JPH09241703A - リング状粉末成形品の成形装置 - Google Patents
リング状粉末成形品の成形装置Info
- Publication number
- JPH09241703A JPH09241703A JP8064996A JP8064996A JPH09241703A JP H09241703 A JPH09241703 A JP H09241703A JP 8064996 A JP8064996 A JP 8064996A JP 8064996 A JP8064996 A JP 8064996A JP H09241703 A JPH09241703 A JP H09241703A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- core
- transmission shaft
- ring
- molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決課題】ダイス型とコア型とそれらによって形成さ
れるリング状成形空間内に挿入される下パンチ及び上パ
ンチとを設け、それら下パンチと上パンチとで成形空間
内に充填した原料粉末を加圧してリング状粉末磁石成形
品を成形する装置において、コア型の偏心による製品の
偏肉の発生の問題を解消ないし抑制する。 【解決手段】コア軸20の下端と伝達軸22の上端とを
ボールジョイント60を介して結合するとともに、ボー
ルジョイント60による結合部分の直下において伝達軸
22を軸直角方向に位置決めした状態でその軸心方向に
運動案内する直線運動軸受62の可動部66を伝達軸2
2に取り付け、更に直線運動軸受62における運動案内
部としての本体部64を、ダイス型保持プレート16に
対して一体移動状態で締結した位置決めプレートとして
の昇降プレート46に対して固定的に取り付ける。
れるリング状成形空間内に挿入される下パンチ及び上パ
ンチとを設け、それら下パンチと上パンチとで成形空間
内に充填した原料粉末を加圧してリング状粉末磁石成形
品を成形する装置において、コア型の偏心による製品の
偏肉の発生の問題を解消ないし抑制する。 【解決手段】コア軸20の下端と伝達軸22の上端とを
ボールジョイント60を介して結合するとともに、ボー
ルジョイント60による結合部分の直下において伝達軸
22を軸直角方向に位置決めした状態でその軸心方向に
運動案内する直線運動軸受62の可動部66を伝達軸2
2に取り付け、更に直線運動軸受62における運動案内
部としての本体部64を、ダイス型保持プレート16に
対して一体移動状態で締結した位置決めプレートとして
の昇降プレート46に対して固定的に取り付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリング状粉末成形
品の成形装置に関し、詳しくはダイス型の中心部にコア
型を位置させ、それらダイス型とコア型とで形成された
リング状の成形空間内に原料粉末を充填してこれを下パ
ンチと上パンチとで加圧し、リング状粉末成形品を成形
する装置に関する。
品の成形装置に関し、詳しくはダイス型の中心部にコア
型を位置させ、それらダイス型とコア型とで形成された
リング状の成形空間内に原料粉末を充填してこれを下パ
ンチと上パンチとで加圧し、リング状粉末成形品を成形
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リング状の粉末成形品、例えばリング状
の粉末磁石成形品(以下リング状の粉末磁石成形品を例
として説明する)を成形する装置として、ダイス型とコ
ア型と下パンチ及び上パンチとを用い、そのコア型をダ
イス型の中心に位置させてそれらダイス型とコア型との
間にリング状の成形空間を形成し、そこに原料粉末を充
填してこれを下パンチと上パンチとで上下に加圧し、以
てリング状の粉末磁石成形品を成形するようにした装置
が従来用いられている。
の粉末磁石成形品(以下リング状の粉末磁石成形品を例
として説明する)を成形する装置として、ダイス型とコ
ア型と下パンチ及び上パンチとを用い、そのコア型をダ
イス型の中心に位置させてそれらダイス型とコア型との
間にリング状の成形空間を形成し、そこに原料粉末を充
填してこれを下パンチと上パンチとで上下に加圧し、以
てリング状の粉末磁石成形品を成形するようにした装置
が従来用いられている。
【0003】図6はこのリング状の粉末磁石成形品を成
形する装置として従来用いられているものを具体的に示
している。同図において200はダイス型で、ダイス型
保持プレート202により保持されている。204はコ
ア型で、このコア型204からはコア軸206が下向き
に一体に延び出している。このコア軸206は、複数の
ロッドを継ぎ合わせて成る伝達軸208を介して図示を
省略する駆動シリンダに連結され、かかる駆動シリンダ
によりコア型204が昇降駆動されるようになってい
る。
形する装置として従来用いられているものを具体的に示
している。同図において200はダイス型で、ダイス型
保持プレート202により保持されている。204はコ
ア型で、このコア型204からはコア軸206が下向き
に一体に延び出している。このコア軸206は、複数の
ロッドを継ぎ合わせて成る伝達軸208を介して図示を
省略する駆動シリンダに連結され、かかる駆動シリンダ
によりコア型204が昇降駆動されるようになってい
る。
【0004】210は上パンチで、上パンチ保持プレー
ト212により下向きに保持されており、かかる上パン
チ保持プレート212とともに昇降運動させられるよう
になっている。
ト212により下向きに保持されており、かかる上パン
