JP2002005435A - 全一次式燃焼バーナの燃焼制御装置 - Google Patents

全一次式燃焼バーナの燃焼制御装置

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JP2002005435A
JP2002005435A JP2000189075A JP2000189075A JP2002005435A JP 2002005435 A JP2002005435 A JP 2002005435A JP 2000189075 A JP2000189075 A JP 2000189075A JP 2000189075 A JP2000189075 A JP 2000189075A JP 2002005435 A JP2002005435 A JP 2002005435A
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combustion
amount
burner
fan
rotation speed
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JP2000189075A
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English (en)
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Yoshikatsu Ishikawa
善克 石川
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Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極力簡素な手段によって燃料の発熱量を的確
に判別して、燃焼用空気と燃料との混合比を適正状態に
維持させることを可能とする。 【解決手段】 基準燃料について、通風ファン4の回転
速度とその回転速度に対応するバーナ3の基準燃焼量と
の関係が燃焼基準関係として記憶手段M1に記憶され、
基準設置状態について、通風ファン4の回転速度とその
回転速度に対応する基準仕事量との関係がファン基準関
係として記憶手段M2に記憶され、燃焼制御では、通風
ファン4の実仕事量が上記ファン基準関係から求まる基
準仕事量に対して適正範囲内である条件で、バーナ3の
実燃焼量が上記燃焼基準関係から求まる基準燃焼量に対
して適正範囲内にあるか否かが判別され、適正範囲を増
大側に外れている場合には燃料調整手段15が供給量減
少側に調整され、適正範囲を減少側に外れている場合に
は燃料調整手段15が供給量増加側に調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼用空気を通風
路を通して全一次予混合型のバーナに通風すると共に、
その通風に伴って供給される燃料を前記燃焼用空気と混
合して前記バーナに供給し、且つ、前記バーナの燃焼ガ
スを加熱対象物を加熱させるように流動させる通風ファ
ンと、前記通風ファンの通風作動により吸引力が作用す
るように前記通風路に接続されて、燃料を供給する燃料
供給路と、前記燃料供給路から前記通風路に供給される
燃料の供給圧力を設定圧力に自動調整する圧力調整手段
と、前記加熱対象物が目標加熱状態となるように、前記
通風ファンの回転速度を制御する燃焼制御処理を実行す
る制御手段とが設けられている全一次式燃焼バーナの燃
焼制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記全一次式燃焼バーナの燃焼制御装置
は、通風ファンの回転速度を制御することによりバーナ
の燃焼量を調整して、加熱対象物の加熱状態を目標加熱
状態に制御するようにしたものである。給湯装置に適用
した場合を例に挙げて説明すると、給水される水を加熱
して出湯する熱交換器を、全一次予混合型のバーナの燃
焼ガスにて加熱することになるが、加熱対象物としての
水が目標加熱状態としての目標温度になるように、通風
ファンの回転速度を制御して、バーナの燃焼量を調整す
ることになる。通風ファンの回転速度の変更によりバー
ナの燃焼量が調整される点について説明を加えると、通
風ファンの回転速度が増減調整されると燃料供給路に作
用する吸引力も増減変化することになる。そして、その
吸引力の変化に拘らず、圧力調整手段が燃料供給路から
通風路に供給される燃料の供給圧力を設定圧力に自動調
整するため、燃料供給路から通風路に供給される燃料供
給量が回転速度の増減に応じて変更されて、バーナの燃
焼量が調整されることになる。ちなみに、回転速度の増
減つまり通風量の増減に比例する形態で燃料供給量が増
減するものであるから、燃焼量の変動に拘らず適正な空
燃比に維持されることになる。
【0003】尚、加熱対象物としての水を目標加熱状態
としての目標温度にするために、通風ファンの回転速度
を制御する燃料制御処理の具体形態としては、熱交換器
から出湯される湯の温度を検出して、その検出した出湯
温度が目標温度になるように通風ファンの回転速度を増
減制御するフィードバック制御の形態や、熱交換器に給
水される水の入水温度と給水量とを検出して、それらの
検出情報から熱交換器より出湯される湯の温度を目標温
度にするために必要なバーナの燃焼量、換言すれば通風
ファンの目標回転速度を演算して、通風ファンの回転速
度を検出する回転速度センサの検出値が目標回転速度に
なるように通風ファンの回転速度を制御するフィードフ
ォワード制御の形態を用いることができ、さらには、こ
のフィードフォワード形態において、熱交換器から出湯
される湯の温度を検出して、出湯温度と目標温度との偏
差に応じて、通風ファンの目標回転速度をフィードバッ
ク補正する形態を用いることもできる。
【0004】ところで、全一次式燃焼バーナでは、設置
箇所の変更等により、発熱量の異なる燃料を使用するこ
とがあり、このような場合に対処するために、燃焼用空
気と燃料との混合比を調整する混合比調整手段を備えさ
せて、使用する燃料に合わせて混合比を調整する必要が
ある。つまり、発熱量の大きい燃料では、発熱量の小さ
な燃料に比べて、単位量の燃料に対して混合する燃焼用
空気量を多くするように混合比を調整する必要がある。
このように混合比調整手段を備えさせて、その混合比調
整手段を燃料の種類に合わせて調整するに、その自動化
を図ることが望まれるものとなる。例えば、燃料の種類
を入力する手動操作式の種類入力手段を備えさせて、燃
焼制御処理を実行する制御手段にて、混合比調整手段を
燃料の種類に応じた混合比に自動調整させるようにする
ことが考えられる。しかしながら、このように燃料の種
類を手動操作にて入力する形態は、操作が面倒であると
ともに操作忘れにより、適正な混合比に調整できない虞
がある。
【0005】そこで、燃料の種類すなわち燃料の発熱量
を自動的に検出して、その検出結果に基づいて混合比調
整手段を自動調整することが望まれるものであり、その
ためには、上記の如く燃料の種類すなわち燃料の発熱量
を自動的に検出する必要がある。そして、そのための手
段としては、バーナに実際に供給されている燃料の供給
量を流量センサにて検出すると共に、バーナでの実燃焼
量を加熱対象物の受熱量から求めて、それらの情報から
燃料の発熱量を求める手段が考えられ、また、別手段と
して、実用新案登録第2600879号公報に開示され
ているように、燃料供給路に設けた熱線風速計の検出情
報に基づいて燃料の種類を判別する手段を利用すること
も考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た燃料の種類すなわち燃料の発熱量を自動的に検出する
手段は、流量センサや熱線風速計などの特別なセンサを
設置する必要があり、しかも、この種のセンサは一般に
複雑で高価であるため、全体構成の低廉化を図る上で実
用し難いものであった。
【0007】本発明は上記実状に鑑みて為されたもので
あって、その目的は、燃焼制御を行うために本来的に備
