JPH09240945A - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

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JPH09240945A
JPH09240945A JP5287396A JP5287396A JPH09240945A JP H09240945 A JPH09240945 A JP H09240945A JP 5287396 A JP5287396 A JP 5287396A JP 5287396 A JP5287396 A JP 5287396A JP H09240945 A JPH09240945 A JP H09240945A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定期間以上保守点検が実施されていない場
合、保守点検を促すことのできるエレベータ制御装置を
提供する。 【解決手段】エレベータの運行を制御するエレベータ制
御装置1で、エレベータの保守点検の実施を検出する保
守点検検出手段と、エレベータの保守点検を実施した時
期からの期間を計測する期間計測手段と、期間計測手段
により計測した期間が所定期間以上であるときに保守点
検を促す報知手段9とが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータの運行を
制御するエレベータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータで、エレベータ構成部品の寿
命などにより機能低下が起こりうるものであり、機能維
持,不具合箇所の発見による安全性,信頼性向上のため
に、通常、年1回の法定検査の実施が義務づけられてい
る。そのため、特開平7−25558号公報に開示されている
ように、法定検査の未実施による重大事故の発生を防止
する上で、法定検査の有効期限が切れたエレベータの運
転を防止することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、エレベ
ータ構成部品などのハード面の保守点検が主であるが、
従来技術のように、突然エレベータが休止するのでは利
用者が困るだけでなく、エレベータ保守会社も故障と同
様に、無計画にして特急の対応を迫られることになる。
また一方、エレベータ利用者から見て、安全性,信頼性
を確保していることは勿論、乗り場での待ち時間などサ
ービス性、すなわち、ソフト面の保守点検も重要になっ
てくる。通常、エレベータの納入当初はビルの交通需要
増加が少なく、良好な運転できる。しかし、ビル内の交
通需要の増加やビル外の環境変化などにより、ビルの利
用状況と納入当初の状況に不整合が生じ、待ち時間が長
いなどの現象が現れてくる。これらビル内の交通需要の
増加やビル外の環境変化などに対して、運転仕様や使い
勝手仕様などの変更をエレベータ管理者に提案し、適正
なエレベータ制御を行うためには、サービス面の定期的
な保守点検、すなわち実態調査が必要不可欠である。
【0004】本発明の目的は、所定期間以上、保守点検
が実施されない場合は保守要求を報知,表示することに
より、また、これがない場合は、エレベータ運転や案内
制御機能の一部の機能制限や機能変更により、エレベー
タ管理者や利用者に異常を知らせ、結果として保守点検
を促すことのできるエレベータ制御装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1,第2,第3および第6の発明では、エレベー
タの運行を制御するエレベータ制御装置で、前記エレベ
ータの保守点検の実施を検出する保守点検検出手段と、
前記エレベータの保守点検を実施した時期からの期間を
計測する期間計測手段と、前記期間計測手段により計測
した期間が所定期間以上であるとき、保守点検を促す報
知手段、またはエレベータの機能の一部を変更する機能
変更手段とを設けた。また、第4および第5の発明で
は、エレベータの運行を制御するエレベータ制御装置
で、遺伝的アルゴリズムを用いて複数の条件でシミュレ
ーションを行うシミュレーション手段と、前記シミュレ
ーション手段により使い勝手仕様を変更したときのシミ
