JPH0923334A - 誤差拡散方法及びこれを利用した2値化処理回路 - Google Patents

誤差拡散方法及びこれを利用した2値化処理回路

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JPH0923334A
JPH0923334A JP7169734A JP16973495A JPH0923334A JP H0923334 A JPH0923334 A JP H0923334A JP 7169734 A JP7169734 A JP 7169734A JP 16973495 A JP16973495 A JP 16973495A JP H0923334 A JPH0923334 A JP H0923334A
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pixels
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JP7169734A
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Yutaka Yasunaga
豊 安永
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2値出力装置を用いて疑似的に多値階調画像
表現でき、また誤差拡散処理において発生しやすい特有
のパターンを抑え、また高解像、高階調の2階調画像が
得られる誤差拡散方法を提供することにある。 【構成】 2値化処理により発生した誤差を注目画素の
近傍の複数画素に拡散させる誤差拡散方法において、誤
差を拡散する画素は注目画素近傍の2値化未処理4画素
の入力信号値により最低1箇所、最大3箇所を選択し拡
散させるか、4画素全てに拡散させるか決定し、注目画
素と拡散させる画素の距離に反比例した値と拡散させる
画素の入力画像信号値に依存させて誤差を拡散させる割
合を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2値化処理により発生
した誤差を注目画素の近傍の複数画素に拡散させる誤差
拡散方法及びこれを利用した2値化処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】2値出力装置を用いて疑似的に多値階調
表現する手法として誤差拡散法がある。誤差拡散法は、
2値化処理を行ったときに発生する誤差を近傍の固定さ
れた領域の画素にあらかじめ定められた割合で振り分け
ながら2値化処理を施すことにより不自然な輪郭をなく
し、より自然な出力画像を得るものである。
【0003】誤差拡散方法は、2値化処理に用いる閾値
により固定型と変動型に分けられる。固定型の誤差拡散
方法は2値化に用いる閾値をある固定値を用いるもので
あり、変動型の誤差拡散方法は注目画素の周囲の画像信
号により2値化に用いる閾値を変化させるものである。
一般に、2値化処理を高速で行うために固定型の誤差拡
散方法を採用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た注目画素の固定された領域の画素に予め定められた割
合でを拡散する方法は、特定のパターン模様が発生しや
すくなる。又、誤差を拡散させる先の画像信号に無関係
に誤差を割り振られることにより、階調性や解像力が低
下してしまうという問題がある。
【0005】本発明の第1の目的は、上記に鑑みなされ
たものであり、2値出力装置を用いて疑似的に多値階調
画像表現でき、また誤差拡散処理において発生しやすい
特有のパターンを抑え、また高解像、高階調の2階調画
像が得られる誤差拡散方法を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、上記に鑑みなされ
たものであり、この処理により多値の画像データを2値
データとして扱えることにより保存するためのメモリー
