JPH09230844A - フォント変換装置 - Google Patents

フォント変換装置

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JPH09230844A
JPH09230844A JP8040040A JP4004096A JPH09230844A JP H09230844 A JPH09230844 A JP H09230844A JP 8040040 A JP8040040 A JP 8040040A JP 4004096 A JP4004096 A JP 4004096A JP H09230844 A JPH09230844 A JP H09230844A
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JP8040040A
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Masayoshi Miki
正義 三樹
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウトラインフォントをビットマップフォン
トに変換する際に比較的小さなワークエリアを使用し、
しかも処理時間の高速化を図ること。 【解決手段】 アウトラインフォントをワークエリア9
4に一度展開してビットマップフォントを作成してペー
ジメモリ71に貼り付ける際に、CPU61はフォント
サイズを入力し、これが各種のフォントをワークエリア
94に展開できる第1の境界サイズよりも小さいと判断
したとき、ビットマップフォントを分割せずに展開処理
を行う。これ以外の場合には、ビットマップフォントを
分割してワークエリア94に複数回に別けて展開処理を
行う。第2の境界サイズよりもフォントのサイズが大き
いときには分割処理が確定的であるとして処理を行うこ
とも可能である。テーブルを参照して分割の有無を判別
することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は日本語ワードプロセ
ッサやコンピュータによって構成された情報処理装置で
アウトラインフォントをビットマップフォントに変換す
るためのフォント変換装置に係わり、詳細には変換後の
ビットマップフォントがこれを一時的に格納するための
ワークエリアのサイズを越える可能性がある場合に特に
有効なフォント変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アウトラインフォントは文字の輪郭を直
線や所定の計算式で求まる曲線で置き換えて表現する輪
郭線データからなるフォントである。フォントを最初か
ら所定のサイズのドットマトリックスで表現した旧来の
フォントと異なり、フォントのサイズの拡大や縮小が自
在であると共に、拡大しても斜め線の部分が階段状のギ
ザギザに表現されることがなく、高品位の印字を行うこ
とができるという優れた特徴を有している。
【0003】しかしながら、このアウトラインフォント
はそれ自体が文字等のフォントのビットマップとして表
現されているわけではない。そこで、アウトラインフォ
ントを用いてページメモリに文字パターンを展開するた
めには、アウトラインフォントからビットマップフォン
トに変換を行う必要がある。この変換処理では、従来か
ら所定のサイズのワークエリアを用意し、アウトライン
フォントの輪郭部分をこれに展開した後に輪郭に囲まれ
た部分を塗りつぶし、これによって得られたイメージを
ページメモリの該当箇所にその内容を転送して貼り付け
るようにしている。
【0004】図19は、アウトラインフォントを用いて
ページメモリにビットマップフォントを展開する方法を
原理的に示したものである。ここでは、英文字「A」を
例に挙げている。アウトラインフォント11はこの図の
(a)に示すように文字の輪郭を示すデータである。図
中の黒丸(●)は、輪郭を複数の直線あるいは曲線に分
けたときのそれぞれの始点あるいは終点を表わしてい
る。アウトラインフォント11は、同図(b)に示すよ
うにワークエリア12内に展開され、黒色等の所定の色
で印字する部分の画素がその色で塗りつぶされたように
信号処理される。そして、このワークエリアのビットパ
ターンが同図(c)に示すようにページメモリの該当箇
所にビットマップフォント14として貼り付けられるこ
とになる。
【0005】ところで、図19に示したワークエリア1
2として十分大きなサイズのエリアを設定すると、アウ
トラインフォントをかなりの大きなサイズのフォントに
拡大する場合にも輪郭の展開処理が可能になる。しかし
ながら、文字はその用途によって非常に大きなサイズに
拡大することもあるので、これらに十分対応するように
しようとするとワークエリアとして大量のメモリが必要
となる。ワークエリアとしては半導体メモリを使用する
ことが通常なので、滅多に使用しないサイズの文字に対
応するために大容量のワークエリアを設定することは情
報処理装置の大幅なコストアップを招いてしまい、かつ
経済的にも非効率である。そこで、ワークエリアのサイ
ズを通常頻繁に使用する文字サイズに対応できるだけの
サイズに設定し、アウトラインフォントを比較的大きな
サイズのビットマップフォントに変換する際には同一の
ワークエリアを複数回繰り返し使用するようにすること
が提案されている。
【0006】図20は、ワークエリアを複数回使用して
比較的大きなサイズのビットマップフォントに変換する
原理を表わしたものである。ここでは、英文字「B」を
例に挙げている。ワークエリア21として所定のサイズ
のエリアが用意されているものとし、アウトラインフォ
ント22をこのワークエリア21の4面分のサイズにま
で拡大したビットマップフォントを作成するものとす
る。この場合、アウトラインフォント22を図で破線で
示すように4分割し、それぞれの分割されたアウトライ
ンフォント22LU、22RU、22LD、22RDを
順次同一のワークエリア21に作成してはページメモリ
13の該当する箇所に4分割されたビットマップフォン
ト23LU、23RU、23LD、23RDとして貼り
付ける。
【0007】例えば、ビットマップフォント23LUを
作成するためには、ワークエリア21がアウトラインフ
ォント22LUに対応するような位置関係にずらして輪
郭線を発生させ、このときワークエリア21に展開され
た輪郭線を処理してビットマップフォント23LUを得
る。そして、これをページメモリ13の該当位置に貼り
付けたら、このワークエリア21を再度使用して今度は
アウトラインフォント22RUに対応するような位置関
係にずらして輪郭線を発生させ、これを処理してビット
マップフォント23RUを得る。そして、これをページ
メモリ13の該当位置に貼り付ける。以下同様である。
【0008】このようにアウトラインフォント11、2
2を使用してワークエリア12、21にビットマップイ
メージを展開してページメモリ13に貼り付ける方法
は、ワークエリア12、21に展開する回数が1回であ
るか複数回であるかによって異なった処理となる。本明
細書では、図19に示した処理を第1の処理と呼ぶこと
にし、図20に示した処理を第2の処理と呼ぶことにす
る。
【0009】図21は、第1の処理と第2の処理を切り
替えて行うフォント変換装置のフォント処理の様子を表
わしたものである。処理をしようとする文字コードが入
力され(ステップS101)、続いてこの文字コードに
ついてのフォントサイズが入力されると(ステップS1
02)、文字の種類やそのフォントサイズからワークエ
リアをどれだけ必要とするかの解析が行われる(ステッ
プS103)。同じフォントサイズでも、例えば大文字
と小文字や、漢字とプロポーショナル印字における英文
字「i」のように幅の狭い文字とでは必要とするワーク
エリアが異なってくるからである。ワークエリアが足り
ると判別された場合には(ステップS104;Y)、図
19に示した第1の処理が行われ、ワークエリアに対し
て一度にビットマップフォントの作成が行われ、ページ
メモリの該当箇所に転送される(ステップS105)。
この処理が終了したら、未処理の文字コードが存在する
かどうかのチェックが行われ(ステップS106)、存
在する場合にはステップS101に戻って次の文字コー
ドについて同様の処理が行われる(ステップS101〜
S106)。未処理の文字コードが存在しない場合に
は、フォント処理を終了させる(エンド)。
【0010】これに対して、ステップS104でワーク
エリアが足りないと判別された場合には(N)、図20
で説明した第2の処理が使用される。すなわち、展開さ
れるビットマップフォントのサイズに応じた数だけワー
クエリアが繰り返し使用されて、ページメモリの該当箇
所にそれぞれのビットマップイメージが転送される。こ
の後、ステップS106の処理に移行することになる。
以下同様である。
【0011】一方、特開平2−59873号公報では、
ベクトルデータからビットマップイメージに変換する際
の塗りつぶしの処理について複数の処理手段を用意し、
図形の属性を判別することでいずれの塗りつぶし処理が
適当かの選択を行うようにしている。この開示された技
術によれば、輪郭線形状の難易度や図形の大きさ、尖っ
た頂点の数等の組み合わせによって第1〜第3の塗りつ
