JPH09237907A - 太陽光発電装置 - Google Patents
太陽光発電装置Info
- Publication number
- JPH09237907A JPH09237907A JP8041763A JP4176396A JPH09237907A JP H09237907 A JPH09237907 A JP H09237907A JP 8041763 A JP8041763 A JP 8041763A JP 4176396 A JP4176396 A JP 4176396A JP H09237907 A JPH09237907 A JP H09237907A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cdte
- junction
- power generation
- generation device
- cadmium telluride
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】二連形太陽光発電装置において、化合物半導体
層を薄膜化し、かつ良好なpn接合を形成する技術を提
供する。 【解決手段】表面近傍にp+n接合を有するシリコン
(Si)結晶ウェハ上に、n+ーテルル化カドミウム
(n+ーCdTe)4、n−テルル化カドミウム(n−
CdTe)5、p−テルル化カドミウム(p−CdT
e)6、p+−テルル化カドミウム(p+−CdTe)7
の薄膜を順次堆積させた。
層を薄膜化し、かつ良好なpn接合を形成する技術を提
供する。 【解決手段】表面近傍にp+n接合を有するシリコン
(Si)結晶ウェハ上に、n+ーテルル化カドミウム
(n+ーCdTe)4、n−テルル化カドミウム(n−
CdTe)5、p−テルル化カドミウム(p−CdT
e)6、p+−テルル化カドミウム(p+−CdTe)7
の薄膜を順次堆積させた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン(Si)
発電セル上に化合物半導体微結晶発電セルを積層した太
陽光発電装置に関するものである。
発電セル上に化合物半導体微結晶発電セルを積層した太
陽光発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでの太陽光発電装置はSi単結
晶、Si多結晶、アモルファスSi等、Si材料で形成
されたpn接合、ヒ化ガリウム(GaAs)、リン化イ
ンジウム(InP)などIII−V族化合物半導体、テル
ル化カドミウム(CdTe)、硫化カドミウム(Cd
S)などII−VI族化合物半導体、セレン化銅インジウム
(CuInSe2)などカルコパイライト系半導体など
のpn接合を用いて製作されてきた。さらに太陽光のス
ペクトル利用範囲を拡げて効率を上昇させるため、異な
る太陽光発電装置を組み合わせることにより二連形(タ
ンデム)太陽光発電装置の開発も行われてきた(参考文
献、第5回高効率太陽電池ワークショップ予稿集、電気
学会半導体電力変換技術委員会主催、H7.7.27〜28、於
長野)。この中で特に二連形太陽光発電装置は高効率の
観点から重要であるが,これまでの二連形装置は主にIII
−V族化合物半導体の異なる組み合わせで形成されるも
の、及びSi太陽光発電装置とアモルファスSiを用い
た装置の組み合わせなど、限られた構造のみが製作され
て来た。
晶、Si多結晶、アモルファスSi等、Si材料で形成
されたpn接合、ヒ化ガリウム(GaAs)、リン化イ
ンジウム(InP)などIII−V族化合物半導体、テル
ル化カドミウム(CdTe)、硫化カドミウム(Cd
S)などII−VI族化合物半導体、セレン化銅インジウム
(CuInSe2)などカルコパイライト系半導体など
のpn接合を用いて製作されてきた。さらに太陽光のス
ペクトル利用範囲を拡げて効率を上昇させるため、異な
る太陽光発電装置を組み合わせることにより二連形(タ
ンデム)太陽光発電装置の開発も行われてきた(参考文
献、第5回高効率太陽電池ワークショップ予稿集、電気
学会半導体電力変換技術委員会主催、H7.7.27〜28、於
長野)。この中で特に二連形太陽光発電装置は高効率の
観点から重要であるが,これまでの二連形装置は主にIII
−V族化合物半導体の異なる組み合わせで形成されるも
の、及びSi太陽光発電装置とアモルファスSiを用い