ュレーション結果が、現在の設定されいる仕様に対して
所定値以上の効果があると判断されたときに保守要求信
号を出力する保守要求信号作成手段と、前記保守要求信
号作成手段により保守要求信号が出力されているとき保
守点検を促す報知手段とを設けた。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、群管理制御エレベータを例
に、第1,第2および第3の発明の一実施例を図1ない
し図3を用いて、第4および第5の発明の一実施例を図
1,図4,図5を用いて、第1および第6の発明の一実
施例を図1,図6を用いて説明する。図1は本発明のブ
ロック図である。図1で、1はエレベータ制御装置、2
は群管理制御装置、3は号機制御装置、4は乗りかご、
5はかご呼び釦、6はホール呼び釦、7はホールランタ
ン、8はディスプレイ、9は音声案内装置である。
【0007】図1に示す実施例で、エレベータ機械室に
ある制御装置1は群管理制御装置2と複数の号機制御装
置3から構成されている。エレベータの乗りかご4に
は、かご呼び釦5が設けられており、かご呼び釦5の信
号は号機制御装置3へ入力される。各階の乗り場、例え
ばB1階ないし9階にはホール呼び釦6が設けられてお
り、ここでは群管理制御装置2が直接入力しているが、
他の乗り場案内装置7ないし9と同様に号機制御装置3
を介して群管理制御装置2と信号入出力する構成にする
こともできる。また、同一階に車いす専用ホール呼びや
台車利用ホール呼び,地下駐車場専用ホール呼びを設置
する場合もある。群管理制御装置2は、各号機制御装置
3から通信で送られてくるエレベータの位置,方向,か
ご呼びの状況,かご内の混雑度などを加味して新たに発
生したホール呼びをエレベータ中の1台に割当て、予約
灯信号または割当信号を号機制御装置3に送る。号機制
御装置3はエレベータの走行制御,戸開閉制御を行う
他、群管理制御装置2からの予約灯信号によりホールラ
ンタン7を点灯制御し、行き先階などの運行スケジュー
ル,かご位置などを表示するディスプレイ8や音声案内
装置9からなる乗り場案内装置を制御して、群管理制御
装置2から指令された運行計画や待ち時間に関する案内
を乗り場待ち客に対して行う。
【0008】図2は本発明の構成を群管理制御装置2に
設けた場合の、群管理制御装置2の全体処理を説明する
フローチャートである。
【0009】図2で、ステップS10では、電源が投入
されるとメモリ,入出力装置などの制御信号をイニシャ
ライズする。ステップS20で号機制御装置3からの信
号の入力処理を行い、ステップS30でホール呼び釦6
からのホール呼び信号の入力処理を行う。ステップS4
0では、ステップS20ないしステップS30により得
られた情報からホール呼びを割当てるエレベータを決定
する。ステップS50では、ステップS40で決定した
エレベータの号機制御装置3へ割当て信号の出力処理を
行う。ステップS60では、保守点検を実施した時期か
らの期間が所定期間以上である場合に保守要求信号をセ
ットし、所定期間以内であれば保守要求信号をリセット
する処理を行う。ステップS70では、ステップS60
で出力された保守要求信号に基づき、割当てたホール呼
びに対して、乗り場への予約案内をするかどうかの判定
を行う。これらステップS20ないしS70の処理は、
電源が遮断されるまで繰り返し実行される。
【0010】図3は、第1,第2および第3の発明にお
ける保守要求信号作成処理のフローチャートを示したも
のである。
【0011】図3で、ステップSA10では、運行デー
タ収集用のICカードが接続されているかを判定する。
通常、エレベータ制御装置にはエレベータのかご位置,
ホール呼び,かご呼びなどのデータが時系列に記録する
ためのICカードが接続されている。従って、保守点検
時にこの運行データ収集用ICカードを抜き取り、別の
ICカードを挿入することで再度エレベータの運行デー
タが記録される。このICカードに記録されているエレ
ベータの運行記録を基に、群管理制御エレベータのサー
ビス状況を把握することができる。ステップSA20で
は、運行データ収集用のICカードが新規に挿入された
ものかどうかを判定する。新規に挿入されたICカード
の属性は新規になっている。保守点検の実施により運行
データ収集済みのICカードが抜き取られ、新規のIC