チ保持プレート212とともに昇降運動させられるよう
になっている。
【0005】214は上パンチ210と対向状態で配置
された下パンチで、取付ブロック216を介して下パン
チ保持プレート218に取り付けられている。この下パ
ンチ保持プレート218は、締結ボルト220によって
装置フレーム側に固定されており、位置固定の状態とさ
れている。
された下パンチで、取付ブロック216を介して下パン
チ保持プレート218に取り付けられている。この下パ
ンチ保持プレート218は、締結ボルト220によって
装置フレーム側に固定されており、位置固定の状態とさ
れている。
【0006】222は伝達軸208を軸直角方向にある
程度位置決めしつつダイス型保持プレート202を昇降
させる昇降プレートで、タイロッド224及び締結ボル
ト226によってダイス型保持プレート202に一体的
に締結固定されている。
程度位置決めしつつダイス型保持プレート202を昇降
させる昇降プレートで、タイロッド224及び締結ボル
ト226によってダイス型保持プレート202に一体的
に締結固定されている。
【0007】この昇降プレート222には昇降駆動部材
228が結合されており、この昇降プレート222に対
し、昇降駆動部材228を介して図示を省略する駆動装
置からの駆動力が加えられる。
228が結合されており、この昇降プレート222に対
し、昇降駆動部材228を介して図示を省略する駆動装
置からの駆動力が加えられる。
【0008】上記下パンチ保持プレート218には上下
方向の貫通穴が形成されていてそこにガイドブッシュ2
30が装着され、そのガイドブッシュ230の内部にコ
ア軸206ないし伝達軸208が摺動可能に嵌合されて
いる。
方向の貫通穴が形成されていてそこにガイドブッシュ2
30が装着され、そのガイドブッシュ230の内部にコ
ア軸206ないし伝達軸208が摺動可能に嵌合されて
いる。
【0009】そしてこのガイドブッシュ230によって
コア軸206、つまりコア型204の軸心位置が位置決
めされ、かかる位置決め状態の下でコア型204がダイ
ス型200の中心穴部に挿入セットされ且つ昇降案内さ
れるようになっている。
コア軸206、つまりコア型204の軸心位置が位置決
めされ、かかる位置決め状態の下でコア型204がダイ
ス型200の中心穴部に挿入セットされ且つ昇降案内さ
れるようになっている。
【0010】而してこの装置では、図示の状態からダイ
ス型200及びコア型204を上昇させた上で、ダイス
型200とコア型204との間に形成されるリング状成
形空間に原料粉末を充填し、次いで上パンチ210を下
降させることによって原料粉末を下パンチ214と上パ
ンチ210とで上下に加圧し、リング状の粉末磁石成形
品を成形する。その後上パンチ210を上向きに後退さ
せた後に、まずダイス型200を、次いでコア型204
を下降運動させ、成形品を型から取り出す。
ス型200及びコア型204を上昇させた上で、ダイス
型200とコア型204との間に形成されるリング状成
形空間に原料粉末を充填し、次いで上パンチ210を下
降させることによって原料粉末を下パンチ214と上パ
ンチ210とで上下に加圧し、リング状の粉末磁石成形
品を成形する。その後上パンチ210を上向きに後退さ
せた後に、まずダイス型200を、次いでコア型204
を下降運動させ、成形品を型から取り出す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この成形装置の場合、
ダイス型200に対するコア型204の心の位置の精度
が、リング状粉末磁石成形品の形状・寸法精度を左右す
ることとなる。そのため、従来の装置においてはコア型
204の心の位置をダイス型200の心位置に合致させ
るべく、ガイドブッシュ230にてコア軸206ないし
伝達軸208の軸心を位置決めし、その状態でそれらを
移動案内するようにしていた。
ダイス型200に対するコア型204の心の位置の精度
が、リング状粉末磁石成形品の形状・寸法精度を左右す
ることとなる。そのため、従来の装置においてはコア型
204の心の位置をダイス型200の心位置に合致させ
るべく、ガイドブッシュ230にてコア軸206ないし
伝達軸208の軸心を位置決めし、その状態でそれらを
移動案内するようにしていた。
【0012】しかしながらリング状の粉末磁石成形品の
場合極めて高い寸法精度が要求され、例えばコア型20
4の心位置がダイス型200の心位置に対して40μm
程度偏心しても良好な製品を成形できなくなってしまう
場合が生じる。
場合極めて高い寸法精度が要求され、例えばコア型20
4の心位置がダイス型200の心位置に対して40μm
程度偏心しても良好な製品を成形できなくなってしまう
場合が生じる。
【0013】図に示す装置にあっては、コア型204が
多数のロッドを継ぎ合わせて構成した長い伝達軸208
を介して駆動シリンダに連結され、従ってコア軸20
6、つまりコア型204を高い精度で正確に心出しする
ことが難しいのであり、特にガイドブッシュ230が摩
耗してガタを生じたりすると、実際上求める精度でコア
型204を心出しすることが極めて困難となる。
多数のロッドを継ぎ合わせて構成した長い伝達軸208
を介して駆動シリンダに連結され、従ってコア軸20
6、つまりコア型204を高い精度で正確に心出しする
ことが難しいのであり、特にガイドブッシュ230が摩
耗してガタを生じたりすると、実際上求める精度でコア
型204を心出しすることが極めて困難となる。
【0014】図7はこの様子を具体的に表したもので、
長いコア軸206及び伝達軸208を介して支持された
状態のコア型204は、図に示しているように傾きを生
