JPH09229014A - 外力が小さいときは低出力を外力が大きくなれば高出力を自動的に出すシリンダー装置 - Google Patents

外力が小さいときは低出力を外力が大きくなれば高出力を自動的に出すシリンダー装置

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JPH09229014A
JPH09229014A JP7333896A JP7333896A JPH09229014A JP H09229014 A JPH09229014 A JP H09229014A JP 7333896 A JP7333896 A JP 7333896A JP 7333896 A JP7333896 A JP 7333896A JP H09229014 A JPH09229014 A JP H09229014A
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chamber
passage
cylinder
piston
primary side
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JP7333896A
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Masabumi Isobe
正文 磯部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低圧力の流体(オイル或はエヤー等)に依り
低出力で作業中、外力の増大に伴い自動的に高出力で作
業することを得る。 【構成】 通路9を閉とするロッド11と一体化したビ
ストン4の嵌装した一次側シリンダー室は一次側流体室
61と一次側液室62を持つ、管路5は一次側流体室6
1と作動用弁機構を介して一次側液室に連通し更に作動
用弁機構を作動させる、次にロッド部が外部に突出した
ロッドと一体化したピストン10の嵌装した二次側シリ
ンダー室は二次側液室63と管路6に連通した二次側流
体室64を持つ、二次側液室63は一次側液室62に通
路9に依り連通する、請求項2にあっては、ピストンを
嵌装しそれどれ管路に連通した供給流体室と作動用弁機
構に連通した作動用液室を有する作動用液槽と復帰用弁
機構に連通した復帰用液室を有する復帰用液槽を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低圧力の供給流体を用
い必要なときに自動的に高圧力で加圧し高出力を出す増
圧機構を持ったシリンダー装置である。
【0002】従来の増圧機構を持ったシリンダー装置で
は、リミットスイッチ等に依り必要位置を感知し複数の
電磁弁の組合せに依り、或はタイマーに依り一定時間ご
とに複数の電磁弁の組合せを作動させて、或は最終工程
のみ低出力から高出力への切替を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の増圧機構を持っ
たシリンダー装置では、低出力から高出力の切替にリミ
ットスイッチ或はタイマーに複数の電磁弁の組合せで行
っている、このため新たに計装設備を含んだ電気設備を
必要とした、そして電気設備の費用と電気設備のための
時間を必要とした、又高出力を必要とずる位置が任意に
変化する場合はリミットスイッチ或はタイマー或は最終
工程のみの場合での対応は不能であった。
【0004】本発明では、外力が小さいときは低出力
を、外力が大きくなれば其の時点で自動的に高出力を出
すことが出来る、即ち、低出力から高出力への切替を高
出力を必要とする任意の時点で出来るので、リミットス
イツチ或はタイマーは必要とせずそれに伴う電気設備は
不要であるので短時間で容易に設置出来る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、カバーブロックと筒と仕切ブロックで形成された一
次側シリンダー室と二次側シリンダー室を形成する、シ
リンダー室にはピストンを嵌装させ供給流体室と液室を
形成する、一次側液室は通路に依り二次側液室に連通す
る、そして一次側シリンダー室のピストンと一体化し作
動時には前記の通路を閉とし二次側液室に突出するロッ
ドを持つ、更にピストンの受圧面積はロッドの加圧面積
より大とする、そして二次側シリンダー室のロッドと一
体化したピストンのロッド部はカバーブロックを貫通す
る。
【0006】供給流体はシリンダー用切替弁を通り管路
(作動用)に依り、請求項1、2、3、4にあっては一
次側流体室に、請求項5にあっては弁機構(作動復帰両
用)を介して一次側流体室に連通する、そして請求項