カードが挿入されていれば、ステップSA30でICカ
ードの属性を継続にセットする。尚、ステップSA10
ないしステップSA30では運行データ収集用ICカー
ドの交換をもって保守点検を実施したものとしている
が、これに限るものではない。ステップSA40では、
保守点検を実施した時期からの期間計測用カウンタをリ
セットする。ステップSA20で、ICカードの属性が
継続である場合にはステップSA50で、例えばただ単
に保守点検を実施した時期からの期間を計測する場合に
は、1日1回、期間計測カウンタをインクリメントする
時間、例えば20:00であるかを判定する。ステップ
SA60では、期間計測用カウンタをインクリメントす
る。ステップSA70では保守点検が実施されてから所
定期間以上経過しているか、すなわち期間計測用カウン
タが所定値、例えば期間計測用カウンタを1日毎にイン
クリメントしているので365以上であるかを判定す
る。ステップSA70で所定期間以上保守点検が実施さ
れていない場合は、ステップSA80で保守要求信号を
セットする。またステップSA70で所定期間に満たな
い場合は、ステップSA90で保守要求信号をリセット
する。ステップSA100では、図示しないエレベータ
監視盤にステップSA80またはステップSA90で作
成した保守要求信号を送信する。図示しないエレベータ
監視盤では、送られてきた保守要求信号がセットされて
いる場合には、保守点検を促す報知,表示を行う。ステ
ップSA110では、号機制御装置3へステップSA8
0またはステップSA90で作成した保守要求信号を送
信する。号機制御装置3では、送られてきた保守要求信
号がセットされている場合には、保守点検を促すトラブ
ルコードを出力する。これらステップSA10ないしス
テップSA110の処理により、所定期間以上保守点検
が実施されていない場合には、保守要求信号がセットさ
れ、保守点検を促すことができる。
【0012】上述したように第1,第2および第3の発
明の実施例では、保守要求信号がセットされたとき、報
知手段に保守点検を促す報知,表示する例を説明した
が、エレベータ監視盤に限らず、図1のディスプレイ8
に保守点検の実施を促す表示や、図1の音声案内装置9
により保守点検の実施を促す報知をすることも可能であ
る。尚、保守点検を促す報知手段がない場合には、エレ
ベータ運転や案内制御機能の一部の機能変更によりエレ
ベータ管理者や利用者に異常を知らせ、保守点検を促す
こともできる。例えば、通常、ホール呼び釦が押された
ときはサービス予定のエレベータを即時予約している
が、図3のステップSA80で保守要求信号がセットさ
れたときは予約案内を行わないようにして、利用者に異
常を知らせ、結果として保守点検を促すことができる。
尚、これに限るものではなく、ホール呼び釦が押された
時にホール釦の点灯を遅らせるようにして、エレベータ
の異常を知らせても良い。また、単独エレベータ、また
は2台並設エレベータなどでは、図2のステップS60
の処理を号機制御装置3に設け、例えば図3のステップ
SA10ないしSA30の代わりに診断運転やかご上な
どの保守点検を行ったかを判定するようにすれば良い。
【0013】図4は図1の群管理制御装置2のブロック
図である。
【0014】図4で、号機状態テーブルT01は、エレ
ベータの号機制御装置3から群管理制御装置1に送信さ
れるデータを群・号機伝送プログラムP10を介して受
信し、定期的または変化直後に更新設定する。このデー
タは、交通需要を検出するためのかご内荷重(人数)や
乗降客数等に関する情報,エレベータの位置や速度情
報,ホール案内装置の案内状況,かご呼びの登録状況,
ドアの開閉状況などの入力情報から成る。
【0015】利用情報収集,誤操作検出プログラムP0
1は、時間別にどの様な運行モードで動作しているかを
スケジュールデータテーブルT02を参照してホール呼
び,エレベータ制御テーブル内容や、各かご毎に各階床
における乗降人数検出データをオンラインで一定交通量
収集毎または一定周期毎にサンプリングし、各種交通情
報の学習とシミュレーションによるプログラムとその制
御パラメータの演算のためのデータを収集する。さら
に、案内にない階床のかご呼び釦が操作された時、誤操
作としてカウントし、誤操作確率を求め、データを収集
