JPH09229009A - エア圧過不足検出方法,エア圧調整指示方法及び装置 - Google Patents

エア圧過不足検出方法,エア圧調整指示方法及び装置

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JPH09229009A
JPH09229009A JP8032189A JP3218996A JPH09229009A JP H09229009 A JPH09229009 A JP H09229009A JP 8032189 A JP8032189 A JP 8032189A JP 3218996 A JP3218996 A JP 3218996A JP H09229009 A JPH09229009 A JP H09229009A
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air pressure
controlled object
motor
excess
deficiency
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JP8032189A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Okano
義之 岡野
Noritaka Nishiyama
典孝 西山
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重力によって所定方向に変位可能な制御対象
物をエアシリンダのエア圧にて所定位置にバランスさせ
る装置において、エアシリンダのエア圧調整を、簡単且
つ正確に行うことができるようにする。 【解決手段】 アームに重力方向に変位可能に指示され
た上下軸の位置をモータにて制御すると共に、上下軸に
加わる重力によりモータに多大な負荷が加わるのを防止
するために、上下軸を所定位置にバランスさせるエアシ
リンダを備えたロボット装置において、エアシリンダの
エア圧調整時には、モータを通電制御して上下軸を所定
位置に保持させ、その電流指令値又は実電流から、エア
圧の過不足分を要求エア圧Paとして算出する(110,12
0)。そして、この算出結果に基づき、調整作業者に対し
て、エア圧の調整方法(増減方向,調整完了)を指示す
る(130〜150)。この結果、エア圧を簡単且つ正確に調整
することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば重力方向に
変位可能な制御対象物をエアシリンダを用いて所定位置
にバランスさせる装置において、エアシリンダの圧力調
整を行うのに好適な、エア圧の過不足検出方法,調整指
示方法及びその方法を実現するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、重力方向に変位可能
な上下軸を備えたロボット装置では、上下軸を上下に変
位させてその位置を制御するのにサーボモータが使用さ
れている。また、上下軸をサーボモータだけで位置制御
するように構成すると、サーボモータには、上下軸の重
量によって、常に重力方向の力が加わることになり、モ
ータの消費電力が大きくなるとか、モータに過電流が流
れて、モータが加熱・焼損するといった問題があるの
で、こうしたロボット装置には、上下軸を所定位置にバ
ランスさせるバランス装置が設けられているものが多
く、このバランス装置としてはエアシリンダが用いられ
ることが多い。つまり、エアシリンダのエア圧にて、上
下軸,延いてはサーボモータに加わる重力方向の力を相
殺させるのである。そして、このようにエアシリンダを
用いて上下軸をバランスさせる場合、エアシリンダのエ
ア圧が上下軸に加わる重力方向の力と釣り合っていれ
ば、サーボモータに殆ど電流を流すことなく上下軸を停
止させることができ、サーボモータの消費電力を抑え、
且つモータの加熱・焼損といった問題も防止できる。
【0003】ところで、ロボットにはワークを加工或い
は移動させるためのツールが取り付けられるため、上下
軸には、自身の重量に加えて、このツールの重量も加わ
ることになる。そして、ロボットに取り付けられるツー
