JPH09233635A - 埋設型配線ボックスの構築方法及びそれに使用される埋設型配線ボックス、地中管路用の配線接続管を備えた組立式の埋設型配線ボックスの側壁 - Google Patents

埋設型配線ボックスの構築方法及びそれに使用される埋設型配線ボックス、地中管路用の配線接続管を備えた組立式の埋設型配線ボックスの側壁

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JPH09233635A
JPH09233635A JP6523896A JP6523896A JPH09233635A JP H09233635 A JPH09233635 A JP H09233635A JP 6523896 A JP6523896 A JP 6523896A JP 6523896 A JP6523896 A JP 6523896A JP H09233635 A JPH09233635 A JP H09233635A
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Katsuji Kitagawa
勝治 北川
Hiroshi Hasegawa
浩 長谷川
Makoto Osaku
誠 大作
Akira Saito
公 斎藤
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Doi Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中管路を構成する場合の接続方向を自在に
し、接続する他の管材との伸縮を可能にして地震、地盤
の不等沈下等に対処して管路を保護する。 【解決手段】 掘削した埋設穴内に配線ボックス10を
埋設する一方、配線ボックス10に鋼管Pを接続して地
中管路を構成するに際し、配線ボックス10の少なくと
も一部の側壁に屈曲自在な接続管部26を予め組み込ん
でおく。配線ボックス10は、断面で溝型のUブロック
体11と、屈曲自在になっている配線接続管21を一体
に連結して、Uブロック体11の側部開口に配置する側
板15と、上部開口を閉塞する蓋体31とを備えていて
プレハプ式に組み立てる。また配線接続管21は、側板
15自体内に埋め込み状に固定したフレキシブル管部2
2とこのフレキシブル管部22に対して屈曲自在に連繋
し、鋼管Pをスライド自在に接続する接続管部25と、
フレキシブル管部22内に挿入したフレキシブル管部2
2の一端を止水処理するシールパッキン材25とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として地中に管
路を構成する場合に接続方向を自在に調整できると共に
接続する他の管材との伸縮を可能にし、また管路の沈下
対策用にも使用して地震、地盤の不等沈下等による建物
周辺や橋梁詰部等の地中管路の抜け出しによるケーブル
事故を防止する一方、設置に際し埋設穴上面と蓋体との
面一調整が容易であるプレハブ化された埋設型配線ボッ
クスの構築方法及びそれに使用される埋設型配線ボック
ス、地中管路用の配線接続管を備えた組立式の埋設型配
線ボックスの側壁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電線、通信線等の各種ケーブル
を地中に配線敷設する場合、マンホール、ハンドホール
等の各種の埋設型配線ボックスを配線路の分岐箇所の如
き各要所に埋設する一方、埋設型配線ボックス相互、埋
設型配線ボックスとユーザーの建築物等の引込部所との
間を鋼管等によって接続し、これらの内部に各種ケーブ
ルを収納している。またこれらの埋設型配線ボックス、
鋼管等は地中に埋設されるに際し、将来的に生じ得る地
震、地盤沈下に対して十分な対応処置が予め講じられる
ものとなっている。特に埋設型配線ボックスと鋼管とは
例えば地震時において夫々が重量的に異なる等によって
夫々固有の振動数のものとなって、夫々が個別に振動す
るから、それらの間で位置ずれが生じるものである。
【0003】これを解消すべく埋設型配線ボックスと鋼
管等との接続部位では、可撓性が得られるように可撓管
構造のものとしたり、襞折り構造のものとしたりし、ま
