JPH09239751A - 合成樹脂製ブロックの製造方法 - Google Patents
合成樹脂製ブロックの製造方法Info
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- JPH09239751A JPH09239751A JP5156296A JP5156296A JPH09239751A JP H09239751 A JPH09239751 A JP H09239751A JP 5156296 A JP5156296 A JP 5156296A JP 5156296 A JP5156296 A JP 5156296A JP H09239751 A JPH09239751 A JP H09239751A
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Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 衝撃強度に優れ、しかも、製造工程で変形を
生じさせないような合成樹脂製ブロックの製造方法を提
供することを目的とする。 【構成】 押出機により金型に溶融樹脂を注入させた
後、該金型を徐冷して該溶融樹脂を硬化させ、該金型よ
り成形品を取り出す。好ましくは、押出機より取り外さ
れた金型を、0〜40℃の雰囲気温度に放置して徐冷さ
せる。更に、好ましくは、金型の取り外しを、金型内に
溶融樹脂を充填させた後、押出機と金型との接続部
(3)に滞っている溶融樹脂を押し込み用シリンダー
(5)により押し込み、その後、該押し込み用シリンダ
ーの先端部(6)を急冷させてから該押し込み用シリン
ダーを後退させて行う。
生じさせないような合成樹脂製ブロックの製造方法を提
供することを目的とする。 【構成】 押出機により金型に溶融樹脂を注入させた
後、該金型を徐冷して該溶融樹脂を硬化させ、該金型よ
り成形品を取り出す。好ましくは、押出機より取り外さ
れた金型を、0〜40℃の雰囲気温度に放置して徐冷さ
せる。更に、好ましくは、金型の取り外しを、金型内に
溶融樹脂を充填させた後、押出機と金型との接続部
(3)に滞っている溶融樹脂を押し込み用シリンダー
(5)により押し込み、その後、該押し込み用シリンダ
ーの先端部(6)を急冷させてから該押し込み用シリン
ダーを後退させて行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の合成樹脂製ブロックの製
造方法は、従来のコンクリート製ブロックに替わって使
用される合成樹脂製ブロックの製造方法に関するもので
ある。特に車線分離用合成樹脂製ブロックや車両止め用
合成樹脂製ブロックの製造に好適に用いられるものであ
る。
造方法は、従来のコンクリート製ブロックに替わって使
用される合成樹脂製ブロックの製造方法に関するもので
ある。特に車線分離用合成樹脂製ブロックや車両止め用
合成樹脂製ブロックの製造に好適に用いられるものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来、合成樹脂製ブロックは、射出成形方
法や異型押出成形方法等よって製造されていた。しか
し、射出成形方法によって製造させた合成樹脂製ブロッ
クは、金型内に射出された溶融樹脂をできるだけ早く取
り出すために急冷させているので内部歪みを有し、衝撃
強度に劣っていた。更に、急冷時の歪みによって得られ
る成形品に変形が生じていた。又、異型押出成形方法に
よる合成樹脂製ブロックは、ダイより押し出されてから
冷却され、金型によって規制されていない状態で冷却さ
れているので、得られる成形品に変形が生じ易かった。
更に、異型押出成形方法は、成形品の前後両端部を単に
切断させるだけの棒状体には適しているが、成形品の前
後両端部にもある形を付与させるには不適当であった。
尚、従来、異型押出成形方法による成形品の前後両端部
は二次加工によって色々な形に加工されていた。
法や異型押出成形方法等よって製造されていた。しか
し、射出成形方法によって製造させた合成樹脂製ブロッ
クは、金型内に射出された溶融樹脂をできるだけ早く取
り出すために急冷させているので内部歪みを有し、衝撃
強度に劣っていた。更に、急冷時の歪みによって得られ
る成形品に変形が生じていた。又、異型押出成形方法に
よる合成樹脂製ブロックは、ダイより押し出されてから
冷却され、金型によって規制されていない状態で冷却さ
れているので、得られる成形品に変形が生じ易かった。