た装置の組み合わせなど、限られた構造のみが製作され
て来た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】SiとGaAs、ヒ化
アルミニウムガリウム(AlGaAs)を組合わせた二
連構造も製作されたが(文献:白石他;1995年秋季応用
物理学会29aZR6)、SiとGaAs、AlGaAsの間
には格子定数、熱膨張係数に大きな相違があり、このた
め成長したGaAs/Si界面には1010cm2に達す
る高密度の欠陥が発生する。これらの欠陥によってエピ
タキシャル結晶内に生じる転位を減少させるためには、
3〜5μm以上の厚いエピタキシャル膜の成長が不可欠
であった。ところが上述熱膨張率の相違により、成長濃
度から室温に冷却したウェハには”そり”が生じ、この
ため大面積のウェハ製作が困難であった。GaAsやA
lGaAs層の厚さを薄くすればウェハの”そり”の問
題は解決するが、このようにするとGaAs pn接合
はGaAs/Siヘテロ接合近傍に形成されることにな
る。ところがこの領域には上記の転位や粒界が高密度で
存在し、これらが再結合中心として働くため、GaAs
pn接合は短絡されてしまう。このような性質は材料
固有の表面再結合速度の速さに起因するものであり、構
造上の工夫によって回避することは困難である。
アルミニウムガリウム(AlGaAs)を組合わせた二
連構造も製作されたが(文献:白石他;1995年秋季応用
物理学会29aZR6)、SiとGaAs、AlGaAsの間
には格子定数、熱膨張係数に大きな相違があり、このた
め成長したGaAs/Si界面には1010cm2に達す
る高密度の欠陥が発生する。これらの欠陥によってエピ
タキシャル結晶内に生じる転位を減少させるためには、
3〜5μm以上の厚いエピタキシャル膜の成長が不可欠
であった。ところが上述熱膨張率の相違により、成長濃
度から室温に冷却したウェハには”そり”が生じ、この
ため大面積のウェハ製作が困難であった。GaAsやA
lGaAs層の厚さを薄くすればウェハの”そり”の問
題は解決するが、このようにするとGaAs pn接合
はGaAs/Siヘテロ接合近傍に形成されることにな
る。ところがこの領域には上記の転位や粒界が高密度で
存在し、これらが再結合中心として働くため、GaAs
pn接合は短絡されてしまう。このような性質は材料
固有の表面再結合速度の速さに起因するものであり、構
造上の工夫によって回避することは困難である。
【0004】図1はSi pn接合とGaAs pn接合
の組み合わせてによって製作した装置の問題点を示した
ものである。図1で1はn+−Si、2はn−Si、3
はp+−Si、4はn+−GaAs、5はn−GaAs、
6はp−GaAs、7はp+−GaAs、101、10
3はpn接合、102はSi/GaAsヘテロ接合、1
04は転位である。ヘテロ接合102近傍のGaAsに
は高密度の転位が発生し、これらの転位は層の厚さを増
やしていくと減少する傾向があるため、GaAs4の厚
さを3〜5μm以上にすることによって106〜107c
m-2まで低減することができる。この程度の密度になれ
ばpn接合の質を比較的高いレベルに保つことができ
る。しかしGaAsの熱膨張係数がSiに比べて著しく
大きいため、ウェハには図のような曲がりが生じる。こ
のため大面積の基板を用いることができず実用的には利
用できない技術である。もしSi上に成長するGaAs
層を全体で1μm程度に減少させることができればウェ
ハの曲がりはなくなるが、すでに述べたようにGaAs
pn接合の位置がGaAs/Si境界面近くの高転位
密度領域に作らざるを得なくなる。この様子を示したも
のが図2である。図3の105は図1のような構造で作
った太陽光発電装置の出力特性で高い効率が得られるの
に対して図2のような構造では高密度の転位のため出力
特性は106のように著しく劣化してしまう。
の組み合わせてによって製作した装置の問題点を示した
ものである。図1で1はn+−Si、2はn−Si、3
はp+−Si、4はn+−GaAs、5はn−GaAs、
6はp−GaAs、7はp+−GaAs、101、10
3はpn接合、102はSi/GaAsヘテロ接合、1
04は転位である。ヘテロ接合102近傍のGaAsに
は高密度の転位が発生し、これらの転位は層の厚さを増
やしていくと減少する傾向があるため、GaAs4の厚
さを3〜5μm以上にすることによって106〜107c
