JP3894884B2 - 熱媒供給式の暖房設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱した熱媒を熱媒循環路を通して暖房端末に供給する熱源手段と、前記熱媒循環路を開閉して熱媒の供給を断続する開閉手段と、前記熱源手段の運転および前記開閉手段の開閉作動を制御する制御手段とが設けられ、
前記制御手段は、暖房対象空間内の温度と目標設定温度との温度差に応じて、前記開閉手段を開状態に維持する開時間と前記開閉手段を閉状態に維持する閉時間との目標開閉比率を求めて、単一周期における開閉比率が求めた目標開閉比率になるように調整する形態で、前記開閉手段の開閉作動を周期的に繰り返し行う開閉制御処理を実行するように構成されている熱媒供給式の暖房設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような熱媒供給式の暖房設備は、制御手段が、暖房対象空間内の室温や床温と目標設定温度との温度差に応じて目標開閉比率を求めて、単一周期における開閉比率が求めた目標開閉比率になるように調整する形態で、開閉手段の開閉作動を周期的に繰り返し行う開閉制御処理を実行することにより、暖房対象空間内の室温や床温が目標設定温度になるように暖房対象空間を暖房するものである。
【0003】
従来では、例えば、60℃などの一定の熱媒供給温度の熱媒を熱源手段から暖房端末に供給し、例えば、単一周期を20分間として、一定の熱媒供給温度に対応する状態で、開時間と閉時間との開閉比率が、暖房対象空間内の温度と目標設定温度との温度差が小さくなるように予め定められており、制御手段が、開閉制御処理において、一定の熱媒供給温度に対応して予め定められた開閉比率から、暖房対象空間内の温度と目標設定温度との温度差に応じて目標開閉比率を求めるように構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−121078号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の熱媒供給式の暖房設備では、60℃などの一定の熱媒供給温度の熱媒を熱源手段から暖房端末に供給するようにしているが、暖房使用形態や暖房端末の敷設状態によって、熱源手段から暖房端末に供給する熱媒の熱媒供給温度を高低に切り換えることが求められている。
すなわち、熱源手段から暖房端末に供給する熱媒の熱媒供給温度を低くすることにより、例えば、恒常的に床暖房装置を使用する場合や部屋全面に床暖房装置を敷設する場合には、熱源手段での加熱量を減少させて、省エネルギー化を図ることができることから、熱媒供給温度を低くすることが求められる。
また、熱源手段から暖房端末に供給する熱媒の熱媒供給温度を高くすることにより、例えば、断続的に床暖房装置を使用する場合や部分的に床暖房装置を敷設する場合には、運転の開始から短時間で暖房対象空間を暖房することができることから、熱媒供給温度を高くすることが求められる。
【0006】
そして、上述の要望に応えるために、熱源手段を、暖房端末に供給する熱媒の熱媒供給温度を切換自在に構成し、暖房使用形態や暖房端末の敷設状態に応じて熱媒供給温度の熱媒を熱源手段から暖房端末に供給することが考えられている。しかしながら、上記従来の熱媒供給式の暖房設備では、例えば、60℃などの一定の熱媒供給温度に対応して予め定められた開閉比率から、暖房対象空間内の温度と目標設定温度との温度差に応じて目標開閉比率を求めるようにしているので、実際に供給される熱媒供給温度と目標開閉比率を求めるときの基準となる熱媒供給温度とが異なり、暖房対象空間内の温度を目標設定温度に暖房できない虞がある。
【0007】
説明を加えると、熱媒供給温度を60℃よりも低く切り換えたときには、熱媒供給温度が60℃よりも低くなっているにもかかわらず、熱媒供給温度が60℃であるときの目標開閉比率が求められることになるので、実際に供給される熱媒供給温度が目標開閉比率を求めるときの基準となる熱媒供給温度よりも低くなり、暖房対象空間内の温度が目標設定温度よりも低い状態に暖房されることになる。
逆に、熱媒供給温度を60℃よりも高く切り換えたときには、熱媒供給温度が60℃よりも高くなっているにもかかわらず、熱媒供給温度が60℃であるときの目標開閉比率が求められることになるので、実際に供給される熱媒供給温度が目標開閉比率を求めるときの基準となる熱媒供給温度よりも高くなり、暖房対象空間内の温度が目標設定温度よりも高い状態に暖房されることになる。
