JPH09237610A - 管球,ハロゲン電球,放電ランプ,反射鏡付電球および照明器具 - Google Patents

管球,ハロゲン電球,放電ランプ,反射鏡付電球および照明器具

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JPH09237610A
JPH09237610A JP4389296A JP4389296A JPH09237610A JP H09237610 A JPH09237610 A JP H09237610A JP 4389296 A JP4389296 A JP 4389296A JP 4389296 A JP4389296 A JP 4389296A JP H09237610 A JPH09237610 A JP H09237610A
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JP
Japan
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halogen
bulb
lead wire
chrome layer
airtight container
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JP4389296A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Watanabe
力 渡辺
Mikio Matsuda
幹男 松田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】モリブデン箔にインナー,アウターリード線を
容易確実かつ安価に固着することができ、歩留りの高い
管球,ハロゲン電球,放電ランプ,反射鏡付電球および
照明装置を提供する。 【解決手段】一端部に圧潰封止部13を有する透光性バ
ルブ12と;このバルブ12内に軸に沿って配設されて
発光させるフィラメント18と;圧潰封止部13に埋設
されたモリブデン箔21,22と;モリブデン箔21,
22の表面に形成されたクロム層27と;一端がフィラ
メント18に接続されると共に他端がクロム層27の上
面に配設されて接続されたインナーリード線19,20
と;クロム層27の上面に配設されて接続されたアウタ
ーリード線23,24と;を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気密容器の封止部
に金属箔を有する管球,ハロゲン電球,放電ランプ,反
射鏡付電球および照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のハロゲン電球はその石英
バルブ内のフィラメントに接続されたインナーリード線
を金属箔であるモリブデン(Mo)箔を介してアウター
リード線に接続し、このモリブデン箔を、石英製バルブ
の端部を圧潰してなる圧潰封止部に埋設して気密に封止
し、アウターリード線の先端部をバルブ外に気密に延出
させて受電するようになっている。
【0003】このモリブデン箔は、石英製バルブと熱膨
張係数が近いうえに、所要の平面積を有する箔形状であ
るために封止面積の拡大を図ることができるので、熱膨
張係数の相違に起因するリード線封止部の亀裂を防止し
得ると共に、その気密性を高めることができるという理
由により設けられている。
【0004】ところで、モリブデン箔にはインナー,ア
ウターリード線を抵抗溶接によりそれぞれ固着して接続
しているが、これらリード線とモリブデン箔は共に高融
点金属であるために抵抗溶接が困難である。
【0005】そこで、従来では図6に示すようにモリブ
デン箔1と、インナーまたはアウターリード線2との間
に、低融点で化学的に安定な白金(Pt)3を、線状や
箔状等の形状で中間材として介在させて抵抗溶接してい
る。
【0006】これによれば、抵抗溶接時に低融点の白金
が溶融してモリブデン箔1とインナー,アウターリード
線2に拡散して溶着されるので、低温度での抵抗溶接が
可能であり、容易かつ確実に溶接することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のハロゲン管球では、白金3が細い線材である