ぶし手段のいずれかを選択し、塗りつぶしの処理を行っ
ている。
【0012】ここで図形の大小について考察すると、図
形が一番大きい場合には、ワークエリアにイメージを展
開することができないので、代わりに輪郭テーブルを作
成し、この輪郭テーブルを使用してページメモリにビッ
トマップデータを展開するようにしている。また、中程
度の大きさの図形の場合にはワークエリアの一部の領域
に1文字分の輪郭情報を入れ、塗りつぶしパターンをこ
のワークエリアの他の領域に入れ、このワークエリアの
残りの領域を使用しながら論理をとり、ページメモリに
ビットマップデータを展開している。一番小さい図形の
場合には、ワークエリアに輪郭をドット展開して、これ
をページメモリに展開することになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このうち、図21に示
すフォント変換装置では、第1の処理と併せて第2の処
理方法を選択して使用しているので、ワークエリア21
をワークエリア12に比べて小さく設定することができ
る。しかしながら、第1の処理で足りるか、あるいは第
2の処理を行わなければならないかの判別を個々の文字
ごとに現実のビットマップフォントを計算して判断する
必要がある(ステップS103、S104)。したがっ
て、この判断の分だけフォントの変換処理が長くなると
いう問題がある。
【0014】また、特開平2−59873号公報に開示
されたフォント変換装置では、フォントのポイントに応
じて一律に塗りつぶしの処理を変えている。同一のポイ
ントであってもビットマップフォントのサイズが個々に
異なるのは前記した通りであり、これを吸収するために
はワークエリアにかなりの余裕を設ける必要があってコ
ストダウンを十分図ることができないという問題があ
る。更に、この特開平2−59873号公報に開示され
たフォント変換装置は、塗りつぶしの処理を変えるとい
う点でワークエリアに対する展開時のサイズを問題とす
る本発明と適用される技術分野が多少異なる。
【0015】そこで本発明の目的は、アウトラインフォ
ントをビットマップフォントに変換する際に比較的小さ
なワークエリアを使用し、しかも処理時間の高速化を図
ることのできるフォント変換装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)アウトラインフォントを展開してビットマッ
プフォントに変換するための予め定められた所定サイズ
のワークエリアと、各フォントに対して指定されたフォ
ントサイズを判別するフォントサイズ判別手段と、
(ロ)このフォントサイズ判別手段によって判別された
フォントサイズがアウトラインフォントに展開した後に
各フォントの実際に占める領域の違いにかかわらず共通
してワークエリアに1回で納まることが可能な最大サイ
ズよりも大きいかどうかを比較する第1のフォントサイ
ズ比較手段と、(ハ)この第1のフォントサイズ比較手
段によって大きくないと判別された場合にはワークエリ
アにこれらのフォントサイズのアウトラインフォントを
それぞれ1回で展開し、これ以外の場合にはこれらのフ
ォントサイズのアウトラインフォントをそれぞれ複数に
分割してワークエリアに順次展開するアウトラインフォ
ント展開処理手段とをフォント変換装置に具備させる。
【0017】すなわち請求項1記載のフォント変換装置
では、アウトラインフォントを所望のサイズで予め定め
られた所定サイズのワークエリアに展開して所定の領域
を塗りつぶしてビットマップフォントを作成するとき、
印字または表示するフォントサイズが大きくなるとワー
クエリアに一度に展開できなくなる場合があることに鑑
みて、印字または表示のために指定されたフォントサイ
ズを判別すると共に、この判別されたフォントサイズが
各フォントの実際に占める領域の違いにかかわらず共通
してワークエリアに1回で納まることが可能な最大サイ
ズよりも大きいかどうかを第1のフォントサイズ比較手
段によって比較するようにしている。ここで各フォント
の実際に占める領域の違いにかかわらず共通してワーク
エリアに1回で納まることが可能な最大サイズよりも大
きいかどうかを比較するとは、例えばフォントの「i」
とフォントの「W」では、幅が異なるので、同一のフォ
ントサイズが指定された場合であっても前者がワークエ
リアに1度で展開できるとき、後者がワークエリアに2
回に分割しなければ展開できなくなるような状況を考慮
したもので、これら各文字のフォントが共通して所定の
サイズのワークエリアに1回で展開できる最大の文字サ
イズを設定しておいて、これと印字または表示を行うサ
イズとを比較することにしたものである。したがって、
第1のフォントサイズ比較手段によってワークエリアの
サイズよりも大きくないと判別された場合には、どのよ
うなフォントであってもワークエリアにアウトラインフ
ォントを1回で展開することができることになり、実際
に1回で展開できるかの個々の座標計算が不要になる。
また、これ以外の比較結果がでた場合には、アウトライ
ンフォントを複数に分割して順次ワークエリアに展開す
ることにして、処理の画一化による処理の迅速化を図っ
ている。
【0018】請求項2記載の発明では、(イ)アウトラ
インフォントを展開してビットマップフォントに変換す
るための予め定められた所定サイズのワークエリアと、
各フォントに対して指定されたアウトラインフォントの
展開後のフォントサイズを判別するフォントサイズ判別
手段と、(ロ)このフォントサイズ判別手段によって判
別されたフォントサイズがアウトラインフォントに展開
した後に各フォントの実際に占める領域の違いにかかわ
らず共通してワークエリアに1回で納まることが可能な
最大サイズよりも大きいかどうかを比較する第1のフォ
ントサイズ比較手段と、(ハ)フォントサイズ判別手段
によって判別されたフォントサイズがアウトラインフォ
ントに展開した後に各フォントの実際に占める領域の違
いにかかわらず共通してワークエリアに分割して納めな
ければならない最小サイズよりも小さいかどうかを比較
する第2のフォントサイズ比較手段と、(ニ)アウトラ
インフォントがワークエリアに1回で納まるか否かをア
ウトラインフォントに展開後のフォントのサイズを算出
してワークエリアのサイズと比較して判別する算出比較
手段と、(ホ)第1のフォントサイズ比較手段によって
ワークエリアに1回で納まることが可能な最大サイズよ
りも大きくないと判別された場合には算出比較手段で比
較を行うことなくこのワークエリアにアウトラインフォ
ントを1回で展開し、第2のフォントサイズ比較手段に
よって共通してワークエリアに分割して納めなければな
らない最小サイズよりも小さくないと判別されたときに
は同じく算出比較手段で比較を行うことなくワークエリ
アにアウトラインフォントを分割して順次展開し、これ
以外の場合には算出比較手段の比較結果に応じてワーク
エリアにアウトラインフォントを1回で展開するか分割
して順次展開するアウトラインフォント展開処理手段と
をフォント変換装置に具備させる。
【0019】すなわち請求項2記載の発明では、請求項
1記載の発明と比較すると第1のフォントサイズ比較手
段の他に新たに第2のフォントサイズ比較手段が配置さ
れており、アウトラインフォント展開処理手段もこれに
応じて処理の内容が変化している。第1のフォントサイ
ズ比較手段は、請求項1記載のものと同一概念のもので
あり、ワークエリアに無条件で1回で展開できるアウト
ラインフォントを簡単に選別するために用意されてい
る。これに対して第2のフォントサイズ比較手段は、各
フォントの実際に占める領域の違いにかかわらず共通し
てワークエリアに分割して納めなければならない最小サ
イズよりも小さいかどうかを比較することで、確実にア
ウトラインフォントを分割してワークエリアに収容する
べき対象を探し出す役割をもっている。例えば例えばフ
ォントの「i」とフォントの「W」では、印字または表
示の差異に指定されたフォントサイズが一定であったと
しても、フォントの「i」の方が幅が狭いので、このフ
ォントを分割してワークエリアで処理しなければならな
いようなフォントサイズに対しては、フォントの「W」
は問題なく分割処理を行う必要がある。そこで、第2の
フォントサイズ比較手段によって展開しようとするフォ
ントサイズが小さくないと判別されたときには算出比較
手段で個々のフォントサイズを算出した後にワークエリ
アと比較を行うことなくワークエリアにアウトラインフ
ォントを分割して順次展開することにしている。これに
より、個々に算出比較手段で算出して比較する対象を限
定することにして、処理の高速化を図っている。また、
第2のフォントサイズ比較手段が存在するので、実際に
はワークエリアに1回で展開できるようなアウトライン
フォントについて分割処理を行う無駄を省き、この点で
の処理時間の節約も図っている。
【0020】請求項3記載の発明では、アウトラインフ
ォントを個々に指定する連続した文字コードの先頭に配
置されたフォントサイズに関する情報を解読し、次のフ
ォントサイズの指定があるまでの各アウトラインフォン
トに対して共通して適用するフォントサイズ情報一斉適
用手段を請求項1または請求項2記載のフォント変換装
置に具備させることにしている。
【0021】すなわち請求項3記載の発明では、フォン
トサイズをまず指定してその変更があるまで、文字コー
