JP2945614B2 - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2945614B2
JP2945614B2 JP7244071A JP24407195A JP2945614B2 JP 2945614 B2 JP2945614 B2 JP 2945614B2 JP 7244071 A JP7244071 A JP 7244071A JP 24407195 A JP24407195 A JP 24407195A JP 2945614 B2 JP2945614 B2 JP 2945614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナに燃焼用空
気を供給するファンを駆動する交流式のファンモータ
と、前記バーナの燃焼量に基づいて、前記ファンモータ
の目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、前記フ
ァンモータの回転数を検出する回転数検出手段と、その
回転数検出手段の検出回転数が前記目標回転数設定手段
の設定目標回転数になるように、前記ファンモータに対
する交流電源の位相角を調整して前記ファンモータを駆
動する駆動手段が設けられ、前記目標回転数設定手段
は、前記設定目標回転数に対応して予め設定して記憶さ
せた基準位相角と、前記設定目標回転数になるように前
記ファンモータを駆動したときにおける位相角との偏差
に基づいて、前記燃焼量に基づいて設定する目標回転数
を補正するように構成された燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる燃焼装置では、基本的には、ファ
ンモータに対する交流電源の位相角を調整することによ
り、ファンモータの回転数が設定目標回転数になるよう
に制御している。ところで、排気通路やファン等に塵埃
が付着すると、燃焼用空気が少なくなり、しかも、ファ
ンの負荷が軽くなってファンモータの回転数が増加する
方向に変動するので、ファンモータの回転数が設定目標
回転数になるように、位相角が大きくなる方向に調整さ
れ、その結果、一層燃焼用空気が少なくなるという不具
合が生じる。そこで、かかる不具合を防止するために、
設定目標回転数に対応して予め基準位相角を設定して記
憶させておき、その設定目標回転数に対応する基準位相
角と、ファンモータの回転数がその設定目標回転数にな
るように調整した位相角との偏差に基づいて、燃焼量に
基づいて設定する目標回転数を補正するようにしてい
る。つまり、前記偏差が大になるほど、排気通路やファ
ン等に対する塵埃の付着量(即ち、燃焼用空気の通風経
路の閉塞の程度に対応するので、以下、閉塞度と称する
場合がある。)が大であるので、前記偏差が大になるほ
ど、目標回転数を大に補正する。そして、必要な量の燃
焼用空気を常にバーナに供給するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ファンモー
タに対する交流電源の電源周波数が異なると、ファンモ
ータの回転数を設定目標回転数にするために調整される
位相角(以下、実位相角と称する場合がある)が異な
る。しかしながら、従来では、燃焼装置が電源周波数の
異なる地域に移転されたりして電源周波数が変更されて
も、同じ基準位相角に基づいて前記偏差が算出されるの
で、このように算出された前記偏差は、前記閉塞度に対
応した適切な値になっていない。
【0004】例えば、図6に示すように、基準位相角と
して、電源周波数が60Hzに対応した基準位相角Ts
60が記憶されている燃焼装置が、60Hzの電源周波数
の電源にて作動されているときは、基準位相角Ts60
実位相角Tx60との偏差ΔT 60は、前記閉塞度に対応し
た適切な値になっている。しかしながら、この燃焼装置
が、50Hzの電源周波数の電源にて作動されると、算
出される前記偏差は、基準位相角Ts60と50Hzの電
源周波数に対応して調整された実位相角Tx50との偏差
ΔT’となり、偏差ΔT60と異なる値となる。従って、
偏差ΔT’は、前記閉塞度に対応した適切な値にはなっ
ていない。従って、従来では、電源周波数が変更される
と、燃焼量に基づいて設定する目標回転数の補正が前記
閉塞度に対応して適切に行われなくなる虞があった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、ファンモータに対する交流電源
