JPH09229848A - パージ装置及びその装置を備えた異常検出装置 - Google Patents

パージ装置及びその装置を備えた異常検出装置

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JPH09229848A
JPH09229848A JP4009396A JP4009396A JPH09229848A JP H09229848 A JPH09229848 A JP H09229848A JP 4009396 A JP4009396 A JP 4009396A JP 4009396 A JP4009396 A JP 4009396A JP H09229848 A JPH09229848 A JP H09229848A
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opening
optical surface
optical
yarn
housing
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JP4009396A
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Shinichi Okada
慎一 岡田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Optical Measuring Cells (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学面への汚れ付着が長期間に渡って防止可能
なパージ装置を提供すると共に、オンライン環境下でも
高感度に線状体の異常を検出可能な異常検出装置を提供
することを課題としている。 【解決手段】光学面Kを覆うようにしてハウジング13
が配設される。このハウジング13の対向壁部14には
開口部16が設けられる。支持台12と対向壁部14内
面との間の間隙が噴流口17を構成する。支持台12と
対向壁部14内面との間の間隙である開口幅Wは、上記
開口部16の直径をDとした場合に、(W/D)が0.
2以上となるように設定される。上記開口部16の内壁
面は、反射鏡3表面に直交する方向に延びる筒状の開口
壁部16aを構成する。開口壁部16aの長さHは、
(H/D)が0.3以上となるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線状体の異常検出
装置等のセンサの発光部や受光部、反射鏡などの光学素
子の光学面を塵埃から保護するパージ装置及びそのパー
ジ装置を装備した異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学素子が使用されている装置として
は、例えば、レーザ回折光を利用した線状体の異常検出
装置がある。
【0003】この装置は、例えば、特開平5−1636
66号公報や特願平7−14162号に記載されている
ように、線状体である糸条の毛羽を検出するために、糸
条にレーザ光を照射するレーザ光源と、糸条に照射した
レーザ光の回折面に設置されて0次回折光と上記糸条方
向に略直交する方向へ広がる回折光とを除く回折光の照
射領域に広がる受光面を有する受光素子とを備えた毛羽
センサと、を備えて構成される。
【0004】そして、毛羽センサが入力した回折像の変
化によって毛羽の有無を検査するものである。このと
き、上記のような波長の短いレーザ光を利用すること
で、十分な回折像の分解能を得る、即ち高い検出感度を
備えると共に検出対象が高速で走行する場合であっても
毛羽検出を可能となる。
【0005】このように、レーザ回折光を利用した線状
体の異常検出装置は高感度で毛羽を検出できるものの、
そのまま、紡糸機や織機等に取り付けて使用すると、糸
条に含まれている油や水若しくは糸条自身の擦過粉等
(以下、油剤という)が毛羽センサの光学面等、異常検
出装置に使用される各種の光学素子の光学面に付着し当
該光学面が汚れる。光学面が汚れ易いと、短時間で毛羽
検出感度が低下し毛羽検出ができない状態になる。
【0006】このように、一般に、光学素子の光学面は
油剤等の汚れに弱い。しかも、所望の検出感度を保証す
るためには、センサ等の光学面を検査対象(糸条)から
あまり離すこともできず非常に汚れ易い環境下で使用さ
れることが多い。
【0007】これに対して、従来では、例えば、特公平
6−92941号公報に記載されているようなパージ装
置が提案されている。このパージ装置は、対象とする光
学素子全体をハウジングで覆うことで光学面を塵埃から
保護する。ここで、上記ハウジングは、対象とする光学
素子の受光路や発光路等を確保するために、光学素子の
光学面前方に開口部が設けられる。
【0008】さらに、上記ハウジング内を僅かな正圧と
することで、上記ハウジング外部からの塵埃の侵入の低
減を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなパージ装置においては、単にハウジングで覆うだ
けでは、開口部から油剤が侵入し光学素子の光学面に油
剤が付着して余り効果がない。
