JPH09233812A - Oa機器用電源装置 - Google Patents

Oa機器用電源装置

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JPH09233812A
JPH09233812A JP3685496A JP3685496A JPH09233812A JP H09233812 A JPH09233812 A JP H09233812A JP 3685496 A JP3685496 A JP 3685496A JP 3685496 A JP3685496 A JP 3685496A JP H09233812 A JPH09233812 A JP H09233812A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高力率で高信頼性の電源装置を提供する。交
流入力を全波整流した脈流の谷間の部分のスイッチング
動作をより安定化させて高力率化,高効率化をはかる。 【解決手段】 ダイオ−ドブリッジD1の脈動出力電圧
を、二段平滑回路C3,D8,C2で整流および平滑化
して、入力電圧の波高値が高いときコンデンサC2,C
3を充電し、低いときに一次巻線Npに放電して、スイ
ッチング素子Qの動作を安定化し、高力率を実現した。
また、帰還巻線Nfにフォワード型整流平滑回路D2,
D4,D5,Lを付加して、スイッチング素子Qオン時
の帰還巻線NfのエネルギーをC2,C3に充電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OA機器用電源装
置に関し、特に全波整流回路の交流入力電流の流れる時
間を広げることにより、交流入力の力率を改善し、安定
したスイッチング動作を行い出力電圧の安定化をはかる
スイッチングレギュレータ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、OA機器用電源装置の場合、一般
的には商用入力電源にコンデンサインプット型整流平滑
回路とその出力を変圧するDC/DCコンバータで構成
したいわゆるスイッチングレギュレータ方式をとってい
た。しかしながら入力部にコンデンサインプット型整流
平滑回路を配置しているため入力電流はコンデンサへの
充電電流となり交流入力電流のピーク値、実効値ともに
大きく、平滑コンデンサの内部損失による発熱,寿命低
下や商用電源ラインでの高調波障害等の危険性も指摘さ
れ始めた。
【0003】これらを解決する電源装置が、特開平3−
65050号公報に提案されている。特開平3−650
50号公報による電源回路では、DC/DCコンバ−タ
のトランスTの一次巻線Npに接続されたスイッチング
素子Qがオフのとき発生するフライバックエネルギーを
トランスTの電力帰還用巻線Nfから取り出して大容量
のコンデンサC2に充電し、ダイオ−ドD3を介してト
ランスTの一次巻線Npに供給する。この結果商用交流
を整流するダイオ−ドブリッジD1の直流出力(DC/
DCコンバ−タの直流入力)における脈流電圧の谷の部
分(交流入力の零レベル近傍)でもスイッチング動作が
行われ、交流入力の広い範囲で電流が流れ力率が改善す
る。
【0004】図5に、上述の従来例の1つを示し、図6
に図5の電気回路各部の電圧,電流を示す。図6の
(a)は図5のダイオ−ドブリッジD1に印加される交
流入力電圧波形を、(b)はダイオ−ドブリッジD1の
出力電圧波形を、(c)はスイッチング素子Qの電圧波
形(トランスTの一次巻線Npに印加される電圧波形)
を、(d)はダイオ−ドブリッジD1の出力電流波形
を、また(e)はダイオ−ドブリッジD1の交流入力電
流波形を示す。
【0005】図5に示す従来例の電源回路は、1石フォ
ワード形スイッチングレギュレータである。交流電源1
からの交流電圧(a)は、ダイオ−ドブリッジD1で全
波整流後、小容量の第1コンデンサC1で平滑化され
る。第1コンデンサC1に充電された直流電圧(略脈
流)(b)は、トランスTの一次巻線Npとスイッチン
グ素子Qとの直列回路に印加され、高周波(通常20〜20
0KHz)でオン/オフ駆動さるスイッチング素子Qにより
