JPH09241542A - シリコーンエマルジョンを用いた剥離紙用のアンダーコート剤 - Google Patents
シリコーンエマルジョンを用いた剥離紙用のアンダーコート剤Info
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- JPH09241542A JPH09241542A JP7945396A JP7945396A JPH09241542A JP H09241542 A JPH09241542 A JP H09241542A JP 7945396 A JP7945396 A JP 7945396A JP 7945396 A JP7945396 A JP 7945396A JP H09241542 A JPH09241542 A JP H09241542A
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Abstract
ン型のシリコーン樹脂を基紙に塗工した場合にも紙層及
びアンダーコート層中に水およびシリコーン樹脂が浸透
することなく、かつシリコーン樹脂との密着性が良好
で、塗工性にも優れたシリコーンエマルジョンを用いた
剥離紙用のアンダーコート剤を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 アニオン性合成高分子保護コロイド10
〜50重量部の存在下に、ノニオン性ビニルモノマー1
00重量部を重合して得られる重合体エマルジョンを含
有してなるシリコーンエマルジョンを用いた剥離紙用の
アンダーコート剤。
Description
ジョンを用いた剥離紙用のアンダーコート剤に関する。
詳しくは、エマルジョン型のシリコーン樹脂を塗工して
なる剥離紙に用いられる剥離紙用アンダーコート剤に関
する。
では剥離紙の製造は、まずポリエチレンを基紙の上にラ
ミネートし、その上に溶剤型のシリコーン樹脂等の剥離
溶液を塗布する方法が主流である。
クルして再生紙とする必要性が生じてきており、回収性
の悪い前記ポリエチレン方式の剥離紙を、易回収性の剥
離紙へ転換することが望まれるようになっている。剥離
紙を易回収性にする方法としては、ポリエチレンを基紙
の上にラミネートする代わりに、アンダーコート剤とし
てSBR、アクリルエマルジョン等のラテックス類や、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド等の各種水
溶性のポリマーを基紙に塗工する方法が提案されてい
る。
り、剥離紙に用いられるシリコーン樹脂の形態も、溶剤
型から無溶剤型や、シリコーン樹脂を乳化して水性化し
たエマルジョン型へと移行しつつある。このような状況
下に、塗工されるシリコーン樹脂の形態によりアンダー
コート剤に対する要求も多様化してきている。そのため
前記溶剤型のシリコーン樹脂用のアンダーコート剤を、
エマルジョン型のシリコーン樹脂用のアンダーコート剤
に単に転用して使用することはできない。
ンダーコート剤にはシリコーン樹脂を含む溶剤が紙中に
浸透することを防ぐ必要があるため、主に耐溶剤性が要
求されるのに対し、エマルジョン型のシリコーン樹脂用
のアンダーコート剤には基紙への水の浸透を防ぐ必要が
あるため主に耐水性が要求される。さらには、エマルジ
ョン型のシリコーン樹脂用のアンダーコート剤は、撥水
性による塗工斑の生じない組成であることや、シリコー
ン樹脂自体が疎水性の物質であることから、シリコーン
樹脂のアンダーコート層中への浸透を防ぐ必要もある。
るSBRやアクリルエマルジョン等のラテックス類は、
通常、低分子量のノニオン性乳化剤またはアニオン性乳
化剤の存在下で、各種のビニルモノマーを乳化重合して
得られたものが使用されている。しかし、これらコート
剤は塗工性には優れるが、その組成が疎水性化合物で形
成されているために、エマルジョン型のシリコーン樹脂
用のアンダーコート剤に適用すると、シリコーン樹脂自
体がアンダーコート層へ浸透し離型性を損ねる問題があ
る。一方、ポリビニルアルコールに代表される水溶性の
ポリマーは、耐水性を向上させるためには高分子量のポ
リマー(すなわち、高粘度のポリマー)を使用する必要
があり、水溶液の経時安定性、作業性に劣る問題があ
る。また、作業性の改善のため低濃度で塗工した場合に
は、乾燥時間が長くなったり、さらに耐水性に劣ること
