JPH06101714A - 転動子を有する滑り転がり軸受 - Google Patents
転動子を有する滑り転がり軸受Info
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- JPH06101714A JPH06101714A JP4249678A JP24967892A JPH06101714A JP H06101714 A JPH06101714 A JP H06101714A JP 4249678 A JP4249678 A JP 4249678A JP 24967892 A JP24967892 A JP 24967892A JP H06101714 A JPH06101714 A JP H06101714A
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- rolling element
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C21/00—Combinations of sliding-contact bearings with ball or roller bearings, for exclusively rotary movement
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C39/00—Relieving load on bearings
- F16C39/02—Relieving load on bearings using mechanical means
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60B—VEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
- B60B33/00—Castors in general; Anti-clogging castors
- B60B33/0028—Construction of wheels; methods of assembling on axle
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C13/00—Rolls, drums, discs, or the like; Bearings or mountings therefor
- F16C13/006—Guiding rollers, wheels or the like, formed by or on the outer element of a single bearing or bearing unit, e.g. two adjacent bearings, whose ratio of length to diameter is generally less than one
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/50—Other types of ball or roller bearings
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転がり軸受において転動子の保持器を省き構
造をコンパクトにすると共に潤滑性に優れ振動、騒音の
少ない耐久性の良い軸受を提供する。 【構成】 内筒3に下半部6が半円形で上半部7が半径
方向上方に開いた扇形の断面をもった多数の転動子保持
溝5を設け、これ等の保持溝5の下半部6に転動子2を
収納し上半部7にグリースを満たした内筒3を外筒1の
中に嵌め込んだ軸受。回転作動時転動子2は保持溝下半
部6を滑り軸受として回転し外筒1の内周面を転動する
が重負荷回転時には転動子2が内筒3の外周面と同レベ
ルまで押し込まれ荷重を内筒3の外周面と転動子2の双
方で分担支持する。
造をコンパクトにすると共に潤滑性に優れ振動、騒音の
少ない耐久性の良い軸受を提供する。 【構成】 内筒3に下半部6が半円形で上半部7が半径
方向上方に開いた扇形の断面をもった多数の転動子保持
溝5を設け、これ等の保持溝5の下半部6に転動子2を
