JPH09235039A - 原稿搬送型画像読み取り装置 - Google Patents

原稿搬送型画像読み取り装置

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JPH09235039A
JPH09235039A JP8044432A JP4443296A JPH09235039A JP H09235039 A JPH09235039 A JP H09235039A JP 8044432 A JP8044432 A JP 8044432A JP 4443296 A JP4443296 A JP 4443296A JP H09235039 A JPH09235039 A JP H09235039A
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JP8044432A
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Inventor
Tadashi Takahashi
正 高橋
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、搬送系の負荷変動による読み
取り画像のピッチムラの発生を防止可能とした原稿搬送
型画像読み取り装置を提供すること。 【解決手段】 画像読み取り部の前後に設けられた複数
のローラ対を用いて原稿を搬送しつつ原稿上の画情報の
読み取りを行う原稿搬送型画像読み取り装置において、
原稿が前記ローラ対に進入・離脱する際に発生する、原
稿搬送駆動系のモータに加わる負荷変動に対し、これを
解消するための電圧または電流制御手段を備えたことを
特徴とする原稿搬送型画像読み取り装置、または、これ
を応用した直接送信を行うファクシミリ装置に用いられ
る、画像読み取り部の前後に設けられた複数のローラ対
を用いて原稿を搬送しつつ原稿上の画情報の読み取りを
行う原稿搬送型画像読み取り装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読み取り装置に
関し、特に搬送される原稿の先端および後端が搬送系の
ローラに達したときに発生する負荷変動に伴う読み取り
画像のピッチムラを防止可能とした原稿搬送型画像読み
取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置等の画像読み取り部の
読み取り装置は、原稿搬送型と原稿固定型の2種に大別
される。このうち、ファクシミリ装置では、前者の原稿
搬送型の読み取り装置が用いられる場合が多くなってい
る。これは、主として、原稿搬送型の読み取り装置は、
原稿固定型の如き、光路長を一定に保つための大がかり
な機構と原稿固定台を必要としないので、装置全体をコ
ンパクトに構成できる利点があるためと考えられる。し
かし、昨今の伝送時間短縮化の流れに合わせて、ユーザ
拘束時間を短縮するために、画像読み取り速度の高速化
が要求されるに伴い、原稿搬送型の読み取り装置におい
ても、幾つかの不具合が指摘されつつある。
【0003】その一つに、原稿搬送型の読み取り装置で
は、原稿搬送を、複数の搬送ローラ対により行う際の、
搬送系の負荷変動による読み取り画像のピッチムラの発
生を挙げることができる。例えば、特開平5-278893号公
報に開示されている如く、原稿搬送を、複数の搬送ロー
ラ対(ここでは、2対)で搬送する場合、各ローラ対が常
に原稿に接触しているわけではないので、原稿が搬送さ
れている位置によって搬送系に負荷変動が現れ、この負
荷変動が原稿の搬送速度に影響を与える場合には、読み
取り画質に悪影響が現れるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、こ
の負荷変動を軽減するため、原稿が第1のローラ対から
第2のローラ対へ向かって搬送されている場合に、原稿
が第1のローラ対に達したときの第1のローラ対の従動
ローラの変位を第2のローラ対に伝えて、第1のローラ
対の従動ローラを同じ量だけ変位させるという方法を提
案している。しかしながら、この方法では、ローラの変
位量を検出する手段や、検出された変位量を別のローラ
対に伝えて変位させる手段等が必要であり、構成が複雑
化するという問題があった。本発明は上記事情に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、従来の技術
における上述の如き問題を解消し、簡単な構成で、搬送
系の負荷変動による読み取り画像のピッチムラの発生を
