JPH09236635A - ハンドラのロータリアーム・デバイスチャック部 - Google Patents

ハンドラのロータリアーム・デバイスチャック部

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Publication number
JPH09236635A
JPH09236635A JP8351572A JP35157296A JPH09236635A JP H09236635 A JPH09236635 A JP H09236635A JP 8351572 A JP8351572 A JP 8351572A JP 35157296 A JP35157296 A JP 35157296A JP H09236635 A JPH09236635 A JP H09236635A
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JP
Japan
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socket
handler
cam
device chuck
stage
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Application number
JP8351572A
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English (en)
Inventor
Keiichi Fukumoto
慶一 福本
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Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 被試験デバイスを試験するための測定部4の
構造を簡単化し、かつインデックスタイムを短縮するこ
とができるICハンドラを提供する。 【解決手段】 ロータリアーム3の回転軸3aより放射
方向に突設された3本のアーム3bに昇降自在にデバイ
スチャック21をそれぞれ取り付ける。また、周面が概
ね逆三角形状を有し、かつこの逆三角形状の頂点を挟む
二辺がカム作用部分24a、24bとなる、平面半リン
グ状のカム24を、上記逆三角形状の頂点が測定部4の
上部の所定位置に配されるように、上記回転軸3aと同
心にICハンドラの筐体に取付ける。このカムのカム作
用部分に従動するカムフォロア21bを各デバイスチャ
ックに回動自在に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般的には、半
導体デバイス、特に代表例であるIC(半導体集積回
路)を試験するためのIC試験装置(一般にICテスタ
と呼ばれる)においてICを試験するために搬送し、か
つ試験済みのICを分類処理するために使用される半導
体デバイス搬送処理装置(一般にICハンドラと呼ばれ
る)に関し、詳しく言うと、ICテスタの測定部(テス
ト部とも言う)において1つの被試験IC(一般にDU
Tと呼ばれる)の測定が終了してから次の被試験ICの
測定が開始されるまでの時間(一般にインデックスタイ
ムと呼ばれる)をより一層短くすることができるICハ
ンドラのロータリアーム及びデバイスチャックの部分の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4にロータリアーム及びデバイスチャ
ックを使用する従来の水平搬送方式と称されるICハン
ドラの一例の構成を概略的に示す。ICハンドラ1の筐
体内の図において下側の一辺側に沿って図の左側より右
側へローダ部10、空トレイバッファステージ9、及び
アンローダ部8が配置されている。図において一番左側
のローダ部10には複数のトレイが積み重ねられた状態
で収容され、各トレイにはこれから試験しようとする複
数個のIC(DUT)が格納されている。
【0003】ローダ部10に収容されたトレイ群の最上
段のトレイからローダキャリアアーム11がこの例では
DUTを2個ずつ搬出してソークステージと呼ばれるタ
ーンテーブル5に搬送する。ターンテーブル5にはDU
T7を受け取る位置を規定するために、ほぼ正方形の4
辺が上向きの傾斜面で囲まれた位置決め用凹部がほぼ等
角度間隔で同心円状に2列形成されており、ターンテー
ブル5が1ピッチずつ回動する毎に2個のDUT7を2
列の各位置決め用凹部に落し込むように構成されてい
る。ターンテーブル5で運ばれて来たDUT7はロータ
リアーム(コンタクトアームとも呼ばれる)3によって
測定部4に送り込まれる。このロータリアーム3はター