ドが連続して入力されるようなデータ構造でフォントが
入力されるようなフォント変換装置では、最初にフォン
トサイズを判別して、これを基にして第1または第2の
フォントサイズ比較手段の比較作業を行わせることで、
個々のフォントごとに個別にフォントサイズを判別する
手間を省き、この意味でフォント変換装置による処理の
高速化を図っている。
【0022】請求項4記載の発明では、請求項1または
請求項2記載のフォント変換装置で、第1のフォントサ
イズ比較手段が、文字コードに付加された文字サイズに
影響を与える可能性のある文字属性を参照してワークエ
リアに1回で納まることが可能な最大サイズよりも大き
いかどうかを比較することを特徴としている。ここで文
字属性とは、例えばバイトコード系で各文字コードが何
バイトで構成されているかといった属性や、漢字や英数
字等の書体を挙げることができる。
【0023】すなわち請求項4記載の発明では、文字属
性によって、第1または第2のフォントサイズ比較手段
の比較基準が相違することが明らかであれば、これを加
味することで、より厳密にアウトラインフォント展開処
理手段を適用することができ、しかもフォントサイズを
実際に計算する必要なく処理方法をより厳密に選択でき
るので、処理の高速化に寄与することになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0026】図1は本発明の一実施例におけるフォント
変換装置を使用した画像記録装置の全体的な構成を表わ
したものである。この画像記録装置41は、画像の記録
を行って記録用紙41を排出する記録部42を備えてい
る。記録部42には画像供給装置43と電源部44が接
続されている。電源部44は画像供給装置43にも接続
されており、これらの動作のための電源を供給する。画
像供給装置43は、画像信号46と各種の動作指令用の
制御信号47を記録部42に与え、記録部42はこれに
対して画像供給装置43と同期をとるための同期パルス
48を送出する他、記録部42内の温度や用紙切れ等の
状態および動作指令用の制御信号47に対する応答等を
表わした制御信号49を画像供給装置43側に送出する
ようになっている。画像供給装置43は操作パネル51
とも接続されている。操作パネル51からは図示しない
キーの操作による操作情報52が画像供給装置43に供
給され、画像供給装置43はこれに対する応答情報や操
作パネル51に視覚的な表示を行わせるための表示情報
からなるパネル用情報53を操作パネル51に送出する
ようになっている。画像供給装置43には、2系統のホ
ストインタフェース端子54、55が付属している。
【0027】この画像記録装置を更に詳細に説明する。
記録部42は、レーザプリンタのプリント機構から構成
されている。プリント機構は、例えば感光体ドラムや帯
電器、転写器、現像装置、定着装置およびクリーニング
装置から構成される記録機構を備えている。レーザから
出力されるレーザ光は画像信号で変調され、感光体ドラ
ム上を繰り返し走査して静電潜像が形成される。この静
電潜像が現像装置で現像され、これによって得られたト
ナー像が図示しない給紙トレイから送られてきた記録用
紙41上に転写される。この記録用紙41は定着装置で
定着され、図1に示したように記録部42から排出され
ることになる。
【0028】操作パネル51は操作用の複数のキーと液
晶表示部および特定のキーが指定されたことを表示する
ための発光ダイオードを有している。画像供給装置43
は、2系統のホストインタフェース端子54、55から
それぞれ印字データを入力することができる。例えば第
1のホストインタフェース端子54は、図示しないホス
トコンピュータから専用のケーブルを介して印字データ
の供給を受けるようになっている。また、第2のホスト
インタフェース端子55は例えば図示しないネットワー
クに接続されており、このネットワーク上に接続された
複数の情報処理装置から印字データの選択的な供給を受
けるようになっている。もちろん、このネットワークを
介して他のネットワークに接続されたパーソナルコンピ
ュータや日本語ワードプロセッサ等の情報処理装置から
印字データの供給を受けることも可能である。
【0029】情報処理装置にはたくさんの種類があり、
これらが送出する制御データはこれらの形式が必ずしも
統一されているものではない。例えばある情報処理装置
が送出する制御データは、記録を行う記録用紙41のサ
イズや文字の大きさ等の条件を細かく指定するようにな
っているが、他の情報処理装置はこのような指定が不可
能といった場合もある。そこで本実施例のフォント変換
装置を使用した画像記録装置は、操作パネル51から記
録に関する操作情報52を入力することができるように
なっており、入力された操作情報52は画像供給装置4
3に送出される。画像供給装置43はこれを受け取る
と、応答情報をパネル用情報53の一部の情報として操
作パネル51に送出することになる。操作パネル51か
らは操作用のデータを入力することができる。情報処理
装置側から印字データを送ってくる場合に、この操作用
のデータとは別に用紙サイズ等の指示データを送ってく
る場合がある。
【0030】このような場合には、情報処理装置側の指
示を常に優先させるように指示を出すこともできるし、
操作パネル51側からの指示の方を優先させることも可
能である。2つの指示が競合したときには、時間的に後
で発生した指示の方を優先させることもできる。
【0031】前記した記録部42は、装備した給紙トレ
イ(図示せず)にどのようなサイズの記録用紙41が収
容されているかとか、定着装置がトナー像の定着に適す
る温度に到達したかとかをチェックして、制御信号49
を画像供給装置43に送出するようにしている。
【0032】図2は画像記録装置の要部として画像供給
装置を具体的に表わしたものである。画像供給装置43
は、CPU(中央処理装置)61を搭載している。CP
U61はCPUバス62を介して装置内の各部と接続さ
れている。このうち不揮発性メモリ(NVM)63は、
図示しない電池によってバックアップされたRAM(ラ
ンダム・アクセス・メモリ)であり、図1に示した電源
部44が何らかの原因でオフになっている状態でもその
内容を保持するようになっている。第1のプログラムメ
モリ64は所定の条件の下で書き込み可能なROM(リ
ード・オンリ・メモリ)であり、ここには画像供給装置
43を中心とした画像記録装置制御用の各種のプログラ
ムが格納されている。第1の文字パターンメモリ65
は、フォントメモリと呼ばれるメモリであり、ROMで
構成されている。本実施例で、第1の文字パターンメモ
リ65には漢字や英数字等の文字のパターンがアウトラ
インフォントとして記憶されている。
【0033】記録部インタフェース(I/F)回路67
は、図1に示した記録部42を接続するためのインタフ
ェース回路である。記録部インタフェース回路67は、
図1に示した画像信号46、制御信号47、49および
同期パルス48の入出力制御を行う。記録部42には、
ビットマップコントローラ68の制御の下でRAM69
のページメモリ71からビットマップデータが供給され
るようになっている。ビットマップコントローラ68
は、記録の際にページメモリ71からビットマップデー
タを読み出す制御を行うと共に、文字等のイメージデー
タを格納するための制御を行うようになっている。ペー
ジメモリ71は、発生した文字パターンやイメージ等の
データを、図1に示した記録用紙41のページごとに対
応させて貼り付け、電子的な編集を行うためのメモリで
ある。なお、RAM69は作業用のメモリであり、ペー
ジメモリ71として割り当てられている領域以外の領域
で、一時的に使用する各種データを格納するようになっ
ている。ホストから送られてきた印字データを一時的に
受信する領域は、一般に受信バッファと呼ばれている。
また、RAM69にはワークエリア94(図3および図
4参照)の設定も行われるようになっている。
【0034】パネルインタフェース回路74は、図1に
示した操作パネル51と接続ケーブル75を介して接続
するためのインタフェース回路である。例えばこの画像
記録装置のオペレータが図1に示す操作パネル51のキ
ーを操作すると、これに対応した指示信号が出力されC
PUバス62を転送される。操作パネル51の液晶表示
部や発光ダイオードの表示制御を行うには、CPU61
からCPUバス62を介してパネルインタフェース回路
74に表示のための指示信号が送られることになる。第
1のホストインタフェース回路76は、図1に示した第
1のホストインタフェース端子54に接続された図示し
ないホストと専用ケーブル77を介して接続するための
通信制御用の回路である。この回路は一般に、ホストか
ら送られてくる印字データが、EIA(Engineering In
dustries Association)の制定した直列データ端末機器
のデータ入出力のための標準仕様としてのRS−232
Cやセントロニクス準拠に基づいて受信されるような回
路構成となっている。
【0035】本実施例の画像記録装置は、以上の回路構
成を基本とするが、必要に応じて他の回路装置を追加し
て機能の拡張を行うことができる。本実施例では、第2
のプログラムメモリ78と第2の文字パターンメモリ7
