JPH09236178A - 歯車式変速機のリバースシンクロ装置 - Google Patents

歯車式変速機のリバースシンクロ装置

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Publication number
JPH09236178A
JPH09236178A JP8069472A JP6947296A JPH09236178A JP H09236178 A JPH09236178 A JP H09236178A JP 8069472 A JP8069472 A JP 8069472A JP 6947296 A JP6947296 A JP 6947296A JP H09236178 A JPH09236178 A JP H09236178A
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JP
Japan
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reverse
gear
shaft
synchro
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP8069472A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Furukawa
正明 古川
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH09236178A publication Critical patent/JPH09236178A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/302Final output mechanisms for reversing

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、リバースシフト時のギヤ
鳴きを防止し得て、リバースシフト時のシフトフィーリ
ングを向上し得て、ギヤの破損を防止し得て、ギヤの耐
久性を向上することにある。 【構成】 このため、この発明は、リバースアイドラ軸
にリバースメインギヤと噛合されるとともにリバースス
リーブギヤと噛合・離脱されるリバースアイドラギヤを
軸方向移動可能に軸支し、リバースアイドラ軸にリバー
スシンクロプレートを中心孔により軸方向移動可能に支
持するとともにリバースシンクロ軸にシンクロ孔により
軸方向移動可能に支持し、リバースシンクロプレートを
リバースアイドラギヤ側に付勢するリバースシンクロス
プリングを設け、リバースシンクロ軸にはリバースシフ
ト初期にリバースシンクロプレートのわずかの回転を許
容するよう径小部を形成して設けるとともにリバースア
イドラギヤのさらなる軸方向移動によりリバースシンク
ロプレートを復帰回転させるよう傾斜部を形成して設け
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は歯車式変速機のリ
バースシンクロ装置に係り、特に、リバースシフト時の
ギヤ鳴きを防止し得て、リバースシフト時のシフトフィ
ーリングを向上し得て、ギヤの破損を防止し得て、ギヤ
の耐久性を向上し得る歯車式変速機のリバースシンクロ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジンの動力を走行
条件に応じて所要に変換して取出すために、手動や自動
の変速機を備えている。このような変速機には、歯車式
変速機やベルト式変速機等があり、動力の伝達損失の少
ない歯車式変速機が多用されている。
【0003】歯車式変速機は、複数段の前進用の各速ギ
ヤを有しており、シフトレバーによって各速ギヤの係合
状態を切換えることにより、エンジンの動力を走行条件
に応じて所要に変換して取出している。
【0004】このような歯車式変速機としては、図10
に示すものがある。図において、102は歯車式変速
機、104は変速機ケース、106はサイドケースであ
る。変速機ケース104には、図示しないエンジンから
の駆動力がクラッチ(図示せず)を介して入力される入
力軸たるメイン軸108を軸支して設け、このメイン軸
108と平行に出力軸たるカウンタ軸110を軸支して
設けている。
【0005】前記メイン軸108には、エンジン側から
順次に、前進用の1速から最高速までの1速〜5速メイ
ンギヤ112〜120を設けている。前記カウンタ軸1
10には、エンジン側から順次に、前記1速〜5速メイ
ンギヤ112〜120に各々噛合する1速〜5速カウン