ルは、ワークの種類や作業工程等に応じて変更されるの
で、上下軸に加わる重力方向の力も、ツールの種類に応
じて変化することになる。従って、上記のようにエアシ
リンダを用いて上下軸を所定位置にバランスさせるに
は、ツールを変更する度に、エアシリンダのエア圧が上
下軸に加わる重力方向の力と釣り合うように、エアシリ
ンダのエア圧を調整する必要がある。
【0004】そして、従来、こうしたエア圧調整(一般
にエアバランス調整ともいわれる)は、ツールを変更す
る度に、使用者が、上下軸の状態を手で確かめながら手
動で行っていた。つまり、使用者は、ツール変更後、サ
ーボモータや上下軸の移動を阻止するブレーキ装置の電
源を遮断した状態(つまり上下軸の移動を自由にした状
態)で、上下軸に加わる重力方向の力を手で確かめなが
ら、エアシリンダのエア圧を調整するためのエアレギュ
レータを手動で操作することにより、エア圧を最適エア
圧に調整するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のエア圧調整は、使用者の触感によるものである
ので、エア圧が最適エア圧に調整されるとは限らず、調
整後のエア圧にばらつきが生じるといった問題があっ
た。そして、このようにエア圧がばらつくと、サーボモ
ータに加わる負荷も変動するので、上下軸を所定位置に
制御する際の制御性(応答性等)が低下するとか、サー
ボモータの消費電力を必要最小限に抑えることができな
くなるといった問題もある。
【0006】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、ロボットの上下軸等,重力によって所定方向に変
位可能な制御対象物をエアシリンダのエア圧にて所定位
置にバランスさせる装置において、エアシリンダのエア
圧調整を、簡単且つ正確に行うことができるようにする
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1及び請求項2に記載のエア圧過不
足検出方法及び装置は、制御対象物を、支持部材にて、
制御対象物に加わる重力によって所定方向に変位可能に
支持すると共に、その制御対象物を、エアシリンダのエ
ア圧にて所定位置にバランスさせ、更に、モータ制御手
段の通電制御によって、制御対象物をサーボモータの回
転により所定位置に制御するように構成された制御対象
物の位置制御装置において、サーボモータの非通電時に
エアシリンダにて制御対象物を所定位置にバランスさせ
るのに必要な最適エア圧に対する実エア圧の過不足を検
出するためのものである。
【0008】そして、請求項1に記載のエア圧過不足検
出方法では、モータ制御手段が制御対象物を所定位置に
保持する通電制御を実行しているときに、モータ制御手
段にて演算された電流指令値又はサーボモータに実際に
流れた実電流値を検出して、その検出した電流指令値又
は実電流値に基づき、サーボモータの発生トルクを求
め、そのトルクをエア圧の過不足分に換算することによ
り、エア圧の最適エア圧に対する過不足を検出する。
【0009】つまり、モータ制御手段が制御対象物を所
定位置に保持する通電制御を実行している際には、サー
ボモータに制御対象物を所定位置に保持する(換言すれ
ばバランスさせる)のに必要なトルクが発生する。そし
て、このトルクは、電流指令値又は実電流値から算出す
ることができ、またこのトルクが分かれば、制御対象物
を所定位置にバランスさせるためのエア圧の過不足分も
算出できる。そこで、本発明では、上記のように、電流
指令値又は実電流値に基づきサーボモータの発生トルク
を求め、このトルクをエア圧の過不足分に換算すること
により、エア圧の最適エア圧に対する過不足を検出する
のである。
【0010】従って、本発明方法によれば、エアシリン
ダにて制御対象物を所定位置にバランスさせるのに必要
な最適エア圧に対するエア圧の過不足を検出することが
でき、エアシリンダのエア圧をその検出結果に応じて自
動調整するようにすることもできるし、エア圧を手動で
調整する際には、その検出結果を調整作業者に報知し
て、エア圧の調整指示を行うこともできる。
【0011】そして、このようにエア圧を調整するよう
