JPH09233336A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09233336A
JPH09233336A JP8032475A JP3247596A JPH09233336A JP H09233336 A JPH09233336 A JP H09233336A JP 8032475 A JP8032475 A JP 8032475A JP 3247596 A JP3247596 A JP 3247596A JP H09233336 A JPH09233336 A JP H09233336A
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JP
Japan
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histogram
gradation
frequency
conversion
image data
Prior art date
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Application number
JP8032475A
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English (en)
Inventor
Natsumi Ookubo
なつみ 大久保
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力画像の重要な特徴を維持したまま入力画
像全体に渡って適切な補正処理を容易に行うことができ
るようにする。 【解決手段】 まず、予走査において、ヒストグラム計
測部2は、入力画像データのヒストグラムH(i)を作
成する。ヒストグラム変形条件設定部3は、上記ヒスト
グラムH(i)から特徴量を算出し、該特徴量を用いて
補正係数を算出する。ヒストグラム変形部4は、上記補
正係数を用いて、ヒストグラムH(i)において頻度の
少ない階調または頻度の多い階調をそのままの頻度で出
力し、他の階調を平坦化するような頻度数変換式を作成
し、該頻度数変換式によってヒストグラムH(i)をヒ
ストグラムG(i)に変換する。階調変換手段設定部5
は、ヒストグラムH(i)と正規化したヒストグラムG
r(i)とを用いて、階調変換部6の階調変換テーブル
を作成する。次に、本走査において、階調変換部6の階
調変換テーブルは、画像入力装置1から供給される画像
データを階調変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力される画像
データを再現する装置に係り、特に、画像データに応じ
て最適な階調補正を施す画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル複写機においては、単な
る忠実な再現だけでなく、より高品質な再現が要求され
ている。例えば、書類などにおいては、背景の白い部分
が汚れている場合には、汚れをそのままコピーしてしま
うのではなく、汚れのない状態で再現した方がよいし、
文字がかすれている場合には、文字輪郭をはっきりとシ
ャープに再現する方がよい。また、一般の人が室内で撮
影したような暗く、コントラストの弱い写真を再現する
場合には、明るく、コントラストを強くした画像になる
ように補正処理を施して再現したほうが好ましい。
【0003】また、ネットワーク化/システム化の進歩
に伴って、どのような環境下で作成されたのか不明な画
像を補正処理しなければならない状況に対面する場合も
ある。この場合、撮影条件等の外部からの情報がないた
め、該情報を補正処理に反映することができない。した
がって、画像自身からの情報を主な特徴量として補正処
理を実行しなければならない。
【0004】加えて、画像がどのような特徴を有してい
る場合に、どのような補正処理を行えばよいか、また、
どの程度の補正をおこなえばよいかなど、画像が有する
特徴に応じて補正処理の種類または補正処理の程度を決
めなければならない。したがって、画像処理に関して専
門的な知識を有していなければ、「最適な補正処理」を
行うことは難しい。
【0005】そこで、従来より、入力される画像の階調
分布をヒストグラム化し、該ヒストグラム分布を特徴量
とし、該特徴量を予め用意した変換テーブルを用いて変
換することにより、画像の階調を補正する画像処理装置
が知られている。以下、これら従来の画像処理装置によ
る補正処理の手法を説明する。
【0006】まず、第1の手法は、一般に、ダイナミッ
クレンジ変換と呼ばれる補正処理であり、画像の階調情
報から得られるヒストグラムの分布を、より広い濃度領
域に線形的に引き延ばすことで、画像の階調バランスを
補正するものである。ここで、図11(a)は、入力画
像の階調分布であるヒストグラムH(i)を示す概念図
であり、同図(b)は、上記ダイナミックレンジ変換に
おいて用いられる階調変換テーブル(LUT)の入出力
特性を示す概念図であり、同図(c)は、上記階調変換
テーブルによって変換された、補正処理後の画像データ
の階調分布であるヒストグラムG(i)を示す概念図で
ある。
【0007】第1の手法を用いる画像処理装置は、ま
ず、入力される画像データの階調分布であるヒストグラ
ムH(i)を作成する。該ヒストグラムH(i)は、縦
軸に頻度、横軸に階調をとると、例えば、図11(a)
に示すような分布になる。図示するx1は、階調の最小
値、x2は、階調の最大値、Mは、最大階調(例えば、