m-2まで低減することができる。この程度の密度になれ
ばpn接合の質を比較的高いレベルに保つことができ
る。しかしGaAsの熱膨張係数がSiに比べて著しく
大きいため、ウェハには図のような曲がりが生じる。こ
のため大面積の基板を用いることができず実用的には利
用できない技術である。もしSi上に成長するGaAs
層を全体で1μm程度に減少させることができればウェ
ハの曲がりはなくなるが、すでに述べたようにGaAs
pn接合の位置がGaAs/Si境界面近くの高転位
密度領域に作らざるを得なくなる。この様子を示したも
のが図2である。図3の105は図1のような構造で作
った太陽光発電装置の出力特性で高い効率が得られるの
に対して図2のような構造では高密度の転位のため出力
特性は106のように著しく劣化してしまう。
【0005】本発明の目的は、Si太陽光発電装置と化
合物半導体を用いた太陽光発電装置の二連形太陽光発電
装置において、化合物半導体層を薄膜化し、かつ良好な
pn接合を形成する技術を提供することにある。
合物半導体を用いた太陽光発電装置の二連形太陽光発電
装置において、化合物半導体層を薄膜化し、かつ良好な
pn接合を形成する技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来のSiとその上に成
長した薄いGaAsから成る二連形太陽光発電装置の上
記の問題点は、GaAs中の貫通転位や結晶粒界が電気
的に活性な導電チャネルとして働き、pn接合を短絡し
てしまうために生じる。本発明はGaAsやAlGaA
sの代りにCdTeやZnxCd1-xTeを用いることに
よって上記の問題を解決する。CdTe及びZnxCd
1-xTeはGaAsと異なり転位や結晶粒界が電気的に
不活性でpn接合を短絡することがないという特徴があ
る。これはこれらの材料における表面再結合速度が小さ
いことに起因しており、この事実は本発明者らの研究に
よって明らかになったものである。このようにCdTe
やZnCdTeでは転位や結晶粒界が電気的に不活性で
あるため、このような欠陥がpn接合に高密度で存在し
てもpn接合の特性を劣化させず、従って太陽光発電効
率を高いレベルに保つことができる。
長した薄いGaAsから成る二連形太陽光発電装置の上
記の問題点は、GaAs中の貫通転位や結晶粒界が電気
的に活性な導電チャネルとして働き、pn接合を短絡し
てしまうために生じる。本発明はGaAsやAlGaA
sの代りにCdTeやZnxCd1-xTeを用いることに
よって上記の問題を解決する。CdTe及びZnxCd
1-xTeはGaAsと異なり転位や結晶粒界が電気的に
不活性でpn接合を短絡することがないという特徴があ
る。これはこれらの材料における表面再結合速度が小さ
いことに起因しており、この事実は本発明者らの研究に
よって明らかになったものである。このようにCdTe
やZnCdTeでは転位や結晶粒界が電気的に不活性で
あるため、このような欠陥がpn接合に高密度で存在し
てもpn接合の特性を劣化させず、従って太陽光発電効
率を高いレベルに保つことができる。
【0007】この結果、Si太陽光発電装置と二連形を
形成するCdTe太陽光発電装置のpn接合を、CdT
e/Siヘテロ界面から離れた位置に形成する必要がな
くなり、CdTe全体の厚さを1〜2μm以下にするこ
とができる。このため図1に示したようなウェハの曲が
りは回避され、かつCd、Zn、Te等の材料を少量し
か消費しないため、製造コスト低減の上でも大きな意味
を持つ。実際のCdTe層の厚さはCdTe pn接合
における光誘起電流とSi pn接合のそれがほぼ一致
するように決定するがその値はほぼ1μmである。
形成するCdTe太陽光発電装置のpn接合を、CdT
e/Siヘテロ界面から離れた位置に形成する必要がな
くなり、CdTe全体の厚さを1〜2μm以下にするこ
とができる。このため図1に示したようなウェハの曲が
りは回避され、かつCd、Zn、Te等の材料を少量し
か消費しないため、製造コスト低減の上でも大きな意味
を持つ。実際のCdTe層の厚さはCdTe pn接合
における光誘起電流とSi pn接合のそれがほぼ一致
するように決定するがその値はほぼ1μmである。
【0008】
【発明の実施の形態】図4は本発明の一実施形態を示す
もので、1はn+−Si、2はn−Si、3はp+−Si
で、Si結晶ウエハを構成する。4はn+−CdTe、