やデータ転送に使用される信号、信号線、転送速度を大
きく削減し、前述した問題を解決した2値化処理回路を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の構成
によって達成される。
【0008】(1) 2値化処理により発生した誤差を
注目画素の近傍の複数画素に拡散させる誤差拡散方法で
あって、誤差を拡散する画素は注目画素近傍の2値化未
処理4画素の入力信号値により最低1箇所、最大3箇所
を選択し拡散させるか、4画素全てに拡散させるか決定
し、注目画素と拡散させる画素の距離に反比例した値と
拡散させる画素の入力画像信号値に依存させて誤差を拡
散させる割合を決定することを特徴とする誤差拡散方
法。
【0009】(2) 2ライン分の原画素信号を入力す
る入力画像用メモリと、当該入力画像用メモリからの注
目原画素信号を2値化する比較器と、当該比較器からの
出力結果を入力する2値化結果出力用メモリと、前記比
較器の演算結果による誤差を算出する誤差算出演算器
と、2ライン分の原画素信号を入力し当該原画素信号を
誤差拡散した値に書き換える誤差拡散処理用メモリと、
当該誤差拡散処理用メモリから出力される注目画素近傍
の2値化未処理4画素の信号値に基づいて最低1箇所か
ら最大3箇所を選択し拡散させるか、或いは4画素全て
に拡散させるかを決定する拡散係数演算器と、注目画素
と拡散させる2値化未処理4画素の距離に反比例した値
と拡散させる2値化未処理画素の信号値に基づいて拡散
量を決定する拡散量用演算器とを有することを特徴とす
る誤差拡散法を利用した2値化処理回路。
【0010】
【実施例】図1は本発明の2値化処理回路を含む画像処
理回路の一実施例を示すブロック図である。
【0011】本実施例の画像処理回路は、スキャナ10
で原画を光電変換して読み取った原画信号にシェーディ
ング補正すると同時にアナログ/デジタル変換して25
6階調の輝度信号とし、当該輝度信号を濃度信号に変換
し、MTF補正とγ補正及び誤差拡散法による2値化処
理を施してプリント出力するものであり、スキャナ1
0、輝度濃度変換回路20、γ補正回路30、入力画像
用メモリ40、誤差拡散用メモリ50、誤差拡散法によ
る2値化処理を実行する2値化処理回路60、2値化結
果出力用メモリ70、プリンタ制御部80とからなる。
【0012】以下に各部構成について説明する。
【0013】スキャナ10は、プラテン(図示せず)の
基準位置に位置決めしてある原稿を下方から白色光を照
射する光源(図示せず)、当該光源を載置して移動する
移動部材に設けられて原稿からの光を反射する第1ミラ
ー(図示せず)と、当該第1ミラー(図示せず)からの
光を反射する第2ミラー(図示せず)及び第3ミラー
(図示せず)を一対に設けたVミラー部と、当該Vミラ
ー部からの光をイメージセンサ(図示せず)の受光部に
結像する結像レンズ(図示せず)とを備えることによ
り、原稿からの反射光像をイメージセンサ(図示せず)
で受光して光電変換して得た輝度信号をA/D変換する
と共にシリアル/パラレル変換して輝度濃度変換回路2
0に送出する。
【0014】輝度濃度変換回路20、γ補正回路30は
周知の構成であるので説明を省略する。
【0015】入力画像用メモリ40及び誤差拡散用メモ
リは、いずれも2走査ライン分の容量を有する先読み先
出しメモリ(以下、FIFOと略称する)であり、入力
画像用メモリ40は2走査ライン分の画素データを保持
しており、誤差拡散用メモリ50も2走査ライン分の画
素データを保持し、当該画素データを誤差拡散した値に
書き換えて保持するものである。2値化結果出力用メモ
リ70は1走査ライン分の2値化データを保持するもの
であり、FIFOから構成してある。
【0016】2値化処理回路60は、2値化処理を行っ
たときに発生する誤差を近傍の画素に拡散させながら処
理を施すことにより不自然な輪郭をなくし、より自然な
