位置の円周三箇所
の凹部だけは径方向に長い形状とされ、それ以外の全凹
部は円形とされている。この三つの長い凹部は、溝２２
の円周上での位置を示す目印となるものであり、符号２
３ａを付して区別している。これらの凹部２３には、予
めグリースなどの潤滑剤が充填されている。
の環状板からなり、例えば強化ポリアミド樹脂（グラフ
ァイト繊維を適量混合して強化したナイロン６６など）
などの合成樹脂材で形成されている。このスラストブッ
シュ２０の内周面において軸方向ほぼ半分の領域には、
各ステーキング爪１１ｃの外接円形寸法よりも小径の径
方向内向きの隆起部２１が設けられている。この隆起部
２１においてステーキング爪１１ｃに対応する円周三箇
所には、隆起部２１の外端から内端の途中まで軸方向に
沿って延びる溝２２が設けられていて、この溝２２の内
端側には隆起部２１の一部が薄壁状に残存している。こ
の薄壁部に符号２１ａを付している。また、スラストブ
ッシュ２０の両側面の円周数箇所には、凹部２３が設け
られている。これら凹部２３は、周方向交互に径方向内
外に振り分けられている。そして、片側（左側）面の凹
部２３のうち、前記溝２２と同一位相位置の円周三箇所
の凹部だけは径方向に長い形状とされ、それ以外の全凹
部は円形とされている。この三つの長い凹部は、溝２２
の円周上での位置を示す目印となるものであり、符号２
３ａを付して区別している。これらの凹部２３には、予
めグリースなどの潤滑剤が充填されている。
【００１６】そして、ラジアルころ軸受１０の小径円筒
部１１ｂにスラストブッシュ２０が相対回転可能な状態
に外嵌装着される。この装着時には、小径円筒部１１ｂ
のステーキング爪１１ｃに対してスラストブッシュ２０
の溝２２を軸方向で相対する状態にあてがう。このと
き、目印用の長い凹部２３ａをステーキング爪１１ｃに
合わせればよく、簡単に行える。そして、この状態でス
ラストブッシュ２０を押し込む。このとき、溝２２に沿
ってステーキング爪１１ｃが抵抗なく通過するが、溝２
２の内端の薄壁部２１ａを乗り越えるときに当該薄壁部
２１ａを弾性的に撓ませるために若干抵抗が大きくな
る。これにより、スラストブッシュ２０がラジアルころ
軸受１０の小径円筒部１１ｂに完全に嵌まることにな
る。この状態では、薄壁部２１ａとステーキング爪１１
ｃとの軸方向での引っ掛かりにより、スラストブッシュ
２０が簡単に抜け出さないようになる。
部１１ｂにスラストブッシュ２０が相対回転可能な状態
に外嵌装着される。この装着時には、小径円筒部１１ｂ
のステーキング爪１１ｃに対してスラストブッシュ２０
の溝２２を軸方向で相対する状態にあてがう。このと
き、目印用の長い凹部２３ａをステーキング爪１１ｃに
合わせればよく、簡単に行える。そして、この状態でス
ラストブッシュ２０を押し込む。このとき、溝２２に沿
ってステーキング爪１１ｃが抵抗なく通過するが、溝２
２の内端の薄壁部２１ａを乗り越えるときに当該薄壁部
２１ａを弾性的に撓ませるために若干抵抗が大きくな
る。これにより、スラストブッシュ２０がラジアルころ
軸受１０の小径円筒部１１ｂに完全に嵌まることにな
る。この状態では、薄壁部２１ａとステーキング爪１１
ｃとの軸方向での引っ掛かりにより、スラストブッシュ
２０が簡単に抜け出さないようになる。
【００１７】ところで、スラストブッシュ２０は、第１
部材９０と第２部材９１とが相対的に動く（紙面に対し
て垂直な方向の直線動作）ときに、第１部材９０と第２
部材９１との相対的な動きに合わせてラジアルころ軸受
１０の小径円筒部１１ｂの外周上を回転することにな
る。このとき、スラストブッシュ２０は両部材９０，９
１に対して摺接することになるが、そもそもスラストブ
ッシュ２０が自己潤滑性を有する材料で形成されたすべ
り軸受であるので、摺接部位の潤滑が良好となり動きを
円滑にサポートする。
部材９０と第２部材９１とが相対的に動く（紙面に対し
て垂直な方向の直線動作）ときに、第１部材９０と第２
部材９１との相対的な動きに合わせてラジアルころ軸受
１０の小径円筒部１１ｂの外周上を回転することにな
る。このとき、スラストブッシュ２０は両部材９０，９
１に対して摺接することになるが、そもそもスラストブ
ッシュ２０が自己潤滑性を有する材料で形成されたすべ
り軸受であるので、摺接部位の潤滑が良好となり動きを
円滑にサポートする。
【００１８】しかも、前述の摺接動作時には、スラスト
ブッシュ２０の両側面に設けてある凹部２３に充填され
ているグリースなどの潤滑剤が、スラストブッシュ２０
の両側面の広い範囲に転移供給されることになるので、
スラストブッシュ２０や両部材９０，９１の異常摩耗を
防止できるようになっている。また、スラストブッシュ
２０の両側面に凹部２３を設けているから、摺接相手と
の接触面積が少なくなって摺動抵抗を軽減できるように
なるなど、両部材９０，９１の動作円滑化に寄与する。
ブッシュ２０の両側面に設けてある凹部２３に充填され
ているグリースなどの潤滑剤が、スラストブッシュ２０
の両側面の広い範囲に転移供給されることになるので、
スラストブッシュ２０や両部材９０，９１の異常摩耗を
防止できるようになっている。また、スラストブッシュ
２０の両側面に凹部２３を設けているから、摺接相手と
の接触面積が少なくなって摺動抵抗を軽減できるように
なるなど、両部材９０，９１の動作円滑化に寄与する。
【００１９】
【発明の効果】本発明では、従来のスラストころ軸受の
