JPH09235258A - モノアルカノールアミドの製造方法 - Google Patents
モノアルカノールアミドの製造方法Info
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
酸に対するモノアルカノールアミンのモル比で1.0〜
1.3とし、第1段反応として脂肪酸はその全使用量
を、モノアルカノールアミンは脂肪酸に対して0.7〜
0.95モル倍量であって、全使用量の70重量%より
多く90重量%以下の量を用いて反応を行い、第2段反
応として残りのモノアルカノールアミンを第1段反応物
へ添加して反応を行うことを特徴とするモノアルカノー
ルアミドの製造方法。 【効果】本発明によれば、残脂肪酸および副生成物の少
ない高純度のモノアルカノールアミドを得ることができ
る。さらに本発明の方法を用いると、アルカリ触媒量を
低減できるため好ましい。また、本発明によれば、色相
が良好なモノアルカノールアミドを得ることができる。
Description
物の少ない高純度のモノアルカノールアミドを製造する
方法に関する。
るいはさらにアルキレンオキシド付加、さらにカルボキ
シメチル化、リン酸化、硫酸エステル化されて各種誘導
体に導かれ、シャンプー、液体洗剤、クリーム等の分散
剤あるいは乳化安定剤、顔料分散剤として用いられてい
る。このようなモノアルカノールアミド(アルカノール
アミド)の製造方法としては、1)脂肪酸エステルとア
ルカノールアミンとをアルカリ触媒の存在下で反応さ
せ、アルカノールアミドを製造する方法(米国特許第2
844609号)、2)脂肪酸エステルと脂肪酸エステ
ルに対して2モル倍のアルカノールアミンとを反応させ
る方法(特公昭36−13622号公報)、3)脂肪酸
とアルカノールアミンを反応させてアミドエステルを生
成させ、その後アルカリ触媒を均一に溶解又は分散させ
たアルカノールアミンを添加してアルカノールアミドを
製造する方法(特公昭56−49903号公報)、4)
第一段反応で脂肪酸と脂肪酸に対して1.01モル倍以
上のジエタノールアミンとを反応させてジエタノールア
ミドを生成させ、副生物として生成されるアミンエステ
ルおよびアミドエステルを、第二段反応においてアルカ
リ触媒を投入して未反応ジエタノールアミンと反応させ
ることによりジエタノールアミドを製造する方法(米国
特許第3024260号)等がある。
は、比較的高価な脂肪酸エステルを原料として使用して
おり価格的に不利である。2)の製造方法においては、
アルカノールアミンを脂肪酸エステル又は脂肪酸に対し
て過剰のアルカノールアミンを使用しているために残ア
ルカノールアミンが多くなり、その結果アルカノールア
ミドの純度が低くなるという欠点がある。
アミンと脂肪酸とを反応させてジエタノールアミドを製
造する方法としては適しているが、モノアルカノールア
ミンと脂肪酸とを反応させてモノアルカノールアミドを
製造する方法としては好ましいものとはいえない。とい
うのは、当該公報の特許請求の範囲の反応条件、即ち、
第1段反応は活性水素をもつアミノ基とヒドロキシル基
の合計当量数として脂肪酸の1.05倍以上で全使用量
の70%までの範囲のアルカノールアミンと脂肪酸とを
反応させるという条件をそのまま適用すると、脂肪酸の
モノアルカノールアミドへの反応選択率が低いために脂
肪酸が多く残存し(比較例2参照)、その結果残脂肪酸
に見合った量及び反応に必要な量のアルカリ触媒を用い
るため、反応に必要なアルカリ触媒量が増加するという
問題点があるからである。
量に副生することから、アミンエステルと未反応のジエ
タノールアミンの反応が長時間要し、純度の高いジエタ
ノールアミドを得るには長時間の反応を必要とする欠点
がある。従ってモノエタノールアミドを得る反応にその
まま利用できない。
高温で反応を行うため著しい着色を伴い、また、誘導体
化を行ってもその色が残存し、色相良好な商品を得るこ
とが困難であるという問題もあった。