更に、異型押出成形方法は、成形品の前後両端部を単に
切断させるだけの棒状体には適しているが、成形品の前
後両端部にもある形を付与させるには不適当であった。
尚、従来、異型押出成形方法による成形品の前後両端部
は二次加工によって色々な形に加工されていた。
【0003】特に、車線分離用合成樹脂製ブロックや車
両止め用合成樹脂製ブロックは、自動車が乗り上げても
割れないように衝撃強度に優れた成形品が得られる製造
方法が好ましい。しかも、道路面等に密着して設置でき
るように湾曲等の変形が生じていない成形品が得られる
製造方法が好ましい。尚、車線分離用合成樹脂製ブロッ
クとは、道路の走行車線を分離したり、或は、車道と歩
道を区分したりするのに用いるものである。又、車両止
め用合成樹脂製ブロックとは、駐車場等で、車のタイヤ
の停止位置を規制するのに用いるものである。
両止め用合成樹脂製ブロックは、自動車が乗り上げても
割れないように衝撃強度に優れた成形品が得られる製造
方法が好ましい。しかも、道路面等に密着して設置でき
るように湾曲等の変形が生じていない成形品が得られる
製造方法が好ましい。尚、車線分離用合成樹脂製ブロッ
クとは、道路の走行車線を分離したり、或は、車道と歩
道を区分したりするのに用いるものである。又、車両止
め用合成樹脂製ブロックとは、駐車場等で、車のタイヤ
の停止位置を規制するのに用いるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、衝撃強度に
優れ、しかも、製造工程で変形を生じさせないような合
成樹脂製ブロックの製造方法を提供することを目的とす
るものである。特に、車線分離用合成樹脂製ブロックや
車両止め用合成樹脂製ブロックに適した製造方法を提供
することを目的とするものである。
優れ、しかも、製造工程で変形を生じさせないような合
成樹脂製ブロックの製造方法を提供することを目的とす
るものである。特に、車線分離用合成樹脂製ブロックや
車両止め用合成樹脂製ブロックに適した製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
を解決するために次のような手段を講じた。即ち、押出
機により金型に溶融樹脂を注入させた後、該金型を徐冷
して該溶融樹脂を硬化させ、該金型より成形品を取り出
す。好ましくは、押出機より取り取り外された金型を、
0〜40℃の雰囲気温度に放置して徐冷させる。更に好
ましくは、金型の取り外しが、金型内に溶融樹脂を充填
させた後、押出機と金型との接続部に滞っている溶融樹
脂を押し込み用シリンダーにより押し込み、その後、該
押し込み用シリンダーの先端部を急冷させてから該押し
込み用シリンダーを後退させて行われる。更に、車線分
離用合成樹脂製ブロック、或は、車両止め用合成樹脂製
ブロックを、上記記載のいずれかの方法により製造す
る。
を解決するために次のような手段を講じた。即ち、押出
機により金型に溶融樹脂を注入させた後、該金型を徐冷
して該溶融樹脂を硬化させ、該金型より成形品を取り出
す。好ましくは、押出機より取り取り外された金型を、
0〜40℃の雰囲気温度に放置して徐冷させる。更に好
ましくは、金型の取り外しが、金型内に溶融樹脂を充填
させた後、押出機と金型との接続部に滞っている溶融樹
脂を押し込み用シリンダーにより押し込み、その後、該
押し込み用シリンダーの先端部を急冷させてから該押し
込み用シリンダーを後退させて行われる。更に、車線分
離用合成樹脂製ブロック、或は、車両止め用合成樹脂製
ブロックを、上記記載のいずれかの方法により製造す
る。
【0006】
【発明の実施形態】以下、本発明の合成樹脂製ブロック
の製造方法について、各工程を追って説明する。まず、
押出機により金型に溶融樹脂を注入させる。本発明に用
いられる押出機としては、特に限定されるものではな
く、従来フィルムやシート等の押出成形やパイプ等の異
型押出成形に用いられている押出機を使用することがで
きる。又、本発明に用いられる金型としては、射出成形
用金型のように耐圧性を有し、しかも、冷却装置を備え
ている必要はない。例えば、鉄の塊をくり貫いた金型で
なくても、厚みが5mm程度の鋼板を組み立てる組立式
の金型でも使用することができる。又、一定温度を保持
させるために金型内に冷却水等の配管を設ける必要はな
い。尚、本発明に用いられる金型は、溶融樹脂が注入さ
れた後は、押出機から取り外せるようになっていること
が必要である。又、溶融樹脂が硬化した後は、成形品が
取り出し易いように解体できるものが好ましい。尚、溶