た前後に伸縮するように二重管のスライダー構造にして
いるものである。
【0004】一方、埋設型配線ボックスの地中への設置
構築に際しては比較的に小型のハンドホールでは掘削し
た埋設用の穴内に投入配置後、その側壁に開穿した接続
孔に可撓性、伸縮性の接続管を取付けている。また大型
のマンホールでは同様に掘削した埋設用の穴内に側壁構
築用の型枠を構枠するに際しその側壁部分に可撓性、伸
縮性の接続管を予め位置決めしておいて、その後コンク
リート材を打設して構築している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこうした従来
の耐地震、耐地盤沈下対策の構造は、特にその施工に際
し埋設現場でのコンクリート材の打設、構築による場合
では、配筋作業が面倒である故に十分な耐震強度が得ら
れないこと、位置決めした接続管相互の間隙内へのコン
クリート材の打設侵入の困難性があること等の手間や時
間が掛かり、長期に亙るために例えば道路部分での工事
であると長期間交通を阻害するものとなる。同様に埋設
現場におけるボックス側壁に対する開穿、接続管の取付
けも面倒である。
【0006】これらを解消すべく工場生産によってボッ
クス側壁を構成しておき、埋設現場において組立式に構
成することも提案されている。その一つとして接続管が
取付けられるボックス側壁部分を大きく開口しておき、
接続管の配置と共にモルタル材を充填するいわゆる箱抜
きタイプのものがある。ただこれによると開口した中間
部に配筋ができない等によって強度が安定せず、モルタ
ル詰め作業に手間が掛かるばかりでなく、十分な耐震強
度が得られないものであった。また他の一つとして接続
管を挿通固定する多数のスリーブ孔を開穿しておき、ス
リーブ孔内に挿通した接続管周囲にモルタル材等を充填
固定するいわゆるスリーブ抜きタイプのものがある。た
だこれによると接続管の種類が多い場合には工場生産時
に手間が掛かり、モルタル材の充填に工夫を要し、スリ
ーブ抜きのために孔径が小さくなり、孔ピッチを広げな
いとダクトスリーブ管が挿入できないものであった。
【0007】そればかりでなく、設置に際し埋設穴上面
と埋設される配線ボックスの上部開口を閉塞する蓋体面
との間で段差が生じて面一状になっていないと、交通往
来の種々な障害となるのは明らかである。ところが従来
のものでは埋設工事に際し配線ボックスの高さと埋設穴
の掘削深さとがきっちりと対応していれば問題が生じな
いが、埋設現場では通常その間の対応性を厳密に調整す
るのは煩わしく、極めて面倒なものである。その結果、
蓋体面と埋設穴上面との間で段差が生じると、蓋体周囲
の路面をなだらかな傾斜面に形成することで急激な段差
が生じないように工夫していたものである。ただ、そう
すると路面に陥没面や隆起面が生じて非常に見苦しくな
るものであった。
【0008】そこで、本発明は叙上のような従来存した
諸事情に鑑み創出されたもので、プレハブ化した各部材
を埋設する現場で組立てることで、現場施工を極めて簡
単にして短時間で構築でき、管路を構成する鋼管との接
続角度の自在な調整をも可能にし、また地震、地盤沈下
等があってもこれに追随して屈曲、伸縮することでこれ
らによっても接続構成した管状の配線路に歪みが生じる
ことがなく、更に設置に際し埋設穴上面と蓋体との間で
段差を生じさせずに面一となるような調整が容易である
埋設型配線ボックスの構築方法及びそれに使用される埋
設型配線ボックス、地中管路用の配線接続管を備えた組
立式の埋設型配線ボックスの側壁を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る埋設型配線ボックスの構築方法にあ
っては、掘削した埋設穴内に埋設型の配線ボックス10
を埋設する一方、この配線ボックス10に鋼管Pを接続
して地中管路を構成するに際し、配線ボックス10の少
なくとも側壁の一部に屈曲自在な配線接続管21を予め
組み込んでおき、埋設現場において配線ボックス10を
組み立て構築することを特徴とし、更に配線ボックス1
0の上部開口を閉塞する蓋体31を埋設穴の上面位置に
対応させてかさ上げ調整手段35を介して高さ調整して
組み立て構築することができる。また埋設型配線ボック