9を増設している。これらは、ICカード形式あるいは
SIMM形式のリード・オンリ・メモリであり、着脱自
在な構成となっていて、各種のホストに対応させたり、
オペレータの要求する特殊の機能を実現させるために選
択して取り付けることができるようになっている。この
画像記録装置には、インタフェース回路が一体となった
ハードディスク装置81も追加的に接続されている。ハ
ードディスク装置81には、受信したプリントデータを
大量に格納したり、プログラムやロゴ等の追加的なパタ
ーンあるいは電子的なフォームを表わしたフォームデー
タの格納も行うことができる。また、図1に示した第2
のホストインタフェース端子55に対応した第2のホス
トインタフェース回路82が追加されており、ネットワ
ーク上に接続された複数の情報処理装置から印字データ
の供給を受けることができるようになっている。ホスト
インタフェース端子は、必要により更に増設が可能であ
る。例えばセントロニクスインタフェースや、イーサネ
ットと接続するためである。これにより、より広範囲の
ホストから印字データを入力することができる。
【0036】さて、本実施例の画像記録装置のフォント
変換装置では、図19で説明した第1の処理と図20で
説明した第2の処理の双方を切りわけて使用する。第1
の処理では、ワークエリア12のサイズまでの大きさの
ビットマップフォントしか使用することができないが、
アウトラインフォントからビットマップフォントへの変
換を高速で行うことができる。これに対して第2の処理
では、アウトラインフォントからビットマップフォント
への変換を複数回繰り返して処理する必要がある。した
がって、処理時間は長くかかるが、ビットマップフォン
トのサイズに制限が生じない。
【0037】第1の処理と第2の処理の切りわけの判別
は、従来ではこのアウトラインフォントごとに現実のビ
ットマップフォントを計算してから判断する必要があっ
た。本実施例のフォント変換装置では、フォントサイズ
のみをもって、そのアウトラインフォントの変換処理が
第1の処理で完全に対応できる場合と、第2の処理に依
らなければならないフォントサイズである場合とを判別
する。そして、いずれにも該当しない場合のみ、現実の
ビットマップフォントを計算してから判断するようにし
ている。これは、ホストから画像記録装置のフォント変
換装置に送られる印字データは、フォントサイズ等のフ
ォント属性情報を送信した後に文字コード列の送信を行
うことが通常であることに着目したもであって、フォン
トサイズのみで明確にいずれの処理手段かが特定できる
ものについてはビットマップフォントの計算を省略し、
これ以外のものについてのみ現実のビットマップフォン
トを計算することにして、判定に要する時間を大幅に低
減させることにしたからである。
【0038】図3および図4は、文字ごとに同一のポイ
ントであっても実際にビットマップフォントに展開した
ときのサイズが異なることを説明するためのものであ
る。このうち図3は、小文字「i」についての例を示し
ている。同図(a)に示す小文字「i」のアウトライン
フォント91を24ポイントのビットマップフォントに
すると、同図(b)のようになり、32ポイントにする
と同図(c)のようになる。これに対して、図4(a)
に示す大文字「Z」のアウトラインフォント92を24
ポイントのビットマップフォントにすると、同図(b)
のようになり、32ポイントにすると同図(c)のよう
になる。
【0039】仮に、24ポイントの小文字「i」の縦方
向の先端から後端までが14ドットの長さで構成されて
いるものとし、これが32ポイントで20ドットの長さ
で構成されたものとする。ワークエリア94が20×2
0ドットのサイズであるとすれば、小文字「i」を24
ポイントで印字する場合も32ポイントで印字する場合
も1つのワークエリア94にビットマップフォントを作
成することができる。すなわち、第1の処理を適用する
ことができる。
【0040】一方、仮に24ポイントの大文字「Z」の
縦方向の先端から後端までが18ドットの長さで構成さ
れているものとし、これが32ポイントで24ドットの
長さで構成されたものとする。すると、20×20ドッ
トのサイズのワークエリアから縦方向で4ドット分だけ
超過することになり、ワークエリア94を2回用意して
ビットマップフォントをこれらに分割して展開しなけれ
ば処理することができない。すなわち、この場合には第
2の処理を適用することが必要になる。なお、この図で
はビットマップフォントに展開したときに縦方向のサイ
ズがワークエリア94の1つ分について足りない場合を
示したが、横方向に足りなくなる場合と、縦方向および
横方向の双方について足りなくなる場合とがある。
【0041】このようにポイント数によっては第1の処
理と第2の処理のいずれかの処理が選択される場合があ
るが、この例の文字でも、例えば24ポイントや32ポ
イントよりも遙に小さいサイズの9ポイントのビットマ
ップフォントを展開処理する場合には、例外なく第1の
処理を適用することができる。本実施例では、第1の処
理が無条件に行われ得るときと第2の処理が無条件に行
われるときの判定処理を簡略化しているのである。この
ために、第1の境界サイズと第2の境界サイズという概
念を導入している。
【0042】図5は、本実施例で用いられる第1および
第2の境界サイズを説明するためのものである。ここで
は英大文字「I」、「A」および「W」についての文字
コードが処理の対象となった場合を示している。ここで
英大文字「I」は英大文字に関してビットマップフォン
トに展開処理する際に横方向の長さが他のすべての文字
の中で最短であるとする。また、英大文字「W」は、英
大文字に関してビットマップフォントに展開処理する際
に横方向の長さが他のすべての文字の中で最長であると
する。英大文字「A」はこれらの中間的な存在であると
する。
【0043】図5で第1の処理で展開できる範囲を実線
101で示しており、第2の処理で展開しなければなら
ない範囲を破線102で示している。英大文字「W」に
ついてのこれらの処理の切替ポイント数を第1の境界サ
イズ104とすると、第1の境界サイズ104以下のフ
ォントサイズでビットマップフォントを作成する場合に
は、すべての英大文字について無条件に第1の処理を適
用することができることになる。また、英大文字「I」
についてのこれら第1および第2の処理の切替ポイント
数を第2の境界サイズ105とすると、第2の境界サイ
ズ105以上のフォントサイズでビットマップフォント
を作成する場合には、すべての英大文字について無条件
に第2の処理を適用しなければならないことになる。
【0044】第1の境界サイズ104と第2の境界サイ
ズ105の間のフォントサイズでは、文字の種類によっ
て第1の処理が適用される場合と第2の処理が適用され
なければならない場合の双方が存在する。本実施例では
この領域では無条件に第2の処理を適用するようにし
て、判断処理を簡略化している。以上、英大文字につい
て説明したが、すべての英文字についてこのような第1
および第2の境界サイズ104、105を統一して適用
してもよいし、すべての文字あるいは記号について第1
および第2の境界サイズ104、105を統一して適用
してもよい。
【0045】図6は、すべての文字あるいは記号につい
て第1および第2の境界サイズを統一して適用する本実
施例におけるフォント処理の流れを表わしたものであ
る。図2に示したCPU61は、印字のための一連の文
字コードを処理するに際して、同一のフォントサイズの
文字コードの先頭に共通して付加されているフォントサ
イズに関する情報を入力する(ステップS201)。そ
して、これが第1の境界サイズ104(図5)以下であ
るかどうかの判別を行う(ステップS202)。以下で
あれば(Y)、文字コードを入力して(ステップS20
3)、これに対して第1の処理を適用する(ステップS
204)。
【0046】次に、同一フォントサイズに対して後続の
文字コードが存在するかどうかのチェックが行われ(ス
テップS205)、存在すればステップS203に戻っ
て次の文字コードについても同様に第1の処理を適用す
る。以下、後続の文字コードが存在する限り第1の処理
が順次適用されていく(ステップS203〜S20
5)。後続の文字コードが無くなったら(ステップS2
05;N)、フォントサイズが変更されるかどうかをチ
ェックして(ステップS206)、変更されるのであれ
ば(Y)、ステップS201に戻って変更後のフォント
サイズを入力して、ビットマップフォント展開のための
処理を再び開始する。
【0047】一方、ステップS202でフォントサイズ
が第1の境界サイズ104よりも大きいと判別された場
合には(N)、文字コードを入力し(ステップS20
7)、前記したように処理を簡略化するために強制的に
第2の処理を適用する(ステップS208)。
【0048】1つの文字コードについて第2の処理が行
われたら、後続の文字コードが存在するかどうかのチェ
ックが行われ(ステップS209)、存在する場合には
同一のフォントサイズに関するものなので、同様に第2
の処理が実行されることになる(ステップS207〜S
209)。後続する文字コードが存在しなくなったら
(ステップS209;N)、フォントサイズが変更され
るかどうかをチェックして(ステップS206)、変更