出力を得る誤差拡散法を採用したものであり、高速処理
を行うために所定の固定値を閾値にして出力したり、或
いは注目画素の周辺の画素信号により変化する閾値を発
生する閾値発生器660と、入力画像用メモリ40から
の注目原画素信号を2値化する比較器650、当該比較
器650の演算結果による誤差を算出する誤差算出演算
器670と、誤差拡散処理用メモリ50から出力される
注目画素近傍の2値化未処理4画素の信号値から変動率
を検出する未処理4画素用変動率演算器610と、未処
理4画素のうち最低1画素から最高3画素になる組み合
わせからから1つを均等に発生する乱数発生器620
と、未処理4画素全てに拡散させることを決定する拡散
係数演算器630と、注目画素と拡散させる2値化未処
理4画素の距離に反比例した値と拡散させる2値化未処
理画素の信号値に基づいて拡散量を決定する拡散量用演
算器640とを有する。
【0017】一般に誤差拡散法による2値化処理は、前
述したように固定型の誤差拡散法を採用して閾値発生器
660から発生する閾値を固定して2値化処理すると、
ベタ濃度部で特有のパターン模様が発生しやすくなる課
題があり、変動型の誤差拡散法を採用して2値化処理の
際の誤差分を分散させたとしても、誤差を拡散させるこ
とになる未処理4画素の画像信号値に関係なく誤差を割
り振ると、階調性や解像力が低下してしまう課題があ
る。
【0018】斯かる問題を解決すべく本実施例の2値化
処理回路60は、ベタ濃度部での特有パターンの発生を
抑えるために変動型の拡散法で2値化処理し、当該2値
化処理に際して発生する誤差を2値化処理する注目画素
周囲の2値化未処理4画素のみに分散させることにより
解像力を向上させるようにする。本実施例における2値
化処理の詳細は後述する。
【0019】プリンタ制御部80は、例えばレーザプリ
ンタを駆動するものであり、有効画像領域制御と周波数
変換とINDEX同期とPWM制御を実行するものであ
り、変調回路(図示せず)と、LD駆動回路(図示せ
ず)、同期系としてインデックスセンサ(図示せず)及
びインデックス検出回路(図示せず)を設け、偏向光学
系としてのポリゴンドライバ(図示せず)を設けてあ
る。変調回路は、参照波と所定ビットからなる記録信号
をD/A変換したアナログ記録信号とを比較し多値化す
るものである。このようにして得られる変調信号はLD
駆動回路の駆動信号となる。LD駆動回路は、変調信号
で半導体レーザ(図示せず)を発振させるものであり、
半導体レーザ(図示せず)からのビーム光量に相当する
信号がフィードバックされ、その光量が一定となるよう
に駆動するものであり、半導体レーザ(図示せず)に導
通する電流を変更することができるようになっている。
これにより、潜像電位を調整することができる。同期系
は、偏向光学系からのビームを反射するミラー(図示せ
ず)を介してインデックセンサ(図示せず)に入射す
る。インデックスセンサはビームに感応して電流を出力
し、当該電流はインデック検出回路で電流/電圧変換し
てインデックス信号として出力する。このインデックス
信号により所定速度で回転するポリゴンミラーの面位置
を検知し、主走査方向の周期によって、ラスタ走査方式
で変調信号による光走査を行っている。
【0020】以上が本実施例の画像処理回路の概略構成
である。続いて、本実施例の画像処理回路における誤差
拡散法による2値化処理を図2〜図8を参照して説明す
る。
【0021】図2は入力画像用メモリ40から誤差拡散
用メモリ50へのデータの転送処理を示す模式図であ
る。
【0022】スキャナ10は原画を光電変換して読み取
った原画信号にシェーディング補正すると同時にアナロ
グ/デジタル変換して256階調の輝度信号とし、当該
輝度信号を輝度濃度変換回路20で濃度信号に変換し、
当該濃度信号にγ補正回路30でγ補正して入力画像用
メモリ40に書き込まれる。
【0023】斯かる書き込み処理終了後の入力画像用メ
モリ40の状態を示したものが図2(a)であり、2走