融樹脂の金型への注入は、金型内にほぼ充填させた後
に、多少加圧することが好ましい。そして、溶融樹脂の
注入された金型を、押出機より取り外す。
の製造方法について、各工程を追って説明する。まず、
押出機により金型に溶融樹脂を注入させる。本発明に用
いられる押出機としては、特に限定されるものではな
く、従来フィルムやシート等の押出成形やパイプ等の異
型押出成形に用いられている押出機を使用することがで
きる。又、本発明に用いられる金型としては、射出成形
用金型のように耐圧性を有し、しかも、冷却装置を備え
ている必要はない。例えば、鉄の塊をくり貫いた金型で
なくても、厚みが5mm程度の鋼板を組み立てる組立式
の金型でも使用することができる。又、一定温度を保持
させるために金型内に冷却水等の配管を設ける必要はな
い。尚、本発明に用いられる金型は、溶融樹脂が注入さ
れた後は、押出機から取り外せるようになっていること
が必要である。又、溶融樹脂が硬化した後は、成形品が
取り出し易いように解体できるものが好ましい。尚、溶
融樹脂の金型への注入は、金型内にほぼ充填させた後
に、多少加圧することが好ましい。そして、溶融樹脂の
注入された金型を、押出機より取り外す。
【0007】金型内の溶融樹脂を加圧する方法、及び、
溶融樹脂の注入された金型を取り出す方法としては、特
に限定されるものではないが、図1に示すような各工程
によって行われるのが好ましい。即ち、図1aに示すよ
うに、溶融樹脂(1)を押出機(2)より接続部(3)
を通して金型(4)内に注入させる。次に、図1bに示
すように、押し込み用シリンダー(5)の移動によって
接続部(3)に滞っている溶融樹脂(1)を金型内
(4)に押し込む。更に、図1c(注.押し込み用シリ
ンダー(5)が断面図で示されている。)に示すよう
に、押し込み用シリンダー(5)内に冷却水を流し、押
し込み用シリンダーの先端部(6)を冷却させる。そし
て、図1dに示すように、押し込み用シリンダー(5)
を後退させた後に、接続部(3)と金型(4)とを解離
させる。
溶融樹脂の注入された金型を取り出す方法としては、特
に限定されるものではないが、図1に示すような各工程
によって行われるのが好ましい。即ち、図1aに示すよ
うに、溶融樹脂(1)を押出機(2)より接続部(3)
を通して金型(4)内に注入させる。次に、図1bに示
すように、押し込み用シリンダー(5)の移動によって
接続部(3)に滞っている溶融樹脂(1)を金型内
(4)に押し込む。更に、図1c(注.押し込み用シリ
ンダー(5)が断面図で示されている。)に示すよう
に、押し込み用シリンダー(5)内に冷却水を流し、押
し込み用シリンダーの先端部(6)を冷却させる。そし
て、図1dに示すように、押し込み用シリンダー(5)
を後退させた後に、接続部(3)と金型(4)とを解離
させる。
【0008】接続部に滞っている溶融樹脂を押し込み用
シリンダーによって金型内に押し込むことにより、溶融
樹脂を金型内の隅々まで充填させことができる。又、押
し込み用シリンダーの先端部を冷却させることにより、
押し込み用シリンダーの先端部と金型内の樹脂とが剥離
し、接続部と金型とを容易に解離させることができる。
シリンダーによって金型内に押し込むことにより、溶融
樹脂を金型内の隅々まで充填させことができる。又、押
し込み用シリンダーの先端部を冷却させることにより、
押し込み用シリンダーの先端部と金型内の樹脂とが剥離
し、接続部と金型とを容易に解離させることができる。
【0009】押出機より取り外された金型は、徐冷させ
て金型内の溶融樹脂を硬化させる。徐冷条件としては、
該金型を0〜40℃の雰囲気温度中に放置させて行うの
が好ましい。金型を放置させる雰囲気温度が0℃未満で
は、溶融樹脂が急冷されて得られる成形品の衝撃強度が
低下し易く、又、歪みが生じて変形を生じ易くなる場合
があった。雰囲気温度が40℃を越えると、冷却時間が
長くなり、成形品を取り出すまでの時間が長くかからよ
うになるので生産性が劣るようになる。
て金型内の溶融樹脂を硬化させる。徐冷条件としては、
該金型を0〜40℃の雰囲気温度中に放置させて行うの
が好ましい。金型を放置させる雰囲気温度が0℃未満で
は、溶融樹脂が急冷されて得られる成形品の衝撃強度が
低下し易く、又、歪みが生じて変形を生じ易くなる場合
があった。雰囲気温度が40℃を越えると、冷却時間が
長くなり、成形品を取り出すまでの時間が長くかからよ
うになるので生産性が劣るようになる。
【0010】次に、金型内の溶融樹脂が硬化した後、該