は、残脂肪酸及び副生成物の少ない高純度のモノアルカ
ノールアミドを製造する方法を提供することにある。
課題を解決すべく、脂肪酸とモノアルカノールアミンを
反応させてモノアルカノールアミドを製造する方法にお
いて、脂肪酸とモノアルカノールアミンのモル比に着目
して鋭意検討を行った。本発明者らは脂肪酸とモノアル
カノールアミンとを反応させる際のモル比を変えて脂肪
酸のモノアルカノールアミド、アミドエステルならびに
アミンエステルへの反応選択率を調べたところ、モノア
ルカノールアミンの過剰存在下に脂肪酸と反応させると
モノアルカノールアミドへの反応選択率が高くなるこ
と、及びモノアルカノールアミンに対して脂肪酸が過剰
に存在するとアミドエステルへの反応選択率が高くなる
こと、の確認に加えて、モノアルカノールアミンと脂肪
酸のモル比が1付近でアミンエステルへの反応選択率が
極大値を示すこと(図1)を見出した。
究を進めて、反応初期においてアミンエステルの生成し
ない条件であって脂肪酸の残存量が少なくなるような条
件で、かつ第2段反応において添加するアルカノールア
ミンの量が必要最小限の量を確保できる条件で反応させ
ることにより、残脂肪酸の少ないモノアルカノールアミ
ドおよびアミドエステルの混合物を得、後に脂肪酸に対
するモノアルカノールアミン総量のモル比が1.0〜
1.3付近になるように残りのモノアルカノールアミン
とアルカリ触媒を加えることによってアミドエステルを
モノアルカノールアミドに転化させ、その結果残脂肪酸
および副生成物の少ないモノアルカノールアミドが得ら
れることを見出し、本発明を完成させた。
元剤の存在下で行うことにより、色相の極めて良好なモ
ノアルカノールアミドが製造できることを見出し、本発
明を完成させた。なお、本発明の製造方法は第1段反応
終了時の残脂肪酸が少ないため、第2段反応で用いるア
ルカリ触媒量を低減することができる点で好ましい。し
たがって、特公昭56−49903号公報で示されるア
ルカノールアミドの製造方法を用いた場合よりも残脂肪
酸が少なくしかも使用するアルカリ触媒量を低減できる
ため有利である。
とモノアルカノールアミンを反応させてモノアルカノー
ルアミドを製造する方法において、モノアルカノールア
ミンの全使用量を脂肪酸に対するモノアルカノールアミ
ンのモル比(モノアルカノールアミン/脂肪酸)で1.
0〜1.3とし、第1段反応として脂肪酸はその全使用
量を、モノアルカノールアミンは脂肪酸に対して0.7
〜0.95モル倍量であって、全使用量の70重量%よ
り多く90重量%以下の量を用いてモノアルカノールア
ミド及びアミドモノエステルを主成分とする混合物を生
成させ、第2段反応として残りのモノアルカノールアミ
ンを第1段反応物へ添加して反応を行うことを特徴とす
るモノアルカノールアミドの製造方法、〔2〕 アル
カリ触媒の存在下に第2段反応を行うことを特徴とする
前記〔1〕記載の製造方法、〔3〕 アルカリ触媒及
び無機還元剤の存在下に第2段反応を行うことを特徴と
する前記〔1〕記載の製造方法、〔4〕 無機還元剤
が、一般式(1) M(BH4 )m (1) (式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミ
ニウム、亜鉛、4級アンモニウム、及びアミンからなる
群より選択される1種を示す。mはMの価数を示す1〜
4の数である。)で表される水素化ホウ素塩である前記
〔3〕記載の製造方法、〔5〕 無機還元剤を原料の
脂肪酸に対し0.001〜5.0重量%添加する前記
〔3〕又は〔4〕記載の製造方法、〔6〕 脂肪酸が
一般式(2) R1 COOH (2) (式中、R1 は炭素数7〜23の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を示
す。)で表される高級脂肪酸である前記〔1〕〜〔5〕
いずれか記載の製造方法、〔7〕 モノアルカノール
アミンが一般式(3)