し、収集したデータを交通情報と利用状況蓄積テーブル
T04に蓄積するプログラムである。
【0016】遺伝的アルゴリズムを用いたシミュレーシ
ョンを行う運転仕様立案プログラムP03は、交通情報
と利用状況蓄積テーブルT04のデータを基に、運転仕
様の無限に近い組合せの中から最良の運転仕様の組合せ
をシミュレーションにより求め、遺伝的アルゴリズムを
用いたシミュレーションによる運転仕様立案テーブルT
08に記録するプログラムである。運転仕様は、平常運
転,急行運転,案内急行運転,管理運転等の運転方式に
加え、ホール呼びの登録制限,ホール呼び割当て方式の
選択,かご呼びの登録制限,戸開閉制御時間の制御等の
エレベータの号機制御の制限のデータから構成されるも
のである。尚、作成される運転仕様は、顧客の要求仕様
により作成された顧客要望データテーブルT03により
制限されるものである。また運転仕様は一つの運転方式
について同時に数種類作成するものとする。尚、顧客要
望データテーブルT03は、図示しない外部に設けた入
力手段により自由に書き換え可能である。
【0017】交通需要判定プログラムP04は、交通情
報と利用状況蓄積テーブルT04により交通需要要素か
ら運転仕様の変更を行うべきか否かを判定し、運転仕様
選択,指令プログラムP08に変更の必要性の有無を知
らせる。運転仕様選択,指令テーブルT11の中には、
平常運転,急行運転,案内急行運転,管理運転等の運転
方式に加え、ホール呼びの登録制限,ホール呼び割当て
方式の選択,かご呼びの登録制限,戸開閉制御時間の制
御等のエレベータの号機制御の制限のデータが入ってお
り、この中から号機制御が直接必要なデータはエレベー
タ制御データテーブルT10に入れる。
【0018】案内方法選択プログラムP05は、運転仕
様選択,指令テーブルT11を読み込み、運転仕様が変
更になったか否かを判定する。変更になった場合には運
転方式に従い案内データを選択する。選択した案内デー
タが前回の同一運転方式時と同様か否かを案内方法来歴
テーブルT06と比較判定し、異なっていた場合はアピ
ール案内を行うように案内データを修正し、同じ場合に
は誤操作確率が所定値(3%)以下になったか否かを判
定し、所定値以下となった場合、アピール案内を行って
いた場合はアピール案内を解除するように案内方法指令
テーブルを変更する。尚、案内方法来歴テーブルT06
は運転方式別に案内モードを設け、それぞれの案内モー
ドのうちから最も近い案内データ,表示時間帯,表示日
の様なデータを表示器別に記憶する構成となっており、
同一運転方式における過去に表示した内容との比較がで
きるものである。これらの処理を行った後、号機状態テ
ーブルT01を含めた案内データを作成し、案内方法設
定テーブルT07に記録する。
【0019】表示・音声制御コード作成プログラムP0
9は案内方法設定テーブルT07のデータに従い、表
示,音声の制御コードを作成し、表示・音声制御コード
テーブルT12へ記録する。
【0020】ホール呼び登録プログラムP02は、ホー
ル呼び釦6で登録された新規ホール呼びを、ホール呼び
登録テーブルT05に登録するもので、ホール呼び割当
てプログラムP07は運転仕様選択,指令テーブルT1
1のホール呼び制限データに従ってホール呼び登録テー
ブルT05に登録された新規ホール呼びを各エレベータ
に割当て、ホール呼び割当てテーブルT09に記録す
る。
【0021】図5は、第4および第5の発明の保守要求
信号作成処理のフローチャートを示したものである。
【0022】図5で、ステップSB10は、遺伝的アル
ゴリズムを用いて使い勝手仕様を変更したシミュレーシ
ョン、例えばエレベータサービス階を変更したシミュレ
ーションを行い、新しい運転プログラムを生成する。ス
テップSB20では、ステップSB10で生成された運
転プログラムと現在設定されている運転プログラムと
で、例えば輸送能力と待ち時間を比較し、所定値以上、
例えば10%以上の効果がある場合には、ステップSB
30で保守要求信号をセットし、10%以上の効果がな
い場合には、ステップSB40で保守要求信号をリセッ
トする。ステップSB50では、ステップSB30また
はステップSB40で作成された保守要求信号を、図示
しないエレベータ監視盤に送信する。図示しないエレベ
