JPH09236252A - 燃焼用ファン制御装置 - Google Patents

燃焼用ファン制御装置

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Publication number
JPH09236252A
JPH09236252A JP3922596A JP3922596A JPH09236252A JP H09236252 A JPH09236252 A JP H09236252A JP 3922596 A JP3922596 A JP 3922596A JP 3922596 A JP3922596 A JP 3922596A JP H09236252 A JPH09236252 A JP H09236252A
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JP
Japan
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power supply
supply amount
fan motor
rotation speed
storage means
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Pending
Application number
JP3922596A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Enomoto
有 榎本
Yoshio Fujimoto
藤本  善夫
Kazutaka Shoda
一貴 正田
Daisuke Konishi
大輔 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
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Publication date
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  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンの排気通路の流動抵抗が大きく変わっ
たような場合にも、基準電力供給量を自動的に更新し
て、排気通路やファンへの塵埃の付着を正確に検出し所
望の空燃比に維持できる燃焼用ファン制御装置の提供。 【解決手段】 ファンモータ4の目標回転数Nsを設定
する目標回転数設定手段22が、基準電力供給量Wsと
駆動電力供給量Wxとの偏差ΔWxに基づいて、駆動電
力供給量Wxを基準電力供給量Wsに近づけるべく目標
回転数Nsを補正する燃焼用ファン制御装置で、検出回
転数Nxが目標回転数Nsになる駆動電力供給量Wxを
記憶する駆動電力記憶手段27を設け、基準電力記憶手
段29が、記憶している前回の駆動電力供給量Wx0と
今回との偏差ΔWxが所定の更新用偏差値ΔW0を越え
ると、基準電力記憶手段29による基準電力供給量Wx
を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナに燃焼用空
気を供給するためのファンを駆動するファンモータと、
前記バーナの燃焼量に基づいてファンモータの目標回転
数を設定する目標回転数設定手段と、前記目標回転数に
対応する基準電力供給量を記憶する基準電力記憶手段
と、前記ファンモータの回転数を検出する回転数検出手
段と、この回転数検出手段による検出回転数が前記目標
回転数になるようにファンモータへの駆動電力供給量を
調整して前記ファンモータを駆動するファンモータ駆動
手段とを備え、前記目標回転数設定手段が、前記基準電
力供給量と前記駆動電力供給量との偏差に基づいて、前
記駆動電力供給量を基準電力供給量に近づけるべく前記
目標回転数を補正するように構成してある燃焼用ファン
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バーナに燃焼用空気を供給するファンの
排気通路に塵埃が付着して排気閉塞が生じたり、ファン
そのものに塵埃が付着したりすると、ファンによって供
給される燃焼用空気の量が少なくなって空燃比が低下す
るとともに、この燃焼用空気の減少に伴ってファンの負
荷が軽くなりファンモータの回転数が増加する。そこ
で、このファンモータの回転数の増加を利用し、従来の
燃焼用ファン制御装置においては、ファンモータの回転
