JPH09234583A - レンズ汚れ防止装置 - Google Patents

レンズ汚れ防止装置

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JPH09234583A
JPH09234583A JP8042569A JP4256996A JPH09234583A JP H09234583 A JPH09234583 A JP H09234583A JP 8042569 A JP8042569 A JP 8042569A JP 4256996 A JP4256996 A JP 4256996A JP H09234583 A JPH09234583 A JP H09234583A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビームはんだ付装置におけるレンズの汚れ
を防止し、光ビーム式はんだ付装置の長時間稼動を可能
とすることを目的とする。 【解決手段】 レンズ2を保持固定するレンズケース1
を中心に対向するように圧縮空気吹出ノズル12と空気
吸引ノズル11を配置することにより、フラックス飛散
粒子、ヒュームのレンズ付着汚れを防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ビーム加熱装置を
用いたはんだ付装置の、その他レーザ加工装置等の、レ
ンズ汚れ防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、発光ランプからの光を集光し、光
ファイバーの一端に入射させ、他端より出射した光を光
学系を用いて集光し、集光点付近に置かれた被加熱物を
か加熱る光ビーム加熱装置は非接触局部加熱装置とし
て、はんだ付の熱源として広く使用され始めている。
【0003】以下、従来の光ビーム加熱装置について説
明する。図3は光ビーム加熱装置の構成を示すブロック
図である。図3において、31はキセノンランプ等の発
光ランプ、32は発光ランプ31に電流を供給する電源
装置、33は楕円反射鏡であり、発光ランプ31の発光
部が楕円反射鏡33の第一焦点に位置するように取付け
られている。34はフレキシブル光ファイバーで、数百
本のファイバー素線を束ねて、ハンドル状に構成され
る。光ファイバー34の受光端34aは楕円反射鏡33
の第二焦点の位置に取付けられている。35はレンズユ
ニットで光ファイバー34の出射端34bより出射した
光を集光する光学レンズ系が組み込まれている。36は
非加熱物でレンズユニット35で集光された光により加
熱される。
【0004】以下に光ビーム加熱装置を用いたはんだ付
装置の従来のレンズ汚れ防止装置について説明する。
【0005】図4は従来のレンズ汚れ防止装置の構成図
である。図4において、1はレンズケース、2はレンズ
ケースに固定されているレンズである。4は吸引ノズル
で中空パイプ状のもので、図示しない吸引装置に接続さ
れている。5はレンズケース1と吸引ノズル4を接続固
定するための保持金具である。6はガイドチューブ、7
は糸はんだである。8ははんだ付点であり、レンズ2で
集光された光が照射されている。9はプリント基板等の
被はんだ付物である。
【0006】以上のように構成されたレンズ汚れ防止装
置について、以下その動作を説明する。まず、フレキシ
ブル光ファイバー34より出射した光はレンズ2により
集光され、はんだ付点8を加熱する。一定時間加熱した
後、糸はんだ7を一定量はんだ付点8へ送給し、はんだ
付を行なう。更に、一定時間後光の照射を停止しはんだ
付が完成する。レンズの汚れ防止として、はんだ付作業
中は吸引ノズル4にて発生するヒュームの吸引を行な
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、糸はんだ6に含有されているフラックス成
分が加熱によりガス化(ヒューム)しレンズ2に付着す
ることは防止できるが、液状化したフラックス粒子の飛
散によるレンズ2への付着を防止することができず、は
んだ付を繰返し行なうと、微量なフラックス粒子がレン
ズ2へ付着、蓄積し、レンズ2の光の透過率を下げ、は
んだ付に必要な光出力が得られなくなり、はんだ付がで
きなくなるという問題点があった。
【0008】これは、ヒュームに比べ液状化したフラッ
クス粒子の重量が大きいためである。フラックス粒子
は、はんだ付時のフラックスの沸騰により、爆発的に飛
散するため、発生時の初速が大きい。
【0009】したがって吸引ノズル4ではフラックス粒
子の飛散によるレンズ2の汚れを防止できないという問
題を有していた。
【0010】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、フラックス粒子がレンズに付着することを防止し
たレンズ汚れ防止装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンズ汚れ防止装置は、レンズから照射さ
れる光の光軸を挟んで対抗して配される、気体吹出手段
と気体吸引手段とを備えたものである。
【0012】また、気体吹出手段が、レンズの直径より
も大なる幅の気体吹出口を備えたものである。
【0013】また、気体吹出手段が、レンズの表面近傍
