JPH09235860A

JPH09235860A - 床材

Info

Publication number: JPH09235860A
Application number: JP6901796A
Authority: JP
Inventors: Yasuko Kumano; 康子熊野
Original assignee: Fujita Corp
Current assignee: Fujita Corp
Priority date: 1996-02-29
Filing date: 1996-02-29
Publication date: 1997-09-09

Abstract

(57)【要約】【課題】業者に依頼することなく和室の模様替えを自
分で簡単に行える床材を提供すること。【解決手段】床材２は扁平な板状を呈して平坦な２面
を有し、縦、横、厚さが畳と同一な寸法で形成されてい
る。床材２は、一方の平坦面を形成する第１表面部材４
と、他方の平坦面を形成する第２表面部材６と、第１表
面部材４と第２表面部材６との間に配設された板状の芯
材８とで構成されている。第１表面部材４と第２表面部
材６は異なった床材料で形成され、第１表面部材４とし
て畳表が用いられ、第２表面部材６としてカーペットが
用いられている。芯材８は第１、第２表面部材４、６に
合うように、鉄等のような硬さを有さず多少の柔らかさ
や弾性を有し、また、居住性の点から断熱性を有する材
料で形成され、例えば、ポリスチレンの発泡体が用いら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は床材に関し、更に詳
細には、床材を裏返して用いることで部屋の模様替えを
行うことができる床材に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、畳が敷かれた和室は一戸建て住宅
や、マンション、独身寮、各種の施設等において広く用
いられているが、近年の生活パターンに合わず、使用さ
れない場合が多くなってきている。そのため、畳の上に
カーペット等を敷き、和室を洋風式に使用すること等が
なされているのが現状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、畳の上
にカーペット等を敷いたのでは、ダニが繁殖し易い等衛
生上、好ましくない。また、業者に依頼してリフォーム
等により模様替えするのでは費用が掛かる。本発明は前
記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的
は、業者に依頼することなく和室の模様替えを自分で簡
単に行える床材を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、扁平な板状を呈し平坦な２面を有する床
材であって、一方の平坦面を構成する第１表面部材と、
他方の平坦面を構成する第２表面部材と、前記第１表面
部材と第２表面部材との間に配設された板状の芯材とで
構成され、前記第１表面部材と第２表面部材は異なった
床材料で形成されていることを特徴とする。

【０００５】また、本発明は、前記第１表面部材と第２
表面部材の一方は畳表で形成されていることを特徴とす
る。また、本発明は、前記床材の縦、横、厚さは畳とほ
ぼ同一の寸法で形成されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記第１表面部材と第２表面部材の一方
に畳表が用いられ、他方にカーペット、フローリング
材、樹脂シートのうちの何れか一つが用いられることを
特徴とする。また、本発明は、前記芯材は断熱性を有す
ることを特徴とする。

【０００６】本発明によれば、床材を裏返しにすること
で、床材の表面が変わり、模様替えがなされる。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図１は本実施例に係る床材の断
面図を示す。２は床材で、床材２は扁平な板状を呈して
平坦な２面を有し、縦、横、厚さが畳と同一な寸法で形
成されている。床材２は、一方の平坦面を形成する第１
表面部材４と、他方の平坦面を形成する第２表面部材６
と、第１表面部材４と第２表面部材６との間に配設され
た板状の芯材８とで構成されている。

【０００８】前記第１表面部材４と第２表面部材６は異
なった床材料で形成され、この実施例では、第１表面部
材４として畳表が用いられ、第２表面部材６としてカー
ペットが用いられている。これら、第１表面部材４と第
２表面部材６は、それぞれ芯材８の表面あるいは裏面か
ら側部を覆うように配設され、第１表面部材４と第２表
面部材６は芯材８の側部においてそれらの端部が芯材８
に取着されている。前記芯材８は第１、第２表面部材
４、６をなす畳表及びカーペットに合うように、鉄等の
ような硬さを有さず多少の柔らかさや弾性を有し、ま
た、居住性の点から断熱性を有する材料で形成され、実
施例ではポリスチレンの発泡体が用いられている。