防止可能とした原稿搬送型画像読み取り装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の各構成によって達成される。 (1)画像読み取り部の前後に設けられた複数のローラ対
を用いて原稿を搬送しつつ原稿上の画情報の読み取りを
行う原稿搬送型画像読み取り装置において、原稿が前記
ローラ対に進入・離脱する際に発生する、原稿搬送駆動
系のモータに加わる負荷変動に対し、これを解消するた
めの電圧または電流制御手段を備えたことを特徴とする
原稿搬送型画像読み取り装置。 (2)直接送信を行うファクシミリ装置に用いられる、画
像読み取り部の前後に設けられた複数のローラ対を用い
て原稿を搬送しつつ原稿上の画情報の読み取りを行う原
稿搬送型画像読み取り装置であって、前記原稿が前記ロ
ーラ対に進入・離脱する際に発生する、原稿搬送駆動系
のモータに加わる負荷変動と、間欠搬送の起動・停止動
作とが重なる場合に、これらの負荷変動を解消するため
の電圧または電流制御手段を備えたことを特徴とする原
稿搬送型画像読み取り装置。 (3)直接送信を行うファクシミリ装置に用いられる、画
像読み取り部の前後に設けられた複数のローラ対を用い
て原稿を搬送しつつ原稿上の画情報の読み取りを行う原
稿搬送型画像読み取り装置であって、前記原稿が前記ロ
ーラ対に進入・離脱する際に発生する、原稿搬送駆動系
のモータに加わる負荷変動と、間欠搬送の起動・停止動
作とが重なる場合に、これを回避するための搬送速度制
御手段を備えたことを特徴とする原稿搬送型画像読み取
り装置。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の原稿搬送型画
像読み取り装置においては、原稿搬送駆動系のモータに
加わる負荷変動を解消するための電圧または電流制御手
段を備えたことにより、原稿が前記ローラ対に進入・離
脱する際に発生する、原稿搬送駆動系のモータに加わる
負荷変動に起因する読み取り画像のピッチムラの発生を
防止することが可能になる。本発明に係る第2の原稿搬
送型画像読み取り装置においては、原稿搬送駆動系のモ
ータに加わる負荷変動を解消するための電圧または電流
制御手段を備えたことにより、直接送信を行うファクシ
ミリ装置における原稿の間欠搬送の起動・停止動作と、
上述の原稿が前記ローラ対に進入・離脱する際に発生す
る、原稿搬送駆動系のモータに加わる負荷変動とが重な
っても、読み取り画像のピッチムラの発生を防止するこ
とが可能になる。本発明に係る第3の原稿搬送型画像読
み取り装置においては、直接送信を行うファクシミリ装
置における原稿の間欠搬送の起動・停止動作と、上述の
原稿が前記ローラ対に進入・離脱する際に発生する、原
稿搬送駆動系のモータに加わる負荷変動とが重ならない
ように、原稿搬送駆動系のモータの速度制御を行うこと
により、読み取り画像のピッチムラの発生を防止するこ
とが可能になる。
【0007】以下、本発明の実施例を図面に基づいてよ
り詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係
る原稿搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の要部構成
を示すブロック図である。図1において、1は搬送系の
ステッピングモータ関係の制御を行うCPUであり、ス
テッピングモータ5のスルーアップ・スルーダウン等の
加減速制御,印加電圧値制御,回転速度制御等の制御を
行うものである。2はステッピングモータ駆動部であ
り、ステッピングモータ5の相励磁信号を生成するため
のシーケンサ回路と、トランジスタ等により構成される
ドライバ回路を有している。
【0008】3は電圧制御回路であり、CPU1の指示
に基づく任意の駆動電圧を上述のドライバ回路に与える
機能を有するものである。また、4は搬送量算出部であ
り、CPU1が出力する励磁相切り替え信号(駆動パル
ス)の出力回数をカウントすることにより、原稿の搬送
量を算出する機能を有するものである。なお、6は原稿
を検知するための原稿検知センサであり、この原稿検知
センサ6が原稿を検知すると、上述の原稿搬送量算出用
カウンタをリセットする如く構成されている。
【0009】図2は、本実施例に係る原稿搬送型画像読
み取り装置の搬送制御部の動作を説明するためのフロー
チャートである。以下、図1,図2を用いて、本実施例
に係る原稿搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の動作