ンテーブル5の各位置決め用凹部から2個のDUT7を
吸着して取り出し、それらDUT7を測定部4に搬送す
る。
【0004】ロータリアーム3はほぼ等角度間隔で回転
軸3aに取り付けられた3つのアーム3bを有し、その
3つのアーム3bが回転して順次DUT7を測定部4に
送り込む動作と、測定部4でテストが終了した試験済み
ICをエクジット(出口)ステージ6と呼ばれる回転ア
ームに引き渡す動作を行なう。このエクジットステージ
6はロータリアーム3と同様の構造を有するものでよ
い。なお、ソークステージ5、ロータリアーム3、及び
測定部4はハンドラ1の筐体内に設けられた恒温槽(一
般にチャンバと呼ばれる)2内に収納され、DUT7を
この恒温槽2内で所定の温度に保持し、テストを行うよ
うに構成されている。また、エクジットステージ6は、
通常、そのいずれか1本のアームが恒温槽2内に配置さ
れた状態にある。
【0005】恒温槽2の出口外側に配置されたエクジッ
トステージ6によって取り出された試験済みDUTはア
ンローダ部8に送られる。アンローダ部8にはエクジッ
トステージ6のアームから試験済みDUTをピックアッ
プするチャック8dを備えたY方向(図の縦方向)に移
動自在のYキャリアアーム8yとこのYキャリアアーム
8yをX方向(図の横方向)に搬送するXキャリアアー
ム8xが設けられており、また、この例では3つのトレ
イ8a、8b、8cが配置されている。エクジットステ
ージ6から受け取った試験済みDUTは、測定結果に基
づいて、この例では3つのトレイ8a、8b、8cの何
れかに分別されて格納される。例えば良品はトレイ8a
に格納され、第1種の不良品(例えば再試験を必要とす
るIC)はトレイ8bに収納され、第2種の不良品(例
えば完全に不良なIC)はトレイ8cに格納される。こ
れらの分別はXキャリアアーム8xが行なう。
【0006】なお、ローダ部10の図において右側に設
けられた空トレイバッファステージ9にはローダ部10
で空になったトレイが収納される。この空トレイバッフ
ァステージ9に収納されたトレイは必要なときにトレイ
キャリア12によってアンローダ部8へ搬送される。例
えば、アンローダ部8のいずれかのトレイが満杯になる
と、その満杯のトレイの上に運ばれてICの格納に利用
される。
【0007】上記ロータリアーム3についてさらに詳述
する。上述したように、ロータリアーム3は回転軸3a
を持ち、この回転軸3aより3本のアーム3bが120
°の角度間隔で放射方向に突設されている。図5に示す
ように、各アーム3bの垂直方向の端面(外側壁面)に
はリニアガイド21aを介してデバイスチャック21が
垂直方向へ昇降自在に取付けられている。また、各デバ
イスチャック21の下部と、対応する各アーム3bの上
部との間に、それぞれ引っ張りコイルばね22が垂直方
向に架張されているので、各デバイスチャック21はコ
イルばね22の引張力により常時は上方へ偏倚され、各
アーム3bの垂直方向の端面の所定の位置(最上部位
置)に停止している。
【0008】なお、恒温槽2のチャンバ断熱壁28は、
この例では断熱材28bと、断熱材28bの外側面に取
り付けられたアルミ板28aと、断熱材28bの内側面
に取り付けられたステンレス板28cとから構成された
三層構造になっている。図5に示されているように、ソ
ークステージ5のDUT受渡し位置5a、測定部4、及
びエクジットステージ6のDUT受取り位置6a上にお
いて、デバイスチャック21を降下させるのにコンタク
トインシリンダ32、コンタクトプレスシリンダ33及
びコンタクトアウトシリンダ34がそれぞれ用いられ
る。コンタクトインシリンダ32は、ソークステージ5
のDUT受渡し位置5aにおいてDUTを吸着保持する
ためにデバイスチャック21をそれに接近した所定の位
置まで降下させるのに使用される。コンタクトプレスシ
リンダ33は、測定部4においてDUTを吸着保持した
デバイスチャック21を降下させてDUTのリードをI
Cソケット4bに電気的に接触させるために使用され
る。コンタクトアウトシリンダ34は、エクジットステ
ージ6のDUT受取り位置6aにおいて吸着保持したD
UTを解放するためにデバイスチャック21をそれに接
近した所定の位置まで降下させるのに使用される。
【0009】測定部4は恒温槽2の底部に設けられてお
り、ICテスタのパフォーマンスボード4f上に取り付
けられた中空のスペーシングフレーム4g、スペーシン
グフレーム4g上に取り付けられたソケットガイド4
c、ソケットガイド4c内に配置されたICソケット4
bを含む。ICソケット4bはソケットガイド4cの底
部に取り付けられたソケットボード4e上にアダプタソ