にした場合、エア圧を最適エア圧に正確に調整でき、従
来のように、調整後のエア圧がばらつき、サーボモータ
に加わる負荷が変動して、サーボモータにより制御対象
物を所定位置に制御する際の制御性が低下するといった
問題を防止できる。またサーボモータを通電して制御対
象物を所定位置に停止させる際には、サーボモータに殆
ど電流が流れないので、サーボモータの消費電力を必要
最小限に抑えることもできる。
【0012】一方、請求項2に記載のエア圧過不足検出
装置では、モータ制御手段が前記制御対象物を所定位置
に保持する通電制御を実行しているときに、電流検出手
段が、モータ制御手段にて演算された電流指令値又はサ
ーボモータに実際に流れた実電流値を検出し、演算手段
が、その検出された電流指令値又は実電流値に基づきサ
ーボモータの発生トルクを求め、そのトルクをエア圧の
過不足分に換算する。
【0013】つまり、本発明のエア圧過不足検出装置
は、請求項1に記載の発明方法を実現する装置であり、
演算手段によって、エアシリンダにて制御対象物を所定
位置にバランスさせるのに必要な最適エア圧に対するエ
ア圧の過不足分を求めることができる。従って、演算手
段の演算結果を用いることにより、エアシリンダのエア
圧を、自動或は手動で、最適エア圧に正確に調整するこ
とができるようになる。
【0014】次に、請求項3及び請求項4に記載のエア
圧調整指示方法及び装置は、上述の支持部材,エアシリ
ンダ,サーボモータ及びモータ制御手段に加えて、更
に、外部操作に従いエアシリンダ内のエア圧を増・減さ
せるエア圧調整手段を備えた位置制御装置において、使
用者がエア圧調整手段を操作して、エアシリンダ内のエ
ア圧を手動調整する際に、エア圧の調整方法を指示する
ためのものである。
【0015】そして、請求項3に記載のエア圧調整指示
方法では、使用者(つまり調整作業者)がエア圧を手動
調整する際に、モータ制御手段に制御対象物を所定位置
に保持する通電制御を実行させて、そのときモータ制御
手段にて演算された電流指令値又はサーボモータに実際
に流れた実電流値を検出する検出動作と、その検出した
電流指令値又は実電流値に基づき、記サーボモータの発
生トルクを求めると共に、そのトルクをエア圧の過不足
分に換算する演算動作と、その演算したエア圧の過不足
分が予め設定された許容値以上であれば、エア圧の過不
足分に応じて、エア圧の増・減方向を映像又は音声にて
報知し、エア圧の過不足分が許容値未満であれば、エア
圧調整の完了を映像又は音声にて報知する報知動作と
を、順次繰返し行なう。
【0016】従って、本発明方法によれば、請求項1に
記載のエア圧過不足検出方法と同様、エアシリンダのエ
ア圧の過不足を、サーボモータ通電時の電流指令値又は
実電流値から正確に検出することができると共に、その
検出結果に従い、エア圧の調整作業者に対して、エア圧
の調整方法(増・減方向,調整完了)を正確に指示する
ことができる。
【0017】このため、本発明方法によれば、エア圧の
調整作業者は、映像又は音声にて報知される指示に従
い、エア圧の調整作業を行なえばよく、調整作業を簡単
且つ短時間で行なうことができるようになる。また、指
示内容に従い調整作業を進めれば、エア圧を最適エア圧
に調整することができるので、調整後のエア圧がばらつ
くのを防止でき、延いては、エア圧のばらつきによって
生じるサーボモータの負荷変動を防止して、制御対象物
を制御性を向上できると共に、サーボモータの消費電力
を必要最小限に抑えることもできる。
【0018】一方、請求項4に記載のエア圧調整指示装
置では、調整作業者がエアシリンダのエア圧を手動調整
する際に、電流検出手段が、モータ制御手段に制御対象
物を所定位置に保持する通電制御を実行させて、そのと
きモータ制御手段にて演算された電流指令値又は前記サ
ーボモータに実際に流れた実電流値を検出し、演算手段
が、その検出された電流指令値又は実電流値に基づき、
サーボモータの発生トルクを求めて、そのトルクをエア
圧の過不足分に換算し、判定手段が、その算出されたエ
ア圧の過不足分が予め設定された許容値以上であるか否
かを判定する。そして、報知手段が、判定手段にてエア
圧の過不足分が許容値以上であると判断された場合に