じてダイス型200の内部で偏心を生じ易く、特にガイ
ドブッシュ230が摩耗したときにはその傾向が顕著と
なって製品に大きな偏肉を生ぜしめてしまう。これによ
り製品として使用できない不良品を多く発生させてしま
う。
長いコア軸206及び伝達軸208を介して支持された
状態のコア型204は、図に示しているように傾きを生
じてダイス型200の内部で偏心を生じ易く、特にガイ
ドブッシュ230が摩耗したときにはその傾向が顕著と
なって製品に大きな偏肉を生ぜしめてしまう。これによ
り製品として使用できない不良品を多く発生させてしま
う。
【0015】
【課題を解決するための手段】本願の発明の成形装置は
このような課題を解決するために案出されたものであ
る。而して本願の発明のリング状粉末成形品の成形装置
は、(イ)ダイス型と、(ロ)該ダイス型を保持するダ
イス型保持プレートと、(ハ)該ダイス型の中空穴部に
挿入され、該ダイス型との間にリング状の成形空間を形
成するコア型と、(ニ)該成形空間内に下側から上向き
に挿入される下パンチ及び該成形空間内に上側から下向
きに挿入される上パンチとを設け、該成形空間内に充填
した原料粉末をそれら下パンチと上パンチとで加圧して
リング状の粉末成形品を成形するとともに、該コア型に
は下向きに延び出すコア軸を一体に設けて、該コア軸を
伝達軸を介してシリンダ等の駆動装置に連結し、該駆動
装置にて該コア型を昇降させるようにしたリング状粉末
成形品の成形装置において、前記コア軸の下端と前記伝
達軸の上端とをボールジョイントを介して結合するとと
もに、該ボールジョイントによる結合部分の直下におい
て、該伝達軸を軸直角方向に位置決めした状態でその軸
心方向に運動案内する直線運動軸受の可動部を該伝達軸
に取り付け、更に該直線運動軸受における運動案内部と
しての本体部を、前記ダイス型保持プレートに対して一
体移動状態で締結した位置決めプレートに対して固定的
に取り付けたことを特徴とする(請求項1)。
このような課題を解決するために案出されたものであ
る。而して本願の発明のリング状粉末成形品の成形装置
は、(イ)ダイス型と、(ロ)該ダイス型を保持するダ
イス型保持プレートと、(ハ)該ダイス型の中空穴部に
挿入され、該ダイス型との間にリング状の成形空間を形
成するコア型と、(ニ)該成形空間内に下側から上向き
に挿入される下パンチ及び該成形空間内に上側から下向
きに挿入される上パンチとを設け、該成形空間内に充填
した原料粉末をそれら下パンチと上パンチとで加圧して
リング状の粉末成形品を成形するとともに、該コア型に
は下向きに延び出すコア軸を一体に設けて、該コア軸を
伝達軸を介してシリンダ等の駆動装置に連結し、該駆動
装置にて該コア型を昇降させるようにしたリング状粉末
成形品の成形装置において、前記コア軸の下端と前記伝
達軸の上端とをボールジョイントを介して結合するとと
もに、該ボールジョイントによる結合部分の直下におい
て、該伝達軸を軸直角方向に位置決めした状態でその軸
心方向に運動案内する直線運動軸受の可動部を該伝達軸
に取り付け、更に該直線運動軸受における運動案内部と
しての本体部を、前記ダイス型保持プレートに対して一
体移動状態で締結した位置決めプレートに対して固定的
に取り付けたことを特徴とする(請求項1)。
【0016】本願の別の発明のリング状粉末成形品の成
形装置は、請求項1において、前記リング状粉末成形品
が粉末磁石成形品であることを特徴とする(請求項
2)。
形装置は、請求項1において、前記リング状粉末成形品
が粉末磁石成形品であることを特徴とする(請求項
2)。
【0017】本願の更に別の発明のリング状粉末成形品
の成形装置は、請求項1又は2において、前記位置決め
プレートには昇降駆動部材が連結されていて該位置決め
プレートが、該昇降駆動部材を介して加えられた駆動力
により前記ダイス型保持プレート及びこれに保持された
ダイス型を、該位置決めプレートに固設された前記直線
運動軸受とともに昇降運動させるものとされていること
を特徴とする(請求項3)。
の成形装置は、請求項1又は2において、前記位置決め
プレートには昇降駆動部材が連結されていて該位置決め
プレートが、該昇降駆動部材を介して加えられた駆動力
により前記ダイス型保持プレート及びこれに保持された
ダイス型を、該位置決めプレートに固設された前記直線
運動軸受とともに昇降運動させるものとされていること
を特徴とする(請求項3)。
【0018】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、まずコア型から一体に延び出したコア軸に対して駆
動力を伝達するための伝達軸を、コア軸に対する連結部
分の直下において直線運動軸受により軸心方向に移動可
能且つ軸直角方向に移動不能に拘束して位置決めをなし
た上、コア軸の下端と伝達軸の上端とをボールジョイン
トにて結合するようになしたものである。
は、まずコア型から一体に延び出したコア軸に対して駆
動力を伝達するための伝達軸を、コア軸に対する連結部
分の直下において直線運動軸受により軸心方向に移動可
能且つ軸直角方向に移動不能に拘束して位置決めをなし
た上、コア軸の下端と伝達軸の上端とをボールジョイン
トにて結合するようになしたものである。
【0019】本発明に従って装置を構成した場合、ダイ
ス型に対してコア型を精度高く心出しできることを確認
した。現段階においてその理由につき明確には判明して
いないが、推察として次のようなことが考えられる。
ス型に対してコア型を精度高く心出しできることを確認
した。現段階においてその理由につき明確には判明して
いないが、推察として次のようなことが考えられる。
【0020】即ち、従来はコア型の軸心をダイス型の軸