代わりにスラストすべり軸受となるスラストブッシュを
用いることで、部品点数を従来に比べて格段に少なくす
るとともに、ラジアルころ軸受に対するスラストブッシ
ュの組み込み作業をきわめて簡単に行えるようにしてい
る。したがって、部品コストおよび組立コストを低減で
きるようになり、低価格にできる。しかも、スラストブ
ッシュは、スラストころ軸受と同様に、相対的に動く二
つの部材間の動作をサポートして、必要な機能を発揮す
るので問題ない。
代わりにスラストすべり軸受となるスラストブッシュを
用いることで、部品点数を従来に比べて格段に少なくす
るとともに、ラジアルころ軸受に対するスラストブッシ
ュの組み込み作業をきわめて簡単に行えるようにしてい
る。したがって、部品コストおよび組立コストを低減で
きるようになり、低価格にできる。しかも、スラストブ
ッシュは、スラストころ軸受と同様に、相対的に動く二
つの部材間の動作をサポートして、必要な機能を発揮す
るので問題ない。
【図１】本発明の一実施例の複合軸受の縦断面図
【図２】図１のスラストブッシュの左側面図
【図３】図１のスラストブッシュの右側面図
【図４】従来の複合軸受の縦断面図
【符号の説明】 １０ ラジアルころ軸受 １１ 外輪 １１ａ 外輪の大径円筒部 １１ｂ 外輪の小径円筒部 １１ｃ 小径円筒部のステーキング爪 １２ ころ １３ 保持器 ２０ スラストブッシュ ２１ 隆起部 ２１ａ 隆起部の薄壁部 ２２ 隆起部の溝 ２３ 凹部
Claims (3)
- 【請求項１】 ラジアルころ軸受に対してスラストブッ
シュを組み合わせた構成の複合軸受であって、 前記ラジアルころ軸受は、内周面がころの転送面となる
転送面用円筒部と、その軸方向一端から延長される円筒
部とを有する外輪を備えており、 前記スラストブッシュは、内周円筒面を有して前記円筒
部の外周に案内されるとともに相対回転可能に嵌合され
る断面ほぼ矩形状の環状板からなり、 かつ、前記円筒部の端縁には、スラストブッシュの軸方
向抜け出しを阻止する、径方向外向きで最外径がスラス
トブッシュの内周円筒面の内径よりも大なる凸部が設け
られている、ことを特徴とする複合軸受。 - 【請求項２】 前記スラストブッシュの内周には、スラ
ストブッシュを円筒部に装着するときに、前記凸部の軸
方向への通過を許容するよう弾性的に撓むとともに、通
過後において凸部の軸方向での引っ掛りとなる径方向内
向きの隆起部が設けられている、請求項１に記載の複合
軸受。 - 【請求項３】 前記円筒部の凸部は、円筒部の円周数箇
所に設けられており、また、前記スラストブッシュの内
周において軸方向ほぼ半分の領域には、前記各凸部の外
接円形寸法よりも小径の径方向内向きの隆起部が設けら
れているとともに、この隆起部において前記凸部に対応
する円周数箇所には、前記隆起部の外端から内端の途中
まで軸方向に沿って延びる溝が設けられていて、この溝
の内端側に残存する隆起部が前記凸部の軸方向への通過
を許容するよう弾性的に撓むとともに、通過後において
凸部の軸方向での引っ掛りとなる、請求項１に記載の複
合軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8048789A JPH09242751A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 複合軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8048789A JPH09242751A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 複合軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09242751A true JPH09242751A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12813010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8048789A Pending JPH09242751A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 複合軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09242751A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10111574A1 (de) * | 2001-03-10 | 2002-09-12 | Ina Schaeffler Kg | Lagerung eines Maschinenteils |
-
1996
- 1996-03-06 JP JP8048789A patent/JPH09242751A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10111574A1 (de) * | 2001-03-10 | 2002-09-12 | Ina Schaeffler Kg | Lagerung eines Maschinenteils |
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