JPH09236930A - パターン形成方法、一組の露光マスク、薄膜トランジスタマトリクス装置及びその製造方法、液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

パターン形成方法、一組の露光マスク、薄膜トランジスタマトリクス装置及びその製造方法、液晶表示装置及びその製造方法

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JPH09236930A
JPH09236930A JP34002796A JP34002796A JPH09236930A JP H09236930 A JPH09236930 A JP H09236930A JP 34002796 A JP34002796 A JP 34002796A JP 34002796 A JP34002796 A JP 34002796A JP H09236930 A JPH09236930 A JP H09236930A
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pattern
exposure mask
region
exposure
source
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JP34002796A
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English (en)
Inventor
Hideaki Takizawa
英明 滝沢
Shogo Hayashi
省吾 林
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70475Stitching, i.e. connecting image fields to produce a device field, the field occupied by a device such as a memory chip, processor chip, CCD, flat panel display

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数枚に分担して形成されたパターン形成領域
同士を繋ぎ合わせて一つの全体パターンを形成する複数
枚からなるパターン形成方法に関し、複数枚の露光マス
クを用い、パターンを繋ぎ合わせて規則的に並ぶ全体の
パターンを形成する場合に、規則性を崩さずに繋ぎ合わ
せた部分で異なる露光に係るパターンを混在させる。 【解決手段】第1の露光マスク(11a)を用いて露光
し、第1の領域の上の感光性レジスト膜(52)に複数
の第1のパターンの潜像を規則的に配置形成するととも
に、第3の領域(JT1)の上の感光性レジスト膜(5
2)に第1のパターンが入る広さの未露光領域と第1の
パターンの潜像とを形成する工程と、第2の露光マスク
(11b)を用いて露光し、第2の領域の上の感光性レジ
スト膜(52)に複数の第1のパターンの潜像を規則的
に配置形成するとともに、第3の領域(JT1)上の未露
光領域に第1のパターンの潜像を形成する工程とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パターン形成方
法、一組の露光マスク、TFT(薄膜トランジスタ)マ
トリクス装置、液晶表示装置及びその製造方法に関し、
より詳しくは、パターンをつなぎあわせて一つの全体パ
ターンを形成するパターン形成方法、そのパターン形成
方法に用いる複数枚からなる一組の露光マスクと、その
パターン形成方法を用いたTFTマトリクス装置、液晶
表示装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パソコンのディスプレイや壁掛け
テレビとしてTFTマトリクス型カラー液晶表示装置が
普及してきた。現在、液晶駆動のためのTFTマトリク
スの製造歩留り等の関係で小画面のものが多いが、将来
更なる大画面の液晶ディスプレイの普及を目指して鋭意
技術開発や製品化の試みがなされている。
【0003】この表示装置を安価に製造するためには、
より少ない工程で、かつ歩留り良く、TFTマトリクス
を形成することが重要であり、多数のパターンを同時に
転写できるレチクル(露光マスク)を用いたフォトリソ
グラフィー技術が主流となっている。通常、一つのパタ
ーニング工程あたり一つのレチクル(一つの層と称す
る。)が用いられる。
【0004】ところが、大画面のものになってくると基
板が大型化してくるため、露光装置の構造上、一つの層
の全体のパターンを一度に転写することが困難になって
くる。このため、一つの層の全体のパターン領域を複数
の部分領域に分割してその部分領域毎に複数のレチクル
を作成する。そして、全体のパターンを形成する場合に
は、同じレジスト膜に対して露光すべき部分領域以外の
他の領域を遮光し、部分領域毎に別々に露光して全体の
パターンを形成するようにしている。
【0005】図22にガラス基板上に形成されたTFT
マトリクスを示す。図22では画素数を簡略化して示し
ており、TFTにより駆動される画素が縦6行×横6列
のマトリクス状に配置されている。一点鎖線で示す中央
の境界線の左側の部分領域1と右側の部分領域2とがそ
れぞれ別々に形成されたものである。図23に示すよう
な各部分領域1,2を形成した2つのレチクルの組を各
層毎に用いている。その境界線はデジタイズの容易さか
ら一直線になるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図24(a),(b)
に、それぞれ左側の部分領域1と右側の部分領域2のT
FTの断面図を示す。同図に示すように、ソース電極8
a及びドレイン電極8bはそれぞれ位置合わせ精度を考
慮してゲート電極2の上方まで延在させている。このた
め、図25(a)の一画素当たりの等価回路に示すよう
に、ソース電極8aとゲート電極2との重なりにより浮
遊容量Cgsが生じる。その結果、図25(b)に示す
ように、ゲート(G)の開放によりドレイン(D)から
ソース(S)に流入した電荷はゲートを閉じたあとにC
gsを通してゲートバスラインの方に流出し、このため
ソース電圧(VS)、即ち画素電位が低下する。画素電
位の低下を抑制するためCgsは極力小さくすることが
望ましい。
【0007】ところで、部分領域1,2毎に別々に位置
合わせすると、左側の部分領域1のTFTと右側の部分
領域2のTFTでソース電極8aとゲート電極2との重
なり幅(ΔW)が異なってくる場合がある。この場合、
各部分領域1,2のTFTのCgsが異なるため、各部
分領域1,2でソース電圧(VS)に差(ΔV)が生
じ、ひいては、図26に示すように、透過率の差(Δ
T)を生みだす。これにより、輝度差が生じて表示ムラ
となってしまう。
【0008】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
創作されたものであり、複数枚の露光マスクを用いてパ
ターンの繋ぎ合わせにより規則的に並ぶ一つの全体パタ
ーンを形成した場合に画面上での表示ムラを防止するこ
とが可能なTFTマトリクス型液晶表示装置及びその製
造方法、その液晶を動作させるTFTマトリクス装置及
びその製造方法、規則的に並ぶ一つの全体パターンを形
成する場合に規則性を崩さずにパターンの繋ぎ合わせ部
において異なる露光マスクに係るパターンを入り混じっ
て並ばせることが可能なパターン形成方法、そのパター
ン形成に用いられる露光マスクを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1の発明
である、第1の領域と、第2の領域と、該第1の領域と
該第2の領域に挟まれた第3の領域とを有する基板の上
に感光性レジスト膜を形成する工程と、第1の露光マス
クを使用して前記感光性レジスト膜を露光し、これによ
り、前記第1の領域の上の前記感光性レジスト膜に複数
の第1のパターンの潜像を規則的に配置形成するととも
に、前記第3の領域の上の前記感光性レジスト膜に前記
第1のパターンが入る広さの未露光領域と少なくとも1
つの前記第1のパターンの潜像とを形成する工程と、第
2の露光マスクを使用して前記感光性レジスト膜を露光
し、これにより、前記第2の領域の上の前記感光性レジ
スト膜に複数の前記第1のパターンの潜像を規則的に配
置形成するとともに、前記第3の領域上の前記未露光領
域に前記第1のパターンの潜像を形成する工程と、前記
感光性レジスト膜を現像することにより、前記感光性レ
ジスト膜よりなる複数の前記第1のパターンを顕像化す
る工程と、前記感光性レジスト膜よりなる前記第1のパ
ターンをマスクに使用して、所望の膜よりなる複数の第
2のパターンを規則的に配列して形成する工程とを有す
るパターン形成方法によって解決され、第2の発明であ