されるのであれば(Y)、ステップS201に戻って変
更後のフォントサイズを入力して、ビットマップフォン
ト展開のための処理を再び開始する。ステップS206
でフォントサイズの変更が行われるものではないと判別
されたときには(N)、一連の文字コードの処理が終了
したことになるので、作業を終了させる(エンド)。
【0049】第1の変形例
【0050】図7は本発明の第1の変形例におけるフォ
ント変換装置のフォント処理の流れの一部を表わしたも
のである。この第1の変形例の装置では、第1の境界サ
イズと第2の境界サイズの双方を参照してビットマップ
フォントの展開処理を行うことにしている。図2に示し
たCPU61は、印字のための一連の文字コードを処理
するに際して、同一のフォントサイズの文字コードの先
頭に共通して付加されているフォントサイズに関する情
報を入力する(ステップS301)。そして、これが第
1の境界サイズ104(図5)以下であるかどうかの判
別を行う(ステップS302)。以下であれば(Y)、
文字コードを入力して(ステップS303)、これに対
して第1の処理を適用する(ステップS304)。
【0051】次に、同一フォントサイズに対して後続の
文字コードが存在するかどうかのチェックが行われ(ス
テップS305)、存在すればステップS303に戻っ
て次の文字コードについても同様に第1の処理を適用す
る。以下、後続の文字コードが存在する限り第1の処理
が順次適用されていく(ステップS303〜S30
5)。後続の文字コードが無くなったら(ステップS3
05;N)、フォントサイズが変更されるかどうかをチ
ェックして(ステップS306)、変更されるのであれ
ば(Y)、ステップS301に戻って変更後のフォント
サイズを入力して、ビットマップフォント展開のための
処理を再び開始する。以上の制御は、先の実施例と同様
である。
【0052】図8は、図7のステップS302でフォン
トサイズが第1の境界サイズ104(図5)より大きい
(N)と判別された場合を示したものである。この場合
には、そのフォントサイズが第2の境界サイズ105
(図5)以上であるかどうかのチェックが行われる(ス
テップS307)。第2の境界サイズ105以上である
場合には(Y)、図5で説明したように無条件にビット
マップフォントの分割を行う必要がある。そこで、文字
コードを入力し(ステップS308)、これに第2の処
理を適用してビットマップフォントの展開処理を行う
(ステップS309)。そして、後続の文字コードが存
在する限り、同様の処理を繰り返し行うことになる(ス
テップS310;Y)。同一フォントサイズについての
後続の文字コードが存在しなくなったら(ステップS3
10;N)、前記したステップS306以降の処理が行
われることになる。
【0053】一方、ステップS307で第2の境界サイ
ズ105よりも小さいフォントサイズであると判別され
た場合には(N)、図5で説明したように第1および第
2の境界サイズ104、105の間の領域であり、第1
の処理を行うか第2の処理を行うかを個々に判別する必
要がある。そこで、文字コードを入力すると(ステップ
S311)、その文字コードのアウトラインフォントを
読み出して、ワークエリア94をどの程度のサイズ必要
とするかの解析を行う(ステップS312)。具体的に
は、各アウトラインフォントを構成する線分や曲線の最
大ならびに最小のX座標およびY座標を求め、これらの
差分からビットマップフォントの要求サイズを判別す
る。
【0054】そして、これがワークエリア94内に納ま
るサイズであるかどうかを判別し(ステップS31
3)、そうであれば(Y)、その文字コードについては
第1の処理を適用する(ステップS314)。この後、
後続する文字コードがあれば(ステップS315;
Y)、ステップS311に戻ってその文字コードを入力
して、同様の処理を行うことになる(ステップS311
〜S315)。後続の文字コードが存在しない場合には
(ステップS315;N)、図7のステップS306に
進むことになる。
【0055】一方、ステップS313の判断でその文字
コードのビットマップフォントがワークエリア94内に
納まらないとされた場合には(N)、これを分割してワ
ークエリア94をその分割の回数だけ繰り返し使用し、
フォントの展開処理を行う必要がある。そこで、第2の
処理が適用されることになる(ステップS316)。こ
のようにして1つの文字コードのフォント処理が終了し
たら、後続する文字コードが存在する限り(ステップS
317;Y)、ステップS311に戻って同様に第1お
よび第2の処理の個別選択が行われる。同一フォントサ
イズについての後続する文字コードが存在しなくなれば
(ステップS317;N)、図7のステップS306の
処理に進むことになる。
【0056】このように第1の変形例のフォント変換装
置では、先の実施例と異なり第2の処理を厳格に適用す
るようにしたので、第1の処理が確定的に行われる文字
コード以外については第2の処理を行うかどうかの判断
処理が必要となるが、結果的に第1の処理で足りるよう
なビットマップフォントについては1回の展開処理を行
うだけで処理が終了し、複数回ずつ展開処理を行う無駄
を省くことができるという利点がある。
【0057】第2の変形例
【0058】図9は、本発明の第2の変形例におけるフ
ォント変換装置のフォント処理の流れの要部を表わした
ものである。第2の変形例では図7に示した処理の部分
と同一の処理部分を有しているので、この部分の図示を
省略する。図7のステップS302で第1の境界サイズ
104よりも大きいと判断された場合には、第2の境界
サイズ105以上であるかどうかのチェックが行われる
(ステップS307)。以上であれば、第1の変形例と
同様の処理が行われることになる(ステップS308〜
S310)。
【0059】これ以外の場合には(ステップS307;
N)、文字コードを入力し(ステップS311)、フォ
ントサイズテーブルのその文字コードについての境界フ
ォントサイズを検索する(ステップS321)。ここで
境界フォントサイズとは、ワークエリアに納まる最大フ
ォントサイズをいう。
【0060】図10は、この第2の変形例におけるフォ
ントサイズテーブルの内容の一部を示したものである。
フォントサイズテーブル111には、文字コードごとに
限界フォントサイズを示すデータが格納されている。こ
こで限界フォントサイズとは、ワークエリア94で分割
せずに展開できるフォントサイズの最大値をいう。比較
的小さいパターンの文字についての文字コードであれ
ば、限界フォントサイズは比較的大きくなり、この逆に
比較的大きいパターンの文字についての文字コードであ
れば、限界フォントサイズは比較的小さくなっている。
【0061】図9に戻って説明する。CPU61(図
2)は該当する限界フォントサイズが図7のステップS
301におけるフォントサイズの入力値以上であるかど
うかのチェックを行う(ステップS322)。例えば9
0ポイントで印字すべきとの指示があったものとする。
一例としてフォントサイズテーブル111における文字
コード“2121H”については限界フォントサイズが
96ポイントなので、96ポイントの指定が行われるま
でワークエリア94に1回で展開できることになる。し
たがって、この場合には(Y)、第1の処理が適用され
ることになる(ステップS323)。そして、後続の文
字コードがあれば(ステップS324;Y)、ステップ
S311に戻って同様の処理が開始される。後続の文字
コードがないときには図7のステップS306に進むこ
とになる。
【0062】これに対して、例えばフォントサイズテー
ブル111における文字コード“2122H”について
は限界フォントサイズが72ポイントなので、72ポイ
ントよりも大きいポイントの指定が行われるとワークエ
リア94に1回で展開できなくなる。したがって、90
ポイントの指定が行われているこの場合には(ステップ
S322;N)、第2の処理が適用されることになる
(ステップS325)。そして、後続の文字コードがあ
れば(ステップS326;Y)、ステップS311に戻
って同様の処理が開始される。後続の文字コードがない
ときには図7のステップS306に進むことになる。
【0063】このように第2の変形例では、個々の文字
コードごとにワークエリア94に1回で展開できるポイ
ント数の上限が予め示されたテーブルを使用するので、
アウトラインフォントからビットマップフォントに変換
する際に直ちにワークエリアへの処理が第1の処理によ
って行うべきか第2の処理によって行うべきかの判別が
可能である。したがって、ワークエリアの使用に無駄が
なく、かつ高速処理が可能になる。
【0064】第3の変形例
【0065】以上の実施例および変形例では、文字の種
類に関係なく要求されるフォントサイズに従ってワーク
エリア94に展開する手法を変化させることにした。第
3の変形例および第4の変形例では、更に他の要因も配
慮してワークエリア94にビットマップフォントを分割
して展開するか否かの制御を行うようにしている。
【0066】図11は、1バイト文字と2バイト文字の
違いを配慮したフォント変換装置における前記した第1
および第2の処理のための境界サイズを示したものであ
る。1バイト文字とは、それぞれ1バイトの文字コード
で表わした文字をいい、一般に英数字を表わすために使