ケット4dを介して取り付けられている。スペーシング
フレーム4gは断熱材よりなり、恒温槽2の床の断熱壁
28に形成された貫通孔39に嵌合され、このスペーシ
ングフレーム4gの底面にパフォーマンスボード4fが
取り付けられる。従って、スペーシングフレーム4gは
断熱壁28の貫通孔39に嵌合する形状、寸法に選定さ
れ、パフォーマンスボード4fは恒温槽2の外側に配さ
れ、一方、ICソケット4bは恒温槽2の床面より恒温
槽内に突出した状態に配される。
【0010】ソケットガイド4cの表面よりデバイスチ
ャック21を案内するガイドピン4aが突出して設けら
れており、デバイスチャック21の降下時にデバイスチ
ャック21を案内して、このデバイスチャック21に吸
着、保持されたDUTをICソケット4bの所定の位置
に位置決めする。なお、パフォーマンスボート4fはコ
ンタクトピン41aを介してICテスタのテストヘッド
43に電気的に接続される。
【0011】次に、上記構成のロータリアームとデバイ
スチャック部分の動作について図6を参照して説明す
る。 (a)ロータリアーム3が120°回転され、これによ
り所定位置(最上部位置)にある1つのデバイスチャッ
ク21がソークステージ5のDUT受渡し位置5aに接
近した所定位置に回動されると、コンタクトインシリン
ダ32がオンにされ(作動され)、デバイスチャック2
1がコイルばね22の弾性力に抗して所定位置(最上部
位置)から強制的に降下され、その吸着パット21cが
DUTと接触する。
【0012】(b)次に、吸着パット21cから空気を
吸引する真空発生装置を作動させてDUTを吸着パット
21cに強固に吸着、保持する。 (c)次に、コンタクトインシリンダ32がオフにされ
(作動停止され)、その結果DUTを吸着、保持したデ
バイスチャック21はコイルばね22の引張力により所
定位置(最上部位置)まで上昇する。
【0013】(d)次に、ロータリアーム3が再び12
0°回転され、これによりデバイスチャック21も12
0°回転され、測定部4に到達したときに、この測定部
4のICソケット4bに接近した所定の位置に配され
る。 (e)次に、コンタクトプレスシリンダ33がオンにさ
れ、デバイスチャック21がコイルばね22の弾性力に
抗して強制的に降下され、吸着、保持したDUTのリー
ドがICソケット4bのコンタクトに押圧接触されて、
電気的に確実に接続される。
【0014】(f)次に、テストヘッド43を介してI
CテスタからDUTに試験信号が印加され、DUTの電
気的諸特性(電圧、電流等)が測定される。この測定
中、DUTのリードはICソケット4bのコンタクトに
押圧接触されている。 (g)測定が終了すると、コンタクトプレスシリンダ3
3がオフにされ、その結果デバイスチャック21はコイ
ルばね22の引張力により測定済みDUTを吸着、保持
したまま所定位置(最上部位置)まで上昇する。
【0015】(h)次に、ロータリアーム3が再び12
0°回転され、これによりデバイスチャック21も12
0°回転され、エクジットステージ6のDUT受取り位
置6aに到達したときに、このDUT受取り位置6aに
接近した所定の位置に配される。 (i)次に、コンタクトアウトシリンダ34がオンにさ
れ、デバイスチャック21はコイルばね22の弾性力に
抗して強制的に降下され、試験済みDUTをエクジット
ステージ6のDUT受取り位置6aの直ぐ上に配置す
る。
【0016】(j)次に、真空発生装置がオフにされ、
デバイスチャック21の下端の吸着パット21cに与え
られていた負圧が解除されるため、吸着、保持していた
試験済みDUTは解放されてエクジットステージ6のD
UT受取り位置6aの位置決め凹部内に落下する。 (k)次に、コンタクトアウトシリンダ34がオフにさ
れ、その結果デバイスチャック21はコイルばね22の
引張力により所定位置(最上部位置)まで上昇する。
【0017】(l)次に、ロータリアーム3が再び12
0°回転され、デバイスチャック21も120°回転さ
れて、ソークステージ5のDUT受渡し位置5aに接近
した所定位置に配され、再び上記ステップ(a)〜
(l)の動作が繰り返されることになる。 ところで、ICハンドラのスループット(処理能力)を
向上させるために、1つのDUTの測定終了から次のD
UTの測定開始までの時間(一般にインデックスタイム
と呼ばれる)が重要となる。
【0018】このインデックスタイムを短くすればIC
ハンドラのスループットが向上するため、図5に示した
従来のICハンドラにおいては、図6のステップ(e)
のコンタクトプレスシリンダ33がオンとなり、測定部
4に位置するデバイスチャック21が降下するときに