心に正確に合わせるべく伝達軸を厳密に位置決めするこ
とを考え、実践してきたが、例えば上記リング状の粉末
磁石成形品の場合許容される偏心が例えば40μm以下
と極めて高い精度での位置決めが必要とされ、そのよう
な高い精度で予め伝達軸を位置出し,位置決めし、また
プレス作業を通じてその位置決め状態を維持することは
実際上実現することが難しい。そしてこのことが偏肉に
よる不良品を多く発生させる理由となっていた。また同
時に、金型の据付けに際してコア型の心出しのために多
大な労力を要する理由となっていた。
心に正確に合わせるべく伝達軸を厳密に位置決めするこ
とを考え、実践してきたが、例えば上記リング状の粉末
磁石成形品の場合許容される偏心が例えば40μm以下
と極めて高い精度での位置決めが必要とされ、そのよう
な高い精度で予め伝達軸を位置出し,位置決めし、また
プレス作業を通じてその位置決め状態を維持することは
実際上実現することが難しい。そしてこのことが偏肉に
よる不良品を多く発生させる理由となっていた。また同
時に、金型の据付けに際してコア型の心出しのために多
大な労力を要する理由となっていた。
【0021】ここにおいて本発明は発想を180度転換
し、コア軸と伝達軸とをボールジョイントで結合してコ
ア型をこのボールジョイントによる結合部位で自由に傾
動できるようにし、一方で伝達軸をそのボールジョイン
トによる結合部位の直下で軸直角方向に厳密に位置決め
し、拘束するようにしたのである。
し、コア軸と伝達軸とをボールジョイントで結合してコ
ア型をこのボールジョイントによる結合部位で自由に傾
動できるようにし、一方で伝達軸をそのボールジョイン
トによる結合部位の直下で軸直角方向に厳密に位置決め
し、拘束するようにしたのである。
【0022】このようにした結果コア型の偏心が良好に
抑制されることとなったのであるが、これは粉末のプレ
ス成形を繰り返す中でコア型と下パンチとの間の微小な
隙間内に粉末その他が入り込んで同隙間を埋める現象が
生じ、その際にコア型に対して侵入粉末等による調心作
用が働いて、即ちその隙間が全周に亘って均一となるよ
うにコア型を調心する作用が働いて、結果的にコア型が
良好に心出しされることとなったものと考えられる。
抑制されることとなったのであるが、これは粉末のプレ
ス成形を繰り返す中でコア型と下パンチとの間の微小な
隙間内に粉末その他が入り込んで同隙間を埋める現象が
生じ、その際にコア型に対して侵入粉末等による調心作
用が働いて、即ちその隙間が全周に亘って均一となるよ
うにコア型を調心する作用が働いて、結果的にコア型が
良好に心出しされることとなったものと考えられる。
【0023】そしてこのとき、コア型をボールジョイン
トによる結合によって自由に傾動可能な状態としたこと
でその調心作用が円滑に働き、コア型を厳格に拘束状態
とした場合よりもむしろ位置決め精度が高くなったもの
と考えられる。
トによる結合によって自由に傾動可能な状態としたこと
でその調心作用が円滑に働き、コア型を厳格に拘束状態
とした場合よりもむしろ位置決め精度が高くなったもの
と考えられる。
【0024】即ち、従来はプレス成形に先立って予めコ
ア型を強制的に拘束して位置決め,位置出しをするよう
にしていたのを、本発明ではプレス作業の過程でコア型
の位置出しをするようになしたものであって、従来の考
え方とは全く発想の異なるものである。そしてこのよう
にした結果、製品の不良率を大幅に低減することができ
たのである。
ア型を強制的に拘束して位置決め,位置出しをするよう
にしていたのを、本発明ではプレス作業の過程でコア型
の位置出しをするようになしたものであって、従来の考
え方とは全く発想の異なるものである。そしてこのよう
にした結果、製品の不良率を大幅に低減することができ
たのである。
【0025】但し伝達軸そのものが位置不定であるとコ
ア型の良好な心出しを確保することができない。そこで
本発明では、ダイス型保持プレートと一体状態の位置決
めプレート、つまりダイス型に対して位置の定まった位
置決めプレートに対して直線運動軸受を固設し、これに
より伝達軸を保持させてその軸直角方向の位置を定め、
拘束するようにした。
ア型の良好な心出しを確保することができない。そこで
本発明では、ダイス型保持プレートと一体状態の位置決
めプレート、つまりダイス型に対して位置の定まった位
置決めプレートに対して直線運動軸受を固設し、これに
より伝達軸を保持させてその軸直角方向の位置を定め、
拘束するようにした。
【0026】上記リング状粉末成形品の中にあって磁石
成形品は特に高い寸法精度が要求される。従って本発明
はかかるリング状の粉末磁石成形品の成形に適用して特
に効果が大きい(請求項2)。
成形品は特に高い寸法精度が要求される。従って本発明
はかかるリング状の粉末磁石成形品の成形に適用して特
に効果が大きい(請求項2)。
【0027】次に請求項3の発明は、上記位置決めプレ
ートに昇降駆動部材を連結して、その位置決めプレート
によりダイス型保持プレート及びこれに保持されたダイ
ス型を、その位置決めプレートに固設した直線運動軸受
とともに昇降運動させるようにしたもので、本発明によ
れば、ダイス型を昇降させることによってリング状粉末
成形品を良好にプレス成形し、且つ成形品の脱型を行う
ことができる。
ートに昇降駆動部材を連結して、その位置決めプレート
によりダイス型保持プレート及びこれに保持されたダイ
ス型を、その位置決めプレートに固設した直線運動軸受
とともに昇降運動させるようにしたもので、本発明によ
れば、ダイス型を昇降させることによってリング状粉末
成形品を良好にプレス成形し、且つ成形品の脱型を行う
ことができる。
