JPH09231917A - カラー受像管装置 - Google Patents
カラー受像管装置Info
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- JPH09231917A JPH09231917A JP3338996A JP3338996A JPH09231917A JP H09231917 A JPH09231917 A JP H09231917A JP 3338996 A JP3338996 A JP 3338996A JP 3338996 A JP3338996 A JP 3338996A JP H09231917 A JPH09231917 A JP H09231917A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンバーゼンスホルダー内に磁性片を装着し
た場合でも、４極および６極マグネットによるコンバー
ゼンス調整を容易にし、高画質のカラー受像管を提供す
る。 【解決手段】 ３本の電子ビームを生成するインライン
型電子銃と、インライン型電子銃が封入されたりしてネ
ック管８を有するバルブと、ネック管８周面上に、イン
ライン型電子銃を相対向し、かつスクリーン面の長辺方
向に設けられたた磁性体１０ａ，１０ｂと、ネック管８
外周面上に、磁性体１０ａ，１０ｂを介して設けられた
筒状の磁石ホルダー１１ｂおよび磁石ホルダー１１ｂ外
周面上に２枚一組で構成される少なくともリング状の６
極磁石１５を有するコンバーゼンス装置３とを備え、そ
れぞれの磁性体１０ａ，１０ｂは、水平方向と直交する
管軸上の直交面に対して対称とし、６極磁石１５と重な
り合う重複部のネック管８外周方向の幅Ｌ1を、それ以
外の非重複部の幅Ｌ2より狭くしている。
た場合でも、４極および６極マグネットによるコンバー
ゼンス調整を容易にし、高画質のカラー受像管を提供す
る。 【解決手段】 ３本の電子ビームを生成するインライン
型電子銃と、インライン型電子銃が封入されたりしてネ
ック管８を有するバルブと、ネック管８周面上に、イン
ライン型電子銃を相対向し、かつスクリーン面の長辺方
向に設けられたた磁性体１０ａ，１０ｂと、ネック管８
外周面上に、磁性体１０ａ，１０ｂを介して設けられた
筒状の磁石ホルダー１１ｂおよび磁石ホルダー１１ｂ外
周面上に２枚一組で構成される少なくともリング状の６
極磁石１５を有するコンバーゼンス装置３とを備え、そ
れぞれの磁性体１０ａ，１０ｂは、水平方向と直交する
管軸上の直交面に対して対称とし、６極磁石１５と重な
り合う重複部のネック管８外周方向の幅Ｌ1を、それ以
外の非重複部の幅Ｌ2より狭くしている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機、コンピュータモニター等に用いるカラー受像管装置
に関するものである。
機、コンピュータモニター等に用いるカラー受像管装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、インライン型カラー受像管装置に
用いられるカラー受像管において、その管軸方向（電子
ビームの進行方向）の外部磁界によって引き起こされる
ミスコンバーゼンスを防止するために、コンバーゼンス
装置の内面に３本の電子ビームを両側面から挟むように
磁性体を設ける技術が、特開平７−２１９３８号公報に
記載されている。この技術は、３本の電子ビームのうち
両外側の電子ビームに作用してローレンツ力を引き起こ
す地磁気等の外部磁界を、電子銃近傍で磁性体によって
吸収することによりミスコンバーゼンスを補正するとい
うものである。
用いられるカラー受像管において、その管軸方向（電子
ビームの進行方向）の外部磁界によって引き起こされる
ミスコンバーゼンスを防止するために、コンバーゼンス
装置の内面に３本の電子ビームを両側面から挟むように
磁性体を設ける技術が、特開平７−２１９３８号公報に
記載されている。この技術は、３本の電子ビームのうち
両外側の電子ビームに作用してローレンツ力を引き起こ
す地磁気等の外部磁界を、電子銃近傍で磁性体によって
吸収することによりミスコンバーゼンスを補正するとい
うものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカラー受像管では、管軸方向磁界によるコン
バーゼンスずれを良好に抑制することができる反面、静
的コンバーゼンスを行うコンバーゼンス装置の、２極磁
石、６極磁石および４極磁石から発生するスタティック
コンバーゼンス磁界が磁性体によるシールド作用を受
け、特に６極磁石において、所望の６極磁界が得られな
いという問題があった。そして、その結果、６極磁石お
よび４極磁石によるスタティックコンバーゼンス調整が
難しく、かつその調整に長時間を要した。
うな従来のカラー受像管では、管軸方向磁界によるコン
バーゼンスずれを良好に抑制することができる反面、静
的コンバーゼンスを行うコンバーゼンス装置の、２極磁
石、６極磁石および４極磁石から発生するスタティック
コンバーゼンス磁界が磁性体によるシールド作用を受
け、特に６極磁石において、所望の６極磁界が得られな
いという問題があった。そして、その結果、６極磁石お
よび４極磁石によるスタティックコンバーゼンス調整が
難しく、かつその調整に長時間を要した。
【０００４】本発明は、磁性体と、少なくとも６極磁石
を有するコンバーゼンス装置とを備えたカラー受像管装
置において、６極磁石および４極磁石によるスタティッ
クコンバーゼンス調整を容易にし、かつ管軸方向磁界に
よるコンバーゼンスずれを抑制することができる高画質
のカラー受像管装置を提供するものである。
を有するコンバーゼンス装置とを備えたカラー受像管装
置において、６極磁石および４極磁石によるスタティッ
クコンバーゼンス調整を容易にし、かつ管軸方向磁界に
よるコンバーゼンスずれを抑制することができる高画質
のカラー受像管装置を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー受像管装
置は、３本の電子ビームを生成するインライン型電子銃
と、前記インライン型電子銃が封入されたネック管を有
するバルブと、前記ネック管の周面上に、前記インライ
ン型電子銃を介して相対向し、かつ前記バルブのスクリ
ーン面の長辺方向に有する磁性体と、前記ネック管の外
周面上に、前記磁性体を介して設けられた筒状の磁石ホ
ルダーおよび前記磁石ホルダーの外周面上に２枚一組で
構成されるリング状の６極磁石を有するコンバーゼンス
装置とを備え、前記磁性体のそれぞれは、前記スクリー
ン面の長辺方向と直交する前記ネック管の管軸上の直交
面に対して対称とし、前記６極磁石と重なり合う重複部
の前記ネック管の外周方向の幅を、前記６極磁石と重な
り合わない非重複部の幅より狭くしたものである。
置は、３本の電子ビームを生成するインライン型電子銃
と、前記インライン型電子銃が封入されたネック管を有
するバルブと、前記ネック管の周面上に、前記インライ
ン型電子銃を介して相対向し、かつ前記バルブのスクリ
ーン面の長辺方向に有する磁性体と、前記ネック管の外
周面上に、前記磁性体を介して設けられた筒状の磁石ホ
ルダーおよび前記磁石ホルダーの外周面上に２枚一組で
構成されるリング状の６極磁石を有するコンバーゼンス
装置とを備え、前記磁性体のそれぞれは、前記スクリー
ン面の長辺方向と直交する前記ネック管の管軸上の直交
面に対して対称とし、前記６極磁石と重なり合う重複部
の前記ネック管の外周方向の幅を、前記６極磁石と重な
り合わない非重複部の幅より狭くしたものである。
【０００６】本発明は、上記構成により、６極磁石にお
いて、所望の６極磁界が得られ、６極磁石および４極磁
石によるスタティックのコンバーゼンス調整を容易に調
整することができ、かつ管軸方向磁界によるコンバーゼ
ンスずれを抑制することができる。
いて、所望の６極磁界が得られ、６極磁石および４極磁
石によるスタティックのコンバーゼンス調整を容易に調
整することができ、かつ管軸方向磁界によるコンバーゼ
ンスずれを抑制することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態１につ
いて、図面を用いて説明する。
いて、図面を用いて説明する。
【０００８】本発明の実施の形態１のカラー受像管装置
は、図３に示すように、インライン型カラー受像管１
と、偏向ヨーク２と、コンバーゼンス装置３とを備えた