収納し上半部7にグリースを満たした内筒3を外筒1の
中に嵌め込んだ軸受。回転作動時転動子2は保持溝下半
部6を滑り軸受として回転し外筒1の内周面を転動する
が重負荷回転時には転動子2が内筒3の外周面と同レベ
ルまで押し込まれ荷重を内筒3の外周面と転動子2の双
方で分担支持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外筒、内筒および両者の
間に円周方向に間隔を置いて介在される複数個の円筒形
又は円錐形の転動子とから構成される小型転がり軸受を
改良した滑り転がり軸受に関するものである。
間に円周方向に間隔を置いて介在される複数個の円筒形
又は円錐形の転動子とから構成される小型転がり軸受を
改良した滑り転がり軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に転がり軸受は荷重を受ける機素と
してのボール、コロ等の転動子が内輪と外輪の間で転が
り運動を行うことを特徴としている。その代表例として
図5は従来周知の玉軸受を、図6は円筒コロ軸受を、図
7、図8は針状コロが外輪と軸の間で転がり運動を行う
シエル形針状コロ軸受を、図9は針状コロが内輪と外輪
の間で転がり運動を行うソリッド形針状コロ軸受を示し
ている。以上の従来の転がり軸受は転動子が自転と公転
運動を行いながら、転がり接触で荷重を受ける構造とな
っている。
してのボール、コロ等の転動子が内輪と外輪の間で転が
り運動を行うことを特徴としている。その代表例として
図5は従来周知の玉軸受を、図6は円筒コロ軸受を、図
7、図8は針状コロが外輪と軸の間で転がり運動を行う
シエル形針状コロ軸受を、図9は針状コロが内輪と外輪
の間で転がり運動を行うソリッド形針状コロ軸受を示し
ている。以上の従来の転がり軸受は転動子が自転と公転
運動を行いながら、転がり接触で荷重を受ける構造とな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記転がり軸受におい
て特に針状コロ軸受は針状コロがリテーナで保持され、
軸と外輪、あるいは内輪と外輪の間に介装されて回転
し、このとき細い針状コロ即ちニードルはスキューを起
し易くネジレが発生し、耐久性や騒音、振動が問題とな
る。
て特に針状コロ軸受は針状コロがリテーナで保持され、
軸と外輪、あるいは内輪と外輪の間に介装されて回転
し、このとき細い針状コロ即ちニードルはスキューを起
し易くネジレが発生し、耐久性や騒音、振動が問題とな
る。
【0004】また耐荷重性を大きくするために焼入れを
した細いニードルを使用すると従来の軸受構造では接触
点の応力が局部的に高くなりがちであり、転がり運動の
みで荷重を支持するには限界があった。また軸径が小さ
い場合にはこれを支えるニードル本数が少なくなり1本
のニードルの耐荷重性を大きくしなければならないとい
う問題があった。
した細いニードルを使用すると従来の軸受構造では接触
点の応力が局部的に高くなりがちであり、転がり運動の
みで荷重を支持するには限界があった。また軸径が小さ
い場合にはこれを支えるニードル本数が少なくなり1本
のニードルの耐荷重性を大きくしなければならないとい
う問題があった。
【0005】一方、潤滑の面では、針状コロ軸受を油中
で使用する場合には問題を生じないが、グリース潤滑を
行うとグリースの飛散が起り易く、耐久性が損なわれる
ことがあり、またシールを用いると軸受周りが大きくな
ったりその取扱いが面倒になるという問題を生ずる。本
発明は上記課題を解決することができ、針状コロ軸受の
みならず円筒形又は円錐形のコロを使用する通常のコロ
軸受にも適用できる改良された構造のコンパクトな軸受
を提供することを目的とする。
で使用する場合には問題を生じないが、グリース潤滑を
行うとグリースの飛散が起り易く、耐久性が損なわれる
ことがあり、またシールを用いると軸受周りが大きくな
ったりその取扱いが面倒になるという問題を生ずる。本
発明は上記課題を解決することができ、針状コロ軸受の
みならず円筒形又は円錐形のコロを使用する通常のコロ
軸受にも適用できる改良された構造のコンパクトな軸受