チョッピングされる。これにより、トランスTの二次巻
線Nsに交流起電力を生じ、この起電力を、スイッチン
グ素子Qがオンの時のみ出力するようにDC/DCコン
バ−タの2次側のダイオード2,3、チョーク4および
大容量コンデンサ5からなる整流平滑回路が整流および
平滑化し、これにより、直流Voutが出力される。ダイ
オード3は、ダイオード2がオフの時(スイッチング素
子Qがオフの時)の転流用ダイオードである。
【0006】スイッチング素子Qをオン,オフするスイ
ッチングドライバ(ドライブ回路)を内蔵する制御回路
6は、出力電圧Voutを出力基準電圧Vref(目標値)と
比較し、その差信号を所定の周波数でパルス幅変調し、
駆動信号をスイッチング素子Qのベース/エミッタ間に
印加して、スイッチング素子Qを駆動(オン/オフ)す
るが、この時のパルス幅(オン時間)は出力電圧Vout
と出力基準電圧Vrefとの差信号に対応しており、出力
電圧Voutが出力基準電圧Vrefより高ければ狭く、低い
場合は広くなるように、変調(PWM制御)される。
【0007】この一連のフィードバック動作により、出
力電圧Voutは常に一定となり、安定化されるものであ
る。トランスTの一次側に配置された電力帰還用巻線N
fは、スイッチング素子Qがオフの時にトランスTの帰
還巻線Nfに発生するフライバックエネルギーを、ダイ
オ−ドD2,帰還巻線Nf,大容量の第2コンデンサC
2からなる直列回路で、第2コンデンサC2に蓄え、ダ
イオ−ドD3を介してトランスTの一次巻線Np帰還さ
せようとするものである。
【0008】このようにすることにより、図6の(c)
に示すスイッチング波形となり、又この時のダイオ−ド
ブリッジD1の出力電流波形は、図6の(d)のように
なり、交流入力電流波形は、図6の(e)のようにな
る。これらの波形からあきらかなように、略脈流波形の
谷間ではスイッチング動作はかろうじて行っているもの
の、電圧が低いこともあって電流は流れていない期間が
できる。従来例(図5)の回路構成で100V入力、1
50W出力、第1コンデンサC1=0.22μF、第2
コンデンサC2=100μF、で試作した結果では、力
率0.88、変換効率が75%、入力電流はピーク値4
A、実効値2.28Aとのことであった。一般的なスイ
ッチングレギュレータ方式電源の場合の力率は0.5か
ら0.6程度であり、これと比較すると力率は向上した
ものの、更なる力率の向上が望ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、前記特
開平3−65050号公報に提示されたような従来の電
源回路では、スイッチング素子Qがオフになったとき発
生するフライバックエネルギーは、トランスTの電力帰
還用巻線Nfから取り出され大容量の第2コンデンサC
2に蓄えられる。トランスTの電力帰還用巻線Nfの巻
数は、トランスTの一次巻線Npとほぼ同じとするのが
一般的であり、この場合、フライバックエネルギーはそ
のときの入力電圧の波高値に略比例の傾向があり、ダイ
オ−ドブリッジD1の略脈流の出力電圧の波高値の高い
ときはそれなりのフライバックエネルギーとして取り出
されるが、ダイオ−ドブリッジD1の出力(略脈流)の
高波値の低い谷間ではほとんど取り出せず、谷間の電圧
を持ち上げるまでは至らない。この傾向は、入力電圧に
も影響を受け、入力電圧の高い時は大きいフライバック
エネルギーが取り出せるが、低入力ではほとんど取り出
せなくなる。
【0010】従ってダイオ−ドブリッジD1の出力(略
脈流)の波高値の低い谷間近傍や、低入力電圧時では、
安定したスイッチング動作は行われず、通常のコンデン
サインプット型の整流平滑回路方式と比較すれば、入力
電流のピーク電流,実効電流は低減されるものの、その
効果は不十分と思われる。
【0011】また、コンデンサインプット型整流平滑回
路を配置した一般的なスイッチングレギュレータと違
い、トランスTの一次巻線Npに印加される電圧の変化
幅(ΔV)がAC100V入力の場合、約140Vと極
めて大きく、トランスTの一次/二次巻数比を大きくと