ータ監視盤では、送られてきた保守要求信号がセットさ
れている場合には、保守点検を促す報知,表示を行う。
ステップSB60では、ステップSB30またはステッ
プSB40で作成された保守要求信号を号機制御装置3
へ送信する。号機制御装置3では、送られてきた保守要
求信号がセットされている場合には、保守点検を促すト
ラブルコードを出力する。これらステップSB10ない
しステップSB60の処理により、遺伝的アルゴリズム
を用いて使い勝手仕様を変更したシミュレーションを行
い、このシミュレーション結果が現在設定されている仕
様に対して、所定値以上の効果がある場合には、保守要
求信号がセットされ、保守点検を促すことができる。
【0023】また、単独エレベータ、または2台並設エ
レベータなどでは、図4の利用状況収集プログラムP0
1および交通情報と利用状況蓄積テーブルT04などの
学習機能と、保守要求信号作成処理を号機制御装置3に
設け、例えば基準階や分散階の変更がある場合に保守要
求信号を作成するようすることも可能である。
【0024】図6は、第1および第6の発明における保
守要求信号作成処理のフローチャートを示したものであ
る。
【0025】図6で、エレベータの台数を3台とし、保
守要求信号作成処理を図1の群管理制御装置2で行うも
のとする。先ずステップSC10でループ変数K(Kは
号機)の初期設定をする。ステップSC20では、アッ
プリミットスイッチやダウンリミットスイッチの動作,
かご上運転,インジ点検モード,トラブルモニターの取
り出し、走行時間または回数の読み出しなどの保守点検
項目について全て完了しているかを判定する。保守点検
項目が全完していればステップSC40へ、完了してい
なければステップSC30で遠隔診断運転を完了したか
を判定する。ステップSC30で遠隔診断運転が完了し
ていれば、ステップSC40でK号機の期間計測用カウ
ンタをクリアする。またステップSC30で遠隔診断運
転が完了していなければ、ステップSC50で時計が正
常に動作しているかを判定し、時計が動作中であればス
テップSC60で例えば時間が20:00になったかを
判定する。ステップSC60で20時になったならば保
守点検が実施されていないので、ステップSC70でK
号機の期間計測用カウンタをインクリメントする。ステ
ップSC80では、K号機の期間計測用カウンタが所定
値、例えば1日1回、期間計測用カウンタがインクリメ
ントされるとして、365以上であるかを判定する。ス
テップSC80でK号機の期間計測用カウンタが所定値
以上であるか、またはステップSC50で時計信号が異
常,受信されない,更新しないなど、時計が動作中でな
ければ、ステップSC90でK号機の保守要求信号をセ
ットする。またステップSC80でK号機の期間計測用
カウンタが所定値未満であれば、ステップSC100で
K号機の保守要求信号をリセットする。ステップSC110
では、図示しないエレベータ監視盤にステップSC90
またはSC100で作成したK号機の保守要求信号を送
信する。図示しないエレベータ監視盤では、送られてき
た保守要求信号がセットされている場合には、保守点検
を促す報知,表示を行う。ステップSC120では、号
機制御装置にステップSC90またはSC100で作成した
K号機の保守要求信号を送信する。号機制御装置3で
は、送られてきた保守要求信号がセットされている場合
には、保守点検を促すトラブルコードを出力する。ステ
ップSC130ではエレベータ全台数についてステップ
SC20ないしステップSC120の処理が終了したか
を判定し、全台数分終了するまで行う。尚、図6に示す
保守要求信号作成処理を、図1の号機制御装置3で行っ
ても良い。
【0026】
【発明の効果】第1,第2,第3および第6の発明で
は、所定期間以上、保守点検が実施されない場合は、保
守要求を報知,表示することにより、またはエレベータ
運転,案内制御機能の一部の機能制限や機能変更によ
り、エレベータ管理者や利用者に異常を知らせ、結果と
して保守点検を促すことができるので、これによってエ
レベータ構成部品などのハード面の安全性,信頼性を確
保することができ、且つ、ビル内の交通需要の増加やビ
ル外の環境変化などによるサービス性能の低下を防止す
ることができる。また、第4および第5の発明では、遺