256階調であれば、M=255)である。
【0008】次に、画像処理装置は、図11(b)に示
す入出力特性を有する階調変換テーブルを用いて、上記
図11(a)に示すヒストグラムH(i)を変換する。
図11(b)に示す階調変換テーブルは、入力画像デー
タの階調分布に応じて、その入出力特性が決定されるも
のであり、例えば、入力画像が上述したように最大階調
Mで、その階調の最小値がx1、最大値がx2であった
とすると、階調「x1」を階調「0」に、階調「x2」
を階調「M」に、その間の階調を直線的に変換するよう
な入出力特性となる。したがって、図示の階調変換テー
ブルで画像データの階調を変換すると、図11(c)に
破線で示すヒストグラムG(i)、すなわち、ある特定
範囲(x1〜x2)に集中している階調分布が全階調域
(0〜M)に引き延ばされた分布となるので、コントラ
ストが強調されることになる。
【0009】このように、上述したダイナミックレンジ
変換では、画像データのヒストグラムH(i)に基づい
て変換テーブルの入出力特性を決定し、該階調変換テー
ブルによって画像データに応じた補正処理を行うように
している。
【0010】次に、第2の手法は、コントラスト改善方
法として広く知られているヒストグラム平坦化と呼ばれ
る補正処理である。該第2の手法は、上述した第1の手
法に対して、ヒストグラムH(i)自身を変形し、該変
形したヒストグラムを用いて階調変換テーブルを作成す
るものである。これは、ヒストグラムを全領域に分布さ
せ、しかも頻度が一定となるようにヒストグラムを変形
させる。ここで、図12(a)は、正規化した入力画像
のヒストグラムH(i)を示す概念図であり、同図
(b)は、上記ヒストグラムH(i)の頻度数を変換す
る頻度数変換式(後述)を示す概念図であり、同図
(c)は、上記頻度数変換式によって変換された、補正
処理後の画像データの階調分布であるヒストグラムG
(i)を示す概念図である。
【0011】第2の手法を用いる画像処理装置は、ま
ず、正規化した入力画像データの階調分布であるヒスト
グラムH(i)を作成する。該ヒストグラムH(i)
は、前述した第1の手法と同様に、縦軸に頻度、横軸に
階調をとると、例えば、図12(a)に示すような分布
になる。但し、ヒストグラムH(i)は正規化された入
力画像データのヒストグラム分布である。
【0012】次に、画像処理装置は、図12(b)に示
す入出力頻度数特性を有する頻度数変換式を用いて、上
記図12(a)に示すヒストグラムH(i)を変換す
る。入力画像がM階調であるとき、頻度数変換式は、
【数5】 で表される。すなわち、上記頻度数変換式は、図12
(b)に示すような直性をなすもので、ヒストグラムH
(i)で表される各階調の頻度数を一定(頻度数の平均
値)に変換する。したがって、上記頻度数変換式で画像
データの階調頻度数を変換すると、図12(c)に破線
で示すヒストグラムG(i)、すなわち、全階調域にわ
たって平坦な分布となるので、階調の分布が如何なる状
態であってもコントラストが強調されることになる。
【0013】次に、第3の手法は、頻度の低い階調域の
コントラストをあまり低下させず、頻度の高い階調域の
コントラストを強調させる、パラメトリック変換と呼ば
れる手法である。ここで、図13(a)は、正規化した
入力画像のヒストグラムH(i)を示す概念図であり、
同図(b)は、上記ヒストグラムH(i)の頻度数を変
換する頻度数変換式(後述)を示す概念図であり、同図
(c)は、上記頻度数変換式によって変換された、補正
処理後の画像データの階調分布であるヒストグラムG
(i)を示す概念図である。
【0014】第3の手法を用いる画像処理装置は、ま
ず、正規化した入力画像データの階調分布であるヒスト
グラムH(i)を作成する。該ヒストグラムH(i)
は、前述した第2の手法と同様に、図13(a)に示す
ような分布になる。但し、ヒストグラムH(i)は正規
化された入力画像データのヒストグラム分布である。次
に、画像処理装置は、図13(b)に示す入出力頻度数
特性を有する頻度数変換式を用いて、上記図13(a)
に示すヒストグラムH(i)を変換する。
【0015】入力画像がM階調であるとき、頻度数変換
式は、
【数6】 で表される。すなわち、上記頻度数変換式は、図13
(b)に示すような曲線をなすもので、パラメータp
(数式2を参照)によって調整可能で、コントラスト強
調の度合いを変化させることができるようになってお
り、ヒストグラムH(i)で表される各階調の頻度数を
パラメータpに応じた特性で変換する。したがって、上
記頻度数変換式で画像データの階調頻度数を変換する
と、パラメータpに応じて、図13(a)に示すヒスト
グラム(p=1)と全階調域の頻度が一定となるヒスト
グラム(p=0)との間の状態をとる、図13(c)に
破線で示すヒストグラムG(i)となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たダイナミックレンジ変換では、入力画像のヒストグラ
ムH(i)が元々全階調に分布しているような場合には
効果がない。また、ヒストグラムの分布が偏っているよ
うな場合も、単純に階調の分布している領域を引き延ば
しているだけであるので、分布の偏りまでは補正できな
いという問題があった。
【0017】次に、上述したヒストグラム平坦化手法で
は、全階調の頻度が一様(頻度の平均値)となるように
分布させるため、入力画像のヒストグラムにおいて頻度
が小さい階調があった場合、該小さい階調部分のコント
ラストが失われるという問題があった。また、コントラ