1、4にあっては供給流体は管路(作動用)に依り作動
用弁機構を介して一次側液室に連通する、次に請求項1
4、にあっては供給流体は管路(復帰用)に依り復帰用
弁機構を介して一次側液室に連通する、又請求項2にあ
ってはピストンを嵌装した作動用液槽と復帰用液槽を持
つ、そして作動用液槽は管路(作動用)に連通した供給
流体室と作動用弁機構を介して一次側液室に連通した作
動用液室を形成する、復帰用液槽は管路(復帰用)に連
通した供給流体室と復帰用弁機構を介して一次側液室に
連通した復帰用液室を形成する。
【0007】作動用弁機構は、管路(作動用)或は一次
又は二次側液室或は作動用液室に連通したシリンダー室
を持ち弁体と一体化したピストンが嵌装し弁機構の作動
前は開となる様にスプリングを取付る、そして供給され
た流体圧が定められた圧力以上になるとピストンが作動
して弁体を閉とする様にスプリングの強度を定める。
【0008】次に復帰用弁機構は、請求項1、2に於い
ては一次側液室の液圧に依り加圧される弁体と管路(復
帰用)に或は復帰用液室に連通したシリンダー室を持
ち、弁体と一体化したピストンが嵌装するそして弁機構
の作動前は閉となる様にスプリングを取付る、そして供
給された液体圧が定められた圧力以上になると弁体に加
えられた液体圧に依り弁体が作動し弁機構が開となる様
にスプリングの強度を定める、更に管路(復帰用)或は
復帰用液室よりの定められた圧力に依りスプリングの力
に抗してピストンが作動し弁機構が開となる様にピスト
ンの受圧面積を定める、次に請求項4に於ける復帰用弁
機構は前記のピストンの無いものである。
【0009】又請求項3に於ける復帰用弁機構は請求項
1、2に於ける弁機構の弁室とシリンダー室の間に弁体
の貫通した仕切りを設けたものである。
【0010】次に請求項5に於ける弁機構(作動復帰両
用)は、管路(作動用)に連通した通路に依り加圧され
る弁体を持ち弁機構の作動前は閉となる様スプリングを
取付る、そして供給された流体圧が定められた圧力以上
になると開となる様にスプリングの強度を定める、更に
管路(復帰用)に連通したシリンダー室を持つそして前
記の弁体と一体化したピストンを嵌装する、そして管路
(復帰用)よりの加圧に依りスプリングの力に抗してピ
ストンが作動し弁機構が開となる様にピストンの受圧面
積を定める。
【0011】
【作用】上記の様に構成された本発明の作動について説
明する、請求項1、4にあっては一般的に供給液体はオ
イルが使われるので以下の説明では供給液体はオイルと
して説明する、圧力原、シリンダー用切替弁、管路、一
次側流体室、一次側液室、二次側液室、二次側流体室、
それらを連通する通路にオイルを満たす。
【0012】シリンダー用切替弁(以下切替弁と言う)
を通り、管路(作動用)より一次側流体室と作動用弁機
構にオイルを供給する、又請求項5にあっては弁機構
(作動復帰両用)を介して一次側流体室にオイルを供給
する、このとき管路(復帰用)のオイルは大気圧になっ
ている。
【0013】請求項1、4の一次側シリンダー室に於い
て、ピストンに依り仕切られた一次側流体室と一次側液
室のオイル圧は等しく且つピストンの摺動抵抗もありピ
ストンは作動しない、しかしオイルの流動抵抗に依る差
圧が大となりその力が摺動抵抗より大となる場合には、
一次側流体室へのオイルの供給を小さくするか、或はピ
ストンの一次側流体室側の受圧面積を一次側液室側の受
圧面積より小とすること、或はそれ等の組合せに依りピ
ストンにかかる力をバランスさせることに依っても可能
である、一次側液室に供給されたオイルは二次側液室に
流入し二次側シリンダー室のピストンを加圧し移動させ
る、外力が小さいとき(例、プレス用シリンダーがプレ
ス作業前の移動をしているとき)オイル圧は小である、
外力が大となったとき(例、プレス用シリンダーがプレ
ス作業に入ったとき)オイル圧は上昇する、そして定め
られたオイル圧以上になれば作動用弁機構は閉となる、
そして一次側液室へのオイルの流入は停止する、一次側
流体室のオイルは供給し続けられているので、ピストン
は作動しピストンと一体化したロッドは一次側液室と二
次側液室を連通する通路を閉とする、そして更に外力の
増大が続けばオイル圧は上昇し復帰用弁機構が作動して
開となり一次側液室のオイルは流出しロッドは更に移動
し二次側液室に突出する、そして供給オイル圧に比しピ
ストンの受圧面積をロッドの加圧面積で除した数値に比
例する高圧力を発生させ二次側液室のオイル圧は上昇す
る、そして高圧のオイルに依りピストンは加圧され外部
に力を伝える(例、プレス作業の完了)。
【0014】請求項4にあっては、弁機構(作動復帰両
用)が閉となっているので管路(作動用)よりの一次側