伝的アルゴリズムを用いて使い勝手仕様を複数の条件で
シミュレーションして、その結果が現在設定されている
仕様による運転制御より所定値以上の効果があると判断
された場合に、保守要求を促すようにしているので、適
正なエレベータ制御を行うための運転仕様や使い勝手仕
様の変更などの提案、すなわちフィールドコンサルティ
ングの漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図。
【図2】群管理制御装置の全体処理のフローチャート。
【図3】第1,第2および第3の発明における保守要求
信号作成処理のフローチャート。
【図4】群管理制御装置のブロック図。
【図5】第4および第5の発明における保守要求信号作
成処理のフローチャート。
【図6】第1および第6の発明における保守要求信号作
成処理のフローチャート。
【符号の説明】
1…エレベータ制御装置、2…群管理制御装置、3…号
機制御装置、4…乗りかご、5…かご呼び釦、6…ホー
ル呼び釦、7…ホールランタン、8…ディスプレイ、9
…音声案内装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータの運行を制御するエレベータ制
    御装置において、前記エレベータの保守点検の実施を検
    出する保守点検検出手段と、前記エレベータの保守点検
    を実施した時期からの期間を計測する期間計測手段と、
    前記期間計測手段により計測した期間が所定期間以上で
    あるときに保守点検を促す報知手段とを備えたことを特
    徴とするエレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】エレベータの運行を制御するエレベータ制
    御装置において、前記エレベータの保守点検の実施を検
    出する保守点検検出手段と、前記エレベータの保守点検
    を実施した時期からの期間を計測する期間計測手段と、
    前記期間計測手段により計測した期間が所定期間以上で
    あるときにエレベータの機能の一部を変更する機能変更
    手段とを備えたことを特徴とするエレベータの制御装
    置。
  3. 【請求項3】エレベータの運行を制御するエレベータ制
    御装置において、前記エレベータの保守点検の実施を検
    出する保守点検検出手段と、エレベータ走行時間、又は
    走行回数、又はカーライト点灯時間、又は電源投入時
    間、又は単に期間を計測し、前記保守点検検出手段から
    の出力から、所定の利用に達すると保守要求信号を出力
    する保守要求信号作成手段と、この保守要求信号が出力
    されている時にエレベータの機能の一部を変更する機能
    変更手段を備え、保守点検が長期にわたって実施されな
    い時、これをエレベータ管理者に分かる様に構成したこ
    とを特徴とするエレベータの制御装置。
  4. 【請求項4】エレベータの運行を制御するエレベータ制
    御装置において、遺伝的アルゴリズムを用いてシミュレ
    ートするシミュレーション手段と、使い勝手仕様を変更
    して前記シミュレーション手段によりシミュレートし、
    前記シミュレーションの結果が、現在設定されいる仕様
    に対して所定値以上の効果があると判断されたときに保
    守要求信号を出力する保守要求信号作成手段と、前記保
    守要求信号作成手段により保守要求信号が出力されてい
    るとき保守点検を促す報知手段とを備えたことを特徴と
    するエレベータの制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、使い勝手仕様として各
    エレベータのサービス階を制限する仕様を含むエレベー
    タの制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、期間計測手段の故障検
    出手段を備え、異常時保守要求するエレベータの制御装
    置。
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Cited By (4)

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