【0028】その際、上記伝達軸を拘束して位置決めす
る直線運動軸受が位置決めプレート、つまりダイス型と
一体に移動する位置決めプレートに固設されているた
め、その移動に際してコア型を支持する伝達軸の上端の
位置が(軸直角方向に)変化せず、伝達軸上端がコア型
に対する支持位置をダイス型に対して予め定めた相対関
係位置に維持しつつダイス型とともに移動するため、そ
の移動に際してコア型の心がぶれを生じてしまうといっ
たことを回避できる。
る直線運動軸受が位置決めプレート、つまりダイス型と
一体に移動する位置決めプレートに固設されているた
め、その移動に際してコア型を支持する伝達軸の上端の
位置が(軸直角方向に)変化せず、伝達軸上端がコア型
に対する支持位置をダイス型に対して予め定めた相対関
係位置に維持しつつダイス型とともに移動するため、そ
の移動に際してコア型の心がぶれを生じてしまうといっ
たことを回避できる。
【0029】
【実施例】次に、本発明を薄肉のリング状粉末磁石成形
品の成形装置に適用した場合の例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1において10はダイス型で、取付部材
12,14によってダイス型保持プレート16に取付保
持されている。18はダイス型10とともに薄い円形リ
ング状の成形空間を形成するコア型で、このコア型18
からはコア軸20が下向きに一体に延び出しており、そ
のコア軸20が、長い伝達軸22を介して図2に示す駆
動シリンダ24に連結されている。ここで伝達軸22
は、ロッド25,26を含む複数の軸部材を軸方向に継
ぎ合わせて構成した長いものである。
品の成形装置に適用した場合の例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1において10はダイス型で、取付部材
12,14によってダイス型保持プレート16に取付保
持されている。18はダイス型10とともに薄い円形リ
ング状の成形空間を形成するコア型で、このコア型18
からはコア軸20が下向きに一体に延び出しており、そ
のコア軸20が、長い伝達軸22を介して図2に示す駆
動シリンダ24に連結されている。ここで伝達軸22
は、ロッド25,26を含む複数の軸部材を軸方向に継
ぎ合わせて構成した長いものである。
【0030】28はダイス型10とコア型18との間に
形成されるリング状の成形空間内部に下側から上向きに
挿入される円筒形状の下パンチで、取付ブロック30を
介して下パンチ保持プレート32に取付保持されてい
る。下パンチ保持プレート32は、装置フレーム34側
に締結ボルト36によって締結固定され、位置固定状態
とされている。
形成されるリング状の成形空間内部に下側から上向きに
挿入される円筒形状の下パンチで、取付ブロック30を
介して下パンチ保持プレート32に取付保持されてい
る。下パンチ保持プレート32は、装置フレーム34側
に締結ボルト36によって締結固定され、位置固定状態
とされている。
【0031】38は上記下パンチ28に対向状態で配置
された上パンチで、上パンチ保持プレート40に対して
下向きに取り付けられ、かかる上パンチ保持プレート4
0と一体的に、ガイドロッド42及びガイドブッシュ4
4の案内の下に昇降させられるようになっている。
された上パンチで、上パンチ保持プレート40に対して
下向きに取り付けられ、かかる上パンチ保持プレート4
0と一体的に、ガイドロッド42及びガイドブッシュ4
4の案内の下に昇降させられるようになっている。
【0032】下パンチ保持プレート32の下側には、伝
達軸22を位置決めする位置決めプレートとしての昇降
プレート46が配置されている。この昇降プレート46
は、タイロッド48及び締結ボルト50によって上記ダ
イス型保持プレート16に締結固定され、以てダイス型
保持プレート16と一体化されており、またこの昇降プ
レート46には昇降駆動部材52が連結されていて、図
示を省略する駆動装置からの駆動力がかかる昇降駆動部
材52を通じて昇降プレート46に加えられるようにな
っている。
達軸22を位置決めする位置決めプレートとしての昇降
プレート46が配置されている。この昇降プレート46
は、タイロッド48及び締結ボルト50によって上記ダ
イス型保持プレート16に締結固定され、以てダイス型
保持プレート16と一体化されており、またこの昇降プ
レート46には昇降駆動部材52が連結されていて、図
示を省略する駆動装置からの駆動力がかかる昇降駆動部
材52を通じて昇降プレート46に加えられるようにな
っている。
【0033】そしてこの昇降プレート46の昇降運動に
伴って、上記ダイス型保持プレート16、つまりダイス
型10が所定ストローク昇降運動させられるようになっ
ている。
伴って、上記ダイス型保持プレート16、つまりダイス
型10が所定ストローク昇降運動させられるようになっ
ている。
【0034】尚、下パンチ保持プレート32には上下方
向に貫通する貫通穴が設けられていてそこにガイドブッ
シュ54が装着され、このガイドブッシュ54に対して
上記タイロッド48が摺動可能に嵌合されている。即ち
タイロッド48は、ダイス型保持プレート16及び昇降
プレート46の昇降案内をなすガイドロッドを兼ねてい
る。
向に貫通する貫通穴が設けられていてそこにガイドブッ
シュ54が装着され、このガイドブッシュ54に対して
上記タイロッド48が摺動可能に嵌合されている。即ち
タイロッド48は、ダイス型保持プレート16及び昇降
プレート46の昇降案内をなすガイドロッドを兼ねてい
る。
【0035】上記コア軸20の下端と伝達軸22の上端
とは、図3に示しているようにボール56と凹球面を備