えさせる構成を有効利用した簡素な構成で、燃料の種類
を自動的に検出させながら、燃料の種類に応じた混合比
に自動的に調整できるようにする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、基準燃料についての、前記通風ファンの回転速
度とその回転速度に対応する前記バーナの基準燃焼量と
の関係を、燃焼基準関係として記憶する燃焼基準関係記
憶手段と、基準設置状態についての、前記通風ファンの
回転速度とその回転速度に対応する基準仕事量との関係
を、ファン基準関係として記憶するファン基準関係記憶
手段と、前記通風ファンの回転速度を検出するファン回
転速度検出手段と、前記通風ファンの実仕事量を検出す
るファン仕事量検出手段と、前記加熱対象物の燃焼ガス
からの受熱量に基づいて前記バーナの実燃焼量を求める
燃焼量算出手段と、前記燃焼用空気と前記燃料との混合
比を調整する混合比調整手段とが設けられ、前記制御手
段が、前記燃焼制御処理において、前記回転速度検出手
段にて検出される回転速度と前記ファン基準関係記憶手
段にて記憶されているファン基準関係とに基づいて求め
られる、その回転速度での基準仕事量に対して、前記フ
ァン仕事量検出手段にて検出される実仕事量が適正範囲
内にあることを条件として、前記回転速度検出手段にて
検出される回転速度と前記燃焼基準関係記憶手段にて記
憶されている燃焼基準関係とに基づいて求められる、そ
の回転速度での基準燃焼量に対して、前記燃焼量算出手
段にて算出される実燃焼量が、適正範囲内にあるか、適
正範囲を増大側に外れているか、適正範囲を減少側に外
れているかを判別する燃焼状態判別処理を実行すると共
に、その燃焼状態判別処理の判別結果に基づいて、適正
範囲を増大側に外れている場合には、前記混合比を空気
量増加側に補正し、適正範囲を減少側に外れている場合
には、前記混合比を空気量減少側に補正するように、前
記混合比調整手段を調整する混合比調整処理を実行する
ように構成されている。
【0009】すなわち、この全一次式燃焼バーナの燃焼
制御装置では、通風ファンの通風状態が正常であるとき
即ち上記基準設置状態にあるときは、通風ファンの回転
速度を増減変更させると、通風ファンの仕事量は上記フ
ァン基準関係に従って増減変更され、又、供給されてい
る燃料が基準燃料と同じ発熱量の燃料であれば、通風フ
ァンの回転速度を増減変更させると、バーナの燃焼量は
上記燃焼基準関係に従って増減変更されることになるの
で、通風ファンの仕事量が上記ファン基準関係から定ま
る基準仕事量に一致していて、通風ファンの通風状態が
正常であることを確認した状態で、バーナの実燃焼量が
上記燃焼基準関係から定まる基準燃焼量からずれている
ときは、供給されている燃料が基準燃料と異なる発熱量
の燃料であると判別できることに基づくものである。そ
して、供給されている燃料が基準燃料と異なる発熱量の
燃料であると判別した場合には、燃焼用空気と燃料との
混合比が適正範囲からずれることになるので、この混合
比のずれを修正するように混合比調整手段を作動させる
のである。
【0010】つまり、通風ファンの実仕事量が上記ファ
ン基準関係においてそのときの通風ファンの回転速度に
対応する基準仕事量に対して適正範囲内にあることは、
通風ファンの通風状態が基準設置状態にあることを示す
ので、この通風ファンの通風状態が基準設置状態である
条件において、バーナの実燃焼量が上記燃焼基準関係に
おいてそのときの通風ファンの回転速度に対応する基準
燃焼量の適正範囲を増大側に外れているときは、同じ燃
料供給量に対して燃料の発熱量が基準燃料より高いと判
別され、基準燃料に対して適正範囲に調整されている燃
焼用空気と燃料との混合比が適正範囲から小側に外れる
ことになるので、混合比調整手段を空気量増加側に調整
するのであり、又、上記通風ファンの通風状態が基準設
置状態である条件において、バーナの実燃焼量が上記基
準燃焼量の適正範囲を減少側に外れているときは、同じ
燃料供給量に対して燃料の発熱量が基準燃料より低いと
判別され、基準燃料に対して適正範囲に調整されている
燃焼用空気と燃料との混合比が適正範囲から大側にずれ
ることになるので、混合比調整手段を空気量減少側に調
整するのである。
【0011】したがって、基準燃料と異なる発熱量の燃
料を使用する場合においても、燃焼制御状態において、
通風ファンの回転速度、ファン仕事量及びバーナの実燃
焼量の各検出情報と、燃焼基準状態及びファン基準状態
の各記憶情報とに基づいて、供給される燃料の発熱量が
基準燃料の発熱量に対して高いか低いかが判別され、そ
の判別された発熱量に合わせて混合比が適正範囲になる
ように調整されることになる。もって、請求項1に記載
の発明によれば、燃焼制御を行うために本来的に備えさ
せる構成を有効利用した簡素な構成で、燃料の種類を自
動的に判別させながら、燃料の種類に応じた混合比に調
整することが可能となる全一次式燃焼バーナの燃焼制御
装置を提供することができる。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、前記混合比調整手段が、前記燃
料供給路から前記通風路への燃料供給量を調整する燃料
供給量調整手段にて構成され、前記制御手段が、前記混
合比調整処理として、前記実燃焼量が適正範囲を増大側
に外れている場合には、前記燃料供給量調整手段を供給
量減少側に調整し、前記実燃焼量が適正範囲を減少側に
外れている場合には、前記燃料供給量調整手段を供給量
増加側に調整するように構成されている。
【0013】すなわち、前記混合比調整処理として、実
燃焼量が適正範囲を増大側に外れている場合には、前記
混合比を空気量増加側に補正するように燃料供給量調整
手段が供給量減少側に調整されて、前記混合比が適正範
囲に調整され、実燃焼量が適正範囲を減少側に外れてい
る場合には、前記混合比を空気量減少側に補正するよう
に燃料供給量調整手段が供給量増加側に調整されて、前
記混合比が適正範囲に調整されることになる。したがっ
て、燃料供給路から通風路への燃料供給量を調整する燃
料供給量調整手段によって前記混合比を適正範囲に調整
するので、燃料供給量調整手段として流量調整弁等の簡
素な調整手段を用いてその弁開度を変更制御することに
より、構成の簡素化を実現しながら、混合比の調整制御
を容易に行うことができ、もって、請求項1に記載の発
明に係る全一次式燃焼バーナの燃焼制御装置の好適な手
段が得られる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明において、前記混合比調整手段が、前記通
風路に吸入される空気供給量を調整する空気量調整手段
にて構成され、前記制御手段が、前記混合比調整処理と
して、前記実燃焼量が適正範囲を増大側に外れている場
合には、前記空気量調整手段を供給量増加側に調整し、
前記実燃焼量が適正範囲を減少側に外れている場合に
は、前記空気量調整手段を供給量減少側に調整するよう
に構成されている。
【0015】すなわち、前記混合比調整処理として、実
燃焼量が適正範囲を増大側に外れている場合には、前記
混合比を空気量増加側に補正するように空気量調整手段
が供給量増加側に調整されて、前記混合比が適正範囲に
調整され、実燃焼量が適正範囲を減少側に外れている場
合には、前記混合比を空気量減少側に補正するように空
気量調整手段が供給量減少側に調整されて、前記混合比
が適正範囲に調整されることになる。したがって、通風
路に吸入される空気供給量を調整する空気量調整手段に
よって前記混合比を適正範囲に調整するので、空気量調
整手段として開度変更自在なダンパー等の簡素な調整手
段を空気吸入箇所に設けてその開度を変更制御すること
により、構成の簡素化を実現しながら、混合比の調整制
御を容易に行うことができ、もって、請求項1に記載の
発明に係る全一次式燃焼バーナの燃焼制御装置の好適な
手段が得られる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明において、前記制御手段が、前記燃焼制御