用されている。これに対して2バイト文字とは、それぞ
れ2バイトの文字コードで表わした文字をいい、一般に
漢字を表わすために使用されている。英数字は、プロポ
ーショナル印字を行うときにそのピッチを文字ごとに変
化させるようにそれらの幅が一般に漢字に比べて狭い場
合が多い。そこで、1バイト文字における第1の処理で
変換できる範囲131の上限である第1の境界サイズ1
32は、2バイト文字における第1の処理で変換できる
範囲133の上限である第1の境界サイズ134よりも
フォントサイズのより大きい側にシフトしている。
【0067】同様に、1バイト文字における第2の処理
で変換しなければならない範囲135の下限である第2
の境界サイズ136は、2バイト文字における第2の処
理で変換しなければならない範囲137の下限である第
2の境界サイズ138よりもフォントサイズのより大き
い側にシフトしている。図11で破線139、140で
示した部分は、それぞれ1バイト文字と2バイト文字
で、文字の種類によって第1の処理または第2の処理が
行われる範囲である。
【0068】図12は、第3の変形例におけるフォント
処理の流れの概要を表わしたものである。この変形例の
フォント処理で、まず図2に示したCPU61は、印字
する文字の文字コード列の先頭部分に配置された各文字
コードの構成バイト数に関する情報を取得する(ステッ
プS401)。そして、1バイト文字を規定する情報で
ある場合には(ステップS402;Y)、後に説明する
1バイト文字用フォント処理を実行する(ステップS4
03)。この処理が終了したら、バイト数の変更がある
かどうかをチェックし(ステップS404)、ある場合
には(Y)、まだ文字コードが続行するのでステップS
401に処理が戻り、それ以外の場合には(N)、処理
を終了させる(エンド)。
【0069】これに対してステップS402で1バイト
文字ではないと判別された場合には(N)、2バイト文
字用フォント処理が実行される(ステップS405)。
この処理が終了したときには、ステップS404に処理
が移行することになる。
【0070】図13は、図12のステップS403で示
した1バイト文字用フォント処理を具体的に表わしたも
のである。1バイト文字用フォント処理では、まずフォ
ントサイズが入力され(ステップS501)、これが1
バイト文字における第1の境界サイズ132(図11)
以下であるかどうかの判別が行われる(ステップS50
2)。以下であれば(Y)、文字コードを入力して(ス
テップS503)、これに対して第1の処理を適用する
(ステップS504)。
【0071】次に、同一フォントサイズに対して後続の
文字コードが存在するかどうかのチェックが行われ(ス
テップS505)、存在すればステップS503に戻っ
て次の文字コードについても同様に第1の処理を適用す
る。以下、後続の文字コードが存在する限り第1の処理
が順次適用されていく(ステップS503〜S50
5)。後続の文字コードが無くなったら(ステップS5
05;N)、フォントサイズが変更されるかどうかをチ
ェックして(ステップS506)、変更されるのであれ
ば(Y)、ステップS501に戻って変更後のフォント
サイズを入力して、ビットマップフォント展開のための
処理を再び開始する。
【0072】一方、ステップS502でフォントサイズ
が第1の境界サイズ132よりも大きいと判別された場
合には(N)、文字コードを入力し(ステップS50
7)、先の実施例で示したように処理を簡略化するため
に強制的に第2の処理を適用する(ステップS50
8)。すなわち、文字の種類によってはワークエリア9
4に対してビットマップフォントを分割することなく展
開が可能であるが、この場合にもその判断のための処理
を省いて予め定めた分割態様で第2の処理を実行する。
【0073】1つの文字コードについて第2の処理が行
われたら、後続の文字コードが存在するかどうかのチェ
ックが行われ(ステップS509)、存在する場合には
同一のフォントサイズに関するものなので、同様に第2
の処理が実行されることになる(ステップS507〜S
509)。後続する文字コードが存在しなくなったら
(ステップS509;N)、フォントサイズが変更され
るかどうかをチェックして(ステップS506)、変更
されるのであれば(Y)、ステップS601に戻って変
更後のフォントサイズを入力して、ビットマップフォン
ト展開のための処理を再び開始する。ステップS606
でフォントサイズの変更が行われるものではないと判別
されたときには(N)、この処理が終了して(エン
ド)、図12で示したステップS404に移行すること
になる。
【0074】図14は、図12のステップS405で示
した2バイト文字用フォント処理を具体的に表わしたも
のである。2バイト文字用フォント処理では、まずフォ
ントサイズが入力され(ステップS601)、これが1
バイト文字における第1の境界サイズ134(図11)
以下であるかどうかの判別が行われる(ステップS60
2)。以下であれば(Y)、文字コードを入力して(ス
テップS603)、これに対して第1の処理を適用する
(ステップS604)。
【0075】次に、同一フォントサイズに対して後続の
文字コードが存在するかどうかのチェックが行われ(ス
テップS605)、存在すればステップS603に戻っ
て次の文字コードについても同様に第1の処理を適用す
る。以下、後続の文字コードが存在する限り第1の処理
が順次適用されていく(ステップS603〜S60
5)。後続の文字コードが無くなったら(ステップS6
05;N)、フォントサイズが変更されるかどうかをチ
ェックして(ステップS606)、変更されるのであれ
ば(Y)、ステップS601に戻って変更後のフォント
サイズを入力して、ビットマップフォント展開のための
処理を再び開始する。
【0076】一方、ステップS602でフォントサイズ
が第1の境界サイズ132よりも大きいと判別された場
合には(N)、文字コードを入力し(ステップS60
7)、先の実施例で示したように処理を簡略化するため
に強制的に第2の処理を適用する(ステップS60
8)。すなわち、文字の種類によってはワークエリア9
4に対してビットマップフォントを分割することなく展
開が可能であるが、この場合にもその判断のための処理
を省いて予め定めた分割態様で第2の処理を実行する。
【0077】1つの文字コードについて第2の処理が行
われたら、後続の文字コードが存在するかどうかのチェ
ックが行われ(ステップS609)、存在する場合には
同一のフォントサイズに関するものなので、同様に第2
の処理が実行されることになる(ステップS607〜S
609)。後続する文字コードが存在しなくなったら
(ステップS609;N)、フォントサイズが変更され
るかどうかをチェックして(ステップS606)、変更
されるのであれば(Y)、ステップS601に戻って変
更後のフォントサイズを入力して、ビットマップフォン
ト展開のための処理を再び開始する。ステップS606
でフォントサイズの変更が行われるものではないと判別
されたときには(N)、この処理が終了して(エン
ド)、図12で示したステップS404に移行すること
になる。
【0078】第4の変形例
【0079】図15は、書体の違いを配慮したフォント
変換装置における前記した第1および第2の処理のため
の境界サイズを示したものである。ここで書体とは、ゴ
シック体、明朝体、楷書体、教科書体、江戸文字のよう
な各種の書体をいう。例えばゴシック体といっても太ゴ
シック体、細ゴシック体のように各種の線幅のものがあ
り、同様にフォントの作成元によって書体が全体的に縦
方向に細長いとか横方向に細長いといったような個性が
ある。図15にはゴシック体と細明朝体について、前記
したようなそれぞれの第1の境界サイズ141、142
と第2の境界サイズ143、144を示したが、これは
あくまでも実施例のフォント変換装置で取り扱うゴシッ
ク体と細明朝体に関するものである。この図15に示し
た例では、ゴシック体の第1および第2の境界サイズ1
41、143の方が細明朝体の第1および第2の境界サ
イズ142、144よりも全体にフォントサイズのより
大きい側にシフトしている。
【0080】図16は、第4の変形例におけるフォント
処理の流れの概要を表わしたものである。この変形例の
フォント変換装置では、漢字について図15に示したゴ
シック体と細明朝体の2種類のフォントを使い分け、英
文字についてはその他の書体を使用するものとする。た
だし、説明を煩雑にしないために、英文字についての説
明は概略に止める。この変形例のフォント処理で、まず
図2に示したCPU61は、印字する文字の文字コード
列の先頭部分に配置された各文字コードの表わす書体に
関する情報を取得する(ステップS701)。そして、
これが細明朝体に関するものであれば(ステップS70
2;Y)、細明朝体用フォント処理を実行する(ステッ
プS703)。この処理が終了したら、書体の変更があ
るかどうかをチェックし(ステップS704)、ある場
合には(Y)、まだ文字コードが続行するのでステップ
S701に処理が戻り、それ以外の場合には(N)、処
理を終了させる(エンド)。
【0081】これに対してステップS702で細明朝体
ではないと判別された場合には(N)、ゴシック体であ
るかどうかの判別が行われる(ステップS705)。ゴ