5はn−CdTe、6はp−CdTe、7はp+−Cd
Teのそれぞれ薄膜で、Si結晶ウエハ上に順次堆積さ
れる。101、103はpn接合、102はCdTe/
Siヘテロ接合、104は転位である。n−InGaP
層4の厚さが薄いため、CdTe発電装置のpn接合1
03は、高密度の転位網104の中に形成される。しか
しCdTeでは電気的に不活性なため、pn接合のリー
ク電流は少なく効率の高い太陽光発電を実現することが
できる。さらにCdTeでは吸収端より短波長側の吸収
係数は大きく(>5×105cm-1)、膜厚1μmでも
十分な効率が得られる。 図4の構造ではn−CdTe
層5のSiとのヘテロ接合側を高い濃度にドーピングし
てn+−CdTeとすることにより、Si発電装置部と
CdTe発電装置部をトンネル効果を利用して結合す
る。図4においてp−CdTe層6をp−ZnxCd1-x
Teで置き換え、xの値をn−CdTe層5とのpn接
合面から表面に沿ってx=0からx=1まで徐々に増加
させ、かつp+−CdTe層7をp+−ZnTe層で置換
することにより、より効率の高い構成をとることもでき
る。
もので、1はn+−Si、2はn−Si、3はp+−Si
で、Si結晶ウエハを構成する。4はn+−CdTe、
5はn−CdTe、6はp−CdTe、7はp+−Cd
Teのそれぞれ薄膜で、Si結晶ウエハ上に順次堆積さ
れる。101、103はpn接合、102はCdTe/
Siヘテロ接合、104は転位である。n−InGaP
層4の厚さが薄いため、CdTe発電装置のpn接合1
03は、高密度の転位網104の中に形成される。しか
しCdTeでは電気的に不活性なため、pn接合のリー
ク電流は少なく効率の高い太陽光発電を実現することが
できる。さらにCdTeでは吸収端より短波長側の吸収
係数は大きく(>5×105cm-1)、膜厚1μmでも
十分な効率が得られる。 図4の構造ではn−CdTe
層5のSiとのヘテロ接合側を高い濃度にドーピングし
てn+−CdTeとすることにより、Si発電装置部と
CdTe発電装置部をトンネル効果を利用して結合す
る。図4においてp−CdTe層6をp−ZnxCd1-x
Teで置き換え、xの値をn−CdTe層5とのpn接
合面から表面に沿ってx=0からx=1まで徐々に増加
させ、かつp+−CdTe層7をp+−ZnTe層で置換
することにより、より効率の高い構成をとることもでき
る。
【0009】二連形の接続にはCdTeの表面が電気的
に不活性であることを利用して薄い金属膜や導電性ガラ
スを用いることができる。
に不活性であることを利用して薄い金属膜や導電性ガラ
スを用いることができる。
【0010】図5は本発明の他の実施形態を示すもの
で、1はn+−Si、2はn−Si、3はp+−Si、4
はn+−CdTe、5はn−CdTe、6はp−CdT
e、7はp+−CdTe、8は光透過性の電気伝導層
で、500Å以下の厚さを持つ金、ニッケル、クロム、
タングステン、チタンのいずれか一種または二種から成
る金属層、または2000Å以下の厚さを持つ酸化イン
ジウム(In2O3)または酸化スズ(SnO2)の一種
からなる導電性ガラス、101、103はpn接合、1
10はCdTe微結晶の結晶粒界である。4〜7のCd
Teは全体として厚さが薄く、かつ金属または酸化物の
上に堆積するため、基板との間にエピタキシャル関係は
成立せず、このためCdTe発電装置のpn接合103
は、高密度の微結晶粒界110の中に形成される。しか
しCdTeでは微結晶粒界は電気的に不活性なため、p
n接合のリーク電流は少なく効率の高い太陽光発電を実
現することができる。太陽光発電効率では、単結晶の8
0%以上に達する。さらにCdTeでは吸収端より短波
長側の吸収係数は大きく(>5×105cm-1)、薄膜
1μmでも充分な効率が得られる。
で、1はn+−Si、2はn−Si、3はp+−Si、4
はn+−CdTe、5はn−CdTe、6はp−CdT
e、7はp+−CdTe、8は光透過性の電気伝導層
で、500Å以下の厚さを持つ金、ニッケル、クロム、
タングステン、チタンのいずれか一種または二種から成
る金属層、または2000Å以下の厚さを持つ酸化イン
ジウム(In2O3)または酸化スズ(SnO2)の一種
からなる導電性ガラス、101、103はpn接合、1
10はCdTe微結晶の結晶粒界である。4〜7のCd
Teは全体として厚さが薄く、かつ金属または酸化物の