処理として、前記加熱対象物を前記目標加熱状態に加熱
するのに必要とする前記バーナの燃焼量をその加熱対象
物の加熱前の熱状態の検出情報から求め、且つ、その求
めた前記バーナの燃焼量と前記燃焼基準関係とに基づい
て、前記加熱対象物を前記目標加熱状態にするための前
記通風ファンの回転速度を求めて、その求めた回転速度
に前記通風ファンの回転速度を制御するように構成され
ると共に、前記燃焼状態判別処理の判別結果に基づい
て、前記実燃焼量が適正範囲を増大側に外れている場合
には、前記燃焼基準関係記憶手段にて記憶されている燃
焼基準関係において、同一の回転速度に対応する前記バ
ーナの基準燃焼量を大側に移動させる補正を行い、前記
実燃焼量が適正範囲を減少側に外れている場合には、前
記燃焼基準関係記憶手段にて記憶されている燃焼基準関
係において、同一の回転速度に対応する前記バーナの基
準燃焼量を小側に移動させる補正を行う燃焼基準関係補
正処理を実行するように構成されている。
【0017】すなわち、燃焼制御処理として、加熱対象
物を目標加熱状態に加熱するのに必要とするバーナの燃
焼量をその加熱対象物の加熱前の熱状態の検出情報から
求め、さらに、そのバーナの必要燃焼量と前記燃焼基準
関係とに基づいて、加熱対象物を目標加熱状態にするた
めの通風ファンの回転速度を求めて、その求めた回転速
度に通風ファンの回転速度を制御する、所謂フィードフ
ォワード制御を実行することになる。ただし、前記混合
比調整処理としては、通風路に吸入される空気供給量を
調整するだけで、燃料供給量は調整されないので、バー
ナの実燃焼量が通風ファンの回転速度に対応する基準燃
焼量から外れている場合、即ち、実際のファン回転数と
そのときのバーナの燃焼量との燃焼関係が前記記憶され
ている燃焼基準関係からずれることになる。そこで、通
風ファンの回転速度とこれに対応するバーナの燃焼量と
の燃焼基準関係が実際のものに合うようにするために、
実燃焼量が適正範囲を増大側に外れている場合には、記
憶されている燃焼基準関係において、同一の回転速度に
対応するバーナの基準燃焼量を大側に移動させる補正を
行い、実燃焼量が適正範囲を減少側に外れている場合に
は、記憶されている燃焼基準関係において、同一の回転
速度に対応するバーナの基準燃焼量を小側に移動させる
補正を行うのである。これによって、上記フィードフォ
ワード制御による燃焼制御において、加熱対象物を目標
加熱状態にするためのバーナの必要燃焼量を求めるのに
用いる燃焼基準関係の情報を極力精度の良い状態に補正
しながら、制御の応答性に優れたフィードフォワード制
御による燃焼制御の実行により、加熱対象物を極力迅速
に且つ精度良く目標加熱状態になるように制御すること
ができ、もって、請求項3に記載の発明に係る全一次式
燃焼バーナの燃焼制御装置の好適な手段が得られる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手
段が、初期設置時において、前記通風ファンの回転速度
と前記ファン基準関係とに基づいて求められる前記基準
仕事量に対して、前記実仕事量が適正範囲内にある場合
には、その初期設置時において実測される前記通風ファ
ンの回転速度とその回転速度での仕事量との関係の実測
値を、前記ファン基準関係記憶手段に、予め記憶されて
いるファン基準関係の情報に替えて記憶させるように構
成されている。
【0019】すなわち、初期設置時において、検出され
る通風ファンの実仕事量が、検出される通風ファンの回
転速度と前記ファン基準関係記憶手段に記憶されている
ファン基準関係とから求められる基準仕事量に対して適
正範囲内にあれば、その初期設置時において実測される
通風ファンの回転速度とその回転速度での仕事量との関
係の実測値を、前記ファン基準関係記憶手段に、予め記
憶されているファン基準関係の情報に替えて記憶させる
ことになる。したがって、燃焼装置の初期設置時におい
て、通風ファンの実仕事量が基準仕事量に対して適正範
囲内にあって、通風ファンの通風状態が前記基準設置状
態から許容範囲内のずれに収まっていることが確認され
たときは、前記ファン基準関係記憶手段に記憶されてい
るファン基準関係を、その燃焼装置の実際の設置場所や
設置状況に対応した実測値にて再設定して、以後、その
再設定したファン基準関係を用いて基準燃焼量を求める
ので、ファンの実燃焼量と基準燃焼量と比較判断すると
きの判断精度を高くして、燃焼状態判別処理を的確に行
うようにすることができ、もって、請求項1〜4のいず
れか1項に記載の発明に係る全一次式燃焼バーナの燃焼
制御装置の好適な手段が得られる。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手
段が、初期設置時において、前記バーナの燃焼量を設定
燃焼量に固定した状態、もしくは、前記バーナの燃焼量
を設定最小燃焼量及び設定最大燃焼量の夫々に変更させ
た状態で、前記混合比調整処理を実行するように構成さ
れている。すなわち、初期設置時において、バーナの燃
焼量を設定燃焼量に固定した状態、もしくは、バーナの
燃焼量を設定最小燃焼量及び設定最大燃焼量の夫々に変
更させた状態で、前記混合比調整処理を実行する。した
がって、燃焼装置の初期設置時に、例えば施工作業者等
がバーナの燃焼状態を調整する作業を行うときに、バー
ナの燃焼量を燃焼量変動範囲内の設定燃焼量に固定した
状態や、燃焼量変動範囲における小側の設定最小燃焼量
及び大側の設定最大燃焼量の夫々に変更させながらバー
ナの燃焼状態を調整するのに合わせて、前記混合比調整
処理を実行することができるので、実際の燃焼量変動範
囲に精度良く対応させながら、混合比を適正範囲に調整
することができ、もって、請求項1〜5のいずれか1項
に記載の発明に係る全一次式燃焼バーナの燃焼制御装置
の好適な手段が得られる。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
〜6のいずれか1項に記載の発明において、前記圧力調
整手段が、前記燃料供給路に設置されて、その設置箇所
よりも下流側の燃料供給圧力を大気圧に調整するゼロガ
バナにて構成されている。すなわち、圧力調整手段とし
てのゼロガバナによって、その設置箇所よりも下流側の
燃料供給圧力を、電気的な制御手段を使用せず、かつ、
通風量の多少にかかわらず、大気圧に調整することがで
きる。したがって、ガバナ付き比例弁などの一般的なガ
スガバナと比較して、制御構成を簡素化できるようにし
ながら、燃料供給路から通風路への燃料供給を安定に行
うことができ、もって、請求項1〜6のいずれか1項に
記載の発明に係る全一次式燃焼バーナの燃焼制御装置の
好適な手段が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る燃焼制御装置を給湯
装置に適用した場合の実施形態を図面に基づいて説明す
る。 〔第1実施形態〕給湯装置は、図1に示すように、図外
の例えば家庭用の水道などから供給される加熱対象物と
しての水を加熱して図外の出湯栓に給湯する給湯部K、
この給湯部Kの動作を制御する制御部H、この制御部H
に動作情報を指令するリモコン操作部Rを備えて構成さ
れている。
【0023】前記給湯部Kには、燃焼室1内に設けられ
た水加熱用の熱交換器2、この熱交換器2を加熱するガ
ス燃焼式の全一次予混合型のバーナ3、通風ファン4な
どが備えられている。そして、通風ファン4は、燃焼用
空気を通風路7を通して上記バーナ3に通風すると共
に、その通風に伴って供給される燃料ガスを燃焼用空気
と混合して上記バーナ3に供給し、且つ、バーナ3の燃
焼ガスを水を加熱させるように前記熱交換器2に流動さ
せている。図中、25は通風路7に対する燃焼用空気の
吸入口であり、4aは、通風ファン4の回転速度を検出
するファン回転速度検出手段としての回転速度センサで
あり、4bは通風ファン4のファン駆動モータである。
【0024】そして、熱交換器2には、水が供給される