タギヤ122〜130を設けている。
【0006】前記カウンタ軸110のエンジン側端に
は、ファイナルドライブギヤ132を固定して設け、差
動部134に設けたファイナルドリブンギヤ136に噛
合している。
【0007】前記1速・2速カウンタギヤ122・12
4間のカウンタ軸110には、同期式の1速・2速切換
機構138を設けている。1速・2速切換機構138
は、1速・2速切換スリーブ140を有している。
【0008】前記3速・4速メインギヤ116・118
間のメイン軸108には、同期式の3速・4速切換機構
142を設けている。3速・4速切換機構142は、3
速・4速切換スリーブ144を有している。
【0009】前記5速メインギヤ120のサイドケース
106側のメイン軸108には、同期式の5速切換機構
146を設けている。5速切換機構146は、5速切換
スリーブ148を有している。
【0010】この歯車式変速機102は、1速・2速メ
インギヤ112・114間のメイン軸108にリバース
メインギヤ150を固定して設け、前記1速・2速切換
機構138の1速・2速切換スリーブ140にリバース
スリーブギヤ152を設け、前記メイン軸108及びカ
ウンタ軸110と平行に変速機ケース104にリバース
アイドラ軸154を固定して設け、このリバースアイド
ラ軸154に前記リバースメインギヤ150及びリバー
ススリーブギヤ152に噛合・離脱されるリバースアイ
ドラギヤ156を軸方向移動可能に軸支して設けてい
る。
【0011】この歯車式変速機102は、リバースアイ
ドラギヤ156をリバースアイドラ軸154の軸方向に
移動させ、リバースメインギヤ150及びリバーススリ
ーブギヤ152に噛合させることによりリバース係合状
態に切換え、リバースメインギヤ150及びリバースス
リーブギヤ152から離脱させることによりリバース係
合状態から外す。
【0012】このような歯車式変速機としては、実公昭
63−29960号公報、実開昭62−75249号公
報、実開昭59−164833号公報に開示されるもの
がある。
【0013】実公昭63−29960号公報に開示され
る歯車式変速機は、リバースプライマリギヤとリバース
セカンダリギヤとこれらギヤに噛合するリバースアイド
ルギヤとからなる選択摺動式のリバースギヤ装置を設
け、シフトレバーの操作により前進変速段へのシフト動
作とリバース変速段へのシフト動作とを行うシフトロッ
ドを設け、このシフトロッドの前進変速段へのシフト動
作時にクラッチハブ上を一方向に摺動して同期作用を行
い且つリバース変速段へのシフト動作時にクラッチハブ
上を他方向に遊び摺動する同期噛合装置のクラッチハブ
スリーブを設け、プライマリシャフトと一体回転する円
筒状のブレーキドラムを設け、このブレーキドラムに、
シフトロッドのリバース変速段へのシフト動作初期にク
ラッチハブ上を遊び摺動するクラッチハブスリーブが圧
接する突部を設けたものである。
【0014】実開昭62−75249号公報に開示され
る歯車式変速機は、同期噛合機構の外周に間隔を有して
第1・第2ギヤを設け、リバースアイドル軸に摺動可能
に軸支したリバースアイドルギヤを前記第1・第2ギヤ
のいずれかに常時噛合させ、リバースアイドルギヤが前
記第1ギヤと入力軸のリバースギヤとに噛合するときに
リバースギヤ列を形成する歯車式変速機において、リバ
ースアイドル軸に入力軸のギヤに常時噛合するシンクロ
用ギヤを軸支して設け、このシンクロ用ギヤとリバース
アイドルギヤとの対向間にリバースシフト時に摺接する
テーパ面を夫々形成し、前記シンクロ用ギヤをリバース
アイドルギヤ側へ付勢する付勢手段を設けたものであ
る。
【0015】実開昭59−164833号公報に開示さ
れる歯車式変速機は、前進ポジションの1つがリバース
ポジションに対向配置された手動変速機において、リバ
ースポジションに対向した前進ポジションのカウンター
ギヤの側面全周に環状のコーン部分を形成し、このコー
ン部分に対向してこのコーン部分に略沿った断面形状を
有するリング状部材を配置し、リバースへのシフト時に
リング状部材をコーン部分に押圧する作動機構を設けた
ものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の歯車
式変速機のリバースギヤには、前記実開昭62−752
49号公報に開示されるように常時噛合式のものと、前
記図10に示すものや前記実公昭63−29960号公
報及び実開昭59−164833号公報に開示されるよ
うに選択摺動噛合式のものとがある。
【0017】常時噛合式のものは、同期式の切換機構を
設けることが可能であるため、リバースシフト時のギヤ