【0010】また、ハウジング内を僅かな正圧にするだ
けでは、油剤を押し出す力が不十分であり、従来から、
上記のような従来のパージ装置を使用しても、光学面に
油剤が付着して短期間で感度が低下することが知られて
いる。
【0011】即ち、上記のような従来のパージ装置で
は、光学面の汚れ防止手段としては不十分であり、この
ため、上記レーザ回折光を利用した線状体の異常検出装
置は、高い検出感度を有し検出原理的には優れているも
のの、紡糸工程等においてオンラインで使用することは
困難であった。
【0012】ここで、汚れた光学面はクリーニングを行
えば感度は元に戻るが,紡糸工程や織工程は通常無人に
近く、作業員が逐次クリーニングを実施することは手間
が掛かる。更に、クリーニング中は紡糸操業等を停止す
る必要もあり、このことは生産性の低下にも繋がるため
短い時間間隔で光学面に対してクリーニングを実施する
ことはできない。
【0013】上記の理由から、紡糸工程等では、検出感
度の低い異常検出装置を設定するか異常検出装置を装備
しない状態で操業されるため、紡糸工程で発生した毛羽
を把握できず、川下の工程において織機の停止や製品の
品質不良等の問題が生じるおそれがある。
【0014】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、光学素子の光学面への汚れ付着が長期
間に渡って防止可能なパージ装置を提供すると共に、オ
ンライン環境下でも高感度に線状体の異常を検出可能な
異常検出装置を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載されたパージ装置は、
光学素子の光学面を塵埃から保護するパージ装置であっ
て、上記光学面を覆い且つ当該光学面の前方に開口部を
有するハウジングと、そのハウジング内で上記光学面の
周方向に沿って設けられその周方向から光学面に沿って
加圧流体を供給する噴流口とを備え、上記噴流口におけ
る上記光学面に垂直方向の開口幅をWとし且つ上記開口
部の開口断面積と等しい面積の円の直径をDとした場合
に(W/D)が0.2以上となるように、上記開口部の
開口断面積及び上記噴流口の開口幅を設定することを特
徴としている。
【0016】本願発明者は、線状体の異常検出装置にお
いて、上記説明した従来のパージ装置を装備しても光学
面が汚れる原因について検討した結果、種々の実験等か
ら、次の2つのことが原因であることを解明した。
【0017】第1の原因は、検査する糸条等の線状体が
走行中に振動することで、線状体に付着した油剤が飛散
し、飛散した油剤の一部がハウジングの開口部を通過し
て光学面に付着するためである。
【0018】第2の原因は、ハウジング内を正圧にする
ために該ハウジング内に供給される加圧流体が膨張する
ことで発生した渦流により、光学面近傍の雰囲気にある
油剤を巻き込み、その巻き込まれた油剤が光学面に付着
するためである。
【0019】本願発明は、上記のようなことに鑑みてな
されたもので、光学面の周方向から光学面に沿って加圧
流体を供給することで、光学面の前方にいわば加圧流体
の壁を形成する。
【0020】次いで、上記加圧流体は、ハウジングに設
けた開口部から外部に流出することで、光学面側から開
口部側への流れ、即ち、開口部を介して光学面に向けて
侵入しようとする油剤の流れとは反対方向の加圧流体の
流れを形成する。
【0021】さらに、(W/D)を0.2以上に設定す
ることで、上記加圧流体は、乱れることなく開口部側に
流れて、油剤を巻き込む渦が光学面近傍で発生すること
を防止し、巻き込みによる付着を回避する。
【0022】ここで、上記W及びDを色々と変化させて
実験を行ったところ、(W/D)が約0.2となる値を
境として、上記(W/D)が0.2よりも小さくなると
急に光学面への油剤の付着が増加することを確認したた
め、本発明では、上記(W/D)を0.2以上とした。
【0023】なお、上記実験等の結果から、(加圧流体
の流入面積)≧(加圧流体の出口面積)を満足すれば、
上記光学面近傍において油剤を巻き込むような渦流が発
生しないと推測される。
【0024】次に、請求項2に記載した発明は、光学素
子の光学面を塵埃から保護するパージ装置であって、上
記光学面を覆い且つ当該光学面の前方に開口部を有する
ハウジングと、そのハウジング内で上記光学面の周方向
に沿って設けられその周方向から光学面に沿って加圧流
体を供給する噴流口と、上記開口部の出口から光学面に
向けて延びる筒状の開口壁部とを備え、上記筒状の開口
壁部の長さをHとし且つ上記開口部の開口断面積と等し
い面積の円の直径をDとした場合に(H/D)が0.3
以上となるように、上記開口部の開口断面積及び上記開
口壁部の長さを設定することを特徴としている。
【0025】本発明においては、光学面の周方向から光
学面に沿って加圧流体を供給することで、光学面の前方
に加圧流体の壁を形成する。次いで、上記加圧流体は、
ハウジングに設けた開口部から外部に流出することで、
光学面側から開口部側への流れ、即ち、開口部を介して
光学面に向けて移動する油剤の流れとは反対方向の加圧
流体の流れを形成する。
【0026】このとき、筒状の開口壁部によって開口部
に向かう加圧流体の流れを整流させると共に、(H/