ために、モリブデン箔1とインナー,アウターリード線
2との間に介在させ、的確に位置決めすることが容易で
はなく、溶接不良が発生し、歩留りが低いという課題が
ある。
【0008】そこで、モリブデン箔1の外面を白金によ
り被覆することが考えられるが、インナー,アウターリ
ード線2を接続せしめるモリブデン箔1の両端のみに選
択的に被着することは困難であるので、モリブデン箔1
のほぼ全外面に白金をコーティングすることになる。
【0009】しかし、モリブデン箔1のほぼ全外面が石
英製バルブの圧潰封止部にほぼ全面的に密着するので、
圧潰封止部の圧潰(ピンチ)時の高温加熱により白金3
被膜が溶融して蒸発し、気泡が発生するので、圧潰封止
部の気密性が低下する。
【0010】さらに、インナー,アウターリード線溶接
部の白金も軟化するので、圧潰封止部の圧潰(ピンチ)
時の衝撃により、これらリード線2がモリブデン箔1か
ら剥離して外れてしまい、やはり歩留りを低下せしめる
という問題がある。
【0011】一方、特開平2−267850号公報に
は、モリブデン箔のインナーまたはアウターリード線を
接続すべき箇所に、クロム等をイオン注入する方法が記
載されているが、これでは大規模で高価なイオン注入設
備が必要であり、そのために、コストアップを招くとい
う課題がある。
【0012】そこで本発明の目的は、モリブデン箔にリ
ード線を容易確実かつ安価に固着することができ、歩留
りの高い管球,,ハロゲン電球,放電ランプ,反射鏡付
電球および照明装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、一端部に封止部を有する透光性気密容器と;この気
密容器内に軸に沿って配設されて発光させる手段と;封
止部に埋設された金属箔と;金属箔の表面に形成された
クロム層と;一端が発光手段に接続されると共に他端が
クロム層の上面に配設されて接続されたインナーリード
線と;クロム層の上面に配設されて接続されたアウター
リード線と;を具備していることを特徴とする。
【0014】本請求項および以下の請求項において、発
光作動手段とはフィラメントや電極であり、管球は、白
熱電球(ハロゲン電球を含む)および放電ランプのいず
れでもよく、気密容器(バルブ)は石英ガラス,硬質ガ
ラス,セラミックス等である。
【0015】また、片端封止構造または両端封止構造の
いずれであってもよく、したがって片口金型または両口
金型のいずれでもよい。
【0016】請求項1の管球によれば、クロム(Cr)
の融点が白金(Pt)よりも約100℃程度高いので、
このクロムを仮にモリブデン箔のほぼ全外面にコーティ
ングした場合でも、圧潰封止部の圧潰時の加熱によっ
て、このクロムが溶融して蒸発して気泡を発生させるこ
とが殆どない。このために、圧潰封止部の気密性を高め
ることができる。
【0017】また、クロムの融点はモリブデン箔と例え
ばタングステン製のインナーまたはアウターリード線の
融点よりも低いので、これらリード線とモリブデン箔と
の抵抗溶接時にクロム層が溶融し、拡散してモリブデン
箔に各リード線を固着することができる。
【0018】したがって、クロム層が細い線材ではな
く、モリブデン箔上で所要の平面積を持っているので、
各リード線を各クロム層上に容易に位置決めることがで
きるうえに、各リード線の固着接続を的確かつ確実に行
なうことができるので、歩留りを向上させることができ
る。
【0019】さらに、クロム層はコーティングによりモ
リブデン箔の外面に形成され、大規模で高価なイオン注
入設備を使用しないので、コスト低減を図ることができ
る。なお、モリブデン箔とインナーリード線との接続部
にはクロム層を必ずしも形成しなくてもよいが、アウタ
ーリード線接続部にはクロム層を必ず形成する。
【0020】請求項2の発明は、一端部に封止部を有す
る透光性気密容器と;気密容器内に封入されたハロゲン
と;この気密容器内に配設されたフィラメントと;封止
部に埋設された金属箔と;金属箔の表面に形成されたク
ロム層と;一端がフィラメントに接続されると共に他端
がクロム層の上面に配設されて接続されたインナーリー
ド線と;クロム層の上面に配設されて接続されたアウタ
ーリード線と;を具備していることを特徴とする。