数が目標回転数になるように駆動電力供給量を調整し、
その調整した駆動電力供給量と基準電力供給量との偏差
に基づいて、例えば、その偏差が所定の補正偏差値を越
えると、排気閉塞などが生じたものと判断して、駆動電
力供給量を基準電力供給量に近づけるように目標回転数
を補正し、それによって空燃比の低下を防止し、例え排
気通路やファンに塵埃が付着しても、常に所望の空燃比
で良好なバーナの燃焼を維持できるように構成してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ファン制御装置においては、ファンの排気通路を変更し
て排気通路の流動抵抗が大きく変わってしまったような
場合、基準電力供給量が前の値のままであるため、排気
通路やファンへの塵埃の付着を正確に検出できなくな
り、その結果、ファンモータの目標回転数が適正な回転
数から大きく外れ、所望の空燃比に維持できなくなると
いう欠点があった。同様に、バーナがガスバーナの場合
にガス種が変換されると、目標回転数も変更されるが、
基準電力供給量が前のままであるため、排気通路などへ
の塵埃の付着を正確に検出できなくなり、また、ファン
モータに対する電源が交流電源の場合にその周波数が変
わっても同様の結果となる。
【0004】本発明は、このような従来の欠点を解消す
るためのもので、その目的は、ファンの排気通路の流動
抵抗が大きく変わったような場合に、基準電力供給量を
自動的に更新して、排気通路やファンへの塵埃の付着を
正確に検出し所望の空燃比に維持できるファン制御装置
の提供にあり、さらに、ガス種の変換や交流電源の周波
数変更にも対応できるファン制御装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、ファンモータ駆動
手段によって検出回転数が目標回転数になるように調整
された駆動電力供給量を記憶する駆動電力記憶手段を設
け、前記目標回転数に対応する基準電力供給量を記憶す
る基準電力記憶手段が、この駆動電力記憶手段により記
憶している前回の駆動電力供給量と今回の駆動電力供給
量との偏差が所定の更新用偏差値を越えると、ファンの
排気通路の流動抵抗が大きく変わったり、あるいは、ガ
ス種の変換によって目標回転数が変更されたものと判断
し、この基準電力記憶手段による基準電力供給量を今回
の駆動電力供給量に基づいて更新するものであるから、
ファンの排気通路を変更したり、ガス種を変換した場合
においても、更新後の基準電力供給量に基づいて排気通
路やファンへの塵埃の付着を正確に検出することがで
き、空燃比を所望の値に維持することができる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、前記基準
電力記憶手段と駆動電力記憶手段とが、無通電状態にお
いてもその記憶を保持するものであるから、例え交流電
源の周波数が異なる地域において使用しても、基準電力
供給量が自動的に更新されることになり、確実に排気通
路などへの塵埃の付着を検出して空燃比を所望の値に維
持することが可能となる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、前記駆動
電力記憶手段が、ポストパージ中における駆動電力供給
量を記憶し、前記基準電力記憶手段が、前回のポストパ
ージ中における駆動電力供給量と今回のポストパージ中
における駆動電力供給量との偏差に基づいて前記基準電
力供給量を更新するように構成するものであるから、基
準電力供給量の更新がより確実なものとなる。すなわ
ち、ポストパージ中以外に、プリパージ中や通常の燃焼
制御中における駆動電力供給量を記憶しておいて偏差を
検出することも可能であるが、プリパージ中において
は、プリパージ時間が比較的短くてファンモータの駆動
が安定しにくく、また、通常の燃焼制御中においては、
給湯温度を所望の温度に維持するためにバーナの燃焼量
を制御し、このバーナの燃焼量に応じてファンモータの
回転数が制御されるため、どうしてもファンモータの駆
動が安定しないが、ポストパージ中においては、ファン
モータの駆動が安定するため、必要な偏差の検出が確実
で、基準電力供給量の更新もより正確なものとなる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、前記ファ
ンモータが、直流電源用のファンモータであり、前記基
準電力記憶手段が、前記ファンモータへの入力電圧の基