により、シリコーンエマルジョン液の浸透が認められ、
離型性が低下する。また、アンダーコート剤とシリコー
ン樹脂との密着性も重要な因子であるが、水溶性のポリ
マーのなかには密着性に劣るものもある。
剥離紙に適し、しかもエマルジョン型のシリコーン樹脂
を基紙に塗工した場合にも紙層及びアンダーコート層中
に水およびシリコーン樹脂が浸透することなく、かつシ
リコーン樹脂との密着性が良好で、塗工性にも優れたシ
リコーンエマルジョンを用いた剥離紙用のアンダーコー
ト剤を提供することを目的とする。
解決すべく、エマルジョン型のシリコーン樹脂を塗工し
てなる剥離紙に用いられる剥離紙用アンダーコート剤に
ついて鋭意検討を重ねた結果、以下に示す特定の重合体
エマルジョンによれば、前記課題を悉く解決しうること
を見出した。本発明はかかる新たな知見により完成され
たものである。
子保護コロイド10〜50重量部の存在下に、ノニオン
性ビニルモノマー100重量部を重合して得られる重合
体エマルジョンを含有してなる剥離紙用アンダーコート
剤に関する。
ドとは、アニオン性ビニルモノマーおよびノニオン性ビ
ニルモノマーからなる共重合体をいう。
酸基またはスルホン酸基を含有するビニルモノマーをい
い、カルボン酸基含有ビニルモノマーの具体例として
は、(メタ)アクリル酸(本発明において(メタ)アク
リル酸とは、アクリル酸および/またはメタクリル酸の
ことをいう、以下(メタ)とは同様の意味である)、イ
タコン酸、マレイン酸、フマール酸や、これらのアルカ
リ金属塩、アンモニウム塩などがあげられ、スルホン酸
基含有ビニルモノマーの具体例としてはスチレンスルホ
ン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸や、これらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩など
があげられる。本発明のアニオン性合成高分子保護コロ
イドのアニオン性ビニルモノマーとしては、これらアニ
オン性ビニルモノマーのなかでも(メタ)アクリル酸ま
たはその塩が好ましく、特にメタクリル酸またはその塩
が好ましい。なお、アニオン性ビニルモノマーのカルボ
ン酸基またはスルホン酸基は、アニオン性合成高分子保
護コロイドを製造した後に、これらを塩にしてもよい。
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等
のスチレン系化合物;(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸iso−プロピル、(メタ)ア
クリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸アルキル
類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−
フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセロー
ルモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)ア
クリル酸エステル;(メタ)アクリルアミド、(メタ)
アクリロニトリル、酢酸ビニル、メチルビニルエーテ
ル、グリシジル(メタ)アクリレート、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、ウレタンアクリレート類、ジ
フェニル−2(メタ)アクリロイルオキシホスフェート
等の各種公知のものがあげられる。本発明のアニオン性
合成高分子保護コロイドのノニオン性ビニルモノマーと
しては、これらノニオン性ビニルモノマーのなかでも各
種の(メタ)アクリル系化合物が好ましく、特に(メ
タ)アクリル酸アルキル類が好ましい。
ニルモノマーの使用量は、アニオン性ビニルモノマー2
0〜80重量部程度に対し、ノニオン性ビニルモノマー
20〜80重量部程度にするのが好ましい。より好まし
くは、アニオン性ビニルモノマー30〜70重量部に対
し、ノニオン性ビニルモノマー30〜70重量部であ
る。アニオン性ビニルモノマーの使用量が20重量部よ
り少ない場合には、シリコーン樹脂が剥離紙用アンダー
コート剤中に浸透し、剥離性能が低下する傾向がある。
また80重量部を越える場合には、重合体エマルジョン