【0021】請求項2のハロゲン電球によれば、請求項
1の発明と同一のクロム層を有するので、請求項1の発
明とほぼ同様の作用効果を有する。
【0022】請求項3の発明は、一端部に封止部を有す
る透光性気密容器と;気密容器に封入された放電媒体
と;この気密容器内に対向配置された一対の電極と;封
止部に埋設された金属箔と;金属箔の表面に形成された
クロム層と;一端が各電極に接続されると共に他端がク
ロム層の上面に配設されて接続された電極軸と;クロム
層の上面に配設されて接続された外部リード線と;を具
備していることを特徴とする。
【0023】請求項3の放電ランプによれば、請求項1
の発明と同一のクロム層を有するので、請求項1の発明
とほぼ同様の作用効果を有する。
【0024】請求項4の発明は、クロム層は0.5〜2
μの厚さを有することを特徴とする。
【0025】請求項4のハロゲン電球によれば、クロム
層の膜厚が0.5〜2μであるので、クロム層の膜厚が
0.5μ未満であるときに、膜厚が薄過ぎてモリブデン
箔から剥離し易くなる不具合と、2μを超えるときに、
厚過ぎてクロム層に亀裂が発生し易くなる不具合とを未
然に防止することができる。
【0026】請求項5の発明は、金属箔がモリブデン箔
であり、クロム層は、クロム箔をモリブデン箔の外面に
抵抗溶接により被着されてなることを特徴とする。
【0027】請求項5のハロゲン電球によれば、クロム
の融点はモリブデンよりも低いので、抵抗溶接によりク
ロムをモリブデン箔に容易かつ確実に固着することがで
きる。また、大規模で高価なイオン注入設備を使用しな
いので、コスト低減を図ることができる。
【0028】請求項6の発明は、請求項2,4,5のい
ずれか一記載のハロゲン電球と;ハロゲン電球に光学的
に対向させて配設されるとともに、固定されている反射
鏡と;を具備していることを特徴とする。
【0029】請求項7の発明は、請求項2,4,5のい
ずれか一記載のハロゲン電球と;ソケットを有する器具
本体と;ハロゲン電球に光学的に対向させて配設された
反射体と;を具備していることを特徴とする。
【0030】請求項6の反射鏡付電球、請求項7の照明
器具は、いずれも請求項2,4,5のいずれか一の発明
を含むので、これらとほぼ同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本発
明の実施形態を説明する。なお、図1〜図5中、同一ま
たは相当部分には同一符号を付している。
【0032】図1は本発明の第1の実施形態である片封
止形ハロゲン電球を一部縦断面で示す正面図であり、こ
の図において、片封止形のハロゲン電球11は石英ガラ
ス製の気密容器であるバルブ12の一端部を径方向に圧
潰して偏平な圧潰封止部13を一体に形成している。こ
の封止部13には円筒部14を連続して形成し、さらに
この円筒部14には楕円球部15を連続して一体に連成
している。楕円球部15の頂端(図1では左端)には、
排気管を封止切りして残った細管部16を一体に連成し
ている。
【0033】バルブ12の外面(内面でも可)には可視
光透過赤外線反射膜17を形成している。赤外線反射膜
17は、酸化チタン(TiO2 ),酸化タンタル(Ta
2 5 ),酸化ジルコニウム(ZrO2 ),硫化亜鉛
(ZnS)などの少なくとも1種からなる高屈折率層
と、酸化ケイ素(シリカ=SiO2 )、ふっ化マグネシ
ウム(MgF2 )などからなる低屈折率層を交互に積層
し、合計6〜80層の多層膜として構成されたものであ
り、このような多層積層膜は多層干渉作用により赤外線
を反射する一方、可視光を透過する作用を奏する。
【0034】バルブ12内には、コイルフィラメント1
8を収容している。コイルフィラメント18は、タング
ステンワイヤにより単コイル,二重コイルまたはトリプ
ルコイルに形成されている。
【0035】コイルフィラメント18は、例えばタング
ステン製の一対のインナーリード線19,20間に架設
されている。これらインナーリード線19,20は、そ
の各基端部を圧潰封止部13内に埋設された一対のモリ
ブデン(Mo)箔21,22の図1中左端部に接続する
一方、各先端部をバルブの円筒部14を通って楕円球部
15に導かれている。これら一対のインナーリード線1