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、外筒、内筒および両者の間に円周
方向に間隔を置いて介在される複数個の円筒形又は円錐
形の転動子とから構成される軸受において、前記内筒外
周面に軸線方向に延び前記各転動子を保持する複数個の
保持溝を設け、前記保持溝は下半部が前記転動子を滑り
接触状態に保持するほぼ半円形の断面を上半部が半径方
向外方に向って放射状に開いた扇形状の断面を有し、重
負荷回転時に前記外筒内周面に前記転動子と前記内筒外
周面とが接触するようになし荷重を前記転動子と前記内
筒外周面との双方で分担支持するようにしたことを特徴
とする滑り転がり軸受が提供される。更に本発明の好ま
しい実施例においては前記転動子保持溝の下半部内面の
適所に軸線方向に伸びる油溝が設けられる。
に、本発明によれば、外筒、内筒および両者の間に円周
方向に間隔を置いて介在される複数個の円筒形又は円錐
形の転動子とから構成される軸受において、前記内筒外
周面に軸線方向に延び前記各転動子を保持する複数個の
保持溝を設け、前記保持溝は下半部が前記転動子を滑り
接触状態に保持するほぼ半円形の断面を上半部が半径方
向外方に向って放射状に開いた扇形状の断面を有し、重
負荷回転時に前記外筒内周面に前記転動子と前記内筒外
周面とが接触するようになし荷重を前記転動子と前記内
筒外周面との双方で分担支持するようにしたことを特徴
とする滑り転がり軸受が提供される。更に本発明の好ま
しい実施例においては前記転動子保持溝の下半部内面の
適所に軸線方向に伸びる油溝が設けられる。
【0007】
【作用】本発明の軸受は上記構成のため回転軸に嵌着さ
れた内筒が回転軸と共に回転するとき内筒の保持溝に保
持された転動子は外筒内周面に沿って接触転動すると共
に保持溝下半部に滑り接触しながら恰も滑り軸受で支持
されている如く回転する。従って従来の転がり軸受にお
いて転動子(コロ、ニードル)を位置決めするために使
用される保持器は不要となり、保持器なしでも転動子を
常に軸線に平方に保持することができるので従来のニー
ドル軸受に起りがちなニードルのスキューを防止するこ
とができる。
れた内筒が回転軸と共に回転するとき内筒の保持溝に保
持された転動子は外筒内周面に沿って接触転動すると共
に保持溝下半部に滑り接触しながら恰も滑り軸受で支持
されている如く回転する。従って従来の転がり軸受にお
いて転動子(コロ、ニードル)を位置決めするために使
用される保持器は不要となり、保持器なしでも転動子を
常に軸線に平方に保持することができるので従来のニー
ドル軸受に起りがちなニードルのスキューを防止するこ
とができる。
【0008】また転動子は保持溝下半部全体で面接触状
態で支持されるため局部摩耗を生ずることがなく、また
荷重が保持溝下半部全体で分散支持されるため内筒をプ
ラスチック、軸受合金等の軟質材で製作することが可能
となりまた内筒の厚さを薄くすることができるので、コ
ンパクトな軸受とすることができる。
態で支持されるため局部摩耗を生ずることがなく、また
荷重が保持溝下半部全体で分散支持されるため内筒をプ
ラスチック、軸受合金等の軟質材で製作することが可能
となりまた内筒の厚さを薄くすることができるので、コ
ンパクトな軸受とすることができる。
【0009】更に内筒外周面の直径を内筒保持溝に保持
された転動子の最外点を結ぶ円の直径よりわずかに小さ
い径にすることにより、大きな荷重がかかったときには
軟質材の内筒が変形して転動子が内筒外周面のレベルま
で引込み荷重を転動子と内筒外周部の双方で分担支持す
ることができる。
された転動子の最外点を結ぶ円の直径よりわずかに小さ
い径にすることにより、大きな荷重がかかったときには
軟質材の内筒が変形して転動子が内筒外周面のレベルま
で引込み荷重を転動子と内筒外周部の双方で分担支持す
ることができる。
【0010】半径方向外方に向って放射状に開いた扇形
状断面の保持溝上半部はグリースを効果的に保持し長時
間の運転を可能にする。また保持溝下半部に軸線方向の
油溝を設けると転動子へのグリースの供給を有効に行う
ことができる。
状断面の保持溝上半部はグリースを効果的に保持し長時
間の運転を可能にする。また保持溝下半部に軸線方向の