製造時のアニオン性合成高分子保護コロイドの乳化能力
が低くなり、得られた重合体エマルジョンの造膜性が低
下し、これによりシリコーンエマルジョンに対するバリ
ア性を発現し難くなる。
記アニオン性ビニルモノマーおよびノニオン性ビニルモ
ノマーをラジカル重合開始剤の存在下に公知の水溶液重
合方法により製造できる。水溶液重合は、水溶液中で行
える他に、エチルアルコール、n−、iso−プロピル
アルコール、ブチルアルコール等のアルコール中もしく
はこれらアルコールを含有するアルコール水溶液中、ま
たはエチレングリコール、ジエチレングリコール等を含
有する水溶液中で行うこともできる。
カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水
素、水性のアゾ系開始剤等の水溶性のラジカル重合開始
剤、または前記過硫酸塩等と亜硫酸水素ナトリウム、チ
オ硫酸ナトリウム等の還元剤とを組み合わせた形のレド
ックス系重合開始剤等があげられ、その使用量は前記ア
ニオン性ビニルモノマーとノニオン性ビニルモノマーの
合計量100重量部に対して0.05〜8重量部程度、
好ましくは0.1〜5重量部とするのがよい。
0重量%程度、好ましくは30〜40重量%である。反
応温度は、重合開始剤を活性化させる温度範囲であれば
よく、通常は40〜90℃程度、好ましくは60〜85
℃であり、反応時間は通常30分〜4時間程度がよい。
ドは、不揮発分が通常30〜45重量%程度で、粘度を
1000cps程度以下(25℃)に調整するのがよ
い。
として用いる重合体エマルジョンについて説明する。本
発明の重合体エマルジョンは、前記アニオン性合成高分
子保護コロイドの存在下で、ノニオン性ビニルモノマー
を重合することにより得られる。
下で重合するノニオン性ビニルモノマーは、前記アニオ
ン性合成高分子保護コロイドを構成するノニオン性ビニ
ルモノマーと同様のものを使用できる。
量は、当該ノニオン性ビニルモノマー100重量部に対
し、固形分で10〜50重量部、好ましくは10〜40
重量部である。アニオン性合成高分子保護コロイドの使
用量が10重量部より少ない場合には、シリコーン樹脂
がアンダーコート層中に浸透し、剥離性能が低下する。
50重量部を越える場合には、得られた重合体エマルジ
ョンの耐水性が低下し、シリコーンエマルジョンに対す
るバリア性を発現し難く、シリコーンの紙表面での歩留
まりが悪化する。
ト剤は、特定量のアニオン性合成高分子保護コロイドの
存在下で、ノニオン性ビニルモノマーを重合して得られ
た特定の重合体エマルジョンを使用することにより、紙
層及びアンダーコート層中への水およびシリコーン樹脂
の浸透の防止を同時に満足したものである。したがっ
て、前記例示のノニオン性ビニルモノマーであれば、特
に制限なく、それぞれを単独で使用または2種以上を併
用することができるが、前記例示のノニオン性ビニルモ
ノマーのなかでも、アルキル基の炭素数4〜8の(メ
タ)アクリル酸アルキル15〜55重量部程度および水
酸基含有(メタ)アクリル酸エステル5〜30重量部程
度に、さらにこれら以外のノニオン性ビニルモノマー1
5〜80重量部程度を加えて100重量部に調製した混
合物が、特に得られるシリコーンエマルジョン用剥離紙
用アンダーコート剤として、シリコーンの表面歩留まり
率に優れ、得られる剥離紙の剥離性能を良好に発現する
点で好ましい。
リル酸アルキルとしては、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、(メタ)アク
リル酸2−エチルヘキシル等があげられる。アルキル基
の炭素数4〜8の(メタ)アクリル酸アルキルは、剥離
紙用アンダーコート剤に造膜性を付与でき、シリコーン
の紙表面での歩留まり率を向上させるため15〜55重
量部程度使用するのが好ましい。より好ましくは20〜
45重量部である。
テルとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、
グリセロールモノ(メタ)アクリレート等があげられ
る。水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルは、アニオ
ン性合成高分子保護コロイド以外に重合体エマルジョン
に親水性基を導入して重合時の乳化性を向上でき、また
他のノニオン性ビニルモノマーとの共重合性が良好であ