準通流率を記憶する基準通電率記憶手段であって、前記
駆動電力記憶手段が、前記ファンモータへの入力電圧の
通流率を記憶し、前記基準通流率記憶手段が、前回の通
流率と今回の通流率との偏差が更新用偏差値を越える
と、この基準通流率記憶手段による基準通流率を更新す
るように構成するものであるから、交流電源用のファン
モータと比較して、所望の回転数になるまでの立ち上が
り時間が短く、短時間のうちに所望の空燃比を維持する
ことが可能となる。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、前記今回
の通流率が前回の通流率より大であるとその偏差を加算
し、小であると減算して基準通流率を更新するように構
成するものであるから、ファンの排気通路の変更によっ
てその流動抵抗が増加しても減少しても対応可能であ
り、また、交流電源の周波数が増減しても対応可能とな
る。
【0010】請求項6に記載の発明によれば、前記ファ
ンモータが、交流電源用のファンモータであり、前記基
準電力記憶手段が、前記ファンモータに対する交流電流
の基準位相角を記憶する基準位相角記憶手段であって、
前記駆動電力記憶手段が、前記ファンモータに対する交
流電流の位相角を記憶し、前記基準位相角記憶手段が、
前回の位相角と今回の位相角との偏差が更新用偏差値を
越えると、この基準位相角記憶手段による基準位相角を
更新するように構成するものであるから、直流電源用の
ファンモータと比較して、ファンに対する逆風にも強
く、かつ、その位相角の変更によって電力供給量を調節
するものであるから、インバータなどを必要とせず、コ
ストダウンを図ることができる。
【0011】請求項7に記載の発明によれば、前記今回
の位相角が前回の位相角より大であるとその偏差を加算
し、小であると減算して基準位相角を更新するように構
成するものであるから、ファンの排気通路の変更によっ
てその流動抵抗が増加しても減少しても対応可能であ
り、また、交流電源の周波数が増減しても対応可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による燃焼用ファン制御装
置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、こ
の燃焼用ファン制御装置を適用した給湯装置の概略を示
すもので、この給湯装置は、給湯器Aとこの給湯器Aの
動作を制御する制御部H、ならびに、この制御部Hに制
御指令を与えるメインリモコンR1と風呂リモコンR2
などから構成されている。前記給湯器Aは、燃焼室内に
設けられたバーナ1と、このバーナ1の燃焼によって水
を加熱する熱交換器2とを備え、かつ、バーナ1へ燃焼
用の空気を供給するとともに燃焼排ガスを燃焼室外に排
出するファン3と、このファン3を駆動するためのファ
ンモータ4が設けられている。
【0013】前記熱交換器2には、加熱用の水を供給す
る給水路5と、この熱交換器2で加熱された後の湯を給
湯する給湯路6とが接続され、この給湯路6には、台所
や浴槽などへ給湯するための給湯栓7が設けられてい
る。前記給水路5には、熱交換器2への通水量を検出す
る水量センサ8と、熱交換器2への入水温度を検出する
入水温センサ9とが設けられ、給湯路6には、熱交換器
2からの出湯温度を検出する出湯温センサ10が設けら
れている。
【0014】前記バーナ1には、一般家庭用のガス供給
管に接続して燃料ガスを供給するガス供給路11が接続
され、このガス供給路11には、燃料ガスの供給を断続
する2つの開閉弁12,13と、燃料ガスの供給量を調
整してバーナ1の燃焼量Ipを調整する電磁式ガス比例
弁14とが設けられ、かつ、このバーナ1には、点火用
のイグナイタ15と着火を検出するフレームロッド16
も設けられている。
【0015】前記メインリモコンR1と風呂リモコンR
2とは、有線または無線によって制御部Hに通信可能に
構成され、メインリモコンR1には、給湯装置の運転開
始と停止とを指示する運転スイッチ17や目標給湯温度
を設定する給湯温度設定スイッチ18などが設けられ、
風呂リモコンR2にも、運転スイッチ19などが設けら
れている。
【0016】前記制御部Hは、図2に示すように、メイ
ンリモコンR1や風呂リモコンR2からの指令情報や、
水量センサ8、入水温センサ9、出湯温センサ10など
からの検出情報に基づいてバーナ1の燃焼量Ipを演算
する演算部20と、演算した燃焼量Ipに応じたガス供
