JPH09240325A - トロリ線 - Google Patents

トロリ線

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JPH09240325A
JPH09240325A JP4981296A JP4981296A JPH09240325A JP H09240325 A JPH09240325 A JP H09240325A JP 4981296 A JP4981296 A JP 4981296A JP 4981296 A JP4981296 A JP 4981296A JP H09240325 A JPH09240325 A JP H09240325A
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JP
Japan
Prior art keywords
wear
trolley wire
wearing
wear limit
width
Prior art date
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Pending
Application number
JP4981296A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Mimura
彰治 味村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP4981296A priority Critical patent/JPH09240325A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗が摩耗限界に達したことを容易に高精度
で検知できるトロリ線を提供する。 【解決手段】 トロリ線11の下半部は断面形状が円形
の大弧面2となっており、この大弧面2に接続するよう
に長手方向に沿って突出部7a及び7bが形成されてい
る。突出部7aが大弧面2の一端に滑らかに繋がってお
り、一方突出部7bが大弧面2の他端に滑らかに繋がっ
ている。突出部7a及び7bの上方には、夫々、溝部3
a及び3bが形成されている。この溝部3は架設時に取
付具でトロリ線11を保持するためのものである。トロ
リ線11の上部には両側の溝部3に接続するように小弧
面4が形成されている。摩耗が進行し、摩耗面5bが摩
耗限界位置6に近づくと、突出部7a及び7bが摩耗し
始めるため、摩耗面5bの幅が急激に増大する。これに
より、摩耗が摩耗限界に達していることを高精度で検知
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架線式電車に給電
するためのトロリ線に関する。
【0002】
【従来の技術】架線式電車用トロリ線は、常に電車等の
パンタグラフ等と摺動しているため、その摺動面が次第
に摩耗する。この摩耗が進行すると、トロリ線の断面積
が減少してトロリ線の強度が減少する。トロリ線は張力
を負荷されることによって架線されているため、強度が
減少すると、この張力に耐えられなくなり、破断する虞
れが生じる。トロリ線の破断が生じると、電車及び線路
に設置された種々の機器に被害が発生する場合がある。
このため、架線張力に所定の安全率を乗じてトロリ線に
必要とされる加重を設定し、この加重に耐えるのに必要
なトロリ線の断面積を算出して摩耗限界量を設定してお
く。そして、この摩耗限界量に達する前に、トロリ線を
交換している。
【0003】従来、トロリ線の摩耗量は、人手によっ
て、マイクロメータ等を使用して測定されていた。この
摩耗量の測定は、列車が走行しない夜間等に短時間で実
施する必要があり、極めて困難な作業であった。このた
め、摩耗が進行するとトロリ線の下面の幅が拡大するこ
とを利用して、摩耗限界量に達したことを光学的に検知
する方法が開発され、一部実用化されている。この検地
方法では、電車の屋根に受光器(テレビカメラ)及び発
光器(レーザ光源)を設置し、運行時間外の時間にこの
電車を走行させ、トロリ線の下面にレーザ光を照射し
て、その反射光を受光器で受光する。摩耗限界量におけ
る受光量(基準値)は予め設定されており、測定された
受光量と基準値とを比較して、トロリ線が摩耗限界量に
達したことを検知する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術には、以下に示す問題点がある。即ち、トロリ
線の下部の断面形状が円形であるため、摩耗面の幅の変
化量が小さく、摩耗限界に達したことを検知することが
困難であるという問題点がある。図5は、従来のトロリ
線を示す断面図である。図5に示すように、トロリ線1
1の下半部には大弧面2が形成されており、この大弧面
2の断面形状は半円形となっている。大弧面2の両側に
は2つの溝部3a及び3bが形成されている。この溝部
3は架設時に取付具により握持される部分であり、この
取付具によりトロリ線11は架設状態に保持される。ト
ロリ線11の上部には両側の溝部3に接続するように小
弧面4が形成されている。
【0005】このようなトロリ線11を架設した直後に
おいては、摩耗が進行するにつれて、摩耗面5aの幅が
増大する。しかし、摩耗が進行し、摩耗面5bのよう
に、摩耗限界位置6に近づくと、大弧面2の断面形状が
円形であるために、摩耗面5bの幅は殆ど変化しなくな
る。断面積が110mm2であるトロリ線11について
この様子を示す。
【0006】図6は、横軸に摩耗長さ(mm)をとり、
縦軸に摩耗面の幅(mm)をとって、両者の関係を示す
グラフ図である。図6に示すように、摩耗が進行する
と、摩耗面の幅の増加率が減少する。通常、摩耗限界位