9,20の途中はブリッジガラス14aにより支持され
ている。
【0036】一方のインナーリード線19の先端はコイ
ルフィラメント18の一端(図1中右端)に係止されて
いる。
【0037】他方のインナーリード線20は細管部16
に差し込まれた係止部16aを有している。したがっ
て、他方のインナーリード線20は係止部16aにより
細管部16aに係止されている。そして、このインナー
リード線20は係止部16aからさらにコイルフィラメ
ント18の他端に向って延びており、この先端がコイル
フィラメント18の他端に係止されている。これによ
り、コイルフィラメント18の両端は各インナーリード
線19,20に機械的および電気的に接続されている。
【0038】そして、図1,2に示すように圧潰封止部
13に埋設され、気密に封着された一対のモリブデン箔
21,22の図中左端部にインナーリード線19,20
の各右端部を固着する一方、モリブデン箔21,22の
右端部にはタングステン製の一対のアウターリード線2
3,24を接続している。一方のアウターリード線23
の先端部は口金25のねじ込み形口金シェル25aの内
面に固着され、他方のアウターリード線24の先端部は
口金25のアイレット端子25bの内面に固着されてい
る。
【0039】口金25はバルブ12の圧潰封止端部13
に外嵌固着されたセラミックス製やプラスチック製等の
絶縁ベース26の外周に外嵌固着されている。
【0040】そして、図2に示すように各モリブデン箔
21,22は一対のインナーリード線19,20と、一
対のアウターリード線23,24とをそれぞれ固着せし
めて電気的にも接続せしめる各接続端部、つまり、長手
方向両端部の外面に、クロム(Cr)層27をそれぞれ
コーティングしている。
【0041】クロム(Cr)は融点が約1890℃であ
り、モリブデン(Mo)の2630℃とタングステン
(W)の3410℃よりも低いが、白金(Pt)の17
80℃よりも約100℃高い。図3に示すように各クロ
ム層27は0.5〜2μのいずれかの厚さのクロム箔
を、各モリブデン箔21,22の外面に抵抗溶接により
固着している。
【0042】次に、このような構成の片封止形ハロゲン
電球11の作用について説明する。
【0043】図示しない電源側のソケットに、このハロ
ゲン電球11の口金25をねじ込んで電源をオンする
と、ねじ込み形口金シェル25aとアイレット端子25
bを通じて一対のアウターリード線23,24に電源電
圧が加えられる。このため、一対のモリブデン箔21,
22と一対のインナーリード線19,20を介してコイ
ルフィメント18に電流が流れ、コイルフィラメント1
8が発光する。この光は周囲に放射され、バルブ楕円球
部15を透過して外部に放射される。そして、この光が
楕円球部15の外面の赤外線反射膜17を透過する時に
可視光が透過される一方、赤外線は反射される。
【0044】赤外線反射膜17で反射された赤外線はバ
ルブ12内に戻される。この帰還した赤外線はフィラメ
ント18を加熱するので、フィラメント18自身の発熱
による赤外線エネルギーと帰還赤外線による赤外線エネ
ルギーが共同して赤外線エネルギーの総和となる。この
ように赤外線反射膜17で反射された帰還赤外線を有効
に活用することができるから、効率に優れたハロゲン電
球11を提供することができる。
【0045】そして、このハロゲン電球11では、各モ
リブデン箔21,22に、各インナーリード線19,2
0と各アウターリード線23,24とを抵抗溶接により
固着するので、そのジュール熱により各クロム層27を
溶融して各モリブデン箔21,22に各リード線19,
20、23,24を確実に固着することができる。この
ために、各モリブデン箔21,22からの各リード線1
9,20、23,24の剥落を防止することができ、ラ
ンプ製造上の歩留りを向上させることができる。
【0046】各クロム層27は細い線材ではなく、モリ
ブデン箔21,22上で所要の平面積を有するので、モ
リブデン箔21,22上での各リード線19,20、2
3,24の載置が容易である。このために、各リード線
19,20、23,24の位置決めを容易かつ的確に行
なうことができるので、位置決め精度を高めることがで
きると共に、この位置決め工程を機械化して量産性を高