は、同時にステップ(a)のコンタクトインシリング3
2もオンとなり、ソークステージ5に位置するデバイス
チャック21が降下するように構成されている。よっ
て、ステップ(f)のデバイスの測定中にステップ
(b)のデバイスの吸着動作及びステップ(c)のデバ
イスチャックの上昇動作が行われる。同様に、ステップ
(e)の動作と共にステップ(i)のコンタクトアウト
シンリダのオン、これに伴うエクジットステージ6に位
置するデバイスチャック21の降下動作が行われるよう
に構成されているから、ステップ(f)のデバイスの測
定中にステップ(j)のデバイスの解放及びステップ
(h)のデバイスチャックの上昇動作が行われる。
【0019】上述のインデックスタイムを分析すると、
(1) ステップ(g)において、コンタクトプレスシリン
ダ33がオフとなり、デバイスチャック21が上昇する
時間、(2) ステップ(d)、(h)及び(l)におい
て、各アーム3bが120°回転する時間、(3) ステッ
プ(e)において、コンタクトプレスシリンダ33がオ
ンとなり、デバイスチャック21が降下する時間の3つ
があり、これらの総和がインデックスタイムとなる。
【0020】上記従来のICハンドラでは、上記(1) 及
び(3) の時間を短くするために、ICソケット4bの位
置をソークステージ5のDUT受渡し位置5aやエクジ
ットステージ6のDUT受取り位置6aとほぼ同じ高さ
に配し、デバイスチャック21の昇降のストロークをD
UT受渡し位置5aやDUT受取り位置6aとほぼ同じ
にしている。パフォーマンスボード4fには測定に必要
な各種の電気・電子部品が実装されており、一方、恒温
槽2内は最高125℃にもなるので、高温度の影響を受
けないようにパフォーマンスボード4fを恒温槽内とあ
る程度断熱してその外部に取付ける必要がある。このた
め、上述のように断熱材よりなるスペーシングフレーム
4gを用意して恒温槽2の床の断熱壁28に形成された
貫通孔39内に取付け、パフォーマンスボード4fを恒
温槽2の外側に配して断熱すると共にICソケット4b
を恒温槽内の所定の位置まで突出させ、測定部4でのデ
バイスチャック21の昇降のストロークを短くしてい
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スペー
シングフレーム4gにはソケットガイド4c、ソケット
ボード4e、ICソケット4b等が取り付けられ、ま
た、スペーシングフレーム4gの底面にはパフォーマン
スボード4fが取り付けられるから、スペーシングフレ
ーム4gは断熱材で堅牢に構成しなければならない。こ
のため、コスト高となる欠点があった。また、ソケット
ボード4eとパフォーマンスボード4f間の間隔が長く
なるため、それら間をリード線で接続しなければなら
ず、測定精度に悪影響を与える恐れがある。その上、測
定部4の組立作業が煩雑となり、作業時間が長くなる欠
点があった。
【0022】この発明の目的は、測定部のICソケット
を恒温槽内に突出させる必要をなくして測定部の構造を
簡単化すると共に、インデックスタイムを短縮すること
ができるICハンドラを提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、回転
軸を持ち、この回転軸より3本のアームが120°の角
度間隔で放射方向に突設されているロータリアームと、
このロータリアームの各アームの垂直方向の端面に昇降
自在に取付けられたデバイスチャックと、周面が概ね逆
三角形状を有し、かつこの逆三角形状の頂点を挟む二辺
がカム作用部分となる、平面半リング状のカムと、この
カムのカム作用部分に従動する上記各デバイスチャック
に回動自在に取り付けられたカムフォロアとを具備し、
上記カムの逆三角形状の頂点が測定部の上部の所定位置
に配されるように上記カムを上記回転軸と同心にICハ
ンドラの筐体に取付けたハンドラが提供され、上記この
発明の目的が達成される。
【0024】上記構成によれば、上記逆三角形状のカム
は逆三角形状の頂点を境にして上記ロータリアームの回
転方向に関して下向きに傾斜したカム作用部分と上向き
に傾斜したカム作用部分を有することになる。従って、
DUTをデバイスチャックに受け渡すソークステージか
らDUTを試験する上記測定部へDUTを搬送する際に
は、上記カムの下向きに傾斜したカム作用部分に上記デ
バイスチャックのカムフォロアが従動するため、上記デ
バイスチャックは徐々に降下してこのデバイスチャック
が測定部に到達したときには測定部のICソケットの上
部の所定位置に配され、他方、DUTを上記測定部から
エクジットステージへ搬送する際には、上記カムの上向