を説明する。原稿をセットして搬送(読み取り)を開始す
ると、原稿検知センサ6が原稿先端の到達を監視する
(ステップ11)。原稿先端が原稿検知センサ6に達する
と、搬送量算出部4の原稿搬送量算出用カウンタがリセ
ットされる(ステップ12)。
【0010】すなわち、搬送量算出部4で、CPU1が
出力する駆動パルスの出力数をカウントすることによ
り、原稿搬送量の算出が開始される(ステップ13)。こ
の後、搬送量算出部4では、ステッピングモータ5の駆
動条件、すなわち、1−2相励磁か2相励磁か等の条件
に基づいて、上述のカウント値から、原稿先端の位置を
算出する。原稿先端の位置が原稿先端が図示されていな
い読み取り部を通過して、該読み取り部後側の搬送ロー
ラ対(第2のローラ対)に達するまでは、このまま搬送を
続ける。
【0011】その後、原稿が更に搬送され、原稿先端が
読み取り部を通過して、上述の第2のローラ対に達する
(ステップ14)直前から、電圧制御回路3からステッピ
ングモータ駆動部2のドライバ回路に印加する電圧値
を、予め求めておいた、前述の負荷変動量に対応する
(当該負荷変動を抑制するために必要な)印加電圧値に変
更する(ステップ15)。この負荷変動が発生してから定
常負荷に復帰するまでの時間は、予め測定しておき、こ
れを任意の搬送条件における搬送量に変換して、この時
間が経過したら上述の電圧印加を元に戻す(ステップ1
6)。
【0012】原稿が更に搬送され、後端が読み取り部前
側の搬送ローラ対(第1のローラ対)に達したときも、上
と同様の動作によりそのタイミングを検出して、負荷変
動量に合わせた印加電圧制御を行う(ステップ17〜1
9)。負荷変動の発生時間を経過したら、印加電圧を規
定値に復帰する(ステップ20)。上記実施例に係る原稿
搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の動作による、原
稿搬送時の負荷変動と印加電圧値の変更による搬送速度
の変化の様子を、図3に示した。図3からもわかるよう
に、印加電圧値の変更による制御を行った場合には、速
度変動を極めて小さく抑えることが可能になっている。
【0013】図4は、本発明の第2の実施例に係る原稿
搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の動作を説明する
ためのフローチャートである。本実施例は、直接送信を
行うファクシミリ装置に用いられる、間欠駆動型の原稿
搬送型画像読み取り装置における搬送制御部の動作を説
明するものである。なお、間欠駆動型の原稿搬送型画像
読み取り装置においては、搬送系の負荷変動が発生する
タイミングと、原稿搬送の間欠動作(起動・停止)とが重
なった場合には、加減速時に負荷変動が発生するので、
対応策が必要である。
【0014】以下、図1,図4を用いて、本実施例に係
る原稿搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の動作を説
明する。なお、ステップ番号11〜13,15〜17,1
9および20は、図2に示したと同じ動作を示してい
る。前述の如く、搬送量算出部4では、ステッピングモ
ータ5の駆動条件、すなわち、1−2相励磁か2相励磁
か等の条件に基づいて、CPU1が出力する駆動パルス
の出力数のカウント値から、原稿先端の位置を算出す
る。一方、間欠動作で原稿を読み取る場合には、間欠動
作1サイクルでの原稿の搬送量は、装置のラインバッフ
ァ等のメモリ容量で決定される。
【0015】この結果、原稿の間欠動作が、原稿が前記
第2のローラ対に進入する際に発生する負荷変動と重な
ると判定された(ステップ21)場合には、その直前か
ら、電圧制御回路3からステッピングモータ駆動部2の
ドライバ回路に印加する電圧値を、予め求めておいた、
当該負荷変動を抑制するために必要な印加電圧値に変更
する(ステップ15)。この負荷変動が発生してから定常
負荷に復帰するまでの時間は、予め測定しておき、これ
を任意の搬送条件における搬送量に変換して、この時間
が経過したら上述の電圧印加を元に戻す(ステップ1
6)。
【0016】原稿が更に搬送され、後端が読み取り部前
側の搬送ローラ対(第1のローラ対)に達したときも、上
と同様の動作によりそのタイミングを検出して、負荷変
動量に合わせた印加電圧制御を行う(ステップ17,2
2,19)。負荷変動の発生時間を経過したら、印加電圧
を規定値に復帰する(ステップ20)。本実施例に係る原
稿搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の動作による、