査ライン分の画素データが格納された状態を示してい
る。この際、入力画像用メモリ40と同一の画素データ
は誤差拡散用メモリ50にも書き込まれており、斯かる
状態を示したものが図2(b)である。
【0024】後述する誤差拡散法による2値化処理を1
走査ライン分だけ終了すれば、入力画像用メモリ40の
内容が変更される。斯かる状況が図2(c),(d)に
示してある。1走査ライン目の画素データ全体がシフト
して吐き出され、2走査ライン目と3走査ライン目の画
素データが格納される。これに続いて誤差拡散用メモリ
50の内容が変更される。斯かる状況が図2(e)に示
されている。つまり、1走査ライン目のデータがシフト
して吐き出され、2走査ライン目のデータを1ライン目
にシフトし、2走査ライン目に3ライン目の画素データ
が書き込まれる。以上のデータの流れを繰り返して1画
面分の2値化処理がなされることになる。続いて、2値
化処理回路60における誤差拡散法による疑似的に多値
階調画像を出力する処理を図3及び図4を参照して説明
する。
【0025】図3は固定型の誤差拡散法を採用した2値
化処理を示すフローチャートであり、図4は固定型の誤
差拡散法による2値化処理と斯かる処理で発生する誤差
を示した概念図である。
【0026】高速処理を行うために図示しない操作部か
ら固定型の誤差拡散法モードを入力してある。
【0027】多値画像データの信号値は最小信号値0〜
最大信号値255の256階調で、信号値が小さくなる
ほど薄く大きくなるほど濃い画像データとする。座標
x,yの信号値は(x,y)で表し、説明を簡単にする
ため等倍処理で説明する。
【0028】初期設定として2ライン分の入力画像信号
を入力画像用メモリと誤差拡散処理用メモリに保存す
る。また、座標(x,y)に対応する入力画像用メモリ
はS(x,0)、誤差処理用メモリはAT(x,0)で
表すことにする。
【0029】先ず、多値画像データを2値化出力装置で
出力可能にするために2値化処理を以下に説明する。
【0030】スキャナ10から原画信号に輝度濃度変
換、γ補正処理を施した2走査ライン分の画像データが
図2(a)で示したように入力画像用メモリ40に書き
込まれる(ステップS11)。
【0031】当該入力画像用メモリ40から所定の動作
クロックに同期して比較器650に注目画素となる画素
データが送出される。閾値発生器660は図4に示すよ
うに入力階調数の50%の128レベルに固定された閾
値データThを比較器650に送出している。比較器6
50は図4に示したように注目画素データと閾値データ
Th:128レベルと比較して2値化処理を実行する
(ステップS12)。注目する座標をx,yとしたと
き、2値化の結果をB(x,y)で表すと、このステッ
プS12において比較器650はAT(x,0)>Th
の場合、B(x,y)=1とし、注目画素データが閾値
データを越えていると判断すれば、ドットオンを示す″
1″を2値化結果出力用メモリ70に送出する(ステッ
プS14)。一方、ステップS12において、比較器6
50は、AT(x,0)≦Thの場合、B(x,y)=
0とし、注目画素データが閾値データを越えていないと
判断すれば、ドットオフを示す″0″を2値化結果出力
用メモリ70に送出する(ステップS13)。
【0032】これにより、2値化データが2値化結果出
力用メモリ70に書き込まれることになる(ステップS
15)。
【0033】一方、比較器650及び閾値発生器660
は誤差用演算器670に出力データを送出しており、誤
差用演算器670は図3に示したようにステップ12〜
ステップS14における2値化処理に際して発生した誤
差E(x,y)を検出する(ステップS16)。具体的
には、2値化処理により発生する誤差はE(x,y)=
AT(x,0)−B(x,y)*最大信号値となる。
【0034】以上のように2値化処理回路60は、ステ
ップS11からステップS16を繰り返すことにより、