流体室へのオイルの流入はない、一次側液室に流入した
オイルは二次側液室にも流入し二次側シリンダー室のピ
ストンを加圧し移動させる、外力が大となったときオイ
ル圧は上昇する、そして定められた圧以上になれば作動
用弁機構は閉となる、そして一次側液室へのオイルの流
入は停止する、そして更に定められた圧以上になると弁
機構(作動復帰両用)は開となる、そして管路(作動
用)よりオイルは一次側流体室に流入し、ロッドと一体
化したピストンは作動し一次側液室と二次側液室を連通
する通路を閉とし二次側液室に突出する。
【0015】次に復帰について説明する、切替弁の切替
に依り管路(作動用)は大気圧となる、作動用弁機構は
ピストンを加圧していたオイル圧が大気圧となるのでス
プリングに依り復帰し開となる、そして管路(復帰用)
にオイルが供給される。
【0016】請求項1、3にあっては管路(復帰用)の
オイル圧に依り復帰用弁機構は開となる、そして請求項
4に於いては弁機構(作動復帰両用)が作動し開とな
る、管路(復帰用)のオイルは一次側液室及び二次側シ
リンダー室の供給流体室に流入するそして一、二次側シ
リンダー室に嵌装したピストンは作動する、この時二次
側液室に於いては一、二次側液室を連通する通路は閉と
なっているので供給流体室のピストンの加圧に伴う背圧
に依り二次側液室に突出したロッドは加圧される、又一
次側液室に流入したオイルは作動用弁機構と通路、弁
室、管路そして切替弁を通り流出するこのとき一次側液
室にはオイルの流出に伴う流動抵抗に見合うオイル圧が
発生する、上記の一次側液室のオイル圧と二次側液室の
背圧に依り一次側シリンダー室のロッドと一体化したピ
ストンは作動し、一次側液室と二次側液室に連通する通
路は開となる、そして二次側液室のオイルは一次側液室
と作動用弁機構と管路を通り外部に流出し、それぞれの
ロッドと一体化したピストンは復帰する、尚上記で説明
したオイルの流動抵抗は調整が可能である又流量調整弁
を用いることに依り更に調整が容易になる。
【0017】尚、請求項5は一次側流体室と一次側液室
を仕切るロッドと一体化したピストンの作動の安定のた
めに用いる、前記のピストンを急速に移動させたい場
合、一次側流体室に連通する管路及び通路の流動抵抗を
出来るだけ小さくし多量のオイルを供給すればよい、し
かし一次側液室に連通する管路と通路と作動用弁機構の
流動抵抗より小であれば、オイルの流動抵抗の差に依る
差圧が供給流体室に発生する、そして前記のピストンを
加圧する、そして加圧されたピストンの力がピストンの
摺動抵抗より大となれば、不必要なときにロッドと一体
化したピストンが移動して、一次側液室と二次側液室を
連通する通路が閉となり作業不能となる、以上説明した
問題を解決するため請求項5による弁機構(作動復帰両
用)を設けた。
【0018】作動用液槽と復帰用液槽を持った請求項2
は、一、二次側液室の液体と供給流体が異なる場合に必
要とする、作動用液槽のピストンで仕切られた供給流体
室は管路(作動用)に作動用液室は作動用弁機構を介し
て一次側液室に連通する、又復帰用液槽のピストンで仕
切られた供給流体室は管路(復帰用)に復帰用液室は復
帰用弁機構を介して一次側液室に連通する、供給流体を
エヤーそして液体をオイルとして説明する、作動用液槽
の供給流体室に供給されたエヤーはピストンを加圧し作
動用液室のオイルは作動用弁機構を介して一次側液室に
流入する、そして前記で説明した様に一次側液室と二次
側液室を連通する通路が閉となったとき一次側液室のオ
イルは復帰用弁機構が開となるので復帰用液槽の復帰用
液室に流入する、そして内部のピストンは移動する、次
に復帰については管路(復帰用)にエヤーを供給する復
帰用液槽の供給流体室にエヤーが供給される、ピストン
は加圧され復帰用弁機構が開となる又作動用弁機構も開
となっている、そして復帰用液室のオイル(作動時流入
したオイル)は一次側液室に流入する、又二次側シリン
ダー室の二次側流体室にも管路(復帰用)は連通してい
るのでロッドと一体化したピストンは加圧される、そし
て前記で説明した様に復帰する、この際二次側液室のオ
イルは一次側液室に移動そしてオイルの一部は更に作動
用弁機構を介して作動用液室に移動する。
【0019】これまでの説明にある弁機構は弁体を通路
に挿入して通路を閉とするものであるがジィスク式の弁
座或は円錐形の弁座を使用することも出来る、又小型の
装置にあっては、装置の本体に弁機構の取付が出来ない
ので、外部に設置し供給液室或は一次側液室への連通は
連絡管にて行うことも出来る、又請求項2にあっは作動
用液槽と復帰用液槽への取付けも可能である、次に一次
側シリンダー室のピストンの供給液室側の作動時の受圧