る必要があり、トランスの大型化を招いていた。このよ
うな回路構成では、DC/DCコンバ−タの入力が略脈
流であるため、出力に大きなリプル電圧を含み、入力瞬
断に対しても弱いものであった。
【0012】本発明はこれらの欠点を解決し、高力率で
高信頼性の電源装置を提供することを目的とする。具体
的には、トランスTの帰還巻線Nfからスイッチング素
子Qがオフのときのみでなく、オンの時の起電力も積極
的に取り出して交流入力を全波整流した脈流の谷間の部
分のスイッチング動作をより安定化させて高力率化,高
効率化をはかることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様(図1)
は、交流電源(1)を整流する第1整流手段(D1),その整
流出力端間に接続された小容量の第1コンデンサ(C1),
第1整流手段(D1)のプラス出力端に一端が接続された一
次巻線(Np)及び帰還巻線(Nf)ならびに二次巻線(Ns)を有
するトランス(T),前記一次巻線(Np)の他端と第1整流
手段(D1)のマイナス出力端間に介挿されたスイッチング
素子(Q),第1整流手段(D1)のマイナス出力端から前記
帰還巻線(Nf)の他端に順方向となるよう両者間に介挿さ
れた第2整流手段(D2),前記二次巻線(Ns)に接続された
整流平滑手段(2〜5)、および、前記スイッチング素子
(Q)をオン/オフするドライブ手段(6)、を備えるOA機
器用電源装置において、第1整流手段(D1)のマイナス出
力端から前記帰還巻線(Nf)の他端に順方向となるよう両
者間に介挿された第5整流手段(D5);前記帰還巻線(Nf)
の一端と第1整流手段(D1)のマイナス出力間に直列に接
続された、インダクタ(L),第4整流手段(D4),大容量
の第3コンデンサ(C3),第8整流手段(D8)及び大容量の
第2コンデンサ(C2);第2コンデンサ(C2)のプラス側か
ら前記一次巻線(Np)の一端に順方向となるよう両者間に
介挿された第3整流手段(D3);前記帰還巻線(Nf)の他端
から第3コンデンサ(C3)のプラス側に順方向となるよう
接続された第6整流手段(D6);および、第1整流手段(D
1)のマイナス出力端から、第3コンデンサ(C3)と第8整
流手段(D8)の接続点に順方向となるよう両者間に介挿さ
れた第7整流手段(D7);を備えることを特徴とする。
【0014】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素に付した記号
を、参考までに付記した。
【0015】この第1態様によれば、スイッチング素子
(Q)がオン,オフ時に帰還巻線(Nf)に発生する起電力が、
トランス(T)の一次巻線(Np)へ帰還される。これに併せ
て、スイッチング素子(Q)がオンのときも、第2整流手
段(D2),第5整流手段(D5),チョーク(L)からなるフォ
ワード型整流平滑回路が、帰還巻線(Nf)から出力を取り
出して、オン時のエネルギーを、第4整流手段(D4)を介
して第3コンデンサ(C3),第8整流手段(D8),第2コン
デンサ(C2)からなる直列回路に充電する。この充電電力
は、該直列回路(C3,D8,C2)と、第3,第7整流手段(D
3,D7)とで構成された二段平滑回路から、トランス(T)の
一次巻線(Np)へ供給される。したがって、高出力の、よ
り信頼性の高い、しかも高力率,高効率電源を、コンパ
クトかつ低コストで提供できる。
【0016】本発明の第2態様(図3)は、交流電源(1)を
整流する第1整流手段(D1),その整流出力端間に接続さ
れた小容量の第1コンデンサ(C1),第1整流手段(D1)の
プラス出力端に一端が接続された一次巻線(Np)及び帰還
巻線(Nf)ならびに二次巻線(Ns)を有するトランス(T),
前記一次巻線(Np)の他端と第1整流手段(D1)のマイナス
出力端間に介挿されたスイッチング素子(Q),第1整流
手段(D1)のマイナス出力端から前記帰還巻線(Nf)の他端
に順方向となるよう両者間に介挿された第2整流手段(D
2),前記二次巻線(Ns)に接続された整流平滑手段(2〜
5)、および、前記スイッチング素子(Q)をオン/オフす