は、その過不足分に応じてエア圧の増・減方向を映像又
は音声にて報知し、判定手段にてエア圧の過不足分が許
容値未満であると判断された場合には、エア圧調整の完
了を映像又は音声にて報知する。
【0019】つまり、本発明のエア圧調整指示装置は、
請求項3に記載の発明方法を実現する装置であり、電流
検出手段及び演算手段によって、エアシリンダのエア圧
の最適エア圧に対する過不足分を、サーボモータ通電時
の電流指令値又は実電流値から正確に求めることができ
ると共に、判定手段及び報知手段によって、そのエア圧
の過不足分に従い、エア圧の調整作業者に対して、エア
圧の調整方法(増・減方向,調整完了)を正確に指示す
ることができる。従って、本発明のエア圧調整指示装置
によれば、調整作業者に対して、エア圧の調整作業を、
簡単且つ正確に行なわせることができ、エア圧の最適エ
ア圧からのずれによって生じる上記問題を解決できる。
【0020】次に、請求項5及び請求項6に記載のエア
圧調整指示方法及び装置は、上述の支持部材,エアシリ
ンダ,エア圧調整手段,サーボモータ及びモータ制御手
段に加えて、更に、モータ制御手段に位置指令又は速度
指定を入力して、制御対象物を予め記憶された目標位置
に変位させる位置制御手段、及び、位置制御装置がダイ
レクトティーチングモードに入ったときに、サーボモー
タへの電源供給を遮断させ、その後、使用者の手動操作
によって変位する制御対象物の位置を検出すると共に、
その検出位置の記憶指令が入力される度に、検出した制
御対象物位置を目標位置として記憶する目標位置受付手
段を備えたロボット装置において、調整作業者に対して
エア圧の調整方法を指示するためのものである。
【0021】そして、請求項5に記載のエア圧調整指示
方法では、請求項3に記載のように、調整作業者がエア
圧を調整する際に、エア圧の過不足分を検出して、その
検出結果に従い調整方法を指示するだけでなく、外部か
らダイレクトティーチングモードが指令されたときに
も、エア圧調整指示を行ない、エア圧調整指示の結果、
エア圧の過不足分が許容値未満に調整された場合に、目
標位置受付手段の動作を許可する。
【0022】つまり、ダイレクトティーチングは、使用
者自らが制御対象物を移動させて、制御対象物の位置を
ロボット装置に記憶させるためのものであり、従来のロ
ボット装置では、ダイレクトティーチングモードが指令
されると、上記目標位置受付手段が、使用者に対してサ
ーボモータへの電源供給を遮断させる案内を報知する
か、或は自らがサーボモータへの電源供給を遮断するこ
とにより、サーボモータの発生トルクを零にし、更に、
ブレーキ装置が別途設けられている場合には、ブレーキ
装置の電源も遮断することにより、使用者が制御対象物
を自由に動かすことができるようにする。
【0023】しかし、この場合、エアシリンダのエア圧
が最適エア圧になっていれば、問題はないものの、エア
圧が最適エア圧よりも低くその差が大きいと、制御対象
物が重力により急激に下降し、逆にエア圧が最適エア圧
よりも高くその差が大きいと、制御対象物がエア圧によ
って急激に上昇することになり、危険である。
【0024】そこで、本発明のエア圧調整指示方法で
は、ロボット装置がダイレクトティーチングモードに入
ったときには、必ずエア圧の調整指示を行ない、エア圧
が許容値未満となっている場合にのみ、目標位置受付手
段の動作を許可して、ダイレクトティーチングを行なう
ことができるようにするのである。
【0025】この結果、本発明方法によれば、制御対象
物の位置を自動制御するための目標位置をダイレクトテ
ィーチング可能なロボット装置において、使用者がダイ
レクトティーチングを行なう際には、使用者に対してエ
ア圧調整を必ず実行させることができ、位置制御装置が
ダイレクトティーチングモードに入ったときに、エアシ
リンダのエア圧の過不足によって制御対象物が急激に下
降或は上昇するのを確実に防止し、ダイレクトティーチ
ング時の安全性を高めることができる。
【0026】一方、請求項6に記載のエア圧調整指示装
置では、外部からダイレクトティーチングモードが指令
されると、電流検出手段、演算手段、判定手段、及び報
知手段が起動して、使用者に対するエア圧調整指示を行