面積を一次側液室の受圧面積より小とすることに依りピ
ストンの作動を安定化することも可能である。
【0020】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する、図
1に於いて、シリンダー用切替弁23(以下切替弁と言
う)に連通した管路5は本発明の装置の作動用で管路6
は復帰用である、管路5にオイルを供給しているときは
管路6のオイルは大気圧となり、管路6にオイルを供給
しているときは管路5のオイルは大気圧となる。
【0021】カバーブロック1、筒2、仕切ブロック
3、に依り一次側シリンダー室を形成しロッド11と一
体化したピストン4を嵌装する、そして一次側流体室6
1と一次側液室62を形成する、次に仕切りブロック
3、筒7、カバーブロック8、に依り二次側シリンダー
室を形成し二次側液室63と二次側流体室64を形成す
る一次側流体室61は通路24に依り管路5に連通す
る、又一次側液室62と二次側液室63は通路9に依り
連通する、二次側流体室64は通路42で管路6に連通
する、そして本図では仕切ブロック3に弁機構が設けら
れている。
【0022】作動用弁機構は以下の様に構成される、管
路5に連通した通路25と一次側液室62に連通した通
路26を持った弁室66と管路5に連通した通路27を
持ったシリンダー室65と、シリンダー室65に嵌装し
弁体12と一体化したピストン13とシリンダー室65
に取付けられたスプリング14を持つ、そして弁体12
は弁室66とシリンダー室65の仕切りを貫通し弁体1
2の移動に依り通路26が閉となる、スプリング14は
シリンダー室65のオイル圧が定められた圧力以上にな
るとピストン13が作動する様に強度を定める、通路2
8はエヤー抜きで無くてもピストン13の作動は可能で
ある。
【0023】復帰用弁機構は以下の様に構成される、管
路6に連通した通路29と一次側液室62に連通した通
路30を持った弁室67と、弁室67に連通したシリン
ダー室68と、シリンダー室68に嵌装し一次側液室6
2のオイルに依り加圧される弁体15と一体化したピス
トン16と、弁室67に取り付けられたスプリング17
を持つ、そして弁体15の移動に依り通路30は開とな
る、次にスプリング17は一次側液室62のオイル圧が
定められた圧力以上になると弁体15が作動する様にス
プリング17の強度を定める、ピストン16は管路6の
定められたオイル圧に依りスプリング17の力に抗して
作動する様に受圧面積を定める、通路31はエヤー抜き
で無くてもピストン16の作動は可能である。
【0024】図1の装置の作動について説明する、圧力
原、切替弁、管路、一次側流体室、一次側液室、二次側
流体室、二次側液室、それ等を連通する通路にオイルを
満たす、切替弁23を通り管路5よりオイルを供給す
る、オイルは一次側流体室61と作動用弁機構は開とな
っているので一次側液室62に供給される、しかし一次
側流体室61と一次側液室62のオイル圧は等しく且つ
ピストン4の摺動抵抗もありピストン4は作動しない、
管路5のオイルは一次側液室62と通路9を通り二次側
液室63に流入しロッドと一体化したピストン10を加
圧する、負荷が小さいときオイル圧は圧力原の最高使用
圧力より小さいオイル圧(例、最高使用圧力が20重量
キログラム毎平方センチメートルのとき3重量キログラ
ム毎平方センチメートル)で供給される。
【0025】負荷が大となれば、負荷の増大に伴いオイ
ル圧も上昇していく、そしてオイル圧が上昇して定めら
れた圧(例、7重量キログラム毎平方センチメートル)
以上になると、作動用弁機構のピストン13が作動して
通路26は弁体12に依り閉となる、そして管路5より
の一次側液室62へのオイルの流入は停止する、ピスト
ン4は一次側流体室61のオイルに依り加圧され続けて
いるので作動する、そしてロッド11に依り通路9は閉
となる。
【0026】そして負荷の増大が続けばオイル圧は更に
上昇して、一次側液室62が定められた圧力(例、10
重量キログラム毎平方センチメートル)以上になれば、
復帰用弁機構の弁体15が作動して通路30は開とな
る、一次側液室62のオイルは通路29と管路6と切替
弁23を通り外部に流出する、そしてピストン4は更に
移動しロッド11は二次側液室63に突出し、二次側液
室63には一次側流体室61の供給オイル圧に比しピス
トン4の受圧面積をロッド11の加圧面積で除した数値
に比例する高圧力が発生する、そして高圧力のオイル
(例、面積比が10倍であれば最高で200重量キログ
ラム毎平方センチメートル)に依りロッドと一体化した
ピストン10を加圧することが出来る。
【0027】図1の装置の復帰について説明する、切替