カノール基、又は炭素数3若しくは4の分岐鎖アルカノ
ール基を示す。)で表される化合物である前記〔1〕〜
〔6〕いずれか記載の製造方法、〔8〕 第1段反応
での反応温度が100〜170℃、第2段反応での反応
温度が85〜110℃である前記〔1〕〜〔7〕いずれ
か記載の製造方法、
圧力が3mmHg〜大気圧である前記〔1〕〜〔8〕い
ずれか記載の製造方法、〔10〕 モノアルカノール
アミンがモノエタノールアミンである前記〔7〕記載の
製造方法、に関するものである。
ルカノールアミドとは、例えば下記の一般式(4)で表
される構造を有する化合物である。
又はアルケニル基を示す。R’は炭素数1〜5のアルキ
レン基を示す。) 上記一般式で表される化合物の具体例としては、例えば
モノエタノールアミド、モノメタノールアミド、モノプ
ロパノールアミド、モノイソプロパノールアミド、モノ
ブタノールアミド等が挙げられる。これらのうちで好ま
しいものはモノエタノールアミドである。
アミドは脂肪酸及びモノアルカノールアミンを原料とし
て製造される。本発明で用いられる脂肪酸としては特に
限定されるものではなく、例えば一般式(2) R1 COOH (2) (式中、R1 は炭素数7〜23の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を示
す。)で表される高級脂肪酸が好適に用いられる。R1
としては、炭素数7〜19の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基がより好ましい。特に好ましくは炭素数9〜13の直
鎖アルキル基である。
ンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アラキ
ン酸、ベヘン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、パーム油
脂肪酸、パーム核油脂肪酸、さらにはパラフィン酸化や
オキソ法で得られる合成脂肪酸等が挙げられる。
ンとしては特に限定されるものではなく、例えば一般式
(3)
カノール基、又は炭素数3若しくは4の分岐鎖アルカノ
ール基を示す。)で表される化合物が好ましい。具体的
には、モノメタノールアミン、モノエタノールアミン、
モノイソプロパノールアミン等が挙げられる。これらの
中で特に好ましいものはモノエタノールアミンである。
2段に分けるとは、モノアルカノールアミンを2分割し
て使用するとともに、異なる反応条件下で2つの反応を
行うことである。また、脂肪酸は全使用量を反応1段目
から用いる。第1段反応においては、脂肪酸に対して
0.7〜0.95モル倍量であって、全使用量の70重
量%より多く90重量%以下の量のモノアルカノールア
ミンを脂肪酸に加えて反応を行う。第1段反応により、
モノアルカノールアミド及びアミドエステルを主成分と
する混合物が生成する。ここでのモノアルカノールアミ
ンの使用量は、より好ましくは75〜85重量%であ
る。モノアルカノールアミンの使用量は、第1段反応に
おいて有効量のモノアルカノールアミンを添加する観点
からその全使用量の70重量%より多い量が好ましく、
第2段反応において必要なモノアルカノールアミン量を
確保する観点から全使用量の90重量%以下が好まし
い。また、アミンエステルの生成を抑え、かつ脂肪酸量
を低減する観点から、モノアルカノールアミンは脂肪酸
に対して0.7〜0.95モル倍量、好ましくは0.7
〜0.9モル倍量、さらに好ましくは0.75〜0.8
5モル倍量添加する。前記の特公昭56−49903号
公報は、第一段反応でアルカノールアミンの使用量を減
少させて主としてアミドエステルを合成し、第二段反応
でアミノリシスによりアルカノールアミドを得るといる
技術思想であるが、これに対し本願発明は第一段反応で
出来るだけ多くのアルカノールアミンを使用してアルカ
ノールアミドの生成量を増加させ、残脂肪酸量を減少さ
せ、第二段反応でのアルカリ触媒の使用量を減少させよ