スの構築方法に使用される埋設型配線ボックスは、断面
で溝型に形成されているUブロック体11と、屈曲自在
になっている配線接続管21が一体に連結されていて、
Uブロック体11における側部開口に配置される側板1
5と、上部開口を閉塞する蓋体31とを備えていること
を特徴とし、更に蓋体31はかさ上げ調整手段35を介
して上部開口に配置されるもので、このかさ上げ調整手
段35は、Uブロック体11上面にねじ込み深さが調整
されてネジ止めされる長ボルト状で、蓋体31を保持す
る舗装止めプレート32を支持するかさ上げ支持フラン
ジ37が一体にして付設されている調整ボルト36と、
かさ上げ支持フランジ37上の舗装止めプレート32を
ネジ止め固定するナット38とから成るものとすること
ができる。同じく地中管路用の配線接続管を備えた組立
式の埋設型配線ボックスの側壁は、側板15と、この側
板15自体内に埋め込み状に固定されるフレキシブル管
部22と、このフレキシブル管部22に対して屈曲自在
に連繋され、鋼管Pをスライド自在に接続させる接続管
部26と、フレキシブル管部22内に挿入されるフレキ
シブル管部22の一端を止水処理するシールパッキン材
25とを備えていることを特徴とする。そしてフレキシ
ブル管部22は、側板15の内方側に配置される直管部
分23とこの直管部分23に連続され、直管部分23に
比し大径の膨出状にして側板15の外方側に配置される
球郭部分24とから一体に形成されていて、直管部分2
3端部はラッパ状にやや拡開され、球郭部分24端部は
側板15外にやや突出していることで構成することがで
きる。
【0010】以上のように構成された本発明に係る埋設
型配線ボックスの構築方法及びそれに使用される埋設型
配線ボックス、地中管路用の配線接続管を備えた組立式
の埋設型配線ボックスの側壁にあって、埋設現場におい
て断面溝型のUブロック体11、屈曲自在な配線接続管
21が設けられている側板15を接合して組み立てるこ
とで現場施工の手間を節減させる。組み立て後、Uブロ
ック体11の底部は底壁に、側部は側壁の一部になり、
また側板15はUブロック体11の側部開口を閉塞して
いる側壁になる。フレキシブル管部22に連繋された接
続管部26はフレキシブル管部22に対して屈曲自在に
なっていることで、接続管部26に内装接続される鋼管
Pの配管方向を球郭部分24によって自在に調整させ、
施工現場における配管の位置合わせを円滑にさせる。ま
た接続管部26は接続配管する鋼管Pをスライド自在に
接続させ、例えば地震、地盤沈下等に際し、配線ボック
ス10本体と配管部分との各別の異なる振動、移動があ
っても配管部分を配線ボックス10本体に対して任意な
方向で屈曲させ、接続長さを自在に調整させることでこ
れらに対処させる。このときのフレキシブル管部22に
おけるシールパッキン材25は、これの内部に挿入させ
た接続管部26の方向が自在に設定されても止水処理し
て、内部への地下水等の浸入を阻止させる。かさ上げ調
整手段35は組立てられた配線ボックス10の上部開口
を閉塞する蓋体31の高さ位置を微調整させ、施工現場
での埋設穴の掘削深さ、配線ボックス10の設置高さと
の間で齟齬があっても蓋体31面位置と埋設穴上面位置
とを面一とさせ、施工後の路面上における段差の発生を
防止させる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図において示される符号1は例
えば地中配線路における分岐部位、ユーザーの建築物等
への引込部位、点検部位その他において埋設されるマン
ホール、ハンドホール等の埋設型の配線ボックスBを設
置する掘削穴の底部に敷設される敷板である。この敷板
1は掘削穴の底部に敷き詰めた基礎砕石2およびモルタ
ル材上面に載置され、敷板用連結板3によって相互に連
結されることで埋設される配線ボックス10の底面形状
の大きさに対応されるように鉄筋入りのコンクリート材
によって適宜大きさの例えば矩形板状に形成されてい
る。そしてこの敷板1の上に所定の配線ボックス10が
組み立てられて構築され、その側壁に取付け接続された
配線接続管21、この配線接続管21に接続される鋼管
Pと共にケーブルが収納される地中管路を構成してい
る。
【0012】配線ボックス10は図に示すように、断面