えたソケット部58とを有するボールジョイント60に
て相対回動可能に結合されている。一方、上記昇降プレ
ート46の上面には直線運動軸受62が固設されてお
り、この直線運動軸受62によって伝達軸22がその軸
心方向に移動可能且つ軸直角方向に移動不能な状態で拘
束され、位置決めされている。
とは、図3に示しているようにボール56と凹球面を備
えたソケット部58とを有するボールジョイント60に
て相対回動可能に結合されている。一方、上記昇降プレ
ート46の上面には直線運動軸受62が固設されてお
り、この直線運動軸受62によって伝達軸22がその軸
心方向に移動可能且つ軸直角方向に移動不能な状態で拘
束され、位置決めされている。
【0036】この直線運動軸受62は、運動案内部とし
ての本体部64と、可動部66とから成っており、その
可動部66が上記伝達軸22に取り付けられ、また本体
部64が昇降プレート46の上面に取付固定されてい
る。
ての本体部64と、可動部66とから成っており、その
可動部66が上記伝達軸22に取り付けられ、また本体
部64が昇降プレート46の上面に取付固定されてい
る。
【0037】本体部64には、ガイドレール68が上下
方向に設けられており、また一方上記可動部66には嵌
合部70が形成されていて、この嵌合部70がガイドレ
ール68に対し、上下方向に摺動可能且つ水平方向に移
動不能に嵌合されている。
方向に設けられており、また一方上記可動部66には嵌
合部70が形成されていて、この嵌合部70がガイドレ
ール68に対し、上下方向に摺動可能且つ水平方向に移
動不能に嵌合されている。
【0038】可動部66は、また、2つ割形態のクラン
プ部72,74を有しており、それらクランプ部72,
74が伝達軸22、具体的にはロッド25を外周面にお
いて挾み込む状態で締結ボルト76により互いに締結さ
れている。尚、図1,図3において78は伝達軸22、
ひいてはコア型18の下降端を規定するストッパ部で、
伝達軸22に固定的に設けられている。
プ部72,74を有しており、それらクランプ部72,
74が伝達軸22、具体的にはロッド25を外周面にお
いて挾み込む状態で締結ボルト76により互いに締結さ
れている。尚、図1,図3において78は伝達軸22、
ひいてはコア型18の下降端を規定するストッパ部で、
伝達軸22に固定的に設けられている。
【0039】次に本例の装置によってリング状粉末磁石
成形品を成形する手順を装置の作用とともに説明する。
まず上パンチ38を上方に後退させた状態において、ダ
イス型10及びコア型18を所定ストローク上昇移動さ
せる。次いでダイス型10とコア型18との間に形成さ
れたリング状の成形空間80内に原料粉末82を充填し
(図5(I))、その後上パンチ38を下降させて原料
粉末82を下パンチ28と上パンチ38とで上下方向に
加圧する(同図(II))。
成形品を成形する手順を装置の作用とともに説明する。
まず上パンチ38を上方に後退させた状態において、ダ
イス型10及びコア型18を所定ストローク上昇移動さ
せる。次いでダイス型10とコア型18との間に形成さ
れたリング状の成形空間80内に原料粉末82を充填し
(図5(I))、その後上パンチ38を下降させて原料
粉末82を下パンチ28と上パンチ38とで上下方向に
加圧する(同図(II))。
【0040】この加圧動作が済んだら次に上パンチ38
を上向きに後退させ、次いでまずダイス型10を下向き
に下降させる(同図(III),(IV))。更に引き続い
てコア型18を下降させてリング状粉末磁石成形品84
を脱型し、これを型の外部に取り出す(同図(V))。
を上向きに後退させ、次いでまずダイス型10を下向き
に下降させる(同図(III),(IV))。更に引き続い
てコア型18を下降させてリング状粉末磁石成形品84
を脱型し、これを型の外部に取り出す(同図(V))。
【0041】上記のように本例の装置は、コア型18か
ら一体に延び出したコア軸20に対して駆動力を伝達す
るための伝達軸22を、コア軸20に対する連結部分の
直下において直線運動軸受62により軸心方向に移動可
能且つ軸直角方向に移動不能に拘束して位置決めをなし
た上、コア軸20の下端と伝達軸22の上端とをボール
ジョイント60にて結合したものである。
ら一体に延び出したコア軸20に対して駆動力を伝達す
るための伝達軸22を、コア軸20に対する連結部分の
直下において直線運動軸受62により軸心方向に移動可
能且つ軸直角方向に移動不能に拘束して位置決めをなし
た上、コア軸20の下端と伝達軸22の上端とをボール
ジョイント60にて結合したものである。
【0042】本例の装置においては、ダイス型10に対
し直線運動軸受62を介して予め定めた相対関係位置に
厳密に位置出しされた伝達軸22に対し、コア型18が
ボールジョイント60による結合部位を中心として自由
に傾動することができる。
し直線運動軸受62を介して予め定めた相対関係位置に
厳密に位置出しされた伝達軸22に対し、コア型18が
ボールジョイント60による結合部位を中心として自由
に傾動することができる。
【0043】この結果、本例の装置によればリング状粉
末磁石成形品84を成形するに際してコア型18の偏心
及びこれに基づく製品の偏肉を良好に抑制でき、不良品
の発生を極く少なく抑えることができる。
末磁石成形品84を成形するに際してコア型18の偏心
及びこれに基づく製品の偏肉を良好に抑制でき、不良品
の発生を極く少なく抑えることができる。
【0044】また本例の装置よれば、プレス成形に先立
ってコア型18の厳密な位置出し作業を行わなくても良
く、リング状粉末磁石成形品84の成形作業が楽にな
り、またプレス作業中においてコア型18の位置ずれを
