JPH09242382A - 摩擦力を有する滑り支承及び摩擦力を有する滑り支承と積層ゴム支承を混用してなる免震構造 - Google Patents

摩擦力を有する滑り支承及び摩擦力を有する滑り支承と積層ゴム支承を混用してなる免震構造

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JPH09242382A
JPH09242382A JP5497996A JP5497996A JPH09242382A JP H09242382 A JPH09242382 A JP H09242382A JP 5497996 A JP5497996 A JP 5497996A JP 5497996 A JP5497996 A JP 5497996A JP H09242382 A JPH09242382 A JP H09242382A
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JP
Japan
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bearing
sliding
frictional force
sliding bearing
laminated rubber
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Pending
Application number
JP5497996A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikatsu Miura
義勝 三浦
Yukihiro Omika
侑弘 五十殿
Atsuhiko Yasaka
厚彦 八坂
Yasuo Takenaka
康雄 竹中
Kaoru Ueno
薫 上野
Yutaka Nanami
豊 名波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Asahi Tec Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Asahi Tec Corp
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Publication date
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦力を有する滑り支承であり、摩擦力を有
する滑り摩擦支承と積層ゴム支承を混用した免震支承に
おいて、長期間放置しても固着したり特性が劣化しない
滑り支承で、μ=0,15〜0,2 程度の摩擦力を有し、摩擦
による減衰特性を持つ滑り支承を提供することを課題と
する。 【解決手段】 摩擦力を有する滑り摩擦支承に於いて、
滑り面に耐久性のある金属板を用い、例えば二硫化モリ
ブデン加工したことを特徴とする。また構造物には、該
摩擦力を有する滑り支承と積層ゴム支承を複数個づつ混
用して、免震構造物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦力を有する滑
り支承及び摩擦力を有する滑り支承と積層ゴム支承を混
用してなる構造物の免震構造に関する。
【0002】
【従来技術及び発明の解決しようとする課題】従来、滑
り支承は振動地盤と建築構造物を絶縁すると言う観点か
ら、滑り面の摩擦は可能な限り小さくすると言うのが通
例であった。
【0003】また滑り支承或いは積層ゴム支承はそれぞ
れ単独に免震支承として利用される場合が多かった。し
かし免震性能にかかわる降伏剪断力、免震周期等の諸要
素の設定が比較的自由で長周期化が容易であるという点
に着眼して、滑り摩擦支承と積層ゴム支承を組み合わせ
て利用する構造が脚光を浴びている。
【0004】既にニュージーランドで、An Introductio
n to Seismic Isolation(1993)に当該関係の簡単な記述
があるが、本文献では具体的な記述がない。また国内で
は、日本建築学会大会講演梗概集(1995 年8 月以下文献
1と言う) に、「複合支承方式による免震構造の設計法
開発(その1 構法概要と基本理論)」が発表されてい
るが本文献では積層ゴム部分と滑り材を直列に接合した
ものを滑り板の上に置く構造で、本発明のように滑り支
承と積層ゴムを混用するものとは異なる。
【0005】クーロン摩擦係数はμ=0.1 〜0.15程度で
ある。
【0006】一般に免震には、 地震入力の周期は短い振動が卓越するので、免震系
の固有振動周期を長くする方法。
【0007】 地盤と構造物を絶縁する方法。
【0008】 入力地震エネルギを吸収する方法。
【0009】がある。
【0010】既に特願平8-7316号で低摩擦滑り支承と積
層ゴムを混用してなる免震構造が発明されている。該発
明では前記文献1に発表された滑り摩擦支承を始め、そ
の他従来の滑り摩擦支承に見るように、クーロン摩擦係
数μ=0.1 〜0,15であるのに対しμ=0.02の低摩擦係数
を実現している。
【0011】かかる低摩擦を実現することによって、次
のような効果をもたらしている。
【0012】 当然滑り支承自体には減衰性能はな
く、オイルダンパーのような速度比例型エネルギ吸収装
置と併用することになる。この場合、振動の変位の方向
が変わることに起因する剛性の激変のため、ぎくしゃく
した振動は改善される。
【0013】 滑り支承に減衰性能が無いのであるか
ら、必然的に他の減衰装置例えば前記のオイルダンパー
等と併用されることになるが、減衰特性が複雑に絡み合
わないので、全体としての減衰特性を制御することが容
易である。
【0014】 積層ゴムと混用した場合、ばね定数を
小さくして長周期化し、変形を大きくしても、復元力に
優れるので、地震後の変形が少なくて済む。
【0015】しかし、低摩擦係数を得るため、含油ポリ
アセタール系樹脂、又はポリテトラフロロエチレン系樹
脂板とステンレス板を摩擦面としている。従って長期間
動かさないで、固定したままでいると固着したり劣化に