【0008】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、使用者の暖房使用形態や暖房端末の敷設状態に応じて熱媒供給温度を高低させたいという要望に応えながら、暖房対象空間内の温度を目標温度に的確に暖房することができる熱媒供給式の暖房設備を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、加熱した熱媒を熱媒循環路を通して暖房端末に供給する熱源手段と、前記熱媒循環路を開閉して熱媒の供給を断続する開閉手段と、前記熱源手段の運転および前記開閉手段の開閉作動を制御する制御手段とが設けられ、
前記制御手段は、暖房対象空間内の温度と目標設定温度との温度差に応じて、前記開閉手段を開状態に維持する開時間と前記開閉手段を閉状態に維持する閉時間との目標開閉比率を求めて、単一周期における開閉比率が求めた目標開閉比率になるように調整する形態で、前記開閉手段の開閉作動を周期的に繰り返し行う開閉制御処理を実行するように構成されている熱媒供給式の暖房設備において、
前記熱源手段から前記暖房端末に供給する熱媒の熱媒供給温度を切換自在な熱媒供給温度切換用ディップスイッチが設けられ、
前記熱源手段が、前記暖房端末に供給する熱媒の熱媒供給温度を切換自在に構成され、前記制御手段は、前記開閉制御処理において、前記温度差が同じであるときの前記目標開閉比率が、前記熱媒供給温度に応じて異なる値となるように、前記目標開閉比率を求めるように構成されている。
【0010】
すなわち、熱源手段が、暖房端末に供給する熱媒の熱媒供給温度を切換自在に構成されているので、その使用者の暖房使用形態や暖房端末の敷設状態に応じて熱媒供給温度を高低に切り換えることができることになる。
前記制御手段は、開閉制御処理において、暖房対象空間内の温度と目標設定温度との温度差が同じであるときの目標開閉比率が、高低に切り換えられる熱媒供給温度に応じて異なる値となるように、目標開閉比率を求めるので、制御手段は、開閉制御処理において、例えば、熱媒供給温度が低いほど、閉時間に対して開時間が長くなるように、高低に切り換えられる熱媒供給温度に対応する目標開閉比率を求めることができることになる。
【0011】
そして、使用者の暖房使用形態や暖房端末の敷設状態に応じて熱媒供給温度を高低に切り換えることにより、制御手段は、上述のようにして、高低に切り換えられる熱媒供給温度に対応する目標開閉比率を求めることにより、実際に供給される熱媒供給温度と目標開閉比率を求めるときの基準となる熱媒供給温度とを対応させることができることになる。
したがって、制御手段は、高低に切り換えられる熱媒供給温度に対応する状態で開閉制御処理を実行することができることとなって、使用者の暖房使用形態や暖房端末の敷設状態に応じて熱媒供給温度を高低に切り換えても、暖房対象空間内の温度を目標温度に的確に暖房することができることになる。
【0012】
以上のことから、使用者の暖房使用形態や暖房端末の敷設状態に応じて熱媒供給温度を高低に切り換えながら、その高低に切り換える熱媒供給温度に対応する状態で開閉制御処理を実行することができることによって、暖房対象空間内の温度を目標温度に的確に暖房することができる熱媒供給式の暖房設備を提供できるに至った。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、前記制御手段は、前記開閉制御処理において、基準用の熱媒供給温度について、前記温度差に応じて定めた基準用開閉比率を、前記熱媒供給温度に応じて定めた補正用情報に基づいて調整して、前記目標開閉比率を求めるように構成されている。
【0014】
すなわち、制御手段は、開閉制御処理において、定めた基準用開閉比率を、熱媒供給温度に応じて定めた補正用情報に基づいて調整して、目標開閉比率を求めるので、制御手段は、基準用開閉比率のみを取り扱うことにより、高低に切り換えられる熱媒供給温度についての目標開閉比率を求めることができることになる。
したがって、制御手段は、基準用開閉比率と補正用情報との情報を扱うだけで、目標開閉比率を求めることができるので、高低に切り換えられる熱媒供給温度についての目標開閉比率を求めるときに取り扱う情報量を小さくすることができることとなって、構成の簡素化を図ることができることになる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、前記制御手段は、前記開閉制御処理において、前記温度差が同じであるときの開閉比率が前記熱媒供給温度に応じて異なる値となるように定めた複数種の熱媒供給温度対応開閉比率のうちから、前記熱媒供給温度に対応する熱媒供給温度対応開閉比率を選択して、前記目標開閉比率を求めるように構成されている。