ストの強度を調節できないため、画像に応じたコントラ
スト補正ができず、画像によってはコントラストを強調
し過ぎるという問題があった。
【0018】次に、パラメトリック変換では、ヒストグ
ラムを完全に平坦化することなく、パラメータpで調整
しながらコントラストを補正することができるので、上
記ヒストグラム平坦化手法における問題は生じない。し
かしながら、入力画像の重要な特徴とも言える頻度の高
い階調部分まで平坦化してしまうため、入力画像の階調
分布によっては、補正処理後の画像が入力画像の特徴を
保持しなくなるという問題があった。また、パラメトリ
ック変換では、入力画像の階調分布がある特定範囲に集
中している場合には、その範囲内でしかコントラスト強
調が実行されないという問題があった。
【0019】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、入力画像の重要な特徴を維持したまま入力画像
全体に渡って適切な補正処理を容易に行うことができる
画像処理装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、画像データの階調
毎に画素数を計数することによりヒストグラムを作成す
るヒストグラム作成手段と、前記ヒストグラム作成手段
によって作成されたヒストグラムに基づいて前記画像デ
ータの特徴情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段に
よって抽出された特徴情報に基づいて、前記ヒストグラ
ム作成手段によって作成されたヒストグラムにおいて頻
度の多い階調および頻度の少ない階調を維持し、その他
の部分の階調を平坦化するように、前記画像データの階
調を変換する変換手段とを具備することを特徴とする。
【0021】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の画像処理装置において、前記変換手段は、前記抽
出手段によって抽出された特徴情報に基づいて前記ヒス
トグラムを補正するヒストグラム補正手段と、前記ヒス
トグラム作成手段によって作成されたヒストグラムおよ
び前記ヒストグラム補正手段によって補正された補正ヒ
ストグラムに基づいて、前記画像データの階調を補正す
る補正手段とを具備することを特徴とする。
【0022】また、請求項3記載の発明では、請求項2
記載の画像処理装置において、前記変換手段は、前記抽
出手段によって抽出された特徴情報に基づいて、前記ヒ
ストグラム作成手段によって作成されたヒストグラムに
おいて頻度の多い階調および頻度の少ない階調を維持
し、その他の部分の階調を平坦化するための頻度数変換
式を設定する頻度数変換式設定手段を具備し、前記ヒス
トグラム補正手段は、前記頻度数変換式設定手段によっ
て設定された頻度数変換式に基づいて前記ヒストグラム
を補正することを特徴とする。
【0023】また、請求項4記載の発明では、請求項1
記載の画像処理装置において、前記変換手段は、前記抽
出手段によって抽出された特徴情報に基づいて、前記ヒ
ストグラム作成手段によって作成されたヒストグラムに
おいて各階調の頻度を近傍の画素に分散するように、前
記画像データの階調を変換することを特徴とする。
【0024】また、請求項5記載の発明では、請求項3
記載の画像処理装置において、前記変換手段は、前記抽
出手段によって抽出された特徴情報に基づいて、前記頻
度数変換式設定手段によって設定された頻度数変換式に
おける対称性を補正する頻度数変換式補正手段を具備す
ることを特徴とする。
【0025】また、請求項6記載の発明では、請求項3
記載の画像処理装置において、前記頻度変換式は、前記
特徴情報として、頻度の最小値MIN、頻度の最大値M
AX、頻度の平均値AVE、および頻度の標準偏差σを
用いて、補正係数γ1,γ2を
【数7】
【0026】
【数8】 とすると、
【0027】
【数9】
【0028】
【数10】 で示されることを特徴とする。
【0029】この発明によれば、ヒストグラム作成手段
は、画像データの階調毎に画素数を計数することにより
ヒストグラムを作成する。抽出手段は、ヒストグラム作
成手段によって作成されたヒストグラムに基づいて画像
データの特徴情報を抽出する。変換手段は、抽出手段に
よって抽出された特徴情報に基づいて、ヒストグラム作
成手段によって作成されたヒストグラムにおいて頻度の
多い階調および頻度の少ない階調を維持し、その他の部
分の階調を平坦化するように、画像データの階調を変換
する。したがって、入力画像の重要な特徴を維持したま
ま入力画像全体に渡って適切な補正処理を容易に行うこ
とが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の実
施形態について説明する。
【0031】A−1.第1の実施形態の構成 まず、本発明の第1の実施形態による画像処理装置につ
いて説明する。図1は本発明の第1の実施形態による画
像処理装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、画像入力装置1は、例えばスキャナなどの光学的に
原稿画像を読み取るデジタル多値画像入力機器や、画像
データが記憶された記憶媒体(メモリ、フロッピディス
ク、ハードディスク)、ネットワーク等を介してコンピ
ュータ等から供給される画像データを受信するためのイ
ンターフェース等からなり、画像データを受信し、ヒス
トグラム計測部2に供給する。
【0032】ヒストグラム計測部2は、入力画像データ