置6は大弧面2の最下部2aから3乃至6mm上方の位
置に設定されており、特に6mmに設定された場合は、
図6に示すように、摩耗が進行しても、摩耗面の幅が殆
ど変化しない。このように、摩耗の進行に対して摩耗面
の変化量が小さくなった時点で、摩耗が摩耗限界に到達
するため、摩耗限界の検知精度が低下する。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、摩耗が摩耗限界に達したことを容易に高精
度で検知できるトロリ線を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のトロ
リ線は、摩耗限界位置に水平方向に突出する突出部が長
手方向に沿って設けられた断面形状を有することを特徴
とする。
【0009】本発明に係る第2のトロリ線は、摩耗限界
位置に水平方向に割り込み又は凹部が長手方向に沿って
設けられた断面形状を有することを特徴とする。
【0010】本発明に係る第3のトロリ線は、摩耗限界
位置にて摺動面の面積の変化率が増大することを特徴と
する。
【0011】請求項1に係るトロリ線においては、トロ
リ線の周面のうち、摩耗限界位置に長手方向に沿って水
平方向に突出部が設けられている。例えば、このトロリ
線の摩耗面にレーザ光をあて、その反射光を受光し、得
られた受光量から摩耗面の幅を測定する。そうすると、
トロリ線の摩耗が進行して摩耗が摩耗限界に近づいてい
る場合は、摩耗面の幅が急激に大きくなる。このため、
摩耗面の幅の測定値に多少の誤差がある場合でも、摩耗
が摩耗限界に近づいたことを高精度で検知することがで
きる。なお、摩耗面に対する測定手段はレーザ光に限ら
れるものではなく、熱輻射等他の測定手段であってもよ
い。
【0012】このような突出部をトロリ線の長手方向に
沿って2本設けてもよい。このトロリ線を架設する場合
は、2本の突出部が作る平面が水平となるように架設す
る。これにより、2本の突出部は摩耗限界位置と略同一
位置に位置するか、又は摩耗限界位置より下方に位置す
る。このため、トロリ線の摩耗が進行して摩耗が摩耗限
界に近づいた場合に、2本の突出部が略同時に摩耗して
摩耗面の幅が急激に大きくなり、摩耗が摩耗限界に達し
たことを検知することができる。なお、突出部が2本設
けられているため、トロリ線が周方向に傾いて架設され
た場合は、一方の突出部が摩耗限界位置よりも上方に位
置すると共に、他方の突出部は摩耗限界位置よりも下方
に位置する。このようなトロリ線が偏摩耗して、摩耗が
進行した場合でも、他方の突出部が摩耗することによ
り、摩耗面の幅が急激に大きくなり、摩耗が摩耗限界に
近づいたことを検知することができる。
【0013】なお、突出部を1本とした場合は、突出部
を2本とした場合に比して、製造工程が簡略化され、ト
ロリ線の生産性を向上させることができる。
【0014】請求項2に係るトロリ線においては、トロ
リ線の周面のうち、摩耗限界位置に長手方向に沿って水
平方向に割り込み又は凹部が設けられている。このトロ
リ線では、トロリ線の摩耗が進行して摩耗が摩耗限界に
近づくと、摩耗面の幅が急激に減少する。このため、摩
耗面の幅の測定値に多少の誤差がある場合でも、摩耗が
摩耗限界に近づいたことを高精度で検知することができ
る。
【0015】請求項3に係るトロリ線においては、摩耗
が進行して摩耗が摩耗限界に近づいた場合に、摺動面の
面積が大きく変化する。具体的には、上述のように、突
出部を設け、摺動面の面積が急激に増大するようにして
もよい。また、トロリ線の摩耗限界位置近傍に割り込み
又は凹部を設け、摩耗が摩耗限界に近づいた場合に、摺
動面の面積が急激に減少するようにしてもよい。このよ
うに、トロリ線の断面形状を種々の形状とすることによ
って、摩耗限界における摺動面の面積の変化が大きくな
るようにしておく。これにより、摩耗が摩耗限界に近づ
いたことを高精度で検知することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明
の第1実施例に係るトロリ線を示す断面図である。図1
において図5と同一物には同一符号を付してその詳細な
説明は省略する。図1に示すように、トロリ線1aの大
弧面2と溝部3aとの間及び大弧面2と溝部3bとの間
には、夫々、突出部7a及び7bが長手方向に沿って形
成されている。突出部7aと突出部7bとが作る平面は
水平となっている。突出部7aは大弧面2の一端に滑ら
かに繋がっており、一方突出部7bは大弧面2の他端に
滑らかに繋がっている。
【0017】このように構成されたトロリ線1aにおい
て、摩耗が進行し、摩耗面5bが摩耗限界位置6に近づ
くと、突出部7a及び7bが摩耗し始めるため、摩耗面
5bの幅が急激に増大する。これにより、レーザ光等を
照射して、その反射光を受光器で受光した場合に、受光
量が急激に変化するため、摩耗が摩耗限界に達している
ことを高精度で検知することができる。
【0018】なお、本実施例では、2つの突出部7a及
び7bを設けたが、一方の突出部7aのみを設けてもよ
い。この場合でも、摩耗が摩耗限界に達した場合に、摩
耗面5bの幅が急激に増大するため、高精度で摩耗が摩
耗限界に達したことを検知することができる。但し、ト
ロリ線は、トロリ線の架線状況により、偏摩耗すること
があり、摩耗が摩耗限界に達している場合でも、検知さ
れないことがある。図2は傾いて架設されたトロリ線を
示す断面図である。図2に示すように、トロリ線が周方
向に傾いて架設され、突出部7aが摩耗限界位置6より
上方に位置してしまった場合は、摩耗が摩耗限界に達し
た場合でも、突出部7aが摩耗することがない。このた
め、摩耗が摩耗限界に達していることを検知することが
できない。従って、突出部は図1に示すように、トロリ