うとするものである点において相違するものである。
170℃が好ましく、130〜160℃がより好まし
い。また、脂肪酸を上記の範囲の温度に予め加熱してお
けばより好ましい。反応速度の低下を抑える観点から反
応温度は100℃以上が好ましく、モノアルカノールア
ミンの流出や着色を抑える観点から170℃以下が好ま
しい。
肪酸に対するモノアルカノールアミンのモル比(モノア
ルカノールアミン/脂肪酸)で1.0〜1.3であり、
1.0〜1.1が好ましく、更に好ましくは1.0〜
1.05である。ここで、アミドエステル及び脂肪酸の
残存量を減少さる観点からモル比は1.0以上が好まし
く、第2段反応で得られるモノアルカノールアミドの純
度の低下を抑える観点及び着色抑制の観点から1.3以
下が好ましい。反応圧力は特に限定されないが、脱水反
応であるアミドエステル化を促進するため、減圧するの
が好ましい。減圧の程度は、反応開始時から2〜7時間
後、好ましくは2.5〜5時間後に反応圧力を3mmH
g〜大気圧、より好ましくは3mmHg〜50mmHg
とすればよい。ここで、反応物の流失を抑える観点から
反応圧力は3mmHg以上が好ましい。また、大気圧下
で反応させるときは窒素を流入すれば脱水作用が促進さ
れるため好ましい。また反応時間は特に限定されない
が、7〜13時間が好ましい。
2つの態様がある。 (態様1)残りのモノアルカノールアミンを第1段反応
物へ添加して反応を行う態様。この場合、アルカリ触媒
の存在下に反応を行っても良い。 (態様2)アルカリ触媒及び無機還元剤の存在下、残り
のモノアルカノールアミンを第1段反応物へ添加して反
応を行う態様。
第1段反応物へ添加して反応を行う。反応温度は特に限
定されず、モノアルカノールアミドの融点を考え決定す
れば良いが、例えば融点80℃以下のものについては、
好ましくは85〜110℃、より好ましくは90〜10
0℃である。適度な反応速度を得る観点から反応温度は
85℃以上が好ましく、色相の悪化を防ぐ観点から11
0℃以下が好ましい。反応時間は特に限定されないが、
0.1〜2.0時間が好ましい。
を行うと、アミドエステルのモノアルカノールアミンへ
の転化を促進できるためより好ましい。アルカリ触媒と
しては金属アルコラートが好適に用いられ、好ましくは
ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウ
ムメチラート、カリウムエチラートである。アルカリ触
媒の添加量としては特に限定されないが、系中の残存水
分も考慮すれば原料脂肪酸に対して少なくとも0.3〜
10.0モル%添加すれば良い。ただし、反応を安定的
に行うという観点からは、1.0〜6.0モル%が好ま
しい。なお、系中の水分を減少することが出来れば、ア
ルカリ触媒量をさらに下げ、0.3〜2.0モル%とす
ることが好ましい。アルカリ触媒を添加する時期は特に
限定されるものではなく、2段反応期間中に添加すれば
よい。
在下、残りのモノアルカノールアミンを第1段反応物へ
添加して反応を行う。アルカリ触媒としては特に限定さ
れないが、態様1に挙げられたものと同様のものが使用
できる。その添加量、添加時期についても態様1と同様
でよい。
具体的には水素、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、
チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、水素化ホウ素
塩、水素化アルミニウム塩等が挙げられるが、一般式
(1) M(BH4 )m (1) (式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミ
ニウム、亜鉛、4級アンモニウム、及びアミンからなる
群より選択される1種を示す。mはMの価数を示す1〜
4の数である。)で表される水素化ホウ素塩が好まし
い。
iが挙げられる。アルカリ土類金属としては、Mg、C