で溝型に形成されているUブロック体11と、このUブ
ロック体11における側部開口に配置されるよう配線接
続管21が一体に連結されている側板15と、上部開口
を閉塞する蓋体31とを備えており、これらはいずれも
埋設現場においてクレーン等によって吊持できるように
フック、アイボルト等の適当な吊具が付設されている。
【0013】Uブロック体11は内部に鉄筋を配設した
コンクリート材によって一体成形されており、その底部
は底壁に、側部は側壁の一部になるものとされ、収納す
るケーブルの容量、上方に設置される配電盤その他の大
きさ等によって、それらに対応して内部容量が調整設定
できるように適数のものが相互に連結されるものとして
ある。すなわち所定の長さに設定されたものが相互に隣
接されて連結可能なものとしてあり、側部開口縁面には
隣接されたもの同志が相互に噛み合うような連結用凹凸
部12が形成されており、ボックス用連結板が相互に跨
がって固定されるようになっている。またこのUブロッ
ク体11には例えば道路横断用の管路を構成するように
側方への配管の連結用等のために適数の長円形、円形、
矩形等のノックアウト部13が側部に設けられ、側部開
口の底部縁にはケーブル引込金物14が嵌め込まれてい
る。
【0014】側板15はUブロック体11の側部開口を
閉塞する大きさ、形状のものとして、内部に鉄筋を配設
したコンクリート材によって配線接続管21と共に一体
成形されている。この側板15をUブロック体11の側
部開口に連結固定するには図1、図2に示すように、側
板15側面周縁にUブロック体11の側部開口縁面にお
ける連結用凹凸部12と同様な連結用凹凸部12を形成
する一方、Uブロック体11の側部開口縁にインサート
具16を介してネジ止めされた連結ネジ棒17が貫挿さ
れる透孔を側板15の側面周縁に開穿しておき、透孔に
貫挿外出した連結ネジ棒17端に座金を介して二重にし
たナット18等にて締結するものとなっている。なお側
板15面とUブロック体11の側部開口縁面との間には
パッキン等を介在させることによる止水処理が施され
る。
【0015】この側板15に一体の配線接続管21は適
宜の厚さにした各種所定径の鋼管製のもので、側板15
における上下、左右の夫々の方向で適数にして配列され
ており、夫々の配線接続管21は側板15自体内に埋め
込み状に固定されるフレキシブル管部22とこのフレキ
シブル管部22に対して屈曲自在に連繋され、鋼管Pを
スライド自在に接続させる接続管部26とから成ってい
る。フレキシブル管部22は側板15の内方側に配置さ
れる直管部分23とこの直管部分23に連続され、直管
部分23に比し大径の膨出状にして側板15の外方側に
配置される球郭部分24とから一体に形成されており、
直管部分23端部はラッパ状にやや拡開され、球郭部分
24端部は側板15外にやや突出している。また接続管
部26は、その一端が球郭部分24内にシールパッキン
材25を介して止水処理が施された状態で屈曲自在にし
て挿入されるように一部球体面状に湾曲された湾曲部と
なっており、他端側では鋼管Pがスライド自在に内装さ
れるようにやや大径状に膨出させたスライド部となって
いる。
【0016】そして球郭部分24における内周面の弧状
曲面は、直管部分23の軸心線上に中心がある球体の一
部となっており、球郭部分24内に嵌め入れられた接続
管部26一端が球郭部分24内周面に当接したシールパ
ッキン材25を介して所定方向に揺動されることで、接
続管部26自体が所定角度で折曲されるものとしてあ
る。このとき球郭部分24内で接続管部26一端が揺動
されるとき、球郭部分24の開口端縁に接続管部26の
外周面が当接されるものとすることで、それ以上の揺動
を阻止させて接続管部26の球郭部分24からの抜脱を
阻止するように配慮しておく。また球郭部分24と接続
管部26一端の湾曲部との間で止水処理するシールパッ
キン材25は図示のように、例えば接続管部26外周面
周囲にこの外周面自体を溝状に窪ませることで形成した
窪み部分に嵌め入れたリング状のものとしてあり、シー
ルパッキン材25自体の外周側面が球郭部分24内側面
に密着するものとなっている。
【0017】接続管部26におけるスライド部の開口端