る、前記第3の領域において、前記同じ露光マスクに係
る第2のパターンが1個又は2個以上連続して並んでい
ることを特徴とする第1の発明に記載のパターン形成方
法によって解決され、第3の発明である、前記第3の領
域において、前記第1の露光マスクに係る第2のパター
ン及び前記第2の露光マスクに係る第2のパターンの境
界線が凸凹してなることを特徴とする第1又は第2の発
明に記載のパターン形成方法によって解決され、第4の
発明である、前記第3の領域において、前記第1の露光
マスクに係る第2のパターンが1個又は2個以上連続し
て並ぶ領域と前記第2の露光マスクに係る第2のパター
ンが1個又は2個以上連続して並ぶ領域とは前記第2の
パターンの横方向又は縦方向の並びの方向に交互に並ん
でいることを特徴とする第1乃至第3の発明のいずれか
に記載のパターン形成方法によって解決され、第5の発
明である、第1乃至第4の発明のいずれかに記載のパタ
ーン形成方法を用いて規則的に並んだ全体のソース/ド
レイン電極及び規則的に並んだ全体のゲート電極のうち
少なくともいずれかを前記基板上に形成する工程を有す
ることを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス装置の
製造方法によって解決され、第6の発明である、前記全
体のソース/ドレイン電極は、前記第1の露光マスクに
係るソース/ドレイン電極の並びと前記第2の露光マス
クに係るソース/ドレイン電極の並びとをつなぎ合わせ
て形成することを特徴とする第5の発明に記載の薄膜ト
ランジスタマトリクス装置の製造方法によって解決さ
れ、第7の発明である、前記全体のゲート電極は、前記
第1の露光マスクに係るゲート電極の並びと前記第2の
露光マスクに係るゲート電極の並びとをつなぎ合わせて
形成することを特徴とする第5の発明に記載の薄膜トラ
ンジスタマトリクス装置の製造方法によって解決され、
第8の発明である、第5乃至第7の発明のいずれかに記
載の薄膜トランジスタマトリクス装置の製造方法により
作成された薄膜トランジスタマトリクス装置によって解
決され、第9の発明である、第7の発明に記載の薄膜ト
ランジスタマトリクス装置の製造方法を用いて前記第1
の露光マスクに係るソース/ドレイン電極の並びと前記
第2の露光マスクに係るソース/ドレイン電極の並びと
をつなぎ合わせて全体のソース/ドレイン電極を形成す
る工程と、前記ソース/ドレイン電極に接続する画素電
極を形成する工程とを有することを特徴とする液晶表示
装置の製造方法によって解決され、第10の発明であ
る、前記第1の露光マスクに係るソース/ドレイン電極
の並びと前記第2の露光マスクに係るソース/ドレイン
電極の並びとを繋ぎ合わせた部分において異なる前記露
光マスクに係るソース/ドレイン電極が1個又は2個以
上連続して並ぶ領域のうち少なくともいずれかの大きさ
は肉眼によるパターン解像度以下であることを特徴とす
る第9の発明に記載の液晶表示装置の製造方法によって
解決され、第11の発明である、前記異なる露光に係る
ソース/ドレイン電極の並び同士を繋ぎ合わせた部分に
おいて前記異なる露光に係るソース/ドレイン電極が1
個又は2個以上連続して並ぶ領域のうち少なくともいず
れかの大きさは200μm以下であることを特徴とする
第10の発明に記載の液晶表示装置の製造方法によって
解決され、第12の発明である、第9乃至第11の発明
のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法により作成
された液晶表示装置によって解決され、第13の発明で
ある、複数枚に分担して形成されたパターン形成領域同
士を前記複数枚の境界部を重ね合わせて繋ぎ合わせ、一
つの全体パターンを形成する前記複数枚からなる一組の
露光マスクであって、前記各露光マスクの境界部に前記
パターン形成領域と遮光領域とが混在し、これらは、先
に転写された前記露光マスクの境界部に他の前記露光マ
スクの境界部を重ね合わせて転写したとき、前記先に転
写された露光マスクの遮光領域に前記他の露光マスクの
パターン形成領域が転写され、かつ前記先に転写された
露光マスクのパターン形成領域は前記他の露光マスクの
遮光領域により覆われてそのまま残るように配列されて
いることを特徴とする一組の露光マスクによって解決さ
れ、第14の発明である、前記一つの全体パターンを形
成するための一組の露光マスクの枚数は3枚以上である
ことを特徴とする第13の発明に記載の一組の露光マス
クによって解決され、第15の発明である、前記全体パ
ターンは同じ形状を有する個々のパターンが縦方向及び
横方向に並んでいることを特徴とする第13又は第14
の発明に記載の一組の露光マスクによって解決され、第
16の発明である、前記重ね合わせた部分において前記
同じ露光マスクに属するパターン形成領域は、縦方向又
は横方向又はその両方向に2つ以上の前記個々のパター
ンが連続して並んでいることを特徴とする第15の発明
に記載の一組の露光マスクによって解決され、第17の
発明である、前記全体パターンは前記重ね合わせた部分
において異なる前記露光マスクのパターン形成領域同士
の境界線が凸凹してなることを特徴とする第13乃至第
16の発明のいずれかに記載の一組の露光マスクによっ
て解決され、第18の発明である、前記全体パターンは
前記重ね合わせた部分において異なる前記露光マスクの
パターン形成領域同士が縦方向及び横方向に交互に並ん
でいることを特徴とする第13乃至第16の発明のいず
れかに記載の一組の露光マスクによって解決される。
【0010】本発明のパターン形成方法においては、第
1のパターンの潜像を規則的に配置形成する第1の領域
と第2の領域とに挟まれた第3の領域の感光性レジスト
膜に先に第1の露光マスクを用いて第1のパターンの潜
像と第1のパターンが入る広さの未露光領域とを形成
し、その後に、第2の露光マスクを用いて第2の領域に
第1のパターンの潜像を規則的に配置形成するととも
に、その未露光領域に第1のパターンの潜像を形成して
いる。
【0011】即ち、先に第1のパターンが並ぶべき所に
予め未露光領域を形成しておき、後からそこに第1のパ
ターンの潜像を形成している。このため、パターンの繋
ぎ合わせ部(第3の領域)において、規則性を崩さずに
異なる露光マスクに係る第1のパターンの潜像を入り混
じって並ばせることができる。従って、その後,第1の
パターンの潜像を現像して感光性レジスト膜からなる第
1のパターンを形成し、それをマスクとして第2のパタ
ーンを形成することで、パターンの繋ぎ合わせ部におい
て規則性を崩さずに異なる露光マスクに係るパターンを
入り混じって並ばせることができる。
【0012】上記を達成できる本発明の一組の露光マス
クは、各露光マスクの境界部にパターン形成領域と遮光
領域とが混在し、これらは、先に転写された露光マスク
の境界部に他の露光マスクの境界部を重ね合わせて転写
したとき、先に転写された露光マスクの遮光領域に他の
露光マスクのパターン形成領域が転写され、かつ先に転
写された露光マスクのパターン形成領域は他の露光マス
クの遮光領域により覆われてそのまま残るように配列さ
れている。
【0013】本発明の薄膜トランジスタマトリクス装置
の製造方法においては、上記パターン形成方法と同じ方
法で、規則的に並んだ電極を形成している。電極として
ソース電極及びドレイン電極、又はゲート電極等があ
る。従って、パターンの繋ぎ合わせ部において規則性を
崩さずに異なる露光マスクに係る電極等を入り混じって
並ばせることができる。なお、基板とはガラス基板やシ
リコン基板等そのものと、ガラス基板やシリコン基板等
の上に絶縁膜や電極材料の導電膜等が形成された状態の
ものとを含む。
【0014】ところで、人間の視覚能力は、離れた2点
間の光学的輝度差については鈍感であるが、光学的輝度
差のある点が群をなして隣接している場合にその境界を
認識することについては非常に優れた能力を有してい
る。従って、液晶ディスプレイにおいて、輝度の異なる
画素が直線上に並んだとき、人間の視覚にはそれを表示
ムラとして容易に認識しうる。一方、人間の目は10分
の1乃至10分の2mm程度離れている赤、緑、青の画
素を分離して認識することができないので、輝度差のあ
る部分がそれと同程度の距離以内で分離し、かつ規則的
に群をなして並ぶのを避けることにより表示ムラを認識
できないようにすることができる。
【0015】本発明の液晶表示装置の製造方法において
は、本発明の薄膜トランジスタマトリクス装置の製造方
法と同じ方法によって、ソース電極及びドレイン電極の
組、又はゲート電極を形成している。従って、パターン
の繋ぎ合わせ部において規則性を崩さずに異なる露光マ
スクに係る上記電極を入り混じって並ばせることができ
る。
【0016】例えば、つなぎ合わされた全体パターンは
異なる露光マスクに係る上記電極同士の境界線が凸凹し
た線、例えば曲がり角で直角に折れ曲がった小道のよう