鳴きを防止することができる。しかし、同期式の切換機
構を設けることは、スペース的に不利となり、大きなス
ペースを必要とする不都合がある。
【0018】選択摺動噛合式のものは、省スペースであ
り、大きなスペースを必要としないが、同期式の切換機
構が設けられていない。このため、リバースシフト時に
リバースギヤが衝突し、ギヤ鳴きを生じる不都合がある
とともに、ギヤ鳴きによりシフトフィーリングを低下さ
せる不都合があり、ギヤの損傷を招いてギヤの耐久性に
問題を生じる不都合がある。
【0019】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、こ
のような不都合を除去するために、変速機ケースにメイ
ン軸及びカウンタ軸を平行に軸支して設け、前記メイン
軸及びカウンタ軸に前進用の1速から最高速までの各速
メインギヤ及び各速カウンタギヤを設け、前記メイン軸
にリバースメインギヤを設け、前記カウンタ軸に設けた
前記各速メインギヤ及び各速カウンタギヤの係合状態を
切換える切換機構の切換スリーブにリバーススリーブギ
ヤを設け、前記変速機ケースに前記メイン軸及びカウン
タ軸と平行にリバースアイドラ軸を設け、このリバース
アイドラ軸に前記リバースメインギヤと噛合されるとと
もに前記リバーススリーブギヤと噛合・離脱されるリバ
ースアイドラギヤを軸方向移動可能に軸支して設け、前
記変速機ケースに前記リバースアイドラ軸と平行にリバ
ースシンクロ軸を設け、前記リバースアイドラ軸にリバ
ースシンクロプレートを中心部位の中心孔により軸方向
移動可能に支持して設けるとともに前記リバースシンク
ロ軸に前記リバースシンクロプレートを径方向端部のシ
ンクロ孔により軸方向移動可能に支持して設け、前記リ
バースシンクロプレートを前記リバースアイドラギヤ側
に付勢するリバースシンクロスプリングを設け、前記リ
バースシンクロ軸にはリバースシフト初期に前記リバー
ススリーブギヤと噛合する側に軸方向移動される前記リ
バースアイドラギヤとの当接による前記リバースシンク
ロプレートのわずかの回転を許容するよう前記シンクロ
孔よりも小径の径小部を形成して設けるとともに当接さ
れた前記リバースアイドラギヤの前記リバーススリーブ
ギヤと噛合する側へのさらなる軸方向移動により前記回
転したリバースシンクロプレートを復帰回転させるよう
前記径小部に連続して漸次径大になる傾斜部を形成して
設けたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の歯車式変速機のリバー
スシンクロ装置は、リバースアイドラ軸にリバースシン
クロプレートを中心部位の中心孔により軸方向移動可能
に支持して設けるとともに、リバースアイドラ軸と平行
なリバースシンクロ軸に前記リバースシンクロプレート
を径方向端部のシンクロ孔により軸方向移動可能に支持
して設け、リバースシンクロプレートをリバースシンク
ロスプリングによりリバースアイドラギヤ側に付勢し、
リバースシンクロ軸にシンクロ孔よりも小径の径小部を
形成して設けるとともにこの径小部に連続して漸次径大
になる傾斜部を形成して設けている。
【0021】リバースシンクロ装置は、リバースシフト
初期に、リバーススリーブギヤと係合する側に軸方向移
動されるリバースアイドラギヤがリバースシンクロプレ
ートに当接すると、リバースアイドラギヤの回転力がリ
バースシンクロプレートに作用し、リバースシンクロプ
レートがシンクロ孔と径小部との径差だけリバースシン
クロスプリングに抗して回転される。
【0022】リバースシンクロ装置は、リバースシンク
ロプレートに当接されたリバースアイドラギヤがリバー
ススリーブギヤと噛合する側にさらに軸方向移動される
と、リバースシンクロプレートのシンクロ孔が径小部に
連続して漸次径大になる傾斜部と係合する位置に移動
し、リバーススリーブギヤと噛合する側に軸方向移動さ
れるリバースアイドラギヤにリバースシンクロプレート
を介してリバースシンクロスプリングのバネ力が作用
し、リバースアイドラギヤの回転を停止させる。
【0023】リバースシンクロ装置は、回転を停止され
たリバースアイドラギヤがリバーススリーブギヤと噛合
する側にさらに軸方向移動されると、リバースシンクロ
プレートのシンクロ孔が傾斜部に沿って移動することに
よりリバースシンクロプレートを復帰回転させ、また、
回転を停止されたリバースアイドラギヤがリバーススリ
ーブギヤに噛合される。
【0024】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図9は、この発明の実施例を示すもので
ある。図9において、2は歯車式変速機、4は変速機ケ