油溝を設けると転動子へのグリースの供給を有効に行う
ことができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明滑り転がり軸受の一実施例の軸
線に沿う縦断面図、図2は同横断面図、図3は図2の要
部拡大図である。この軸受は例えば内径10mm、外径
14mm、軸線方向長さ10mmの寸法をもっており、
外筒1、転動子2、内筒3、カラー4を主部材として構
成されている。円筒形の外筒1は鋼製あるいはステレン
ス鋼製の薄板で形成されており、軸受組立の最終段階で
両端部が内側に曲折され内向きフランジ1′,1′が形
成される。内筒3にはその外周面に沿って軸受の軸線方
向に平行に延びる転動子保持溝5が複数個(例えば10
〜24個)等間隔に形成される。各転動子保持溝5内に
はそれぞれ転動子2が収容され、外筒1の内周面に接触
転動するように保持される。
線に沿う縦断面図、図2は同横断面図、図3は図2の要
部拡大図である。この軸受は例えば内径10mm、外径
14mm、軸線方向長さ10mmの寸法をもっており、
外筒1、転動子2、内筒3、カラー4を主部材として構
成されている。円筒形の外筒1は鋼製あるいはステレン
ス鋼製の薄板で形成されており、軸受組立の最終段階で
両端部が内側に曲折され内向きフランジ1′,1′が形
成される。内筒3にはその外周面に沿って軸受の軸線方
向に平行に延びる転動子保持溝5が複数個(例えば10
〜24個)等間隔に形成される。各転動子保持溝5内に
はそれぞれ転動子2が収容され、外筒1の内周面に接触
転動するように保持される。
【0012】内筒3に形成される転動子保持溝5は特に
図3に明瞭に示すように下半部6が転動子2を滑り接触
状態で回転可能に保持するように半円形断面に形成され
る。この半円形の下半部6の直径は転動子の直径より僅
かに大きく転動子の直径の0.005〜0.05倍だけ
大きくすることにより良好な滑り接触状態が得られる。
図3に明瞭に示すように下半部6が転動子2を滑り接触
状態で回転可能に保持するように半円形断面に形成され
る。この半円形の下半部6の直径は転動子の直径より僅
かに大きく転動子の直径の0.005〜0.05倍だけ
大きくすることにより良好な滑り接触状態が得られる。
【0013】転動子保持溝5の上半部7は半径方向外方
に向って放射状に開く扇形の断面形状に形成され転動子
2の周囲の余裕空間をグリース溜めとして利用する。こ
うすることにより保持溝下半部6と転動子2とのクリア
ランスへのグリースの引込みをよくすることができる。
更に上半部7の扇形を各転動子の中心点を通る円よりそ
の中心に近い所を起点として90度以上の角度に開くよ
うに形成するときグリースの保有量を増しグリースの引
込み作用を一層向上させることができる。また図4に示
す如く内筒3の保持溝5の下半部6の内面に軸線方向に
延びる油溝8を設けることにより転動子2へのグリース
の供給を一層円滑にすることができる。この油溝8は必
要に応じて2本乃至3本設けてもよい。
に向って放射状に開く扇形の断面形状に形成され転動子
2の周囲の余裕空間をグリース溜めとして利用する。こ
うすることにより保持溝下半部6と転動子2とのクリア
ランスへのグリースの引込みをよくすることができる。
更に上半部7の扇形を各転動子の中心点を通る円よりそ
の中心に近い所を起点として90度以上の角度に開くよ
うに形成するときグリースの保有量を増しグリースの引
込み作用を一層向上させることができる。また図4に示
す如く内筒3の保持溝5の下半部6の内面に軸線方向に
延びる油溝8を設けることにより転動子2へのグリース
の供給を一層円滑にすることができる。この油溝8は必
要に応じて2本乃至3本設けてもよい。
【0014】本発明の軸受は次のように組立てられる。
先づ内筒3の各保持溝5の中に転動子2が挿入され次い
で内筒3の一端にカラー9が装着される。内筒3の他端
には一体の端壁3aが残されており、こうして各転動子
2は端壁3aとカラー9の間に挟まれて保持溝5の中に
保持される。このように転動子2を保持した内筒3の外
周面には必要に応じてグリースが塗布され保持溝5の上
半部7の空間にグリースが注入される。次いで内筒3は
転動子2と共に外筒1の中に組込まれ、外筒1の両端部