D)を0.3以上に設定することで、加圧流体が瞬時に
大気解放されることを防止する。
【0027】即ち、開口部から侵入しようとする油剤を
強制的に押し出す整流された加圧流体の流れを光学面の
前方に作り出すと同時に、常に光学面近傍の雰囲気を清
浄な加圧流体で満たした状態とする。
【0028】ここで、上記H及びDを変化させて色々と
実験を行ったところ、(H/D)が約0.3となる値を
境として、上記(H/D)が0.3よりも小さくなると
急に光学面への油剤の付着が増加することを確認したた
め、本発明では、上記(H/D)を0.3以上とした。
【0029】次に、請求項3に記載した発明である異常
検出装置は、レーザ回折光を利用して線状体の異常を検
出する異常検出装置において、少なくとも上記線状体に
近接して配置される光学素子の光学面に対し、上記請求
項1及び請求項2の少なくとも一方に記載した構成を有
するパージ装置を装備することを特徴としている。
【0030】上記請求項1や請求項2に記載したパージ
装置を装備することで、異常検出装置で使用される光学
素子の光学面は汚れ付着から確実に保護され、検出感度
のよいレーザ回折光を利用した異常検出装置を、紡糸工
程等でオンラインにて使用できるようになる。
【0031】特に、線状体の近傍に配置されるセンサの
光学面は汚れ易い。このため、当該光学面に対して上記
請求項1や請求項2に記載したパージ装置を装備するだ
けでも、異常検出装置の感度を長期間に渡って維持可能
となる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施の形態は、レーザ回折光を
利用した線状体の異常検出装置Sに本願発明に基づくパ
ージ装置Pを設けたものである。
【0033】図1は、本実施の形態の概略構成図であ
り、図中、1は検査対象となる線状体としての糸条であ
る。この糸条1は、例えば、多数の合成繊維製の細線を
縒り合わせて形成され、図外の走行装置により例えば4
000〜6000m/分程度の高速で走行する。図1で
は、上記糸条1は紙面に直交する方向へ走行する。な
お、紡糸装置では、上記のような糸条が50〜100mm
程度のピッチで10〜30本近く平行に配置され高速走
行するように構成される。
【0034】そして、上記走行する糸条1を挟んで、異
常検出装置Sを構成する毛羽センサ本体2と反射鏡3と
が配置される。上記毛羽センサ本体2は、発光素子と受
光素子とを兼ねるものであって、センサハウジング4内
に発光素子本体(レーザ光源)である半導体レーザ5や
受光素子本体である光センサ6等が収納されている。上
記センサハウジング4は、上記糸条1の走行方向と直交
する方向に軸を向けて配置され、走行する糸条1と対向
する部分に毛羽センサ本体2の光学面を構成する硝子板
7が設けられている。
【0035】また、上記センサハウジング4内に配設さ
れる半導体レーザ5も、糸条1の走行方向と直交する方
向に軸を向け、且つ、その出力光軸8を上記糸条1の中
心に一致させて配設されている。この半導体レーザ5と
しては、例えばレーザ光の波長が630〜900nmで
出力が3〜5mWのものが選定される。その半導体レー
ザ5から出射されたレーザ光9は、図示しない非球面レ
ンズ等の光学レンズ系によってビーム径が短軸1mmで長
軸3mmの楕円ビームの平行レーザ光9となり、且つ、そ
の長軸が糸条1の走行方向に対し直交する方向となるよ
うして当該糸条1に照射可能となっている。
【0036】また、上記硝子板7と半導体レーザ5との
間には、糸条1の回折光を受光する光センサ6が配設さ
れている。この光センサ6は、基板6aと、その基板6
aの硝子板7側の面に形成された受光部6bとから構成
される。上記基板6aは、上記硝子板7と平行に配置さ
れ、その中央部には上記レーザ光9が通過可能な透孔6
cが開口している。
【0037】ここで、10は、糸条1からの正常回折光
を遮断するマスクである。また、11は、回折光を、上
記光センサ6の設置位置に集めるための光学レンズ系で
ある。
【0038】一方、走行する糸条1を挟んで毛羽センサ
本体2と対向する回折面位置には、光学素子を構成する
平面状の反射鏡3が配設されている。ここで、この反射
鏡3と糸条1とは出来るだけ接近している方が糸条1の
毛羽センサ本体2側のレーザ光9の回折光をより多く反
射することができる。12は、上記反射鏡3を支持する
支持台である。
【0039】上記構成の異常検出装置Sでは、半導体レ
ーザ5から出射されたレーザ光9は硝子板7を透過し
て、走行する糸条1の毛羽センサ本体2側の側面に照射
され、その照射により糸条1で回折された回折光が反射
鏡3で反射されて再び毛羽センサ本体2側に向かうと共
に、その反射鏡3で反射された反射光が糸条1の反射鏡
3側の側面に照射され、その照射によって生じる回折光
も毛羽センサ本体2側に向かう。
【0040】上記両回折光は、毛羽センサ本体2の光学
面を構成する硝子板7を透過し、光学系レンズ系11に
より集光され光センサ6で受光される。このとき、マス
ク10により正常回折光が遮断されて異常回折光だけが
受光部6bに受光され、その受光に応じた電圧値により
毛羽の有無を検出する。
【0041】さらに、本実施の形態では、上記異常検出
