JPH09241987A - 低濃度パルプのオゾン漂白方法 - Google Patents

低濃度パルプのオゾン漂白方法

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JPH09241987A
JPH09241987A JP4984496A JP4984496A JPH09241987A JP H09241987 A JPH09241987 A JP H09241987A JP 4984496 A JP4984496 A JP 4984496A JP 4984496 A JP4984496 A JP 4984496A JP H09241987 A JPH09241987 A JP H09241987A
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JP
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pulp
ozone
concentration
bleaching
ozone bleaching
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JP4984496A
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Jun Furuya
順 古家
Mutsutoshi Kikuchi
睦年 菊池
Nobuo Oikawa
信雄 及川
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、前記従来技術の中〜高濃度オ
ゾン漂白における繊維の損傷やパルプ粘度の低下、設備
費の増加などの問題点を解決することであり、従来設備
を活用し、ゆるやかな脱リグニン反応を促進することに
より、低カッパー価、高白色度の化学パルプが得られる
経済的化学パルプのオゾン漂白方法を提供するものであ
る。 【解決手段】本発明は、低濃度パルプのオゾン漂白方法
において、オゾン濃度17%以上のオゾンを用い、濃度
6%以下の酸素漂白パルプスラリーにパルプ絶乾重量ト
ン当り2〜20kgとなるように該オゾンを添加し、ス
タティックミキサー等を用いて10秒以上連続又は断続
的に攪拌反応させるパルプのオゾン漂白方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、低濃度パルプ(6
%以下)の高濃度オゾンによる漂白方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】パルプを脱リグニン漂白する方法として
は、C(塩素)−E(アルカリ)−D(二酸化塩素)−
E(アルカリ)−D(二酸化塩素)等の多段漂白法があ
り、主として塩素系薬品が使用されてきたが、塩素とパ
ルプ中の有機物との反応により生成される、環境に有害
なダイオキシン等の有機塩素系化合物が問題となり、酸
素を用いた漂白段を初段に用い、塩素系漂白薬品を減少
させる方法が採用され、更に近年は塩素を使わないEC
F、塩素系薬品を全く使わないTCF漂白が実用化され
始め、酸素、オゾンはその有効な漂白薬品となってきて
いる。
【0003】塩素系薬品に比べ、オゾンによるパルプの
漂白は、オゾンのリグニンとの高い反応性に加えて、塩
素系漂白と異なり、漂白過程で有害な有機塩素化合物を
生じないといった利点がある。
【0004】このため、オゾン漂白は早くから注目され
ていた。しかし、オゾンはその製造コストが高く、その
強い酸化能のために繊維を傷めやすいなどの欠点があ
り、これらが実用化阻害の大きな要因となっていた。し
かしながら、近年、オゾン発生装置の性能向上により製
造コストが低下し、高剪断混合機を用いる中濃度パルプ
への加圧オゾンの迅速均一混合処理により、繊維の損傷
を軽減することができるようになり、オゾン漂白の実用
化への試みが見られるようになった。
【0005】クラフトパルプでの実機へのオゾン漂白導
入例は1995年までに9例報告されており高濃度パル
プによるものが3例、中濃度パルプが6例、低濃度での
大規模実施例はない。
【0006】パルプ濃度25〜35%の高濃度領域にお
いては、ユニオンキャンプ社が塩素フリープロセスとし
て800t/日の実機を稼働しており、パルプ濃度10
%前後で行う中濃度法ではスドラセル社、モード社で各
々1100t/日の例等がある。
【0007】オゾン漂白方法は、酸性領域でパルプにオ
ゾンを加えて、リグニンや樹脂等を酸化分解してパルプ
漂白を行うものである。この中でも、最近では、設備費
や得られるパルプの品質との関係で有利な中濃度漂白方
法が主として採用されてきている。
【0008】通常、パルプとオゾンとの反応は、混合が
充分な場合数秒で達成されるが、オゾンとパルプとの混
合が不十分である場合には、オゾンが無駄に消費された
り、未反応のオゾンが残ることになる。中濃度漂白は、
8〜17%のパルプ濃度で実施するものであるが、この
ようなパルプ濃度の場合、十分に流動化させてオゾンと
の接触を大とする必要がある。そのため、パルプとオゾ
ンとの混合については、中濃度酸素漂白をベースに種々