るドライブ手段(6)、を備えるOA機器用電源装置にお
いて、前記帰還巻線(Nf)の一端と第1整流手段(D1)のマ
イナス出力間に直列に接続された、大容量の第3コンデ
ンサ(C3),第8整流手段(D8)及び大容量の第2コンデン
サ(C2);第2コンデンサ(C2)のプラス側から前記一次巻
線(Np)の一端に順方向となるよう両者間に介挿された第
3整流手段(D3);および、第1整流手段(D1)のマイナス
出力端から、第3コンデンサ(C3)と第8整流手段(D8)の
接続点に順方向となるよう両者間に介挿された第7整流
手段(D8);を備えることを特徴とする。
【0017】これによれば、スイッチング素子(Q)がオ
フ時の帰還巻線(Nf)に発生する起電力を、トランス(T)
の一次巻線(Np)へ帰還する。これに併せて、入力電力
を、第3コンデンサ(C3),第8整流手段(D8)及び第2コ
ンデンサ(C2)と、第3,第7整流手段(D3,D7)とで構成
された二段平滑回路から、トランス(T)の一次巻線(Np)
へ供給するので、しかも従来例に対してわずかの部品追
加で二段平滑回路とフライバック電力帰還回路を構成す
るので、高出力の、より信頼性の高い、しかも高力率,
高効率電源を、極めてコンパクト,低コストで提供でき
る。
【0018】本発明の第3態様(図4)は、交流電源(1)を
整流する第1整流手段(D1),その整流出力端間に接続さ
れた小容量の第1コンデンサ(C1),第1整流手段(D1)の
プラス出力端に一端が接続された一次巻線(Np)及び帰還
巻線(Nf)ならびに二次巻線(Ns)を有するトランス(T),
前記一次巻線(Np)の他端と第1整流手段(D1)のマイナス
出力端間に介挿されたスイッチング素子(Q),前記二次
巻線(Ns)に接続された整流平滑手段(2〜5)、および、前
記スイッチング素子(Q)をオン/オフするドライブ手段
(6)、を備えるOA機器用電源装置において、前記帰還
巻線(Nf)の一端と第1整流手段(D1)のマイナス出力端に
接続された他端との間に接続された、第2整流手段(D2)
および第5整流手段(D5)を含むフォワード型整流回路(D
2,D5);該フォワード型整流回路(D2,D5)の、第2整流手
段(D2)と第5整流手段(D5)との接続点と第1整流手段(D
1)のマイナス出力端との間に直列に接続された、インダ
クタ(L),大容量の第3コンデンサ(C3),第8整流手段
(C8)及び大容量の第2コンデンサ(C2);第2コンデンサ
(C2)のプラス側から前記一次巻線(Np)の一端に順方向と
なるよう両者間に介挿された第3整流手段(D3);およ
び、第1整流手段(D1)のマイナス出力端から、第3コン
デンサ(C3)と第8整流手段(D8)の接続点に順方向となる
よう両者間に介挿された第7整流手段(D7);を備えるこ
とを特徴とする。
【0019】これによれば、帰還巻線(Nf)に接続された
第5整流手段(D5),第2整流手段(D2)およびチョーク
(L)からなるフォワード型整流回路が、スイッチング素
子(Q)がオンのときの帰還巻線(Nf)の起電力のみを一次
巻線(Np)に帰還する。これに併せて、第3コンデンサ(C
3),第8整流手段(D8)及び第2コンデンサ(C2)と、第
3,第7整流手段(D3,D7)とで構成された二段平滑回路
を介して、入力電力の、トランス(T)の一次巻線(Np)へ
の供給も有効におこなわれる。しかも従来例に対してわ
ずかの部品追加で二段平滑回路とフォワード型電力帰還
回路を構成することができるので、より高出力の、より
信頼性の高い、しかも高力率,高効率電源を、極めてコ
ンパクト,低コストで提供できる。
【0020】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0021】
【発明の実施の形態】
【0022】
【実施例】
−第1実施例− 図1に第1実施例を示す。図5で示した従来例と同一又
は対応要素には同一符号を付けてあり、これらに関する
詳細説明は省略する。ダイオ−ドブリッジD1の直流出
力端のマイナス側から、トランスTに巻かれた帰還巻線
Nf(の他端)に順方向となるように、ダイオ−ドD5
が、ダイオ−ドブリッジD1の出力(マイナス端)と帰
