JPH09239663A - 研磨用工具 - Google Patents

研磨用工具

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JPH09239663A
JPH09239663A JP7968696A JP7968696A JPH09239663A JP H09239663 A JPH09239663 A JP H09239663A JP 7968696 A JP7968696 A JP 7968696A JP 7968696 A JP7968696 A JP 7968696A JP H09239663 A JPH09239663 A JP H09239663A
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JP
Japan
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nickel
film
thin film
coating
metal chromium
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Pending
Application number
JP7968696A
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English (en)
Inventor
Shiyunji Hakomori
守 駿 二 箱
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SpeedFam Co Ltd
Original Assignee
SpeedFam Co Ltd
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Publication date
Application filed by SpeedFam Co Ltd filed Critical SpeedFam Co Ltd
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニッケルが微細結晶化したりイオン化して母
材から分離又は析出することのない研磨用工具を得る。 【解決手段】 所要の形状を有する母材11の表面に、
研磨用の砥粒12をニッケル被膜13に保持させて固着
すると共に、該ニッケル被膜の上に金属クロム薄膜14
を被設し、且つ該金属クロム薄膜の上にフッ素樹脂から
なる保護被膜16を被設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨用砥石やドレ
ッサーのような研磨用工具に関するものであり、更に詳
しくは、母材上に研磨用の砥粒をニッケル被膜に保持さ
せて固着した研磨用工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】研磨用の砥粒を母材上にニッケル被膜に
保持させて固着したこの種の研磨用工具として、例えば
電着工具が知られている。これは、図4に示すように、
所要の形状に精密加工した鉄等からなる母材1の表面
に、電解メッキ法によりニッケル被膜2を被着し、この
ニッケル被膜2に保持させてダイヤモンド砥粒又はCB
N砥粒3を固着したものである。
【0003】ところがこのように、砥粒をニッケル被膜
に保持させて母材1上に固着した研磨用工具において
は、研磨加工時や修正作業時等に上記ニッケル被膜2が
微細な破片となって母材1から分離したり、研磨剤との
接触によりイオン化するなどして溶出し易いという問題
がある。このため例えば、研磨用工具がドレッサーであ
る場合にそれを用いて研磨パッドを修正すると、ニッケ
ルの微細な破片や溶出物が研磨パッドに付着する。そし
て、修正されたこの研磨パッドで半導体ウエハを研磨す
ると、上記のような破片や溶出物が該ウエハに付着した
り、該ウエハの内部にまで入り込んでしまう。
【0004】そして、上記ウエハの表面に付着した破片
や溶出物はその後の洗浄で除去することができるが、ウ
エハの内部にまで入り込んだものは洗浄によっても除去
することはできず、ウエハが不良品になることが避けら
れなかった。また、上記ニッケル被膜にはピンホールが
でき易く、これができると、その部分から錆が広がって
ニッケルの分離やイオン化が一層促進されることにな
る。更に、上記ニッケル被膜の破壊によって砥粒の脱落
も生じ易くなるため、研磨用工具としての寿命が短いと
いう欠点もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる課題
は、砥粒を保持するニッケル被膜からニッケルが破片や
溶出物となって分離又は溶出することのない研磨用工具