の階調の頻度数を計数して、図2(a)に概念的に示す
ヒストグラムH(i)を作成し、メモリ8に格納する。
ヒストグラム変形条件設定部3は、特徴量抽出部3aと
補正係数設定部3bとから構成されており、ヒストグラ
ムH(i)から画像データの特徴量を抽出し、該特徴量
に基づいて、画像データの特徴的な部分を維持しつつ、
その他の部分を平均化するような後述するヒストグラム
G(i)を作成するための補正係数(後述)を算出す
る。
【0033】具体的には、特徴量抽出部3aは、メモリ
8に格納されているヒストグラムH(i)から画像デー
タの特徴量を抽出するものであって、画像データの特徴
量として、頻度の最小値MIN、頻度の最大値MAX、
頻度の平均値AVE、および頻度の標準偏差σを算出す
る。また、補正係数設定部3bは、上記画像データの特
徴量(頻度の最小値MIN、頻度の最大値MAX、頻度
の平均値AVE、および頻度の標準偏差σ)を用いて、
次に示す数式7および数式8に従って、ヒストグラムH
(i)を変形するための2つの補正係数γ1,γ2を算
出し、ヒストグラム変形部4に供給する。
【0034】
【数11】
【0035】
【数12】
【0036】ヒストグラム変形部4は、上記補正係数γ
1,γ2を用いて、次に示す数式9および数式10に従
って、メモリ8に格納されているヒストグラムH(i)
をヒストグラムG(i)に変換する。
【0037】
【数13】
【0038】
【数14】
【0039】ここで、図2(b)は、ヒストグラムH
(i)の頻度とヒストグラムG(i)の頻度との関係を
示す概念図であり、上記数式9が上側に膨らんだ曲線を
示し、数式10が下側に膨らんだ曲線を示している。図
2(b)に概念的に示すように、該ヒストグラムG
(i)によれば、ヒストグラムH(i)における頻度の
少ない階調または頻度の多い階調は、ヒストグラムG
(i)においても、そのままの頻度で出力されるので維
持され、他の階調は、ヒストグラムG(i)において、
平均に近づくように、すなわち平坦化するように変換さ
れることになる。ここで、変形後のヒストグラムG
(i)を正規化してヒストグラムGr(i)とすると、
該ヒストグラムGr(i)は、図2(c)で示すような
形状となる。該ヒストグラムGr(i)はメモリ8に記
憶される。
【0040】次に、階調変換手段設定部5は、メモリ8
に格納されている、変形前のヒストグラムH(i)と変
形後のヒストグラムGr(i)から変形前の累積ヒスト
グラムHf(i)と変形後の累積ヒストグラムGrf
(i)とを作成し、累積ヒストグラムHf(i)で示さ
れる階調が累積ヒストグラムGrf(i)で示される階
調で出力されるような階調変換テーブル(LUT)を作
成する。具体的には、図3に示すように、変形前の累積
ヒストグラムHf(i)において、ある階調inが累積
頻度Fである場合、変形後の累積ヒストグラムGrf
(i)で累積頻度Fを示す階調は「out」である。階
調変換手段設定部5は、全階調域にわたり、上記階調i
nと階調outとを対として階調変換テーブルを作成し
ていく。
【0041】なお、上述したヒストグラム計測部2、ヒ
ストグラム変形条件設定部3、ヒストグラム変形部4、
階調変換手段設定部5は、画像データに補正処理を施す
前の予走査において動作し、実際に、画像データに補正
処理を施す際には動作しない。
【0042】階調変換部6は、上記階調変換テーブルで
あり、予走査において、上記階調変換手段設定部5から
供給される階調inをアドレスとし、該アドレスに対し
て、上記階調outを記憶する。また、本走査において
は、画像データ(各画素の階調値)がアドレスに供給さ
れるようになっており、この結果、そのアドレスに記憶
された階調outが出力されることになり、階調変換テ
ーブルとして機能する。
【0043】次に、画像出力装置7は、例えば、プリン
タなどの画像出力機器や、半導体メモリ、磁気記憶装置
等から構成されており、上記階調変換部6から供給され
る階調out、すなわち補正処理されたに階調に従って
画像データを再現する。
【0044】A−2.第1の実施形態の動作 次に、本第1の実施形態の動作を説明する。ここで、図
4は、上述した第1の実施形態による画像処理装置の動
作を示すフローチャートである。まず、予走査におい
て、ステップSa1で、画像入力装置1によって画像デ
ータを入力し、ステップSa2で、ヒストグラム計測部
2によって、入力画像データの階調の頻度数を計数し
て、図2(a)に概念的に示すヒストグラムH(i)を
作成し、メモリ8に格納する。
【0045】次に、ステップSa3において、ヒストグ
ラム変形条件設定部3の特徴量抽出部3aによって、メ
モリ8に格納されたヒストグラムH(i)から特徴量と
して、頻度の最小値MIN、頻度の最大値MAX、頻度
の平均値AVE、および頻度の標準偏差σを算出する。
そして、ステップSa4において、ヒストグラム変形条
件設定部3の補正係数設定部3bによって、上記頻度の
最小値MIN、頻度の最大値MAX、頻度の平均値AV
E、および頻度の標準偏差σを用いて、数式7および数
式8に従って補正係数γ1,γ2を算出する。
【0046】次に、ステップSa5において、ヒストグ
ラム変形部4によって、上記補正係数γ1,γ2を用い
て、数式9および数式10を決定し、ステップSa6に
おいて、メモリ8に格納されているヒストグラムH
(i)をヒストグラムG(i)に変換する。この結果、
ヒストグラムH(i)における頻度の少ない階調または
頻度の多い階調は、そのままの頻度で出力されるので維
持され、他の階調は、平均に近づくように、すなわち平