になっている。或いは、異なる露光マスクの電極の形成
領域同士が縦方向及び横方向に交互に並んでいる。
【0017】従って、電極パターンの潜像を形成する際
に位置合わせがずれて異なる露光マスクに係る電極の形
成領域でCgsが異なったときでも、各電極の形成領域
同士の繋ぎ合わせ部(第3の領域)では、Cgsの差に
よる輝度差のある部分が一直線上に並ばず、或いはその
境界が不明瞭になる。このため、人間の目には表示ムラ
が認識されなくなる。
【0018】特に、パターンの形成領域を繋ぎ合わせた
部分において、異なる露光マスクのうち少なくともいず
れかの露光マスクに係るパターンの形成領域の大きさが
肉眼によるパターン解像度以下となっている場合には、
更に効果的に人間の目に表示ムラが認識されなくなる。
すなわち、例えば異なる露光マスクに属するパターンの
境界線が凸凹しているため、パターンを繋ぎ合わせた部
分で異なる露光マスクに係るパターン同士が入り組み、
混在するようになったとする。この場合、異なる露光マ
スクのうち少なくとも何れか1つの露光マスクに係るパ
ターンの形成領域の大きさは肉眼によるパターン解像度
以下になることから、人間の目には異なる露光マスクに
係るパターンの形成領域同士の境界がぼけて見える。こ
のため、そのつなぎ合わせたパターンを液晶表示装置の
TFTマトリクス装置部分に適用した場合、異なる露光
マスクのパターン形成領域間に輝度差が生じても、それ
らの間の明確な境界を認識することはできなくなる。
【0019】このことは、全体パターンの繋ぎ合わせ部
分で異なる露光マスクのパターン形成領域同士が縦方向
及び横方向に交互に並んでいる場合にも同様である。即
ち、繋ぎ合わせ部分で異なる露光マスクのパターン形成
領域同士が入り混じるため、異なるパターン形成領域間
で輝度差が生じても繋ぎ合わせ部分の輝度差が緩和され
る。このため、輝度が序々に移って行くように見えるの
で、人間の目に表示ムラが認識されなくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 (1)第1〜第3の実施の形態 図1は、本発明の実施の形態に係るTFT(薄膜トラン
ジスタ)マトリクス装置について示す平面図である。図
15はTFTマトリクス装置の部分拡大平面図、図16
は一画素を示す拡大平面図である。図18(b)は画素
中のTFTの部分の詳細を示す図16のI−I線断面図
である。
【0021】図1ではTFTの個数を簡略化して示して
おり、一つのTFTを含む画素が縦6行×横6列のマト
リクス状に配置されている。一画素の縦×横の寸法はほ
ぼ100×100μmとなっている。なお、必要によ
り、一画素の寸法を変えることができる。図1及び図1
5に示すように、横方向に複数のゲートバスライン(G
B)が延び、縦方向に複数のドレインバスライン(D
B)が延びている。これらのバスラインの交点には一つ
のTFTと、そのTFTのソース領域と接続する画素電
極(PE)が形成されている。
【0022】また、各バスラインGB,DBの端部には
それぞれゲート端子(GT)及びドレイン端子(DT)
が形成されている。さらに、コモン電極(SCB)がゲ
ートバスライン(GB)に平行に、かつ画素電極(P
E)の中央部を横切って形成され、画素電極(PE)と
接触している。
【0023】図1のTFTマトリクス装置の全体のパタ
ーンは一点鎖線で示すジグザグの境界線で仕切られてい
る。この境界線は全体パターンのほぼ中央部に位置し、
境界線の左側の部分のパターン形成領域PFR1aと右側の
部分のパターン形成領域PFR1bとは別々のパターニング
工程で形成されたものである。図16の画素中のTFT
部分の詳細な断面構成を図18(b)に示す。TFTは
逆スタガ型となっている。
【0024】図18(b)に示すように、ガラス基板1
1上にゲート電極12が形成され、このゲート電極12
を被覆してシリコン窒化膜からなる絶縁膜13が形成さ
れている。さらに絶縁膜13上であってゲート電極12
の上方からその両側に延在して、アモルファスシリコン
(a−Si)膜からなるチャネル層14aが形成されて
いる。
【0025】また、ゲート電極12の上方であってチャ
ネル層14a上にシリコン窒化膜からなる絶縁膜15a
が形成され、ゲート電極12の両側のチャネル層14a
上の絶縁膜15aにそれぞれ開口が形成されている。そ
して、チャネル層14aは、この開口を通してそれぞれ
+ 型のa−Si膜16a及び金属膜17aの2層のソ
ース電極20a及びn+ 型のa−Si膜16b及び金属
膜17bの2層のドレイン電極20bと接触している。
【0026】ソース電極20a及びドレイン電極20b
は位置合わせ精度を考慮して開口の寸法よりも大きく形
成され、ゲート電極12の上方まで延在し、絶縁膜1
3,チャネル層14a及び絶縁膜15aを介してゲート
電極12の両端部と重なっている。更に、ソース電極2
0a及びドレイン電極20bは絶縁膜21で被覆され、
ソース電極20aには絶縁膜21に形成された開口を介
して画素電極22が接触している。
【0027】このTFTマトリクスを用いた液晶表示装
置は、よく知られているように、さらに画素電極22上
に配向膜23が形成される。そして、図19に示すよう
に、このガラス基板11と、別に透明なコモン電極25
及び配向膜26が形成されたガラス基板24とが液晶2
7を挟んで重ねられ、更に、各ガラス基板11,24の
裏面に偏光板29,30が設けられる。
【0028】なお、上記では、本発明の適用例として逆
スタガ型のTFTマトリクス装置について説明している
が、図21に示すスタガ型のTFTマトリクスにも適用
可能である。図21において、図18(b)の符号と同
じ符号で示すものは、図18(b)と同じものを示す。
次に、上記TFTマトリクス装置等の製造に用いられる
本発明の第1の実施の形態に係るレチクルについて説明
する。
【0029】図2は第1層から第n層までの2つ一組の
レチクル(11a,11b),(12a,12b),・
・・(1na,1nb)を示す平面図である。n層のレ
チクル(11a,11b),(12a,12b),・・
・(1na,1nb)によりn回のパターニングを繰り
返すことで図1のTFTマトリクスパターンが形成され
る。なお、上記の層は、ゲート電極、ソース/ドレイン
電極及び絶縁膜の開口部等を形成する各パターニング工
程に用いられる各々の一組のレチクルのことである。
【0030】図2には第1層から第n層までのレチクル
を代表して第1層目のレチクル11a,11b上の画素
パターンの配置を示す。図2に示すように、第1層目の
2つのレチクル11a,11bには左右2つの部分領域
に分割されたパターン形成領域PFR1a,PFR1bが形成さ
れている。なお、第1層目のレチクル11a,11b上
のパターンは、実際のパターンを示したものではなく、
説明を分かりやすくするために図1に合わせて第1層か
ら第n層までのパターンが重なったと仮定した場合のパ
ターンを示す。
【0031】第1層目の2つのレチクル11a,11b
には同じ形状のパターンが縦と横に配列され、各レチク
ル11a,11bの境界部にパターン非形成領域である
遮光領域(遮光膜)SR1a,SR1bが設けられている。遮光
領域SR1a,SR1bは横方向(行方向)で個々の画素パター
ン1個分の大きさを有し、縦方向(列方向)で個々の画
素パターン1個分又は2個分の大きさを有する。
【0032】なお、実際には、各レチクル11a,11
bのパターン形成領域PFR1a,PFR1bとレチクル11
a,11bの縁部の間の1.5mm程度の帯状の領域に
遮光帯が設けられているが、説明を簡単にするため省略
している。このことは以降のレチクル図面においても同
様である。この場合、図3(a)に示すように、被パタ
ーニング体51上の感光性レジスト膜52の半面を遮光
板53で覆って露光し、最初にレチクル11a上のパタ
ーン形成領域PFR1a内のパターンを感光性レジスト膜5
2に潜像として転写する。続いて、先に転写されたレチ
クル11aのパターンの潜像に繋ぎ合わせてレチクル1
1b上のパターン形成領域PFR1b内のパターンの潜像を
形成する際、図3(b)に示すように、転写されたレチ
クル11aとレチクル11bとはそれぞれの境界端BE1
a,BE1bから画素パターン1個分が相互に重なるように
する。この様にして、レチクル11aの境界部BR1aを除
き、感光性レジスト膜52の残りの半面を遮光板53で
覆って露光すると、先のレチクル11aの遮光領域SR1a
にあたる感光性レジスト膜52の未露光領域に他のレチ
クル11bのパターン形成領域PFR1bが潜像として転写
され、かつ先に転写されたレチクルのパターン形成領域
PFR1aの潜像は他のレチクル11bの遮光領域SR1bによ
り覆われてそのまま残る。なお、下の説明で必要な場合
以外「潜像」という語を省略する。
【0033】これによって繋ぎ合わされた全体パターン
は、図1に示すように、各行毎に次のような各レチクル