を得ることにある。本発明の他の課題は、砥粒が脱落し
にくく、従って寿命が長い研磨用工具を得ることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の研磨用工具は、所要の形状を有する母材の
表面に、ニッケル被膜に保持させて研磨用の砥粒を固着
すると共に、該ニッケル被膜の上に金属クロム薄膜を被
設し、且つ該金属クロム薄膜の上にフッ素樹脂からなる
保護被膜を被設してなることを特徴とするものである。
本発明の具体的な構成態様によれば、上記金属クロム薄
膜の表面に酸化クロム層が形成されている。
【0007】上記構成を有する研磨用工具は、ニッケル
被膜の上に被設した金属クロム薄膜とフッ素樹脂からな
る保護被膜との被覆作用により、ニッケル被膜からニッ
ケルが微細破片や溶出物となって分離又は溶出するのが
確実に防止される。特に、金属クロム薄膜がニッケル被
膜と非常に強固に結合してこのニッケル被膜を外側から
保護すると同時に、その外側のフッ素樹脂製の保護被膜
が耐食性、耐薬品性、耐摩耗性を示し、これらの性質に
よって上記金属クロム薄膜及びニッケル被膜を保護する
ため、これらの金属クロム薄膜及びニッケル被膜の分離
又は溶出が確実に防止される。また、上記金属クロム薄
膜の表面の酸化クロム層が酸やアルカリに対して不溶性
を示すため、仮に上記保護被膜が一部破壊されてこの酸
化クロム層が露出したとしても、研磨剤によるクロムや
ニッケルの溶出は生じない。更に、砥粒がニッケル被膜
で保持されるだけでなく、金属クロム薄膜及び保護被膜
によっても保持されるため、脱落しにくくなっており、
従って研磨用工具としての寿命が長い。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る研磨用工具の
一実施例を示すもので、この研磨用工具10はドレッサ
ーとして構成され、その形状は全体としてリング状をし
ていて、その表面に砥粒12を固着させた加工用作業面
10aを有し、この作業面10aで平面研磨装置におけ
る研磨パッドや研磨砥石等を修正するものである。しか
しながら、本発明の研磨用工具がこのようなドレッサー
に限定されず、研磨用砥石にも適用できることは言うま
でもないことである。また、その形状も図示のものに限
らず、被加工物に応じて異なることも当然である。
【0009】上記研磨用工具10は、図2に示すよう
に、所要の形状を有する母材11の表面に、ニッケル被
膜13に保持させて研磨用の砥粒12を固着すると共
に、該ニッケル被膜13の上に金属クロム薄膜14を被
設し、且つ該金属クロム薄膜14の上にフッ素樹脂から
なる保護被膜16を被設したもので、上記金属クロム薄
膜14の表面には酸化クロム層14aが形成されてい
る。
【0010】上記母材11には鋼や鉄、アルミ合金、セ
ラミック等が使用される。また、砥粒12としては、ダ
イヤモンド砥粒又はCBN砥粒が使用される。上記母材
11上へのニッケル被膜13による砥粒12の固着は、
該母材が鋼又は鉄あるいはアルミ合金からなる場合は通
常、電解メッキ法により行われるが、この電解メッキ法
はニッケル被膜13の膜厚の均一化にやや難があるた
め、膜厚精度を高める必要がある場合には無電解メッキ
法を用いるのが良い。また、母材がセラミックからなる
場合は無電解メッキ法が用いられる。また、ニッケル被
膜13上への金属クロム薄膜14の被設は、メッキやそ
の他の適宜化学的方法により行うことができ、更に、金
属クロム薄膜14上への保護被膜16の被設は公知のコ
ーティング技術により行われる。
【0011】上記各膜の好ましい厚さは、砥粒12の粒
径によっても異なるが、一般に、ニッケル被膜13の厚
さを粒径の50〜70%とし、その上に2〜3μmの厚
さで金属クロム薄膜14を被設し、更にその上に、砥粒
12が必要量突出する程度の厚さで保護被膜16を被設
するのが良い。しかし、加工対象物によっては各膜の厚
さをこれ以外の関係に設定する場合もある。
【0012】上記各膜の形成に当り、ニッケル被膜13
と金属クロム薄膜14は砥粒12に付着しないが、フッ
素樹脂からなる保護被膜16は砥粒12にも付着する。
従って、図3のように砥粒12上に被着した保護被膜1
6は適宜方法により除去することが必要である。その方
法としては、例えば、加工対象物である研磨パッドや研
磨砥石等と同様の素材からなる除去部材を用意し、それ
を作業面10aに当てて擦り合せるようにしても良い
が、そのまま修正作業又は研磨作業を行うことにより、
実際の加工工程中に加工対象物によって徐々に保護被膜
16を除去するようにしても良い。
【0013】上記構成を有する研磨用工具10を使用し
て例えば研磨パッド等の修正対象物を修正する場合、ニ
ッケル被膜13に被設した金属クロム薄膜14と、該金
属クロム薄膜14上に被設したフッ素樹脂からなる保護