の電源周波数が変更されても、バーナの燃焼量に基づい
て設定するファンモータの目標回転数を、燃焼用空気の
通風経路の閉塞度に応じて適切に補正することができる
ようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の構成に
よれば、交流電源の電源周波数が変更されると、基準位
相角設定手段により、基準位相角を変更された電源周波
数に応じた値に変更することができる。そして、変更さ
れた電源周波数に応じた基準位相角に基づいて前記偏差
が算出されるので、そのように算出された偏差は、前記
閉塞度に対応した適切な値になっている。
【0007】例えば、電源周波数が60Hzから50H
z変更されると、図6に示すように、基準位相角は60
Hzに対応した基準位相角Ts60から50Hzに対応し
た基準位相角Ts50に変更設定される。従って、算出さ
れる前記偏差は、基準位相角Ts50と50Hzの電源周
波数に対応して調整された実位相角Tx50との偏差ΔT
50となり、この偏差ΔT50は、60Hzの電源周波数の
電源にて作動されていたときの偏差ΔT60と略等しいも
のであり、前記閉塞度に対応した適切な値になってい
る。従って、ファンモータに対する交流電源の電源周波
数が変更されても、バーナの燃焼量に基づいて設定する
ファンモータの目標回転数を、燃焼用空気の通風経路の
閉塞度に応じて適切に補正することができるようになっ
た。
【0008】請求項2に記載の構成によれば、周波数検
出部により、交流電源の電源周波数が検出され、設定部
により、基準位相角が周波数検出部の検出電源周波数に
応じた値に変更設定される。従って、交流電源の電源周
波数が変更されると、基準位相角が変更された電源周波
数に応じた値に自動的に変更設定されるので、基準位相
角を変更設定するための人為的な操作を不要とすること
ができるようになった。
【0009】請求項3に記載の構成によれば、周波数検
出部の検出電源周波数が記憶部に記憶されている初期電
源周波数と異なるときは、設定部により、前記初期電源
周波数と前記検出周波数との間における基準位相角の比
が記憶部から読み出され、その比と記憶部に記憶されて
いる初期基準位相角とに基づいて、基準位相角が前記検
出電源周波数に応じた値に変更設定される。つまり、互
いに異なる電源周波数の間において、設定目標回転数に
対応する基準位相角の比は略一定であることを利用し
て、その比に基づいて、基準周波数を変更設定するので
ある。従って、記憶部には、初期基準位相角、その初期
基準位相角に対応する初期電源周波数、及び、その初期
電源周波数とそれとは異なる電源周波数との間における
基準位相角の比を記憶させることになる。
【0010】ちなみに、基準周波数を電源周波数に応じ
た値に設定するための情報として、記憶部に、複数の電
源周波数と、各電源周波数に対応する基準位相角とを記
憶させる場合が想定される。請求項3に記載の構成によ
れば、複数の電源周波数と各電源周波数に対応する基準
位相角とを記憶させる場合に比べて、記憶部に記憶させ
る情報が少なくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。本発明の燃焼装置の一例として
の給湯装置は、図1に示すように、給湯器Hと、その給
湯器Hの制御を司る制御部Cと、その制御部Cに有線又
は無線によって各種制御情報を指令するリモコン装置R
1,R2とから構成してある。給湯器Hは、バーナ1
と、水加熱用の熱交換器2と、バーナ2に燃焼用空気を
供給するファン3と、そのファン3を駆動する交流式の
ファンモータ4と、熱交換器2に加熱用の水を供給する
給水路5と、熱交換器2において加熱された湯を給湯栓
(図示せず)等に供給する給湯路6と、バーナ1に対し
て燃料(ガス)を供給する燃料供給路7を備えて構成し
てある。
【0012】給水路5には、熱交換器2への給水量を検
出する給水量センサ8、熱交換器2への給水温度を検出
する給水温度センサ9を介装してある。給湯路6には、
熱交換器2からの出湯温度を検出する出湯温度センサ1
0を介装してある。燃料供給路7には、バーナ1への燃
料ガスの供給を断続する二つの開閉弁11,12、及
び、バーナ1への燃料ガス供給量を調整するガス量調整
弁13を介装してある。図1中の14はバーナ1を点火
させるためのイグナイタ、15はバーナ1が着火したか