弁23を切替る、管路5は大気圧となり、一次側流体室
61と一次側液室62と弁室66とシリンダー室65も
大気圧となる、作動用弁機構のピストン13はスプリン
グ14に依り復帰し通路26は弁体12の移動に依り開
となる、そして管路6にはオイルが供給される、通路2
9と弁室67が連通したシリンダー室68が加圧され、
ピストン16を加圧しその力がスプリング17の定めら
れた力以上になると、ピストン16は作動し弁体15も
移動して通路30は開となる、そして管路6のオイルは
一次側液室62に流入する、このとき通路26は開とな
っているので、流入したオイルは弁室66と管路5と切
替弁23を通り流出するが、オイルの流出に伴う流動抵
抗が生じ一次側液室62にオイル圧が生じる。
【0028】又、二次側流体室64にも管路6に依りオ
イルが供給されるのでロッドと一体化したピストン10
は加圧され作動する、このとき二次側液室63は密封さ
れているので背圧が生じる、そしてロッド11を加圧す
る、ピストン4も加圧されているのでロッド11は移動
し通路9は開となる、そして二次側液室63と通路9と
一次側液室62と弁室66は切替弁23に連通している
のでオイルは流出するそして本発明の装置は作動前の状
態に復帰する。
【0029】図2について説明する、本図の弁機構(作
動復帰両用)はピストン4の作動の安定化のために取付
けられた、本弁機構の構成は、管路5に連通した通路2
0と一次側流体室61と通路24aにより連通した弁室
69と、管路6aに通路33で連通したシリンダー室7
0と、シリンダー室70に嵌装し且つ弁体19と一体化
したピストン21と、弁室69に取付けられたスプリン
グ22を持つ、そして弁体19は弁室69とシリンダー
室70の仕切りを貫通し弁体19の移動に依り通路20
が開となる、スプリング22は弁体19に加えられたオ
イル圧が定められた圧力以上になると作動し通路20が
開となる様に強度を定める、そしてピストン21は管路
6aの定められたオイル圧に依りスプリング22の力に
抗して作動する様に受圧面積を定める、尚、スプリング
22の取付位置は図では弁室69になっているがシリン
ダー室70或は別に室を設けてスプリングを取付けて弁
体19に力を加えることが出来る。
【0030】次に弁機構(作動復帰両用)の作動につい
て説明する、管路5によりオイルを供給する、前記で説
明した様にオイルは一次側液室62を通り二次側液室6
3に入りロッドと一体化したピストン10を加圧する、
このとき通路20は閉となっているのでピストン4は作
動しない、外力が増大しそれに伴いオイル圧も増大し作
動用弁機構が閉となり一次側液室62へのオイルの供給
は停止する、そして更に定められた圧力以上になると弁
体19は作動し通路20は開となる、オイルは管路5に
依り通路20と弁室69と通路24aを通り一次側流体
室61に流入し、ピストン4は作動する、そして二次側
液室63に突出したロッド11の移動でロッドと一体化
したピストン10を高圧力加圧する。
【0031】次に切替弁23を切替れば、管路5は大気
圧となり管路6aにオイルが供給される、通路20も大
気圧となりスプリング22に依り弁体19は移動して通
路20は閉となる、しかし管路6aに依りシリンダー室
70が加圧され、ピストン21を加圧しその力がスプリ
ング22の力より大となれば、ピストン21は作動し弁
体19は移動して通路20は開となる、一次側流体室6
1は通路24aと弁室69と通路20と管路5に連通
し、一次側流体室61のオイルは切替弁23を通り流出
しピストン4は復帰する。
【0032】図3は、一次側液室62とシリンダー室6
5を連通する通路40を示したものである。
【0033】図4は、二次側液室63とシリンダー室6
5を連通する通路41を示したものである。
【0034】図5は、図1に於いて復帰用弁機構の弁室
67とシリンダー室68の間に仕切りを設けたもので、
シリンダー室68aは通路43に依り管路6bに連通す
る、そして管路6bの加圧に依る一次側液室62の圧力
の変動に関係なく確実に通路30を開とすることが出来
るので、弁機構の作動の安定を計ることが出来る。
【0035】図6は復帰用弁機構に於いて弁体15に復
帰用のピストンの無い例を示したもので一次側液室62
の圧力に依ってのみ弁体15は作動する。
【0036】図7は、作動用弁機構と復帰用弁機構と弁
機構(作動復帰両用)を外部に設置した例を示したもの
である、作動用弁機構は通路32、36と連絡管35に
依り復帰用弁機構は通路18、38と連絡管37に依り
一次側液室62に連通する、又弁機構(作動復帰両用)
は通路24a、24と連絡管39に依り一次側流体室6
1に連通する。
【0037】図8は、カバー44、45と筒46とピス