給量になるように前記ガス比例弁14の開度を調節する
とともに、2つの開閉弁12,13やイグナイタ15を
制御する燃焼制御手段21を備えている。
【0017】この制御部Hは、演算した燃焼量Ipに応
じてファンモータ4の目標回転数Nsを設定する目標回
転数設定手段22と、ファンモータ4の実際の回転数を
検出する回転数検出手段23と、この回転数検出手段2
3による検出回転数Nxが目標回転数Nsになるように
ファンモータ4への駆動電力供給量Wxを設定調整する
駆動電力設定手段24と、ファンモータ駆動回路25も
備え、前記駆動電力設定手段24とファンモータ駆動回
路25とによって、検出回転数Nxが目標回転数Nsに
なるようにファンモータ4を駆動するファンモータ駆動
手段26を構成している。
【0018】前記制御部Hは、さらに、駆動電力設定手
段24によって検出回転数Nxが目標回転数Nsになる
ように調整された駆動電力供給量Wxを記憶するための
不揮発性メモリからなる駆動電力記憶手段27と、この
駆動電力記憶手段27が記憶している前回の駆動電力供
給量Wx0と今回の駆動電力供給量Wxとを比較する電
力供給量比較手段28と、前記目標回転数設定手段22
により設定された目標回転数Nsに対応する基準電力供
給量Wsを記憶するための不揮発性メモリからなる基準
電力記憶手段29とを備えている。
【0019】そして、前記目標回転数設定手段22は、
基準電力供給量Wsと駆動電力供給量Wxとの偏差ΔW
xが予め設定された所定の補正用偏差値ΔWを越える
と、駆動電力供給量Wxを基準電力供給量Wsに一致さ
せるべく目標回転数Nsを補正するように構成され、前
記基準電力記憶手段29は、前回の駆動電力供給量Wx
0と今回の駆動電力供給量Wxとの偏差ΔW0xが予め
設定された更新用偏差値ΔW0を越えると、基準電力記
憶手段29による基準電力供給量Wsを更新するように
構成されている。
【0020】より具体的に説明すると、前記ファンモー
タ4が直流電源用のファンモータの場合には、図3に示
すように、前記駆動電力設定手段24が、回転数検出手
段23による検出回転数Nxが目標回転数Nsになるよ
うにファンモータ4への入力電圧の通流率Dxを設定調
整する通流率設定手段24Dにより、駆動電力記憶手段
27が、通流率設定手段24Dによって検出回転数Nx
が目標回転数Nsになるように調整された通流率Dxを
記憶する通流率記憶手段27Dにより、電力供給量比較
手段28が、通流率記憶手段27Dが記憶している前回
の通流率Dx0と今回の通流率Dxとを比較する通流率
比較手段28Dにより、また、基準電力記憶手段29
が、目標回転数Nsに対応する基準通流率Dsを記憶す
る基準通流率記憶手段29Dにより構成されている。
【0021】前記ファンモータ4が交流電源用のファン
モータの場合には、同じく図3に示すように、前記駆動
電力設定手段24が、回転数検出手段23による検出回
転数Nxが目標回転数Nsになるようにファンモータ4
に対する交流電流の位相角Axを設定調整する位相角設
定手段24Aにより、駆動電力記憶手段27が、位相角
設定手段24Aによって検出回転数Nxが目標回転数N
sになるように調整された位相角Axを記憶する位相角
記憶手段27Aにより、電力供給量比較手段28が、位
相角記憶手段27Aが記憶している前回の位相角Ax0
と今回の位相角Axとを比較する位相角比較手段28A
により、また、基準電力記憶手段29が、目標回転数N
sに対応する基準位相角Asを記憶する基準位相角記憶
手段29Aにより構成されている。
【0022】つぎに、制御部Hによる給湯制御動作を簡
単に説明すると、メインリモコンR1の運転スイッチ1
7または風呂リモコンR2の運転スイッチ19を入れる
と給湯可能な状態となり、この状態で給湯栓7を開け
て、給水路5内を水が通過し水量センサ8による検出通
水量が所定の設定水量以上になると、ファンモータ4に
よってファン3が駆動されてプリパージ用ファン制御が
実行される。
【0023】このプリパージ用ファン制御においては、
予め設定されているプリパージ時間の間、回転数検出手
段23による検出回転数Nxがプリパージ用の設定目標
回転数になるように駆動電力供給量Wx、つまり、ファ
ンモータ4が直流電源用のファンモータの場合には通流
率Dxを、また、ファンモータ4が交流電源用のファン
モータの場合には位相角Axを調整してファンモータ4
を駆動する。
【0024】その後、2つの開閉弁12,13とガス比