めることができる。
【0047】また、各クロム層27は圧潰封止部13の
形成時の加熱によっては、白金のように溶融して蒸発
し、気泡を発生させることがないので、圧潰封止部13
の気密性を高めることができる。
【0048】ところで、各クロム層27の膜厚が0.5
μ未満の場合は薄過ぎるために箔切れや各モリブデン箔
21,22からの剥離を生じ、逆に2μを超える場合は
厚過ぎるために亀裂が発生するが、本実施形態ではクロ
ム層27の厚さを0.5〜2μに設定しているので、か
かる不具合を未然に防止し、歩留りを高めることができ
る。
【0049】また、各クロム層27は各モリブデン箔2
1,22の外面にクロム箔を抵抗溶接により固着してな
るので、大規模で高価なイオン注入設備を使用する必要
がない。このために、クロム層27を容易に形成するこ
とができるうえに、コスト低減を図ることができる。な
お、本発明は放電媒体を封入した気密容器(バルブ)内
に一対の電極を対向した放電ランプにも適用することが
できる。
【0050】図4は本発明の第2実施形態に係る反射鏡
付電球31の一部切欠正面図であり、この反射鏡付電球
31は上記したハロゲン電球11に、例えばラッパ状の
反射鏡32を装着した点に特徴がある。
【0051】つまり、ハロゲン電球11を、その口金2
5が反射鏡32の円筒部32a内の挿通孔を同心状に挿
通して外方に突出した状態で、円筒部32a内にセメン
ト等の接着剤33を充填してハロゲン電球11の絶縁ベ
ース26を円筒部32a内に固着している。
【0052】反射鏡32はガラスや金属,樹脂などから
なり、この内面にはアルミニウムなどを蒸着して反射面
32bに形成してもよいが、高屈折率層と低屈折率層と
を交互に積層した多層干渉膜により可視光を反射する一
方、赤外線を透過する可視光反射膜により形成してもよ
い。この反射鏡付電球31によれば、歩留りが良好で安
価なハロゲン電球11を組み込んでいるので、コスト低
減を図ることができる。
【0053】図5は本発明の第3の実施形態に係る照明
器具の構成図であり、この照明器具41は上記ハロゲン
電球11と、これからの光を反射する反射面42aを内
面に形成している反射鏡42と、ハロゲン電球11の口
金25を着脱自在にねじ込ませて給電するソケット43
と、このソケット43を支持すると共に、反射鏡42を
収容する照明器具本体44とを具備している。
【0054】この照明器具41としても、歩留りが良好
で安価なハロゲン電球11を組み込んでいるので、コス
ト低減を図ることができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本願の請求項1の発
明は、モリブデン箔の外面にコーティングしたクロム
(Cr)の融点が白金(Pt)よりも約100℃程度高
いので、このクロムを仮にモリブデン箔のほぼ全外面に
コーティングした場合でも、圧潰封止部の圧潰時の加熱
によって、このクロムが溶融して蒸発して気泡を発生さ
せることが殆どない。このために、圧潰封止部の気密性
を高めることができる。
【0056】また、クロムの融点はモリブデン箔と例え
ばタングステン製のインナーまたはアウターリード線の
融点よりも低いので、これらリード線とモリブデン箔と
の抵抗溶接時にクロム層が溶融し、拡散してモリブデン
箔に各リード線を確実に固着することができる。
【0057】したがって、クロム層が細い線材ではな
く、モリブデン箔上で所要の平面積を持っているので、
各リード線を各クロム層上に容易に位置決めることがで
きるうえに、各リード線の固着接続を的確かつ確実に行
なうことができるので、歩留りを向上させることができ
る。
【0058】さらに、クロム層はコーティングによりモ
リブデン箔の外面に形成され、大規模で高価なイオン注
入設備を使用しないので、コスト低減を図ることができ
る。なお、モリブデン箔とインナーリード線との接続部
にはクロム層を必ずしも形成しなくてもよいが、アウタ
ーリード線接続部にはクロム層を必ず形成する。
【0059】請求項2のハロゲン電球と請求項3の放電
ランプは、請求項1の発明と同一のクロム層を有するの
で、この請求項1の発明とほぼ同様の作用効果を有す
る。
【0060】請求項4の発明は、クロム層の膜厚が0.