ものである。
は、図３に示すように、インライン型カラー受像管１
と、偏向ヨーク２と、コンバーゼンス装置３とを備えた
ものである。
【０００９】カラー受像管１は、フェースパネル４内面
に複数色の蛍光体スクリーン面５を有するバルブ６と、
スクリーン面５に近接した位置に設けられた複数の電子
ビーム透光孔を有するシャドウマスク７と、バルブ６の
ネック管８に封入され、かつ３本の電子ビームを生成す
るインライン型電子銃９とからなる。
に複数色の蛍光体スクリーン面５を有するバルブ６と、
スクリーン面５に近接した位置に設けられた複数の電子
ビーム透光孔を有するシャドウマスク７と、バルブ６の
ネック管８に封入され、かつ３本の電子ビームを生成す
るインライン型電子銃９とからなる。
【００１０】また、バルブ６とネック管８とが溶着され
ている部分の周囲には、電子ビームを水平・垂直方向に
偏向する偏向ヨーク２が、電子銃９の周囲のネック管８
の周面上には、スタティックコンバーゼンス装置３がそ
れぞれ固着されている。
ている部分の周囲には、電子ビームを水平・垂直方向に
偏向する偏向ヨーク２が、電子銃９の周囲のネック管８
の周面上には、スタティックコンバーゼンス装置３がそ
れぞれ固着されている。
【００１１】また、図１および図２に示すように、筒状
の樹脂製磁石ホルダー１１の周面上には、電子銃９から
出射される電子ビームの進行方向に、コンバーゼンス装
置３をネック管８に保持固定する非磁性金属からなる締
め付けバンド１２、磁石締め付け用の樹脂製ロックリン
グ１３、それぞれがリング状で２枚一組で構成される２
極磁石１４、６極磁石１５および４極磁石１６が順次配
置されている。磁石ホルダー１１の内面には、インライ
ン配列された３本の電子ビームが含まれる電子銃９を介
して相対向し、かつバルブ６の長辺および短辺からなる
スクリーン面５の長辺方向Ｚに、鉄ニッケル磁性合金か
らなる磁性体１０ａ，１０ｂが固着されている。そし
て、２極磁石１４によりピュリティ補正を、６極磁石１
５および４極磁石１６の双方により、スタティックコン
バーゼンス調整をそれぞれ行うものである。
の樹脂製磁石ホルダー１１の周面上には、電子銃９から
出射される電子ビームの進行方向に、コンバーゼンス装
置３をネック管８に保持固定する非磁性金属からなる締
め付けバンド１２、磁石締め付け用の樹脂製ロックリン
グ１３、それぞれがリング状で２枚一組で構成される２
極磁石１４、６極磁石１５および４極磁石１６が順次配
置されている。磁石ホルダー１１の内面には、インライ
ン配列された３本の電子ビームが含まれる電子銃９を介
して相対向し、かつバルブ６の長辺および短辺からなる
スクリーン面５の長辺方向Ｚに、鉄ニッケル磁性合金か
らなる磁性体１０ａ，１０ｂが固着されている。そし
て、２極磁石１４によりピュリティ補正を、６極磁石１
５および４極磁石１６の双方により、スタティックコン
バーゼンス調整をそれぞれ行うものである。
【００１２】また、磁石ホルダー１１は、ロックリング
１３の装着位置よりもスクリーン面５側には、ネック管
８に対して回転可能な円筒部を、ロックリング１３の装
着位置より後方、すなわちスクリーン面５とは反対側に
は、弾性を有する舌部１１ｂをそれぞれ有している。そ
して、締め付けバンド１２により、舌部１１ｂが締め付
けられてネック管８に固定されている。
１３の装着位置よりもスクリーン面５側には、ネック管
８に対して回転可能な円筒部を、ロックリング１３の装
着位置より後方、すなわちスクリーン面５とは反対側に
は、弾性を有する舌部１１ｂをそれぞれ有している。そ
して、締め付けバンド１２により、舌部１１ｂが締め付
けられてネック管８に固定されている。
【００１３】図４に示すように、２極磁石１４について
は、Ｎ極とＳ極とが交互に１８０度離れた位置で、６極
磁石１５については、Ｎ極とＳ極とが交互に６０度離れ
た位置で、４極磁石１６については、Ｎ極とＳ極とが交
互に９０度離れた位置で、それぞれ所定の磁力強さをも
って着磁されている。また、２極磁石１４、６極磁石１
５および４極磁石１６には、コンバーゼンス調整をしや
すいように、回転つまみ部１４ａ，１５ａ，１６ａが設
けられている。
は、Ｎ極とＳ極とが交互に１８０度離れた位置で、６極