上に堆積するため、基板との間にエピタキシャル関係は
成立せず、このためCdTe発電装置のpn接合103
は、高密度の微結晶粒界110の中に形成される。しか
しCdTeでは微結晶粒界は電気的に不活性なため、p
n接合のリーク電流は少なく効率の高い太陽光発電を実
現することができる。太陽光発電効率では、単結晶の8
0%以上に達する。さらにCdTeでは吸収端より短波
長側の吸収係数は大きく(>5×105cm-1)、薄膜
1μmでも充分な効率が得られる。
【0011】図5の構造ではSi発電装置部とCdTe
発電装置部は導電性薄膜によって接続され、高効率を実
現することができる。図5においてp−CdTe層6を
p−ZnxCd1-xTeで置き換え、xの値をn−CdT
e層5とのpn接合面から表面に向かってx=0からx
=1まで徐々に増加させ、かつp+−CdTe層7をp+
−ZnTe層で置換することにより、より効率の高い構
成をとることもできる。
発電装置部は導電性薄膜によって接続され、高効率を実
現することができる。図5においてp−CdTe層6を
p−ZnxCd1-xTeで置き換え、xの値をn−CdT
e層5とのpn接合面から表面に向かってx=0からx
=1まで徐々に増加させ、かつp+−CdTe層7をp+
−ZnTe層で置換することにより、より効率の高い構
成をとることもできる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はCdTe
に生じる転位や微結晶粒界が電気的に不活性であるとの
知見に基づくもので、この結果pn接合の特性は転位や
微結晶粒界の存在によって大きな影響を受けず、薄膜で
高効率の発電が可能になる。このため、Si太陽光発電
装置とのトンネル接合や導電性薄膜を通しての二連化に
よって極めて高い効率を実現することができる。Si
pn接合上に形成されるCdTe pn接合に要する材
料はきわめて少量のため高効率を実現しながらコスト上
昇は最小限に押さえられるという利点もある。
に生じる転位や微結晶粒界が電気的に不活性であるとの
知見に基づくもので、この結果pn接合の特性は転位や
微結晶粒界の存在によって大きな影響を受けず、薄膜で
高効率の発電が可能になる。このため、Si太陽光発電
装置とのトンネル接合や導電性薄膜を通しての二連化に
よって極めて高い効率を実現することができる。Si
pn接合上に形成されるCdTe pn接合に要する材
料はきわめて少量のため高効率を実現しながらコスト上
昇は最小限に押さえられるという利点もある。
【図1】従来のSiとその上に形成されたGaAs二連
形太陽光発電装置の説明図
形太陽光発電装置の説明図
【図2】図2の二連形太陽光発電装置のGaAspn接
合部を薄くした場合の図
合部を薄くした場合の図
【図3】図1と図2の構造で得られるGaAs pn接
合の出力特性を示す図
合の出力特性を示す図
【図4】本発明の一実施形態例を示す図
【図5】本発明の他の実施形態を示す図
1…n+−Si,2…n−Si,3…p+−Si,4…n
+−InGaP,5…n−InGaP,7…p+−InG
aP,101…Siのpn接合,102…GaAs/S
iヘテロ接合面,103…InGaP pn接合,10
4…転位,110…微結晶粒界。
+−InGaP,5…n−InGaP,7…p+−InG
aP,101…Siのpn接合,102…GaAs/S
iヘテロ接合面,103…InGaP pn接合,10
4…転位,110…微結晶粒界。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤口 治樹 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 半導体pn接合を用いた太陽光発電装置
において、 表面近傍にp+n接合を有するシリコン(Si)結晶ウ
ェハ上に、n+−ルル化カドミウム(n+−CdTe)、
n−テルル化カドミウム(n−CdTe)、p−テルル
化カドミウム(p−CdTe)、p+−テルル化カドミ
ウム(p+−CdTe)の薄膜を順次堆積させたことを
特徴とする太陽光発電装置。 - 【請求項2】 半導体pn接合を用いた太陽光発電装置
において、 表面近傍にp+n接合を有するシリコン(Si)結晶ウ
ェハ上に、可視光、近赤外光に対して十分な透過性を有
する電気伝導層、n+−テルル化カドミウム(n+−Cd