が内側に折曲され、組立てが終る。外筒1の両端の内側
に折曲された内向きフランジ部分1′,1′はグリース
の軸受外部への漏出を効果的に防止すると共に、軸受内
部への異物の侵入を防止する。
先づ内筒3の各保持溝5の中に転動子2が挿入され次い
で内筒3の一端にカラー9が装着される。内筒3の他端
には一体の端壁3aが残されており、こうして各転動子
2は端壁3aとカラー9の間に挟まれて保持溝5の中に
保持される。このように転動子2を保持した内筒3の外
周面には必要に応じてグリースが塗布され保持溝5の上
半部7の空間にグリースが注入される。次いで内筒3は
転動子2と共に外筒1の中に組込まれ、外筒1の両端部
が内側に折曲され、組立てが終る。外筒1の両端の内側
に折曲された内向きフランジ部分1′,1′はグリース
の軸受外部への漏出を効果的に防止すると共に、軸受内
部への異物の侵入を防止する。
【0015】本発明の軸受は転動子2を内筒3の保持溝
5内に滑り軸受方式で支持し転動子のスキューを防止す
ると共に転動子にかかる荷重は内筒保持溝5の下半部6
の内面全体で受けることにより分散されこの面の応力が
緩和されるため内筒にプラスチック、軸受合金等の軟質
材料の使用が可能である。
5内に滑り軸受方式で支持し転動子のスキューを防止す
ると共に転動子にかかる荷重は内筒保持溝5の下半部6
の内面全体で受けることにより分散されこの面の応力が
緩和されるため内筒にプラスチック、軸受合金等の軟質
材料の使用が可能である。
【0016】また軟質材料の使用により内筒3の外周面
の直径をこれに組み込まれた転動子2の最外点を通る円
の直径より内筒の内径の0.001〜0.05倍分だけ
小さくすると、重荷重がかかったとき転動子2が内筒保
持溝5を変形して内筒外周面のレベルまで押し込められ
るため荷重を転動子と内筒外周面の双方で分担支持する
ことができ、転動子のみで荷重を支持するときより耐荷
重性を向上させ、軸受の耐久性を増すことができる。
の直径をこれに組み込まれた転動子2の最外点を通る円
の直径より内筒の内径の0.001〜0.05倍分だけ
小さくすると、重荷重がかかったとき転動子2が内筒保
持溝5を変形して内筒外周面のレベルまで押し込められ
るため荷重を転動子と内筒外周面の双方で分担支持する
ことができ、転動子のみで荷重を支持するときより耐荷
重性を向上させ、軸受の耐久性を増すことができる。
【0017】なお上記実施例は転動子として円筒コロを
使用するものを記載したが、本発明は転動子に円錐コロ
を使用することも可能であり、この場合外筒、内筒、お
よび保持溝の形状はそれに応じて変更される。
使用するものを記載したが、本発明は転動子に円錐コロ
を使用することも可能であり、この場合外筒、内筒、お
よび保持溝の形状はそれに応じて変更される。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上の構造により以下の利点を
得ることができる。 イ)従来の針状コロ軸受では、内輪の他にコロを保持す
るリテーナを必要としたが、本発明では内輪に相当する
内筒がリテーナの機能を有しており、そのため部品点数
が少なくなり、軸受構造が単純化される。 ロ)従来の針状コロ軸受では細いニードルのスキューを
防止するのか困難であったが、本発明では内筒の保持溝
でニードルを保持することによりスキューの発生がな
く、振動、騒音等の発生を減ずることができる。 ハ)転動子は内筒の保持溝に滑り軸受の如く荷重を分散
されて保持さるため、内筒にプラスチックや軸受合金等
の軟質材を使用することができ、製作の応用範囲を拡大
できる。 ニ)大量のグリースを保持できる内筒の形状と端部を折
曲した外筒の組合せ構造により長期にわたりメンテナス
フリーの運転ができる。 ホ)重荷重時に内筒の外周面と転動子の双方で荷重を分
担することができ、内筒の厚さを薄くしてコンパクトな
軸受を提供できる。
得ることができる。 イ)従来の針状コロ軸受では、内輪の他にコロを保持す
るリテーナを必要としたが、本発明では内輪に相当する
内筒がリテーナの機能を有しており、そのため部品点数
が少なくなり、軸受構造が単純化される。 ロ)従来の針状コロ軸受では細いニードルのスキューを