固定型の誤差拡散法による2値化処理と斯かる処理で発
生する誤差E(x,y)を検出する。斯かる実施例から
分かるように単に固定型の誤差拡散法を採用すれば、原
画信号から誤差を含んで2値化されていることが分か
る。本実施例の2値化処理回路60は、斯かる誤差を除
去する処理を実行することになるがその詳細は後述す
る。
【0035】次に本実施例の2値化処理回路60の変動
型の誤差拡散法による2値化処理を図5を参照して説明
する。
【0036】図5は変動型の誤差拡散法による2値化処
理を示すフローチャートである。
【0037】ベタ濃度部での特有パターンの発生を抑え
るために図示しない操作部から変動型の誤差拡散法モー
ドを入力してある。
【0038】スキャナ10から原画信号に輝度濃度変
換、γ補正処理を施した2走査ライン。分の画像データ
が図2(a)で示したように入力画像用メモリ40に書
き込まれる(ステップS21)。
【0039】当該入力画像用メモリ40から所定の動作
クロックに同期して比較器650に注目画素となる画素
データが送出される。閾値発生器660は注目画素を含
む25画素の画素濃度に応じて閾値データThを変更し
て比較器650に送出している。斯かる注目画素を含む
25画素の周辺画素の濃度分布を検出するマトリックス
の合計値は原画信号の最大濃度レベルである255に設
定してある。比較器650は注目画素データと変動する
閾値データThと比較して2値化処理を実行する(ステ
ップS22)。このステップS22において比較器65
0は注目画素データが閾値データThを越えていると判
断すれば、ドットオンを示す″1″を2値化結果出力用
メモリ70に送出する(ステップS14)。一方、ステ
ップS22において、比較器650は、注目画素データ
が閾値データを越えていないと判断すれば、ドットオフ
を示す″0″を2値化結果出力用メモリ70に送出する
(ステップS23)。
【0040】これにより、2値化データが2値化結果出
力用メモリ70に書き込まれることになる(ステップS
25)。
【0041】比較器650は2値化データを閾値発生器
660にも送出しており、閾値発生器660は、2値化
データに先の2値化処理に用いた閾値データを掛け合わ
せて次の閾値データを生成する(ステップS26)。
【0042】一方、比較器650及び閾値発生器660
は誤差用演算器670に出力データを送出しており、誤
差用演算器670は図5に示したようにステップ22〜
ステップS24における2値化処理に際して発生した誤
差E(x,y)を検出する(ステップS27)。
【0043】以上のように2値化処理回路60は、ステ
ップS21からステップS27を繰り返すことにより、
変動型の誤差拡散法による2値化処理と斯かる処理で発
生する誤差E(x,y)を検出する。斯かる実施例から
分かるように単に変動型の誤差拡散法を採用すれば、原
画信号から誤差を含んで2値化されていることが分か
る。2値化処理により発生する誤差はE(x,y)=A
T(x,0)−B(x,y)*最大信号値となる。この
発生した誤差を周辺の画素に拡散させる。誤差を拡散さ
せる画素は注目画素(x,y)の隣り合った2値化未処
理画素、つまり(x+1,y)、(x,y+1)、(x
−1,y+1)、(x+1,y+1)のうち最低1箇
所、最高4箇所となる15通りから選択される。また選
択された画素をD1、D2、D3、D4であらわすとD
1は(x+1,y)、D2は(x,y+1)、D3は
(x−1,y+1)、D4は(x+1,y+1)の画素
に対応するものとする。
【0044】続いて、前述してある固定型又は変動型の
誤差拡散法による2値化処理で発生した誤差を軽減する
処理を図6から図9を参照して説明する。
【0045】誤差拡散処理に先だって、2値化処理時に
発生する誤差パターンの分類を図9を参照して説明す
る。
【0046】図9は2値化処理時に発生する誤差の分類
パターンを示す模式図である。
【0047】斯かる誤差の分類パターンは原画信号のレ