金型より成形品である硬化樹脂を取り出す。成形品を取
り出す時期としては、取り出される成形品の温度が60
℃以下になるまで冷却されてから行うのが好ましい。取
り出される成形品の温度が高いと、取り出してから変形
を生じる場合があるので好ましくない。又、取り出し方
法としては、特に限定されるものではないが、組立式の
金型を解体させてから取り出す方法が容易で好ましい。
金型より成形品である硬化樹脂を取り出す。成形品を取
り出す時期としては、取り出される成形品の温度が60
℃以下になるまで冷却されてから行うのが好ましい。取
り出される成形品の温度が高いと、取り出してから変形
を生じる場合があるので好ましくない。又、取り出し方
法としては、特に限定されるものではないが、組立式の
金型を解体させてから取り出す方法が容易で好ましい。
【0011】本発明の合成樹脂製ブロックの製造方法に
用いられる合成樹脂としては、特に限定されるものでは
なく、汎用の熱可塑性樹脂を用いることができる。例え
ば、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等を用
いることができる。又、これらの樹脂を数種混合して用
いることもできる。更に、フィルムや成形品等を製造す
る際に生じる不適格品等から作られた再生原料等が安価
で好適に用いられる。特に、一般に利用価値の少ないポ
リエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等にエチレン
−酢酸ビニル共重合体やポリアミド樹脂が混入した再生
原料も好適に使用することができる。
用いられる合成樹脂としては、特に限定されるものでは
なく、汎用の熱可塑性樹脂を用いることができる。例え
ば、ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等を用
いることができる。又、これらの樹脂を数種混合して用
いることもできる。更に、フィルムや成形品等を製造す
る際に生じる不適格品等から作られた再生原料等が安価
で好適に用いられる。特に、一般に利用価値の少ないポ
リエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等にエチレン
−酢酸ビニル共重合体やポリアミド樹脂が混入した再生
原料も好適に使用することができる。
【0012】本発明の方法によって製造された車線分離
用合成樹脂製ブロックや車両止め用合成樹脂製ブロック
は、衝撃強度に優れているので、自動車等が乗り上げて
も割れることがなく、しかも、製造工程時での歪みによ
り湾曲等の変形も生じないので、路面等に密着させて設
置することができる等の優れた特性を有している。
用合成樹脂製ブロックや車両止め用合成樹脂製ブロック
は、衝撃強度に優れているので、自動車等が乗り上げて
も割れることがなく、しかも、製造工程時での歪みによ
り湾曲等の変形も生じないので、路面等に密着させて設
置することができる等の優れた特性を有している。
【0013】
【作用】本発明の製造方法は、溶融樹脂を金型内に注入
させた後に徐冷させているので、成形品の内部に歪みが
生ぜず、衝撃強度に優れた合成樹脂製ブロックが得られ
るものと思われる。又、本発明の製造方法は、溶融樹脂
が硬化するまで徐冷させおり、しかも、常温近くまで成
形品を金型内に規制させておけるので、変形のない合成
樹脂製ブロックが得られるものと思われる。
させた後に徐冷させているので、成形品の内部に歪みが
生ぜず、衝撃強度に優れた合成樹脂製ブロックが得られ
るものと思われる。又、本発明の製造方法は、溶融樹脂
が硬化するまで徐冷させおり、しかも、常温近くまで成
形品を金型内に規制させておけるので、変形のない合成
樹脂製ブロックが得られるものと思われる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明の内容を更に具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって制
約されるものでないことは明らかである。 〔実施例1〕エチレン−ブテン−1共重合体(通称、直
鎖状低密度ポリエチレン)(密度:0.915g/cm
3 )60重量%、エチレン−プロピレン−ブテン共重合
体30重量%、更に、エチレン含有量29モル%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン物10重量%が混合され
た再生原料を、65mmφの押出機で押出し、組立式の