装置Sで使用される光学素子の光学面Kを構成する硝子
板7の表面及び反射鏡3の表面を保護すべく、本願発明
に基づくパージ装置Pがそれぞれ設けられている。
【0042】次に、そのパージ装置Pの構成を、主に上
記図1に基づき説明する。ここで、硝子板7の表面を保
護するパージ装置Pと反射鏡3の表面を保護するパージ
装置Pとは同様な構成であるので、以下の説明では、反
射鏡3の表面を保護するパージ装置Pについてのみ説明
し、硝子板7側のパージ装置Pについては、反射鏡3の
表面を保護するパージ装置Pと同一の符号を付して説明
を省略する。
【0043】上記光学面Kを構成する反射鏡3の表面を
覆うようにしてハウジング13が配設される。このハウ
ジング13は、上記光学面Kと所定間隔を開けて平行に
対向する対向壁部14と、その対向壁部14の外周に連
続し上記支持台12外周を覆う側壁部15とから構成さ
れる。
【0044】上記対向壁部14には、レーザ光9やその
レーザ光9による回折光を入光及び反射可能な開口部1
6が、光学面Kの前方、つまり光学面Kと対向する部分
に設けられている。この開口部16は、糸条1側からみ
た正面図である図2に示すように、円形の開口であって
反射鏡3の光学面Kと同程度の開口断面積を有する。
【0045】また、上記開口部16を設けることで、支
持台12と対向壁部14内面との間の間隙が、反射鏡3
の外周部を囲むように該周方向に沿って形成され、もっ
て当該間隙により噴流口17が構成される。この噴流口
17を構成する間隙は、光学面Kを構成する反射鏡3表
面と平行に形成されているので、噴流口17から吹き出
された加圧流体Rは、上記噴流口17から反射鏡3表面
に沿って平行に吹き出すようになる。
【0046】その噴流口17を構成する支持台12と対
向壁部14内面との間の間隙には、支持台12と側壁部
15との間隙を介して加圧流体Rが供給可能となってい
る。ここで、上記加圧流体Rは、図外のコンプレッサや
ガスタンク等の加圧流体供給装置によって上記間隙に供
給可能となっている。また、加圧流体Rとしては、例え
ば圧縮空気が使用され、図外のフィルタ等によって所定
の清浄度と乾燥度を持つ。
【0047】また、本実施の形態では、上記支持台12
と対向壁部14内面との間の間隙である開口幅Wは、上
記開口部16の直径をDとした場合に、(W/D)が
0.2以上となるように設定されている。例えば、開口
部16の直径Dを10mmに設定した場合には、上記開口
幅Wを2mm以上に設定する。
【0048】また、上記開口部16の内壁面は、反射鏡
3表面に直交する方向に当該開口部16の出口16c側
に延びる筒状の開口壁部16aを構成する。そして、本
実施の形態では、その開口壁部16aの長さH、即ち、
開口部16位置での対向壁部14の肉厚を、(H/D)
が0.3以上となるように設定してある。例えば、上記
開口部16の直径Dを10mmとした場合には、上記その
開口壁部16aの長さHを3mm以上に設定する。
【0049】ここで、上記開口幅W及び開口壁部16a
の長さHの値は、センサの形状や特性等によって決定さ
れる光学面Kと糸条1との間の距離Lに制限される。即
ち、光学面Kと糸条1との間の距離Lより大きくとるこ
とは出来ない。
【0050】また、上記開口幅W及び開口壁部16aの
長さHの値をむやみに大きな値に設定することは好まし
くない。その分だけハウジング13の開口部16の出口
16cが糸条1に接近するため、工程によっては加圧流
体Rの吹出しにより糸条1が許容以上に振動し毛羽検出
の妨げとなったり、走行により振動する糸条1がハウジ
ング13に接触して毛羽を発生させたりする等の弊害が
生じるためである。
【0051】次に、上記パージ装置Pの効果等について
説明する。上記構成のパージ装置Pでは、噴流口17を
介して、光学面Kの外周部から光学面Kに沿って均一な
加圧流体Rが供給されることで、光学面Kの前面に油剤
を阻止する,いわば加圧流体Rの壁が形成される。
【0052】さらに、その壁を形成した加圧流体Rは、
開口壁部16aに誘導されて糸条1側に流れ、開口部1
6の出口16cから外部に解放される。このとき、上記
のように(W/D)を0.2以上に設定することで、光
学面K近傍での渦の発生が防止され、渦発生による油剤
の巻き込み付着を回避する。
【0053】さらに、上記加圧流体Rは上記開口壁部1
6aに誘導されて糸条1側に向かうことで整流した流れ
となり、開口部16の出口16c側から侵入しようとす
る油剤を確実に押し出すので、上記光学面K近傍で多少
の渦が生じても油剤の巻き込みが回避される。
【0054】さらに、上記のように(H/D)を0.3
以上に設定することで、開口部16から吐き出された加
圧流体Rが瞬時に大気解放されることが防止される。以
上のことから、糸条1から飛散した油剤が光学面Kであ
る反射鏡3の表面や硝子板7の表面に付着することが防
止され、光学面Kを長期に渡って清浄な状態とすること
が可能となる。
【0055】これにより、検出感度の高いレーザ回折光
を利用した上記のような異常検出装置Sを、オンライン
環境下においても長期間連続して使用することが可能と
なる。
【0056】ここで、上記実施の形態では、(W/D)