【０００９】このような床材２を用いれば、畳として使
用したい場合には、第１表面部材４が表となるように床
材２を配置し、また、カーペットとして使用したい場合
には、第２表面部材６が表となるように床材２を裏返せ
ばよい。従って、業者に依頼することなく和室の模様替
えを自分で簡単に行うことが可能となる。

【００１０】尚、第１表面部材４と第２表面部材６とし
て用いる床材料は、畳表やカーペットに限らず、そのほ
かにフローリング材や樹脂シート、コルク材シート、人
工芝、塗り床材、タイル等を用いることができる。ま
た、芯材８は、用いる第１、第２表面部材４、６に対応
させて最適な材料を選定すればよく、ポリスチレンの発
泡体の他に、ウレタン発泡体、グラスウール、綿、わら
材、塩化ビニール発泡体、ＡＢＳ発泡体等を用いること
ができる。また、芯材８は、用いる第１、第２表面部材
４、６に対応させ、第１表面部材４側と第２表面部材６
側とに別々の材料で形成された板状の材料を重ね合わせ
て構成するようにしてもよい。また、実施例のように、
床材２の縦、横、厚さを畳と同一な寸法で形成しておく
と、既存の畳と簡単に入れ替えできる等の利点を有する
が、当初から本発明に係る床材２を用いるのであれば、
その大きさ、形状は畳の寸法に限定されず、自由に決定
される。さらに、本発明は、第１表面部材４と第２表面
部材６の一方が畳表を有するものに限定されず、第１表
面部材４と第２表面部材６が共に畳表以外のものであっ
てもよい。また、本発明は、第１表面部材４と第２表面
部材６が共にカーペットで、それらカーペットは色や質
感等の異なるものであってもよい。

【００１１】図２は本発明に係る床材２を用いて和室を
模様替えした平面図を示す。６畳の和室に６枚の床材２
が用いられ、第１、第２表面部材４、６の一方が畳表で
形成された３枚の床材２を、その畳表が表となるように
３枚並べ、また、第１、第２表面部材４、６の一方がカ
ーペットで形成された２枚の床材２を、そのカーペット
が表となるように２枚並べ、更に、第１、第２表面部材
４、６の一方がフローリング材で形成された１枚の床材
２を、そのフローリング材が表となるよう配置したもの
である。このように、本発明に係る床材２を用いれば、
６枚の畳からなる和室を畳以外の同じ種類の表面部材で
模様替えするのみならず、異なった表面部材の組み合わ
せにより種々の異なった趣の部屋に簡単に模様替えする
ことができる。

【００１２】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、扁平な板状を呈し平坦な２面を有する床材であっ
て、一方の平坦面を構成する第１表面部材と、他方の平
坦面を構成する第２表面部材と、前記第１表面部材と第
２表面部材との間に配設された板状の芯材とで構成さ
れ、前記第１表面部材と第２表面部材は異なった床材料
で形成されている。従って、本発明によれば、床材を裏
返しにすることで、床材の表面が変わり、業者に依頼す
ることなく和室の模様替えを自分で簡単に行うことが可
能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に係る床材の断面図である。

【図２】本発明に係る床材を用いて和室を模様替えした
平面図である。

【符号の説明】

２床材４第１表面部材６第２表面部材８芯材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】扁平な板状を呈し平坦な２面を有する床
材であって、一方の平坦面を構成する第１表面部材と、他方の平坦面を構成する第２表面部材と、前記第１表面部材と第２表面部材との間に配設された板
状の芯材とで構成され、前記第１表面部材と第２表面部材は異なった床材料で形
成されている、ことを特徴とする床材。
【請求項２】前記第１表面部材と第２表面部材の一方
は畳表で形成されている請求項１記載の床材。
【請求項３】前記床材の縦、横、厚さは畳とほぼ同一
の寸法で形成されている請求項２記載の床材。
【請求項４】前記第１表面部材と第２表面部材は、そ
れぞれ、畳表、カーペット、フローリング材、樹脂シー
トから選択して用いられる請求項１記載の床材。
【請求項５】前記芯材は断熱性を有する請求項１乃至
４に何れか１項記載の床材。