【0016】
すなわち、制御手段は、開閉制御処理において、定めた複数種の熱媒供給温度対応開閉比率のうちから、熱媒供給温度に対応する熱媒供給温度対応開閉比率を選択して、目標開閉比率を求めるので、制御手段は、複数種の熱媒供給温度対応開閉比率のうちから、ひとつの熱媒供給温度対応開閉比率を選択するという容易な制御構成により、高低に切り換えられる熱媒供給温度についての目標開閉比率を求めることができることになる。
したがって、目標開閉比率を容易な制御構成によって求めることができることとなって、構成の簡素化を図ることができることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる熱媒供給式の暖房設備を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
この熱媒供給式の暖房設備は、床暖房装置などの暖房端末2、その暖房端末2に加熱した熱媒を熱媒循環路1を通して供給する熱源手段としての熱源機3、熱媒循環路1を開閉する開閉手段としての熱動弁4、熱源機3の運転および熱動弁4の開閉作動を制御する制御手段としての制御部5、その制御部5と通信自在なリモコン6などを備えて構成されている。
そして、暖房端末2およびリモコン6は、リビングや和室などの暖房対象空間Kに対応して配設され、リモコン6には、暖房対象空間K内の室温を検出する室温センサ17が内蔵されている。
【0018】
前記熱源機3は、暖房端末2に供給する熱媒の熱媒供給温度を切換自在に構成され、熱媒循環路1の往き側流路1aおよび戻り側流路1bの夫々に接続された熱源機内流路18の途中に、熱源機内流路18における熱媒を貯留するシスターン7、暖房端末2に熱媒を循環供給させるための循環ポンプ8、熱源機内流路18を通流する熱媒をバーナ9の燃焼により加熱させる熱交換器10などを設けて、バーナ9に燃焼用空気を供給するファン11などを備えて構成されている。
そして、バーナ9に燃料ガスを供給する燃料供給路12には、燃料ガスの供給を断続する燃料ガス開閉弁13、燃料ガス供給量を調整する燃料ガス調整弁14が設けられ、バーナ9に点火するイグナイタ15およびバーナ9の着火を確認するフレームロッド16なども設けられている。
【0019】
前記熱源機内流路18におけるシスターン7よりも熱媒循環方向の上流側には、その熱媒の温度を検出する戻りサーミスタ19が設けられ、熱源機内流路18における熱交換器10よりも熱媒循環方向の下流側には、その熱媒の温度を検出する往きサーミスタ20が設けられ、熱媒循環路1の往き側流路1aには、熱動弁4が設けられている。
そして、熱源機3の運転中において、熱動弁4を開閉することにより、暖房端末2への熱媒の供給を断続するように構成されている。
【0020】
前記制御部5とリモコン6とは、熱源機3の運転開始や運転停止などの指令情報や、リモコン6にて設定される目標設定温度および室温センサ17による室温などの温度情報を通信自在に構成されている。
ちなみに、目標設定温度は、例えば、16℃〜28℃の間で2℃刻みに7段階に設定可能に構成されている。
そして、制御部5は、リモコン6から各種の制御情報を得るとともに、暖房端末2に供給する熱媒の熱媒供給温度を切り換える熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21から熱媒供給温度情報を得るように構成されている。
【0021】
前記制御部5は、リモコン6から熱源機3の運転開始が指令されると、熱源機3の運転を開始させ、リモコン6から熱源機3の運転停止が指令されると、熱源機3の運転を停止させるように構成されている。
そして、制御部5は、熱源機3の運転を開始させてから設定時間(例えば、1時間)経過するまでは、熱源機3から暖房端末2に供給する熱媒の熱媒供給温度がホットダッシュ用熱媒供給温度になるように熱源機3の運転を制御するホットダッシュ運転を行い、そのホットダッシュ運転を行ったのち、熱源機3から暖房端末2に供給する熱媒の熱媒供給温度が熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21にて切り換えられた熱媒供給温度になるように、熱源機3の運転を制御する通常運転を行うように構成されている。