原稿搬送時の負荷変動と印加電圧値の変更による搬送速
度の変化の様子を、図5に示した。図5に示す如く、印
加電圧値の変更による制御を行った場合には、速度変動
を極めて小さく抑えることが可能になっている。
【0017】図6は、本発明の第3の実施例に係る原稿
搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の動作を説明する
ためのフローチャートである。本実施例は、直接送信を
行うファクシミリ装置に用いられる、間欠駆動型の原稿
搬送型画像読み取り装置における搬送制御部の動作を説
明するものである。間欠駆動型の原稿搬送型画像読み取
り装置においては、搬送系の負荷変動が発生するタイミ
ングと、原稿搬送の間欠動作(起動・停止)とが重なった
場合には、加減速時に負荷変動が発生するので、対応策
が必要であることは前述り通りである。
【0018】以下、図1,図6を用いて、本実施例に係
る原稿搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の動作を説
明する。なお、ステップ番号11〜20は、図2に示し
たと同じ動作を、ステップ番号21および22は、図4
に示したと同じ動作を、それぞれ示している。前述の如
く、搬送量算出部4では、ステッピングモータ5の駆動
条件、すなわち、1−2相励磁か2相励磁か等の条件に
基づいて、CPU1が出力する駆動パルスの出力数のカ
ウント値から、原稿先端の位置を算出する。一方、間欠
動作で原稿を読み取る場合には、間欠動作1サイクルで
の原稿の搬送量は、装置のラインバッファ等のメモリ容
量で決定される。
【0019】この結果、原稿の間欠動作が、原稿が前記
ローラ対に進入する際に発生する負荷変動と重なると判
定された(ステップ21)場合には、負荷変動が発生して
いない定常時の間欠動作時に搬送する(読み取る)量を変
更する(ステップ31)ことにより、負荷変動シーケンス
と間欠動作とが重複することを回避する。また、上述の
回避動作と共に、原稿先端が搬送ローラ対2に達したと
きの負荷変動に対応するための印加電圧値の変更を行う
(ステップ14,15)。この負荷変動が発生してから定
常負荷に復帰するまでの時間は、予め測定しておき、こ
れを任意の搬送条件における搬送量に変換して、この時
間が経過したら上述の電圧印加を元に戻す(ステップ1
6)。
【0020】原稿が更に搬送され、後端が読み取り部前
側の搬送ローラ対(第1のローラ対)に達したときも、上
と同様の動作によりそのタイミングを検出して、負荷変
動シーケンスと間欠動作の重複の回避動作と、負荷変動
量に合わせた印加電圧制御を行う(ステップ17,22,
32および18〜20)。なお、原稿の後端の検知は、
原稿先端を検知したセンサと同じ原稿検知センサ6で行
う。すなわち、原稿検知センサ6がオフになってからの
搬送量を算出することにより、先端検出と同様に後端を
検知を行う。
【0021】上記各実施例においては、いずれも、負荷
変動にタイミングを合わせて、負荷変動量に合わせた印
加電圧制御を行う例を示したが、印加電圧制御を行う代
わりに、電流制御回路を用いて印加電流を制御するよう
にしてもよい。この場合の原稿搬送型画像読み取り装置
の搬送制御部の要部構成を、図7に示した。図7におい
て、7が電流制御回路であり、CPU1の指示に基づく
任意の駆動電流を前述のドライバ回路に与える機能を有
するものである。ここでの電流値制御は、負荷変動を抑
制するに必要な相電流値を印加することは言うまでもな
いことである。
【0022】図8は、本発明の第4の実施例に係る原稿
搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の要部構成を示す
ブロック図である。図において、記号1,2,4〜6は図
1に示したと同じ構成要素を示しており、8はスルーア
ップ・ダウン制御回路を示している。このスルーアップ
・ダウン制御回路8は、予め測定しておいた負荷変動状
態に合わせて、ステッピングモータのスルーアップ・ス
ルーダウンを行うスルーアップ・ダウン制御テーブルの
変更を行う機能を有する。
【0023】図9は、本発明の第4の実施例に係る原稿
搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の動作を説明する
ためのフローチャートである。本実施例は、直接送信を
行うファクシミリ装置に用いられる、間欠駆動型の原稿
搬送型画像読み取り装置における搬送制御部の動作を説