入水路5、加熱後の湯水を出湯する出湯路6がそれぞれ
接続され、入水路5には、熱交換器2への通水量を検出
する水量センサ8、入水路5を通して供給される水の温
度を検出する入水温サーミスタ9が設けられている。ま
た、出湯路6には、図外の出湯栓から出湯される湯水の
温度を検出する出湯温サーミスタ10が設けられてい
る。
【0025】前記通風路7に対して燃料を供給する燃料
供給路11は、通風ファン4の通風作用により吸引力が
作用するように、通風路7に接続されている。つまり、
通風ファン4の回転速度を高くして、燃焼用空気の通風
量を大きくするほど、通風路7によってバーナ3に供給
される燃料ガス供給量が大きくなる。そして、この燃料
供給路11には、燃料供給方向の上流側から、燃料供給
を断続する電磁操作式の安全弁12およびメイン弁1
3、その設置箇所よりも下流側の燃料供給圧力を大気圧
に調整するゼロガバナ14、燃料供給路11から通風路
7への燃料供給量を調整する混合比調整手段としての燃
料調整弁15のそれぞれが設けられている。従って、上
記ゼロガバナ14にて、燃料供給路11から通風路7に
供給される燃料の供給圧力を設定圧力としての大気圧に
自動調整する圧力調整手段が構成されている。また、通
風路7に対する燃料供給量を多くすると燃焼用空気と燃
料との混合比が小さくなり、逆に燃料供給量を少なくす
ると上記混合比が大きくなるので、上記燃料調整弁15
にて、燃焼用空気と燃料との混合比を調整する混合比調
整手段103が構成される。
【0026】また、バーナ3の近くには、バーナ3に対
する点火動作を実行するイグナイタ16と、バーナ3が
着火されているか否かを検出するフレームロッド17と
がそれぞれ備えられている。
【0027】前記ゼロガバナ14について説明を加える
と、図2に示すように、ガス通路の開度を調整する弁体
14a、大気圧Ptとゼロガバナ出口圧力P2の圧力差
を受けるダイヤフラム14b、弁体14aおよびダイヤ
フラム14bを支えるスプリング14c、スプリング1
4cを調節する調節機構14dなどから構成されてい
る。そして、例えば、ゼロガバナ入口圧力P1が上昇側
に圧力変動したときには、その圧力変動に伴ってゼロガ
バナ出口圧力P2も上昇側に圧力変動するが、ゼロガバ
ナ出口圧力P2の圧力変動に伴って、弁体14aが下方
移動し、ゼロガバナ出口圧力P2を下降側に圧力変動さ
せて、ゼロガバナ出口圧力P2が大気圧Ptになるよう
に調整する。また、大気圧Ptが上昇側に圧力変動した
ときには、その圧力変動に伴って弁体14aが上方移動
し、ゼロガバナ出口圧力P2が上昇側に変動した大気圧
Ptになるように調整する。このようにして、ゼロガバ
ナ14への一次燃料供給圧力P1や大気圧Ptが変動し
た場合においても、ゼロガバナ出口圧力P2が大気圧P
tになるように調整される。
【0028】前記燃料調整弁15について説明を加える
と、図3に示すように、ステッピングモータ15a、ス
テッピングモータ15aの調整に対応してガス通路を開
閉する開閉機構15bから構成されている。そして、基
準燃料として予め選択した燃料ガス(例えば13A−
1)に対して、燃料ガスと燃焼用空気との混合比が適正
範囲になるように、設置初期などにおいて、ステッピン
グモータ15aの調整により開閉機構15bを回転作動
させて、上記混合比を調整するようにしている。ちなみ
に、図3の(ロ)に示すものでは、通風路7における燃
料ガスと燃焼用空気との混合比が適正範囲になるよう
に、ガス通路の通路面積を小さい面積になるように調整
している。尚、上記混合比は空気比λともいい、理論空
気量に対する実際空気量の比を表わし、混合比の適正範
囲として、空気比λ=1.3程度に調整される。
【0029】前記リモコン操作部Rは、給湯部Kの運転
の開始・停止を指令する運転スイッチ18、出湯用目標
温度を変更設定自在な温度設定スイッチ20、出湯温度
や出湯用目標温度などを表示する表示部21、運転状態
であることを表示する運転ランプ22、バーナ3が燃焼
状態であることを表示する燃焼ランプ23、設置初期状
態であることを判別させるための初期設定スイッチ19
などを備えて構成されている。尚、この初期設定スイッ
チ19は、施工者又は使用者によって、設置初期処理の
実行指令を入力するときにオン状態に操作される。
【0030】前記制御部Hは、マイクロコンピュータを
備えて構成され、この制御部Hに、前記回転速度センサ
4a、水量センサ8、入水温サーミスタ9、出湯温サー
ミスタ10、フレームロッド17、及びリモコン操作部
Rに備えた各スイッチからの検出情報が入力されてい
る。一方、制御部Hから、前記ファン駆動モータ4b、
前記イグナイタ16、前記安全弁12、前記メイン弁1
3、及び前記燃料調整弁15に対する各駆動信号が出力
されている。
【0031】そして、前記制御部Hは、リモコン操作部
Rの操作指令及び各センサの検出情報に基づいて、給湯
部Kの動作を制御するように構成されている。具体的に
は、熱交換器2への通水が開始されるに伴ってバーナ3
の燃焼を開始し、熱交換器2への通水が停止されるに伴
ってバーナ3の燃焼を停止させるとともに、熱交換器2
への通水が検出されているときには、出湯温度が出湯用
目標温度になるように通風ファン4の回転速度を制御す
る。つまり、前記制御部Hを利用して、供給される水が
目標加熱状態となるように(具体的には、出湯温度が出
湯用目標温度になるように)、前記通風ファン4の回転
速度を制御する燃焼制御処理を実行する制御手段100
が構成されている。
【0032】また、前述のように、通風ファン4の回転
速度の増大に伴って、バーナ3への燃料ガス供給量が増
加してバーナ3の燃焼量(発熱量に相当する)が大きく
なることから、前記制御部Hに、前記基準燃料(13A
−1)についての、通風ファン4の回転速度とその回転
速度に対応するバーナ3の基準燃焼量との関係を、燃焼
基準関係として記憶する燃焼基準関係記憶手段M1が構
成されている。この燃焼基準関係は、具体的には、図4
に示すように、通風ファン4の回転速度(rpm)とバ
ーナ3の燃焼量IP(KW)との直線関係を示す基準フ
ァンコントロールラインLkにて表わされる。尚、この
基準ファンコントロールラインLkよりも回転速度大側
に3パーセントずれた位置(ラインLk1で示す)と、
マイナス側に3パーセントずれた位置(ラインLk2で
示す)との間が、基準ファンコントロールラインLkに
対する適正範囲として設定されている。
【0033】上記制御部Hによる制御処理について追加
説明すると、運転スイッチ18のON操作に伴って運転
状態に設定された後に、図外の出湯栓の開操作に伴って
水量センサ8にて検出される通水量が設定水量を超える
と、通風ファン4による通風作動を開始し、かつ、安全
弁12およびメイン弁13を開弁させて点火用ガス量に
なるように通風ファン4の回転数を調整するとともに、
イグナイタ16によってバーナ3の点火動作を行い、フ
レームロッド17によってバーナ3の着火を確認する点
火処理を実行する。その後、前記燃焼制御処理として、
入水温サーミスタ9、出湯温サーミスタ10、水量セン
サ8のそれぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ
20にて設定されている出湯用目標温度の情報に基づい
て、出湯温度を出湯用目標温度にするために必要なガス
量になるように通風ファン4の回転速度を調整するフィ
ードフォワード制御を実行するとともに、出湯温サーミ
スタ10の検出温度と出湯用目標温度との偏差に応じて
通風ファン4の回転速度を微調整するフィードバック制
御を実行する。
【0034】具体的には、前記制御手段100は、上記
フィードフォワード制御の実行において、水を出湯用目
標温度(目標加熱状態)に加熱するのに必要とするバー
ナ3の燃焼量を水の加熱前の熱状態の検出情報(入水温
度)から求め、且つ、その求めたバーナ3の燃焼量と前
記燃焼基準関係記憶手段M1に記憶されている燃焼基準
関係(図4に示す基準ファンコントロールラインLk)
とに基づいて、水を出湯用目標温度にするための通風フ