の混合機が開発され、使用されている。
【0009】しかし、開発された種々の混合機を用い
て、中濃度パルプのオゾン漂白を行うことが可能となっ
てきたが、未だオゾンとの反応が不均一で、オゾンが無
駄に消費され、パルプ粘度が低下するという問題が発生
したり、未反応オゾンが残り経済的に非効率であり、残
留オゾンによる毒性の問題が有った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の中濃度漂白あるいは高濃度漂白における繊維
の損傷やパルプ粘度の低下、設備費の増加などの問題点
を解決することであり、従来設備を活用し、脱リグニン
反応を促進させ、その結果、低カッパー価、高白色度の
化学パルプが得られる経済的化学パルプのオゾン漂白方
法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、低濃度パルプ
を高濃度オゾンを用いて、反応塔を用いることなく、低
カッパー価、高白色度の化学パルプが得られることを見
いだし、この知見に基づいて本発明をなすに到った。
【0012】本発明は、パルプのオゾン漂白方法におい
て、オゾン濃度17重量%(オゾン濃度の重量%を以下
「%」で示す。)以上のオゾンを用い、濃度6重量%
(パルプ濃度の重量%を以下「%」で示す。)以下の酸
素漂白パルプスラリーにパルプ絶乾重量トン当り2〜2
0kgとなるように該オゾンを添加し、主にスタティッ
クミキサーを用いて10秒以上攪拌・反応させることを
特徴とする低濃度パルプのオゾン漂白方法である。な
お、スタティックミキサー同様に、連続的又は断続的に
攪拌・反応を10秒以上行える攪拌・反応装置を用いる
ことを防げない。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1の低濃
度パルプのオゾン漂白方法のフロー図に基づき説明す
る。未晒パルプを酸素漂白し、酸素漂白塔1より送り出
されたパルプは洗浄機2で洗浄され、希釈水によって濃
度6%以下に希釈し、硫酸が添加されてpH4以下に調
整されたパルプはチェスト3に入り、種揚ポンプ4を経
てオゾン濃縮装置5より高濃度オゾンが添加されてスタ
ティックミキサー6、7へ送られ、攪拌・反応された漂
白パルプは、ガス分離装置8へ送られ排ガスがパルプよ
り分離される。パルプはガス分離装置8内で希釈され種
揚ポンプ9で洗浄機10に送られ洗浄された後、次工程
の多段漂白装置で、更に漂白され高白色度の漂白パルプ
となる。一方、ガス分離装置8で分離された排ガスは排
ガス処理設備へ送られ処理される。
【0014】本発明に用いられる高濃度オゾンとして
は、吸着法や膜分離法によって得られる濃度が17%以
上好ましくは20%以上のものである。17%以下のも
のでは、オゾン分圧の低下、気液比の増加によるオゾン
のパルプスラリーへの溶解効率の低下により、実用上無
理な高圧力や、長い攪拌時間が必要となる。従ってパル
プへのオゾンの吸収・反応効率の低い17%未満のオゾ
ンガスの適用は難しく、低濃度パルプのオゾン漂白には
適していない。
【0015】ミキサーとしては、ガスとパルプスラリー
を効率よく混合し、オゾンガスの溶解、パルプとの反応
を行えるミキサーであれば種類を選ばない。滞留時間が
短く、消費動力の大きいタイプのミキサーでは、瞬間的
に混合されるため、オゾンが溶解反応しきれず、90%
以上の消費率を維持することは難しく、多段に設置して
も、気液分離を起こした気液混合体の再混合は滞留時間
の短いミキサーでは難しい。また、回転式オートクレー
ブの様なミキシング設備を有するリアクターでも可能で
あるが設備が大型化し、コスト、設置スペースが増加
し、不利である。本発明に用いられる高濃度オゾンガス
の攪拌・反応装置としては、スタティックミキサーが用
いられ、滞留時間が10秒以上、好ましくは20秒以上
のものであり、直列に接続して所定の滞留時間を保つよ
うにすればよい。滞留時間が10秒以下では、パルプと
オゾンの接触時間が短く、オゾン消費量が低く不経済で
ある。
【0016】オゾン添加率はパルプ絶乾重量トン当たり
最低2kg、最大20kgである。オゾンの添加量と
は、パルプへの添加直前の純オゾン重量換算量を言う。
ここで、その適正な添加率は以下の式により計算される
が、酸素漂白後の晒クラフトパルプ用のパルプではパル
プ絶乾重量トン当たり、広葉樹クラフトパルプの場合2
〜12kg好ましくは3〜7kg、針葉樹クラフトパル
プの場合3〜20kg好ましくは4〜10kgである。 Z=(K0−K1)×(1/K2)×(1/K3) ここに Z :オゾン添加率。パルプ絶乾重量トン当たりのオゾ
ン添加量 (kg/t) K0:オゾン添加前のカッパー価 K1:オゾン添加後の目標カッパー価 K2:オゾンΔK能力。反応した単位オゾン添加率当た
りのカッパー価低下能力。 K3:オゾン利用効率。消費されたオゾン量と添加オゾ
ン量の比率。反応系での分解、消費は含むが、添加量測
定前の配管、コンプレッサー等による分解は含まない。 ここで酸素漂白後の晒クラフト用パルプでは広葉樹パル
プの場合 K0=7〜13 K1=2〜7 K2=0.8〜1.5 K3は0.6以上が事実上必要であり、望ましくは0.