【0022】
前記熱源機3の運転開始および運転停止における制御部5の制御動作について説明を加える。
前記制御部5は、リモコン6から熱源機3の運転開始を指令する制御情報を受信すると、ファン11を作動させて、燃料ガス開閉弁13および燃料ガス調整弁14を開弁させてバーナ9の燃焼を開始するとともに、循環ポンプ8を作動させて、熱源機3の運転を開始するようにしている。
また、制御部5は、リモコン6から熱源機3の運転停止を指令する制御情報を受信すると、燃料ガス開閉弁13および燃料ガス調整弁14を閉弁させてバーナ9の燃焼を停止したのち、ファン11の作動を停止させるとともに、循環ポンプ8の作動を停止させて、熱源機3の運転を停止するようにしている。
【0023】
前記ホットダッシュ運転における制御部5の制御動作について説明を加える。前記制御部5は、戻りサーミスタ19および往きサーミスタ20の検出情報に基づいて、往きサーミスタ20の検出温度がホットダッシュ用熱媒供給温度(例えば、80℃)になるように、燃料ガス調整弁14の開度およびファン11の回転速度を調整するとともに、熱動弁4を開状態に維持するように構成されている。
【0024】
前記通常運転における制御部5の制御動作について説明を加える。
前記熱源機3から暖房端末2に供給する熱媒の熱媒供給温度が、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により、例えば、50℃〜70℃の間で5℃刻みに6段階に切換自在に構成されている。
そして、制御部5は、戻りサーミスタ19および往きサーミスタ20の検出情報に基づいて、往きサーミスタ20の検出温度が熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21にて切り換えられた熱媒供給温度になるように、燃料ガス調整弁14の開度およびファン11の回転速度を調整するとともに、暖房対象空間内の温度としての室温センサ17による室温とリモコン6による目標設定温度との温度差に応じて、熱動弁4を開状態に維持する開時間と熱動弁4を閉状態に維持する閉時間との目標開閉比率を求めて、単一周期における開閉比率が求めた目標開閉比率になるように調整する形態で、熱動弁4の開閉作動を周期的に繰り返し行う開閉制御処理を実行するように構成されている。
【0025】
前記開閉制御処理について説明を加えると、制御部5は、単一周期を20分として、その単一周期が経過するごとに、次の単一周期において開時間が何分で閉時間が何分であるかの目標開閉比率を求める目標開閉比率演算処理を実行して、次の単一周期における開閉比率が求めた目標開閉比率になるように、熱動弁4の開閉作動を周期的に繰り返し行うようにしている。
例えば、目標開閉比率演算処理にて求めた目標開閉比率が、開時間が14分で閉時間が6分であると、まず、熱動弁4を開状態に14分間維持したのち、熱動弁4を閉状態に6分間維持する。
【0026】
前記目標開閉比率演算処理について説明を加えると、制御部5は、基準用の熱媒供給温度について、室温センサ17による室温とリモコン6による目標設定温度との温度差に応じて定めた基準用開閉比率を、熱媒供給温度に応じて定めた補正用情報に基づいて調整して、前記温度差が同じであるときの前記目標開閉比率が、前記熱媒供給温度に応じて異なる値となるように、目標開閉比率を求めるように構成されている。
【0027】
説明を加えると、制御部5には、図2に示すように、基準用の熱媒供給温度T4である60℃において、リモコン6による目標設定温度T1から室温センサ17による室温T2を引いた温度差ΔTの設定範囲ごとに開時間と閉時間との開閉比率が定められている基準テーブルが基準用開閉比率として記憶されている。
そして、制御部5は、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度T3に応じて、下記〔数1〕から補正用情報としての補正係数αを求め、温度差ΔTと開閉比率との対応関係の一部で温度差ΔTが同じであるときの開閉比率が熱媒供給温度に応じて異なる値となるように、温度差ΔTと開閉比率との対応関係を補正係数αだけステップがずれるようにして、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度T3に対応する調整テーブルを作り、その作成された調整テーブルにおいて、温度差ΔTに応じて目標開閉比率を求めるようにしている。