磁石１５については、Ｎ極とＳ極とが交互に６０度離れ
た位置で、４極磁石１６については、Ｎ極とＳ極とが交
互に９０度離れた位置で、それぞれ所定の磁力強さをも
って着磁されている。また、２極磁石１４、６極磁石１
５および４極磁石１６には、コンバーゼンス調整をしや
すいように、回転つまみ部１４ａ，１５ａ，１６ａが設
けられている。
【００１４】図１および図２に示すように、磁性体１０
ａ，１０ｂは、ネック管８の管軸Ｘ方向に長辺を有する
略長方形状のものであり、スクリーン面５の長辺方向Ｚ
と直交する管軸Ｘ上の直交Ｙ面に対して対称となるよう
に配置され、６極磁石１５と重なり合う重複部のネック
管外周方向の幅Ｌ1を、６極磁石１５と重なり合わない
非重複部の幅Ｌ2より狭くしている。
ａ，１０ｂは、ネック管８の管軸Ｘ方向に長辺を有する
略長方形状のものであり、スクリーン面５の長辺方向Ｚ
と直交する管軸Ｘ上の直交Ｙ面に対して対称となるよう
に配置され、６極磁石１５と重なり合う重複部のネック
管外周方向の幅Ｌ1を、６極磁石１５と重なり合わない
非重複部の幅Ｌ2より狭くしている。
【００１５】さらに詳述すると、磁性体１０ａ，１０ｂ
が６極磁石１５と重なり合う重複部と、６極磁石１５の
磁極との関係は、６極磁石１５の磁極の隣り合うＮ極１
７およびＳ極１８との管軸Ｘに対する開き角βについて
は通常６０度とし、これに対し、磁性体１０ａ，１０ｂ
の非重複部において、ネック管外周方向の幅Ｌ2の両端
１７，１８と管軸Ｘとを結ぶ線分の開き角を前記開き角
βとほぼ同じ角度とし、また、磁性体１０ａ，１０ｂの
重複部において、ネック管外周方向の幅Ｌ1の両端１
９，２０と管軸Ｘとを結ぶ線分の開き角αを開き角βの
１／２以下、すなわち３０度以下とし、さらに、磁性体
１０ａ，１０ｂの管軸Ｘ方向の幅Ｂを、２枚一組で構成
される６極磁石１５の厚みＣよりも大きくしている。
が６極磁石１５と重なり合う重複部と、６極磁石１５の
磁極との関係は、６極磁石１５の磁極の隣り合うＮ極１
７およびＳ極１８との管軸Ｘに対する開き角βについて
は通常６０度とし、これに対し、磁性体１０ａ，１０ｂ
の非重複部において、ネック管外周方向の幅Ｌ2の両端
１７，１８と管軸Ｘとを結ぶ線分の開き角を前記開き角
βとほぼ同じ角度とし、また、磁性体１０ａ，１０ｂの
重複部において、ネック管外周方向の幅Ｌ1の両端１
９，２０と管軸Ｘとを結ぶ線分の開き角αを開き角βの
１／２以下、すなわち３０度以下とし、さらに、磁性体
１０ａ，１０ｂの管軸Ｘ方向の幅Ｂを、２枚一組で構成
される６極磁石１５の厚みＣよりも大きくしている。
【００１６】また、磁性体１０ａ，１０ｂは、磁石ホル
ダー１１のロックリング１３の装着位置よりも後方の舌
部１１ｂでは、磁石ホルダーの外形より、はみ出さない
ように幅狭にし、そして、その長辺の長さを、磁石ホル
ダー１１の管軸方向Ｘの長さとほぼ同じにしている。
ダー１１のロックリング１３の装着位置よりも後方の舌
部１１ｂでは、磁石ホルダーの外形より、はみ出さない
ように幅狭にし、そして、その長辺の長さを、磁石ホル
ダー１１の管軸方向Ｘの長さとほぼ同じにしている。
【００１７】次に、上記カラー受像管装置の作用につい
て説明する。本発明の実施の形態１のカラー受像管装置
は、６極磁石１５の位置における磁性体１０ａの両端１
７，１８（磁性体１０ｂの両端１７，１８）の管軸Ｘに
対する開き角αを３０度以下としているので、６極磁石
１５から発生するコンバーゼンス調整磁界の遮蔽を最小
限に抑えることができ、実用上問題のない６極磁界が得
られるので、６極磁石１５および４極磁石１６によるス
タティックコンバーゼンス調整を容易に行うことができ
る。
て説明する。本発明の実施の形態１のカラー受像管装置
は、６極磁石１５の位置における磁性体１０ａの両端１
７，１８（磁性体１０ｂの両端１７，１８）の管軸Ｘに
対する開き角αを３０度以下としているので、６極磁石
１５から発生するコンバーゼンス調整磁界の遮蔽を最小
限に抑えることができ、実用上問題のない６極磁界が得
られるので、６極磁石１５および４極磁石１６によるス
タティックコンバーゼンス調整を容易に行うことができ
る。
【００１８】また、本発明の実施の形態１のカラー受像