きに傾斜したカム作用部分に上記デバイスチャックのカ
ムフォロアが従動するため、上記デバイスチャックは徐
々に上昇してこのデバイスチャックがエクジットステー
ジに到達したときにはエクジットステージのDUT受取
り位置の上部の所定位置に配される。よって、ソークス
テージ、測定部、及びエクジットステージの各部におい
てデバイスチャックは最短の昇降運動をするだけで済む
から、インデックスタイムを短縮することができる。ま
た、測定部に到達したときにはデバイスチャックが所定
の位置(最上部位置)から降下した位置に移動している
ので、このデバイスチャックの降下距離に相当する距離
だけICソケットを下方へ下げることができる。それ
故、ICソケットを恒温槽内に突出させる必要がなくな
り、測定部の構造を簡単化することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例について
図1乃至図3を参照して詳細に説明する。なお、これら
図面において図4及び図5と対応する部分には同じ符号
を付けて必要のない限りそれらの説明を省略する。この
実施例では、ロータリアーム3の近傍にこのロータリア
ーム3の回転軸3aと同心にカム24が取り付けられて
いる。カム24は平面がほぼ半リング状でかつ下側へ垂
下する部分(周面)が概ね逆三角形状(図1参照)を有
し、この逆三角形状の頂点を挟む二辺がカム作用部分と
して働く。また、ロータリアーム3の各アーム3bの垂
直方向の端面に昇降自在に取付けられた各デバイスチャ
ック21には上記カムのカム作用部分に従動するカムフ
ォロア21bが回動自在に取り付けられている。
【0026】一方、測定部4は恒温槽2の床面に設けら
れており、パフォーマンスボード4f上にアダプタソケ
ット4dを介して取り付けられたICソケット4bが恒
温槽2の床のチャンバ断熱壁28に形成された貫通孔3
9の下側に配されている。ソケットガイド4cもパフォ
ーマンスボード4f上に直接取り付けられており、この
ソケットガイド4cをチャンバ断熱壁28にねじ止めす
ることによってICソケット4bは所定の位置に固定さ
れ、貫通孔39を通じて恒温槽側に露出した状態にあ
る。
【0027】上記カム24はその半リング状の上部部分
が、同じく回転軸3aと同心の円弧状に形成された、か
つ恒温槽2の天井のチャンバ断熱壁28より垂下された
複数の支柱29の下端にねじ止めされているカムホルダ
25に、図3に示すように、回転軸3aと同心となるよ
うにねじ止めされている。従って、カム24は固定され
ており、カムフォロア21bを駆動する運動を行わない
が、この明細書ではカムと称する。この場合、図1から
明瞭なように、カム24はその垂下する逆三角形状部分
の頂点が、測定部4の上部に位置するデバイスチャック
21に回転自在に取付けられているカムフォロア21b
と当接するように、カムホルダ25に固定される。それ
故、カム24のカム作用部分は逆三角形状の頂点を境に
してロータリアーム3の回転方向に関して下向きに傾斜
した部分24aと上向きに傾斜した部分24bとを有す
ることになる。
【0028】上記構成のカム24及びカムフォロア21
bを設けたことにより、ロータリアーム3が120°回
転するときに、一緒に回転する3つのデバイスチャック
21の内の2つ(ソークステージ5から測定部4へ回転
するデバイスチャックと測定部4からエクジットステー
ジ6へ回転するデバイスチャック)のカムフォロア21
bが下向きのカム作用部分24a及び上向きのカム作用
部分24bに沿ってそれぞれ従動することになり、ソー
クステージ5から測定部4へ回動するデバイスチャック
21は下向きに傾斜するカム作用部分24aに従って徐
々に下方へ降下し、測定部4の上部に達したときにはこ
のデバイスチャック21は最下点位置にあり、また、測
定部4からエクジットステージ6へ回動するデバイスチ
ャック21は上向きに傾斜するカム作用部分24bに従
って徐々に上方へ上昇し、エクジットステージ6の上部
に達したときにはこのデバイスチャック21は元の所定
の位置(最上部位置)に復帰する。
【0029】さらに説明すると、各デバイスチャック2
1はソークステージ5のDUT受渡し位置5aの上部の
所定位置においてDUTを吸着し、その後120°回転
することにより測定部4のICソケット4bの上部に達
する。この120°の回転中にカムフォロワ21bはカ
ム24の下向きに傾斜したカム作用部分24aに従動す
るから、デバイスチャック21は通常の所定位置(最上
部位置)からコイルばね22の弾性力に抗して下方位置
へと次第に降下し、120°の回転が終了したときにカ
ム24の逆三角形の頂点がそのデバイスチャック21の