なう。そして、このエア圧調整指示によりエア圧の過不
足分が許容値未満に調整されて、判定手段にてその旨が
判定されると、ティーチング許可手段が、目標位置受付
手段の動作を許可する。
【0027】つまり、本発明のエア圧調整指示装置は、
請求項5に記載の発明方法を実現する装置であり、ロボ
ット装置に対して使用者がダイレクトティーチングを行
なう際には、使用者に対してエア圧調整を必ず実行させ
ることができ、ダイレクトティーチング時の安全性を高
めることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、本発明が適用されたロボット装置
の外観を表わす説明図である。図1に示す如く、本実施
例のロボット装置1は、ロボット装置1全体を支持する
基台3と、基台3に立設された支柱5と、支柱5の上端
に連結され、支柱5を中心に水平方向に揺動可能な第1
アーム7と、第1アーム7の先端に連結され、第1アー
ム7の先端部を中心に水平方向に揺動可能な第2アーム
9と、第2アームの先端部分に上下方向(鉛直方向)に
貫通され、自らの中心軸に沿って上下に変位可能な上下
軸11と、から構成されている。
【0029】また、ロボット装置1の支柱5には、第1
アーム7を水平方向に揺動させてその位置を制御する第
1アーム駆動用モータ13が設けられ、第1アーム7に
は、第2アーム9を水平方向に揺動させてその位置を制
御する第2アーム駆動用モータ15が設けられ、第2ア
ーム9には、上下軸11をその中心軸(T軸)を中心に
回転させるT軸用モータ17が設けられている。
【0030】また更に、第2アーム9内には、本発明の
制御対象物移動用のサーボモータとして、モータ軸が上
下軸11にラックアンドピニオン式,ボールネジ式等の
連結機構を介して連結され、モータ軸の回転によって制
御対象物としての上下軸11を上下動させてその位置を
制御する、上下軸用モータ21(図2参照)が設けられ
ている。
【0031】一方、上下軸11の下端部には、各種ツー
ルを着脱自在に固定するためのツール固定部19が形成
され、このツール固定部19の上方には、エアシリンダ
23のロッド23aの先端が連結されている。またエア
シリンダ23のシリンダ本体23bは、上下軸11の支
持部材である第2アーム9の先端部に固定されている。
そして、このシリンダ本体23bには、内部のエア室に
連通するエア給排口23cが突設されている。
【0032】また、このエア給排口23cは、図示しな
いエアホースを介して、基台3側に設けられたエア圧調
整用のエアレギュレータ25(図2参照)に連通され、
エアレギュレータ25に設けられたエア圧調整用の摘み
25a(図2参照)を操作することにより、エアシリン
ダ23内のエア圧を増・減できるようにされている。
【0033】次に、ロボット装置1を制御する制御装置
30は、図2に示す如く、ツール固定部19に固定され
たツールを予め設定された目標位置に順次変位させるた
めの各モータ13,15,17,21の電流指令値を演
算して、その電流指令値としてPWM信号を出力する制
御部50と、この制御部50から出力されるPWM信号
を受けて、各モータ13〜21を通電する駆動回路(以
下単にアンプという)52,54,56,58とから構
成されている。なお、これら各アンプ52〜58は、制
御部50からのPWM信号によりパワートランジスタを
ON・OFFさせてモータ電流を制御する周知の駆動回
路であり、各モータ13〜21に流れた実電流を検出し
て制御部50側に戻す電流検出回路も内蔵している。
【0034】また、制御部50は、電流指令値の演算等
を行なうCPU32,制御プログラムや各種データが予
め格納されたROM34,CPU32が演算動作を行な
う際にデータを一時格納したり、ユーザプログラムを格
納するためのRAM36,上記各モータ13〜21に設
けられた回転位置検出用のセンサ(ロータリエンコーダ
等)からの出力信号に基づき各モータ13〜21の回転
位置や回転速度を算出する位置検出回路38,CPU3
2で演算された電流指令値に応じて各モータを通電する
ためのPWM信号を生成し、上記各アンプ52〜58に
出力する電流制御回路40,外部のモニタ付操作パネル