ース、6はサイドケースである。歯車式変速機2は、変
速機ケース4に、エンジン(図示せず)からの駆動力が
クラッチ(図示せず)を介して入力される入力軸たるメ
イン軸8をメイン軸受10により軸支して設け、このメ
イン軸8と平行に出力軸たるカウンタ軸12をカウンタ
軸受14により軸支して設けている。
【0025】前記メイン軸8には、エンジン側から順次
に、前進用の1速から最高速までの1速〜5速メインギ
ヤ16〜24を設けている。1速・2速メインギヤ16
・18は、メイン軸8に固定して設けている。3速・4
速メインギヤ20・22は、メイン軸8に軸支して設け
ている。5速メインギヤ24は、サイドケース6内にお
いてメイン軸8に軸支して設けている。
【0026】前記カウンタ軸12には、エンジン側から
順次に、前記1速〜5速メインギヤ16〜24に各々噛
合する前進用の1速〜5速カウンタギヤ26〜34を設
けている。1速・2速カウンタギヤ26・28は、カウ
ンタ軸12に軸支して設けている。3速・4速カウンタ
ギヤ30・32は、カウンタ軸12に固定して設けてい
る。5速カウンタギヤ34は、サイドケース6内におい
てカウンタ軸12に固定して設けている。
【0027】前記カウンタ軸12のエンジン側端には、
ファイナルドライブギヤ36を固定して設け、差動部3
8のファイナルドリブンギヤ40に噛合している。
【0028】前記1速・2速カウンタギヤ26・28間
のカウンタ軸12には、同期式の1速・2速切換機構4
2を設けている。1速・2速切換機構42は、カウンタ
軸12に軸方向可能且つ回転不可能な1速・2速切換ス
リーブ44を有している。1速・2速切換機構42は、
1速・2速切換スリーブ44を1速カウンタギヤ26に
係合させることにより1速係合状態に切換えるととも
に、1速・2速切換スリーブ44を2速カウンタギヤ2
8に係合させることにより2速係合状態に切換える。
【0029】前記3速・4速メインギヤ20・22間の
メイン軸8には、同期式の3速・4速切換機構46を設
けている。3速・4速切換機構46は、メイン軸8に軸
方向移動可能且つ回転不可能な3速・4速切換スリーブ
48を有している。3速・4速切換機構46は、3速・
4速切換スリーブ48を3速メインギヤ20に係合させ
ることにより3速係合状態に切換えるとともに、3速・
4速切換スリーブ48を4速メインギヤ22に係合させ
ることにより4速係合状態に切換える。
【0030】前記5速メインギヤ24のサイドケース6
側のメイン軸8には、同期式の5速切換機構50を設け
ている。5速切換機構50は、メイン軸8に軸方向移動
可能且つ回転不可能な5速切換スリーブ52を有してい
る。5速切換機構50は、5速切換スリーブ52を5速
メインギヤ24に係合させることにより5速係合状態に
切換える。
【0031】この歯車式変速機2は、リバースメインギ
ヤ54とリバーススリーブギヤ56とリバースアイドラ
ギヤ58とを設けている。リバースメインギヤ54は、
1速・2速メインギヤ16・18間のメイン軸8に固定
して設けている。このリバースメインギヤ54は、後述
の如く軸方向移動されるリバースアイドラギヤ58との
噛合が外れないように、大なる歯幅に形成されている。
リバーススリーブギヤ56は、カウンタ軸12に軸支さ
れた1速・2速カウンタギヤ26・28間の1速・2速
切換機構42の1速・2速切換スリーブ44に一体的に
設けている。
【0032】リバースアイドラギヤ58は、変速機ケー
ス4にメイン軸8及びカウンタ軸12と平行に固定して
設けたリバースアイドラ軸60に軸方向移動可能に軸支
して設け、リバースメインギヤ54と噛合されるととも
にリバーススリーブギヤ56と噛合・離脱される。
【0033】前記歯車式変速機2は、リバースメインギ
ヤ54に噛合されたリバースアイドラギヤ58をリバー
ススリーブギヤ56に噛合・離脱させる際に同期させる
リバースシンクロ装置62を設けている。
【0034】リバースシンクロ装置62は、図1〜図8
に示す如く、変速機ケース4にリバースシンクロ軸64
を固定して設けている。リバースシンクロ軸64は、リ
バースメインギヤ54及びリバーススリーブギヤ56と
干渉しないように、リバースアイドラ軸60と平行に2
本設けられ、且つリバースアイドラ軸60の径方向対称
の位置に設けられている。
【0035】前記リバースアイドラ軸60及びリバース
シンクロ軸64には、リバースシンクロプレート66を
軸方向移動可能に支持して設けている。リバースシンク
ロプレート66は、略長円形状に形成され、中心部位に
中心孔68を形成して設けるとともに径方向端部にシン
クロ孔70を夫々形成して設けている。