aが挙げられる。また、4級アンモニウム、アミンとし
てはテトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニ
ウムが挙げられる。
しては、具体的には水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ
素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素テ
トラメチルアンモニウム、水素化ホウ素カルシウム、及
び水素化ホウ素亜鉛等が挙げられるが、水素化ホウ素ナ
トリウムが特に好ましい。無機還元剤は、粉末のまま、
あるいは水溶液またはアルカリ水溶液、または第2段反
応に使用するモノアルカノールアミンへ溶解あるいは均
一に分散させて、またはアルカリ触媒に溶解あるいは均
一に分散させて用いることができる。無機還元剤の添加
量は特に限定されないが、原料の脂肪酸に対し0.00
1〜5.0重量%、より好ましくは0.01〜1.0重
量%である。また、無機還元剤の添加時期は、第1段反
応終了後であれば特に限定されない。例えば、第2段反
応の仕込みに合わせてアルカリ触媒と同時に添加しても
良く、アルカリ触媒の添加によるアミドエステルのモノ
アルカノールアミンへの転化を終えた後に添加しても良
い。その他の条件、例えば反応温度、反応時間等は特に
限定されるものではなく、態様1と同様で良い。
は、例えば比色計による測定により行えば良い。この場
合、得られたモノアルカノールアミドの色相がガードナ
ー1〜2であれば好適なものであると判断できる。
明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例
等によりなんら限定されるものではない。
5mol)をとり、160℃に加熱した。次にモノエタ
ノールアミン73.3g(1.2mol、全使用量の7
6重量%)を加え3時間反応させた後、反応圧力を30
mmHgまで減圧し7時間反応を行った。次に、温度を
90℃まで冷却し、大気圧下にモノエタノールアミン2
2.9g(0.38mol)と24%ナトリウムメチラ
ートメタノール溶液8.1g(0.036mol)を加
えて50mmHgまで減圧し、30分間反応を行った。
主な実験条件と結果を表1及び表2に示す。なお、本実
施例及び以下の実施例等において、得られた各段階の反
応生成物を、ガスクロマトグラフィーを用いて分析し、
脂肪酸基準の反応率(モル%)等を求めた。
ol)を仕込み、150℃に加熱した。次にモノエタノ
ールアミン122.2kg(2.0kmol、全使用量
の77重量%)を加え3時間反応させた後、反応圧力を
30mmHgまで減圧し7時間反応を行った。次に、温
度を90℃まで冷却し、大気圧下にモノエタノールアミ
ン36.7kg(0.6kmol)を加え30分間反応
を行った後、24%ナトリウムメチラートメタノール溶
液8.4kg(37.5mol)を加えて30mmHg
まで減圧し、30分間メタノールのトッピングを行っ
た。主な実験条件と結果を表1及び表2に示す。
5mol)をとり、160℃に加熱した。次にモノエタ
ノールアミン82.5g(1.35mol、全使用量の
82重量%)を加え窒素流入下、大気圧下で10時間反
応を行った。次に、温度を90℃まで冷却し、大気圧下
にモノエタノールアミン18.3g(0.3mol)と
24%ナトリウムメチラートメタノール溶液6.75g
(0.03mol)を加えて50mmHgまで減圧し、
1時間反応を行った。主な実験条件と結果を表1及び表
2に示す。
5mol)をとり、160℃に加熱した。次にモノエタ
ノールアミン73.0g(1.2mol、全使用量の7
9重量%)を加え5時間反応を行い、その後圧力を50
mmHgまで減圧し、7時間反応させた。次に、温度を
90℃まで冷却し、大気圧下にモノエタノールアミン1
9.4g(0.32mol)と24%ナトリウムメチラ
ートメタノール溶液5.8g(0.026mol)を加