明するものである。以下、図8,図9を用いて、本実施
例に係る原稿搬送型画像読み取り装置の搬送制御部の動
作を説明する。なお、ステップ番号11〜13および1
7は、図2に示したと同じ動作を、ステップ番号21お
よび22は、図4に示したと同じ動作を、それぞれ示し
ている。
【0024】前述の如く、搬送量算出部4では、ステッ
ピングモータ5の駆動条件、すなわち、1−2相励磁か
2相励磁か等の条件に基づいて、CPU1が出力する駆
動パルスの出力数のカウント値から、原稿先端の位置を
算出する。一方、間欠動作で原稿を読み取る場合には、
間欠動作1サイクルでの原稿の搬送量は、装置のライン
バッファ等のメモリ容量で決定される。この結果、間欠
動作のスルーアップが、原稿が前記第2のローラ対に進
入する際に発生する負荷変動と重なると判定された(ス
テップ21)場合には、負荷変動が発生していない定常
時の間欠動作時に搬送する(読み取る)量を変更するた
め、起動に用いるスルーアップ制御テーブルを変更する
(ステップ41)。
【0025】これにより、起動の立上がり時間を長く
(立上がりをゆるやかに)して、トルク余裕度を大きくす
ることができる。この負荷変動が発生してから定常負荷
に復帰するまでの時間は、予め測定しておき、これを任
意の搬送条件における搬送量に変換して、この時間が経
過したらスルーアップ制御テーブルを元に戻す(ステッ
プ42)。また、スルーダウン時に原稿が前記第2のロ
ーラ対に進入する場合には、スルーダウン制御テーブル
を変更して、負荷上昇による原稿搬送の急停止を防止す
ることにより、負荷変動がない場合と同様の間欠動作を
実現する。
【0026】原稿が更に搬送され、後端が読み取り部前
側の搬送ローラ対(第1のローラ対)に達したときも、上
と同様の動作によりそのタイミングを検出して、負荷変
動シーケンスと間欠動作の重複を回避するため、スルー
アップ・ダウン制御テーブルをゆるやかなものとする。
負荷変動の発生時間が経過したら、スルーアップ・ダウ
ン制御テーブルを元に戻す(ステップ17,22,43お
よび44)。本実施例に係る原稿搬送型画像読み取り装
置の搬送制御部の動作による、原稿搬送時の負荷変動と
搬送速度の変化の様子を、図10に示した。図からも明
らかな如く、スルーアップ・ダウン制御テーブルの変更
を行った場合には、速度変動を極めて小さく抑えること
が可能になっている。
【0027】なお、上記各実施例は本発明の一例を示し
たものであり、本発明はこれらに限定されるべきもので
はないことは言うまでもないことである。例えば、各実
施例に示したピッチムラ発生防止方式を適宜組み合せて
用いることが可能なものについてこれらを組み合わせる
こと、あるいは、電圧制御と電流制御を適宜切り替え可
能に構成すること等が考えられる。
【0028】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、簡単な構成で、搬送系の負荷変動による読み取り
画像のピッチムラの発生を防止可能とした原稿搬送型画
像読み取り装置を実現できるという顕著な効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る原稿搬送型画像読
み取り装置の搬送制御部の要部構成を示すブロック図で
ある。
【図2】第1の実施例に係る原稿搬送型画像読み取り装
置の搬送制御部の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図3】第1の実施例に係る原稿搬送型画像読み取り装
置の効果を説明するための図である。
【図4】第2の実施例に係る原稿搬送型画像読み取り装
置の搬送制御部の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図5】第2の実施例に係る原稿搬送型画像読み取り装
置の効果を説明するための図である。
【図6】第3の実施例に係る原稿搬送型画像読み取り装
置の搬送制御部の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図7】第1〜第3の実施例に係る原稿搬送型画像読み
取り装置の搬送制御部の他の構成例を示すブロック図で
ある。
【図8】第4の実施例に係る原稿搬送型画像読み取り装
置の搬送制御部の要部構成を示すブロック図である。
【図9】第4の実施例に係る原稿搬送型画像読み取り装
置の搬送制御部の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図10】第4の実施例に係る原稿搬送型画像読み取り