【0036】中心孔68は、リバースアイドラ軸60の
径よりもわずかに大径に形成して設けている。シンクロ
孔70は、夫々リバースシンクロ軸64の径よりもわず
かに大径に形成して設けている。
【0037】これにより、リバースシンクロプレート6
6は、リバースアイドラ軸60に中心部位の中心孔68
により軸方向移動可能に支持して設けるとともに、リバ
ースシンクロ軸64に径方向端部のシンクロ孔70によ
り軸方向移動可能に支持して設けている。
【0038】前記リバースアイドラギヤ58には、リバ
ースシンクロプレート66と対向する側を突出させてギ
ヤ側テーパ部72を形成して設けている。一方、リバー
スシンクロプレート66には、リバースアイドラギヤ5
8と対向する側を窪ませてギヤ側テーパ部72が当接・
離間されるプレート側テーパ部74を形成して設けてい
る。
【0039】また、前記リバースアイドラ軸60には、
ガイドボス部74を軸方向移動可能に支持して設けてい
る。ガイドボス部74は、リバースシンクロプレート6
6に取付けて設けている。ガイドボス部74は、リバー
スシンクロプレート66の滑らかな軸方向移動及び回転
をガイドする。
【0040】前記リバースアイドラ軸60には、リバー
スシンクロスプリング76を外装して設けている。リバ
ースシンクロスプリング76は、変速機ケース4とリバ
ースシンクロプレート66との間に介装され、リバース
シンクロプレート66をリバースアイドラギヤ58側に
付勢する。
【0041】前記リバースシンクロ軸64には、シンク
ロ孔70よりも小径の径小部78とこの径小部78に連
続して漸次径大になるテーパ形状の傾斜部80とを形成
して設けている。
【0042】径小部78は、リバースシフト初期にリバ
ーススリーブギヤ56と噛合する側に軸方向移動される
リバースアイドラギヤ58がリバースシンクロプレート
66に当接された際に、リバースシンクロプレート66
のわずかな回転を許容するよう、シンクロ孔70よりも
小径に形成して設けている。
【0043】傾斜部80は、リバースシンクロプレート
66に当接されたリバースアイドラギヤ58がリバース
スリーブギヤ56と噛合する側にさらに軸方向移動され
た際に、回転したリバースシンクロプレート66を復帰
回転させるよう、径小部78に連続して漸次径大になる
テーパ形状に形成して設けている。
【0044】これにより、リバースシンクロ軸64に
は、リバースシフト初期にリバーススリーブギヤ56と
噛合する側に軸方向移動されるリバースアイドラギヤ5
8との当接によるリバースシンクロプレート66のわず
かの回転を許容するようシンクロ孔70よりも小径の径
小部78を形成して設け、リバースシンクロプレート6
6に当接されたリバースアイドラギヤ58のリバースス
リーブギヤ56と噛合する側へのさらなる軸方向移動に
より回転したリバースシンクロプレート66を復帰回転
させるよう径小部78に連続して漸次径大になる傾斜部
80を形成して設けている。
【0045】なお、符号82は、リバースシンクロ軸6
4の径小部78に固定して設けた規制ピンである。規制
ピン82は、リバースシンクロプレート66のリバース
アイドラギヤ58側への移動を規制し、ニュートラル位
置のリバースアイドラギヤ58にリバースシンクロプレ
ート66が当接することを阻止する。
【0046】次に作用を説明する。
【0047】歯車式変速機2は、リバースシフト時に、
図示しないエンジンの駆動力をメイン軸8に入力し、リ
バースメインギヤ54からリバースアイドラギヤ58を
介してリバーススリーブギヤ56に伝達し、カウンタ軸
12により差動部38に出力する。
【0048】図示しない前進走行している車両のクラッ
チ(図示せず)を開放して停止させた際には、車両が停
止してもしばらくはクラッチディスクが慣性で回転し、
歯車式変速機2のメイン軸8を回転させている。これに
より、図2に示す如く、リバースメインギヤ54に噛合
するリバースアイドラギヤ58も回転している。
【0049】リバースシンクロ装置62は、図示しない
変速操作部によってリバースシフトを行うと、リバース
アイドラギヤ58が図1に矢印Aで示すリバーススリー
ブギヤ56と噛合する側に軸方向移動される。
【0050】リバーススリーブギヤ56と噛合する側に
軸方向移動されるリバースアイドラギヤ58は、リバー
スシフト初期に、図3に示す如くギヤ側テーパ部72が
リバースシンクロプレート66のプレート側テーパ部7
4に当接される。
【0051】リバースシンクロプレート66には、当接
されたリバースアイドラギヤ58の回転力が作用する。
リバースシンクロプレート66は、図4に示す如く、シ