【0028】
【数1】
α=(T3−T4)/5
【0029】
ただし、上記〔数1〕において、T3は、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度であり、T4は、基準用の熱媒供給温度の60℃である。
【0030】
熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度の具体例を挙げて、目標開閉比率の求める構成について説明する。
例えば、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度が50℃であるときには、上記〔数1〕により補正係数αが−2となるので、図2における基準テーブルにおける温度差ΔTと開閉比率との対応関係を、温度差ΔTに対して開閉比率が2ステップだけ下にずれるようにして、図2における基準テーブルを図3に示す調整テーブルに調整して、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度T3に対応するテーブルを作る。
そして、図3に示す調整テーブルにおいて、リモコン6による目標設定温度T1から室温センサ17による室温T2を引いた温度差ΔTに応じて、目標開閉比率を求め、例えば、温度差ΔTが0.2〜0.0では、開時間が14分で閉時間が6分の目標開閉比率と求める。
【0031】
また、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度が70℃であるときには、上記〔数1〕により補正係数αが2となるので、図2における基準テーブルにおける温度差ΔTと開閉比率との対応関係を、温度差ΔTに対して開閉比率が2ステップだけ上にずれるようにして、図2における基準テーブルを図4に示す調整テーブルに調整して、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度T3に対応するテーブルを作る。
そして、図4に示す調整テーブルにおいて、リモコン6による目標設定温度T1から室温センサ17による室温T2を引いた温度差ΔTに応じて、目標開閉比率を求め、例えば、温度差ΔTが0.2〜0.0では、開時間が6分で閉時間が14分の目標開閉比率と求める。
【0032】
ちなみに、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度が60℃のときには、上記〔数1〕により補正係数αが0となるので、図2における基準テーブルにおける温度差ΔTと開閉比率との対応関係をそのまま利用して、図2に示すテーブルにおいて、リモコン6による目標設定温度T1から室温センサ17による室温T2を引いた温度差ΔTに応じて、目標開閉比率を求める。
【0033】
このようにして、使用者の暖房使用形態や暖房端末の敷設状態に応じて熱媒供給温度を高低に切り換えながら、その切り換えられる熱媒供給温度に対応する状態で目標開閉比率を求めて、実際に供給される熱媒供給温度と目標開閉比率を求めるときの基準となる熱媒供給温度とを対応させて、暖房対象空間内の温度を目標温度に的確に暖房するようにしている。
【0034】
また、制御部5は、上述の通常運転において、リモコン6による目標設定温度T1から室温センサ17による室温T2を引いた温度差ΔTが補正用設定範囲(例えば、−0.5〜0.5)外の状態が補正用設定時間(例えば、3時間)継続すると、温度差ΔTが補正用設定範囲内になるように補正する状態で目標開閉比率を求めるように構成されている。
【0035】
説明を加えると、制御部5は、温度差ΔTが補正用設定範囲よりも小さい状態が補正用設定時間継続すると、閉時間に対して開時間が長くなるように補正し、逆に、温度差ΔTが補正用設定範囲よりも大きい状態が補正用設定時間継続すると、開時間に対して閉時間が長くなるように補正するように構成されている。
具体的には、温度差ΔT<−0.5の状態が3時間継続すると、上記〔数1〕により求める補正係数αをα−1と補正し、逆に、温度差ΔT>0.5の状態が3時間継続すると、上述の目標開閉比率演算処理において上記〔数1〕により求める補正係数αをα+1と補正して、補正係数αを補正するようにしている。
【0036】
ちなみに、上述のような補正係数αの補正については、熱源機3の運転が停止されても、その補正内容を記憶するなどして、補正係数αを補正した状態を維持し、次回、熱源機3の運転が開始された当初から補正係数αを補正した状態で、目標開閉比率を求めるようにしてもよい。