ァン4の回転速度を求めて、その求めた回転速度に通風
ファン4の回転速度を制御するように構成されている。
【0035】そして、バーナ3を燃焼作動させていると
きに、運転スイッチ18がOFF操作されたり、図外の
出湯栓の閉操作に伴って水量センサ8にて検出される通
水量が設定水量未満になると、安全弁12とメイン弁1
3を閉弁して、通風ファン4を設定時間通風作動させた
のち停止させて、バーナ3の燃焼を停止させる燃焼停止
処理を実行する。
【0036】前記制御部Hは、前記通風ファン4の回転
速度を制御するときに、ファン駆動モータ4bを所謂デ
ューティ駆動している。つまり、図5に示すように、所
定周期に設定された駆動周期T毎にファン駆動電圧信号
をファン駆動モータ4bに対して出力するとともに、そ
の駆動信号のオン時間tfと駆動周期Tとの時間比(デ
ューティ比)を変化させることにより、通風ファン4の
回転速度を速くするときはデューティ比を大きくし、通
風ファン4の回転速度を遅くするときはデューティ比を
小さくするように駆動制御している。
【0037】上記のように、通風ファン4に対してデュ
ーティ駆動制御しているときに、通風ファン4の通風量
を増加させるにはデューティ比を大きくし、通風ファン
4の通風量を減少させるにはデューティ比を小さくする
ことになるが、この場合において、上記通風ファン4の
通風量が通風ファン4の仕事量に相当するので、上記デ
ューティ比から通風ファン4の仕事量を求めることがで
きる。そこで、前記制御部Hを利用して、前記通風ファ
ン4の実仕事量を検出するファン仕事量検出手段101
が構成されている。
【0038】ところで、通風ファン4の仕事量(通風
量)は、通風ファン4の回転速度を上げて通風圧力を高
くするほど大きくなるが、ファン回転速度の外に、前記
通風路7の空気吸入口25、前記燃料調整弁15の開
度、通風路7の内部、及び燃焼ガスの排出路などでの圧
力損失によっても変化する。ただし、これらの圧力損失
値が所定値に設定された燃焼装置が正常に設置された状
態(基準設置状態という)では、通風ファン4の回転速
度を上げるほどファン仕事量が大きくなるとともに、そ
のファン回転速度の増加とファン仕事量の増加の関係
が、定まった関係として得られることになる。そこで、
前記制御部Hに、上記基準設置状態についての、前記通
風ファン4の回転速度とその回転速度に対応する基準仕
事量との関係を、ファン基準関係として記憶するファン
基準関係記憶手段M2が構成されている。このファン基
準関係は、具体的には、図6に示すように、通風ファン
4の回転速度(rpm)と通風ファン4の基準仕事量w
k(前記デューティ比)との直線関係を示す基準ファン
仕事量ラインFwにて表わされる。尚、この基準ファン
仕事量ラインFwの仕事量よりもプラス側に3パーセン
トずれた位置(ラインFw1で示す)と、マイナス側に
3パーセントずれた位置(ラインFw2で示す)との間
が、基準ファン仕事量ラインFwに対する適正範囲とし
て設定されている。
【0039】また、前記制御部Hを利用して、前記供給
される水の燃焼ガスからの受熱量に基づいて前記バーナ
3の実燃焼量を求める燃焼量算出手段102が構成され
ている。具体的には、下式に示すように、前記入水温サ
ーミスタ9にて検出される入水温度Kw(℃)、出湯温
サーミスタ10にて検出される出湯温度Ky(℃)、及
び、水量センサ8にて検出される通水量Kt(リットル
/sec)の各情報から、水が燃焼ガスとの熱交換によ
って得た受熱量OP(KW)が求まり、この受熱量OP
(KW)を熱効率η(%)の値で割ることによって、バ
ーナ3の実燃焼量IP(KW)が算出される。尚、熱効
率η(%)の値は設置初期においては所定の既知の値で
あるので、実際の変数は、水の温度Kw、湯の温度Ky
及び通水量Ktの3つである。又、aは、カロリー単位
(cal)をジュール(J)に変換するときの変換係数
(約4.2J/cal)である。
【0040】
【数1】OP=a×(Ky−Kw)×Kt IP=OP×100/η
【0041】前記制御手段100は、前記燃焼制御処理
において、前記回転速度センサ4aにて検出される通風
ファン4の回転速度と前記ファン基準関係記憶手段M2
にて記憶されているファン基準関係とに基づいて求めら
れる、その回転速度での基準仕事量wkに対して、前記
ファン仕事量検出手段101にて検出される実仕事量が
適正範囲内にあること(具体的には図6において、ファ
ン仕事量がラインFw1とラインFw2の間にあるこ
と)を条件として、回転速度センサ4aにて検出される
通風ファン4の回転速度と前記燃焼基準関係記憶手段M
1にて記憶されている燃焼基準関係とに基づいて求めら
れる、その回転速度での基準燃焼量に対して、前記燃焼
量算出手段102にて算出される実燃焼量IPが、適正
範囲内(具体的には、図4において、実燃焼量IPの値
がラインLk1とラインLk2の間)にあるか、適正範
囲を増大側に外れているか、適正範囲を減少側に外れて
いるかを判別する燃焼状態判別処理を実行すると共に、
その燃焼状態判別処理の判別結果に基づいて、実燃焼量
IPが適正範囲を増大側に外れている場合には、前記混
合比を空気量増加側に補正し、適正範囲を減少側に外れ
ている場合には、前記混合比を空気量減少側に補正する
ように、前記混合比調整手段103を調整する混合比調
整処理を実行するように構成されている。
【0042】そして、前記制御手段100が、前記混合
比調整処理として、前記実燃焼量IPが適正範囲を増大
側に外れている場合には、前記燃料調整弁15を供給量
減少側に調整し、前記実燃焼量IPが適正範囲を減少側
に外れている場合には、前記燃料調整弁15を供給量増
加側に調整するように構成されている。
【0043】上記燃焼状態判別処理及び混合比調整処理
について図4に基づいて具体的に説明する。例えばファ
ン回転速度が4500rpmに制御されているときに、
実燃焼量IPが適正範囲(中心値をIPsとする)より
も減少側に外れた値IP1であれば、前記混合比は適正
値より大きい(燃料不足状態)ので、実燃焼量IPがI
P1からIPsに近づくように、燃料調整弁15を調整
して燃料供給量を増加させることになる。逆に、ファン
回転速度が4500rpmのときに、実燃焼量IPが適
正範囲よりも増加側に外れた値IP2であれば、前記混
合比は適正値より小さい(燃料過剰状態)ので、実燃焼
量IPがIP2からIPsに近づくように、燃料調整弁
15を調整して燃料供給量を減少させることになる。こ
れにより、バーナ3の実燃焼量IPが適正範囲から外れ
て、適正範囲(前記空気比λ=1.3程度)からずれた
上記混合比を適正範囲になるように修正して、正常な燃
焼が行われるようにしている。因みに、上記実燃焼量I
Pが適正範囲よりも減少側に外れるのは、図4に示すよ
うに、基準燃料(13A−1)よりも発熱量が小さい1
3A−2や13A−3等の燃料が供給されているときに
生じ、上記実燃焼量IPが適正範囲よりも増加側に外れ
るのは、基準燃料(13A−1)よりも発熱量が大きい
燃料が供給されているときに生じる。
【0044】次に、制御部Hの制御動作について、図7
〜図9のフローチャートに基づいて説明する。メインフ
ローでは、リモコン操作部Rの運転スイッチ18のON
操作により、電源がオンすると、先ず、初期設定スイッ
チ19の状態を調べて、初期設定スイッチ19がオン状
態であれば、初期混合比調整フラグをセットし(Fs=
0)、初期設定スイッチ19がオフ状態であれば、初期
混合比調整フラグをリセット(Fs=1)する。
【0045】次に、図外の出湯栓の開操作に伴って水量
センサ8にて検出される通水量が設定水量を超えて通水
検知すると、バーナ3の点火処理を行う。この点火処理
の後、点火したことが確認されない場合には、点火異常
と判断してバーナ3の消火処理を行い、リセット操作さ
れるまで待機する。そして、リセット操作されると、上
記水量センサ8による通水検知のステップに戻る。尚、
リセット操作は、例えば制御部Hに備えた図示しないリ