9〜1である。 針葉樹クラフトパルプの場合 K0=10〜18 K1=3〜10 K2=1.2〜1.7 K3は同様に0.6以上である。 又(K0−K1)は3以上としないと経済的に不利であ
り、最も効率の良い場合のK2=1.5、K3=1とする
と、Z=2 従って添加率Zは最低2kg/tとなる。
針葉樹クラフトパルプの場合は蒸解後のカッパー価が高
い為、酸素漂白段のカッパー価も高くなり、K0は10
〜18となる。パルプ繊維の損傷を避ける為、K1はK0
の20%以下に止どめる必要があり、K0=18の場
合、K1は3.6以上となる。K2=1.2、K3=0.
6とすると、 Z=(18−3.6)×1/1.2×1/0.6 =20となる。
【0017】本発明における、高濃度オゾンのミキサー
への吹き込み圧力は、3〜9.8kg/cm2、好まし
くは6〜9.8kg/cm2である。反応条件としては
高い方が良いが、10kg/cm2以上の高圧では設備
の安全上特別な配慮をする必要があり、設備費が上昇
し、管理も難しくなる。又、いたずらに高圧下での操業
を行うと、動力消費が増加し、コスト的に不経済であ
る。又、3kg/cm2以下では反応効率が低下し、高
率のオゾン消費効率を得るためにはミキサーを大幅に増
強する必要がある。又、設計上困難になり、スタティッ
クミキサーを使うと圧力損失の増加により、結果的に圧
力が3kg/cm2を越えることとなる。
【0018】ガス分離装置でパルプより分離された排ガ
スは、汚染物除去装置で処理され、オゾン発生装置へ戻
され再利用されてもよく、また酸素漂白用等の酸素源と
して利用することも可能である。
【0019】図2は、本発明の他の実施態様を示すフロ
ー図である。未晒パルプを酸素漂白し、酸素漂白塔1よ
り送り出されたパルプは洗浄機2で洗浄され、希釈水に
よって濃度6%以下に希釈し、硫酸が添加されてpH4
以下に調整されたパルプはチェスト3に入り、種揚ポン
プ4を経てオゾン濃縮装置5より高濃度オゾンが添加さ
れて第1スタティックミキサー11へ送られ攪拌・反応
が行われる。反応後のパルプは、ガス分離装置12で排
ガスがパルプより分離された後さらにオゾン濃縮装置5
より新たに高濃度オゾンが添加され、第2スタティック
ミキサー13に送られ攪拌・反応されてオゾン漂白を受
けた後ガス分離装置8に送られ漂白パルプより排ガスを
分離し、種揚ポンプ9を経由し洗浄機10により洗浄さ
れた後、次工程の多段漂白装置へ送られて、Ep(アル
カリ+過酸化水素)−D(二酸化塩素)−P(過酸化水
素)−D(二酸化塩素)等のシーケンスにより更に漂白
され高白色度の漂白パルプとなる。一方、ガス分離装置
12及び8で分離された排ガスは排ガス処理設備へ送ら
れ処理される。第1スタティックミキサー及び第2スタ
ティックミキサーの高濃度オゾン添加率は、パルプ絶乾
重量トンに対して全添加量は2〜20kgの範囲であ
り、好ましくは広葉樹パルプでは3〜7kg、針葉樹パ
ルプではやや多い。第1スタティックミキサーの高濃度
オゾン添加は、系の圧力勾配、パルプスラリー中の被酸
化性物質量の関係から全体の50%以上を添加すること
が望ましいと考えられるが、消費効率の最も良い分割比
とすべきである。
【0020】
【実施例】以下の実施例により、さらに具体的に説明す
る。
【0021】実施例1 国産広葉樹チップをクラフト蒸解した未晒パルプを、洗
浄、酸素漂白処理を行いカッパー価9.8のパルプを得
た。このパルプを図1のフローによって、洗浄後パルプ
濃度が5%になるように希釈し、硫酸を添加してpHを
2.2に調整してパルプスラリーとした。次に、スタテ
ィックミキサーのパルプ供給側に高濃度オゾン(20
%)をパルプ絶乾重量トンに対して5kgとなるように
添加し、反応温度25℃、吹込圧力8.2kg/c
2、攪拌反応時間10秒間でオゾン漂白を行った。ガ
ス分離装置で排ガスを分離した後、パルプを洗浄してオ
ゾン漂白パルプを得た。得られたパルプについて、白色
度、カッパー価、パルプ粘度を測定し結果を表1に示し
た。測定法は以下の通りである。 白色度:JIS P8123によるハンター白色度法 カッパー価:JIS P8211 パルプ粘度:TAPPI T230 om−82
【0022】実施例2 実施例1の方法において、スタティックミキサーを増や
し攪拌・反応時間を20秒にした以外は、実施例1と同
様の方法で行った。結果を表1に示す。
【0023】比較例1 実施例1の方法において、10%であるオゾンガスをパ
ルプ絶乾重量トンに対して5kg添加した以外は、実施
例2と同様に行った。結果を表1に示す。
【0024】比較例2 実施例1のスタティックミキサーの代わりに、高剪断混