えて30分間反応を行った。その後圧力を10mmHg
まで減圧し、1時間メタノールのトッピングを行った。
主な実験条件と結果を表1及び表2に示す。
5.0mol)をとり、160℃に加熱した。次にモノ
エタノールアミン732.1g(12.0mol、全使
用量の79重量%)を加え5時間反応を行い、その後圧
力を50mmHgまで減圧し、7時間反応させた。次
に、温度を90℃まで冷却し、大気圧下にモノエタノー
ルアミン192.2g(3.1mol)と24%ナトリ
ウムメチラートメタノール溶液125.0g(0.56
mol)を加えて30分間反応を行った。その後圧力を
10mmHgまで減圧し、1時間メタノールのトッピン
グを行った。主な実験条件と結果を表1及び表2に示
す。
5.0mol)をとり、160℃に加熱した。次にモノ
エタノールアミン732.1g(12.0mol、全使
用量の79重量%)を加え5時間反応を行い、その後圧
力を50mmHgまで減圧し、7時間反応させた。次
に、温度を90℃まで冷却し、大気圧下にモノエタノー
ルアミン192.2g(3.1mol)と24%ナトリ
ウムメチラートメタノール溶液168.8g(0.75
mol)を加えて30分間反応を行った。その後圧力を
10mmHgまで減圧し、1時間メタノールのトッピン
グを行った。主な実験条件と結果を表1及び表2に示
す。
5mol)をとり、150℃に加熱した。次にモノエタ
ノールアミン110g(1.8mol)を加え8時間反
応させた。結果を表2に示す。
ノアルカノールアミドを製造した。500cc四つ口フ
ラスコにラウリン酸300g(1.5mol)をとり、
150℃に加熱した。次にモノエタノールアミン55.
0g(0.9mol、全使用量の55重量%)を加え窒
素流入下に10時間反応を行った。次に、温度を90℃
まで冷却し、大気圧下に苛性ソーダ2.7g(0.06
75mol)を溶解させたモノエタノールアミン45.
8g(0.75mol)を加えて4時間反応を行った。
結果を表2に示す。
ミンエステルへの反応選択率に対する影響、並びに脂肪
酸に対するモノアルカノールアミンのモル比の、残脂肪
酸量に対する影響を調べた。脂肪酸としてラウリン酸
を、モノアルカノールアミンとしてモノエタノールアミ
ンを用いた。上記モル比が0.5、0.7、0.8、
1.0、1.2、1.5、2.0となるようにラウリン
酸とモノエタノールアミンを混合し、160℃で8時
間、大気圧下で反応を行った。得られた反応物について
実施例1と同様に分析した。結果を図1及び図2に示
す。なおアミンエステルへの反応選択率は脂肪酸基準の
反応率で表した。
造方法によれば、残脂肪酸および副生成物の少ない高純
度のモノエタノールアミドを得ることができた(実施例
1〜6)。一方、反応を2段に分けて行わず、反応を1
段階のみで行った例(比較例1)では残脂肪酸や副生成
物が多く、得られたモノエタノールアミドの純度は本発
明の製造方法より低いものであった。また第1段で用い
るモノエタノールアミンの量が全使用量の70重量%以
下の例(比較例2)では、得られたモノエタノールアミ
ドの純度は本発明の製造方法で得られたものより低く、
さらには必要なアルカリ触媒量も本発明の製造方法より
多かった。また図1より、モノアルカノールアミンと脂
肪酸のモル比が1付近でアミンエステルへの反応選択率
が極大値を示すことが分かった。図2より、上記モル比
が0.7以下では急激に残脂肪酸量が増加することが分
かった。
(1.0mol)をとり、160℃に加熱した。次にモ
ノエタノールアミン48.9g(0.8mol、全使用
量の73重量%)を加え窒素流入下、大気圧下で5時間
反応を行った。次に、50mmHgまで減圧し、7時間
反応を行った。その後、温度を90℃まで冷却し、大気
圧下に水素化ホウ素ナトリウム0.2gを均一に分散さ
せたモノエタノールアミン18.3g(0.3mol)
と28%ナトリウムメチラートメタノール溶液7.16
g(0.04mol)を加えて30分間反応後、10m