セットスイッチを押すことによりなされる。
【0046】上記点火処理の後、点火が確認された場合
には、給水された水が目標出湯温度になるようにバーナ
3の燃焼量を調整する湯温制御を行うと共に、バーナ3
の燃焼ガスで水を加熱するときの熱効率η、燃焼ガスが
排気される排気系の通風状態を判断するための排気圧損
PO、及び、燃焼用空気が吸気される給気系の通風状態
を判断するための給気圧損PIを夫々演算して求める。
【0047】因みに、上記熱効率ηの演算については、
装置設置初期においては所定の既知の値であるので、前
記燃焼状態判別処理と混合比調整処理を行った後、通常
の燃焼運転状態に移った状態で行う。具体的には、通風
ファン4の回転速度に対応する前記基準仕事量wkに対
して前記実仕事量が適正範囲内にある条件(図6参照)
で、通風ファン4の回転速度に対応する前記基準燃焼量
に対して前記実燃焼量IPが適正範囲を増大側に外れて
いれば、熱効率ηが設定範囲の最大値ηHよりも大きい
と判断し、上記実燃焼量IPが適正範囲を減少側に外れ
ていれば、熱効率ηが設定範囲の最小値ηLよりも小さ
いと判断する。また、排気圧損POについては、通風フ
ァン4の回転速度に対応する前記基準仕事量wkに対し
て前記実仕事量が適正範囲を減少側に外れ、且つ、通風
ファン4の回転速度に対応する前記基準燃焼量に対して
前記実燃焼量IPが適正範囲を減少側に外れていれば、
排気圧損POが設定範囲の最大値POHよりも大きいと
判断し、上記基準仕事量wkに対して前記実仕事量が適
正範囲を増加側に外れ、且つ、上記実燃焼量IPが適正
範囲を増加側に外れていれば、排気圧損POが設定範囲
の最小値POLよりも小さいと判断する。給気圧損PI
については、通風ファン4の回転速度に対応する前記基
準仕事量wkに対して前記実仕事量が適正範囲を減少側
に外れ、且つ、通風ファン4の回転速度に対応する前記
基準燃焼量に対して前記実燃焼量IPが適正範囲を増加
側に外れていれば、給気圧損PIが設定範囲の最大値P
IHよりも大きいと判断し、上記基準仕事量wkに対し
て前記実仕事量が適正範囲を増加側に外れ、且つ、上記
実燃焼量IPが適正範囲を減少側に外れていれば、給気
圧損PIが設定範囲の最小値PILよりも小さいと判断
する。
【0048】次に、前記初期混合比調整フラグをセット
されている(Fs=0)場合は、前記ファン仕事量検出
手段101にて検出される通風ファン4の実仕事量が前
記基準仕事量wkに対して適正範囲内にあるか否かを判
断して、実仕事量が適正範囲内のときに限り、前記燃焼
状態判別処理を実行する。尚、実仕事量が適正範囲を外
れているときは異常と判断して前記消火処理のステップ
に移行する。そして、この燃焼状態判別処理の結果に基
づいて、バーナ3の燃焼量を設定燃焼量に固定した状態
(具体的には、図4において、IPsで示す燃焼量に対
応するファン回転速度に維持する状態)で、前記混合比
調整処理を実行する。つまり、制御手段100は、初期
設置時において、バーナ3の燃焼量を設定燃焼量に固定
した状態で、前記混合比調整処理を実行するように構成
されている。この混合比調整処理を終えると、そのとき
の各センサの検出値などの初期値を図示しないメモリー
に記録した後、初期混合比調整フラグをリセットする
(Fs=1)。
【0049】前記初期混合比調整フラグがリセットされ
ている場合(Fs=1)には、前記熱効率η、排気圧損
PO、及び、給気圧損PIの各値が夫々の設定範囲(熱
効率ηではηHとηLの間、排気圧損POではPOHと
POLの間、給気圧損PIではPIHとPILの間)内
であるか否かを調べ、設定範囲を外れている場合は、夫
々熱効率異常、排気系異常、給気系異常と判断して、前
記消火処理のステップに移行する。
【0050】以下、前記湯温制御からの各処理を、運転
スイッチ18がOFF操作されるか、図外の出湯栓の閉
操作に伴って水量センサ8にて検出される通水量が設定
水量未満になり通水検知しなくなるまで実行する。そし
て、運転スイッチ18がOFF操作されるか、図外の出
湯栓の閉操作に伴って水量センサ8にて検出される通水
量が設定水量未満になり通水検知しなくなると、消火処
理を実行する。
【0051】前記混合比調整処理(図9)では、先ず、
通風ファン4の回転速度に対応する前記基準燃焼量と、
バーナ3での実燃焼量つまり発熱量を演算する。そし
て、求めた発熱量が基準燃焼量の適正範囲よりも大側に
外れているときは、前記燃料調整弁15の弁開度が最小
弁開度でない条件では閉側に操作し、発熱量が基準燃焼
量の適正範囲よりも大側に外れているときに燃料調整弁
15の弁開度が最小弁開度であれば、発熱量の異常と判
断して、消火処理を行い制御を終了する。一方、上記求
めた発熱量が基準燃焼量の適正範囲よりも小側に外れて
いるときは、燃料調整弁15の弁開度が最大弁開度でな
い条件では開側に操作し、発熱量が基準燃焼量の適正範
囲よりも小側に外れているときに、燃料調整弁15の弁
開度が最大弁開度であれば、発熱量の異常と判断して、
消火処理を行い制御を終了する。
【0052】〔第2実施形態〕この第2実施形態は、上
記第1実施形態における混合比調整手段103及び制御
手段100についての別実施形態であり、その他の構成
および動作については、上記第1実施形態と同様である
ので、その詳細な説明は省略する。つまり、図10に示
すように、前記混合比調整手段103が、前記通風路7
に吸入される空気供給量を調整する空気量調整手段とし
ての可動ダンパー24にて構成されている。尚、この可
動ダンパー24は、通風路7への空気吸入口25を開閉
するように開度調節自在な状態に設けられ、ダンパー開
度を大きくすると、空気供給量が多くなり、ダンパー開
度を小さくすると、空気供給量が少なくなるように作動
する。
【0053】そして、前記制御手段100が、前記混合
比調整処理として、前記実燃焼量IPが適正範囲を増大
側に外れている場合には、前記可動ダンパー24を供給
量増加側(ダンパー開度を大きくする側)に調整し、前
記実燃焼量IPが適正範囲を減少側に外れている場合に
は、前記可動ダンパー24を供給量減少側(ダンパー開
度を小さくする側)に調整するように構成されている。
【0054】さらに、前記制御手段100が、前記燃焼
制御処理として、前記フィードフォワード制御を実行す
ると共に、前記燃焼状態判別処理の判別結果に基づい
て、図11に示すように、前記実燃焼量IPが適正範囲
を増大側に外れている場合(図において、IP2で示
す)には、前記燃焼基準関係記憶手段M1にて記憶され
ている燃焼基準関係において、同一の回転速度に対応す
る前記バーナ3の基準燃焼量を大側に移動させる補正
(基準ファンコントロールラインLkを燃焼量大側のフ
ァンコントロールラインLm2に移動させる)を行い、
前記実燃焼量IPが適正範囲を減少側に外れている場合
(図において、IP1で示す)には、前記燃焼基準関係
記憶手段M1にて記憶されている燃焼基準関係におい
て、同一の回転速度に対応する前記バーナ3の基準燃焼
量を小側に移動させる補正(基準ファンコントロールラ
インLkを燃焼量小側のファンコントロールラインLm
1に移動させる)を行う燃焼基準関係補正処理を実行す
るように構成されている。
【0055】図12に、第2実施形態における混合比調
整処理のフローチャートを示すが、第1実施形態におけ
る図9に対応するものであり、図9との相違点は、前記
燃料調整弁15の代わりに可動ダンパー24の開度調節
を行う点と、基準ファンコントロールラインLkの修正
処理を行う点である。具体的には、先ず、前記基準燃焼
量と、実燃焼量つまり発熱量を演算して、求めた発熱量
が基準燃焼量の適正範囲よりも大側に外れているとき
は、可動ダンパー24の開度が最大開度でない条件では
ダンパー開度を開側に操作し、且つ、基準ファンコント
ロールラインLkを燃焼量大側に移動させる修正を行
い、発熱量が基準燃焼量の適正範囲よりも大側に外れて
いるときにダンパー開度が最大開度であれば、発熱量の
異常と判断して、消火処理を行い制御を終了する。一
方、上記求めた発熱量が基準燃焼量の適正範囲よりも小