還巻線Nf(の他端)の間に介挿され、帰還巻線Nf
(の一端)とダイオ−ドブリッジD1の直流出力端のマ
イナス側との間に、インダクタL,ダイオ−ドD4,大
容量の第3コンデンサC3,ダイオ−ドD8及び大容量
のコンデンサC2の直列回路が接続されている。コンデ
ンサC2のプラス端から、トランスTの一次巻線Np
(の一端)に順方向となるように、ダイオ−ドD3が、
コンデンサC2と一次巻線Npの間に介挿されている。
【0023】帰還巻線Nf(の他端)から、コンデンサ
C3のプラス端に順方向となるように、ダイオ−ドD6
が、帰還巻線NfとコンデンサC3との間に介挿されて
いる。また、ダイオ−ドブリッジD1のマイナス出力端
から、コンデンサC3とダイオ−ドDとの接続点に順方
向となるように、ダイオ−ドD7が、ダイオ−ドブリッ
ジD1のマイナス出力端とコンデンサC3の間に、介挿
されている。
【0024】ダイオ−ドブリッジD1,小容量の第1コ
ンデンサC1,ダイオ−ドD2,第2コンデンサC2,
ダイオ−ドD3,トランスT,スイッチング素子Q,直
流出力用の整流平滑回路(2〜5)および制御回路6
は、図5に示す従来例と同一である。
【0025】従来例(図5)との違いの第1は、フライ
バック時のエネルギーのみならず、帰還巻線Nfから、
スイッチング素子Qがオンのときも出力を取り出せるよ
うに、ダイオ−ドD2,D5およびチョークLからなる
フォワード型整流平滑回路を付加して、オン時のエネル
ギーをダイオ−ドD4を介して第3コンデンサC3,ダ
イオ−ドD8,第2コンデンサC2からなる直列回路に
充電し、この充電された電力を次のスイッチング動作に
活用すべく、第2コンデンサC2の電力はダイオ−ドD
3を介して、また第3コンデンサC3の電力はダイオ−
ドD7を介して、一次巻線Npに電力を帰還させ、特性
改善をはかった点にある。
【0026】従来例(図5)との高いの第2は、ダイオ
−ドブリッジD1の脈動出力電圧を、第3コンデンサC
3,ダイオ−ドD8および第2コンデンサC2で構成さ
れた二段平滑回路にて整流および平滑化し、脈動出力電
圧の波高値が高いとき充電し、脈動出力電圧が下降して
第3,第2コンデンサC3,C2それぞれの充電電圧を
下回るときに、ダイオ−ドD7を介して第3コンデンサ
C3から、また第2コンデンサC2からダイオ−ドD3
を介して、次のスイッチング動作のために、トランスT
の一次巻線Npに供給し、安定したスイッチング動作を
行えるようにした点である。
【0027】ダイオ−ドD6は、フライバックエネルギ
ーをも、第3コンデンサC3,ダイオ−ドD8および第
2コンデンサC2の直列回路に、充電して特性の改善を
はかろうとするための逆流阻止用である。
【0028】スイッチング素子Qのオン時にトランスT
の二次巻線Nsに発生した起電力は、整流平滑回路(2
〜5)で整流および平滑化されて、Voutとして出力さ
れる。スイッチング素子Qのオン時のトランスTの帰還
巻線Nfに発生した起電力は、チョークLに蓄えられる
とともに、ダイオ−ドD4,第3コンデンサC3,ダイ
オ−ドD8および第2コンデンサC2の直列回路、に充
電される。つまり、ダイオ−ドD5および帰還巻線Nf
のループで、第2,第3コンデンサC2,C3に充電さ
れる。
【0029】スイッチング素子Qがオフすると、チョー
クLに蓄えられていたエネルギーは、チョークL,ダイ
オ−ドD4,第3コンデンサC3,ダイオ−ドD8およ
び第2コンデンサC2の直列回路、に充電される。つま
り、ダイオ−ドD2およびチョークLのループで、第
2,第3コンデンサC2,C)に蓄えられる。
【0030】さらに、帰還巻線Nfに発生したフライバ
ックエネルギーは、ダイオ−ドD6,第3コンデンサC
3,ダイオ−ドD8および第2コンデンサC2の直列回
路、に充電される。つまり、ダイオ−ドD2および帰還
巻線Nfのループで、第2,第3コンデンサC2,C3
に蓄えられる。さらに、ダイオ−ドブリッジD1の脈動
出力電圧を、第3コンデンサC3,ダイオ−ドD8,第
2コンデンサC2で構成された二段平滑回路が整流およ
び平滑化し、この電力も、ダイオ−ドD7を介して第3