装置の効果を説明するための図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ステッピングモータ駆動部 3 電圧制御回路 4 搬送量算出部 5 ステッピングモータ 6 原稿検知センサ 7 電流制御回路 8 スルーアップ・ダウン制御回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取り部の前後に設けられた複数
    のローラ対を用いて原稿を搬送しつつ原稿上の画情報の
    読み取りを行う原稿搬送型画像読み取り装置において、
    原稿が前記ローラ対に進入・離脱する際に発生する、原
    稿搬送駆動系のモータに加わる負荷変動に対し、これを
    解消するための電圧または電流制御手段を備えたことを
    特徴とする原稿搬送型画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記モータに加わる負荷変動のタイミン
    グを、原稿の先端を検出した後の搬送系による原稿搬送
    量に基づいて推定することを特徴とする請求項1記載の
    原稿搬送型画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記モータに加わる負荷変動としては、
    画像読み取り部の後段に設けられたローラ対に原稿先端
    が達した時点、および、画像読み取り部の前後に設けら
    れたローラ対に原稿後端が達した時点に発生する負荷変
    動を対象とすることを特徴とする請求項1または2のい
    ずれかに記載の原稿搬送型画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 直接送信を行うファクシミリ装置に用い
    られる、画像読み取り部の前後に設けられた複数のロー
    ラ対を用いて原稿を搬送しつつ原稿上の画情報の読み取
    りを行う原稿搬送型画像読み取り装置であって、前記原
    稿が前記ローラ対に進入・離脱する際に発生する、原稿
    搬送駆動系のモータに加わる負荷変動と、間欠搬送の起
    動・停止動作とが重なる場合に、これらの負荷変動を解
    消するための電圧または電流制御手段を備えたことを特
    徴とする原稿搬送型画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記モータに加わる負荷変動のタイミン
    グと、間欠搬送の起動・停止動作のタイミングとを、原
    稿の先端を検出した後の搬送系による原稿搬送量に基づ
    いて推定することを特徴とする請求項4記載の原稿搬送
    型画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記モータに加わる負荷変動としては、
    画像読み取り部の後段に設けられたローラ対に原稿先端
    が達した時点、および、画像読み取り部の前後に設けら
    れたローラ対に原稿後端が達した時点に発生する負荷変
    動を対象とすることを特徴とする請求項4または5のい
    ずれかに記載の原稿搬送型画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 直接送信を行うファクシミリ装置に用い
    られる、画像読み取り部の前後に設けられた複数のロー
    ラ対を用いて原稿を搬送しつつ原稿上の画情報の読み取
    りを行う原稿搬送型画像読み取り装置であって、前記原
    稿が前記ローラ対に進入・離脱する際に発生する、原稿
    搬送駆動系のモータに加わる負荷変動と、間欠搬送の起
    動・停止動作とが重なる場合に、これを回避するための
    搬送速度制御手段を備えたことを特徴とする原稿搬送型
    画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送速度制御手段として、通常と異
    なるステッピングモータのスルーアップ・スルーダウン
    制御パターンを用いることを特徴とする請求項7記載の
    原稿搬送型画像読み取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010055069A (ja) * 2008-07-30 2010-03-11 Ricoh Co Ltd 中間転写装置、画像形成装置、及び画像形成装置の2次転写方法

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