坦化するように変換される。ここで、変形後のヒストグ
ラムG(i)を正規化してヒストグラムGr(i)と
し、メモリ8に記憶する。次に、ステップSa7におい
て、階調変換手段設定部5によって、メモリ8に格納さ
れているヒストグラムH(i)と変形後のヒストグラム
Gr(i)とを用いて、階調変換部6におけるデータを
設定し、階調変換テーブルを作成する。
【0047】次に、本走査に移行し、ステップSa8に
おいて、階調変換部6の階調変換テーブルによって、画
像入力装置1から供給される画像データの階調を変換
し、画像出力装置7に送出する。ステップSa9では、
画像出力装置7によって、階調変換された補正画像デー
タを出力する。
【0048】このように、本第1の実施形態では、入力
画像データのヒストグラムH(i)を作成し、該ヒスト
グラムH(i)から入力画像データの特徴量を抽出し、
該特徴量に基づいて、頻度の少ない階調または頻度の多
い階調を、そのままの頻度で出力し、他の階調を平均に
近づくように平坦化する頻度数変換式を作成し、該頻度
数変換式によってヒストグラムH(i)をヒストグラム
G(i)に変換し、該ヒストグラムH(i)とヒストグ
ラムG(i)に基づいて、階調変換テーブルを作成する
ように変換するようにしたので、頻度の低い部分のコン
トラストを低下させることなく、画像の重要な特徴を維
持したままで、コントラストを強調することができる。
また、頻度数変換式に用いる補正係数を画像データ自身
の特徴量から自動的に算出するため、過度のコントラス
ト強調を防止することができ、専門的な知識を有しない
ユーザであっても画像に応じて適切な補正を行うことが
できる。
【0049】B−1.第2の実施形態の構成 次に、本発明の第2の実施形態による画像処理装置につ
いて説明する。図5は本第2の実施形態による画像処理
装置の構成を示すブロック図である。なお、図1に対応
する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。ま
た、本第2の実施形態では、画像入力装置1は、予めメ
モリに保存されているRGBの色空間からなる画像デー
タを取り扱うものとする。図において、色空間変換部1
0は、上記RGBの色空間からなる画像データを、周知
の方式に従って、L*a*b*の色空間からなる画像デ
ータに変換し、明度信号L*をヒストグラム計測部12
および階調変換部6に供給するとともに、a*b*を色
空間変換部13に供給する。ヒストグラム計測部11
は、基本的に前述した第1の実施形態によるヒストグラ
ム計測部2と同じ構成であるが、本第2の実施形態で
は、上記明度信号L*に基づいて、ヒストグラムH
(i)を作成し、メモリ8に格納する。したがって、本
第2の実施形態では、明度信号L*のみに階調補正処理
を実行するようになっている。
【0050】次に、階調変換手段設定部12は、ヒスト
グラム変形部4によって変形されたヒストグラムG
(i)となるように、ヒストグラムH(i)の各階調の
頻度を、周辺の階調に割り振るように設定する。これ
は、第1の実施形態における階調変換テーブルによって
変換された画像のヒストグラムを改めて算出し直した場
合、変換前の階調と変換後の階調を1対1で対応させて
いるため、ヒストグラムG(i)とは完全に一致せず、
階調に抜けが生じ、変換後の画像のヒストグラムが櫛状
になることを防止するためである。そこで、本第2の実
施形態では、上述したように、ヒストグラムH(i)の
各階調の頻度を周辺の階調に分配することにより、変換
後の画像のヒストグラムはG(i)に完全に一致させる
ようになっている。
【0051】図6(a)では、説明を簡単にするため
に、8階調の画像データに対して、各階調の頻度を、頻
度数「10」になるように周辺の階調に割り振ってい
る。具体的には、変換前のヒストグラムH(i)におい
て、階調「0」の頻度は「1個」であるので、階調
「0」の頻度を「1個」と、階調「1」の頻度を「6
個」と、階調「2」の頻度の「20個」の中からランダ
ムに選択した「3個」とを加算して10個とする。同様
に、他の階調の頻度を分散させる。
【0052】実際には、階調変換手段設定部12は、図
6(b)に示すように、上述した画素分配操作に基づい
て、変換前のヒストグラムH(i)における各階調の頻
度を、変換後のヒストグラムG(i)のどの階調にいく
つ移動させるかを示す階調変換テーブルを作成する。例
えば、変換前の階調「2」である画素のうち「7個」
と、変換前の階調「3」である画素のうち「3個」と
が、変換後のヒストグラムでは、階調「2」となる。ま
た、図6(b)では、縦に小計した値がヒストグラム変
換前の頻度数となり、横に小計した値がヒストグラム変
換後の頻度数となる。
【0053】したがって、階調変換部6には、上記頻度
数の分配を示す階調変換テーブルが設定され、本走査に
おいては、色空間変換部10から供給される明度信号L
*を上記階調変換テーブルを参照しながら階調変換し、
明度信号Lv*として色空間変換部13に供給する。色
空間変換部13は、上記明度信号Lv*、色空間変換部
10から供給されるa*,b*を、再び、Rv,Gv,
Bvの色空間の画像データに変換し、画像出力装置7に
供給する。本第2の実施形態では、Rv,Gv,Bvの
色空間の画像データを補正画像データとして、半導体メ
モリや磁気記憶媒体等に格納する。
【0054】B−2.第2の実施形態の動作 次に、本第2の実施形態の動作を説明する。なお、上述
した第1の実施形態と同じ部分については簡単に説明す
る。まず、予走査において、画像入力装置1によって、