を0.2以上に設定すると同時に(H/D)を0.3以
上に設定しているが、これに限定されるものではない。
例えば、(W/D)を0.2以上に設定し且つ(H/
D)を0.3未満に設定したり、(H/D)を0.3以
上に設定し且つ(W/D)を0.2未満に設定してもよ
い。この場合であっても、パージ効果が若干落ちるが、
光学面Kを長期に渡って清浄な状態とすることは可能で
ある。
【0057】また、上記実施の形態では、開口部16の
断面形状を円形として説明しているが、開口部16の断
面形状は円形に限定されず、楕円形状、矩形、三角形状
などの任意の開口断面形状であってもよい。この場合に
は、その開口断面の面積と等しい面積の円に換算したと
きの直径をDとして、上記数値限定((W/D)≧0.
2、(H/D)≧0.3)となるように、上記開口部1
6の面積、開口幅W、開口壁部16aの長さHの設定を
それぞれ行う。
【0058】また、加圧流体Rとしては、コスト面を考
慮すると空気を使用することが望ましいが、空気に限定
されない。光学面Kに付着しないような乾燥し且つ清浄
な流体であれば他の加圧流体を使用してもよい。
【0059】また、上記実施の形態では、本願発明に基
づくパージ装置Pをレーザ回折光を利用した異常検出装
置Sに装備した例で説明しているが、レーザ回折光を利
用しないような他の装置構成からなる異常検出装置の光
学素子の光学面を保護するために使用しても良い。さら
には、他の装置における塵埃の付きやすい光学面を保護
するために使用してもよい。
【0060】また、加圧流体Rの圧気圧を高める方が、
上記汚れ付着の防止効果は向上すると考えられるが、圧
気圧の上昇は、圧気消費流量の増加によりランニングコ
ストの上昇に繋がるなどの弊害がある。このため、0.
5〜2kg/cm2Gの範囲で使用することが好ましい。
【0061】また、パージ装置Pのハウジング13を、
毛羽センサ本体2等の光学素子のハウジングと兼用する
ことで、コンパクトにパージ装置Pを設けることが可能
となる。
【0062】また、加圧流体Rは、光学面Kに沿って流
れるので光学素子を空冷する効果も期待できる。また、
光学面Kと糸条1との距離は、大きくとるほど、油剤飛
散による光学面Kへの付着量が減少するが、毛羽検出の
感度が低下する。実験した結果では、5mm〜20mmの範
囲が望ましい。
【0063】また、上記実施の形態では、図3(a)に
示すように、開口部16の開口断面と光学面Kの正面視
の面積とが略同一に設定した場合で説明しているが、こ
れに限定されるものではない。光学素子の光学面Kへの
受光等の光路の幅によっては、図3(b)に示すよう
に、開口部16の開口断面を光学面Kの正面視の面積よ
りも小さく設定しても良いし、図3(c)に示すよう
に、開口部16の開口断面を光学面Kの正面視の面積よ
りも大きく設定してもよい。この場合には、破線Aで示
した位置が噴流口17の先端位置となる。つまり、図3
(b)の状態では、光学面Kの外周部が噴流口17の一
部を構成することになる。また、開口部16の開口断面
の周長と噴流口17の周長とは等しくなる。
【0064】また、上記図3(c)のように開口部16
の開口断面を光学面Kの正面視の面積よりも大きく設定
した場合には、支持台12が小さく図4に示すような状
態となる場合も想定されるが、この場合には、光学面K
に沿って加圧流体Rが流れないなどの理由によって、図
3(c)の場合に比べ、パージ効果は劣化する。
【0065】また、図5に示すように、ハウジング13
の内壁側に段16bを形成することで、開口部16の開
口断面の周長と、光学面Kを囲む噴流口17の周長及び
形状とを相違させることが可能である。例えば、開口部
16の開口断面の形状を10mmφの円形状とし、また噴
流口17を一辺が14mmの正方形に沿って設けることが
可能となる。但し、上記ハウジング13に段16bを形
成する分だけハウジング13の肉厚が厚く設定する必要
がある。なお、図5中、Aは噴流口17の先端位置を示
す。
【0066】
【実施例】まず第1実施例について説明する。この実施
例は請求項1及び請求項2に記載の発明に基づくパージ
装置Pを使用したものである。
【0067】即ち、パージ装置Pとして上記実施の形態
で説明したものと同様な構成のものを採用し、50デニ
ール/24フィラメント、油剤吐出量0.3g/分、糸
条1の走行速度5000m/分でのナイロンの紡糸工程
と同様な条件において、上記パージ装置Pを装備した異
常検出装置Sによる毛羽検出を実施してみたところ、下
記表1に示すような結果を得た。
【0068】ここで、下記表1に示すように、ハウジン
グ13に設けた開口部16の直径Dを10mmφとして開
口幅Wを2.5mmとし、また、開口壁部16aの長さH
を3.0mmに設定することで、請求項1及び請求項2の
両方を満足する(W/D)=0.25、(H/D)=
0.3とした。
【0069】
【表1】
【0070】また、上記表1において、条件3が、本願
発明に基づくものであり、条件1及び条件2は比較のた
めに示したもので本願発明と異なる場合である。その比
較例である条件1は、パージ装置Pを設けなかった場合
である。条件2は、装置構成を本実施の形態の同様な構
成とし且つ(W/D)を0.05に、(H/D)を0.