側の内周面には、スライド挿入される鋼管P外周面との
間隙を閉塞することで止水するスライドシールパッキン
材27が内装してある。このスライドシールパッキン材
27はスライド部本体部分に比しやや大径にした溝状の
膨出部分内側面に強制的に嵌め込まれることで挟持され
ていて、鋼管P外径に比し小径となるような適数の突条
を内周側面に形成したものである。
【0018】更に図4に示すように、側板15自体に適
数のスリーブ抜き孔28、ノックアウト部29夫々が設
けられたものでもよく、これらは設置現場における配線
状況その他によって選択的に併用して設けられたものが
使用される。
【0019】また蓋体31は相互に連結されて組み立て
られたUブロック体11、側板15における上部開口に
施蓋設置されるもので、上部開口部分周囲に嵌め込み固
定された枠状の組立て式の舗装止めプレート32内に分
割状にして配列セットされるものとなっている。
【0020】こうした舗装止めプレート32を介して蓋
体31が配線ボックス10の上部開口を閉塞するよう施
蓋するとき、蓋体31面が埋設穴上面と面一に調整設定
されるようにかさ上げ調整手段35が設けられている。
すなわちUブロック体11上に蓋体31を配置するに際
し、Uブロック体11に対して所定の高さ間隔を設定し
て保持された舗装止めプレート32を介して蓋体31を
支持することで、蓋体31面を埋設穴周辺の路面等と平
坦化できるものとしたのである。このためのかさ上げ調
整手段35は図5、図6に示すように、Uブロック体1
1上面にねじ込み深さが調整されて立脚状にネジ止めさ
れる六角穴付きの長ボルト状で、舗装止めプレート32
を支持するかさ上げ支持フランジ37が一体にして付設
されている調整ボルト36と、かさ上げ支持フランジ3
7上に載置された舗装止めプレート32をネジ止め固定
するナット38とから成るものとしてある。そして舗装
止めプレート32における蓋体31を載置する水平面部
33には調整ボルト36が貫挿される取付孔34が開穿
されているのである。このようにしてUブロック体11
上にねじ込まれた調整ボルト36に取付孔34によって
位置合せして貫挿配置することでかさ上げ支持フランジ
37によって舗装止めプレート32自体を保持するので
あり、このときに調整される調整ボルト36のねじ込み
深さの程度によって、図6(B)に示すように低い位置
である場合、同図(C)の示すように高い位置である場
合等のように舗装止めプレート32の保持高さが設定さ
れると、水平面部33上に突出する調整ボルト36のネ
ジ部分にナット38をねじ込み、調整ボルト36の六角
穴に嵌め込んだレンチ治具とナット38を回動するナッ
ト回し治具との間で舗装止めプレート32をしっかりと
所定高さ位置で固定するものとなっているのである。な
お調整ボルト36は例えば長短の2種のものとして設置
現場における状況によって選択できるものとし、舗装止
めプレート32自体は蓋体31の配列方向に沿って長く
形成されていて相互に対峙する一対の断面ほぼL字形の
長尺形舗装止めプレート32Aの端部相互間に、相互に
対峙する一対の断面ほぼL字形の短尺形舗装止めプレー
ト32Bが係合部39を介して係合されることで平面で
矩形枠状に構成されるようになっているのである。ま
た、41は長尺形舗装止めプレート32Aの水平面部3
3上に配装されたゴムパッキング材である。
【0021】なお舗装止めプレート32が長尺形舗装止
めプレート32Aと短尺形舗装止めプレート32Bとが
係合部39を介して係合されることで枠状に構成される
ものとすることで、分解させたままで設置現場に簡単に
搬入でき、取扱いを容易にすることができる。
【0022】次に組み立て施工の一例を説明すると、例
えば道路側帯等の設置場所において掘削された埋設穴底
部に載置された基礎砕石2上に敷板1を敷設することで
基礎部を形成し、敷板1上にクレーン等によってUブロ
ック体11を配置する。このとき適数で連結してケーブ
ルの配線数等に対応して所定の空間容量に設定するので
あり、また連結されて開放されているUブロック体11
の側部開口縁面にインサート具16を介して連結ネジ棒
17を突出状にして設けておく。次いで側板15をUブ
ロック体11の側部開口に接合させてナット18止め