予めメモリに保存されているRGBの色空間からなる画
像データを入力し、色空間変換部10によって、RGB
の色空間からなる画像データを、周知の方式に従って、
L*a*b*の色空間からなる画像データに変換する。
次に、ヒストグラム計測部2によって、明度信号L*に
おける各階調の頻度数(画素数)を計数して、図2
(a)に概念的に示すヒストグラムH(i)を作成し、
メモリ8に格納する。
【0055】次に、特徴量抽出部3aにおいて、メモリ
8に格納されたヒストグラムH(i)から特徴量とし
て、頻度の最小値MIN、頻度の最大値MAX、頻度の
平均値AVE、および頻度の標準偏差σを算出し、補正
係数設定部3bにおいて、上記頻度の最小値MIN、頻
度の最大値MAX、頻度の平均値AVE、および頻度の
標準偏差σを用いて、数式7および数式8に従って補正
係数γ1,γ2を算出する。
【0056】次に、ヒストグラム変形部4において、上
記補正係数γ1,γ2を用いて、数式9および数式10
により、メモリ8に格納されているヒストグラムH
(i)をヒストグラムG(i)に変換する。この結果、
前述した第1の実施形態と同様に、ヒストグラムH
(i)における頻度の少ない階調または頻度の多い階調
は、そのままの頻度で出力されるので維持され、他の階
調は、平均に近づくように、すなわち平坦化するように
変換される。さらに、階調変換手段設定部5において、
変形後のヒストグラムG(i)を用いて、変換前のヒス
トグラムH(i)における各階調の頻度を、変換後のヒ
ストグラムのどの階調にいくつ移動させるかを示す階調
変換テーブル(図6(b))を階調変換部6に作成す
る。
【0057】次に、本走査においては、画像入力装置1
から供給される明度信号L*の画像データの階調を、階
調変換部6の階調変換テーブルによって変換し、色空間
変換部13によって、上記階調変換テーブルによって変
換された明度信号Lv*、色空間変換部10から供給さ
れるa*,b*を、再び、Rv,Gv,Bvの色空間の
画像データに変換する。画像出力装置7では、Rv,G
v,Bvの色空間の画像データを補正画像データとして
半導体メモリや磁気記憶媒体等に格納する。
【0058】C−1.第3の実施形態の構成 次に、本発明の第3の実施形態による画像処理装置につ
いて説明する。図7は本第3の実施形態による画像処理
装置の構成を示すブロック図である。なお、図1に対応
する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。ま
た、本第3の実施形態では、ヒストグラムH(i)の頻
度数を、前述した数式9および数式10に示す頻度数変
換式に従って変換しながら階調変換部の階調変換テーブ
ルを設定する。このとき、上記頻度数変換式を頻度平均
値AVEを中心に対称となるように補正するようにした
ので、ヒストグラム変形後に、変換後のヒストグラムG
(i)を正規化する必要がなくなり、処理時間を短縮す
ることができるとともに、メモリを節約することができ
る。
【0059】図7において、階調変換手段設定部14
は、図8に示すように、ヒストグラム変形条件設定部3
で決定された補正係数γ1,γ2によって一意に決定され
た頻度数変換式に基づいて、頻度最小値MINから頻度
平均値AVEまでの範囲で、変換前の頻度数と変換後の
頻度数との差である面積Aを算出するとともに、頻度平
均値AVEから頻度最大値MAXまでの範囲で、変換前
の頻度数と変換後の頻度数との差である面積Bを算出す
る。該面積Aおよび面積Bは、次式で表される。
【数15】
【0060】
【数16】
【0061】また、階調変換手段設定部14は、面積A
および面積Bを算出した後、次式が成立するように面積
比率RATを設定する。
【数17】
【0062】さらに、階調変換手段設定部14は、ある
階調iにおける頻度数h(i)が頻度平均値AVEより
も小さければ、頻度数変換式により得られる頻度数g
(i)をRAT倍して(図8のA’参照)、h(i)で
示される階調がg(i)×RATで示される階調で出力
されるような階調変換テーブル(LUT)を作成し、h
(i)が頻度平均値AVEよりも大きければ、h(i)
で示される階調が頻度数g(i)で示される階調で出力
されるように、階調変換部6の階調変換テーブル(LU
T)を作成する。このように、階調変換部6の階調変換
テーブルを作成する段階で、面積Aと面積Bとを等しく
することで、変換後のヒストグラムG(i)を正規化す
る必要がなくなる。
【0063】C−1.第3の実施形態の動作 次に、本第3の実施形態の動作を説明する。ここで、図
9は、上述した第3の実施形態による画像処理装置にお
けるヒストグラム変形条件設定部3での頻度数変換処理
と階調変換手段設定部14での階調変換テーブルの作成
処理の動作を示すフローチャートである。まず、予走査
において、画像入力装置1によって画像データを入力
し、ヒストグラム計測部2によって、入力画像データの
階調の頻度数を計数して、図2(a)に概念的に示すヒ
ストグラムH(i)を作成し、メモリ8に格納する。
【0064】次に、ヒストグラム変形条件設定部3の特
徴量抽出部3aによって、メモリ8に格納されたヒスト
グラムH(i)から特徴量として、頻度の最小値MI
N、頻度の最大値MAX、頻度の平均値AVE、および
頻度の標準偏差σを算出する。そして、補正係数設定部
3bによって、上記頻度の最小値MIN、頻度の最大値
MAX、頻度の平均値AVE、および頻度の標準偏差σ
を用いて、前述した数式7および数式8に従って補正係
数γ1,γ2を算出する。
【0065】次に、図9に示すステップSb1におい