トン47で構成された作動用液槽は供給流体室71と作
動用液室72を持つ、そして管路5bは供給流体室71
に通路48に依り連通する、そして作動用液室72は通
路50と連絡管49に依り作動用弁機構の通路25、2
7に連通する、次にカバー51、52と筒53とピスト
ン54で構成された復帰用液槽は供給流体室73と復帰
用液室74を持つそして管路6bは供給流体室73に通
路55に依り連通する、そして復帰用液室74は通路5
7と連絡管56に依り復帰用弁機構の通路29に連通す
る。
【0038】作動について説明する、供給流体はエヤー
とし液はオイルとする、管路5bよりエヤーを供給す
る、エヤーは通路48を通り供給流体室71に流入す
る、ピストン47は作動し作動用液室72のオイルは通
路50と連絡管49を通り作動用弁機構の通路25、2
7に供給される、そして管路5bは一次側流体室61に
通路24に依り連通しているので、前記で説明した様に
オイルは二次側液室63に供給されピストン4とロッド
と一体化したピストン10は作動する、そして通路9は
閉となる、そして一次側液室62のオイルは通路30、
29、57連絡管56を通り復帰用液室74に流入す
る、ピストン54は移動しオイルは復帰用液室74に貯
蔵される、そしてロッド11は更に移動して二次側液室
63に突出しロッドと一体化したピストン10を高圧加
圧する、又二次側流体室64は通路42と管路6bと切
替弁23に連通して大気に開放されている。
【0039】次に復帰について説明する、切替弁23を
切替て管路6bにエヤーを供給する管路5bは大気圧と
なる、通路55より供給流体室73にエヤーを供給する
ピストン54は加圧され復帰用液室74のオイル(一次
側液室より移行して来たオイル)は通路57と連絡管5
6を通り復帰用弁機構の通路29に供給される、そして
管路6bは二次側流体室64に連通しているので前記で
説明した様にロッドと一体化したピストン10とロッド
11と一体化したピストン4は作動する、そして二次側
液室63のオイルと復帰用液室74のオイルは一次側液
室62と作動用液室72に移行する、そしてピストン
4、47、54とロッドと一体化したピストン10は元
の作動前の位置に復帰する。
【0040】図9は請求項2に於いて作動用弁機構のピ
ストン13の作動に管路5cに依るエヤー加圧する例を
示したものである。
【0041】図10は請求項2に於いて、復帰用弁機構
のピストン16の作動に連絡管56aに依るオイル加圧
する例を示したものである。
【0042】図11は請求項2に於いて、復帰用弁機構
のピストン16の作動に管路6cに依るエヤー加圧する
例を示したものである。
【0043】図12は請求項2に於いて、作動用弁機構
と復帰用弁機構をそれぞれ作動用液槽と復帰用液槽とシ
リンダー装置本体に一体化して取付けた例を示したもの
である。
【0044】本発明は以上のように構成されているの
で、請求項1にあっては低圧の供給液体を用い必要な任
意のときに高出力を出すシリンダーとして用いることが
出来る又請求項2にあっては供給流体にエヤーを用いた
場合は低圧のエヤーに依り高出力を必要とする任意の時
に高出力を出すことの出来る油圧シリンダーとしての機
能を有する、又エヤー設備が無い場合、例えば水道水を
圧力原として用いて高出力の油圧シリンダーとしての機
能を出すことも可能である、又本発明の装置に於いては
低出力から高出力の切替に、リミットスイッチ或はタイ
マーの取付けを必要とせずそのため新たな計装を伴った
電気設備は不要であるので、取付けも簡単で短時間に取
付けが可能であり且つ設備費用も安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1のシリンダー装置の例を示した縦断面
図。
【図2】請求項5のシリンダー装置の例を示した縦断面
図。
【図3】一次側液室とシリンダー室を連通する通路を示
した作動用弁機構の縦断面図。
【図4】二次側液室とシリンダー室を連通する通路を示
した作動用弁機構の縦断面図。
【図5】請求項3の復帰用弁機構の例を示した復帰用弁
機構の縦断面図。
【図6】請求項4の復帰用弁機構の例を示した復帰用弁
機構の縦断面図。
【図7】作動用弁機構と復帰用弁機構と弁機構(作動復
帰両用)を外部に取付した例を示した縦断面図。
【図8】請求項2のシリンダー装置の例を示した縦断面
図。
【図9】請求項2のシリンダー装置の作動用弁機構と作
動用液槽の下部の縦断面図。
【図10】請求項2のシリンダー装置の復帰用弁機構と
復帰用液槽の下部の縦断面図。
【図11】請求項2のシリンダー装置の復帰用弁機構と
復帰用液槽の下部の縦断面図。
【図12】請求項2に於いて作動用弁機構と復帰用弁機