例弁14とを開弁してイグナイタ15により点火し、火
移りをフレームロッド16で確認してバーナ1の燃焼を
開始し、演算部20により演算した燃焼量Ipに基づい
て燃焼制御手段21がガス比例弁14の開度を調節し
て、出湯温センサ10による検出温度が給湯温度設定ス
イッチ18による設定温度になるように制御する。この
バーナ1の燃焼中においては、回転数検出手段23によ
る検出回転数Nxが、バーナ1の燃焼量Ipに基づいて
設定された目標回転数Nsになるように、通流率Dxま
たは位相角Axを調整してファンモータ4を駆動する。
なお、この燃焼量Ipに対応する目標回転数Nsの初期
値は、図7の実線で示すような関係にあって予め記憶さ
れている。
【0025】給湯栓7を閉じて水量センサ8による検出
通水量が所定の設定水量以下になると、バーナ1の燃焼
が停止して、予め設定されているポストパージ時間の
間、ファン3が駆動されてポストパージ用ファン制御が
実行される。このポストパージ用ファン制御において
も、回転数検出手段23による検出回転数Nxがポスト
パージ用の設定目標回転数になるように駆動電力供給量
Wx、つまり、ファンモータ4が直流電源用のファンモ
ータの場合には通流率Dxを、また、ファンモータ4が
交流電源用のファンモータの場合には位相角Axを調整
してファンモータ4を駆動するのであるが、所定時間を
経過してファン3の回転数がポストパージ用の回転数近
くで安定した時点で、ファン3の目標回転数の補正制御
を実行する。この目標回転数の補正制御においては、基
準電力供給量Wsの更新補正と、更新補正後の基準電力
供給量Wsに基づくファン3の目標回転数Nsの補正と
を実行し、これらの補正をポストパージ用ファン制御毎
に1回だけ実行する。
【0026】この目標回転数の補正制御においては、図
4に示すように、今回のポストパージ用ファン制御にお
いてすでに補正済みであるか否かを判別し(#1)、補
正済みであればリターンし、補正済みでなければ、基準
通流率記憶手段29Dに基準通流率Dsを記憶させる
か、または、基準位相角記憶手段29Aに基準位相角A
sを記憶させる(#2〜#3)。なお、この基準通流率
Dsまたは基準位相角Asの初期値は、通常、メーカー
での出荷調整時に設定されて記憶されている。その後に
おいては、この記憶された前回の通流率Dx0と今回の
通流率Dxまたは前回の位相角Ax0と今回の位相角A
xとを比較し(#4)、その偏差ΔD0xまたはΔA0
xが、予め設定された所定の更新用偏差値ΔD0または
ΔA0を越えると(#5)、基準通流率Dsを偏差ΔD
0xだけ更新補正または基準位相角Asを偏差ΔA0x
だけ更新補正し(#6)、前回の通流率Dx0または位
相角Ax0を今回の通流率Dxまたは位相角Axに設定
する(#7)。
【0027】すなわち、ファンモータ4が直流電源用の
ファンモータの場合には、図8に示すように、前回の通
流率Dx0と今回の通流率Dxとの偏差ΔD0xが更新
用偏差値ΔD0を越えると、基準通流率Dsを偏差ΔD
0xだけ更新補正するのであり、この更新補正におい
て、今回の通流率Dxが前回の通流率Dx0より大であ
れば、その偏差ΔD0xを加算し、小であると減算して
基準通流率Dsを更新補正するのである。同様に、ファ
ンモータ4が交流電源用のファンモータの場合には、図
9に示すように、前回の位相角Ax0と今回の位相角A
xとの偏差ΔA0xが更新用偏差値ΔA0を越え、か
つ、今回の位相角Axが前回の位相角Ax0より大であ
れば偏差ΔA0xを加算し、小であれば減算して基準位
相角Asを更新補正する。
【0028】このように基準通流率Dsまたは基準位相
角Asを更新補正した後、換言すると、基準電力供給量
Wsを更新補正した後、補正ステップ数nと最大補正ス
テップ数Mとを比較し(#8)、補正ステップ数nが最
大補正ステップ数M未満であれば、通流率Dxと基準通
流率Dsとの差(Dx−Ds)または位相角Axと基準
位相角Asとの差(Ax−As)と、(n+1)×Wと
を比較し(#9)、その通流率の差(Dx−Ds)が
(n+1)×Wよりも小であるか、あるいは、位相角の
差(Ax−As)が(n+1)×Wよりも大であると、
目標回転数Nsを予め設定された補正値だけ増加側に補
正し(#10)、nをn+1に変更設定する(#1
1)。なお、Wは、1ステップだけ補正するために予め
設定して記憶させてある通流率または位相角の偏差であ
る。
【0029】すなわち、更新補正した後の基準電力供給