て、上記補正係数γ1,γ2を用いて、前述した数式9
および数式10に示す頻度数変換式を決定する。次に、
ステップSb2において、上述した数式7により、頻度
最小値MINから頻度平均値AVEまでの範囲で、変換
前の頻度数h(i)と変換後の頻度数g(i)との差で
ある面積Aを算出するとともに、数式8により、頻度平
均値AVEから頻度最大値MAXまでの範囲で、変換前
の頻度数h(i)と変換後の頻度数g(i)との差であ
る面積Bを算出する。さらに、ステップSb3におい
て、数式9を満足する面積比率RATを算出する。
【0066】次に、ステップSb4〜Sb7では、階調
iを0〜255まで順次変化させながら、階調変換部6
の階調変換テーブルを作成する。すなわち、まず、ステ
ップSb4において、ある階調iにおける頻度数h
(i)が頻度平均値AVEよりも小さいか否かを判断
し、頻度数h(i)が頻度平均値AVEよりも小さけれ
ば、ステップSb5で、上述した頻度数変換式で得られ
る頻度数g(i)をRAT倍した後、頻度数h(i)で
示される階調と頻度数g(i)×RATで示される階調
を比較し、ステップSb7で、頻度数h(i)で示され
る階調が頻度数g(i)×RATで示される階調で出力
されるように、階調変換テーブル(LUT)を作成す
る。一方、頻度数h(i)が頻度平均値AVEよりも大
きければ、ステップSb6で、頻度数h(i)で示され
る階調と頻度数g(i)で示される階調を比較し、ステ
ップSb7で、頻度数h(i)で示される階調が頻度数
g(i)で示される階調で出力されるように、階調変換
テーブル(LUT)を作成する。
【0067】次に、本走査においては、階調変換部6の
階調変換テーブルによって、画像入力装置1から供給さ
れる画像データの階調を変換し、画像出力装置7に送出
する。画像出力装置7では、階調変換された補正画像デ
ータを出力する。
【0068】このように、本第3の実施形態では、入力
画像データのヒストグラムH(i)から入力画像データ
の特徴量に基づいて頻度数変換式を作成した後、階調の
平均値を中心として該頻度変換式における対称性を補正
しながら階調変換テーブルを作成するようにしたので、
ヒストグラムG(i)を正規化する必要がなくなり、第
1の実施形態の効果に加えて、処理時間を短縮できると
ともに、メモリを節約することができる。
【0069】D.頻度数変換式の他の例 なお、上述した実施形態では、ヒストグラム変形条件設
定部3およびヒストグラム変形部4において、ヒストグ
ラムH(i)をヒストグラムG(i)に変換する際、頻
度の少ない階調または頻度の多い階調はそのままの頻度
で、他の階調は平坦化するように変換するために、数式
9および数式10に示す頻度数変換式を用いたが、これ
に限定されることなく、他の関数式を用いてもよい。例
えば、複数の点を滑らかな線でつなぐ関数であるスプラ
イン(Spline)関数を用いてもよい。すなわち、
図2(b)に示す関数をスプライン関数によって作成す
るわけである。
【0070】スプライン関数では、例えば、5つの点を
滑らかにつなぐ場合には、4本の異なるn次のスプライ
ン曲線によって構成する。本発明の頻度数変換式に該ス
プライン関数を適用するには、3点を滑らかにつなぐた
めに、2本の4次スプライン曲線を用いる。4次のスプ
ライン曲線yは、次式で表される。
【数18】
【0071】但し、xは変形前のヒストグラムH(i)
の値域[MIN,……,MAX]を正規化した値であ
り、yは変形後のヒストグラムG(i)を正規化した値
である。したがって、xおよびyの取り得る値域は、
[0,……,1]である。上記スプライン曲線を2本用
いて、図10(すなわち、図2(b))に示す曲線を実
現するために、(x,y)=(0,0)、(X,Y)、
(1,1)の3点を滑らかにつなぐ関数を求める。今回
の手法で頻度数変換式に対応させる場合には、X=Y=
AVEとする。
【0072】(0,0)と(X,Y)をつなぐスプライ
ン曲線の各係数を以下に示す。
【数19】
【0073】
【数20】
【0074】ここで、a2<0の場合、
【数21】
【0075】
【数22】
【0076】
【数23】
【0077】
【数24】
【0078】a2≧0の場合、
【数25】
【0079】
【数26】
【0080】
【数27】
【0081】次に、(X,Y)と(1,1)をつなぐス
プライン曲線の各係数を以下に示す。
【数28】
【0082】
【数29】
【0083】
【数30】
【0084】
【数31】
【0085】
【数32】
【0086】なお、上記係数におけるslopeは、曲
線の曲がり具合を決定する変数であり、値域は[0,…
…,1]である。値による形状の変化は、 slope=0 → y=Yである直線 slope=1 → 直線 となる。一例として、(0,0)と(X,Y)をつなぐ
スプライン曲線には、slope=γ1、(X,Y)と
(1,1)をつなぐスプライン曲線には、slope=
γ2を用いた。他にも、slope=(γ1+γ2)/2
を用いてもよい。
【0087】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、ヒストグラム作成手段によって、画像データの階調
毎に画素数を計数することによりヒストグラムを作成し
た後、抽出手段によって、ヒストグラム作成手段によっ
て作成されたヒストグラムに基づいて画像データの特徴
情報を抽出し、変換手段によって、前記抽出手段によっ
て抽出された特徴情報に基づいて、前記ヒストグラム作
成手段によって作成されたヒストグラムにおいて頻度の