し、側板15に一体の配線接続管21において内部に収
納するケーブルの配線方向に対応してフレキシブル管部
22に対して接続管部26を適宜方向に屈曲させ、接続
管部26内にSVP管、PV管と称される鋼管Pをスラ
イド挿入して固定するのである。このとき使用しない配
線接続管21には盲部材等を嵌め入れて閉塞しておくの
である。一方、Uブロック体11側方のノックアウト部
13によって道路横断用の管路を接続構成し、また上部
開口にかさ上げ調整手段35を介して高さ調整すること
で配置した舗装止めプレート32によって蓋体31を配
列載置して埋設穴上面と位置合わせし、埋め戻すもので
ある。
【0023】なお特に図示をしていないが、Uブロック
体11、側板15等によって組み立てられる配線ボック
ス10はマンホール構造のものとされる場合に限らず、
ハンドホール構造のものとされることもあり、また側板
15自体を橋梁前後部における添架壁構造のものとする
こともある。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
各部材をプレハブ化して現場において組み立てるものと
したから現場施工が極めて簡単になり、また屈曲自在な
配線接続管21によって管路を構成する鋼管Pとの接続
角度を自在に調整でき、そのため地震、地盤沈下等があ
ってもこれに追随して屈曲、伸縮し、接続構成した管状
の配線路に歪みを生じさせることがないのである。
【0025】すなわちこれは屈曲自在な配線接続管21
を側壁の一部に予め組み込んでおいて、埋設現場で配線
ボックス10をプレハブ式に組み立て構築するものとし
たからであり、配線接続管21では鋼管Pをスライド自
在に接続させる接続管部26をフレキシブル管部22に
対してシールパッキン材25を介して屈曲自在に連繋し
たからである。
【0026】また埋設現場においては、屈曲自在な配線
接続管21を備えた側板15を断面溝型のUブロック体
11に接合して組み立てることで現場作業はほぼ完了す
るから、従来のようなコンクリート材の現場打設作業、
現場における配管方向の調整設定は不要となり、作業を
迅速簡単に済ませることができ、交通量が多い道路であ
ってもそれを阻害することが極めて少ないのである。
【0027】配線接続管21において、フレキシブル管
部22に連繋された接続管部26はフレキシブル管部2
2に対して屈曲自在になっているから、接続管部26に
内装接続される鋼管Pの配管方向を球郭部分24によっ
て自在に調整でき、接続配管する鋼管Pの位置合わせを
円滑に行なうことができるのである。また接続管部26
は鋼管Pをスライド自在に調整して接続でき、例えば地
震、地盤沈下等に際して配線ボックス10本体と配管部
分とに異なる振動、移動があっても配管部分が配線ボッ
クス10本体に対して任意な方向で屈曲され、接続長さ
が自在に調整されたものとなることで、配線路に歪み、
抜脱等が生じることがないのである。
【0028】しかもこのときのフレキシブル管部22の
球郭部分24におけるシールパッキン材25は、これの
内部に接続挿入された接続管部26の方向が自在に設定
されることがあっても止水処理を確実にし、内部への地
下水等の浸入を阻止できるものである。
【0029】また配線接続管21が組み込まれた側板1
5は、管路を構成するときの管路数の増減にも容易に対
処でき、適当数で予め形成しておくことで不要なものに
は盲部材等の嵌め入れ等によって閉塞しておけばよく、
閉塞後でも必要時には盲部材等を除去すれば通線空間を
形成でき、設置後における管路数の増減等の変更にも簡
単に対応できるものである。
【0030】更にかさ上げ支持フランジ37が付設され
た調整ボルト36のUブロック体11上面に対するねじ
込み深さの調整によって舗装止めプレート32の高さを
設定し、この舗装止めプレート32によって蓋体31を
保持するかさ上げ調整手段35を設けてあるから、蓋体
31の高さ位置を微調整でき、施工現場での埋設穴の掘
削深さと配線ボックス10の設置高さとの間で齟齬があ
っても蓋体31面と埋設穴上面とを面一とでき、施工後
の路面上における段差の発生を防止して、平坦な路面を
形成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における組立式の埋設型