調整するための調整作業の問題を解消でき或いはその際
の負担を軽減することができる。
ってコア型18の厳密な位置出し作業を行わなくても良
く、リング状粉末磁石成形品84の成形作業が楽にな
り、またプレス作業中においてコア型18の位置ずれを
調整するための調整作業の問題を解消でき或いはその際
の負担を軽減することができる。
【0045】因みに表1は外径30mm,内径20m
m,高さ18mmの大きさのリング状粉末磁石成形品8
4を図1〜4に示す本例の装置及び図6に示す従来の装
置を用いて成形実験した結果を表している。尚、表中N
o.1,No.2は実験番号を表している。また同心度
は成形品の外径と内径の同心度(心位置の差)を表して
いる。
m,高さ18mmの大きさのリング状粉末磁石成形品8
4を図1〜4に示す本例の装置及び図6に示す従来の装
置を用いて成形実験した結果を表している。尚、表中N
o.1,No.2は実験番号を表している。また同心度
は成形品の外径と内径の同心度(心位置の差)を表して
いる。
【0046】
【表1】
【0047】表1の結果に見られるように、本例の装置
を用いて成形を行った場合、不良品の発生を大幅に低減
ないし無くすことができ、またプレス作業中の調整作業
に要する時間を大幅に低減しないしは無くすことが可能
となる。
を用いて成形を行った場合、不良品の発生を大幅に低減
ないし無くすことができ、またプレス作業中の調整作業
に要する時間を大幅に低減しないしは無くすことが可能
となる。
【0048】上記のように本例の装置を用いることによ
って成形を良好に行うことができるが、その理由につい
ては前述したように必ずしも明確にされているわけでは
ない。但し推察として次のようなことが考えられる。
って成形を良好に行うことができるが、その理由につい
ては前述したように必ずしも明確にされているわけでは
ない。但し推察として次のようなことが考えられる。
【0049】図5に基づいてこれを説明すると、コア型
18と下パンチ28との間には微小な隙間が生じてお
り、粉末のプレス成形を繰り返すうちにその微小な隙間
内に粉末その他が入り込んで同隙間を埋める現象が生じ
る。
18と下パンチ28との間には微小な隙間が生じてお
り、粉末のプレス成形を繰り返すうちにその微小な隙間
内に粉末その他が入り込んで同隙間を埋める現象が生じ
る。
【0050】その際にコア型18に対して侵入粉末等に
よる自動調心作用が働いて、即ちその隙間が全周に亘っ
て均一となるようにコア型18を調心する作用が働い
て、結果的にコア型18が良好に心出しされることによ
るものと考えられる。
よる自動調心作用が働いて、即ちその隙間が全周に亘っ
て均一となるようにコア型18を調心する作用が働い
て、結果的にコア型18が良好に心出しされることによ
るものと考えられる。
【0051】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図1】本発明の一実施例である成形装置の要部断面図
である。
である。
【図2】同実施例の成形装置の概略全体図である。
【図3】図1における直線運動軸受とその周辺部分を拡
大して示す図である。
大して示す図である。
【図4】図1におけるダイス型,コア型等の金型とその
周辺部分を拡大して示す図である。
周辺部分を拡大して示す図である。
【図5】図1ないし図4の装置によるリング状粉末磁石
成形品の成形手順の説明図である。
成形品の成形手順の説明図である。
【図6】従来の成形装置の要部断面図である。
【図7】図6の成形装置の不具合の説明図である。
10 ダイス型 16 ダイス型保持プレート 18 コア型 20 コア軸 22 伝達軸 24 駆動シリンダ 28 下パンチ 38 上パンチ 46 昇降プレート(位置決めプレート) 48 タイロッド 52 昇降駆動部材 60 ボールジョイント 62 直線運動軸受 64 本体部 66 可動部 84 リング状粉末磁石成形品
Claims (3)
- 【請求項1】 (イ)ダイス型と、(ロ)該ダイス型を
保持するダイス型保持プレートと、(ハ)該ダイス型の
中空穴部に挿入され、該ダイス型との間にリング状の成
形空間を形成するコア型と、(ニ)該成形空間内に下側
から上向きに挿入される下パンチ及び該成形空間内に上
側から下向きに挿入される上パンチとを設け、該成形空
間内に充填した原料粉末をそれら下パンチと上パンチと
で加圧してリング状の粉末成形品を成形するとともに、
該コア型には下向きに延び出すコア軸を一体に設けて、
該コア軸を伝達軸を介してシリンダ等の駆動装置に連結
し、該駆動装置にて該コア型を昇降させるようにしたリ
ング状粉末成形品の成形装置において前記コア軸の下端
と前記伝達軸の上端とをボールジョイントを介して結合
するとともに、該ボールジョイントによる結合部分の直
下において、該伝達軸を軸直角方向に位置決めした状態
でその軸心方向に運動案内する直線運動軸受の可動部を
該伝達軸に取り付け、更に該直線運動軸受における運動
案内部としての本体部を、前記ダイス型保持プレートに
対して一体移動状態で締結した位置決めプレートに対し
て固定的に取り付けたことを特徴とするリング状粉末成
形品の成形装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記リング状粉末成
形品が粉末磁石成形品であることを特徴とするリング状
粉末成形品の成形装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記位置決め
プレートには昇降駆動部材が連結されていて該位置決め
プレートが、該昇降駆動部材を介して加えられた駆動力
により前記ダイス型保持プレート及びこれに保持された