線1aの両側に2つ設けることが好ましい。
【0019】図3(a)乃至(b)は他の実施例に係る
トロリ線を示す断面図である。図3において図5と同一
物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。図
3(a)に示すトロリ線1bは図1のものとは異なり、
突出部7a及び7bがトロリ線と一体となっておらず、
突出部7a及び7bは、取付治具8a及び8bを介して
トロリ線1bに固定されている。このようなトロリ線に
おいても、摩耗面5bが摩耗限界位置6に近づくと、摩
耗面5bの幅が急激に増大するため、高精度で摩耗が摩
耗限界に達したことを検知することができる。
【0020】また、図3(b)に示すトロリ線1cで
は、トロリ線1aの大弧面2と溝部3との間に、割り込
み9a及び9bが形成されている。割り込み9aと割り
込み9bとが形成する平面は水平となっており、割り込
み9aは大弧面2に対して割り込み9bの反対側に設け
られている。このようなトロリ線1cにおいて、摩耗面
5bが摩耗限界値6に達すると、摩耗面5bの幅が急激
に減少する。この減少を検出することにより、トロリ線
の摩耗が摩耗限界に達したことを検知することができ
る。
【0021】なお、上述の各実施例は、銅又は銅合金ト
ロリ線及び銅被覆鋼トロリ線等に適用することができ
る。
【0022】
【実施例】図1に示す実施例のうち、断面積が110m
2であるものについて説明する。図4は、横軸に摩耗
長さ(mm)をとり、縦軸に摩耗面の幅(mm)をとっ
て、両者の関係を示すグラフ図である。図4に示すよう
に、摩耗が摩耗限界に達すると摩耗面の幅が急激に増大
する。これにより、レーザ光等を照射して、その反射光
を受光器で受光した場合に、受光量が急激に変化するた
め、摩耗が摩耗限界に達していることを高精度で検知す
ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トロリ線の摩耗が摩耗限界に達すると、摩耗面の幅が急
激に変化するので、高精度で摩耗が摩耗限界に達したこ
とを検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るトロリ線を示す断面
図である。
【図2】傾いて架設されたトロリ線を示す断面図であ
る。
【図3】他の実施例に係るトロリ線を示す断面図であ
る。
【図4】横軸に摩耗長さ(mm)をとり、縦軸に摩耗面
の幅(mm)をとって、両者の関係を示すグラフ図であ
る。
【図5】従来のトロリ線を示す断面図である。
【図6】横軸に摩耗長さ(mm)をとり、縦軸に摩耗面
の幅(mm)をとって、両者の関係を示すグラフ図であ
る。
【符号の説明】
1a,1b,1c,11;トロリ線 2;大弧面 2a;最下部 3;溝部 4;小弧面 5a,5b;摩耗面 6;摩耗限界位置 7a,7b;突出部 8a,8b;取付治具 9a,9b;割り込み

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩耗限界位置に水平方向に突出する突出
    部が長手方向に沿って設けられた断面形状を有すること
    を特徴とするトロリ線。
  2. 【請求項2】 摩耗限界位置に水平方向に割り込み又は
    凹部が長手方向に沿って設けられた断面形状を有するこ
    とを特徴とするトロリ線。
  3. 【請求項3】 摩耗の過程において、摩耗限界位置にて
    摺動面の面積の変化率が増大することを特徴とするトロ
    リ線。
JP4981296A 1996-03-07 1996-03-07 トロリ線 Pending JPH09240325A (ja)

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JP4981296A JPH09240325A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 トロリ線

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JP4981296A JPH09240325A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 トロリ線

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JP (1) JPH09240325A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015013490A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 公益財団法人鉄道総合技術研究所 セクションインシュレータ及びその摩耗判定方法
JP2017065414A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 住友電気工業株式会社 トロリ線、及びトロリ線の製造方法
JP2018039462A (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 日立金属株式会社 トロリ線

Cited By (3)

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JP2015013490A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 公益財団法人鉄道総合技術研究所 セクションインシュレータ及びその摩耗判定方法
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