mHgまで減圧し、1時間反応を行った。反応終了物の
色相を比色管にて測定したところ、色相はガードナー1
であった。
後、温度を90℃まで冷却し、大気圧下にモノエタノー
ルアミン及びナトリウムメチラートを実施例7と同様添
加した。30分間反応後、10mmHgまで減圧し、1
時間反応を行った。その後、水素化ホウ素ナトリウム粉
末0.2gを加え、さらに90℃で30分間反応を行っ
た。反応終了物の色相を比色管を用いて測定した結果、
色相はガードナー2であった。
モノエタノールアミンに分散させて加えた以外は、実施
例7と同様の反応を行った。反応終了物の色相を比色管
にて測定した結果、色相はガードナー3であった。
同様の反応を行った。反応終了物の色相を比色管にて測
定した結果、色相はガードナー4であった。上記の結果
から、第2段反応において無機還元剤を添加することに
より、より色相の良好なモノエタノールアミドを得るこ
とができることが分かった。
段反応時の脂肪酸に対するモノアルカノールアミンのモ
ル倍量、及び第1段反応時に用いるモノアルカノールア
ミンの全使用量に対する割合(重量%)の、得られるア
ルカノールアミドに与える影響等を調べた。脂肪酸とし
てラウリン酸を、モノアルカノールアミンとしてモノエ
タノールアミンを用いた。なお、具体的な操作は実施例
1に準じて反応を行った。モル比等の条件及び得られた
結果を表3に示す。
れたモノエタノールアミドは、いずれも残脂肪酸及び副
生成物が少なく、高純度のものであった(試料番号3〜
5、7〜9)。一方、試料番号1においては、トータル
のモル比が本発明の範囲に満たないため、残脂肪酸の極
めて多いものとなった。試料番号2においては、第1段
反応におけるモノエタノールアミンの添加量が本発明の
範囲に満たないため、残脂肪酸が多く、またモノエタノ
ールアミドの純度の低いものとなった。試料番号6にお
いては、第1段反応におけるモノエタノールアミンの添
加量が多過ぎるため、得られるモノエタノールアミドの
純度は低く、またアミンエステルの生成量が多いものと
なった。試料番号10は、得られるモノエタノールアミ
ドの脂肪酸の反応率に基づく純度は高いものの、保存中
に着色しやすく、また第1段反応における条件が同様で
ある試料番号4、試料番号7に比べて第2段反応におけ
るモノエタノールアミンの添加量が多いため、反応生成
物中における残存モノエタノールアミンが多くなり、し
たがって反応生成物中におけるモノエタノールアミドの
純度は低いものであった。
43gにエチレンオキシド132gを90〜100℃お
よびゲージ圧0〜4気圧で1.5時間かけて導入した。
これにより得られたポリオキシエチレンラウリン酸アミ
ド375gを70〜75℃に保ち50mmHgに減圧し
た。この中に反応温度、減圧度をそのまま保ち、水を脱
水しながら、40%モノクロロ酢酸ナトリウム水溶液2
91g、48%水酸化ナトリウム水溶液88gを系内の
pHを8〜12に保ちながら5時間で添加した。温度、
減圧度をそのままで1時間反応した後、常圧に戻し、水
10gを添加して85℃で更に1時間反応し、下式で表
される化合物を主成分とする生成物を得た。 C11H23CONH(C2 H4 O)4 CH2 COONa
代わりに、比較例1で合成したラウリン酸モノエタノー
ルアミドを使用する以外は、上記実施例9と同様の操作
を行なった。
ついて、起泡量試験、保存安定性試験を行った。結果を
表4に示す。なお、起泡量試験は活性剤純分が5%とな
るような水溶液を調製し、この溶液100mL(液温4
0℃)を目盛り付きシリンダーに注入する。ついで、攪
拌はねを上記溶液中に設置し攪拌開始から30秒後にお
いて生じた泡の体積(mL)を測定し、泡立ち量とし
た。この泡立ち量より、以下の基準に従って泡立ち量を
評価した。 ○:泡の体積200mL以上 △:泡の体積180mL以上200mL未満 ×:泡の体積180mL未満 また、保存安定性は乾燥固形分20%の水溶液を−5℃
