JPH09233896A - 船舶用発電システムの負荷起動方法 - Google Patents

船舶用発電システムの負荷起動方法

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JPH09233896A
JPH09233896A JP8037878A JP3787896A JPH09233896A JP H09233896 A JPH09233896 A JP H09233896A JP 8037878 A JP8037878 A JP 8037878A JP 3787896 A JP3787896 A JP 3787896A JP H09233896 A JPH09233896 A JP H09233896A
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JP
Japan
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generator
load
voltage
output
circuit breaker
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Application number
JP8037878A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Mizuta
泰寛 水田
Hitoshi Itaya
均 板谷
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Nishishiba Electric Co Ltd
Original Assignee
Nishishiba Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発電機を大型にすることなく、また主電源回路
側に電流抑制装置を必要とせず、かつ始動トルクを減少
することなく対応できる船舶用発電システムの負荷起動
方法を提供すること。 【解決手段】船舶用エンジンにより駆動される発電機
と、発電機の出力電圧を電圧設定器の設定値に応じた電
圧となるよう調整する自動電圧調整器と、発電機の出力
と負荷を開閉する遮断器とからなる船舶用発電システム
の負荷起動方法において、遮断器を介して発電機の出力
に負荷を接続するにあたり、電圧設定器の設定値を定格
値より若干大きく設定して発電機の出力電圧を上昇させ
た後、遮断器を投入して発電機の出力電力で負荷を起動
し、負荷の起動後、電圧設定器の設定値を定格値に戻し
ているので、船内母線電圧の電圧降下を抑え、船内母線
電圧系統の安定運転を行うことができると共に、体格の
小さい発電機で充分対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶用発電システムで
負荷を起動する場合、特に誘導電動機などの比較的大き
な容量の負荷を起動する時の船舶用発電システムの負荷
起動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、船舶には、船の接岸離岸用のス
クリュウモータとして、比較的大容量のモータ(バウス
ラスタモータという)が搭載されており、港などで船が
入出港する場合にこのモータを起動して繰船を行ってい
る。
【0003】このような大容量のモータを起動すると、
発電機に大きな起動電流が流れ電圧降下が生じるため
に、従来は、発電機と負荷との間にリアクトル装置やコ
ンペン装置あるいはモータの巻線接続をY−Δに切り替
えるなどして起動電流を押え、電圧降下を抑制してい
る。
【0004】一方、船舶に搭載される発電設備は、小型
で軽量化が要求されており、従来必要とされた大型で大
重量のリアクトル装置やコンベン装置を搭載すること、
或いは負荷始動時の電源電圧の低下を抑制するためだけ
に発電機容量を増加して大型化することとは相反するこ
とで好ましくない。ところで、船内の発電機選定には、
船内全体の電力により決定される場合もあるが、船内の
最大モータの始動時の電圧降下により決定される場合も
少なくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その目的は発電機を大型にするこ
となく、また主電源回路側に電流抑制装置を必要とせ
ず、かつ始動トルクを減少することなく対応できる船舶
用発電システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の船舶用発電システムの負荷起動
方法は、船舶用エンジンにより駆動される発電機と、前
記発電機の出力電圧を電圧設定器の設定値に応じた電圧
となるよう調整する自動電圧調整器と、前記発電機の出
力と負荷を開閉する遮断器とからなる船舶用発電システ
ムにおいて、前記遮断器を介して発電機の出力に負荷を
接続するにあたり、前記電圧設定器の設定値を定格値よ
り若干大きく設定して発電機の出力電圧を上昇させた
後、遮断器を投入して発電機の出力電力で負荷を起動
し、負荷の起動後、前記電圧設定器の設定値を定格値に
戻すことを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2の船舶用発電システムの
負荷起動方法は、船舶用エンジンにより駆動される発電
機と、前記船舶用エンジンの回転速度を速度設定器の設
定値に応じた回転速度となるよう調整する回転速度調整
器と、前記発電機の出力と負荷を開閉する遮断器とから
なる船舶用発電システムにおいて、前記遮断器を介して
発電機の出力に負荷を接続するにあたり、前記速度設定
器の設定値を定格値より若干大きく設定して船舶用エン
ジンの回転速度を上昇させた後、遮断器を投入して発電
機の出力電力で負荷を起動し、負荷の起動後、前記速度
設定器の設定値を定格値に戻すことを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3は、請求項1及び請求項
2の船舶用発電システムの負荷起動方法において、請求
項1の電圧設定器及び請求項2の速度設定器の設定値を
共に定格値より若干大きく設定して負荷を起動すること
を特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の一実施例(請求項1
乃至請求項3対応)の回路図である。同図において、1
は発電機であり、船舶用エンジン2により駆動される。
この発電機1は励磁機3により励磁され、その出力は船