カムフォロア21bと当接した状態にある(図1)。こ
のとき、デバイスチャック21は測定部4の上部の所定
位置にあり、かつ最下点位置にある。この位置で上述し
たコンタクトプレスシリンダ33の作動によりDUTを
ICテスタのパフォーマンスボード4f上のICソケッ
ト4bに確実に接触させ、所定の測定を行う。測定終了
後、再びロータリアーム3を120°回転させると、今
度はカムフォロワ21bがカム24の上向きに傾斜した
カム作用部分24bに従動するので、この120°の回
転中にデバイスチャック21はコイルばね22の弾性力
により最下点位置から次第に上昇して元の通常の所定位
置(最上部位置)に復帰する。かくして、120°の回
転が終了した時点ではデバイスチャック21はエクジッ
トステージ6のDUT受取り位置6aの上部の所定位置
にある。
【0030】よって、測定部4がソークステージ5及び
エクジットステージ6よりも低い位置にあっても、ソー
クステージ5、測定部4、及びエクジットステージ6の
各部においてデバイスチャック21は最短の昇降運動を
行うだけで所定の動作を行うことができ、インデックス
タイムを短縮することができる。測定部4の位置は、デ
バイスチャックの通常の所定位置(最上部位置)と下向
きのカム作用部分24aによって最大距離降下する最下
点位置間の距離に相当する距離だけ下げることができる
ので、図1に示すように、測定部4を恒温槽2の床面に
設けることができ、上記従来のICハンドラのようにス
ペーシングフレーム4gを使用して断熱すると共にIC
ソケット4bを恒温槽2内へ突出させる必要はない。ま
た、パフォーマンスボード4f上にアダプタソケット4
dを介してICソケット4bを取り付けることができる
ので、従来のICハンドラのようにソケットボード4e
を設ける必要がなく、しかも、ソケットボード4eとパ
フォーマンスボード4f間をリード線で接続する必要も
ない。さらに、パフォーマンスボード4fはソケットガ
イド4cを介して恒温槽2の底部壁に固定されるから、
恒温槽2の底部壁から離間された恒温槽2の下側に位置
する。従って、ソケットガイド4c等である程度断熱す
るだけでパフォーマンスボード4fは恒温槽2の高温度
の影響を受けなくなり、特別の断熱部材を使用する必要
はない。かくして、測定部4の構造を簡単化することが
できる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
測定部4を恒温槽2の底面に配置することができるの
で、従来のように断熱材よりなる堅牢な、高価なスペー
シングフレーム4gやソケットボード4eを使用する必
要なしに、パフォーマンスボード4f上に直接ICソケ
ット4b及びソケットガイド4cを実装できる。従っ
て、部品材料費を節減できると共に、従来のようにソケ
ッドボード4eとパフォーマンスボード4f間のリード
線による配線が不要となるので測定精度に悪影響を与え
る恐れがなくなる。その上、測定部4の組立作業が簡単
になるので、組立時間が短縮され、作業性の向上した経
済的な測定部を実現できる。
【0032】また、測定部4の上部にロータリアーム3
の回転軸3aと同心に配設した、平面がほぼ半リング状
でかつ下側へ垂下する周面が概ね逆三角形状のカム24
(固定されたカム)にデバイスチャック21が従動する
構成となっているため、各デバイスチャック21は、ロ
ータリアーム3の回転に伴ってデバイスチャック21が
測定部4に近づくときには自動的に降下し、測定部4か
ら離れるときには自動的に上昇する。その結果、測定部
4を恒温槽2の底面に配置することによって増加したデ
バイスチャック21の測定部4上での昇降ストロークを
従来よりもかえって小さくすることができる。例えば、
図5に示す従来例では40mmであったものが、図1に
示す本実施例では約20mmとなり、インデックスタイ
ムは従来の約1.5秒に対して本実施例では約0.8秒
となり、著しく短縮されるから、ハンドラのスループッ
トを大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるICハンドラの一実施例の要部
の構造を測定部を中心にして示す原理的な正面図であ
る。
【図2】図1のICハンドラに使用されたロータリアー
ム及びデバイスチャックの構造をそれらの周辺部と共に
示す概略斜視図である。
【図3】図1のICハンドラに使用されたカムを恒温室
の天井側から見た平面図である。
【図4】従来の水平搬送方式のICハンドラの一例の要
部の構成を示す原理的な平面図である。
【図5】図3のICハンドラに使用されたロータリアー
ム及びデバイスチャックの構造を測定部を中心にして示
す原理的な正面図である。