よる性能低下の虞があった。
【0016】そこで本発明では、滑り面に耐久性の高い
金属板を用い、なお滑り面に特殊な固着防止剤を付着さ
せ、滑り面に一定の摩擦力を発揮させて、減衰機能を持
たせることを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】摩擦力を有する滑り支承
であり、滑り面に金属板を用い、該滑り面に固着防止加
工を施してなる構造とし、又該摩擦力を有する滑り支承
と積層ゴム支承を、それぞれ複数個づつ混用してなるこ
とを特徴とした摩擦力を有する滑り支承と積層ゴム支承
を混用してなる免震構造を主旨とする。
【0018】滑り支承によって、地震動する地盤と構造
物を絶縁する手段と、該滑り支承に一定の摩擦力を負担
させることで、振動のエホルギを吸収させる手段と、積
層ゴム支承で構造物の固有振動の周期を長くする手段と
で免震構造を構成する。
【0019】滑り面には耐久性の高い金属板を用い、該
滑り面に特殊な固化防止剤を付着させ、長期間動かさな
いでも固着したり特性が劣化したりすることのないよう
にする。固着防止剤には例えば二硫化モリブデン等を用
い、固着防止と滑り機能と、一定の摩擦力(例えば摩擦
係数μ=0.15〜0.2 )を発揮させる。一定の摩擦力があ
るため、該滑り摩擦支承は摩擦減衰装置として地震動の
エネルギを吸収する。
【0020】又滑り支承は、積層ゴム支承と混用される
ので、構造物免震系の固有振動周期は、積層ゴム支承単
体の場合よりも長くなり、固有振動周期が長い構造物
や、長周期成分の卓越した地震動にも充分適用でき高い
免震効果を発揮する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面に従って本発明の実施の
形態を説明する。
【0022】図1は、本発明の摩擦力を有する滑り支承
4を示す図である。構造物1の底部にシュー1’を設
け、耐久性のある金属板5を取着し、二硫化モリブデン
7の層を介して基礎2に取着した耐久性のある金属板6
に載上する。
【0023】図2は構造物1に、摩擦力を有する滑り支
承4と積層ゴム支承3を混用した免震構造物の例を示す
図である。摩擦力を有する滑り支承4も積層ゴム支承3
も共に複数個づつ用いる。
【0024】
【発明の効果】本発明の効果は次の通りである。
【0025】 滑り支承に於いて、耐久性の高い金属
板を用い特殊加工を施すため(例えば二硫化モリブデン
等の付着)、長期間放置しても固着したり特性の劣化を
来さない。
【0026】 かつ、特殊加工により一定の摩擦力
(摩擦係数μ=0,15〜0.2 )を持つため、滑り支承は減
衰特性を持つことになる。
【0027】 又滑り支承は、積層ゴム支承と混用さ
れるので、構造物免震系の固有振動周期は、積層ゴム支
承単体の場合よりも長くなり、固有振動周期が長い構造
物や、長周期成分の卓越した地震動にも充分適用でき高
い免震効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摩擦力を有する滑り支承4を示す図で
ある。
【図2】構造物1に、摩擦力を有する滑り支承4と積層
ゴム支承3を混用した免震構造物の例を示す図である。
【符号の説明】
1……構造物、1’……構造物シュー、2……基礎、3
……積層ゴム支承、4……摩擦力を有する滑り支承、5
……耐久性のある金属板、6……耐久性のある金属板、
7……特殊加工(例えば二硫化モリブデン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八坂 厚彦 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 竹中 康雄 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 上野 薫 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 名波 豊 静岡県小笠郡小笠町古谷145番地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦力を有する滑り支承であり、滑り面
    に金属板を用い、該滑り面に固着防止加工を施してなる
    ことを特徴とした摩擦力を有する滑り支承。
  2. 【請求項2】 摩擦力を有する滑り支承と積層ゴム支承
    を、それぞれ複数個づつ混用してなることを特徴とした
    摩擦力を有する滑り支承と積層ゴム支承を混用してなる
    免震構造。
JP5497996A 1996-03-12 1996-03-12 摩擦力を有する滑り支承及び摩擦力を有する滑り支承と積層ゴム支承を混用してなる免震構造 Pending JPH09242382A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11293951A (ja) * 1998-04-07 1999-10-26 Bridgestone Corp 住宅用免震地盤
JP2000291732A (ja) * 1999-04-05 2000-10-20 Taisei Corp 複合免震ユニットおよび免震構造物
JP2009264429A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Oiles Ind Co Ltd 免震装置及び免震構造物
JP2017115343A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 旭化成ホームズ株式会社 建物構造

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JP2009264429A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Oiles Ind Co Ltd 免震装置及び免震構造物
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Effective date: 20001024