防止するのか困難であったが、本発明では内筒の保持溝
でニードルを保持することによりスキューの発生がな
く、振動、騒音等の発生を減ずることができる。 ハ)転動子は内筒の保持溝に滑り軸受の如く荷重を分散
されて保持さるため、内筒にプラスチックや軸受合金等
の軟質材を使用することができ、製作の応用範囲を拡大
できる。 ニ)大量のグリースを保持できる内筒の形状と端部を折
曲した外筒の組合せ構造により長期にわたりメンテナス
フリーの運転ができる。 ホ)重荷重時に内筒の外周面と転動子の双方で荷重を分
担することができ、内筒の厚さを薄くしてコンパクトな
軸受を提供できる。
【図1】本発明滑り転がり軸受の一実施例を軸線方向に
沿って切断した縦断面図。
沿って切断した縦断面図。
【図2】図1のII−II線に沿って切断した横断面図。
【図3】図2の要部拡大図。
【図4】図3の軸受において内筒の転動子保持溝の底面
に更に油溝を設けた実施例の拡大断面図。
に更に油溝を設けた実施例の拡大断面図。
【図5】従来の玉軸受の一部切欠き斜視図。
【図6】従来の円筒コロ軸受の一部切欠き斜視図。
【図7】従来のシエル形針状コロ軸受の一部切欠き斜視
図。
図。
【図8】図7のシエル形針状コロ軸受の横断面図。
【図9】従来のソリッド形針状コロ軸受の一部切欠き斜
視図。
視図。
1 外筒 2 転動子 3 内筒 4 カラー 5 転動子保持溝 6 保持溝下半部 7 保持溝上半部 8 油溝
Claims (5)
- 【請求項1】 外筒、内筒および両者の間に円周方向に
間隔を置いて介在される複数個の円筒形又は円錐形の転
動子とから構成される軸受において、前記内筒外周面に
軸線方向に延び前記各転動子を保持する複数個の保持溝
を設け、前記保持溝は下半部が前記転動子を滑り接触状
態に保持するほぼ半円形の断面を上半部が半径方向外方
に向って放射状に開いた扇形状の断面を有し、重負荷回
転時に前記外筒内周面に前記転動子と前記内筒外周面と
が接触するようになし荷重を前記転動子と前記内筒外周
面との双方で分担支持するようにしたことを特徴とする
滑り転がり軸受。 - 【請求項2】 前記転動子保持溝の下半部内面の適所に
軸線方向に伸びる油溝を設けたことを特徴とする請求項
1記載の滑り転がり軸受。 - 【請求項3】 前記保持溝の上半部は下半部に滑り接触
状態に保持された各転動子の中心点を通る円よりその中
心に近い所を起点として90度以上の角度で放射状に開
いた扇形状の断面を有することを特徴とする請求項1又
は2記載の滑り転がり軸受。 - 【請求項4】 前記転動子保持溝の半円形断面をもった
下半部の直径を前記転動子の直径の0.005〜0.0
5倍だけ大きくしたことを特徴とする請求項1又は2記
載の滑り転がり軸受。 - 【請求項5】 前記内筒外周面の直径を前記保持溝に保
持された各転動子の最外点を通る円の直径より前記内筒
の内径の0.001〜0.05倍分だけ小さくしたこと
を特徴とする請求項1又は2記載の滑り転がり軸受。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4249678A JP2501729B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 転動子を有する滑り転がり軸受 |
DE4327543A DE4327543C2 (de) | 1992-09-18 | 1993-08-16 | Gleit-Wälz-Lager |
KR1019930016997A KR960014633B1 (ko) | 1992-09-18 | 1993-08-30 | 전동체를 가진 슬라이딩 롤러베어링 |
US08/114,362 US5306090A (en) | 1992-09-18 | 1993-09-01 | Sliding roller bearing having rolling members |
GB9319239A GB2270723B (en) | 1992-09-18 | 1993-09-17 | Bearings |
Applications Claiming Priority (1)
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