構を外部に設置した縦断面図。
【符号の説明】
1、8 カバーブロック 2、7、46、53筒 3 仕切りブロック 4、13、16、21、47、54 ピストン 5、5a、5b、5c、6、6a、6b、6c 管路 9、18、20、24、24a、25、26、27、2
9、30、32、33、36、38、40、41、4
2、43、48、50、55 57 通路 10 ロッドと一体化したピストン 11 ロッド 12、15、19 弁体 14、17、22 スプリング 23 シリンダー用切替弁 35、37、39、49、56、56a 連絡管 28、31、34 エヤー抜き 44、45、51、52 カバー 61 一次側流体室 62 一次側液室 63 二次側液室 64 二次側流体室 65、68、68a、70 シリンダー室 66、67、67a、69 弁室 71、73 供給流体室 72 作動用液室 74 復帰用液室 75 一次側シリンダー室 76 二次側シリンダー室 77 作動用弁機構 78 復帰用弁機構 79 弁機構 80 作動用液槽 81 復帰用液槽

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバーブロック(1)と筒(2)と仕切
    ブロック(3)と筒(2)に嵌装したピストン(4)に
    依り形成されそして管路(5、5a)に通路(24)に
    依り連通した一次側流体室(61)と、下記の作動用弁
    機構を介して管路(5、5a)に連通した一次側液室
    (62)は更に下記の復帰用弁機構を介して管路(6)
    に連通する、次に仕切ブロック(3)と筒(7)とカバ
    ーブロック(8)と筒(7)に嵌装したロッドと一体化
    したピストン(10)に依り形成されロッド部はカバー
    ブロック(8)を貫通する、そして通路(9)に依り一
    次側液室(62)に連通した二次側液室(63)と通路
    (42)に依り管路(6に連通した二次側流体室(6
    4)を持つ、ロッド(11)はピストン(4)と一体化
    し更にピストン(4)の受圧面積より小さい加圧面積を
    持ち通路(9)を閉とし二次側液室(63)に突出す
    る、作動用弁機構は管路(5)に或は一次側液室(6
    2)に或は二次側液室(63)に連通した通路(27、
    40、41)を持ったシリンダー室(65)と管路
    (5、5a)と一次側液室(62)に通路(25、2
    6)に依り連通した弁室(66)と次にシリンダー室
    (65)に嵌装し弁室(66)とシリンダー室(65)
    の仕切を貫通した弁体(12)と一体化したピストン
    (13)と通路(26)が開となる様に弁体(12)に
    力を加えるスプリング(14)に依り構成される、復帰
    用弁機構は一次側液室(62)に或は一次側液室(6
    2)に連通した通路(18)に依り加圧される弁体(1
    5)と管路(6)と一次側液室(62)に通路(29、
    30)に依り連通した弁室(67)と次にシリンダー室
    (68)とシリンダー室(68)に嵌装し且つ弁体(1
    5)と一体化したピストン(16)と通路(30)が閉
    となる様に弁体(15)に力を加えるスプリング(1
    7)に依り構成される、外力が小さいときは低出力を外
    力が大きくなれば高出力を自動的に出すシリンダー装
    置。
  2. 【請求項2】 カバーブロック(1)と筒(2)と仕切
    ブロック(3)と筒(2)に嵌装したピストン(4)に
    依り形成されそして管路(5b、5c)に通路(24)
    に依り連通した一次側流体室(61)と、ピストン(4
    7)を嵌装し管路(5b、5c)に連通した供給流体室
    (71)と下記の作動用弁機構を介して一次側液室(6
    2)に連通した作動用液室(72)を有する作動用液槽
    と、ピストン(54)を嵌装し管路(6b)に連通した
    供給流体室(73)と下記の復帰用弁機構を介し一次側
    液室(62)に連通した復帰用液室(74)を有する復
    帰用液槽を持つ、次に仕切ブロック(3)と筒(7)と
    カバーブロック(8)と筒(7)に嵌装したロッドと一
    体化したピストン(10)に依り形成されロッド部はカ
    バーブロック(8)を貫通する、そして通路(9)に依
    り一次側液室(62)に連通した二次側液室(63)と
    通路(42)に依り管路(6b)に連通した二次側流体
    室(64)を持つ、ロッド(11)はピストン(4)と
    一体化し更にピストン(4)の受圧面積より小さい加圧
    面積を持ち通路(9)を閉とし二次側液室(63)に突