05に設定したものである。そして、加圧空気として清
浄な乾燥空気を使用し、オンラインでのライフを測定し
たものである。
【0071】上記ライフとは、異常検出装置Sが光学面
Kの汚れにより、毛羽を検出できなくなるまでオンライ
ンでのランニング時間をいう。ここで、同一の毛羽状態
を再現させるように、図6に示すような糸条走行装置を
使用して測定している。この糸条走行装置は回転可能な
ガラス円板20を備え、そのガラス円板20上に上記ナ
イロン製の糸条1を貼り付けると共に長さ2mmで上記糸
条1から45度方向に延びる単糸毛羽21を貼り付け、
糸条1の移動速度が100m/分となるように上記ガラ
ス円板20を回転して測定を行ったものである。
【0072】上記表1から分かるように、二つの比較例
に比べて本願発明に基づくパージ装置Pを適用すること
で、大幅にライフ時間が長くなり、240時間も連続し
て異常検出装置Sを使用可能となる。この結果、本願発
明に基づくパージ装置Pを装備した異常検出装置Sをオ
ンラインで使用することが可能となる。
【0073】特に、同じ構成のパージ装置Pを使用した
条件2と比較しても、本願発明に基づいて(W/D)や
(H/D)を設定することで、格段とライフ時間が延長
されることが分かる。
【0074】ここで、上記条件1及び条件2でライフ時
間が短い理由は、パージ装置がない条件1では、上述し
たように、糸条1から飛散する油剤に対して光学面Kを
保護するものが無いためであり、また、光学面K上に単
に加圧流体Rを流しただけの条件2では、糸条1から飛
散する油剤に対して若干のバリア効果はあるものの渦流
による油剤巻き込みによる当該光学面Kへの油剤の付着
があることに起因すると推定される。
【0075】次に、第2実施例について説明する。この
第2実施例は、請求項1に記載した発明の有効性を説明
するものである。この第2実施例の構成は、上記実施例
と同様であるが、開口部16の直径Dを10mmφと設定
し且つ開口壁部16aの長さHを0.5mmに設定するこ
とで、(H/D)を0.05として0.3よりも小さな
値に設定したものである。そして、噴流口17の開口幅
Wを変えてライフ時間を測定したところ、図7に示す結
果が得られた。
【0076】この図7から分かるように、(W/D)が
0.2を境として、それ以上となると急にライフ時間が
延びることが分かる。これは、(W/D)<0.2とな
るように設定すると、渦流発生による油剤の巻き込み付
着が発生するために光学面Kが汚れライフ時間の低下と
なるためである。
【0077】流れの可視化及びシュミレーション結果に
よると、図8に示す如く、(W/D)<0.2の場合
(図8(a)参照)には、加圧流体Rが大気へ膨張する
過程で光学面K近傍で渦が発生し、油剤23を含んだ雰
囲気空気を巻き込んで、油剤23が光学面Kに付着する
現象が認められた。
【0078】一方、(W/D)≧0.2の場合(図8
(b)参照)には、加圧流体Rによる渦流はハウジング
13の外部で発生し、渦発生による光学面Kへの油剤2
3付着は回避されていることが認められた。
【0079】このように、本発明に基づき(W/D)≧
0.2となるように設定することで、圧気圧に関係な
く、光学面K近傍での渦流発生が防止され、光学面Kの
汚れ防止として有効であることが分かる。即ち、請求項
1に記載された発明だけに基づくパージ装置Pであって
も、十分汚れ防止効果があることが分かる。
【0080】ここで、上記図7から分かるように、(W
/D)が0.3以上となるとパージ効果が飽和している
ので、開口部16の直径Dを10mmとした場合に、開口
幅Wは3mm程度で十分なパージ効果が得られ、これ以上
必ずしも大きくとる必要はない。
【0081】なお、(W/D)=0の状態とは、図9に
示すような開口部16の直径Dが無限大の状態、即ち、
一方向から加圧流体Rが噴射してエアカーテンを構成す
るパージ装置と同様であり、この場合には、油剤を含む
大気Bが加圧流体Rに巻き込まれて光学面Kが汚れるた
め、この状態では汚れ防止効果は薄いことを確認してい
る。
【0082】次に、第3実施例について説明する。この
第3実施例は、請求項2に記載した発明の有効性を説明
するものである。この第3実施例の構成は、上記実施例
と同様であるが、開口部16の直径Dを10mmφと設定
し且つ噴流口17の開口幅Wを1mmに設定することで、
(W/D)=0・1として0.2よりも小さな値とした
ものである。そして、上記開口壁部16aの長さHを変
えてライフ時間を測定したところ図10に示す結果が得
られた。
【0083】ここで、本実施例では、150デニール/
72フィラメント、油剤吐出量0.6g/分、糸条1速
度4500m/分でのナイロンの紡糸工程を想定したも
のである。
【0084】この図10から分かるように、(H/D)