シック体である場合には(Y)、ゴシック体用フォント
処理が実行される(ステップS706)。この処理が終
了したときには、ステップS704に処理が移行するこ
とになる。ステップS705でゴシック体以外の書体で
あると判別された場合には、英文字書体についてのフォ
ント処理が行われる(ステップS707)。この処理が
終了したときには、同様にステップS704に処理が移
行することになる。
【0082】図17は、図16のステップS703で示
した細明朝体用フォント処理を具体的に表わしたもので
ある。細明朝体用フォント処理では、まずフォントサイ
ズが入力され(ステップS801)、これが細明朝体に
おける第1の境界サイズ142(図15)以下であるか
どうかの判別が行われる(ステップS802)。以下で
あれば(Y)、文字コードを入力して(ステップS80
3)、これに対して第1の処理を適用する(ステップS
804)。
【0083】次に、同一フォントサイズに対して後続の
文字コードが存在するかどうかのチェックが行われ(ス
テップS805)、存在すればステップS803に戻っ
て次の文字コードについても同様に第1の処理を適用す
る。以下、後続の文字コードが存在する限り第1の処理
が順次適用されていく(ステップS803〜S80
5)。後続の文字コードが無くなったら(ステップS8
05;N)、フォントサイズが変更されるかどうかをチ
ェックして(ステップS806)、変更されるのであれ
ば(Y)、ステップS801に戻って変更後のフォント
サイズを入力して、ビットマップフォント展開のための
処理を再び開始する。
【0084】一方、ステップS802でフォントサイズ
が第1の境界サイズ142よりも大きいと判別された場
合には(N)、文字コードを入力し(ステップS80
7)、先の実施例で示したように処理を簡略化するため
に強制的に第2の処理を適用する(ステップS80
8)。すなわち、文字の種類によってはワークエリア9
4に対してビットマップフォントを分割することなく展
開が可能であるが、この場合にもその判断のための処理
を省いて予め定めた分割態様で第2の処理を実行する。
【0085】1つの文字コードについて第2の処理が行
われたら、後続の文字コードが存在するかどうかのチェ
ックが行われ(ステップS809)、存在する場合には
同一のフォントサイズに関するものなので、同様に第2
の処理が実行されることになる(ステップS807〜S
809)。後続する文字コードが存在しなくなったら
(ステップS809;N)、フォントサイズが変更され
るかどうかをチェックして(ステップS806)、変更
されるのであれば(Y)、ステップS801に戻って変
更後のフォントサイズを入力して、ビットマップフォン
ト展開のための処理を再び開始する。ステップS806
でフォントサイズの変更が行われるものではないと判別
されたときには(N)、この処理が終了して(エン
ド)、図16で示したステップS704に移行すること
になる。
【0086】図18は、図17のステップS706で示
したゴシック体用フォント処理を具体的に表わしたもの
である。ゴシック体用フォント処理では、まずフォント
サイズが入力され(ステップS901)、これがゴシッ
ク体における第1の境界サイズ141(図15)以下で
あるかどうかの判別が行われる(ステップS902)。
以下であれば(Y)、文字コードを入力して(ステップ
S903)、これに対して第1の処理を適用する(ステ
ップS904)。
【0087】次に、同一フォントサイズに対して後続の
文字コードが存在するかどうかのチェックが行われ(ス
テップS905)、存在すればステップS903に戻っ
て次の文字コードについても同様に第1の処理を適用す
る。以下、後続の文字コードが存在する限り第1の処理
が順次適用されていく(ステップS903〜S90
5)。後続の文字コードが無くなったら(ステップS9
05;N)、フォントサイズが変更されるかどうかをチ
ェックして(ステップS906)、変更されるのであれ
ば(Y)、ステップS901に戻って変更後のフォント
サイズを入力して、ビットマップフォント展開のための
処理を再び開始する。
【0088】一方、ステップS902でフォントサイズ
が第1の境界サイズ141よりも大きいと判別された場
合には(N)、文字コードを入力し(ステップS90
7)、先の実施例で示したように処理を簡略化するため
に強制的に第2の処理を適用する(ステップS90
8)。すなわち、文字の種類によってはワークエリア9
4に対してビットマップフォントを分割することなく展
開が可能であるが、この場合にもその判断のための処理
を省いて予め定めた分割態様で第2の処理を実行する。
【0089】1つの文字コードについて第2の処理が行
われたら、後続の文字コードが存在するかどうかのチェ
ックが行われ(ステップS909)、存在する場合には
同一のフォントサイズに関するものなので、同様に第2
の処理が実行されることになる(ステップS907〜S
909)。後続する文字コードが存在しなくなったら
(ステップS909;N)、フォントサイズが変更され
るかどうかをチェックして(ステップS906)、変更
されるのであれば(Y)、ステップS901に戻って変
更後のフォントサイズを入力して、ビットマップフォン
ト展開のための処理を再び開始する。ステップS906
でフォントサイズの変更が行われるものではないと判別
されたときには(N)、この処理が終了して(エン
ド)、図16で示したステップS704に移行すること
になる。
【0090】以上説明した実施例および変形例では、ア
ウトラインフォントをビットマップフォントに変換して
印字することを前提に説明したが、ディスプレイ等に表
示する場合にも本発明を適用することができる。また、
文字属性はバイトコード系と書体についてのみ説明した
が、これ以外であってもフォントサイズに影響を与える
属性をこれに含めることができることは当然である。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、アウトラインフォントを所望のサイズで予め
定められた所定サイズのワークエリアに展開して所定の
領域を塗りつぶしてビットマップフォントを作成すると
き、印字または表示するフォントサイズが大きくなると
ワークエリアに一度に展開できなくなる場合があること
に鑑みて、印字または表示のために指定されたフォント
サイズを判別すると共に、この判別されたフォントサイ
ズが各フォントの実際に占める領域の違いにかかわらず
共通してワークエリアに1回で納まることが可能な最大
サイズよりも大きいかどうかを第1のフォントサイズ比
較手段によって比較するようにしたので、第1のフォン
トサイズ比較手段によってワークエリアのサイズよりも
大きくないと判別された場合には、どのようなフォント
であってもワークエリアにアウトラインフォントを1回
で展開することができることになり、実際に1回で展開
できるかの個々の座標計算が不要になる。また、これ以
外の比較結果がでた場合には、アウトラインフォントを
複数に分割して順次ワークエリアに展開することにした
ので、処理の画一化による処理の迅速化を図ることがで
きる。
【0092】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明と比較すると第1のフォントサイズ比較
手段の他に新たに第2のフォントサイズ比較手段が配置
されているので、第2のフォントサイズ比較手段によっ
て展開しようとするフォントサイズが小さくないと判別
されたときには算出比較手段で個々のフォントサイズを
算出した後にワークエリアと比較を行うことなくワーク
エリアにアウトラインフォントを分割して順次展開する
ことができ、個々に算出比較手段で算出して比較する対
象を限定することで処理の高速化を図ることができる。
また、実際にはワークエリアに1回で展開できるような
アウトラインフォントについて分割処理を行う無駄を省
き、この点での処理時間の節約も図ることができる。
【0093】更に請求項3記載の発明によれば、フォン
トサイズをまず指定してその変更があるまで、文字コー
ドが連続して入力されるようなデータ構造でフォントが
入力されるようなフォント変換装置で、最初にフォント
サイズを判別して、これを基にして第1または第2のフ
ォントサイズ比較手段の比較作業を行わせることで、個
々のフォントごとに個別にフォントサイズを判別する手
間を省き、この意味でフォント変換装置による処理の高
速化を図ることができる。
【0094】また、請求項4記載の発明では、文字属性
によって、第1または第2のフォントサイズ比較手段の
比較基準が相違することが明らかであれば、これを加味
して比較作業を行うことで、より厳密にアウトラインフ
ォント展開処理手段を適用することができ、しかもフォ
ントサイズを実際に計算する必要なく処理方法をより厳
密に選択できるので、処理の高速化に寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例におけるフォント変換装置
を使用した画像記録装置の全体的な構成を表わしたブロ
ック図である。
【図2】 画像記録装置の要部として画像供給装置を具
体的に表わしたブロック図である。
【図3】 小文字「i」のアウトラインフォントを異な