否かを検出するフレームロッドである。
【0013】メインリモコン装置R1には、給湯装置の
運転の開始並びに停止を指令する運転スイッチ16、目
標給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ17等を備
えてあり、風呂用リモコン装置R2には、運転スイッチ
18等を備えてある。
【0014】以下、制御部Cについて説明を加える。制
御部Cは、基本的には、給湯栓によって調節され給水量
センサ8にて検出される検出給水量が設定水量以上にな
ると、給湯運転を実行し、前記検出給水量が前記設定水
量未満になると、給湯運転を停止する。給湯運転では、
基本的には、給水量センサ8及びフレームロッド15夫
々の検出情報に基づいて、開閉弁11,12及びイグナ
イタ14を制御してバーナ1の点火及び消火を行うとと
もに、出湯温度センサ10で検出される検出出湯温度が
給湯温度設定スイッチ17にて設定された設定目標給湯
温度になるように、ガス量調整弁13を調整してバーナ
1の燃焼量Ipを調整する燃焼制御、及び、基本的に
は、燃焼量Ipに基づいてファンモータ4の目標回転数
を設定するとともに、その設定目標回転数Nsになるよ
うにファンモータ4を駆動するファン制御を実行する。
【0015】制御部Cの構成について説明する。制御部
Cには、図2に示すように、リモコン装置R1,R2か
らの指令情報、及び、給水量センサ8、給水温度センサ
9、出湯温度センサ10、フレームロッド15夫々から
の検出情報が入力される入力部21と、バーナ1の燃焼
量Ipを演算する演算手段22と、燃焼量Ipに応じた
燃料供給量になるようにガス量調整弁13の開度を調節
する燃焼制御手段23と、燃焼量Ipに基づいてファン
モータ4の目標回転数Nsを設定する目標回転数設定手
段24と、ファンモータ4の回転数Nxを検出する回転
数検出手段25と、回転数検出手段25の検出回転数N
xが目標回転数設定手段24の設定目標回転数Nsにな
るように、ファンモータ4に対する交流電源19の位相
角(以下、実位相角と記載する場合がある)Txを調整
してファンモータ4を駆動する駆動手段26を設けてあ
る。目標回転数設定手段24は、設定目標回転数Nsに
対応して予め設定して記憶させた基準位相角Tsと、設
定目標回転数Nsになるようにファンモータ4を駆動し
たときにおける実位相角Txとの偏差ΔTに基づいて、
燃焼量Ipに基づいて設定する目標回転数Nsを補正す
るように構成してある。更に、交流電源19の電源周波
数に応じて基準位相角Tsを変更設定する基準位相角設
定手段27を設けてある。
【0016】基準位相角設定手段27について説明を加
える。基準位相角設定手段27には、交流電源19の電
源周波数Fxを検出する周波数検出部27aと、基準位
相角Tsをその周波数検出部27aの検出電源周波数F
xに応じた値に変更設定する設定部27bと、基準位相
角Tsの初期値を示す初期基準位相角To、その初期基
準位相角Toに対応する初期電源周波数Fo、及び、初
期電源周波数Foとそれとは異なる電源周波数Fxとの
間における基準位相角Tsの比Kを記憶する記憶部27
cを備えてある。更に、設定部27bは、記憶部27c
の記憶情報と周波数検出部27aの検出情報に基づい
て、基準位相角Tsを変更設定するように構成してあ
る。記憶部27cは、不揮発性メモリにて構成してあ
る。
【0017】尚、電源周波数が50Hzのときにおいて
設定目標回転数Nsに対応して調整される実位相角Tx
と、電源周波数が60Hzのときにおいて設定目標回転
数Nsに対応して調整される実位相角Txの比は略一定
である。従って、そのことを利用して、電源周波数が5
0Hzのときの基準位相角(説明を明確にするためTs
50と記載する)と電源周波数が60Hzのときの基準位
相角(同じく、Ts60と記載する)との比(Ts50/T
60)を基準位相角の比Kとして、記憶部27cに記憶
させる。
【0018】次に、制御部Cの制御作動について説明す
る。燃焼量Ipは、演算部22により、給水量センサ8
の検出給水量、給水温度センサ9の給水温度、及び、給
湯温度設定スイッチ17で設定された設定目標給湯温度
に基づいて演算する。
【0019】燃焼制御では、詳細な説明は省略するが、
燃焼制御手段23により、給水量センサ8の検出給水量
が前記設定水量以上になると、イグナイタ14を作動さ
せるとともに、開閉弁11,12を開いて、バーナ1を