ベルと閾値との関係から発生する誤差に関するものであ
り、固定型の誤差拡散方法と変動型の誤差拡散方法に共
通するものであるので、区別せずに説明する。
【0048】図9(a)は原画信号を0〜255レベル
にある場合に2値化処理した場合の誤差を示したもので
あり、2値化処理の結果はオンドットとノンドットとな
るが、原画信号からの誤差が負と正となる場合である。
【0049】図9(b)は原画信号を最大レベル255
を越えた場合に2値化処理した場合の誤差を示したもの
であり、2値化処理の結果はオンドットであるにも拘わ
らず、原画信号から誤差は正であるものである。
【0050】図9(c)は原画信号が最低レベル0より
も小さい場合に2値化処理した場合の誤差を示したもの
であり、2値化処理の結果はノンドットであるにも拘わ
らず、原画信号からの誤差が負であるものを示したもの
である。
【0051】図8は本実施例の誤差拡散方法の拡散する
割合を示す概念図である。
【0052】本実施例の2値化処理回路60は前述した
種類の誤差を2値化未処理4画素に分散することによ
り、原画信号に忠実な濃度とし、かつ、解像度も向上さ
せて階調画像を再現するものである。
【0053】本実施例の2値化処理回路60は、図3又
は図5に示す2値化処理によって発生した誤差を軽減す
るための新たな誤差拡散方法を採用する。
【0054】図6は本実施例における誤差拡散処理を示
すフローチャートであり、図7は本実施例の誤差拡散方
法の処理単位を示す概念図である。
【0055】2値化処理回路60は、図7に示すように
比較器650で2値化処理をしている注目画素である原
画信号から誤差を注目画素の周辺にある未だに2値化処
理を施していない4画素データに所定の割合で拡散する
ことにより、原画信号に忠実な濃度を得るものである。
以下に誤差分散処理の詳細を図6を参照して説明する。
【0056】誤差拡散用メモリ50は、比較器650で
処理している注目画素の周辺に位置する未処理4画素S
1〜S4を未処理4画素用変動率演算器610に読み出
す。未処理4画素用変動率演算器610は斯かる4画素
S1〜S4の信号レベルがすべて″0″レベルであるか
否かを検出する(ステップS101)。
【0057】ステップS101の判断において、4画素
S1〜S4すべてが″0″レベルであれば、分散係数用
演算器630は斯かる未処理4画素S1〜S4に対する
分散係数を1/4を拡散量用演算器640に送出する
(ステップS114)。拡散量用演算器640は分散係
数1/4にステップS16又はステップS27で算出し
た誤差を掛け合わせて得た値を誤差拡散用メモリ50に
書き込む(ステップS113)。
【0058】誤差を拡散させる画素(D1〜D4)の決
定方法は条件1を満たせば4画素のうち最低1画素、最
高3画素になるような組み合わせ14通りの中1つを均
等に発生する乱数装置を用いて選択する。このとき、条
件2が満たされた場合は誤差を拡散する画素と拡散しな
い画素とを入れかえる。拡散量演算器640はステップ
S8での演算結果が″0″であれば(ステップS10
9)、ステップS106又はステップS107で選択し
た誤差拡散画素フラグを反転する(ステップS11
0)。選択された画素を示すフラグ(D1〜D4)には
1を、選択されなかった画素には0を代入する。
【0059】条件1を満たさない場合またはS1+S2
+S3+S4=0の場合誤差を拡散させる画素は4画素
全てとし、D1、D2、D3、D4に1を代入する。
【0060】 S1=S(x+1,0) 0.23 < S1/(S1+S2+S3+S4) < 0.27 S2=S(x ,1) 0.23 < S2/(S1+S2+S3+S4) < 0.27 条件1 S3=S(x−1,1)としたとき 0.23 < S3/(S1+S2+S3+S4) < 0.27 S4=S(x+1,1) 0.23 < S4/(S1+S2+S3+S4) < 0.27 条件2 S1*D1+S2*D2+S3*D3+S4*D4=0
【0061】