で20日間保存し、濁りの有無により判定した。 ○:−5℃/20日でも透明 ×:−5℃/20日で濁り有り
物の少ない高純度のモノアルカノールアミドを得ること
ができる。さらに本発明の方法を用いると、アルカリ触
媒量を低減できるため好ましい。また、本発明によれ
ば、色相が良好なモノアルカノールアミドを得ることが
できる。
ンのモル比の、アミンエステルへの反応選択率に対する
影響を示すグラフである。
ンのモル比の、残脂肪酸量に対する影響を示すグラフで
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】 脂肪酸とモノアルカノールアミンを反応
させてモノアルカノールアミドを製造する方法におい
て、モノアルカノールアミンの全使用量を脂肪酸に対す
るモノアルカノールアミンのモル比(モノアルカノール
アミン/脂肪酸)で1.0〜1.3とし、第1段反応と
して脂肪酸はその全使用量を、モノアルカノールアミン
は脂肪酸に対して0.7〜0.95モル倍量であって、
全使用量の70重量%より多く90重量%以下の量を用
いてモノアルカノールアミド及びアミドモノエステルを
主成分とする混合物を生成させ、第2段反応として残り
のモノアルカノールアミンを第1段反応物へ添加して反
応を行うことを特徴とするモノアルカノールアミドの製
造方法。 - 【請求項2】 アルカリ触媒の存在下に第2段反応を行
うことを特徴とする請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 アルカリ触媒及び無機還元剤の存在下に
第2段反応を行うことを特徴とする請求項1記載の製造
方法。 - 【請求項4】 無機還元剤が、一般式(1) M(BH4 )m (1) (式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミ
ニウム、亜鉛、4級アンモニウム、及びアミンからなる
群より選択される1種を示す。mはMの価数を示す1〜
4の数である。)で表される水素化ホウ素塩である請求
項3記載の製造方法。 - 【請求項5】 無機還元剤を原料の脂肪酸に対し0.0
01〜5.0重量%添加する請求項3又は4記載の製造
方法。 - 【請求項6】 脂肪酸が一般式(2) R1 COOH (2) (式中、R1 は炭素数7〜23の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基を示
す。)で表される高級脂肪酸である請求項1〜5いずれ
か記載の製造方法。 - 【請求項7】 モノアルカノールアミンが一般式(3) 【化1】 (式中、R2 は、炭素数1〜4の直鎖アルカノール基、
又は炭素数3若しくは4の分岐鎖アルカノール基を示
す。)で表される化合物である請求項1〜6いずれか記
載の製造方法。 - 【請求項8】 第1段反応での反応温度が100〜17
0℃、第2段反応での反応温度が85〜110℃である
請求項1〜7いずれか記載の製造方法。 - 【請求項9】 第1段反応において反応圧力が3mmH
g〜大気圧である請求項1〜8いずれか記載の製造方
法。 - 【請求項10】 モノアルカノールアミンがモノエタノ
ールアミンである請求項7記載の製造方法。
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-
1996
- 1996-07-24 JP JP21421096A patent/JP4079470B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2013017222A1 (en) * | 2011-08-02 | 2013-02-07 | Clariant International Ltd | Process for preparing fatty acid monoalkanolamide |
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