管装置は、管軸方向の外部磁界によるコンバーゼンスず
れを抑制する磁性体１０ａ，１０ｂにおいて、ネック管
８外周方向の非重複部の幅を、従来のものと同じく十分
な大きさとすることができるので、外部磁界のシールド
効果として十分なものを得ることができる。
管装置は、管軸方向の外部磁界によるコンバーゼンスず
れを抑制する磁性体１０ａ，１０ｂにおいて、ネック管
８外周方向の非重複部の幅を、従来のものと同じく十分
な大きさとすることができるので、外部磁界のシールド
効果として十分なものを得ることができる。
【００１９】
【実施例】次に、本発明の効果を確認した実施例につい
て説明する。
て説明する。
【００２０】本発明の実施例のカラー受像管装置は、図
１〜図４に示す構成を有し、外径が約２９ｍｍのネック
管８を有するカラー受像管を用い、６極磁石１５の幅Ｃ
が約２ｍｍ、磁性体１０ａ，１０ｂの幅Ｂが約４ｍｍに
して、磁性体１０ａ，１０ｂの幅Ｌ1、すなわち開き角
αを０度〜６０度まで変えたものを用いた。
１〜図４に示す構成を有し、外径が約２９ｍｍのネック
管８を有するカラー受像管を用い、６極磁石１５の幅Ｃ
が約２ｍｍ、磁性体１０ａ，１０ｂの幅Ｂが約４ｍｍに
して、磁性体１０ａ，１０ｂの幅Ｌ1、すなわち開き角
αを０度〜６０度まで変えたものを用いた。
【００２１】そして、６極磁石１５を調整したときのス
クリーン面５上の電子ビームのスポット移動量（以降、
６極磁界補正量という）と、このスポット移動量による
４極磁界の色ずれを補正するために、４極磁石１６を調
整したときのスクリーン面５上の電子ビームのスポット
移動量（以降、４極磁界補正量という）との関係を調べ
たところ、図５に示すとおりの結果が得られ、磁性体１
０ａ（１０ｂ）の開き角αが３０度において、例えば６
極磁界補正量を０．５ｍｍに変化しても、４極磁界補正
量が０．０５ｍｍ以下と小さくでき、磁性体１０ａ（１
０ｂ）を設けたことによる４極磁石１６の調整が実用上
不要にできることがわかった。
クリーン面５上の電子ビームのスポット移動量（以降、
６極磁界補正量という）と、このスポット移動量による
４極磁界の色ずれを補正するために、４極磁石１６を調
整したときのスクリーン面５上の電子ビームのスポット
移動量（以降、４極磁界補正量という）との関係を調べ
たところ、図５に示すとおりの結果が得られ、磁性体１
０ａ（１０ｂ）の開き角αが３０度において、例えば６
極磁界補正量を０．５ｍｍに変化しても、４極磁界補正
量が０．０５ｍｍ以下と小さくでき、磁性体１０ａ（１
０ｂ）を設けたことによる４極磁石１６の調整が実用上
不要にできることがわかった。
【００２２】この理由を図６および図７を用いて説明す
る。図６は、磁性体１０ａ（１０ｂ）の開き角αが４５
度および６０度の場合の、６極磁石１５の補正磁界の形
状を示している。図６に示すように、６極磁石１５の磁
界が磁性体１０ａ（１０ｂ）により吸収されてしまい、
６極磁界の中に４極磁界成分が強く発生して、６極磁界
が歪み、所望の６極磁界が得られなくなり、そのため、
６極磁石１５の調整に加え、新たに４極磁石１６の調整
が必要となる。しかし、磁性体１０ａ（１０ｂ）の開き
角αが３０度では、図７に示すように、６極磁石１５の
６極磁界の中に４極磁界成分が実質的になくなることか
ら、所望の６極磁界が得られ、６極磁石１５のみの調整
でスタティックのコンバーゼンスができたと考えられ
る。なお、図６および図７では、磁性体１０ａ（１０
ｂ）による６極磁界のシールド効果が最も顕著に表れ
る、６極のうちの２極が垂直軸上にある場合について示
している。
る。図６は、磁性体１０ａ（１０ｂ）の開き角αが４５
度および６０度の場合の、６極磁石１５の補正磁界の形
状を示している。図６に示すように、６極磁石１５の磁
界が磁性体１０ａ（１０ｂ）により吸収されてしまい、
６極磁界の中に４極磁界成分が強く発生して、６極磁界
が歪み、所望の６極磁界が得られなくなり、そのため、
６極磁石１５の調整に加え、新たに４極磁石１６の調整
が必要となる。しかし、磁性体１０ａ（１０ｂ）の開き
角αが３０度では、図７に示すように、６極磁石１５の
６極磁界の中に４極磁界成分が実質的になくなることか
ら、所望の６極磁界が得られ、６極磁石１５のみの調整