るため5〜30重量部程度使用するのが好ましい。より
好ましくは10〜20重量部である。
タ)アクリル酸アルキル、水酸基含有(メタ)アクリル
酸エステル以外のノニオン性ビニルモノマーとしては、
アルキル基の炭素数1〜3の(メタ)アクリル酸アルキ
ルやスチレン系化合物を好ましく使用できる。
公知の乳化重合方法により行えばよい。たとえば、所定
の反応容器に前記アニオン性合成高分子保護コロイドお
よび水を仕込み、次いでノニオン性ビニルモノマーを仕
込み、乳化した後、ラジカル重合開始剤を加え、撹拌
下、加温する方法によればよい。その他の方法として
は、所定の反応容器に前記アニオン性合成高分子保護コ
ロイド及び水を仕込み所定の温度まで加熱し、次いでノ
ニオン性ビニルモノマーおよびラジカル重合開始剤を所
定の時間を要して連続的に滴下する方法がある。なお、
ノニオン性ビニルモノマーおよびラジカル重合性開始剤
の滴下方法は一括滴下、分割滴下のいずれの方法でもよ
い。
は、製造工程における凝集物の発生を抑制したり、製造
後の乳化物の安定性の点から、必要に応じ少量の乳化剤
を前記アニオン性合成高分子保護コロイドと併用するこ
ともできる。ただし、その使用量は得られる重合体エマ
ルジョンを用いた剥離紙用アンダーコート剤の塗工膜の
強度低下を考慮すれば、必要最低量に抑えるのがよい。
通常、ノニオン性ビニルモノマー100重量部に対し、
3重量部以下程度、好ましくは1重量部以下とするのが
よい。なお、乳化剤としては、特に限定されず各種のア
ニオン性乳化剤、ノニオン性乳化剤等があげられる。ア
ニオン性乳化剤としては、長鎖α−オレフィンスルホン
酸ナトリウム、アルキルジフェニルオキシエチレンアル
キルアリールエーテル硫酸エステル塩等を例示でき、ノ
ニオン性乳化剤としてはポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロ
ックポリマー、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテル等を例示できる。
カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水
素、水性のアゾ系開始剤等の水溶性のラジカル重合開始
剤、または前記過硫酸塩等と亜硫酸水素ナトリウム、チ
オ硫酸ナトリウム等の還元剤とを組み合わせた形のレド
ックス系重合開始剤等があげられる。通常、前記開始剤
の使用量は前記ノニオン性ビニルモノマー100重量部
に対して0.05〜6重量部程度、好ましくは0.1〜
3重量部とするのがよい。
%程度、好ましくは35〜45重量%とするのがよい。
また、重合時のpHは通常3〜9程度の範囲とするのが
よい。反応温度は、重合触媒を活性化させる温度範囲で
あればよく通常は40〜90℃程度、好ましくは60〜
85℃であり、反応時間は通常30分〜4時間程度がよ
い。
遷移金属イオンを添加してもよい。遷移金属イオンとし
ては、銅イオン等があげられ、反応系中の遷移金属イオ
ン濃度が、通常1.0×10-8〜1.0×10-3モル/
リットル程度となるように使用するのがよい。
300nm程度の微粒子を含んだ重合体エマルジョンが
得られる。また、該重合体エマルジョンを剥離紙用アン
ダーコート剤として使用するにあたっては不揮発分を通
常30〜45重量%程度で、粘度を1000cps程度
以下(25℃)に調整するのがよい。
ン重合体のガラス転移温度は15〜90℃、好ましくは
25〜70℃である。ガラス転移温度が15℃に満たな
い場合には塗工面のステッキング性が十分でなく、90
℃を越える場合には塗工膜の造膜性が十分でなく、シリ
コーンエマルジョン液に対するバリア性が低下するため
好ましくない。
を台紙に塗工するにあたっては、グリオキザール、水溶
性ジルコニウム化合物等の架橋剤を併用することによ
り、高温高湿におけるシリコーン樹脂との密着性をさら
に向上させることができる。剥離紙用アンダーコート剤
の塗工方法としてはワイヤーバー、ブレードコーター、
エアナイフコーター、ロールコーター等を採用でき、ま
た乾燥はオーブン、ドラムドライヤー等の公知の乾燥装
置を採用できる。さらにはキャレンダー処理を施し、所
望の平滑度となるように調整してもよい。
ンエマルジョンを台紙に塗工した場合にも紙層中に剥離
剤(水およびシリコーン樹脂)が浸透されることなく、