【数1】
【0062】誤差を拡散する画素が決定したが、これら
の各画素に誤差を拡散する割合を求める。
【0063】一方、ステップS101の判断において、
未処理4画素S1〜S4すべてが″0″でなければ、ス
テップS16又はステップS27で発生した誤差が符号
を検出する(ステップS102)。以上のようににして
誤差拡散するがそが決定されたことになる。ここで、2
値化誤差の符号による丸め処理を図8を参照して説明す
る。
【0064】図8(a)は誤差拡散用メモリ50から読
み出された未処理4画素の原信号レベルを示したもので
ある。閾値Thが最低レベルの原画信号よりも低けれ
ば、2値化に際しての誤差は正となる。斯かる場合は図
8(b)に示すように原画信号により変動を検出する。
従って、ステップS102の判断において、″+″と検
出すれば、未処理4画素のデータをそのまま用いて変動
を検出する(ステップS105)。
【0065】一方、閾値Thが少なくとも最低レベルの
原画信号レベルよりも高ければ、2値化に際しての誤差
は負となる。斯かる場合図8(c)に示すように未処理
4画素S1〜S4の原画信号を最高レベルから差し引く
処理をする。従って、ステップS102の判断におい
て″−″と検出すれば、未処理4画素の原画信号レベル
を最大画像濃度レベレからを差し引いたデータ(ステッ
プS104)に基づいて変動を検出する(ステップS1
05)。
【0066】ステップS105において、未処理4画素
S1〜S4に変動がなければ、分散係数用演算器630
は乱数発生器630から未処理4画素のうち最低1画素
から最高3画素になるような組み合わせ14通り中の1
つを拡散量用演算器640に送出する(ステップS10
6)。一方、ステップS105において、未処理4画素
S1〜S4に変動があれば、分散係数用演算器630は
4画素を選択する信号を拡散量用演算器640に送出す
る(ステップS107)。
【0067】以上のステップS101からステップS1
07までの処理を実行することにより、誤差を拡散する
画素をランダムに選択するので、特有パターンの発生を
抑えることが出来る。
【0068】続いて、拡散量用演算器640は、誤差を
拡散させる画素の入力画像信号値に比例させ、かつ、拡
散させる画素と注目画素との距離に反比例した値を算出
する(ステップS108)。
【0069】具体的には、各画素に拡散させる割合はそ
の画素の入力画像信号値と注目画素との距離を用いて求
める。
【0070】2値化時に発生した誤差が正の場合(図8
(b)参照)S1’=S1、S2’=S2、S3’=S
3、S4’=S4とするが、負の場合(図8(c)参
照) S1’=最大信号値−S1、 S2’=最大信号値−S2、 S3’=最大信号値−S3、 S4’=最大信号値−S4とする。
【0071】また、S1+S2+S3+S4=0の場合
S1’=S2’=S3’=S4’=自然数を代入して計
算する。
【0072】以下の式で用いるパラメータはn=1は
(x+1,y)、n=2は(x,y+1)、n=3は
(x−1,y+1)、n=4は(x+1,y+1)の座
標を示しP1n (n:1〜4) はnの座標の入力信
号値が占める割合を示している。
【0073】P2n (n:1〜4) はnの座標と注
目画素との距離に反比例した値を示している。
【0074】P3n (n:1〜4) はnの座標に最
終的に割り振られる誤差の割合を示している。
【0075】先ず、誤差を拡散する画素の信号値の割合
を求める(ステップS112)。
【0076】P1n = (Sn’*Dn)/(S1’
*D1+S2’*D2+S3’*D3+S4’*D4)
n:1〜4とする。
【0077】次に、注目画素と誤差を拡散する画素との
距離に反比例した値を求める。
【0078】注目している画素を(x,y)としたとき
(x+1,y)、(x,y+1)の距離1.0に対し
(x−1,y+1)、(x+1,y+1)は1.4とな
る。この反比例の値であるためP21=P22=1.