量Wsに対する駆動電力供給量Wxの偏差ΔWx、つま
り、直流電源の場合には、図5に示すように、更新補正
後の基準通流率Dsと通流率Dxとの偏差ΔDxが、ま
た、交流電源の場合には、図6に示すように、更新補正
後の基準位相角Asと位相角Axとの偏差ΔAxが、予
め設定された補正用偏差値ΔWを越えると、排気閉塞な
どが生じたものと判断して、通流率Dxを基準通流率D
sに近づけるように、あるいは、位相角Axを基準位相
角Asに近づけるように、図7の一点鎖線や二点鎖線で
示すように目標回転数Nsを適宜補正して空燃比の低下
を防止するのである。
【0030】ステップ#8で補正ステップ数nが最大補
正ステップ数M以上のとき、あるいは、ステップ#9で
(Dx−Ds)が(n+1)×Wより大か、または、
(Ax−As)が(n+1)×Wよりも小のときは、
(Dx−Ds)または(Ax−As)とn×Wとを比較
し(#12)、(Dx−Ds)がn×Wよりも大か、ま
たは、(Ax−As)がn×Wよりも小であれば、目標
回転数Nsを予め設定された補正値だけ減少側に補正し
(#13)、nをn−1に変更設定して(#14)、リ
ターンする。ステップ#12で(Dx−Ds)がn×W
より小か、または、(Ax−As)がn×Wより大のと
きもリターンする。
【0031】〔別実施形態〕先の実施形態においては、
ポストパージ用ファン制御の際にファン3の目標回転数
補正制御を実行するように構成したものを示したが、プ
リパージ用ファン制御の際、あるいは、通常の燃焼時に
おけるファン制御の際にファン3の目標回転数補正制御
を実行するように構成することもできる。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯装置の全体構成を示すブロック図
【図2】制御部の構成を示すブロック図
【図3】制御部の構成を示すブロック図
【図4】目標回転数の補正制御を示すフローチャート
【図5】通流率とファンモータ駆動手段への入力電圧と
の関係を示すグラフ
【図6】位相角とファンモータ駆動手段への入力電圧と
の関係を示すグラフ
【図7】バーナの燃焼量とファンモータの目標回転数と
の関係を示すグラフ
【図8】通流率とファンモータ駆動手段への入力電圧と
の関係を示すグラフ
【図9】位相角とファンモータ駆動手段への入力電圧と
の関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 バーナ 3 ファン 4 ファンモータ 22 目標回転数設定手段 23 回転数検出手段 26 ファンモータ駆動手段 27 駆動電力記憶手段 29 基準電力記憶手段 29D 基準通流率記憶手段 29A 基準位相角記憶手段 Ip バーナの燃焼量 Ns 目標回転数 Nx 検出回転数 Wx 駆動電力供給量 Dx 通流率 Ax 位相角 Wx0 前回の駆動電力供給量 Dx0 前回の通流率 Ax0 前回の位相角 Ws 基準電力供給量 Ds 基準通流率 As 基準位相角 ΔWx 偏差 ΔW0x,ΔD0x,ΔA0x 偏差 ΔW0,ΔD0,ΔA0 更新用偏差値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 大輔 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ(1)に燃焼用空気を供給するた
    めのファン(3)を駆動するファンモータ(4)と、前
    記バーナ(1)の燃焼量(Ip)に基づいてファンモー
    タ(4)の目標回転数(Ns)を設定する目標回転数設
    定手段(22)と、前記目標回転数(Ns)に対応する
    基準電力供給量(Ws)を記憶する基準電力記憶手段
    (29)と、前記ファンモータ(4)の回転数を検出す
    る回転数検出手段(23)と、この回転数検出手段(2
    3)による検出回転数(Nx)が前記目標回転数(N
    s)になるようにファンモータ(4)への駆動電力供給
    量(Wx)を調整して前記ファンモータ(4)を駆動す
    るファンモータ駆動手段(26)とを備え、前記目標回
    転数設定手段(22)が、前記基準電力供給量(Ws)
    と前記駆動電力供給量(Wx)との偏差(ΔWx)に基
    づいて、前記駆動電力供給量(Wx)を基準電力供給量
    (Ws)に近づけるべく前記目標回転数(Ns)を補正
    するように構成してある燃焼用ファン制御装置であっ