かつ塗工性に優れ、しかもシリコーン樹脂との密着性が
良好な剥離紙用アンダーコート剤を提供することができ
る。さらには該剥離紙用アンダーコート剤を使用して得
られる剥離紙は易回収性であり、省資源、環境問題にも
貢献できる。
て、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。尚、各例中の%
は、特に断らない限り重量基準である。なお、ガラス転
移温度は、示差熱分析装置により測定した。
イドの合成) 撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管、モノマー滴下ロ
ート及び温度計を備えた反応容器に、イソプロピルアル
コール200g及び水200gを仕込み、加熱を開始
し、窒素気流下で80℃に昇温を行った。メタクリル酸
210gとメタクリル酸メチル90gからなるモノマー
混合液及び14%過硫酸カリウム開始剤水溶液100g
を連続的に2時間を要して添加した。モノマー混合液添
加終了後60分間反応させ樹脂溶液を得た。得られた樹
脂溶液は、水蒸気蒸留法によりイソプロピルアルコール
を除去した。ついで水及びアンモニア水を添加して濃度
及びpHを調整し、不揮発分30%、pH7.2、25
℃における粘度85cpsの水溶性樹脂溶液を得た。
イドの合成) 撹拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管、モノマー滴下ロ
ート及び温度計を備えた反応容器に、イソプロピルアル
コール200g及び水200gを仕込み、加熱を開始
し、窒素気流下で80℃に昇温を行った。メタクリル酸
150gとメタクリル酸メチル150gからなるモノマ
ー混合液及び14%過硫酸カリウム開始剤水溶液100
gを連続的に2時間を要して添加した。モノマー混合液
添加終了後60分間反応させ樹脂溶液を得た。得られた
樹脂溶液は、水蒸気蒸留法によりイソプロピルアルコー
ルを除去した。ついで水及びアンモニア水を添加して濃
度及びpHを調整し、不揮発分30%、pH7.2、2
5℃における粘度30cpsの水溶性樹脂溶液を得た。
ート及び温度計を備えた反応容器に、製造例1で得られ
た不揮発分30%の水溶性樹脂溶液(アニオン性合成高
分子保護コロイド)200gおよび水300gを仕込
み、加熱しなが80℃まで昇温した。つぎに、アクリル
酸ブチル、メタクリル酸メチルおよび2−ヒドロキシエ
チルメタクリレートからなるモノマー混合液(重量混合
比は順に45:45:10)200g及び1.8%過硫
酸アンモニウム水溶液100gを一定速度で約3時間を
要して添加し重合させた。モノマー混合液添加終了後6
0分間反応させ重合体エマルジョンを得た。得られた重
合体エマルジョンに水を添加して濃度を調整し、不揮発
分30%、pH6.9、25℃における粘度35cps
の重合体エマルジョンとした。なお、得られたエマルジ
ョン重合体のガラス転移温度は60℃であった。
として、製造例1で得られた不揮発分30%の水溶性樹
脂溶液に代えて、製造例2で得られた不揮発分30%の
水溶性樹脂溶液を使用した以外は実施例1と同様に行い
重合体エマルジョンを得た。得られた重合体エマルジョ
ンに水を添加して濃度を調整し、不揮発分30%、pH
6.8、25℃における粘度25cpsの重合体エマル
ジョンとした。なお、得られたエマルジョン重合体のガ
ラス転移温度は56℃であった。
ブチル、メタクリル酸メチルおよび2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレートからなるモノマー混合液(重量混合比
は順に15:65:20)200gを使用した以外は実
施例2と同様に行い重合体エマルジョンを得た。得られ
た重合体エマルジョンに水を添加して濃度を調整し、不
揮発分30%、pH7.2、25℃における粘度33c
psの重合体エマルジョンとした。なお、得られたエマ
ルジョン重合体のガラス転移温度は62℃であった。
へキシルアクリレート、スチレン、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート(重量混合比は順に35:45:20)
200gを使用した以外は実施例2と同様に行い重合体
エマルジョンを得た。得られた重合体エマルジョンに水
を添加して濃度を調整し、不揮発分30%、pH6.