ダイス型を、該位置決めプレートに固設された前記直線
運動軸受とともに昇降運動させるものとされていること
を特徴とするリング状粉末成形品の成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8064996A JPH09241703A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | リング状粉末成形品の成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8064996A JPH09241703A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | リング状粉末成形品の成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09241703A true JPH09241703A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=13724221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8064996A Pending JPH09241703A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | リング状粉末成形品の成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09241703A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007007679A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Yaskawa Electric Corp | 積層コア用背圧装置およびそれを備えたプレス順送金型 |
US7536834B2 (en) | 2002-11-05 | 2009-05-26 | Rhodia Electronics & Catalysis | Light-converting material comprising a barium magnesium silicate as additive |
-
1996
- 1996-03-07 JP JP8064996A patent/JPH09241703A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7536834B2 (en) | 2002-11-05 | 2009-05-26 | Rhodia Electronics & Catalysis | Light-converting material comprising a barium magnesium silicate as additive |
JP2007007679A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Yaskawa Electric Corp | 積層コア用背圧装置およびそれを備えたプレス順送金型 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7575700B2 (en) | Apparatus and method for a mold alignment system | |
CN106311784A (zh) | 一种多功能立式金属挤压机 | |
US6902698B2 (en) | Press apparatus for producing dimensionally accurate pressed articles from a powdered material | |
US10513087B2 (en) | Press machine | |
JP2014100769A (ja) | ベアリング圧入装置 | |
KR20050095529A (ko) | 압분체 성형기 | |
JPH09241703A (ja) | リング状粉末成形品の成形装置 | |
JP2003071554A (ja) | 鋳造装置の上金型昇降機構 | |
KR101007890B1 (ko) | 풀리의 크라운 성형장치 및 풀리의 크라운 성형방법 | |
JPH0685956B2 (ja) | 閉塞鍛造装置 | |
JP2001047176A (ja) | 複動用ダイホルダ機構 | |
JPS61167516A (ja) | モ−ルド装置 | |
JP7235279B2 (ja) | 金型を取り付けるための補助装置およびこれを用いた金型の取付方法 | |
CN108080930A (zh) | 一种龙门架压力机 | |
JPH11169996A (ja) | 鍛造用金型装置 | |
CN214661580U (zh) | 一种半自动组装设备 | |
JP2647224B2 (ja) | 粉末成形装置 | |
JPH09286037A (ja) | 樹脂モールド装置 | |
JPS62263899A (ja) | 粉末成形プレス用ダイセツト | |
KR20030094204A (ko) | 충격흡수용 파이프 부품의 원주형 성형공법 | |
CN117885183A (zh) | 一种用于杯子成形加工的模具锤击装置 | |
JPH0434970Y2 (ja) | ||
CN117399542A (zh) | 一种法兰加工用静压锻造设备 | |
JPH11221645A (ja) | 鍛造金型およびその製造方法 | |
JP2004167554A (ja) | 鍛造プレス装置 |