側に外れているときは、可動ダンパー24の開度が最小
開度でない条件ではダンパー開度を閉側に操作し、且
つ、基準ファンコントロールラインLkを燃焼量小側に
移動させる修正を行い、発熱量が基準燃焼量の適正範囲
よりも小側に外れているときに、ダンパー開度が最小開
度であれば、発熱量の異常と判断して、消火処理を行い
制御を終了する。
【0056】〔第3実施形態〕この第3実施形態は、上
記第1及び第2実施形態における燃焼用空気と燃料ガス
の混合箇所についての別実施形態であり、その他の構成
および動作については、上記第1及び第2実施形態と同
様であるので、その詳細な説明は省略する。つまり、上
記第1及び第2実施形態においては、前記燃料供給路1
1が前記通風ファン4よりも通風方向の上流側におい
て、通風路7に接続されていた(これを、元混合式とい
う)が、この第3実施形態では、図13に示すように、
前記燃料供給路11が前記通風ファン4よりも通風方向
の下流側において、通風路7に接続されている(これ
を、先混合式という)。尚、図13には、第1実施形態
に対応させて、混合比調整手段103として燃料供給量
調整手段(調整弁15)を設けた場合を図示し、混合比
調整手段103として空気量調整手段(可動ダンパー2
4)を設けた第2実施形態の場合についての図示は省略
している。
【0057】〔別実施形態〕上記第1〜第3実施形態で
は、制御手段100が、燃焼制御処理において、ファン
基準関係記憶手段M2に予め記憶されているファン基準
関係の情報、例えば工場からの出荷時に記憶されている
情報を用いているが、実際の装置の設置状態に合わせて
修正するようにすることもできる。つまり、この別実施
形態では、前記制御手段100が、初期設置時におい
て、前記通風ファン4の回転速度と前記ファン基準関係
記憶手段M2に記憶されているファン基準関係とに基づ
いて求められる前記基準仕事量に対して、前記ファン仕
事量検出手段101にて検出される実仕事量が適正範囲
内にある場合には、その初期設置時において実測される
前記通風ファン4の回転速度とその回転速度での仕事量
との関係の実測値を、前記ファン基準関係記憶手段M2
に、予め記憶されているファン基準関係の情報に替えて
記憶させるように構成されている。
【0058】図14に、この形態におけるファン基準関
係修正処理のフローチャートを示すが、このフローチャ
ートに示す処理は、図7に示すフローチャートの[イ]
の部分に置き換えて実行される。具体的に説明すると、
先ず、初期設定スイッチ19の状態を調べて、初期設定
スイッチ19がオフ状態であれば、初期混合比調整フラ
グをリセット(Fs=1)する。一方、初期設定スイッ
チ19がオン状態であれば、燃焼作動させないように燃
焼指令の牽制を行ってから、通風ファン4を所定回転速
度(例えば6000rpm)で回転作動させる。そし
て、このファン回転速度の状態で、ファン仕事量検出手
段101にて検出される仕事量の検出値Fw0が適正範
囲内(具体的には、図6に示す大側ラインFw1と小側
ラインFw2の間にある)か否かを判断して、仕事量の
検出値Fw0が適正範囲内にあれば、その検出値Fw0
の位置を通るように前記基準ファン仕事量ラインFwを
移動させて、ファン回転速度と仕事量とのファン基準関
係を修正し、その修正したファン基準関係の情報を初期
値として前記ファン基準関係記憶手段M2に記憶させ
る。そして、通風ファン4の作動を停止させてから、前
記燃焼指令の牽制を解除したのち、初期混合比調整フラ
グをセット(Fs=0)する。
【0059】上記実施形態では、制御手段100が、設
置初期時において、バーナ3の燃焼量を設定燃焼量に固
定した状態(例えば、図4においてIP=35KW)
で、混合比調整処理を実行するように構成したが、これ
以外に、図15に示すように、設置初期時において、前
記バーナ3の燃焼量IPを設定最小燃焼量IPmin及
び設定最大燃焼量IPmaxの夫々に変更させた状態
で、前記混合比調整処理を実行するように構成してもよ
い。因みに、図15には、基準ファンコントロールライ
ンLkにおいて設定最小燃焼量IPminに対応するフ
ァン回転速度(例えば2000rpm)に通風ファン4
の回転速度を調整したときに、実燃焼量IPがその設定
最小燃焼量IPminよりも小さい燃焼量IP3であ
り、前記混合比が適正値よりも小さいので、燃料供給量
を増加させて設定最小燃焼量IPminになるように調
整し、又、設定最大燃焼量IPmaxに対応するファン
回転速度(例えば6000rpm)に通風ファン4の回
転速度を調整したときに、実燃焼量IPがその設定最大
燃焼量IPmaxよりも小さい燃焼量IP4であり、前
記混合比が適正値よりも小さいので、燃料供給量を増加
させて設定最大燃焼量IPmaxになるように調整する
例を示す。従って、設置初期時においては、施工者が燃
焼制御における燃焼量の予定変動範囲に対応するよう
に、バーナ3の燃焼量IPを変動させて燃焼装置の調整
を行うので、この調整作業と同時に、上記混合比調整処
理を行うことができる。
【0060】上記実施形態では、初期設定スイッチ19
の状態に基づいて初期設置時か否かを判断するようにし
たが、かかるスイッチ以外の手段で初期設置時を判断す
るようにしてもよい。例えば、出荷後の燃焼時間を計測
するタイマーを設けて、このタイマーが設定時間を計測
するまでの間を設置初期と判断するようにしたり、出荷
後の総燃焼量(燃焼量と燃焼時間の積)を計測するタイ
マーを設けて、このタイマーが設定燃焼量を計測するま
での間を設置初期と判断するようにすることが可能であ
る。尚、混合比調整処理を実行タイミングは初期設置時
以外に随時実行することも可能であり、混合比調整処理
を実行するタイミングは適宜設定できる。
【0061】上記実施形態では、混合比調整手段103
を、燃料供給量調整手段(燃料調整弁15)または空気
量調整手段(可動ダンパー24)のどちらか一方で構成
するようにしているが、混合比調整手段103を燃料供
給量と空気量の両調整手段にて構成して、混合比調整処
理において、燃焼用空気と燃料ガスとの混合比が適正範
囲になるように、通風路7への燃料供給量および燃焼用
空気供給量の両方を調整するようにしてもよい。
【0062】上記実施形態では、圧力調整手段としてゼ
ロガバナを設けるようにしているが、ゼロガバナに限る
ものではなく、ガバナ付き比例弁などの一般的なガスガ
バナでもよい。
【0063】上記第1及び第3実施形態では、安全弁1
2とメイン弁13の2つの電磁操作式遮断弁を備える構
成としたが、これに代えて、燃料調整弁15に閉止機構
を備えさせメイン弁を兼ねさせることでメイン弁が省か
れる構成であってもよい。
【0064】上記実施形態では、本発明にかかる全一次
式燃焼バーナの燃焼制御装置を給湯装置に適用した場合
を例示しているが、暖房用の空調装置などのその他各種
の装置に適用可能であり、例えば暖房用の空調装置に適
応したときには、加熱対象物が空気となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における給湯装置の全体構成図
【図2】ゼロガバナの構成を示す断面図
【図3】燃料調整弁の構成を示す断面図
【図4】通風ファンの回転速度とバーナの燃焼量との燃
焼基準関係を示すグラフ
【図5】通風ファンの駆動信号の波形図
【図6】通風ファンの回転速度と仕事量とのファン基準
関係を示すグラフ
【図7】制御作動を示すフローチャート
【図8】制御作動を示すフローチャート
【図9】第1実施形態における混合比調整処理のフロー
チャート
【図10】第2実施形態における給湯装置の全体構成図
【図11】第2実施形態における燃焼基準関係の補正処
理を示すグラフ
【図12】第2実施形態における混合比調整処理のフロ
ーチャート
【図13】第3実施形態における給湯装置の全体構成図
【図14】別実施形態におけるファン基準関係の修正処
理を示すフローチャート
【図15】別実施形態における混合比調整処理を示すフ
ローチャート
【符号の説明】