【図6】図4に示されたICハンドラのロータリアーム
及びデバイスチャックの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1:ハンドラ 3:ロータリアーム 4:測定部 5:ソークステージ 5a:ソークステージのDUT受け渡し位置 6:エクジットステージ 6a:エクジットステージのDUT受け取り位置 21:デバイスチャック 21b:カムフォロア 22:引っ張りコイルばね 24:カム 24a、24b:カム作用部分 25:カムホルダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を持ち、この回転軸より3本のア
    ームがほぼ120°の角度間隔で放射方向に突設されて
    いるロータリアームと、 このロータリアームの各アームの垂直方向の壁面に昇降
    自在に取付けられたデバイスチャックと、 周面が概ね逆三角形状を有し、かつこの逆三角形状の頂
    点を挟む二辺がカム作用部分となる、平面半リング状の
    カムと、 このカムのカム作用部分に従動する上記各デバイスチャ
    ックに回動自在に取り付けられたカムフォロアとを具備
    し、 上記カムの逆三角形状の頂点が上記測定部の上部の所定
    位置に配されるように、上記カムを上記回転軸と同心に
    ハンドラの筐体に取付けて、被試験デバイスを上記デバ
    イスチャックに受け渡すソークステージから被試験デバ
    イスを試験するための測定部へ被試験デバイスを搬送す
    る際には上記デバイスチャックを徐々に降下させ、被試
    験デバイスを上記測定部から上記エクジットステージへ
    搬送する際には上記デバイスチャックを徐々に上昇させ
    るように構成し、上記測定部を上記ソークステージ及び
    試験済みデバイスを搬出するエクジットステージよりも
    低い位置に配置できるようにしたことを特徴とするハン
    ドラ。
  2. 【請求項2】 上記ソークステージ、上記ロータリアー
    ム及び上記測定部は恒温室内に収容されており、上記測
    定部はこの恒温室の底面に取り付けられていることを特
    徴とする請求項1に記載のハンドラ。
  3. 【請求項3】 上記ソークステージ及び上記エクジット
    ステージは同じ高さの位置に位置付けされており、上記
    測定部はこれらソークステージ及びエクジットステージ
    よりも、上記デバイスチャックの正常な所定の位置と上
    記デバイスチャックが下向きに傾斜するカム作用部分に
    よって最大距離降下したときに取る最下部位置との間の
    距離に等価な距離だけ下側に位置付けされていることを
    特徴とする請求項1に記載のハンドラ。
  4. 【請求項4】 上記測定部は半導体デバイス試験装置の
    パフォーマンスボード上にアダプタソケットによって取
    り付けられたICソケットを含み、このICソケットは
    上記恒温室の底部の絶縁壁を貫通して形成された開口の
    下側に配置されていることを特徴とする請求項2又は3
    に記載のハンドラ。
  5. 【請求項5】 上記ICソケットは上記パフォーマンス
    ボード上に直接取り付けられたソケットガイド内に配置
    されており、このソケットガイドが上記恒温室の底面に
    固定されることによって、上記ICソケットが上記恒温
    室の内部に対して上記開口を通じて露出されるように上
    記ICソケットが適所に固定されることを特徴とする請
    求項4に記載のハンドラ。
JP8351572A 1995-12-27 1996-12-27 ハンドラのロータリアーム・デバイスチャック部 Pending JPH09236635A (ja)

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JP7-341097 1995-12-27
JP34109795 1995-12-27
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100829232B1 (ko) * 2006-09-29 2008-05-14 미래산업 주식회사 전자부품 테스트용 핸들러
CN102730414A (zh) * 2012-07-18 2012-10-17 奇瑞汽车股份有限公司 取料装置
CN104590890A (zh) * 2015-01-12 2015-05-06 池州睿成微电子有限公司 一种取料装置

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