コンデンサC3から、また第2コンデンサC2からダイ
オ−ドD3を介して次のスイッチング動作のためにトラ
ンスTの一次巻線Npに供給される。これらのふたつの
コンデンサC2,C3には、スイッチング素子Qのオ
ン,オフ時に、帰還巻線Nfから取り出した電力が蓄え
られるので、これらの相乗効果により、交流波形の谷部
でのフライバックエネルギ−の高効率利用が実現する。
【0031】これらの結果、第1,第2及び第3コンデ
ンサC1,C2,C3に蓄えられた電力が、トランスT
の一次巻線Npに供給される。この電圧は図2の(b)
に示すような波形となり、従来例の図6の(b)と比較
して、交流入力電圧波形の0ボルト近辺(位相0,18
0度付近)の電圧が大幅に高くなり、ほぼ直流電圧とな
るものである。この結果スイッチング素子Qのスイッチ
ング波形を数ミリ秒単位で観察すると、図2の(c)に
示すように、交流入力電圧波形の0ボルト近辺でも安定
したスイッチング動作が確認できる。このときのダイオ
−ドブリッジD1の出力電流は、図2の(d)のよう
に、交流入力電流は図2の(e)のように、いずれも交
流入力の半周期の広い範囲で安定して電流が流れ、ピー
ク電流も少ないことがうかがわれる。
【0032】この結果、力率の向上がはかれる。第1コ
ンデンサC1は10μF以下、第2,第3コンデンサC
2,C3は出力電力にもよるが数100μF以下で十分
機能を満たし、従来例に対してダイオ−ドD4,D5,
D6,D7,D8、第3コンデンサC3とチョークLの
追加で、特性の改善がはかれるようになるものである。
さらに従来例と比較すると、トランスTの一次巻線Np
に印加される電圧の変化幅(ΔV)が小さくなる。
【0033】このことは言い換えると、コンデンサイン
プット型整流平滑回路を配置した一般的なスイッチング
レギュレータに使用されるトランスの、一次二次巻き数
比と同程度まで、トランスTの巻数比を小さくできるよ
うになるので、トランスTのコンパクト化がはかれ、部
品の実装上も従来と同程度に抑えることが可能である。
図1に示す第1実施例で、100V入力,240W
(24V,10A)出力のスイッチングレギュレータを
構成し、入力電流実効値3.30A、ピーク値6.5
A、変換効率80%、力率0.91と、従来例と比較し
て高出力化を行ってなおかつ、力率及び変換効率の改善
がはかれた。ちなみにこの電源で100V入力,120
W(24V,5A)出力時のデータでは、入力電流実効
値1.54A、ピーク値3.5A、変換効率84%、力
率0.93と、きわめて良好な結果を確認できた。
【0034】このように高出力の、より信頼性の高い、
しかも高力率,高効率電源をコンパクトかつ低コストで
提供できる。
【0035】−第2実施例− 図3に、本発明の第2実施例を示す。この第2実施例
は、図1に示す第1実施例に対して、帰還巻線Nfに接
続していたフォワード型整流回路を削除して回路の簡素
化をはかり、チョークL,ダイオ−ドD4,D5,D6
を取り除いた回路構成で、第1実施例に近い効果が得ら
れるものである。
【0036】スイッチング素子Qのオフ時のトランスT
の帰還巻線Nfに発生したフライバックエネルギーは、
第3コンデンサC3,ダイオ−ドD8および第2コンデ
ンサC2の直列回路、を充電する。すなわち、ダイオ−
ドD2,帰還巻線Nfのループを介して、第2,第3コ
ンデンサC2,C3に蓄えられる。この充電された電力
を、次のスイッチング動作に利用するため、第2コンデ
ンサC2の電力はダイオ−ドD3を介して、また、第3
コンデンサC3の電力はダイオ−ドD7を介して、一次
巻線Npに帰還し、電力利用特性の改善をはかるもので
ある。
【0037】さらに、ダイオ−ドブリッジD1の脈動出
力電圧を、第3コンデンサC3,ダイオ−ドD8および
第2コンデンサC2で構成された二段平滑回路にて平滑
化し、これにより第3コンデンサC3に充電された電力
はダイオ−ドD7を介して、また第2コンデンサC2の
電力はダイオ−ドD3を介して、次のスイッチング動作
のためにトランスTの一次巻線Npに供給される。
【0038】これらの結果、第1,第2及び第3コンデ
ンサC1,C2,C3に蓄えられた電力が、トランスT