    出する、作動用弁機構は作動用液室(72)に或は一次
    側液室(62)に或は二次側液室(63)に或は管路
    (6c)に連通した通路(27、40、41)を持った
    シリンダー室(65)と作動用液室(72)と一次側液
    室(62)に通路(25、26)に依り連通した弁室
    (66)と次にシリンダー室(65)に嵌装し弁室(6
    6)とシリンダー室(65)の仕切を貫通した弁体(1
    2)と一体化したピストン(13)と通路(26)が開
    となる様に弁体(12)に力を加えるスプリング(1
    4)に依り構成される、復帰用弁機構は一次側液室(6
    2)に或は一次側液室(62)に連通した通路(18)
    に依り加圧される弁体(15)と復帰用液室(74)と
    一次側液室(62)に通路(29、30)に依り連通し
    た弁室(67)と次にシリンダー室(68)とシリンダ
    ー室(68)に嵌装し且つ弁体(15)と一体化したピ
    ストン(16)と通路(30)が閉となる様に弁体(1
    5)に力を加えるスプリング(17)に依り構成され
    る、外力が小さいときは低出力を外力が大きくなれば高
    出力を自動的に出すシリンダー装置。
  3. 【請求項3】 復帰用弁機構の弁室(67a)とシリン
    ダー室(68a)の間に弁体(15)の貫通する仕切り
    を持ち更にシリンダー室(68a)に管路(6b、6
    c)に或は復帰用液室(74)に連通した通路(43)
    を持った請求項1、2に記載の、外力が小さいときは低
    出力を外力が大きくなれば高出力を自動的に出すシリン
    ダー装置。
  4. 【請求項4】 カバーブロック(1)と筒(2)と仕切
    ブロック(3)と筒(2)に嵌装したピストン(4)に
    依り形成されそして管路(5、5a)に通路(24)に
    依り連通した一次側流体室(61)と、下記の作動用弁
    機構を介して管路(5、5a)に連通した一次側液室
    (62)は更に下記の復帰用弁機構を介して管路(6)
    に連通する、次に仕切ブロック(3)と筒(7)とカバ
    ーブロック(8)と筒(7)に嵌装したロッドと一体化
    したピストン(10)に依り形成されロッド部はカバー
    ブロック(8)を貫通する、そして通路(9)に依り一
    次側液室(62)に連通した二次側液室(63)と通路
    (42)に依り管路(6)に連通した二次側流体室(6
    4)を持つ、ロッド(11)はピストン(4)と一体化
    し更にピストン(4)の受圧面積より小さい加圧面積を
    持ち通路(9)を閉とし二次側液室(63)に突出す
    る、作動用弁機構は管路(5)に或は一次側液室(6
    2)に或は二次側液室(63)に連通した通路(27、
    40、41)を持ったシリンダー室(65)と管路
    (5、5a)と一次側液室(62)に通路(25、2
    6)に依り連通した弁室(66)と次にシリンダー室
    (65)に嵌装し弁室(66)とシリンダー室(65)
    の仕切を貫通した弁体(12)と一体化したピストン
    (13)と通路(26)が開となる様に弁体(12)に
    力を加えるスプリング(14)に依り構成される、復帰
    用弁機構は一次側液室(62)に或は一次側液室(6
    2)に連通した通路(18)に依り加圧される弁体(1
    5a)と次に管路(6)と一次側液室(62)に通路
    (29、30)に依り連通した弁室(67)と通路(3
    0)が閉となる様に弁体(15a)に力を加えるスプリ
    ング(17)に依り構成される、外力が小さいときは低
    出力を外力が大きくなれば高出力を自動的に出すシリン
    ダー装置。
  5. 【請求項5】 弁室(69)は弁体(19)を介して通
    路(20、24a)に依り管路(5)と一次側流体室
    (61)に連通する、次に管路(6a)と通路(33)
    に依り連通するシリンダー室(70)に嵌装し且つ通路
    (20)に依り加圧され更に弁室(69)とシリンダー
    室(70)の仕切りを貫通する弁体(19)と一体化し
    たピストン(21)と通路(20)が閉となる様に力を
    加えるスプリング(22)で構成された弁機構を持った
    請求項1、2、3、4に記載の、外力が小さいときは低
    出力を外力が大きくなれば高出力を自動的に出すシリン
    ダー装置。
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