Te)、n−テルル化カドミウム(n−CdTe)、p
−テルル化カドミウム(p−CdTe)、p+−テルル
化カドミウム(p+−CdTe)の薄膜を順次堆積させ
たことを特徴とする太陽光発電装置。 - 【請求項3】 上記テルル化カドミウム(CdTe)層
全体の厚さを1μm以下とすることを特徴とする請求項
1または2に記載の太陽光発電装置。 - 【請求項4】 上記p−CdTe及びp+−CdTeを
それぞれp−テルル化亜鉛カドミウム(ZnxCd1-xT
e)及びp+−テルル化亜鉛カドミウム(p+−ZnxC
d1-xTe)(0≦x<1)とすることを特徴とする請
求項1乃至3のいずれかに記載の太陽光発電装置。 - 【請求項5】 上記可視光、近赤外光に対して十分な透
過性をもつ電気伝導層が、500Å以下の厚さを持つ
金、ニッケル、クロム、チタン、タングステンのいずれ
か一種または二種からなる金属層であることを特徴とす
る請求項2に記載の太陽光発電装置。 - 【請求項6】 上記電気伝導層が、2000Å以下の厚
さを持つ導電性酸化インジウム(In2O3)、酸化スズ
(SnO2)のいずれか一種からなる酸化物導電層であ
ることを特徴とする請求項2に記載の太陽光発電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8041763A JPH09237907A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 太陽光発電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8041763A JPH09237907A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 太陽光発電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09237907A true JPH09237907A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12617452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8041763A Pending JPH09237907A (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 太陽光発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09237907A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005060011A1 (ja) * | 2003-12-16 | 2005-06-30 | National University Corporation Shizuoka University | 広域エネルギーレンジ放射線検出器及び製造方法 |
JP2008532321A (ja) * | 2005-03-01 | 2008-08-14 | ジョージア テック リサーチ コーポレイション | 三次元多接合光起電力装置 |
WO2011072269A2 (en) * | 2009-12-10 | 2011-06-16 | Uriel Solar Inc. | HIGH POWER EFFICIENCY POLYCRYSTALLINE CdTe THIN FILM SEMICONDUCTOR PHOTOVOLTAIC CELL STRUCTURES FOR USE IN SOLAR ELECTRICITY GENERATION |
WO2011036458A3 (en) * | 2009-09-24 | 2011-06-23 | Qinetiq Limited | Improved photocell |
US8298856B2 (en) | 2008-07-17 | 2012-10-30 | Uriel Solar, Inc. | Polycrystalline CDTE thin film semiconductor photovoltaic cell structures for use in solar electricity generation |
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