60と制御部50との間で信号を入出力するための入出
力インタフェース(I/O)42,他の外部装置との間
で信号を入出力するための各種の入出力インタフェース
(I/O)44,これら各部を接続するバスライン46
等から構成されている。なお、モニタ付操作パネル60
は、使用者が制御装置30に対して各種指令を入力した
り、制御装置30側から使用者に対して各種メッセージ
を報知(モニタに表示)するためのである。
【0035】次に、制御装置30が、ツール固定部19
に固定されたツールを予め設定された目標位置に順次変
位させるために、上記各モータ13〜21を駆動する際
の動作を、図3に示す制御系のブロック線図を用いて説
明する。なお、図3において、符号P1〜P8を付した
各ブロックは、制御装置30側の動作を表わし、それ以
外のブロックは、モータ側の動作を表わす。
【0036】図3に示す如く、制御装置30において
は、まずCPU32が、RAM36に格納されたツール
の目標位置(具体的には、各モータ13〜21の回転位
置)を位置指令として読み込み、この位置指令と、位置
検出回路38にて求めた各モータ13〜21の実位置と
の偏差を算出する(P1)。そして、この算出した位置
偏差に所定の位置ゲインKpを乗じて、モータの目標速
度(速度指令)を算出し(P2)、更にこの速度指令
と、位置検出回路38にて求めた(P3)各モータ13
〜21の実速度との偏差を算出する(P4)。そして更
に、この算出した速度偏差に所定の速度ゲインKvを乗
じて、各モータ13〜21に対する電流指令値を算出し
(P5)、この電流指令値を電流制御回路40に出力す
る。
【0037】次に、電流制御回路40は、上記各アンプ
52〜58内の電流検出回路にて検出された各モータ1
3〜21の実電流をA/D変換して取り込み(P6)、
この実電流が電流指令値となるように、PWM信号を生
成する。具体的には、電流指令値と実電流との偏差を求
め(P7)、その電流偏差に所定の電流ゲインKiを乗
じる(P8)ことにより、PWM信号を生成する。そし
て、この生成したPWM信号を各アンプ52〜58に出
力し、各モータ13〜21の通電電流を制御する。な
お、図3において、実電流をA/D変換にて取り込む手
順を表わすブロックP6に記載のKA/D は、実電流をデ
ジタル値に変換する際の変換定数を表わす。
【0038】この結果、各モータ13〜21のモータ巻
線には、各アンプ52〜58から、PWM信号に応じて
駆動電圧が印加され、モータ巻線の端子電圧は、この駆
動電圧と、モータの回転角速度に逆起電力定数Keを乗
じて得られる逆起電圧とを合成した電圧となる。そし
て、各モータ巻線には、この端子電圧に、モータインダ
クタンスL及びモータ抵抗Rをパラメータとする係数
{1/(Ls+R)}を乗じた電流(つまり実電流)が
流れる。
【0039】またこのようにモータ巻線に電流が流れる
と、各モータ13〜21においては、回転子に、実電流
とトルク定数Ktとにより決定されるモータトルクTM
が発生し、モータ軸のイナーシャJによる遅れ(1/J
s)を伴って回転角速度が発生し、その回転角速度を積
分(1/S)した回転位置に制御される。そして、この
回転位置が、各モータ13〜21に設けられたロータリ
エンコーダ等のセンサにて検出され、その検出信号が制
御装置30内の位置検出回路38にフィードバックされ
る。つまり、本実施例の制御装置30は、各モータ13
〜21の回転位置,速度をフィードバック制御するサー
ボ系の制御装置として構成され、各モータ13〜21の
回転位置,延いてはツール固定部19に固定されたツー
ルの位置を高精度に制御することができる。
【0040】本実施例のロボット装置1は、制御装置3
0の動作モードとして、ツールの位置を予め設定された
目標位置に順次制御する制御モードが設定されている場
合には、上記のように各モータ13〜21を通電制御し
て、各モータ13〜21の位置を制御する、モータ制御
手段,位置制御手段としての処理を実行するのである
が、所望の制御動作を実行させるために、ツール固定部
19にツールを固定したり、固定したツールを変更した
場合には、上下軸11の重量変化によって上下軸用モー
タ21に大きな負荷が加わらないよう、エアシリンダ2