金型に溶融樹脂を注入した。尚、組立式の金型は、厚さ
5mmの鋼板を組み立てて形成されており、その内部は
長尺方向の中央部を、長尺方向に垂直に切断した際の断
面が上辺120mm、下辺200mm、そして、高さが
80mmの台形で、しかも、短尺方向の中央部を短尺方
向に垂直に切断した際の断面が、上辺800mm、下辺
1000mm、そして、高さが80mmの台形であっ
た。しかも、該金型は、注入された溶融樹脂が硬化した
後に解体して合成樹脂製ブロックが取り出せるような組
立式であった。更に、該組立式の金型は、前記図1に示
されているような押出機の先端に取り付けられた押し込
み用シリンダーを備えた接続部から容易に取り外せるよ
うになっている。
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって制
約されるものでないことは明らかである。 〔実施例1〕エチレン−ブテン−1共重合体(通称、直
鎖状低密度ポリエチレン)(密度:0.915g/cm
3 )60重量%、エチレン−プロピレン−ブテン共重合
体30重量%、更に、エチレン含有量29モル%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン物10重量%が混合され
た再生原料を、65mmφの押出機で押出し、組立式の
金型に溶融樹脂を注入した。尚、組立式の金型は、厚さ
5mmの鋼板を組み立てて形成されており、その内部は
長尺方向の中央部を、長尺方向に垂直に切断した際の断
面が上辺120mm、下辺200mm、そして、高さが
80mmの台形で、しかも、短尺方向の中央部を短尺方
向に垂直に切断した際の断面が、上辺800mm、下辺
1000mm、そして、高さが80mmの台形であっ
た。しかも、該金型は、注入された溶融樹脂が硬化した
後に解体して合成樹脂製ブロックが取り出せるような組
立式であった。更に、該組立式の金型は、前記図1に示
されているような押出機の先端に取り付けられた押し込
み用シリンダーを備えた接続部から容易に取り外せるよ
うになっている。
【0015】溶融樹脂が該金型に注入された後、前記図
1bに示されているように、押し込み用シリンダーよっ
て接続部に滞っている溶融樹脂を金型内に押し込み、前
記図1cに示されているように、押し込み用シリンダー
内に却水を流し、押し込み用シリンダーの先端部を冷却
させた。そして、前記図1dに示すように、押し込み用
シリンダーを後退させた後に、接続部と金型とを解離さ
せた。取り外された該金型を、20℃の雰囲気中で約5
時間放置して徐冷させた。その後、該金型を解体して合
成樹脂製ブロックを取り出した。
1bに示されているように、押し込み用シリンダーよっ
て接続部に滞っている溶融樹脂を金型内に押し込み、前
記図1cに示されているように、押し込み用シリンダー
内に却水を流し、押し込み用シリンダーの先端部を冷却
させた。そして、前記図1dに示すように、押し込み用
シリンダーを後退させた後に、接続部と金型とを解離さ
せた。取り外された該金型を、20℃の雰囲気中で約5
時間放置して徐冷させた。その後、該金型を解体して合
成樹脂製ブロックを取り出した。
【0016】得られた合成樹脂製ブロックを車線分離用
合成樹脂製ブロックとして用いたが、湾曲等の変形が無
く、路面に密着して設置することができた。しかも、衝
撃強度に優れ、自動車が乗り上げても割れるようなこと
がなかった。
合成樹脂製ブロックとして用いたが、湾曲等の変形が無
く、路面に密着して設置することができた。しかも、衝
撃強度に優れ、自動車が乗り上げても割れるようなこと
がなかった。
【0017】
【効果】本発明の製造方法は、押出機により溶融樹脂を
注入した金型を徐冷すると云う簡単な方法で、衝撃強度
に優れ、しかも、変形の無い合成樹脂製ブロックを得る
ことができる。しかも、本発明の製造方法は、射出成形
用の金型のように耐圧性や冷却装置を有する高価な金型
を用いずとも、簡単な組立式の安価な金型を用いること
ができる。更に、本発明の製造方法によって得られる合
成樹脂製ブロックは、衝撃強度に優れ、しかも、湾曲等
の変形を生じていないので、車線分離用合成樹脂製ブロ
ックや車両止め用合成樹脂製ブロック等の製造に好適で
ある。
注入した金型を徐冷すると云う簡単な方法で、衝撃強度
に優れ、しかも、変形の無い合成樹脂製ブロックを得る
ことができる。しかも、本発明の製造方法は、射出成形
用の金型のように耐圧性や冷却装置を有する高価な金型
を用いずとも、簡単な組立式の安価な金型を用いること