に気体流層を形成するものである。また、気体吹出手段
が、吹出ノズル本体と、一部に外部への開口部を備えた
ノズル蓋とからなるものである。
【0014】また、気体吹出手段が、吹出ノズル本体
と、ノズル蓋と、前記吹出ノズル本体と前記ノズル蓋と
の間に備えられる一部に外部への開口部を備えたスペー
サとからなるものである。
【0015】また、気体吸引手段の吸引量が気体吹出手
段の吹出流量より大なるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】上記構成により、本発明のレンズ
汚れ防止装置は、気体吹出手段によりヒュームだけでな
く重量の大きいフラックス粒子をも気体流層にのせるこ
とができ、この気体流層を気体吸引手段により取り込む
ことにより、レンズへヒュームおよびフラックス粒子が
到達することを防ぎ、もってレンズの汚れを防止するこ
とができる。
【0017】また、レンズの直径よりも大なる幅の気体
吹出口から吹き出された気体流層によりレンズ表面全体
がフラックス粒子から遮断され、より確実にレンズの汚
れを防止することができる。
【0018】また、レンズの表面近傍に気体流層を形成
することにより、気体流層の脇からフラックス粒子が回
り込む可能性を低下することができ、レンズ汚れの防止
効果がより一層確実となる。
【0019】また、気体吹出手段が、吹出ノズル本体
と、一部に外部への開口を備えたノズル蓋とからなるこ
とにより、開口面積の異なるノズル蓋に交換するだけ
で、様々な流体層を形成することができ、被加工物や加
工条件に応じた最適な流体層を得ることができる。
【0020】また、気体吹出手段が、吹出ノズル本体
と、ノズル蓋と、前記吹出ノズル本体と前記ノズル蓋と
の間に備えられる一部に外部への開口部を備えたスペー
サとからなることにより、開口部の大きさの異なるスペ
ーサに代えるだけで様々な流体層を形成することができ
るとともに、交換部材が小さいために、保管スペースを
減少することができる。
【0021】また、気体吸引手段の吸引量が気体吹出手
段の吹出流量より大なることにより、気体吸引手段がヒ
ュームやフラックス粒子の含まれた気体を全て取り込む
ことができ、レンズ防止装置周辺の汚れを防止すること
ができる。
【0022】以下本発明の一実施の形態について図面を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態に
おけるレンズ汚れ防止装置の構成図である。
【0023】図1において、1はレンズケース、2はレ
ンズでレンズケース1に固定されている。6はガイドチ
ューブ、7は糸はんだ、8ははんだ付点で、光が集光さ
れている。9はプリント基板等の被はんだ付物である。
11は空気吸引ノズルで図示しない吸引装置に接続され
ている。12は圧縮空気吹出ノズルで図示しない圧縮空
気供給源と接続されている。13は、空気吸引ノズル1
1と圧縮空気吹出ノズル12とレンズケース1を接続固
定する保持金具である。
【0024】図2は本発明の一実施の形態における圧縮
空気吹出ノズルの分解斜視図である。図2において21
は圧縮空気吹出ノズル本体、22は開口部25を設けた
スペーサで吹出空気の量(吹出口の厚さ)を決定するも
のである。なお、開口部25の幅はレンズ2の直径より
大としている。23はフタ、24はボルトである。
【0025】以上のように構成されたレンズ汚れ防止装
置について以下にその動作を説明する。
【0026】なお、本実施の形態はフラックスによるレ
ンズ2の汚れの最も多い、被はんだ物9を下側よりはん
だ付する場合を示している。
【0027】フレキシブル光ファイバー3より出射され
た光はレンズ2により、はんだ付点8に集光され、被は
んだ付物9を加熱する。一定時間後ガイドチューブ6よ
り送給された糸はんだ7は一定量を送給され停止する。
更に一定時間後、光の出射が停止しはんだ付が完了す
る。はんだ付作業中は、空気吸引ノズル11は吸引、圧
縮空気吹出ノズル12は圧縮空気の吹出しを行なってい
る。
【0028】はんだ付時、糸はんだ7がはんだ付点8に
送給され、加熱により糸はんだ7に含有されるフラック
ス成分が、白煙状のヒュームあるいは粒状のフラックス
粒子となり飛散する。この時、空気吸引ノズル11は吸
引を行なっているため、比重の軽い白煙状ヒュームはは
んだ付点8より発生した後、空気吸引ノズル11に吸引
される空気流に従い、空気吸引ノズル11に吸引され
る。粒状のフラックス粒子は比重が重く、はんだ付時の
加熱により膨張、沸騰し飛散するため、ある初速を持っ
て飛散する。このため空気吸引ノズル11による空気流
だけでは、フラックス粒子のレンズ2への飛散は防止で
きない。このためレンズ2の直径より大なる開口部を有
する圧縮空気吹出ノズル12を設け、レンズ2表面近傍
に圧縮空気による流速の速い空気流層を作ることによ
り、フラックス粒子の飛散方向を変化させ、レンズ2表
面への付着を防止する。飛散方向を変えたフラックス粒
子は、空気流にのり、空気吸引ノズル11へ、吸引され
る。
【0029】このように本発明の一実施の形態における
レンズ汚れ防止装置はレンズ2を中心に対向配置され
た、前記レンズ2の直径より大なる線状の開口部25を