点火して燃焼させる。そして、燃焼量Ipに応じた燃料
供給量になるようにガス量調整弁13の開度を調節し、
更に、出湯温度センサ10の検出出湯温度と前記設定目
標給湯温度との偏差に基づいて、出湯温度センサ10の
検出出湯温度が前記設定目標給湯温度になるように、ガ
ス量調整弁13の調節を補正する。続いて、給水量セン
サ8の検出給水量が前記設定水量未満になると、開閉弁
11,12を閉じて、バーナ1の燃焼を停止させる。
【0020】図3に示すフローチャートに基づいて、フ
ァン制御について説明を加える。給水量センサ8の検出
給水量が設定水量以上になることに基づいて、ファン作
動指令が発せられると、プリパージ用ファン制御、バー
ナ燃焼中ファン制御、及び、ポストパージ用ファン制御
を順次実行する。プリパージ用ファン制御では、予め設
定されたプリパージ時間の間、回転数検出手段25の検
出回転数Nxが、プリパージ用の設定目標回転数Nsに
なるように、実位相角Txを調整してファンモータ4を
駆動する。
【0021】バーナ燃焼中ファン制御では、バーナ1の
燃焼を停止させるまでの間、回転数検出手段25の検出
回転数Nxが、目標回転数設定手段24にて燃焼量Ip
に基づいて設定するとともに後述のように補正した設定
目標回転数Nsになるように、実位相角Txを調整して
ファンモータ4を駆動する。尚、燃焼量Ipに対応する
目標回転数Nsの初期値としては、予め、図5において
実線にて示す燃焼量Ipと目標回転数Nsとの関係にて
記憶させてある。そして、基準位相角Tsと実位相角T
xとの偏差ΔTに基づいて、詳細は後述するが、図5に
おいて破線にて示すように、燃焼量Ipに基づいて設定
する目標回転数Nsを補正するのである。
【0022】ポストパージ用ファン制御では、バーナ1
の燃焼を停止させた後も、予め設定されたポストパージ
時間(例えば、1分間程度)の間、回転数検出手段25
の検出回転数Nxが、目標回転数設定手段24にて設定
するとともに後述のように補正したポストパージ用の設
定目標回転数Nsになるように、実位相角Txを調整し
てファンモータ4を駆動する。尚、ポストパージ用の設
定目標回転数Nsは、図5に示すように、燃焼量Ipの
最大値に対応する目標回転数Nsに設定する。
【0023】又、ポストパージ用ファン制御において
は、その開始後、設定時間(例えば、5〜6秒間程度)
が経過してファンの回転が安定した時点で、次に説明す
る設定目標回転数補正制御を実行する。
【0024】次に、図4に示すフローチャートに基づい
て、設定目標回転数補正制御について説明を加える。ス
テップ#1〜#3で、記憶部27cに、初期基準位相角
To及びその初期基準位相角Toに対応する初期電源周
波数Foを記憶させる。初期基準位相角To及び初期電
源周波数Foの記憶は、本実施の形態では、メーカーに
て実施するように構成してある。例えば、メーカーでの
出荷調整時において、回転数検出手段25の検出回転数
Nxがポストパージ用の設定目標回転数Nsになるよう
に、駆動手段26にて調整された実位相角Txを初期基
準位相角Toとして記憶するとともに、そのときに周波
数検出部27aにて検出された検出電源周波数Fxを初
期電源周波数Foとして記憶する。尚、本実施の形態の
場合、前記出荷調整が電源周波数が60Hzの地域で行
われるとして、初期電源周波数Foとして60Hzが記
憶される。又、初期基準位相角To及び初期電源周波数
Foの記憶時に、記憶部27cに、基準位相角の比K
(=Ts50/Ts60)を記憶させる。
【0025】ステップ#4〜#6では、検出電源周波数
Fxと初期電源周波数Foとを比較して、両者が等しい
(つまり、検出電源周波数Fxが60Hzのとき)とき
は、基準位相角Tsの値として初期基準位相角Toを設
定し、両者が異なる(つまり、検出電源周波数Fxが5
0Hzのとき)ときは、基準位相角Tsの値としてTo
×Kを設定する。
【0026】ステップ#7では、補正ステップ数nと最
大ステップ数Mとを比較する。そして、補正ステップ数
nが最大ステップ数M未満のときは、ステップ#8で、
実位相角Txと基準位相角Tsとの差(Tx−Ts)と
{(n+1)×W)}とを比較して、(Tx−Ts)が
{(n+1)×W)}よりも大のときは、ステップ#9
で、初期設定された又は前回の制御で補正されたポスト
パージ用の設定目標回転数Ns(以下、前回のポストパ
ージ用の設定目標回転数Nsと略称する)を予め設定さ