ンクロ孔70と径小部78との径差だけリバースシンク
ロスプリング76に抗して回転(角度θ)される。
【0052】リバースシンクロ装置62は、リバースシ
ンクロプレート66に当接されたリバースアイドラギヤ
58をリバーススリーブギヤ56と噛合する側にさらに
軸方向移動すると、リバースシンクロプレート66のシ
ンクロ孔70が径小部78に連続して漸次径大になる傾
斜部80と係合する位置に移動する。
【0053】前記の如く慣性で回転しているリバースア
イドラギヤ58は、リバースシンクロプレート66のシ
ンクロ孔70が傾斜部80に係合すると、リバースシン
クロプレート66を介してリバースシンクロスプリング
76のバネ力が作用し、回転を制動をされて停止され
る。
【0054】リバースシンクロ装置62は、回転を停止
されたリバースアイドラギヤ58をリバーススリーブギ
ヤ56と噛合する側にさらに軸方向移動すると、図5・
図6に示す如くリバースシンクロプレート66のシンク
ロ孔70が傾斜部80に沿って移動して径大部84に移
動する。これにより、リバースシンクロプレート66
は、角度θだけ逆方向に回転して復帰回転される。
【0055】また、リバースシンクロプレート66が復
帰回転した状態で、回転を停止されたリバースアイドラ
ギヤ58をさらにリバーススリーブギヤ56と噛合する
側に軸方向移動すると、図7・図8に示す如くリバース
シンクロプレート66のシンクロ孔70が径大部82に
沿って移動し、リバースアイドラギヤ58がリバースス
リーブギヤ56に噛合されてリバースシフトが完了す
る。
【0056】これにより、メイン軸8に入力した図示し
ないエンジンの駆動力は、リバースメインギヤ54から
リバースアイドラギヤ58を介してリバーススリーブギ
ヤ56に伝達され、カウンタ軸12により差動部38に
出力される。
【0057】このように、この歯車式変速機2のリバー
スシンクロ装置62は、リバースシフト時にリバースア
イドラギヤ58がリバーススリーブギヤ56と噛合する
直前に、慣性により回転しているリバースアイドラギヤ
58を制動して回転を停止することができる。
【0058】このため、このリバースシンクロ装置62
は、リバースシフト時にリバースアイドラギヤ58の回
転を停止し得ることにより、リバースギヤの衝突による
ギヤ鳴きを防止することができる。
【0059】また、このリバースシンクロ装置62は、
ギヤ鳴きの防止によりリバースシフト時のシフトフィー
リングを向上することができ、ギヤの破損を防止するこ
とができ、ギヤの耐久性を向上することができる。
【0060】しかも、このリバースシンクロ装置62
は、リバースアイドラギヤ58の軸方向移動により自動
的に作動してリバースアイドラギヤ58の回転を停止す
ることができ、リバースアイドラギヤ58の軸方向移動
をリバースアイドラ軸60とリバースシンクロ軸64と
によってガイドしていることにより滑らかに動作させる
ことができる。
【0061】
【発明の効果】このように、この歯車式変速機のリバー
スシンクロ装置は、リバースシフト時にリバースアイド
ラギヤがリバーススリーブギヤと噛合する直前に制動し
て回転を停止することにより、リバースギヤの衝突によ
るギヤ鳴きを防止することができる。また、この歯車式
変速機のリバースシンクロ装置は、ギヤ鳴きの防止によ
りリバースシフト時のシフトフィーリングを向上するこ
とができ、ギヤの破損を防止することができ、ギヤの耐
久性を向上することができる。しかも、この歯車式変速
機のリバースシンクロ装置は、リバースアイドラギヤの
軸方向移動により自動的に作動してリバースアイドラギ
ヤの回転を停止することができ、リバースアイドラギヤ
の軸方向移動をリバースアイドラ軸とリバースシンクロ
軸とによってガイドしていることにより動作が滑らかで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す歯車式変速機のリバー
スシンクロ装置のニュートラル状態の拡大断面図であ
る。
【図2】リバースシンクロ装置のニュートラル状態の拡
大正面図である。
【図3】リバースシンクロ装置のリバースシフト初期の
拡大断面図である。
【図4】リバースシンクロ装置のリバースシフト初期の
拡大正面図である。
【図5】リバースシンクロ装置のリバースシフト中期の
拡大断面図である。
【図6】リバースシンクロ装置のリバースシフト中期の
拡大正面図である。
【図7】リバースシンクロ装置のリバースシフト終期の
拡大断面図である。
【図8】リバースシンクロ装置のリバースシフト終期の
拡大正面図である。
【図9】リバースシンクロ装置を設けた歯車式変速機の
断面図である。