有する圧縮空気吹出ノズル12と、空気吸引ノズル11
を備えたことによりはんだ付時に発生する、糸はんだ7
に含有されるフラックス成分の内、ヒュームは空気吸引
ノズル11により吸引され、更にフラックス飛散粒子
は、圧縮空気吹出ノズル12により吹出された空気流に
流され、レンズ2への付着前に空気吸引ノズル11へ吸
引され、レンズ2への汚れ付着を防止することができ
る。これにより光ビームはんだ付装置の長時間連続稼動
が可能となる。
【0030】なお、本実施の形態においては、圧縮空気
吹出ノズル12を、圧縮空気吹出ノズル本体21とフタ
23とこの二つの間に挟まれたスペーサ22とをボルト
24にて固定して構成しているが、フタ23とスペーサ
22とを一体に形成し、これと圧縮空気吹出ノズル本体
21とにより構成してもよい。このように構成した場合
でも、空気の吹出流量は部品の交換により可変できると
いう効果がある。
【0031】また、空気吸引ノズル11の空気吸引量
が、圧縮空気吹出ノズル12の吹出流量より大なるよう
に設定することにより、レンズ汚れ防止装置の周辺の汚
れを防止することができるので、より一層有効である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のレンズ汚れ防止装置は、気体吹出手段によりヒューム
だけでなく重量の大きいフラックス粒子をも気体流層に
のせることができ、この気体流層を気体吸引手段により
取り込むことにより、レンズへヒュームおよびフラック
ス粒子が到達することを防ぎ、もってレンズの汚れを防
止することができる。
【0033】また、レンズの直径よりも大なる幅の気体
吹出口から吹き出された気体流層によりレンズ表面全体
がフラックス粒子から遮断され、より確実にレンズの汚
れを防止することができる。
【0034】また、レンズの表面近傍に気体流層を形成
することにより、気体流層の脇からフラックス粒子が回
り込む可能性を低下することができ、レンズ汚れの防止
効果がより一層確実となる。
【0035】また、気体吹出手段が、吹出ノズル本体
と、一部に外部への開口を備えたノズル蓋とからなるこ
とにより、開口面積の異なるノズル蓋に交換するだけ
で、様々な流体層を形成することができ、被加工物や加
工条件に応じた最適な流体層を得ることができる。
【0036】また、気体吹出手段が、吹出ノズル本体
と、ノズル蓋と、前記吹出ノズル本体と前記ノズル蓋と
の間に備えられる一部に外部への開口部を備えたスペー
サとからなることにより、開口部の大きさの異なるスペ
ーサに代えるだけで様々な流体層を形成することができ
るとともに、交換部材が小さいために、保管スペースを
減少することができる。
【0037】また、気体吸引手段の吸引量が気体吹出手
段の吹出流量より大なることにより、気体吸引手段がヒ
ュームやフラックス粒子の含まれた気体を全て取り込む
ことができ、レンズ防止装置周辺の汚れを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるレンズ汚れ防止
装置の構成図
【図2】本発明の一実施の形態における圧縮空気吹出ノ
ズルの分解斜視図
【図3】光ビーム加熱装置の構成を示すブロック図
【図4】従来のレンズ汚れ防止装置の構成図
【符号の説明】
1 レンズケース 2 レンズ 11 空気吸引ノズル 12 圧縮空気吹出ノズル 13 保持金具 21 圧縮空気吹出ノズル本体 22 スペーサ 23 フタ 24 ボルト 25 開口部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズから照射される光の光軸を挟んで
    対抗して配される、気体吹出手段と気体吸引手段とを備
    えたレンズ汚れ防止装置。
  2. 【請求項2】 気体吹出手段が、レンズの直径よりも大
    なる幅の気体吹出口を備えた請求項1記載のレンズ汚れ
    防止装置。
  3. 【請求項3】 気体吹出手段が、レンズの表面近傍に気
    体流層を形成する請求項1記載のレンズ汚れ防止装置。
  4. 【請求項4】 気体吹出手段が、吹出ノズル本体と、一
    部に外部への開口部を備えたノズル蓋とからなる請求項
    1記載のレンズ汚れ防止装置。
  5. 【請求項5】 気体吹出手段が、吹出ノズル本体と、ノ
    ズル蓋と、前記吹出ノズル本体と前記ノズル蓋との間に
    備えられる一部に外部への開口部を備えたスペーサとか
    らなる請求項1記載のレンズ汚れ防止装置。
  6. 【請求項6】 気体吸引手段の吸引量が気体吹出手段の
    吸出流量より大なる請求項1記載のレンズ汚れ防止装
    置。
JP04256996A 1996-02-29 1996-02-29 レンズ汚れ防止装置 Expired - Lifetime JP3287209B2 (ja)

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KR1019970006617A KR100247610B1 (ko) 1996-02-29 1997-02-28 광 비임 히터의 렌즈오염 방지장치

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