【0037】
前記ホットダッシュ運転および通常運転における制御部5の制御動作について、図5のフローチャートに基づいて説明を加える。
まず、リモコン6から熱源機3の運転開始が指令されると、熱源機3の運転を開始させ、熱源機3の運転を開始させてから設定時間(例えば、1時間)経過するまで、熱源機3から暖房端末2に供給する熱媒の熱媒供給温度がホットダッシュ用熱媒供給温度になるように熱源機3の運転を制御するホットダッシュ運転を行う(ステップ1,2)。
【0038】
そして、熱源機3の運転を開始させてから設定時間(例えば、1時間)経過すると、通常運転を行い、まず、目標開閉比率演算処理を実行して、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度T3に対応する状態で、目標開閉比率を求める(ステップ3)。
【0039】
前記目標開閉比率演算処理にて求めた目標開閉比率が、例えば、開時間が14分で閉時間が6分であると、まず、熱動弁4を開状態に14分間維持したのち、熱動弁4を閉状態に6分間維持して、単一周期における開閉比率が目標開閉比率演算処理にて求めた目標開閉比率になるように、熱動弁4の開閉作動を行う(ステップ4)。
【0040】
そして、リモコン6による目標設定温度T1から室温センサ17による室温T2を引いた温度差ΔTが補正用設定範囲(例えば、−0.5〜0.5)外の状態が補正用設定時間(例えば、3時間)継続しているか否かを判別し、補正係数を補正する必要があるか否かを判別する(ステップ5)。
前記温度差ΔTが補正用設定範囲外の状態が補正用設定時間継続して、補正係数を補正する必要がある場合には、温度差ΔT<−0.5の状態が3時間継続しているときに、補正係数αをα−1と補正し、温度差ΔT>0.5の状態が3時間継続しているときに、補正係数αをα+1と補正して、補正係数αを補正する(ステップ6)。
【0041】
上述のように、補正係数αを補正した場合に限らず、補正係数αを補正していない場合でも、再度、目標開閉比率演算処理を実行して、単一周期における開閉比率が目標開閉比率演算処理にて求めた目標開閉比率になるように、熱動弁4の開閉作動を行う動作を周期的に繰り返し行う。
【0042】
そして、ホットダッシュ運転中や通常運転中に、リモコン6から熱源機3の運転停止が指令されると、強制的に熱源機3の運転を停止させて、その運転中のホットダッシュ運転や通常運転を終了させる。
【0043】
〔第2実施形態〕
この第2実施形態は、上記第1実施形態における目標開閉比率演算処理についての別実施形態を示すものであり、以下、この第2実施形態での目標開閉比率演算処理についての構成について説明する。
ちなみに、その他の構成については、上記第1実施形態と同様であるので、動符号を記すなどにより、その詳細な説明は省略する。
【0044】
すなわち、制御部5は、開閉制御処理において、室温センサ17による室温とリモコン6による目標設定温度との温度差が同じであるときの開閉比率が熱媒供給温度に応じて異なる値となるように定められた複数種の熱媒供給温度対応開閉比率のうち、熱媒供給温度に対応する熱媒供給温度対応開閉比率を選択して、目標開閉比率を求めるように構成されている。
【0045】
説明を加えると、熱媒供給温度が6段階に切換自在であるので、図2〜図4に示すように、6段階に切換自在な熱媒供給温度の夫々について、リモコン6による目標設定温度T1から室温センサ17による室温T2を引いた温度差ΔTの設定範囲ごとに開時間と閉時間との開閉比率が定められている複数種のテーブルが設けられ、それらの複数種のテーブルが制御部5に記憶されている。
ちなみに、図2に示すテーブルは、熱媒供給温度が60℃に対応するものであり、図3に示すテーブルは、熱媒供給温度が50℃に対応するものであり、図4に示すテーブルは、熱媒供給温度が70℃に対応するものである。
【0046】
そして、制御部5は、記憶されている複数種のテーブルのうちから、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度に対応するテーブルを選択し、その選択されたテーブルにおいて、温度差ΔTに応じて目標開閉比率を求めるようにしている。
例えば、熱媒供給温度切換用ディップスイッチ21により切り換えられた熱媒供給温度が60℃であると、図2のテーブルを選択し、温度差ΔTが0.2〜0.0であると、開時間が10分で閉時間が10分と目標開閉比率を求める。