ができる。更に、本発明の製造方法によって得られる合
成樹脂製ブロックは、衝撃強度に優れ、しかも、湾曲等
の変形を生じていないので、車線分離用合成樹脂製ブロ
ックや車両止め用合成樹脂製ブロック等の製造に好適で
ある。
【図1】本発明の合成樹脂製ブロックの製造方法におけ
る金型内の溶融樹脂を加圧する方法、及び、溶融樹脂の
注入された金型を取り出す方法を示す説明図
る金型内の溶融樹脂を加圧する方法、及び、溶融樹脂の
注入された金型を取り出す方法を示す説明図
1.溶融樹脂 2.押出機 3.接続部 4.金型 5.押し込み用シリンダー 6.押し込み用シリンダーの先端部
Claims (5)
- 【請求項1】 押出機により金型に溶融樹脂を注入させ
た後、該金型を徐冷して該溶融樹脂を硬化させ、該金型
より成形品を取り出すことを特徴とする合成樹脂製ブロ
ックの製造方法。 - 【請求項2】 押出機より取り外された金型を、0〜4
0℃の雰囲気温度に放置して徐冷させることを特徴とす
る請求項1記載の合成樹脂製ブロックの製造方法。 - 【請求項3】 金型の取り外しが、金型内に溶融樹脂を
充填させた後、押出機(2)と金型(4)との接続部
(3)に滞っている溶融樹脂(1)を押し込み用シリン
ダー(5)により押し込み、その後、該押し込み用シリ
ンダーの先端部(6)を急冷させてから該押し込み用シ
リンダーを後退させて行われることを特徴とする請求項
1乃至2のいずれかに記載された合成樹脂製ブロックの
製造方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載された
方法によることを特徴とする車線分離用合成樹脂製ブロ
ックの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載された
方法によることを特徴とする車両止め用合成樹脂製ブロ
ックの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5156296A JPH09239751A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 合成樹脂製ブロックの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5156296A JPH09239751A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 合成樹脂製ブロックの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09239751A true JPH09239751A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12890426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5156296A Pending JPH09239751A (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 合成樹脂製ブロックの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09239751A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019176564A1 (ja) * | 2018-03-02 | 2019-09-19 | 株式会社エイ・ティ・エル | 樹脂ブロック製造装置、樹脂ブロック製造方法及び樹脂ブロック |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP5156296A patent/JPH09239751A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019176564A1 (ja) * | 2018-03-02 | 2019-09-19 | 株式会社エイ・ティ・エル | 樹脂ブロック製造装置、樹脂ブロック製造方法及び樹脂ブロック |
US11167447B2 (en) | 2018-03-02 | 2021-11-09 | Atl Co., Ltd. | Resin block production device |
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