でスタティックのコンバーゼンスができたと考えられ
る。なお、図６および図７では、磁性体１０ａ（１０
ｂ）による６極磁界のシールド効果が最も顕著に表れ
る、６極のうちの２極が垂直軸上にある場合について示
している。
【００２３】次に、開き角αを３０度以下において、管
軸方向磁界によるコンバーゼンスずれを調べたところ、
開き角αを３０度以下、すなわち、磁性体１０ａ，１０
ｂの６極磁石１５との重複部を完全に除去しても、ネッ
ク管８の管軸方向磁界によるコンバーゼンスずれも抑制
することができることがわかった。また、このとき、上
記磁性体１０ａ（１０ｂ）の開き角αが３０度と同様
に、４極磁石１６の調整が実用上不要にできることもわ
かった。
軸方向磁界によるコンバーゼンスずれを調べたところ、
開き角αを３０度以下、すなわち、磁性体１０ａ，１０
ｂの６極磁石１５との重複部を完全に除去しても、ネッ
ク管８の管軸方向磁界によるコンバーゼンスずれも抑制
することができることがわかった。また、このとき、上
記磁性体１０ａ（１０ｂ）の開き角αが３０度と同様
に、４極磁石１６の調整が実用上不要にできることもわ
かった。
【００２４】なお、この実施の形態１では、磁性体１０
ａ，１０ｂを磁石ホルダー１１の内面に装着されたもの
について説明したが、ネック管８の外周面または内周面
に固着してもよい。
ａ，１０ｂを磁石ホルダー１１の内面に装着されたもの
について説明したが、ネック管８の外周面または内周面
に固着してもよい。
【００２５】また、磁性体１０ａ，１０ｂは、ネック管
８の管軸方向に長辺を有する略長方形のものについて説
明したが、必ずしもこれに限らず楔形や菱形等、管軸方
向の磁界成分を十分に吸収することができるものであれ
ば、これに限るものではない。
８の管軸方向に長辺を有する略長方形のものについて説
明したが、必ずしもこれに限らず楔形や菱形等、管軸方
向の磁界成分を十分に吸収することができるものであれ
ば、これに限るものではない。
【００２６】また、コンバーゼンス装置３のそれぞれの
磁石は、電子ビームの進行方向に２極磁石１４、６極磁
石１５および４極磁石１６を順次配置したものについて
説明したが、これに限るものではない。ただし、磁性体
１０ａ，１０ｂは、６極磁石１５と重なり合う重複部の
ネック管８外周方向の幅Ｌ1を、６極磁石１５と重なり
合わない非重複部の幅Ｌ2より狭くしなくてはならな
い。
磁石は、電子ビームの進行方向に２極磁石１４、６極磁
石１５および４極磁石１６を順次配置したものについて
説明したが、これに限るものではない。ただし、磁性体
１０ａ，１０ｂは、６極磁石１５と重なり合う重複部の
ネック管８外周方向の幅Ｌ1を、６極磁石１５と重なり
合わない非重複部の幅Ｌ2より狭くしなくてはならな
い。
【００２７】さらに、磁性体１０ａ，１０ｂのネック管
８の管軸Ｘ方向の幅Ｂを、２枚一組で構成される６極磁
石１５の厚みＣよりも大きくしているが、この磁性体１
０ａ，１０ｂの幅Ｂは、管軸方向の磁界成分を十分に吸
収する幅であれば、この条件に限るものではない。
８の管軸Ｘ方向の幅Ｂを、２枚一組で構成される６極磁
石１５の厚みＣよりも大きくしているが、この磁性体１
０ａ，１０ｂの幅Ｂは、管軸方向の磁界成分を十分に吸
収する幅であれば、この条件に限るものではない。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、６極磁
石および４極磁石によるスタティックのコンバーゼンス
調整を容易にし、かつ管軸方向磁界によるコンバーゼン
スずれを抑制できる高画質のカラー受像管装置を提供す
ることができるものである。
石および４極磁石によるスタティックのコンバーゼンス
調整を容易にし、かつ管軸方向磁界によるコンバーゼン
スずれを抑制できる高画質のカラー受像管装置を提供す
ることができるものである。
【図１】本発明のカラー受像管装置の実施の形態１にお
けるコンバーゼンス装置の要部側断面図
けるコンバーゼンス装置の要部側断面図
【図２】同コンバーゼンス装置のＡ−Ａ断面図
【図３】本発明のカラー受像管装置の実施の形態１の側
断面図
断面図
【図４】同カラー受像管装置の実施の形態１における２
極磁石、６極磁石および４極磁石の磁極位置を示す図