    て、 前記ファンモータ駆動手段(26)によって前記検出回
    転数(Nx)が目標回転数(Ns)になるように調整さ
    れた駆動電力供給量(Wx)を記憶する駆動電力記憶手
    段(27)を設け、前記基準電力記憶手段(29)が、
    前記駆動電力記憶手段(27)により記憶している前回
    の駆動電力供給量(Wx0)と今回の駆動電力供給量
    (Wx)との偏差(ΔW0x)が所定の更新用偏差値
    (ΔW0)を越えると、この基準電力記憶手段(29)
    による基準電力供給量(Ws)を今回の駆動電力供給量
    (Wx)に基づいて更新するように構成してある燃焼用
    ファン制御装置。
  2. 【請求項2】 前記基準電力記憶手段(29)と駆動電
    力記憶手段(27)とが、無通電状態においてもその記
    憶を保持する請求項1記載の燃焼用ファン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動電力記憶手段(27)が、ポス
    トパージ中における駆動電力供給量(Wx)を記憶し、
    前記基準電力記憶手段(29)が、前回のポストパージ
    中における駆動電力供給量(Wx0)と今回のポストパ
    ージ中における駆動電力供給量(Wx)との偏差(ΔW
    0x)に基づいて前記基準電力供給量(Ws)を更新す
    るように構成してある請求項2記載の燃焼用ファン制御
    装置。
  4. 【請求項4】 前記ファンモータ(4)が、直流電源用
    のファンモータであり、前記基準電力記憶手段(29)
    が、前記ファンモータ(4)への入力電圧の基準通流率
    (Ds)を記憶する基準通流率記憶手段(29D)であ
    って、前記駆動電力記憶手段(27)が、前記ファンモ
    ータ(4)への入力電圧の通流率(Dx)を記憶し、前
    記基準通流率記憶手段(29D)が、前回の通流率(D
    x0)と今回の通流率(Dx)との偏差(ΔD0x)が
    更新用偏差値(ΔD0)を越えると、この基準通流率記
    憶手段(29D)による基準通流率(Ds)を更新する
    ように構成してある請求項1、2または3記載の燃焼用
    ファン制御装置。
  5. 【請求項5】 前記今回の通流率(Dx)が前回の通流
    率(Dx0)より大であるとその偏差(ΔD0x)を加
    算し、小であると減算して基準通流率(Ds)を更新す
    るように構成してある請求項4記載の燃焼用ファン制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ファンモータ(4)が、交流電源用
    のファンモータであり、前記基準電力記憶手段(29)
    が、前記ファンモータ(4)に対する交流電流の基準位
    相角(As)を記憶する基準位相角記憶手段(29A)
    であって、前記駆動電力記憶手段(27)が、前記ファ
    ンモータ(4)に対する交流電流の位相角(Ax)を記
    憶し、前記基準位相角記憶手段(29A)が、前回の位
    相角(Ax0)と今回の位相角(Ax)との偏差(ΔA
    0x)が更新用偏差値(ΔA0)を越えると、この基準
    位相角記憶手段(29A)による基準位相角(As)を
    更新するように構成してある請求項1、2または3記載
    の燃焼用ファン制御装置。
  7. 【請求項7】 前記今回の位相角(Ax)が前回の位相
    角(Ax0)より大であるとその偏差(ΔA0x)を加
    算し、小であると減算して基準位相角(As)を更新す
    るように構成してある請求項6記載の燃焼用ファン制御
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11159753A (ja) * 1997-11-26 1999-06-15 Hitachi Chem Co Ltd 燃焼制御装置
JP2015206536A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 株式会社ハーマン 風量制御装置
JP2016008768A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 リンナイ株式会社 燃焼装置

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