多い階調および頻度の少ない階調を維持し、その他の部
分の階調を平坦化するように、前記画像データの階調を
変換するようにしたので、入力画像の重要な特徴を維持
したまま入力画像全体に渡って適切な補正処理を容易に
行うことができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による画像処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 本第1の実施形態による画像処理装置の階調
変換方式を説明するための概念図である。
【図3】 本第1の実施形態による画像処理装置の階調
変換テーブル作成を説明するための概念図である。
【図4】 本第1の実施形態による画像処理装置の動作
を示すフローチャートである。
【図5】 本第2の実施形態による画像処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図6】 本第2の実施形態による画像処理装置の階調
変換テーブル作成を説明するための概念図である。
【図7】 本第3の実施形態による画像処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図8】 本第3の実施形態による画像処理装置の階調
変換テーブル作成を説明するための概念図である。
【図9】 本第3の実施形態による画像処理装置の動作
を示すフローチャートである。
【図10】 本発明による頻度数変換式を実現するため
のスプライン関数による例を示す概念図である。
【図11】 従来の画像処理装置における階調変換方式
を説明するための概念図である。
【図12】 従来の画像処理装置における他の階調変換
方式を説明するための概念図である。
【図13】 従来の画像処理装置における他の階調変換
方式を説明するための概念図である。
【符号の説明】
2 ヒストグラム計測部(ヒストグラム作成手段) 3 ヒストグラム変形条件設定部 3a 特徴量抽出部(抽出手段) 3b 補正係数設定部 4 ヒストグラム変形部(変換手段、ヒストグラム補正
手段、頻度数変換式設定手段) 5 階調変換手段設定部(変換手段) 6 階調変換部(変換手段、補正手段) 12 階調変換手段設定部(変換手段) 14 階調変換手段設定部(頻度数変換式補正手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの階調毎に画素数を計数する
    ことによりヒストグラムを作成するヒストグラム作成手
    段と、 前記ヒストグラム作成手段によって作成されたヒストグ
    ラムに基づいて前記画像データの特徴情報を抽出する抽
    出手段と、 前記抽出手段によって抽出された特徴情報に基づいて、
    前記ヒストグラム作成手段によって作成されたヒストグ
    ラムにおいて頻度の多い階調および頻度の少ない階調を
    維持し、その他の部分の階調を平坦化するように、前記
    画像データの階調を変換する変換手段とを具備すること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記変換手段は、前記抽出手段によって
    抽出された特徴情報に基づいて前記ヒストグラムを補正
    するヒストグラム補正手段と、 前記ヒストグラム作成手段によって作成されたヒストグ
    ラムおよび前記ヒストグラム補正手段によって補正され
    た補正ヒストグラムに基づいて、前記画像データの階調
    を補正する補正手段とを具備することを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記変換手段は、前記抽出手段によって
    抽出された特徴情報に基づいて、前記ヒストグラム作成
    手段によって作成されたヒストグラムにおいて頻度の多
    い階調および頻度の少ない階調を維持し、その他の部分
    の階調を平坦化するための頻度数変換式を設定する頻度
    数変換式設定手段を具備し、 前記ヒストグラム補正手段は、前記頻度数変換式設定手
    段によって設定された頻度数変換式に基づいて前記ヒス
    トグラムを補正することを特徴とする請求項2記載の画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記変換手段は、前記抽出手段によって
    抽出された特徴情報に基づいて、前記ヒストグラム作成
    手段によって作成されたヒストグラムにおいて各階調の
    頻度を近傍の画素に分散するように、前記画像データの
    階調を変換することを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記変換手段は、前記抽出手段によって
    抽出された特徴情報に基づいて、前記頻度数変換式設定
    手段によって設定された頻度数変換式における対称性を
    補正する頻度数変換式補正手段を具備することを特徴と
    する請求項3記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記頻度変換式は、 前記特徴情報として、頻度の最小値MIN、頻度の最大
    値MAX、頻度の平均値AVE、および頻度の標準偏差
    σを用いて、 補正係数γ1,γ2を 【数1】 【数2】 とすると、 【数3】 【数4】 で示されることを特徴とする請求項3記載の画像処理装
    置。
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