の一次巻線Npに供給される。
【0039】このように従来例に対して、簡単な構成の
二段平滑回路を追加することにより、信頼性の高い、高
力率および高効率の、コンパクト,低コストの電源装置
を提供できる。
【0040】−第3実施例− 図4に、本発明の第3実施例を示す。この第3実施例は
図1に示す第1実施例に対して、ダイオ−ドD4,D6
を削除して回路の簡単化をはかったものである。具体的
には、帰還巻線Nfに接続されたダイオ−ドD5,ダイ
オ−ドD2およびチョークLからなるフォワード型整流
回路で、スイッチング素子Qがオンのときの帰還巻線N
fの起電力のみを、一次巻線Npに帰還するものであ
る。
【0041】第3実施例は、第1実施例のダイオ−ドD
4,D6を削除し、ダイオ−ドD5を帰還巻線Nfの他
端側から一端側へ移動し、このような回路構成で第1実
施例に近い効果を得を得ようとするものである。
【0042】スイッチング素子Qのオンのときにトラン
スTの帰還巻線Nfに発生した起電力は、ダイオ−ドD
5を介して、チョークLに蓄えられるとともに、第3コ
ンデンサC3,ダイオ−ドD8および第2コンデンサC
2の直列回路、に充電される。つまり、第2,第3コン
デンサC2,C3に充電される。
【0043】次に、このスイッチング素子Qがオフする
と、チョークLに蓄えられていたエネルギーは、チョー
クL,第3コンデンサC3,ダイオ−ドD8および第2
コンデンサC2の直列回路、に充電される。つまり、ダ
イオ−ドD2,チョークLのループで、第2,第3コン
デンサC2,C3に蓄えられる。
【0044】この充電された電力を、次のスイッチング
動作に利用するため、第2コンデンサC2の電力はダイ
オ−ドD3を介して、また、第3コンデンサC3の電力
はダイオ−ドD7を介して、一次巻線Npに帰還する。
これにより電力消費特性が改善する。さらに、ダイオ−
ドブリッジD1の脈動出力電圧を、第3コンデンサC
3,ダイオ−ドD8および第2コンデンサC2で構成さ
れた二段平滑回路にて平滑化し、これにより第2および
第3コンデンサに充電されていた電力が、それぞれダイ
オ−ドD3およびダイオ−ドD7を介して、次のスイッ
チング動作のために、トランスTの一次巻線Npに供給
される。
【0045】これらの結果、第1,第2及び第3コンデ
ンサC1,C2,C3に蓄えられた電力が、トランスT
の一次巻線Npに供給される。
【0046】このように従来例に対して、簡単な構成の
二段平滑回路を追加することにより、信頼性の高い、高
力率,高効率の、コンパクト,低コストの電源装置を提
供できる。第2実施例と比較すると第3実施例は、フォ
ワード型整流回路で電力帰還をするので、より大きな電
力容量の電源装置に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の電気回路図である。
【図2】 図1に示す電気回路各部の電圧,電流を示す
タイムチャ−ト(波形図)であり、(a)はダイオ−ド
ブリッジD1に印加される交流電圧を、(b)はダイオ
−ドD3の出力電圧を、(c)はスイッチング素子Qよ
りトランスTの一次巻線Npに印加される電圧を、
(d)はダイオ−ドブリッジD1の出力電流を、また、
(e)はダイオ−ドブリッジD1の入力電流を、それぞ
れ示す。
【図3】 本発明の第2実施例の電気回路図である。
【図4】 本発明の第3実施例の電気回路図である。
【図5】 従来の1つの電源装置の電気回路図である。
【図6】 図5に示す電気回路各部の電圧,電流を示す
タイムチャ−ト(波形図)であり、(a)はダイオ−ド
ブリッジD1に印加される交流電圧を、(b)はダイオ
−ドD3の出力電圧を、(c)はスイッチング素子Qよ
りトランスTの一次巻線Npに印加される電圧を、
(d)はダイオ−ドブリッジD1の出力電流を、また、
(e)はダイオ−ドブリッジD1の入力電流を、それぞ
れ示す。
【符号の説明】
1:交流電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源を整流する第1整流手段,その整
    流出力端間に接続された小容量の第1コンデンサ,第1