【図10】従来例を示す歯車式変速機の断面図である。
【符号の説明】
2 歯車式変速機 4 変速機ケース 8 メイン軸 12 カウンタ軸 16 1速メインギヤ 18 2速メインギヤ 26 1速カウンタギヤ 28 2速カウンタギヤ 42 1速・2速切換機構 44 1速・2速切換スリーブ 54 リバースメインギヤ 56 リバーススリーブギヤ 58 リバースアイドラギヤ 60 リバースアイドラ軸 62 リバースシンクロ装置 64 リバースシンクロ軸 66 リバースシンクロプレート 68 中心孔 70 シンクロ孔 72 ギヤ側テーパ部 74 ガイドボス部 76 リバースシンクロスプリング 78 径小部 80 傾斜部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機ケースにメイン軸及びカウンタ軸
    を平行に軸支して設け、前記メイン軸及びカウンタ軸に
    前進用の1速から最高速までの各速メインギヤ及び各速
    カウンタギヤを設け、前記メイン軸にリバースメインギ
    ヤを設け、前記カウンタ軸に設けた前記各速メインギヤ
    及び各速カウンタギヤの係合状態を切換える切換機構の
    切換スリーブにリバーススリーブギヤを設け、前記変速
    機ケースに前記メイン軸及びカウンタ軸と平行にリバー
    スアイドラ軸を設け、このリバースアイドラ軸に前記リ
    バースメインギヤと噛合されるとともに前記リバースス
    リーブギヤと噛合・離脱されるリバースアイドラギヤを
    軸方向移動可能に軸支して設け、前記変速機ケースに前
    記リバースアイドラ軸と平行にリバースシンクロ軸を設
    け、前記リバースアイドラ軸にリバースシンクロプレー
    トを中心部位の中心孔により軸方向移動可能に支持して
    設けるとともに前記リバースシンクロ軸に前記リバース
    シンクロプレートを径方向端部のシンクロ孔により軸方
    向移動可能に支持して設け、前記リバースシンクロプレ
    ートを前記リバースアイドラギヤ側に付勢するリバース
    シンクロスプリングを設け、前記リバースシンクロ軸に
    はリバースシフト初期に前記リバーススリーブギヤと噛
    合する側に軸方向移動される前記リバースアイドラギヤ
    との当接による前記リバースシンクロプレートのわずか
    の回転を許容するよう前記シンクロ孔よりも小径の径小
    部を形成して設けるとともに当接された前記リバースア
    イドラギヤの前記リバーススリーブギヤと噛合する側へ
    のさらなる軸方向移動により前記回転したリバースシン
    クロプレートを復帰回転させるよう前記径小部に連続し
    て漸次径大になる傾斜部を形成して設けたことを特徴と
    する歯車式変速機のリバースシンクロ装置。
  2. 【請求項2】 前記リバースアイドラギヤにはギヤ側テ
    ーパ部を形成して設け、前記リバースシンクロプレート
    には前記ギヤ側テーパ部が当接・離間されるプレート側
    テーパ部を形成して設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の歯車式変速機のリバースシンクロ装置。
  3. 【請求項3】 前記リバースシンクロプレートには前記
    リバースアイドラ軸に軸方向移動可能に支持したガイド
    ボス部を取付けて設けたことを特徴とする請求項1及び
    請求項2に記載の歯車式変速機のリバースシンクロ装
    置。
JP8069472A 1996-02-29 1996-02-29 歯車式変速機のリバースシンクロ装置 Pending JPH09236178A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002021024A1 (de) * 2000-09-09 2002-03-14 Zf Friedrichshafen Ag Handschaltgetriebe für nutzfahrzeuge
WO2012120593A1 (ja) 2011-03-04 2012-09-13 トヨタ自動車株式会社 手動変速機のリバース用同期装置

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WO2002021024A1 (de) * 2000-09-09 2002-03-14 Zf Friedrichshafen Ag Handschaltgetriebe für nutzfahrzeuge
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