れた補正ステップ毎の補正値ΔNだけ増加側に補正し
て、ステップ#10でnをn+1に変更設定する。但
し、Wは、1ステップだけ前回のポストパージ用の設定
目標回転数Nsを補正するか否かを判断するために、予
め設定して記憶させてある位相角の偏差である。
【0027】ステップ#7で、補正ステップ数nが最大
ステップ数M以上のとき、及び、ステップ#8で、(T
x−Ts)が{(n+1)×W}以下のときは、ステッ
プ#11に進む。
【0028】ステップ#11では、(Tx−Ts)と
(n×W)とを比較して、(Tx−Ts)が(n×W)
よりも小のときは、ステップ#12で、前回のポストパ
ージ用の設定目標回転数NsをΔNだけ減少側に補正し
て、ステップ#13でnをn−1に変更設定してリター
ンする。ステップ#11で、(Tx−Ts)が(n×
W)以上のときは、そのままリターンする。
【0029】設定目標回転数Nsの補正は、図5におい
て破線にて示すように、前回のポストパージ用の設定目
標回転数Ns(即ち、燃焼量Ipの最大値に対応する設
定目標回転数Ns)に補正値ΔNを加算した点(又は、
前回のポストパージ用の設定目標回転数Nsから補正値
ΔNを減算した点)と、燃焼量Ipの最小値に対応する
設定目標回転数Nsの点とを結んだ線分にて示される関
係に基づいて行われる。
【0030】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 上記の実施の形態では、設定目標回転数補正制御を
ポストパージ用ファン制御において実行する場合につい
て例示したが、これに代えて、プリパージ用ファン制
御、又は、燃焼中ファン制御において実行するように構
成してもよい。
【0031】 上記の実施の形態では、ポストパージ
用ファン制御において、設定目標回転数Nsの補正を1
回だけ実行する場合について例示したが、これに代え
て、図7においてフローチャートにて示すように、ポス
トパージ用ファン制御の継続中は、設定目標回転数Ns
の補正を繰り返し行うように構成してもよい。この場合
は、燃焼用空気の通風経路の閉塞度が異常に大きくなっ
ても対応することができる。
【0032】 上記の実施の形態では、設定目標回転
数補正制御における、初期基準位相角To及び初期電源
周波数Foを記憶部27cに記憶させるための制御は、
メーカーにて実施する場合について例示したが、これに
代えて、ユーザーでの設置時に実施するように構成して
もよい。この場合は、図8に示すフローチャートのよう
に、図4に示すフローチャートにおけるステップ#5及
び#6を、ステップ#A1〜A4に変更する。但し、基
準位相角の比Kは、メーカーにて予め、上記実施の形態
と同様の値を記憶させてある。
【0033】つまり、ステップ#1〜#3では、記憶部
27cに初期基準位相角Toが記憶されていないとき
(燃焼装置がユーザーで設置されて初めて作動されたと
き)は、回転数検出手段25の検出回転数Nxがポスト
パージ用の設定目標回転数Nsになるように、駆動手段
26にて調整された実位相角Txを初期基準位相角To
として記憶するとともに、そのときに周波数検出部27
aにて検出された検出電源周波数Fxを初期電源周波数
Foとして記憶する。従って、初期電源周波数Foとし
ては、50Hz又は60Hzのいずれかが記憶される。
【0034】ステップ#4で、検出電源周波数Fxと初
期電源周波数Foとを比較して、両者が等しいときは、
ステップ#A1で、基準位相角Tsの値として初期基準
位相角Toを設定する。ステップ#4で、検出電源周波
数Fxと初期電源周波数Foとが異なるときは、ステッ
プ#A2で、初期電源周波数Foが60Hzか否かを判
別し、60Hzのとき(つまり、電源周波数が60Hz
から50Hzに変更されたとき)は、ステップ#A3
で、基準位相角Tsの値としてTo×Kを設定する。
又、ステップ#A2で、初期電源周波数Foが60Hz
でないと判別したとき(つまり、電源周波数が50Hz
から60Hzに変更されたとき)は、ステップ#A4
で、基準位相角Tsの値としてTo÷Kを設定する。
【0035】 上記の実施の形態では、基準周波数T
sを電源周波数Fxに応じた値に設定するための情報と
して、記憶部27cに、初期基準位相角To、初期電源
周波数Fo、及び、初期電源周波数Foとそれとは異な
る電源周波数Fxとの間における基準位相角Tsの比K
を記憶させる場合について例示したが、これに代えて、