3 バーナ 4 通風ファン 4a ファン回転速度検出手段 7 通風路 11 燃料供給路 14 圧力調整手段(ゼロガバナ) 15 燃料供給量調整手段 24 空気量調整手段 100 制御手段 101 ファン仕事量検出手段 102 燃焼量算出手段 103 混合比調整手段 M1 燃焼基準関係記憶手段 M2 ファン基準関係記憶手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼用空気を通風路を通して全一次予混
    合型のバーナに通風すると共に、その通風に伴って供給
    される燃料を前記燃焼用空気と混合して前記バーナに供
    給し、且つ、前記バーナの燃焼ガスを加熱対象物を加熱
    させるように流動させる通風ファンと、 前記通風ファンの通風作動により吸引力が作用するよう
    に前記通風路に接続されて、燃料を供給する燃料供給路
    と、 前記燃料供給路から前記通風路に供給される燃料の供給
    圧力を設定圧力に自動調整する圧力調整手段と、 前記加熱対象物が目標加熱状態となるように、前記通風
    ファンの回転速度を制御する燃焼制御処理を実行する制
    御手段とが設けられている全一次式燃焼バーナの燃焼制
    御装置であって、 基準燃料についての、前記通風ファンの回転速度とその
    回転速度に対応する前記バーナの基準燃焼量との関係
    を、燃焼基準関係として記憶する燃焼基準関係記憶手段
    と、 基準設置状態についての、前記通風ファンの回転速度と
    その回転速度に対応する基準仕事量との関係を、ファン
    基準関係として記憶するファン基準関係記憶手段と、 前記通風ファンの回転速度を検出するファン回転速度検
    出手段と、 前記通風ファンの実仕事量を検出するファン仕事量検出
    手段と、 前記加熱対象物の燃焼ガスからの受熱量に基づいて前記
    バーナの実燃焼量を求める燃焼量算出手段と、 前記燃焼用空気と前記燃料との混合比を調整する混合比
    調整手段とが設けられ、 前記制御手段が、前記燃焼制御処理において、 前記回転速度検出手段にて検出される回転速度と前記フ
    ァン基準関係記憶手段にて記憶されているファン基準関
    係とに基づいて求められる、その回転速度での基準仕事
    量に対して、前記ファン仕事量検出手段にて検出される
    実仕事量が適正範囲内にあることを条件として、 前記回転速度検出手段にて検出される回転速度と前記燃
    焼基準関係記憶手段にて記憶されている燃焼基準関係と
    に基づいて求められる、その回転速度での基準燃焼量に
    対して、前記燃焼量算出手段にて算出される実燃焼量
    が、適正範囲内にあるか、適正範囲を増大側に外れてい
    るか、適正範囲を減少側に外れているかを判別する燃焼
    状態判別処理を実行すると共に、 その燃焼状態判別処理の判別結果に基づいて、適正範囲
    を増大側に外れている場合には、前記混合比を空気量増
    加側に補正し、適正範囲を減少側に外れている場合に
    は、前記混合比を空気量減少側に補正するように、前記
    混合比調整手段を調整する混合比調整処理を実行するよ
    うに構成されている全一次式燃焼バーナの燃焼制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記混合比調整手段が、前記燃料供給路
    から前記通風路への燃料供給量を調整する燃料供給量調
    整手段にて構成され、 前記制御手段が、前記混合比調整処理として、前記実燃
    焼量が適正範囲を増大側に外れている場合には、前記燃
    料供給量調整手段を供給量減少側に調整し、前記実燃焼
    量が適正範囲を減少側に外れている場合には、前記燃料
    供給量調整手段を供給量増加側に調整するように構成さ
    れている請求項1記載の全一次式燃焼バーナの燃焼制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記混合比調整手段が、前記通風路に吸
    入される空気供給量を調整する空気量調整手段にて構成
    され、 前記制御手段が、前記混合比調整処理として、前記実燃
    焼量が適正範囲を増大側に外れている場合には、前記空
    気量調整手段を供給量増加側に調整し、前記実燃焼量が
    適正範囲を減少側に外れている場合には、前記空気量調
    整手段を供給量減少側に調整するように構成されている
    請求項1記載の全一次式燃焼バーナの燃焼制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が、前記燃焼制御処理とし
    て、 前記加熱対象物を前記目標加熱状態に加熱するのに必要
    とする前記バーナの燃焼量をその加熱対象物の加熱前の
    熱状態の検出情報から求め、且つ、その求めた前記バー
    ナの燃焼量と前記燃焼基準関係とに基づいて、前記加熱
    対象物を前記目標加熱状態にするための前記通風ファン
    の回転速度を求めて、その求めた回転速度に前記通風フ
    ァンの回転速度を制御するように構成されると共に、 前記燃焼状態判別処理の判別結果に基づいて、 前記実燃焼量が適正範囲を増大側に外れている場合に
    は、前記燃焼基準関係記憶手段にて記憶されている燃焼
    基準関係において、同一の回転速度に対応する前記バー
    ナの基準燃焼量を大側に移動させる補正を行い、前記実
    燃焼量が適正範囲を減少側に外れている場合には、前記
    燃焼基準関係記憶手段にて記憶されている燃焼基準関係
    において、同一の回転速度に対応する前記バーナの基準
    燃焼量を小側に移動させる補正を行う燃焼基準関係補正
    処理を実行するように構成されている請求項3記載の全
    一次式燃焼バーナの燃焼制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、初期設置時において、
    前記通風ファンの回転速度と前記ファン基準関係とに基
    づいて求められる前記基準仕事量に対して、前記実仕事
    量が適正範囲内にある場合には、その初期設置時におい
    て実測される前記通風ファンの回転速度とその回転速度
    での仕事量との関係の実測値を、前記ファン基準関係記
    憶手段に、予め記憶されているファン基準関係の情報に
    替えて記憶させるように構成されている請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の全一次式燃焼バーナの燃焼制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段が、初期設置時において、
    前記バーナの燃焼量を設定燃焼量に固定した状態、もし
    くは、前記バーナの燃焼量を設定最小燃焼量及び設定最
    大燃焼量の夫々に変更させた状態で、前記混合比調整処
    理を実行するように構成されている請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の全一次式燃焼バーナの燃焼制御装置。
  7. 【請求項7】 前記圧力調整手段が、前記燃料供給路に
    設置されて、その設置箇所よりも下流側の燃料供給圧力
    を大気圧に調整するゼロガバナにて構成されている請求
    項1〜6のいずれか1項に記載の全一次式燃焼バーナの
    燃焼制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502719A (ja) * 2011-03-25 2014-02-03 キョントン ナビエン カンパニー リミテッド 流路分離型ガス−空気混合装置
WO2015146426A1 (ja) * 2014-03-27 2015-10-01 三浦工業株式会社 ボイラ

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