    整流手段のプラス出力端に一端が接続された一次巻線及
    び帰還巻線ならびに二次巻線を有するトランス,前記一
    次巻線の他端と第1整流手段のマイナス出力端間に介挿
    されたスイッチング素子,第1整流手段のマイナス出力
    端から前記帰還巻線の他端に順方向となるよう両者間に
    介挿された第2整流手段,前記二次巻線に接続された整
    流平滑手段、および、前記スイッチング素子をオン/オ
    フするドライブ手段、を備えるOA機器用電源装置にお
    いて、 第1整流手段のマイナス出力端から前記帰還巻線の他端
    に順方向となるよう両者間に介挿された第5整流手段;
    前記帰還巻線の一端と第1整流手段のマイナス出力間に
    直列に接続された、インダクタ,第4整流手段,大容量
    の第3コンデンサ,第8整流手段及び大容量の第2コン
    デンサ;第2コンデンサのプラス側から前記一次巻線の
    一端に順方向となるよう両者間に介挿された第3整流手
    段;前記帰還巻線の他端から第3コンデンサのプラス側
    に順方向となるよう接続された第6整流手段;および、 第1整流手段のマイナス出力端から、第3コンデンサと
    第8整流手段の接続点に順方向となるよう両者間に介挿
    された第7整流手段;を備えることを特徴とするOA機
    器用電源装置。
  2. 【請求項2】交流電源を整流する第1整流手段,その整
    流出力端間に接続された小容量の第1コンデンサ,第1
    整流手段のプラス出力端に一端が接続された一次巻線及
    び帰還巻線ならびに二次巻線を有するトランス,前記一
    次巻線の他端と第1整流手段のマイナス出力端間に介挿
    されたスイッチング素子,第1整流手段のマイナス出力
    端から前記帰還巻線の他端に順方向となるよう両者間に
    介挿された第2整流手段,前記二次巻線に接続された整
    流平滑手段、および、前記スイッチング素子をオン/オ
    フするドライブ手段、を備えるOA機器用電源装置にお
    いて、 前記帰還巻線の一端と第1整流手段のマイナス出力間に
    直列に接続された、大容量の第3コンデンサ,第8整流
    手段及び大容量の第2コンデンサ;第2コンデンサのプ
    ラス側から前記一次巻線の一端に順方向となるよう両者
    間に介挿された第3整流手段;および、 第1整流手段のマイナス出力端から、第3コンデンサと
    第8整流手段の接続点に順方向となるよう両者間に介挿
    された第7整流手段;を備えることを特徴とするOA機
    器用電源装置。
  3. 【請求項3】交流電源を整流する第1整流手段,その整
    流出力端間に接続された小容量の第1コンデンサ,第1
    整流手段のプラス出力端に一端が接続された一次巻線及
    び帰還巻線ならびに二次巻線を有するトランス,前記一
    次巻線の他端と第1整流手段のマイナス出力端間に介挿
    されたスイッチング素子,前記二次巻線に接続された整
    流平滑手段、および、前記スイッチング素子をオン/オ
    フするドライブ手段、を備えるOA機器用電源装置にお
    いて、 前記帰還巻線の一端と第1整流手段のマイナス出力端に
    接続された他端との間に接続された、第2整流手段およ
    び第5整流手段を含むフォワード型整流回路;該フォワ
    ード型整流回路の、第2整流手段と第5整流手段との接
    続点と第1整流手段のマイナス出力端との間に直列に接
    続された、インダクタ,大容量の第3コンデンサ,第8
    整流手段及び大容量の第2コンデンサ;第2コンデンサ
    のプラス側から前記一次巻線の一端に順方向となるよう
    両者間に介挿された第3整流手段;および、 第1整流手段のマイナス出力端から、第3コンデンサと
    第8整流手段の接続点に順方向となるよう両者間に介挿
    された第7整流手段;を備えることを特徴とするOA機
    器用電源装置。
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