0、P23=P24=0.7となる。
【0079】ここで求めたP1nとP2nとを掛け合わ
せ、正規化した値P3nで誤差を振り分けていく。
【0080】
【数2】
【0081】P3n = P1n*P2n*MAG 最終的に割り振られる誤差は AT(x+1,0) = E(x,y) * P31 AT(x ,1) = E(x,y) * P32 AT(x−1,1) = E(x,y) * P33 AT(x+1,1) = E(x,y) * P34 となる。この処理を繰り返しながら2値化処理を進めて
いく。
【0082】yラインの2値化処理が終了するとy+1
ラインに処理が移る。このとき入力画像用メモリのS
(x,1)のデータがS(x,0)に入り、S(x,
1)に次ラインの入力画像信号が入る。
【0083】同様にAT(x,1)のデータがAT
(x,0)に入り、AT(x,1)に次ラインの入力画
像信号が入る。拡散量演算器640は未処理4画素S1
〜S4への拡散量を誤差拡散用メモリ50に書き込む
(ステップS113)。
【0084】この様にして処理を進めることにより2値
出力装置を用いて疑似的に多値出力が可能となる。
【0085】前述したように注目画素が2値化処理され
る際に発生する誤差をステップS112はS114で計
算される割合で未処理画素に拡散させることにより解像
力、階調性を向上させることができる。
【0086】
【発明の効果】本発明は、上記構成を備えることによ
り、2値出力装置を用いて疑似的に多値階調画像表現で
き、また誤差拡散処理において発生しやすい特有のパタ
ーンを抑え、また誤差を拡散する画素の信号値や距離に
依存する誤差の拡散方法により高解像、高階調の2階調
画像が得られる。また、この処理により多値の画像デー
タを2値データとして扱えることにより保存するための
メモリやデータ転送に使用される信号、信号線、転送速
度を大きく削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2値化処理回路を含む画像処理回路の
一実施例を示すブロック図である。
【図2】入力画像用メモリ40から誤差拡散用メモリ5
0へのデータの転送処理を示す模式図である。
【図3】固定型の誤差拡散法を採用した2値化処理を示
すフローチャートである。
【図4】固定型の誤差拡散法による2値化処理と斯かる
処理で発生する誤差を示した概念図である。
【図5】変動型の誤差拡散法による2値化処理を示すフ
ローチャートである。
【図6】本実施例における誤差拡散処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】本実施例の誤差拡散方法の処理単位を示す概念
図である。
【図8】本実施例の誤差拡散方法の拡散する割合を示す
概念図である。
【図9】2値化処理時に発生する誤差の分類パターンを
示す模式図である。
【符号の説明】
10 スキャナ 40 入力画像用メモリ 50 誤差拡散用メモリ 70 2値化結果出力用メモリ 100 マイクロプロセッサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値化処理により発生した誤差を注目画
    素の近傍の複数画素に拡散させる誤差拡散方法におい
    て、誤差を拡散する画素は注目画素近傍の2値化未処理
    4画素の入力信号値により最低1箇所、最大3箇所を選
    択し拡散させるか、4画素全てに拡散させるか決定し、
    注目画素と拡散させる画素の距離に反比例した値と拡散
    させる画素の入力画像信号値に依存させて誤差を拡散さ
    せる割合を決定することを特徴とする誤差拡散方法。
  2. 【請求項2】 2ライン分の原画素信号を入力する入力
    画像用メモリと、当該入力画像用メモリからの注目原画
    素信号を2値化する比較器と、当該比較器からの出力結
    果を入力する2値化結果出力用メモリと、前記比較器の
    演算結果による誤差を算出する誤差算出演算器と、2ラ
    イン分の原画素信号を入力し当該原画素信号を誤差拡散
    した値に書き換える誤差拡散処理用メモリと、当該誤差
    拡散処理用メモリから出力される注目画素近傍の2値化
    未処理4画素の信号値に基づいて最低1箇所から最大3
    箇所を選択し拡散させるか、或いは4画素全てに拡散さ
    せるかを決定する拡散係数演算器と、注目画素と拡散さ
    せる2値化未処理4画素の距離に反比例した値と拡散さ
    せる2値化未処理画素の信号値に基づいて拡散量を決定
    する拡散量用演算器とを有することを特徴とする誤差拡
    散法を利用した2値化処理回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7164502B2 (en) 2000-09-29 2007-01-16 Fujitsu Limited Image processing method, and image processor and storage medium thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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