被膜16の被覆作用により、ニッケル被膜13が保護さ
れ、ニッケルが微細な破片となって分離するのが防止さ
れると共に、研磨剤との接触が絶たれてイオン化による
溶出も確実に防止される。
【0014】特に、金属クロム薄膜14がニッケル被膜
13と非常に強固に結合してこのニッケル被膜13を外
側から保護するうえに、その外側のフッ素樹脂製の保護
被膜16が勝れた耐食性、耐薬品性、耐摩耗性を示して
これらの金属クロム薄膜14及びニッケル被膜13を保
護するため、保護効果が非常に高く、この結果、金属ク
ロム薄膜14及びニッケル被膜13の分離又は溶出は確
実に防止される。また、上記金属クロム薄膜14の表面
の酸化クロム層14aが形成されている場合には、この
酸化クロム層14aが酸やアルカリに対して不溶性を示
すため、仮に上記保護被膜16が一部破壊されてこの酸
化クロム層14が露出したとしても、研磨剤によるクロ
ムやニッケルの溶出は生じない。
【0015】更に、砥粒12がニッケル被膜13で保持
されるだけでなく、金属クロム薄膜14及び保護被膜1
6によっても保持されるため、脱落しにくくなってお
り、従って研磨用工具としての寿命が長い。なお、上記
研磨用工具を研磨砥石に適用した場合にも、上記と同様
の効果が得られることは当然である。
【0016】
【発明の効果】このように本発明の研磨用工具によれ
ば、ニッケル被膜の上に被設した金属クロム薄膜とフッ
素樹脂からなる保護被膜との被覆作用により、ニッケル
被膜からニッケルが微細破片や溶出物となって分離又は
溶出するのを確実に防止することができる。また、砥粒
がニッケル被膜と金属クロム薄膜及び保護被膜によって
保持されるため、脱落しにくく、研磨用工具としての寿
命が長い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研磨用工具の一実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】本発明に係る研磨用工具の異なる態様を示す図
1と同様位置での要部拡大断面図である。
【図4】従来の研磨用工具の図2と同様位置での要部拡
大断面図である。
【符号の説明】
10 研磨用工具 11 母材 12 砥粒 13 ニッケル被膜 14 金属クロム薄膜 14a 酸化クロム
層 16 保護被膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要の形状を有する母材の表面に、研磨用
    の砥粒をニッケル被膜に保持させて固着すると共に、該
    ニッケル被膜の上に金属クロム薄膜を被設し、且つ該金
    属クロム薄膜の上にフッ素樹脂からなる保護被膜を被設
    してなることを特徴とする研磨用工具。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の研磨用工具において、上
    記金属クロム薄膜の表面に酸化クロム層が形成されてい
    るもの。
JP7968696A 1996-03-07 1996-03-07 研磨用工具 Pending JPH09239663A (ja)

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JP7968696A JPH09239663A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 研磨用工具

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000127046A (ja) * 1998-10-27 2000-05-09 Noritake Diamond Ind Co Ltd ポリッシャ研磨用電着ドレッサ
JP2007109767A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Mitsubishi Materials Corp Cmpコンディショナおよびその製造方法
JP2013123771A (ja) * 2011-12-14 2013-06-24 D.N.A.メタル株式会社 Cmpパッドコンディショナおよび当該cmpパッドコンディショナの製造方法
JP2014027299A (ja) * 2009-12-15 2014-02-06 Osaka Univ 研磨具及び研磨装置

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Effective date: 20050217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050301

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050705