複数の電源周波数Fxと、各電源周波数Fxに対応する
基準位相角Tsとを記憶させてもよい。
【0036】 設定目標回転数Nsの補正の方法は、
上記の実施の形態で示した方法以外にも種々の方法が可
能であり、例えば、燃焼量Ipと設定目標回転数Nsと
の間の前回の関係(例えば、図5において実線にて示す
関係)を、補正値ΔNだけ設定目標回転数Nsが大にな
る方向又は小になる方向に平行移動する方法でもよい。
【0037】 電源周波数は、上記の実施の形態で示
した50Hz及び60Hzの2種類に限定されるもので
はなく、3種類以上であってもよい。
【0038】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃焼装置の全体構成を示すブロック図
【図2】制御構成のブロック図
【図3】ファン制御における制御作動のフローチャート
を示す図
【図4】設定目標回転数補正制御における制御作動のフ
ローチャートを示す図
【図5】燃焼量と目標回転数の関係を示す図
【図6】電源周波数と位相角との関係を示す図
【図7】別実施形態におけるファン制御における制御作
動のフローチャートを示す図
【図8】別実施形態における設定目標回転数補正制御の
制御作動のフローチャートを示す図
【符号の説明】
1 バーナ 3 ファン 4 ファンモータ 19 交流電源 24 目標回転数設定手段 25 回転数検出手段 26 駆動手段 27 基準位相角設定手段 27a 周波数検出部 27b 設定部 27c 記憶部 Fo 初期電源周波数 Fx 電源周波数 Ns 目標回転数 Nx 回転数 To 初期基準位相角 Ts 基準位相角 Tx 位相角

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ(1)に燃焼用空気を供給するフ
    ァン(3)を駆動する交流式のファンモータ(4)と、 前記バーナ(1)の燃焼量に基づいて、前記ファンモー
    タ(4)の目標回転数(Ns)を設定する目標回転数設
    定手段(24)と、 前記ファンモータ(4)の回転数(Nx)を検出する回
    転数検出手段(25)と、 その回転数検出手段(25)の検出回転数(Nx)が前
    記目標回転数設定手段(24)の設定目標回転数(N
    s)になるように、前記ファンモータ(4)に対する交
    流電源(19)の位相角(Tx)を調整して前記ファン
    モータ(4)を駆動する駆動手段(26)が設けられ、 前記目標回転数設定手段(24)は、前記設定目標回転
    数(Ns)に対応して予め設定して記憶させた基準位相
    角(Ts)と、前記設定目標回転数(Ns)になるよう
    に前記ファンモータ(4)を駆動したときにおける位相
    角(Tx)との偏差に基づいて、前記燃焼量に基づいて
    設定する目標回転数(Ns)を補正するように構成され
    た燃焼装置であって、 前記交流電源(19)の電源周波数に応じて前記基準位
    相角(Ts)を変更設定する基準位相角設定手段(2
    7)が設けられている燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記基準位相角設定手段(27)は、 前記交流電源の電源周波数(Fx)を検出する周波数検
    出部(27a)と、 前記基準位相角(Ts)をその周波数検出部(27a)
    の検出電源周波数(Fx)に応じた値に変更設定する設
    定部(27b)を備えて構成されている請求項1記載の
    燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記基準位相角設定手段(27)は、前
    記基準位相角(Ts)の初期値を示す初期基準位相角
    (To)、その初期基準位相角(To)に対応する初期
    電源周波数(Fo)、及び、前記初期電源周波数(F
    o)とそれとは異なる電源周波数(Fx)との間におけ
    る基準位相角(Ts)の比を記憶する記憶部(27c)
    を備え、 前記設定部(27b)は、前記記憶部(27c)の記憶
    情報と前記周波数検出部(27a)の検出情報に基づい
    て、前記基準位相角(Ts)を変更設定するように構成
    されている請求項2記載の燃焼装置。
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