合機を用い、2秒間の攪拌・反応を行った以外は、実施
例1と同様に行った。結果を表1に示す。
【0025】実施例3 国産広葉樹チップをクラフト蒸解した未晒パルプを、洗
浄、酸素漂白処理を行いカッパー価9.8のパルプを得
た。このパルプを図2のフローによって、洗浄後パルプ
濃度が5%になるように希釈し、硫酸を添加してpHを
2.2に調整してパルプスラリーとした。次に、スタテ
ィックミキサーのパルプ供給側に高濃度オゾン(20
%)をパルプ絶乾重量トンに対して3kgとなるように
添加し、反応温度25℃、吹込圧力8.2kg/c
2、10秒間攪拌・反応を行い、次いで、ガス分離装
置でパルプより排ガスを分離し、更にパルプに高濃度オ
ゾン(20%)を2kg添加し、スタティックミキサー
で攪拌・反応を10秒間行った。排ガスを分離した後、
パルプを洗浄してオゾン漂白パルプを得た。結果を表1
に示す。
【0026】比較例3 国産広葉樹パルプをクラフト蒸解した未晒パルプを、洗
浄、酸素漂白処理を行ったカッパー価9.8のパルプに
硫酸を添加してpH2.2に調整したパルプスラリーを
脱水し、パルプ濃度27%とし、粒状に粉砕した後パル
プ絶乾重量トンに対し5kg添加しオゾン漂白を実施し
た。反応条件は高濃度オゾン(20%)を用い、常温、
常圧で2分間とし、この間パルプが滞留しない程度のゆ
っくりした攪拌を行った。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】結果より、明らかな様に、実施例2では高
剪断混合機で行ったと同程度のカッパー価を得、実施例
3では、これを下まわるカッパー価を得ている。又、パ
ルプ粘度の低下は比較例2、3に比べ、実施例1、2、
3、比較例1はいずれも小さい。これは、低濃度で均一
な反応をした為と推定される。一方、白色度はカッパー
価との相関が高く、反応条件の差は明らかでない。
【0029】
【発明の効果】以上の様に、本発明は高白色度高粘度で
低いカッパー価の化学パルプが得られ、設備費用、動力
消費の少ないオゾン漂白方法の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低濃度パルプのオゾン漂白方法のフロ
ー図。
【図2】本発明の他の実施態様を示すフロー図。
【符号の説明】
1 酸素漂白塔 2 洗浄機 3 チェスト 4 種揚ポンプ 5 オゾン濃縮装置 6 スタティックミキサー 7 スタティックミキサー 8 ガス分離装置 9 種揚ポンプ 10 洗浄機 11 第1スタティックミキサー 12 ガス分離装置 13 第2スタティックミキサー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低濃度パルプのオゾン漂白方法におい
    て、オゾン濃度17%以上の高濃度オゾンを用い、濃度
    6%以下の酸素漂白後のパルプスラリーにパルプ絶乾重
    量トン当り2〜20kgとなるように該オゾンを添加
    し、10秒以上連続的又は断続的に攪拌・反応させるこ
    とを特徴とするパルプのオゾン漂白方法。
  2. 【請求項2】 連続的又は断続的に10秒以上攪拌・反
    応させる装置がスタティックミキサーである、請求項1
    記載のパルプのオゾン漂白方法。
  3. 【請求項3】 低濃度パルプのオゾン漂白方法におい
    て、濃度6%以下の酸素漂白後のパルプスラリーに17
    %以上の高濃度オゾンを添加し、連続的又は断続的に攪
    拌・反応させ、次いで、脱気してパルプより排ガスを分
    離した後、再び高濃度オゾンを添加して連続的又は断続
    的に攪拌・反応させる、この攪拌・反応時間の合計が1
    0秒以上であることを特徴とするパルプのオゾン漂白方
    法。
  4. 【請求項4】 連続的又は断続的に攪拌・反応させる装
    置がスタティックミキサーである、請求項3記載のパル
    プのオゾン漂白方法。
  5. 【請求項5】 高濃度オゾンの全添加率がパルプ絶乾重
    量トンに対して2〜20kgである、請求項3または4
    記載のパルプのオゾン漂白方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004360124A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Nippon Paper Industries Co Ltd リグノセルロース物質の漂白方法

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