内母線10を介して船内の各負荷、例えば電動機負荷8
に与えられる。4は運転指令により動作する制御装置で
あり、その出力により電動機投入遮断器9は開閉され
る。また、制御装置4の出力は電圧設定器6を制御して
自動電圧調整装置5の基準電圧を設定する。さらに自動
電圧調整装置5の出力は励磁機3を介して発電機1の出
力、すなわち船内母線10の電圧が制御されるように構
成されている。
【0010】次に、本実施例の作用について説明する。
船舶用発電システムの最低電圧を85%に抑えたい場
合、モータ8を始動する指令を制御装置4を介してモー
タ投入遮断器9に与える。一方、制御装置4より系統に
支障を来さない範囲で、母線電圧を上昇(例えば5%)
させる指令を制御装置4を介して電圧設定器6に与え、
自動電圧調整装置5の基準電圧とする。このようにして
母線電圧を上昇(例えば5%)させた後、モータ8を投
入すれば、従来方法では20%電圧降下(最低電圧80
%)する発電機であっても本実施例によると、最低電圧
を85%に納めることができる。
【0011】また、本実施例は、船内には大きなモータ
として例えばバウスラスタを回すモータがあるが、この
ような大きなモータを回す場合には特に有効である。こ
の場合の作動手順を以下に説明する。
【0012】まず、100%電圧で運転中、電動機7を
運転しようとするする場合、次のステップで行う。 (1) 運転指令を制御装置4に与える。 (2) 発電機1の電圧を上げるべく、自動電圧調整装置5
の電圧設定を系統に悪影響を与えないある値(10%程
度)だけ上に設定し、船内母線10の電圧を上昇させ
る。 (3) 基準電圧設定を上に設定した後、数秒後に電動機投
入遮断器9を投入する。 (4) 遮断器9の投入後、数秒後に自動電圧調整装置5の
電圧設定を元の100%電圧に戻す。
【0013】ところで、電源の電圧降下を抑える場合、
10%程度越えると予想される場合には、従来、Y−△
起動・リアクトル起動・コンベン起動等の始動方式を必
要とし、さらに負荷トルクに対し電動機のトルクが不足
する場合等は電動機の設計変更等を必要とした。しか
し、本発明によると、従来必要とされたこれらの装置は
全て不必要となる。また、従来方式では既存の始動装置
を使用しても電圧降下の改善が不十分な場合、発電機体
格を大きくする必要があるが、本発明によると、体格の
小さい発電機で充分対応できる。
【0014】なお、上記実施例では電圧の場合について
説明したが、本発明は電圧のみならず、速度すなわち周
波数の低下防止にも適用できる。すなわち、負荷投入時
周波数低下が規定値を超過する場合、船舶用エンジンの
速度設定器の設定値を上げて、負荷投入前に10%程度
速度を上昇させた後、負荷を投入すれば最低周波数を高
くできる。また、電圧設定器及び速度設定器の設定値を
共に上げて、負荷起動することも可能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
乃至請求項3によれば、船内母線の電圧及び周波数降下
を抑え、船内母線電圧系統の安定運転を行うことができ
ると共に、体格の小さい発電機で充分対応できるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図。
【符号の説明】
1…発電機、2…駆動機、3…励磁機、4…制御装置、
5…自動電圧調整装置、6…自動電圧調整装置の電圧設
定器、7…誘導電動機、8…電動機負荷、9…電動機投
入遮断器、10…船内母線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶用エンジンにより駆動される発電機
    と、前記発電機の出力電圧を電圧設定器の設定値に応じ
    た電圧となるよう調整する自動電圧調整器と、前記発電
    機の出力と負荷を開閉する遮断器とからなる船舶用発電
    システムにおいて、前記遮断器を介して発電機の出力に
    負荷を接続するにあたり、前記電圧設定器の設定値を定
    格値より若干大きく設定して発電機の出力電圧を上昇さ
    せた後、遮断器を投入して発電機の出力電力で負荷を起
    動し、負荷の起動後、前記電圧設定器の設定値を定格値
    に戻すことを特徴とする船舶用発電システムの負荷起動
    方法。
  2. 【請求項2】 船舶用エンジンにより駆動される発電機
    と、前記船舶用エンジンの回転速度を速度設定器の設定
    値に応じた回転速度となるよう調整する回転速度調整器
    と、前記発電機の出力と負荷を開閉する遮断器とからな
    る船舶用発電システムにおいて、前記遮断器を介して発
    電機の出力に負荷を接続するにあたり、前記速度設定器
    の設定値を定格値より若干大きく設定して船舶用エンジ
    ンの回転速度を上昇させた後、遮断器を投入して発電機
    の出力電力で負荷を起動し、負荷の起動後、前記速度設
    定器の設定値を定格値に戻すことを特徴とする船舶用発
    電システムの負荷起動方法。
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2の船舶用発電シス
    テムの負荷起動方法において、請求項1の電圧設定器及
    び請求項2の速度設定器の設定値を共に定格値より若干
    大きく設定して負荷を起動することを特徴とする船舶用
    発電システムの負荷起動方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013223425A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Siemens Ag 自動位置保持船の電力システム用の障害保護システム
JP2014103832A (ja) * 2012-11-22 2014-06-05 Nishishiba Electric Co Ltd 船内負荷駆動システム
US9083177B2 (en) 2012-04-17 2015-07-14 Siemens Aktiengesellschaft Fault protection system for a power system of dynamically positioned vessel
JP2016093065A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 三菱電機株式会社 発電機制御装置

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