11a,11bに属するパターンの配列となる。即ち、
上の行から順に、左3列/右3列,左3列/右3列,左
4列/右2列,左4列/右2列,左3列/右3列,左4
列/右2列となる。このように、繋ぎ合わされた全体パ
ターンにおいて、各パターン形成領域PFR1a,PFR1b同
士の境界線は角部が直角に曲がった凸凹した線になる。
しかも、列方向の凸部及び凹部LR1〜LR4の幅は2
00μm以下、即ち、肉眼によるパターン解像度以下と
なっている。ここで、パターン解像度とはパターンの輪
郭が肉眼により明確に認識できるパターンの大きさをい
う。
【0034】なお、上記では縦方向に分割されている
が、横方向に分割されてもよい。この場合も、各パター
ン形成領域同士の境界線が角部で直角に曲がった凸凹し
た線になるように、各レチクルの境界部にパターン非形
成領域である遮光領域を設けるようにする。上記のよう
に各パターン形成領域PFR1a,PFR1b同士の境界線が凸
凹した線になる場合について、レチクル上での他のパタ
ーン配置例のうち第2の実施の形態を図4に示し、第3
の実施の形態を図5に示す。
【0035】図4は任意の層のレチクル上のパターンを
示したものであり、このレチクルも、図2と同じよう
に、左右に2分割されている。分割された各レチクル2
a,2bの境界部BR2a,BR2bにパターン形成領域PFR2
a,PFR2bとパターン非形成領域(遮光領域SR2a,SR2
b)が縦方向に交互に並ぶように配置されている。この
場合は図2と異なり、レチクル2bを先に転写されたレ
チクル2aと各レチクル2a,2bの境界端から個々の
画素パターン3個分だけ相互に重ね合わせて転写したと
き、先に転写されたレチクル2aのパターン形成領域PF
R2aはレチクル2bの遮光領域SR2bにより覆われてその
まま残り、先に転写されたレチクル2aの遮光領域SR2a
にレチクル2bのパターン形成領域PFR2bが転写され
る。
【0036】この様にして作成された全体パターンで
は、各行毎の各レチクルに属するパターンの配列は、上
の行から順に、左1列/右5列,左1列/右5列,左3
列/右3列,左3列/右3列,左2列/右4列,左4列
/右2列となる。また、図5は任意の層の4枚一組のレ
チクル3a〜3d上のパターンを示したものであり、全
体のパターンは左上下と右上下に4分割されている。各
レチクル3a〜3dの縦方向の境界部で列方向に、横方
向の境界部で行方向に、それぞれパターン形成領域PFR3
a〜PFR3dと遮光領域SR3a〜SR3dとが交互に並ぶように
配置されている。
【0037】この場合、各レチクル3a〜3dをそれら
の境界端から個々の画素パターン1個分だけ相互に重ね
る。即ち、領域LR4とLR5、領域VR4とVR5と
を相互に重ねると、各レチクル3a〜3dに属するパタ
ーンの配列は、上の行から順に、左上3列/右上3列,
左上4列/右上2列,左上3列/右上3列,(左下1列
−左上1列−左下1列)/(右下1列−右上1列−右下
1列),左下4列/右下2列,左下3列/右下3列とな
る。
【0038】次に、図17(a)〜(d),図18
(a),(b)を参照しながら図2のレチクルを用いた
TFTマトリクス装置の製造方法及び液晶表示装置の製
造方法について説明する。図17(a)〜(d),図1
8(a),(b)はTFTマトリクス装置の製造工程を
示す断面図であり、図16のI−I線断面の箇所を製造
工程にしたがって示したものである。なお、図17
(a)〜(d),図18(a),(b)では、2分割さ
れたレチクルのうち一方のレチクルを用いたパターニン
グ工程しか表していないが、他方も図17(a)〜
(d),図18(a),(b)と同じなので図面を省略
する。
【0039】まず、図17(a)に示すように、ガラス
基板11上に高融点金属膜を形成する。続いて、不図示
のレジスト膜を形成した後、第1層目のパターンが形成
された図2のレチクル11aを用いて露光し、レジスト
膜にパターンを転写する。続いて、レチクル11aと組
となっている他のレチクル11bを用いて先に転写され
たレチクル11aとレチクル11bとをそれらの境界端
から画素パターン1個分だけ相互に重なるように位置合
わせし、露光する。
【0040】次いで、レジスト膜を現像して、レジスト
マスクを形成する。このレジストマスクに従って、高融
点金属膜をエッチングしてゲート電極12を形成する。
次に、ゲート電極12を被覆してシリコン窒化膜13と
a−Si膜14とシリコン窒化膜15とを順に形成した
後、図17(b)に示すように、図2のレチクルのうち
第2層目のレチクル12a,12bを用いたホトリソグ
ラフィ技術により図17(a)と同様にしてレジストマ
スクを形成する。続いて、レジストマスクに従ってドラ
イエッチング技術により最上層のシリコン窒化膜15を
エッチングし、シリコン窒化膜15aをゲート絶縁膜の
上方に残す。
【0041】次いで、図17(c)に示すように、シリ
コン窒化膜15aとシリコン窒化膜15aから露出した
a−Si膜14上にn+ 型a−Si膜16及び金属膜1
7を順に形成する。なお、ガラス基板11、ゲート電極
12、シリコン窒化膜13、a−Si膜14、シリコン
窒化膜15a及びn+ 型a−Si膜16の組、又はこれ
らと金属膜17の組が基板101aを構成する。
【0042】次に、図17(d)に示すように、レジス
ト膜18を形成した後、第3層目のレチクル19を用い
て図17(a)と同様にして露光し、現像して、図18
(a)に示すように、ソース/ドレイン電極を形成すべ
き領域にレジストマスク18aを形成する。このとき、
ソース/ドレイン電極を形成すべき領域は位置合わせ精
度を考慮してシリコン窒化膜15aの両側のコンタクト
ホールの寸法よりも大きくとられ、ゲート電極12の上
方まで延在させる。その結果、形成されるソース/ドレ
イン電極はゲート電極12の両端部と重なることにな
る。
【0043】次いで、図18(a)に示すように、この
レジストマスク18aに従って、金属膜17、n+ 型a
−Si膜16及びa−Si膜14を順にエッチングす
る。これにより、a−Si膜からなるチャネル層14a
とこのチャネル層14aと接触するソース電極20a及
びドレイン電極20bとを形成する。ここで、ソース電
極20aは金属膜17a及びn+ 型a−Si膜16aの
2層からなり、ドレイン電極20bは金属膜17b及び
+ 型a−Si膜16bの2層からなる。
【0044】次に、図18(b)に示すように、表面を
被覆してシリコン窒化膜21を形成すると、TFTマト
リクス装置が完成する。TFTマトリクス型液晶表示装
置を作成する場合には、その後、ソース電極20a上の
シリコン窒化膜21に開口部を形成する。続いて、IT
O膜を形成した後、第4層めのレチクルを用いたホトリ
ソグラフィ技術により、図17(a)と同様にしてレジ
ストマスクを形成する。続いて、そのレジストマスクを
用いたドライエッチング技術によりITO膜をエッチン
グし、画素電極22を形成する。さらに画素電極22上
に配向膜23を形成する。
【0045】そして、図19に示すように、別のガラス
基板24上に透明なコモン電極25と配向膜26とを形
成する。更に、このガラス基板24と上記ガラス基板1
1とを重ねてその間に隙間を形成し、その隙間に液晶2
7を注入する。なお、必要により、コモン電極25と配
向膜26との間にカラーフィルタ28を介在させること
も可能である。
【0046】更に、各ガラス基板11,24の裏面に偏
光板29,30を設けると、TFTマトリクス型液晶表
示装置が完成する。なお、上記の工程のうち図17
(c)〜図18(a)で説明した工程の代わりに、図2
0(a),(b)に示すリフトオフ法を用いた工程によ
り、ソース/ドレイン電極を形成することも可能であ
る。なお、この場合、図17(b)に示すものが基板1
01bを構成する。
【0047】即ち、図17(b)の工程の後、図20
(a)に示すように、レジスト膜18を形成する。次い
で、第3層目のレチクル19を用いて露光し、現像し
て、ソース/ドレイン電極を形成すべき領域に開口部を
有するレジストマスク18a,18bを形成する。次
に、図20(b)に示すように、このレジストマスク1
8a,18bの上から、n+ 型a−Si膜16及び金属
膜17を順に形成する。続いて、レジストマスク18a
を除去すると、リフトオフによりレジストマスク18
a,18b上のn+ 型a−Si膜16及び金属膜17が
レジストマスク18a,18bと一緒に除去されて、a
−Si膜からなるチャネル層14aとこのチャネル層1
4aと接触するソース電極20a及びドレイン電極20
bとが形成される。
【0048】以上のように、上記実施の形態に係る図
2,図4,図5に示すレチクルにおいては、2つ或いは
4つのレチクルの境界部(BR1a,BR1b),(BR2a,BR2
b),(BR3a 〜BR3d)において遮光領域(SR1a,SR1