が約0.3を境とし、それ以上となると急にライフ時間
が延びることが分かる。上記条件で加圧流体Rの流れの
可視化及びシュミレーション結果によると、本発明に基
づく(H/D)≧0.3(図11(b)を参照)の場合
には、光学面Kから糸条1方向の流れが、開口壁部16
aによって十分に整流され、糸条1から飛散した油剤2
3の侵入方向とは逆方向の整った流れとなり、ハウジン
グ13内,特に光学面K近傍への油剤23の侵入が防止
され、光学面Kに油剤23が付き難いことが確認出来
た。
【0085】一方、本発明に基づかない(H/D)<
0.3の場合(図11(a)を参照)には、糸条1に向
かう流れが十分に発達する前に大気解放となるため、一
部の油剤23の侵入を許し光学面Kに油剤23が付着し
易いことを確認した。更には、光学面K近傍の雰囲気下
に油剤23があるため、渦発生による巻き込みによる付
着も発生することが確認された。
【0086】このように、本発明に基づき(H/D)≧
0.3となるように設定すると、圧気圧に関係なく、光
学面K近傍での渦流発生が防止され、光学面Kの汚れ防
止として有効であることが分かる。即ち、請求項2に記
載された発明だけに基づくパージ装置Pであっても、十
分汚れ防止効果があることが分かる。
【0087】ここで、上記図10から分かるように、
(H/D)が0.4以上となるとパージ効果が飽和して
いるので、開口部16の直径Dを10mmとした場合に、
開口壁部16aの長さHは4mm程度で十分な効果が得ら
れ、これ以上必ずしも長くする必要はない。
【0088】また、第1実施例のように請求項1及び請
求項2の記載の両方の発明に基づくと、上記表1から分
かるようにライフ時間が約240時間も確保され、上記
第2実施例及び第3実施例に比べてライフ時間が長くな
る。即ち、請求項1に記載の発明又は請求項2に記載の
発明を単独で採用するよりも、両発明を併用した方が光
学面Kの汚れ防止効果が良いことが分かる。また、同一
ライフで比較した場合に、両発明を併用した方が低圧気
圧即ち圧気消費量を少なくできるので、ランニングコス
トの低減上有利である。
【0089】次に、第3実施例について説明する。な
お、上記実施例と同様な部材には同一の符号を付して説
明を省略する。この実施例は、図12に示すように赤外
線放射温度計30に対して本願発明に基づくパージ装置
Pを取り付けたものである。なお、上記実施の形態と同
様な部材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0090】ここで、32が、温度計30の光学面Kを
構成する硝子板である。また、31は検出対象である糸
条である。そして、上記第1実施例と同様な条件によっ
て、ライフを測定すると、下記表2のような結果が得ら
れた。
【0091】ここでのライフは、糸条1の実際の温度と
温度計30による測定温度との差が10度以上となるま
でのランニング時間である。
【0092】
【表2】
【0093】ここで、条件5は、本願発明に基づくパー
ジ装置Pを装着したものであり、条件4は、比較のため
にパージ装置Pを設けなかった場合を示している。この
表2から分かるように、本願発明に基づくパージ装置P
を付加することで、赤外線放射温度計30のライフ時間
が大幅に延びることが分かる。
【0094】即ち、適用するセンサ等の装置の種類に関
係なく、光学面Kへの汚れ付着が十分に防止されて、本
願発明に基づくパージ装置Pを装備することで、その装
置の連続使用時間を大幅に延ばすことが可能となる。
【0095】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1や請
求項2に記載した本発明のパージ装置においては、油剤
等の塵埃を含む環境下で使用される光学素子の光学面を
保護するために使用しても、長時間,光学面の汚れを防
止する効果を持つ。この結果、本パージ装置を使用する
ことで、当該光学素子を持つセンサ等の装置を長期間安
定して連続使用できるという効果がある。
【0096】また、請求項3に記載された異常検出装置
を使用すると、高い検出感度を持つレーザ回折光を利用
した異常検出装置を、連続且つ安定した状態で長時間,
使用できるという効果がある。このため、比較的無人状
態で操業が行われる紡糸工程などで、高い検出感度を持
つレーザ回折光を利用した異常検出装置が使用可能とな
り、これによって、紡糸工程では誤検出の減少によるウ
エスト糸の減少、及び異常工程の早期発見ができ、ま
た、織工程では、織機停台の減少及び線状体の品質向上
などが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る異常検出装置及びパ