【0047】
〔別実施形態〕
(1)上記第1および第2実施形態では、温度差ΔTの設定範囲ごとに開閉比率が定められているテーブルを用いて、目標開閉比率を求めるようにしているが、例えば、温度差ΔTごとに開閉比率が定められている線形の比例関係や非線形の相関関係などを用いて、目標開閉比率を求めることも可能であり、温度差ΔTに応じて目標開閉比率を求めるものであればよい。
【0048】
(2)上記第1および第2実施形態では、ホットダッシュ運転を行う熱源機3を例示したが、ホットダッシュ運転を行わない熱源機3にて実施することも可能である。
また、熱源機3は、バーナ9の燃焼により加熱した熱媒を暖房端末2に供給するものに限らず、例えば、電気ヒータにより加熱した熱媒を暖房端末に供給するものなど、その他各種の熱源機が適応可能である。
【0049】
(3)上記第1および第2実施形態では、暖房端末2をひとつ備え、熱動弁4もひとつ設けるものを例示したが、暖房端末2を複数備えて、それら複数の暖房端末2の夫々に対応して熱動弁4を設けるものでもよく、暖房端末2の数については適宜変更が可能である。
ちなみに、暖房端末2を複数備えるものでは、暖房対象空間内の温度と目標設定温度との温度差が同じであるときの目標開閉比率が、熱媒供給温度に応じて異なる値となるように、目標開閉比率を求める対象の熱動弁を、すべての熱動弁としたり、あるいは、一部の熱動弁として実施することが可能である。
【0050】
(4)上記第1および第2実施形態では、本発明にかかる熱媒供給式の暖房設備を、熱源機3からひとつの暖房端末2に対して熱媒を供給する熱源機3を備えた熱媒供給式の暖房設備に適応した例を示したが、例えば、低温用の暖房端末に低温熱媒を供給するとともに、高温用の暖房端末に高温熱媒を供給する2温度式の熱源機を備えた熱媒供給式の暖房設備など、その他各種の熱媒供給式の暖房設備に適応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱媒供給システムの全体概略図
【図2】温度差の設定範囲ごとの開閉比率を定めた基準テーブル
【図3】基準テーブルを熱媒供給温度に応じて調整した調整テーブル
【図4】基準テーブルを熱媒供給温度に応じて調整した調整テーブル
【図5】制御部の制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 熱媒循環路
2 暖房端末
3 熱源手段
4 開閉手段
5 制御手段

Claims (3)

  1. 加熱した熱媒を熱媒循環路を通して暖房端末に供給する熱源手段と、前記熱媒循環路を開閉して熱媒の供給を断続する開閉手段と、前記熱源手段の運転および前記開閉手段の開閉作動を制御する制御手段とが設けられ、
    前記制御手段は、暖房対象空間内の温度と目標設定温度との温度差に応じて、前記開閉手段を開状態に維持する開時間と前記開閉手段を閉状態に維持する閉時間との目標開閉比率を求めて、単一周期における開閉比率が求めた目標開閉比率になるように調整する形態で、前記開閉手段の開閉作動を周期的に繰り返し行う開閉制御処理を実行するように構成されている熱媒供給式の暖房設備であって、
    前記熱源手段から前記暖房端末に供給する熱媒の熱媒供給温度を切換自在な熱媒供給温度切換用ディップスイッチが設けられ、
    前記熱源手段が、前記暖房端末に供給する熱媒の熱媒供給温度を切換自在に構成され、
    前記制御手段は、前記開閉制御処理において、前記温度差が同じであるときの前記目標開閉比率が、前記熱媒供給温度に応じて異なる値となるように、前記目標開閉比率を求めるように構成されている熱媒供給式の暖房設備。
  2. 前記制御手段は、前記開閉制御処理において、基準用の熱媒供給温度について、前記温度差に応じて定めた基準用開閉比率を、前記熱媒供給温度に応じて定めた補正用情報に基づいて調整して、前記目標開閉比率を求めるように構成されている請求項1に記載の熱媒供給式の暖房設備。
  3. 前記制御手段は、前記開閉制御処理において、前記温度差が同じであるときの開閉比率が前記熱媒供給温度に応じて異なる値となるように定めた複数種の熱媒供給温度対応開閉比率のうちから、前記熱媒供給温度に対応する熱媒供給温度対応開閉比率を選択して、前記目標開閉比率を求めるように構成されている請求項1に記載の熱媒供給式の暖房設備。
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