b),(SR2a,SR2b),( SR3a 〜SR3d)とパターン形
成領域(PFR1a,PFR1b),(PFR2a,PFR2b),(PF
R3a〜PFR3d)が相補うように縦方向又は横方向のいず
れかに交互に並んでいる。従って、境界部を重ねて転写
し、パターン形成領域同士をつなぎ合わせたとき、繋ぎ
合わされた全体パターンは異なるパターン形成領域同士
の境界線が凸凹した線になる。
【0049】すなわち、これらのレチクルを用いてパタ
ーンを繋ぎ合わせて、本発明の実施の形態に係るTFT
マトリクス装置の全体パターンを形成した場合、図1に
示すように、各パターン形成領域同士の境界線は凸凹に
入り組んで、一直線上に並ばなくなる。従って、上記T
FTマトリクス装置を本発明の実施の形態に係るTFT
マトリクス型液晶表示装置に適用した場合、図24
(a),(b)に示すように各パターン形成領域を転写
する際に位置合わせがずれて各パターン形成領域でCg
sが異なったときでも、各パターン形成領域同士の境界
部では、Cgsの差による輝度差のある部分が一直線上
に並ばなくなる。このため、液晶装置の画面上で人間の
目には表示ムラが認識されなくなり、結果的に、液晶装
置の表示ムラを防止することができる。
【0050】特に、レチクル上の個々の遮光領域の大き
さ、或いはTFTマトリクス装置の各パターン形成領域
の境界線の個々の凸部及び凹部のうち少なくともいずれ
かの大きさが肉眼によるパターン解像度以下となってい
る場合には、更に効果的に人間の目に表示ムラが認識さ
れなくなる。すなわち、例えば図1に示すように、異な
るレチクル11a,11bに属するパターン形成領域PF
R1a,PFR1bの境界線が凸凹しているため、図1に示す
ように一つのレチクル11aのパターン形成領域PFR1a
の間に他のレチクル11bのパターン形成領域PFR1bが
介在する。この場合、各パターン形成領域PFR1a,PFR1
bのうち少なくともいずれかの大きさは肉眼によるパタ
ーン解像度以下になることから、人間の目には異なるパ
ターン形成領域PFR1a,PFR1b同士の境界がぼけて見え
る。このため、その合成パターンを液晶表示装置のTF
Tマトリクス装置部分に適用した場合、異なるパターン
形成領域PFR1a,PFR1b間に輝度差が生じても、それら
の間の明確な境界を認識することはできなくなる。
【0051】(2)第4の実施の形態 図6は、本発明の第4の実施の形態に係るTFTマトリ
クス装置について示す平面図である。図7は図6の全体
のTFTマトリクスパターンを左右2つに分割し、パタ
ーン形成領域PFR4a,PFR4bを分担して形成した2枚一
組のレチクル4a,4bを示す平面図である。
【0052】これらのレチクル4a,4bは、図6の全
体のTFTマトリクスパターンを形成するための複数層
の組レチクルのうち任意の層の一組を示す。なお、レチ
クル4a,4b上のパターンは、実際のパターンを示し
たものではなく、説明を分かりやすくするために図6に
合わせて複数層のパターンが重なったと仮定した場合の
パターンを示す。
【0053】図6及び図7とも説明のため一つのTFT
を含む画素数を簡略化しており、画素は縦12行×横1
2行のマトリクス状に配置されている。一画素の寸法
は、必要とされる全体の表示領域の大きさと全体の画素
数、及びパターニング精度等により決まるが、ここでは
ほぼ縦100×横100μmとしている。なお、一画素
の寸法は、必要によりさらに小さくすることが可能であ
る。
【0054】第4の実施の形態において、第1〜第3の
実施の形態と異なるところは、図7に示すように、個々
の画素パターンの3個分が各レチクル4a,4bの境界
部BR4a,BR4bとなっており、遮光領域SR4a,SR4bとパタ
ーン形成領域PFR4a,PFR4bとが縦方向及び横方向に交
互に並んでいることであ。即ち、横方向では遮光領域−
パターン形成領域−遮光領域、又はパターン形成領域−
遮光領域−パターン形成領域というように、また縦方向
では遮光領域−パターン形成領域−遮光領域−パターン
形成領域・・・、又はパターン形成領域−遮光領域−パ
ターン形成領域−遮光領域・・・のようにである。遮光
領域とパターン形成領域PFR4a,PFR4bの大きさはそれ
ぞれ個々の画素パターンの1個分に相当する。
【0055】全体パターンを形成するために、先にレジ
スト膜に転写されたレチクル4aの境界部BR4aに他のレ
チクル4bの境界部BR4bを重ね合わせたとき、レチクル
4aの遮蔽領域SR4aに相当する未露光領域に他のレチク
ル4bのパターン形成領域PFR4bが転写され、かつレチ
クル4aのパターン形成領域PFR4aは他のレチクル4b
の遮蔽領域SR4bによって覆われる。従って、境界部BR4a
を除き、先に転写されたパターン形成領域PFR4aを覆っ
て露光し、レチクル4bのパターン形成領域PFR4bを潜
像としてレジスト膜に転写して現像すると、個々の画素
パターンが連続して縦方向及び横方向に並んだ一つの層
の全体パターンが得られる。ここで、レチクル4aの境
界部BR4aと他のレチクル4bの境界部BR4bとが重なった
部分を繋ぎ合わせ部JT4という。
【0056】その後、全ての層について上記と同様にパ
ターニングすると、図6に示すような、全体のTFTマ
トリクスパターンが得られる。上記のようにして形成さ
れた全体のTFTマトリクスパターンでは、つなぎ合わ
せ部JT4において異なるパターン形成領域PFR4a,PFR4
b同士が縦方向及び横方向に交互に並んで入り混じって
いる。
【0057】従って、上記TFTマトリクス装置を本発
明の実施の形態に係るTFTマトリクス型液晶表示装置
に適用した場合、各パターン形成領域PFR4a,PFR4bを
転写する際に位置合わせがずれたときでも、繋ぎ合わせ
部JT4では、Cgsの差による輝度差の異なる領域が入
り混じるため、輝度差の中間の輝度となり、一の輝度か
ら他の輝度に序々に変化するように見える。このため、
液晶装置の画面上で人間の目には表示ムラが認識されな
くなり、結果的に、液晶表示装置の表示ムラを抑制する
ことができる。
【0058】特に、レチクル4a,4b上の個々の遮光
領域SR4a,SR4bの大きさ、或いはTFTマトリクス装置
の繋ぎ合わせ部JT4において異なるレチクル4a,4b
に属するパターン形成領域PFR4a,PFR4bのうち少なく
ともいずれかの大きさが肉眼によるパターン解像度以下
となっている場合には、更に効果的に人間の目に表示ム
ラが認識されなくなる。
【0059】すなわち、図6に示すようにレチクル4a
のパターン形成領域PFR4aと他のレチクル4bのパター
ン形成領域PFR4bが入り混じっている場合、パターン形
成領域PFR4a,PFR4bのうち少なくともいずれかの大き
さは肉眼によるパターン解像度以下になることから、人
間の目にはパターン形成領域PFR4aとパターン形成領域
PFR4bの境界がぼけて見える。このため、つなぎ合わさ
れた全体のTFTマトリクスパターンを液晶表示装置の
TFTマトリクス装置部分に適用した場合、異なるパタ
ーン形成領域PFR4a,PFR4b間に輝度差が生じても、そ
れらの間の明確な境界を認識することはできなくなる。
【0060】(3)第5の実施の形態 図8は、本発明の実施の形態に係るTFTマトリクス装
置について示す平面図である。図9は図8の全体のTF
Tマトリクスパターンを4分割した4つのレチクル5a
〜5dを示す平面図である。全体のTFTマトリクスパ
ターンは左上、左下、右上、右下のパターン形成領域PF
R5a〜PFR5dに分割されている。これらのレチクル5a
〜5dは、図8の全体のTFTマトリクスパターンを形
成するための複数層のレチクルのうち任意の層の一組を
示す。なお、レチクル5a〜5d上のパターンは、実際
のパターンを示したものではなく、説明を分かりやすく
するために図8に合わせて複数層のパターンが重なった
と仮定した場合のパターンを示す。
【0061】図8及び図9とも説明のため一つのTFT
を含む画素数を簡略化しており、画素は縦20行×横2
4行のマトリクス状に配置されている。一画素の寸法は
ほぼ縦50×横50μmとなっている。この場合も、第
4の実施の形態と同じように、各レチクル5a〜5dの
境界端から画素パターンの3個分の範囲がレチクル5a
〜5dの境界部BR5a〜BR5dとなっている。その境界部BR
5a〜BR5dにおいて遮光領域SR5a〜SR5dとパターン形成領
域PFR5a〜PFR5dとが縦方向及び横方向に交互に並んで
いる。但し、第5の実施の形態の場合、4つのレチクル
5a〜5dが重なる中央部分では、4つのレチクル5a
〜5dのうち1枚にパターン形成領域PFR5a〜PFR5dの
いずれかを形成し、他の3枚に遮光領域SR5a〜SR5dのい
ずれかを形成することになるので、上記のパターン形成
領域と遮光領域の並びの規則性は崩れている。
【0062】また、境界部BR5a〜BR5bの遮光領域SR5a〜
SR5dとパターン形成領域PFR5a 〜PFR5d の大きさはそれ