5〜2μであるので、クロム層の膜厚が0.5μ未満で
あるときに、膜厚が薄過ぎてモリブデン箔から剥離し易
くなる不具合と、2μを超えるときに、厚過ぎてクロム
層に亀裂が発生し易くなる不具合とを未然に防止するこ
とができる。
【0061】請求項5の発明は、クロムの融点はモリブ
デンよりも低いので、抵抗溶接によりクロムをモリブデ
ン箔に容易かつ確実に固着することができる。また、大
規模で高価なイオン注入設備を使用しないので、コスト
低減を図ることができる。
【0062】請求項6の反射鏡付電球、同7の照明器具
は請求項2,4,5のいずれか一の発明を含むので、こ
れらとほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るハロゲン電極の
一部を縦断面で示す正面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図2の III−III 線切断部の端面図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る反射鏡付電球の
一部切欠正面図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る照明器具の一部
切欠正面図。
【図6】従来のハロゲン電球におけるモリブデン箔と、
インナーまたはアウターリード線との接続部の断面図。
【符号の説明】
11 ハロゲン電球 12 バルブ(気密容器) 13 圧潰封止部 14 バルブ円筒部 15 バルブ楕円球部 16 バルブ細管部 17 赤外線反射膜 18 コイルフィラメント 19,20 一対のインナーリード線 21,22 一対のモリブデン箔 23,24 一対のアウターリード線 25 口金 25a ねじ込み形口金シェル 25b アイレット端子 26 絶縁ベース 31 反射鏡付電球 32 反射鏡 32a 反射鏡円筒部 32b 反射鏡内面 33 接着剤 41 照明装置 43 ソケット 44 照明器具

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部に封止部を有する透光性気密容器
    と;この気密容器内に配設された発光作動手段と;封止
    部に埋設された金属箔と;金属箔の表面に形成されたク
    ロム層と;一端が発光作動手段に接続されると共に他端
    がクロム層の上面に配設されて接続されたインナーリー
    ド線と;クロム層の上面に配設されて接続されたアウタ
    ーリード線と;を具備していることを特徴とする管球。
  2. 【請求項2】 一端部に封止部を有する透光性気密容器
    と;気密容器内に封入されたハロゲンと;この気密容器
    内に配設されたフィラメントと;封止部に埋設された金
    属箔と;金属箔の表面に形成されたクロム層と;一端が
    フィラメントに接続されると共に他端がクロム層の上面
    に配設されて接続されたインナーリード線と;クロム層
    の上面に配設されて接続されたアウターリード線と;を
    具備していることを特徴とするハロゲン電球。
  3. 【請求項3】 一端部に封止部を有する透光性気密容器
    と;気密容器に封入された放電媒体と;この気密容器内
    に対向配置された一対の電極と;封止部に埋設された金
    属箔と;金属箔の表面に形成されたクロム層と;一端が
    各電極に接続されると共に他端がクロム層の上面に配設
    されて接続された電極軸と;クロム層の上面に配設され
    て接続された外部リード線と;を具備していることを特
    徴とする放電ランプ。
  4. 【請求項4】 クロム層は0.5〜2μの厚さを有する
    ことを特徴とする請求項2記載のハロゲン電球。
  5. 【請求項5】 金属箔がモリブデン箔であり、クロム層
    は、クロム箔をモリブデン箔の外面に抵抗溶接により被
    着されてなることを特徴とする請求項2または4記載の
    ハロゲン電球。
  6. 【請求項6】 請求項2,4,5のいずれか一記載のハ
    ロゲン電球と;ハロゲン電球に光学的に対向させて配設
    されるとともに、固定されている反射鏡と;を具備して
    いることを特徴とする反射鏡付電球。
  7. 【請求項7】 請求項2,4,5のいずれか一記載のハ
    ロゲン電球と; ソケットを有する器具本体と;ハロゲ
    ン電球に光学的に対向させて配設された反射体と;を具
    備していることを特徴とする照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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