ったポイント数のビットマップフォントに展開する様子
を示した説明図である。
【図4】 大文字「Z」のアウトラインフォントを異な
ったポイント数のビットマップフォントに展開する様子
を示した説明図である。
【図5】 本実施例で用いられる第1および第2の境界
サイズを示す説明図である。
【図6】 本実施例におけるフォント処理の流れを表わ
した流れ図である。
【図7】 本発明の第1の変形例におけるフォント変換
装置のフォント処理の流れの一部を表わした流れ図であ
る。
【図8】 第1の変形例におけるフォント変換装置のフ
ォント処理の流れの残りの部分を表わした流れ図であ
る。
【図9】 本発明の第2の変形例におけるフォント変換
装置のフォント処理の流れの要部を表わした流れ図であ
る。
【図10】 第2の変形例におけるフォントサイズテー
ブルの一部を示す説明図である。
【図11】 本発明の第3の変形例における1バイト文
字と2バイト文字とそれらの第1および第2の境界サイ
ズの関係を示した説明図である。
【図12】 第3の変形例におけるフォント変換装置の
フォント処理の流れの概要を表わした流れ図である。
【図13】 図12のステップS403で示した1バイ
ト文字用フォント処理を具体的に表わした流れ図であ
る。
【図14】 図12のステップS405で示した2バイ
ト文字用フォント処理を具体的に表わした流れ図であ
る。
【図15】 本発明の第4の変形例におけるゴシック体
と細明朝体とそれらの第1および第2の境界サイズの関
係を示した説明図である。
【図16】 第4の変形例におけるフォント処理の流れ
の概要を表わした流れ図である。
【図17】 図16のステップS703で示した細明朝
体用フォント処理を具体的に表わした流れ図である。
【図18】 図17のステップS706で示したゴシッ
ク体用フォント処理を具体的に表わした流れ図である。
【図19】 アウトラインフォントを用いてページメモ
リにビットマップフォントを展開する方法を原理的に示
した原理図である。
【図20】 ワークエリアを複数回使用して比較的大き
なサイズのビットマップフォントに変換する原理を表わ
した原理図である。
【図21】 第1の処理と第2の処理を切り替えて行う
フォント変換装置のフォント処理の様子を表わした流れ
図である。
【符号の説明】
41…画像記録装置、42…記録部、43…画像供給装
置、61…CPU、64…第1のプログラムメモリ、6
5…第1の文字パターンメモリ、68…ビットマップコ
ントローラ、69…RAM、71…ページメモリ、76
…第1のホストインタフェース回路、78…第2のプロ
グラムメモリ、79…第2の文字パターンメモリ、82
…第2のホストインタフェース回路、91、92…アウ
トラインフォント、94…ワークエリア、104、13
2、134、141、142…第1の境界サイズ、10
5、136、138、143、144…第2の境界サイ
ズ、111…フォントサイズテーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウトラインフォントを展開してビット
    マップフォントに変換するための予め定められた所定サ
    イズのワークエリアと、 各フォントに対して指定されたフォントサイズを判別す
    るフォントサイズ判別手段と、 このフォントサイズ判別手段によって判別されたフォン
    トサイズがアウトラインフォントに展開した後に各フォ
    ントの実際に占める領域の違いにかかわらず共通して前
    記ワークエリアに1回で納まることが可能な最大サイズ
    よりも大きいかどうかを比較する第1のフォントサイズ
    比較手段と、 この第1のフォントサイズ比較手段によって大きくない
    と判別された場合には前記ワークエリアにこれらのフォ
    ントサイズのアウトラインフォントをそれぞれ1回で展
    開し、これ以外の場合にはこれらのフォントサイズのア
    ウトラインフォントをそれぞれ複数に分割して前記ワー
    クエリアに順次展開するアウトラインフォント展開処理
    手段とを具備することを特徴とするフォント変換装置。
  2. 【請求項2】 アウトラインフォントを展開してビット
    マップフォントに変換するための予め定められた所定サ
    イズのワークエリアと、 各フォントに対して指定されたアウトラインフォントの
    展開後のフォントサイズを判別するフォントサイズ判別
    手段と、 このフォントサイズ判別手段によって判別されたフォン
    トサイズがアウトラインフォントに展開した後に各フォ
    ントの実際に占める領域の違いにかかわらず共通して前
    記ワークエリアに1回で納まることが可能な最大サイズ
    よりも大きいかどうかを比較する第1のフォントサイズ
    比較手段と、 前記フォントサイズ判別手段によって判別されたフォン
    トサイズがアウトラインフォントに展開した後に各フォ
    ントの実際に占める領域の違いにかかわらず共通して前
    記ワークエリアに分割して納めなければならない最小サ
    イズよりも小さいかどうかを比較する第2のフォントサ
    イズ比較手段と、 前記アウトラインフォントが前記ワークエリアに1回で
    納まるか否かをアウトラインフォントに展開後のフォン
    トのサイズを算出して前記ワークエリアのサイズと比較
    して判別する算出比較手段と、 前記第1のフォントサイズ比較手段によって前記ワーク
    エリアに1回で納まることが可能な最大サイズよりも大
    きくないと判別された場合には算出比較手段で比較を行
    うことなくこのワークエリアにアウトラインフォントを
    1回で展開し、第2のフォントサイズ比較手段によって
    前記共通して前記ワークエリアに分割して納めなければ
    ならない最小サイズよりも小さくないと判別されたとき
    には同じく算出比較手段で比較を行うことなく前記ワー
    クエリアにアウトラインフォントを分割して順次展開
    し、これ以外の場合には算出比較手段の比較結果に応じ
    て前記ワークエリアにアウトラインフォントを1回で展
    開するか分割して順次展開するアウトラインフォント展
    開処理手段とを具備することを特徴とするフォント変換
    装置。
  3. 【請求項3】 アウトラインフォントを個々に指定する
    連続した文字コードの先頭に配置されたフォントサイズ
    に関する情報を解読し、次のフォントサイズの指定があ
    るまでの各アウトラインフォントに対して共通して適用
    するフォントサイズ情報一斉適用手段を具備することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のフォント変換
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のフォントサイズ比較手段は、
    前記文字コードに付加された文字サイズに影響を与える
    可能性のある文字属性を参照して前記ワークエリアに1
    回で納まることが可能な最大サイズよりも大きいかどう
    かを比較することを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のフォント変換装置。
JP8040040A 1996-02-27 1996-02-27 フォント変換装置 Pending JPH09230844A (ja)

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JP8040040A JPH09230844A (ja) 1996-02-27 1996-02-27 フォント変換装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001043115A1 (fr) * 1999-12-10 2001-06-14 Fujitsu Limited Dispositif de creation d'image et procede de creation associe
EP1975882A1 (en) * 2007-03-26 2008-10-01 Seiko Epson Corporation Character rendering device, display device, and printer

Cited By (3)

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WO2001043115A1 (fr) * 1999-12-10 2001-06-14 Fujitsu Limited Dispositif de creation d'image et procede de creation associe
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US7948494B2 (en) 2007-03-26 2011-05-24 Seiko Epson Corporation Character rendering device, display device, and printer

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