極磁石、６極磁石および４極磁石の磁極位置を示す図
【図５】同カラー受像管装置の実施の形態１における開
き角αを０度〜６０度まで変化させたときの、６極磁界
補正量と４極磁界補正量とを関係を示す図
き角αを０度〜６０度まで変化させたときの、６極磁界
補正量と４極磁界補正量とを関係を示す図
【図６】同開き角αを６０度にしたときの６極補正磁石
の補正磁界の状態を示す図
の補正磁界の状態を示す図
【図７】同開き角αを３０度にしたときの６極補正磁石
の補正磁界の状態を示す図
の補正磁界の状態を示す図
３ コンバーゼンス装置 ６ バルブ ８ ネック管 ９ インライン型電子銃 １０ａ，１０ｂ 磁性体 １１ 磁石ホルダー １５ ６極磁石
Claims (5)
- 【請求項１】 ３本の電子ビームを生成するインライン
型電子銃と、前記インライン型電子銃が封入されたネッ
ク管を有するバルブと、前記ネック管の周面上に、前記
インライン型電子銃を介して相対向し、かつ前記バルブ
のスクリーン面の長辺方向に有する磁性体と、前記ネッ
ク管の外周面上に、前記磁性体を介して設けられた筒状
の磁石ホルダーおよび前記磁石ホルダーの外周面上に２
枚一組で構成されるリング状の６極磁石を有するコンバ
ーゼンス装置とを備え、前記磁性体のそれぞれは、前記
スクリーン面の長辺方向と直交する前記ネック管の管軸
上の直交面に対して対称とし、前記６極磁石と重なり合
う重複部の前記ネック管の外周方向の幅を、前記６極磁
石と重なり合わない非重複部の幅より狭くしたことを特
徴とするカラー受像管装置。 - 【請求項２】 磁性体の重複部の幅両端と管軸とを結ぶ
線分の開き角をα（度）とし、６極磁石の隣り合う磁極
と管軸とを結ぶ線分の開き角をβ（度）としたとき、α
≦β／２なる関係を有することを特徴とする請求項１記
載のカラー受像管装置。 - 【請求項３】 磁性体が磁石ホルダーの内面に装着され
ていることを特徴とする請求項１または２記載のカラー
受像管装置。 - 【請求項４】 磁性体がネック部の外周面に固着されて
いることを特徴とする請求項１または２記載のカラー受
像管装置。 - 【請求項５】 磁性体がネック部の内周面に固着されて
いることを特徴とする請求項１または２記載のカラー受
像管装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03338996A JP3424428B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | カラー受像管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03338996A JP3424428B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | カラー受像管装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09231917A true JPH09231917A (ja) | 1997-09-05 |
| JP3424428B2 JP3424428B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=12385244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03338996A Expired - Fee Related JP3424428B2 (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | カラー受像管装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3424428B2 (ja) |
-
1996
- 1996-02-21 JP JP03338996A patent/JP3424428B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3424428B2 (ja) | 2003-07-07 |
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