ぞれ個々の画素パターンの1個分に相当している。上記
のレチクル5a〜5dを用いて全体のTFTマトリクス
パターンを形成する場合、レチクル5a〜5d毎に露光
していく。例えば、まず他の部分を遮光し、レチクル5
aを通してレジスト膜を露光し、パターン形成領域PFR5
aをレジスト膜に転写する。レチクル5aは右及び下に
2つの境界部BR5aを有する。
【0063】次いで、レチクル5bの上及び右2つの境
界部BR5bのうち上の方の境界部BR5bを先に転写されてい
るレチクル5aの下の方の境界部BR5aに重ねる。このと
き、レチクル5aの遮蔽領域SR5aにあたる未露光領域に
他のレチクル5bのパターン形成領域PFR5bが重なり、
かつレチクル5aのパターン形成領域PFR5aには他のレ
チクル5bの遮蔽領域SR5bが重なる。続いて、他の部分
を遮光し、レチクル5bを通して露光し、パターン形成
領域PFR5bをレジスト膜に転写すると、パターン形成領
域PFR5aとPFR5bがつなぎ合わされ、画素パターンが連
続して並ぶ。
【0064】次に、レチクル5cの下及び左2つの境界
部BR5cのうち左の方の境界部BR5cを先に転写されている
レチクル5aの右の方の境界部BR5aに重ねる。このと
き、レチクル5aの遮蔽領域SR5aにあたる未露光領域に
他のレチクル5cのパターン形成領域PFR5cが重なり、
かつレチクル5aのパターン形成領域PFR5aには他のレ
チクル5cの遮蔽領域SR5cが重なる。続いて、他の部分
を遮光し、レチクル5cを通して露光し、パターン形成
領域PFR5cをレジスト膜に転写すると、パターン形成領
域PFR5a,PFR5b,PFR5cがつなぎ合わされ、画素パタ
ーンが連続して並ぶ。
【0065】最後に、レチクル5dの上及び左2つの境
界部BR5dのうち上の方の境界部BR5dを先に転写されてい
るレチクル5cの下の方の境界部BR5cに重ね、かつレチ
クル5dの左の方の境界部BR5dを先に転写されているレ
チクル5bの右の方の境界部BR5bに重ねる。このとき、
レチクル5c及び5bの遮蔽領域SR5c,SR5bにあたる未
露光領域に他のレチクル5dのパターン形成領域PFR5d
が重なり、かつレチクル5c及び5bのパターン形成領
域PFR5c,PFR5bには他のレチクル5dの遮蔽領域SR5d
が重なる。続いて、他の部分を遮光し、レチクル5dを
通して露光して、パターン形成領域PFR5dをレジスト膜
に転写すると、全てのパターン形成領域PFR5a,PFR5
b,PFR5c,PFR5dがつなぎ合わされ、個々のパターン
が連続して縦方向及び横方向に並んだ一つの層の全体パ
ターンが得られる。
【0066】その後、全ての層について上記と同様にパ
ターニングすると、図8に示すような、全体のTFTマ
トリクスパターンが得られる。以上のように、第5の実
施の形態によれば、全体のTFTマトリクスパターンは
レチクルの境界部BR5a〜BR5dにおいて異なるパターン形
成領域PFR5a〜PFR5d同士が縦方向及び横方向に交互に
並んでいる。
【0067】従って、上記TFTマトリクス装置を本発
明の実施の形態に係るTFTマトリクス型液晶表示装置
に適用した場合、各パターン形成領域PFR5a,PFR5b,
PFR5c,PFR5dを転写する際に位置合わせがずれて各パ
ターン形成領域PFR5a,PFR5b,PFR5c,PFR5dでCg
sが異なったときでも、繋ぎ合わせ部JT5では、Cgs
の差による輝度差のある部分が入り混じってくる。この
ため、液晶装置の画面上で人間の目には表示ムラが認識
されなくなる。
【0068】特に、レチクル5a〜5d上の個々の遮光
領域SR5a〜SR5dの大きさ、或いはTFTマトリクス装置
の繋ぎ合わせ部JT5において異なるレチクル5a〜5d
に属するパターン形成領域PFR5a,PFR5b,PFR5c,PF
R5dのうち少なくともいずれかの大きさが肉眼によるパ
ターン解像度以下となっている場合には、第1乃至第4
の実施の形態と同じように、更に効果的に人間の目に表
示ムラが認識されなくなる。
【0069】(4)第6の実施の形態 図10は、本発明の第6の実施の形態に係るTFTマト
リクス装置について示す平面図である。全体のTFTマ
トリクスパターンを8つの部分領域に分割している。即
ち、右方向に4つのパターン形成領域PFR6a,PFR6b,
PFR6c,PFR6dを順次つなぎ合わせ、かつこれらの横方
向の4つに対してそれぞれ4つのパターン形成領域PFR6
e,PFR6f,PFR6g,PFR6hを縦方向に1つずつつなぎ
合わせるとともに、横方向の相互間もつなぎ合わせる。
【0070】この場合も、レチクルの境界部においてパ
ターン形成領域と遮光領域の配置は、上記第1〜第5の
実施の形態のような配置を適用することができる。な
お、中央部のパターン形成領域PFR6b ,PFR6c , PFR6
f,PFR6g はともに境界部が3つ生じ、これらが関係し
ているつなぎ合わせの組み合わせは、(PFR6a,PFR6b
,PFR6e ,PFR6f ),(PFR6b ,PFR6c ,PFR6f ,PFR
6g ),(PFR6c,PFR6d ,PFR6g ,PFR6h )であり、そ
れらのつなぎ合わせ部JT6におけるレチクルの重ね合わ
せ枚数は4枚となる。4枚の重ね合わせ部分では、図9
と同じように、パターン形成領域と遮光領域の交互の配
置が崩れる。
【0071】上記の全体のTFTマトリクスパターンに
よれば、上記第1〜第5の実施の形態と同じように、繋
ぎ合わせ部JT6では、Cgsの差による輝度差のある部
分が一直線上に並ばなくなるため、或いは入り混じって
くるため、液晶装置の画面上で人間の目に表示ムラが認
識されなくなる。なお、両端のパターン形成領域PFR6a
とPFR6d、PFR6eとPFR6hは幅が狭いので、実用上、2
つずつ、例えばPFR6aとPFR6d、PFR6eとPFR6hを一つ
のレチクル上に形成することが好ましい。この場合、各
パターン形成領域PFR6a又はPFR6d、PFR6e又はPFR6h
を転写する場合、転写しない方のパターン形成領域PFR6
d又はPFR6a、PFR6h又はPFR6eを遮光しておくことに
なる。
【0072】(5)第7の実施の形態 図11は、全体のTFTマトリクスパターンを左右2つ
の部分領域に分割して層毎に形成された2つのレチクル
の組のうち任意の層の一組のレチクル7a,7bを示す
平面図である。この場合も、レチクル7a,7b上のパ
ターンは、実際のパターンを示したものではなく、説明
を分かりやすくするために複数層のパターンが重なった
と仮定した場合のパターンを示す。上記は以下の第8か
ら第10の実施の形態についても同様である。
【0073】両レチクル7a,7bのm行目からm+2
行目までの3行を抜き出している。また、全体のTFT
マトリクスパターンのうちn−p列目からn列目までが
つなぎ合わせ部となっており、各レチクル7a,7bの
境界部BR7a,BR7bに相当する。pは2以上の数を表す。
第4の実施の形態と同様に、各レチクル7a,7bの境
界部BR7a,BR7bでそれぞれ、個々の画素パターン1個分
に相当する遮光領域SR7a,SR7bとパターン形成領域PFR7
a,PFR7bとが縦方向及び横方向に交互に配列されてい
るが、第4の実施の形態と異なり、画素パターンの2個
分又は4個分以上が境界部BR7a,BR7bとなっている。
【0074】この様に、境界部の大きさは、一つのレチ
クルとすることが可能な大きさの範囲内で任意に設定可
能であり、その境界部に含まれる画素パターンの数も上
記制限の範囲内で任意に選択することができる。 (6)第8の実施の形態 図12は、一つの層の全体のTFTマトリクスパターン
を左右2つの部分領域に分割して作成された2つのレチ
クル8a,8bを示す平面図である。
【0075】両レチクル8a,8bのm行目からm+2
行目までの3行を抜き出している。また、全体のTFT
マトリクスパターンのうちn−p列目からn列目までが
つなぎ合わせ部となっており、各レチクル8a,8bの
境界部BR8a,BR8bに相当する。pは4以上の数を表す。
遮光領域SR8a,SR8bとパターン形成領域PFR8a,PFR8b
とが縦方向及び横方向に交互に配列されていること、及
び境界部BR8a,BR8bの大きさを任意に設定していること
は第4の実施の形態と同じであるが、第4の実施の形態
と異なり、連続する遮光領域SR8a,SR8bとパターン形成
領域PFR8a,PFR8bとはともに個々の画素パターン2個
分に相当している。
【0076】このように、連続する遮光領域SR8a,SR8b
とパターン形成領域PFR8a,PFR8bの大きさを任意に選
択することが可能である。 (7)第9の実施の形態 図13は、全体のTFTマトリクスパターンを左右2つ
の部分領域に分割して作成された2つのレチクル9a,
9bを示す平面図である。
【0077】両レチクル9a,9bのm行目からm+2