8、25℃における粘度55cpsの重合体エマルジョ
ンとした。なお、得られたエマルジョン重合体のガラス
転移温度は42℃であった。
ート及び温度計を備えた反応容器に、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸エステル塩(商品名ハイテノー
ルN−08、第一工業製薬(株)製)3g及び水125
gを仕込んだ。つぎに、2ーエチルへキシルアクリレー
ト、メタクリル酸メチルおよび2−ヒドロキシエチルメ
タクリレートからなるモノマー混合液(重量混合比は順
に35:45:20)100gを加えて窒素気流下で昇
温を行い、70℃で過硫酸カリウム開始剤(系中濃度
6.0×10-3モル/リットル)を添加し重合を開始さ
せた。重合温度が80℃を越えないように60分反応さ
せて重合体エマルジョンを得た。得られた重合体エマル
ジョンの不揮発分は30%、pH8.2、25℃におけ
る粘度33cpsであった。なお、得られたエマルジョ
ン重合体のガラス転移温度は7℃であった。
に変えた以外は実施例1と同様に行い重合体エマルジョ
ンを得た。得られた重合体エマルジョンに水を添加して
濃度を調整し、不揮発分30%、pH7.5、25℃に
おける粘度20cpsの重合体エマルジョンとした。な
お、得られたエマルジョン重合体のガラス転移温度は3
9℃であった。
2で得られた重合体エマルジョンと、重合度500の完
全ケン化ポリビニルアルコール(商品名PVA105、
(株)クラレ製、比較例3)を表1に示す塗工濃度に調
整したのち、固形分付着量が5g/m2 となるようにP
PC用紙に塗布および乾燥を行い、さらにカレンダー処
理(50Kg/cm)を施した。これを試料として下記
の方法に従って性能試験を行った。その結果を表1に示
す。
(Silcolease71822、ローヌプーラン社
製)100gに硬化触媒(Silcolease718
23、ローヌプーラン社製)12gを添加して、10%
濃度に調製したものを、固形分付着量が1g/m2 とな
るように試料に塗工した後、まず180℃で30秒間乾
燥硬化させた。これによって得られた剥離紙に、アクリ
ル系溶剤型粘着剤(東洋インキ製造(株)製、BPS−
8170)を約20g/m2 の厚みで塗布し、120℃
にて90秒間乾燥した。坪量63g/m2 の上質紙を張
り合わせたものを、24時間経過後、引張試験機を用い
て張り合わせた上質紙を180°の角度で剥離速度0.
3m/分の条件下で引っ張り、剥離に要する力(剥離抵
抗:g)を測定した。
ョン樹脂(Silcolease71822、ローヌプ
ーラン社製)100gに硬化触媒(Silcoleas
e71823、ローヌプーラン社製)12gを添加し
て、10%濃度に調製したものを、固形分付着量が1g
/m2 となるように試料に塗工した後、まず180℃で
30秒間乾燥硬化させた。その後、20℃、湿度65%
の条件下で1日放置した後(条件1)と、50℃、湿度
90%(条件2)の各条件下で1週間放置した後、塗布
面を指で擦りシリコーンの剥離状態を観察した。 ○:剥離しない。 △:少し剥離する。 ×:完全に剥離する。
0)に準じて評価した。なお、試験片と水との接触時間
は60秒で行った。
0%にもかかわらず、塗工時にムラが生じた。
Claims (4)
- 【請求項1】 アニオン性合成高分子保護コロイド10
〜50重量部の存在下に、ノニオン性ビニルモノマー1
00重量部を重合して得られる重合体エマルジョンを含
有してなるシリコーンエマルジョンを用いた剥離紙用の
アンダーコート剤。 - 【請求項2】 アニオン性合成高分子保護コロイドが、
(メタ)アクリル酸および/またはその塩20〜80重
量部と、(メタ)アクリル系のノニオン性ビニルモノマ
ー20〜80重量部との共重合体である請求項1記載の
シリコーンエマルジョンを用いた剥離紙用のアンダーコ
ート剤。 - 【請求項3】 ノニオン性ビニルモノマー100重量部
が、アルキル基の炭素数4〜8の(メタ)アクリル酸ア
ルキル15〜55重量部、水酸基含有(メタ)アクリル
酸エステル5〜30重量部及び前記以外のノニオン性ビ
ニルモノマー15〜80重量部からなる混合物である請
求項1記載のシリコーンエマルジョンを用いた剥離紙用
のアンダーコート剤。 - 【請求項4】 エマルジョン重合体のガラス転移温度が
15〜90℃である請求項1記載のシリコーンエマルジ
ョンを用いた剥離紙用のアンダーコート剤。
Priority Applications (1)
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