配線ボックスの分解斜視図である。
【図2】同じく組立式の埋設型配線ボックスにおける側
壁の側断面図である。
【図3】同じく側壁の要部側断面図である。
【図4】同じく他の実施の形態においての組立式の埋設
型配線ボックスの側壁の側断面図である。
【図5】同じくかさ上げ調整手段の分解斜視図である。
【図6】同じくかさ上げ調整手段によって高さ調整され
た状態の要部側断面図であり、その(A)は調整前、
(B)は低い位置で調整して支持する場合、(C)は高
い位置で調整して支持する場合である。
【符号の説明】
P…鋼管 1…敷板 2…基礎砕石 3…敷板用連結板 10…配線ボックス 11…Uブロッ
ク体 12…連結用凹凸部 13…ノックア
ウト部 14…ケーブル引込金物 15…側板 16…インサート具 17…連結ネジ
棒 18…ナット 21…配線接続管 22…フレキシ
ブル管部 23…直管部分 24…球郭部分 25…シールパッキン材 26…接続管部 27…スライドシールパッキン材 28…スリーブ
抜き孔 29…ノックアウト部 31…蓋体 32…舗装止め
プレート 32A…長尺形舗装止めプレート 32B…短尺形
舗装止めプレート 33…水平面部 34…取付孔 35…かさ上げ調整手段 36…調整ボル
ト 37…かさ上げ支持フランジ 38…ナット 39…係合部 41…ゴムバッ
キン材
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 公 東京都江東区東陽四丁目7番20号 株式会 社土井製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削した埋設穴内に埋設型の配線ボック
    スを埋設する一方、この配線ボックスに鋼管を接続して
    地中管路を構成するに際し、配線ボックスの少なくとも
    側壁の一部に屈曲自在な配線接続管を予め組み込んでお
    き、埋設現場において配線ボックスを組み立て構築する
    ことを特徴とする埋設型配線ボックスの構築方法。
  2. 【請求項2】 配線ボックスの上部開口を閉塞する蓋体
    を埋設穴の上面位置に対応させてかさ上げ調整手段を介
    して高さ調整する請求項1記載の埋設型配線ボックスの
    構築方法。
  3. 【請求項3】 断面で溝型に形成されているUブロック
    体と、屈曲自在になっている配線接続管が一体に連結さ
    れていて、Uブロック体における側部開口に配置される
    側板と、上部開口を閉塞する蓋体とを備えていることを
    特徴とする埋設型配線ボックス。
  4. 【請求項4】 蓋体はかさ上げ調整手段を介して上部開
    口に配置されるもので、このかさ上げ調整手段は、Uブ
    ロック体上面にねじ込み深さが調整されてネジ止めされ
    る長ボルト状で、蓋体を保持する舗装止めプレートを支
    持するかさ上げ支持フランジが一体にして付設されてい
    る調整ボルトと、かさ上げ支持フランジ上の舗装止めプ
    レートをネジ止め固定するナットとから成るものとして
    ある請求項3記載の埋設型配線ボックス。
  5. 【請求項5】 側板と、この側板自体内に埋め込み状に
    固定されるフレキシブル管部と、このフレキシブル管部
    に対して屈曲自在に連繋され、鋼管をスライド自在に接
    続させる接続管部と、フレキシブル管部内に挿入される
    フレキシブル管部の一端を止水処理するシールパッキン
    材とを備えていることを特徴とする地中管路用の配線接
    続管を備えた組立式の埋設型配線ボックスの側壁。
  6. 【請求項6】 フレキシブル管部は、側板の内方側に配
    置される直管部分とこの直管部分に連続され、直管部分
    に比し大径の膨出状にして側板の外方側に配置される球
    郭部分とから一体に形成されていて、直管部分端部はラ
    ッパ状にやや拡開され、球郭部分端部は側板外にやや突
    出している請求項5記載の地中管路用の配線接続管を備
    えた組立式の埋設型配線ボックスの側壁。
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