行目までの3行を抜き出している。また、全体パターン
のうちn−p列目からn列目までがつなぎ合わせ部とな
っており、各レチクル9a,9bの境界部BR9a,BR9bに
相当する。第9の実施の形態では、図12に示すよう
に、第8の実施の形態と同様に、遮光領域SR9a,SR9bと
パターン形成領域PFR9a,PFR9bとはともに個々の画素
パターン2個分に相当し、遮光領域SR9a,SR9bとパター
ン形成領域PFR9a,PFR9bとが縦方向及び横方向に交互
に配列されているが、第8の実施の形態の配列に対して
上部の配列全体を画素パターン1個分右方向にずらし、
下部の配列全体を画素パターン1個分左方向にずらして
いる。即ち、図13に示すように、遮光領域SR9a,SR9b
とパターン形成領域PFR9a,PFR9bとがそれぞれ斜め方
向で連続するように配列されている。
【0078】(8)第10の実施の形態 図14は、全体のTFTマトリクスパターンを左右2つ
の部分領域に分割して作成された2つのレチクル10
a,10bを示す平面図である。両レチクル10a,1
0bのm行目からm+2行目までの3行を抜き出してい
る。また、全体のTFTマトリクスパターンのうちn−
p列目からn列目までが各レチクル10a,10bの境
界部BR10a,BR10bとなっており、境界部BR10a,BR10
b同士を重ね合わせてパターン転写したとき、その重ね
合わせ部分がつなぎ合わせ部分となる。
【0079】上記の実施の形態と同様に、遮光領域SR10
a,SR10bとパターン形成領域PFR10a,PFR10bとが縦方
向及び横方向に交互に配列されているが、上記の実施の
形態と異なり、一つの行内で連続する遮光領域SR10a,
SR10b及びパターン形成領域PFR10a,PFR10bの大きさが
変化していることである。第10の実施の形態の場合、
境界部BR10a,BR10bでの遮光領域SR10a,SR10b及び
パターン形成領域PFR10a,PFR10bの大きさを、レチクル
10a,10bの境界端での画素パターンp/2個分か
ら次第に減少させ、さらに途中から増大させてn列目で
画素パターンp/2個分となるようにしている。
【0080】つなぎ合わせ部分をこのような並びとする
ことで、パターンずれがあったとしても、輝度変化が見
かけ上連続的に変化し、より自然に見えるようになる。
以上のように、第7〜第10の実施の形態によれば、レ
チクルの境界部を重ねて形成された繋ぎ合わせ部では、
異なるパターン形成領域が入り混じって並び、異なるパ
ターン形成領域の境界が不明瞭になる。従って、異なる
パターン形成領域の間でCgsの差による輝度差があっ
たとしても、輝度差のある部分の境界が不明瞭になるた
め、液晶装置の画面上で人間の目に表示ムラが認識され
なくなる。
【0081】特に、第7〜第10の実施の形態の場合
も、境界部における遮光領域とパターン形成領域のうち
少なくともいずれかの大きさを肉眼によるパターン解像
度以下であるようにすること、例えば、200μm以下
とすることが好ましい。
【0082】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、繋ぎ
合わせ部(第3の領域)において第1のパターンが並ぶ
べき所に予め一つの露光マスクにより未露光領域を形成
しておき、後からそこに他の露光マスクにより第1のパ
ターンの潜像を形成し、その後現像してパターンを形成
している。
【0083】これにより、パターンの繋ぎ合わせ部にお
いて規則性を崩さずに、異なる露光マスクに係るパター
ン同士の境界線を凸凹させて、或いは異なる露光マスク
に係るパターンを入り混じって並ばせることができる。
従って、そのTFTマトリクス装置を液晶表示装置に適
用した場合、各露光マスクに係るパターンを感光性レジ
スト膜に転写する際に位置合わせがずれて異なる露光マ
スクに係るパターン形成領域でCgsが異なったときで
も、各パターン形成領域同士の境界部では、Cgsの差
による輝度差のある部分が一直線上に並ばず、或いはそ
の境界が不明瞭になる。このため、人間の目には表示ム
ラが認識されなり、結果的に液晶表示装置の表示ムラを
抑制することができる。
【0084】特に、TFTマトリクス装置の繋ぎ合わせ
部分において、異なるパターン形成領域の大きさが肉眼
によるパターン解像度以下となっている場合には、更に
効果的に人間の目に表示ムラが認識されなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1〜第3の実施の形態に係
るTFTマトリクス装置及びこれを用いた液晶表示装置
の部分について示す平面図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係るレチ
クルについて示す平面図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態に係るレチ
クルを用いた露光方法について示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態に係るレチ
クルについて示す平面図である。
【図5】図5は、本発明の第3の実施の形態に係るレチ
クルについて示す平面図である。
【図6】図6は、本発明の第4の実施の形態に係るTF
Tマトリクス装置及びこれを用いた液晶表示装置の部分
について示す平面図である。
【図7】図7は、本発明の第4の実施の形態に係るレチ
クルについて示す平面図である。
【図8】図8は、本発明の第5の実施の形態に係るTF
Tマトリクス装置及びこれを用いた液晶表示装置の部分
について示す平面図である。
【図9】図9は、本発明の第5の実施の形態に係るレチ
クルについて示す平面図である。
【図10】図10は、本発明の第6の実施の形態に係る
TFTマトリクス装置及びこれを用いた液晶表示装置の
部分について示す平面図である。
【図11】図11は、本発明の第7の実施の形態に係る
レチクルについて示す平面図である。
【図12】図12は、本発明の第8の実施の形態に係る
レチクルについて示す平面図である。
【図13】図13は、本発明の第9の実施の形態に係る
レチクルについて示す平面図である。
【図14】図14は、本発明の第10の実施の形態に係
るレチクルについて示す平面図である。
【図15】図15は、本発明の実施の形態に係るTFT
マトリクス装置及びこれを用いた液晶表示装置の部分の
拡大平面図である。
【図16】図16は、本発明の実施の形態に係るTFT
マトリクス装置を用いた液晶表示装置の一画素を示す拡
大平面図である。
【図17】図17(a)〜(d)は、本発明の実施の形
態に係るTFTマトリクス装置の製造方法及びこれを用
いた液晶表示装置の部分の製造方法について示す断面図
(その1)である。
【図18】図18(a),(b)は、本発明の実施の形
態に係るTFTマトリクス装置及びこれを用いた液晶表
示装置の部分の製造方法について示す断面図(その2)
である。
【図19】図19は、本発明の実施の形態に係るTFT
マトリクス装置を用いた液晶表示装置を示す断面図であ
る。
【図20】図20(a),(b)は、本発明の実施の形
態に係るTFTマトリクス装置の他の製造方法について
示す断面図である。
【図21】図21は、本発明の実施の形態に係る、スタ
ガ型のTFTマトリクス装置及びこれを用いた液晶表示
装置の部分を示す断面図である。
【図22】図22は、従来例に係るTFTマトリクス装
置及び液晶表示装置について示す断面図である。
【図23】図23は、従来例に係るレチクルについて示
す平面図である。
【図24】図24(a),(b)は、一般的なTFTマ
トリクス装置及び液晶表示装置の製造方法について示す
断面図である。
【図25】図25(a)は、従来例の問題点について説
明するTFTマトリクスを有する液晶表示装置の等価回
路図であり、図25(b)は液晶表示装置の動作のタイ
ミングチャートである。
【図26】図26は、従来例の問題点について説明する
ソース電圧(印加電圧)と液晶の透過率との関係を示す
特性図である。
【符号の説明】
11,51 ガラス基板、 12 ゲート電極、 13,15,15a,21 絶縁膜、 14 a−Si膜、 14a チャネル層、 16,16a n+ 型a−Si膜、 17,17a 金属膜、 18,52 レジスト膜(感光性レジスト膜)、 18a レジストマスク、 19 レチクル、 20a ソース電極、 20b ドレイン電極、 22 画素電極、 51,101a,101b 基板、 53 遮光板、 BE1a,BE1b 境界端、 BR1a,BR1b,BR2a,BR2b,BR3a〜BR3d,BR4a,BR4b,BR
5a〜BR5d,BR6a〜BR6h,BR7a,BR7b,BR8a,BR8b,BR9