ージ装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパージ装置のハウジ
ングを糸条側からみた正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光学面と開口部との
関係を説明する図であり、(a)は光学面と開口部の開
口断面積が等しい場合を、(b)は開口部の開口断面積
の方が小さい場合を、(c)は開口部の開口断面積の方
が大きい場合をそれぞれ示している。
【図4】本発明の実施の形態に係るパージ効果の薄い光
学面と開口部との関係を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る噴流口の構成の別の
例を説明するための図である。
【図6】本発明の実施例で使用される糸条走行装置等を
示す図である。
【図7】本発明の第2実施例でのライフと(W/D)と
の関係を示す図である。
【図8】本発明の第2実施例での(W/D)と加圧流体
の流れとの関係を示す図であり、(a)は(W/D)<
0.2の状態を、(b)は(W/D)≧0.2の状態を
示している。
【図9】開口部の直径を無限大とした場合を説明するた
めの図である。
【図10】本発明の第3実施例でのライフと(H/D)
との関係を示す図である。
【図11】本発明の第2実施例での(H/D)と加圧流
体の流れとの関係を示す図であり、(a)は(H/D)
<0.3の状態を、(b)は(H/D)≧0.3の状態
を示している。
【図12】本発明の第4実施例を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
P パージ装置 S 異常検出装置 R 加圧流体 W 開口幅 H 開口壁部の長さ D 開口部の直径 K 光学面 1 糸条 2 毛羽センサ本体 3 反射鏡 5 半導体レーザ 7 硝子板 13 ハウジング 14 対向壁部 16 開口部 16a 開口壁部 16c 出口 17 噴流口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子の光学面を塵埃から保護するパ
    ージ装置であって、上記光学面を覆い且つ当該光学面の
    前方に開口部を有するハウジングと、そのハウジング内
    で上記光学面の周方向に沿って設けられその周方向から
    光学面に沿って加圧流体を供給する噴流口とを備え、上
    記噴流口における上記光学面に垂直方向の開口幅をWと
    し且つ上記開口部の開口断面積と等しい面積の円の直径
    をDとした場合に(W/D)が0.2以上となるよう
    に、上記開口部の開口断面積及び上記噴流口の開口幅を
    設定することを特徴とするパージ装置。
  2. 【請求項2】 光学素子の光学面を塵埃から保護するパ
    ージ装置であって、上記光学面を覆い且つ当該光学面の
    前方に開口部を有するハウジングと、そのハウジング内
    で上記光学面の周方向に沿って設けられその周方向から
    光学面に沿って加圧流体を供給する噴流口と、上記開口
    部の出口から光学面に向けて延びる筒状の開口壁部とを
    備え、上記筒状の開口壁部の長さをHとし且つ上記開口
    部の開口断面積と等しい面積の円の直径をDとした場合
    に(H/D)が0.3以上となるように、上記開口部の
    開口断面積及び上記開口壁部の長さを設定することを特
    徴とするパージ装置。
  3. 【請求項3】 レーザ回折光を利用して線状体の異常を
    検出する異常検出装置において、少なくとも上記線状体
    に近接して配置される光学素子の光学面に対し、上記請
    求項1及び請求項2の少なくとも一方に記載した構成を
    有するパージ装置を装備することを特徴とする異常検出
    装置。
JP4009396A 1996-02-27 1996-02-27 パージ装置及びその装置を備えた異常検出装置 Withdrawn JPH09229848A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005535794A (ja) * 2002-08-13 2005-11-24 マシーネンファブリク リーター アクチェンゲゼルシャフト リング紡糸機のためのセンサ装置
JP2017047397A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 株式会社パウレック 流動層装置
JP2017519210A (ja) * 2014-06-19 2017-07-13 ダンフォス・アイエックスエイ・エイ/エス パージガス保護装置を有するガスセンサ用プローブ

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