a,BR9b,BR10a,BR10b 境界部、 DB ドレインバスライン、 DT ドレイン端子、 GB ゲートバスライン、 GT ゲート端子、 JT1 〜JT6 つなぎ合わせ部、 LR1 〜LR7 列方向の凸部及び凹部領域、 VR1 〜VR7 行方向の凸部及び凹部領域、 PE 画素電極、 PFR1a,PFR1b,PFR2a,PFR2b,PFR3a〜PFR3d,PF
R4a,PFR4b,PFR5a〜PFR5d,PFR6a〜PFR6h,PFR7
a,PFR7b,PFR8a,PFR8b,PFR9a,PFR9b,PFR10
a,PFR10b パターン形成領域、 SB ソースバスライン、 SCB コモン電極、 SR1a,SR1b,SR2a,SR2b,SR3a〜SR3d,SR4a,SR4b,SR
5a〜SR5d,SR6a〜SR6h,SR7a,SR7b,SR8a,SR8b,SR9
a,SR9b,SR10a,SR10b 遮光領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 502P

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の領域と、第2の領域と、該第1の
    領域と該第2の領域に挟まれた第3の領域とを有する基
    板の上に感光性レジスト膜を形成する工程と、 第1の露光マスクを使用して前記感光性レジスト膜を露
    光し、これにより、前記第1の領域の上の前記感光性レ
    ジスト膜に複数の第1のパターンの潜像を規則的に配置
    形成するとともに、前記第3の領域の上の前記感光性レ
    ジスト膜に前記第1のパターンが入る広さの未露光領域
    と少なくとも1つの前記第1のパターンの潜像とを形成
    する工程と、 第2の露光マスクを使用して前記感光性レジスト膜を露
    光し、これにより、前記第2の領域の上の前記感光性レ
    ジスト膜に複数の前記第1のパターンの潜像を規則的に
    配置形成するとともに、前記第3の領域上の前記未露光
    領域に前記第1のパターンの潜像を形成する工程と、 前記感光性レジスト膜を現像することにより、前記感光
    性レジスト膜よりなる複数の前記第1のパターンを顕像
    化する工程と、 前記感光性レジスト膜よりなる前記第1のパターンをマ
    スクに使用して、所望の膜よりなる複数の第2のパター
    ンを規則的に配列して形成する工程とを有するパターン
    形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第3の領域において、前記同じ露光
    マスクに係る第2のパターンが1個又は2個以上連続し
    て並んでいることを特徴とする請求項1に記載のパター
    ン形成方法。
  3. 【請求項3】 前記第3の領域において、前記第1の露
    光マスクに係る第2のパターン及び前記第2の露光マス
    クに係る第2のパターンの境界線が凸凹してなることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパターン形成
    方法。
  4. 【請求項4】 前記第3の領域において、前記第1の露
    光マスクに係る第2のパターンが1個又は2個以上連続
    して並ぶ領域と前記第2の露光マスクに係る第2のパタ
    ーンが1個又は2個以上連続して並ぶ領域とは前記第2
    のパターンの横方向又は縦方向の並びの方向に交互に並
    んでいることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載のパターン形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のパターン形成方法を用いて規則的に並んだ全体のソー
    ス/ドレイン電極及び規則的に並んだ全体のゲート電極
    のうち少なくともいずれかを前記基板上に形成する工程
    を有することを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記全体のソース/ドレイン電極は、前
    記第1の露光マスクに係るソース/ドレイン電極の並び
    と前記第2の露光マスクに係るソース/ドレイン電極の
    並びとをつなぎ合わせて形成することを特徴とする請求
    項5に記載の薄膜トランジスタマトリクス装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記全体のゲート電極は、前記第1の露
    光マスクに係るゲート電極の並びと前記第2の露光マス
    クに係るゲート電極の並びとをつなぎ合わせて形成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の薄膜トランジスタマ
    トリクス装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項7のいずれかに記載
    の薄膜トランジスタマトリクス装置の製造方法により作
    成された薄膜トランジスタマトリクス装置。
  9. 【請求項9】 請求項5に記載の薄膜トランジスタマト
    リクス装置の製造方法を用いて前記第1の露光マスクに
    係るソース/ドレイン電極の並びと前記第2の露光マス
    クに係るソース/ドレイン電極の並びとをつなぎ合わせ
    て全体のソース/ドレイン電極を形成する工程と、 前記ソース/ドレイン電極に接続する画素電極を形成す
    る工程とを有することを特徴とする液晶表示装置の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の露光マスクに係るソース/
    ドレイン電極の並びと前記第2の露光マスクに係るソー
    ス/ドレイン電極の並びとを繋ぎ合わせた部分において
    異なる前記露光マスクに係るソース/ドレイン電極が1
    個又は2個以上連続して並ぶ領域のうち少なくともいず
    れかの大きさは肉眼によるパターン解像度以下であるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記異なる露光に係るソース/ドレイ
    ン電極の並び同士を繋ぎ合わせた部分において前記異な
    る露光に係るソース/ドレイン電極が1個又は2個以上
    連続して並ぶ領域のうち少なくともいずれかの大きさは
    200μm以下であることを特徴とする請求項10に記
    載の液晶表示装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9乃至請求項11のいずれかに
    記載の液晶表示装置の製造方法により作成された液晶表
    示装置。
  13. 【請求項13】 複数枚に分担して形成されたパターン
    形成領域同士を前記複数枚の境界部を重ね合わせて繋ぎ
    合わせ、一つの全体パターンを形成する前記複数枚から
    なる一組の露光マスクであって、 前記各露光マスクの境界部に前記パターン形成領域と遮
    光領域とが混在し、これらは、先に転写された前記露光
    マスクの境界部に他の前記露光マスクの境界部を重ね合
    わせて転写したとき、前記先に転写された露光マスクの
    遮光領域に前記他の露光マスクのパターン形成領域が転
    写され、かつ前記先に転写された露光マスクのパターン
    形成領域は前記他の露光マスクの遮光領域により覆われ
    てそのまま残るように配列されていることを特徴とする
    一組の露光マスク。
  14. 【請求項14】 前記一つの全体パターンを形成するた
    めの一組の露光マスクの枚数は3枚以上であることを特
    徴とする請求項13に記載の一組の露光マスク。
  15. 【請求項15】 前記全体パターンは同じ形状を有する
    個々のパターンが縦方向及び横方向に並んでいることを
    特徴とする請求項13又は請求項14のいずれかに記載
    の一組の露光マスク。
  16. 【請求項16】 前記重ね合わせた部分において前記同
    じ露光マスクに属するパターン形成領域は、縦方向又は
    横方向又はその両方向に2つ以上の前記個々のパターン
    が連続して並んでいることを特徴とする請求項15に記
    載の一組の露光マスク。
  17. 【請求項17】 前記全体パターンは前記重ね合わせた
    部分において異なる前記露光マスクのパターン形成領域
    同士の境界線が凸凹してなることを特徴とする請求項1
    3乃至請求項16のいずれかに記載の一組の露光マス
    ク。
  18. 【請求項18】 前記全体パターンは前記重ね合わせた
    部分において異なる前記露光マスクのパターン形成領域
    同士が縦方向及び横方向に交互に並んでいることを特徴
    とする請求項13乃至請求項16のいずれかに記載の一
    組の露光マスク。
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