3のエア圧を調整する必要がある。
【0041】そこで、本実施例のロボット装置1は、そ
の使用方法として、ツール固定部19のツールを変更し
た場合等には、モニタ付操作パネル60を操作して、制
御装置30の動作モードをエアバランス調整モードに切
り換え、このときモニタ付操作パネル60に表示される
指示内容に従って、エアレギュレータ25の摘み25a
を操作することにより、エアシリンダ23内のエア圧を
調整することが規定されている。
【0042】以下、このエア圧の調整時にCPU32に
おいて実行されるエアバランス調整指示処理について説
明する。なお、本実施例の制御装置30は、制御モード
が設定されていなければ、各モータ13〜21への電源
供給を遮断し、上下軸11については、別途設けられた
電磁式のブレーキ装置を作動させることにより、上下軸
11が上下動するのを防止するが、動作モードがエアバ
ランス調整モード又は後述のダイレクトティーチングモ
ードに切り換えられたときには、以下に説明するエアバ
ランス調整指示処理或はダイレクトティーチング処理と
は別に、上下軸用モータ21を通電して、上下軸11を
所定の停止位置に保持するサーボ制御を行ない、ブレー
キ装置の動作を解除する。
【0043】図4に示す如く、エアバランス調整指示処
理では、まずS110(Sはステップを表わす)にて、
サーボ制御実行のために算出された上下軸用モータ21
に対する電流指令値iref を読み込む電流検出手段とし
ての処理を実行する。そして、続くS120では、この
読み込んだ電流指令値iref をパラメータとする次式
(1) を用いて、エアシリンダ23にて上下軸11を停止
位置にバランスさせるのに必要なエア圧の過不足分であ
る要求エア圧Paを算出する、演算手段としての処理を
実行する。
【0044】 Pa=−iref ×{Ki・Kt/(R+Ki・KA/D )}×Ka …(1) つまり、S110にて読み込んだ上下軸用モータ21に
対する電流指令値iref は、上下軸11を所定の停止位
置に保持するための値、換言すれば上下軸用モータ21
に、エアシリンダ23のエア圧の過不足分を補うための
トルクを発生させるための値である。従って、この電流
指令値iref から、現在上下軸用モータ21が発生して
いるトルクを求め、このトルクをエア圧に換算すれば、
エアシリンダ23にて上下軸11を所定の停止位置に保
持するためのエア圧の過不足分(つまり要求エア圧P
a)を求めることができる。そして、この電流指令値i
refから、上下軸用モータ21の発生トルクを求めるに
は、図3に示した電流指令からモータトルクTM までの
系の定数を用いればよく、また、このとき、上下軸用モ
ータ21は停止しているので、モータの回転によって生
じる逆起電圧や、モータインダクタンスLを考慮する必
要はない。
【0045】そこで本実施例では、上記(1) 式から明ら
かなように、図3に示した電流指令からモータトルクT
M までの系の定数のうち、電流ゲインKi,トルク定数
Kt,モータ抵抗Rと、電流指令値iref とから上下軸
用モータ21の発生トルク(モータトルクTM )を求
め、これにエア圧換算定数Kaを乗じることにより、ト
ルクを要求エア圧Paに換算するのである。
【0046】なお、この要求エア圧Paの算出には、ア
ンプ58内に設けられた電流検出回路にて検出した実電
流iを用いることもできる。そして、この場合には、図
3に示す実電流からモータトルクTM に至る系の定数,
つまりトルク定数Ktと、エア圧換算定数Kaとを用い
て、次式(2) のように要求エア圧Paを算出することが
できるので、要求エア圧Paをより簡単な演算で求める
ことがでる。
【0047】Pa=−i×Kt×Ka …(2) こうして、S120にて要求エア圧Paが算出される
と、この要求エア圧Paの絶対値が予め設定された許容
値Pao未満であり、要求エア圧Paが略零であるか否
かを判定する、判定手段としての処理を実行する。そし
て、要求エア圧Paの絶対値が許容値Pao以上であれ
ば、エアシリンダ23のエア圧に過不足が生じていると
判断して、続くS140に移行し、上記算出した要求エ
ア圧Paに基づき、要求エア圧Paの絶対値を許容値P
ao未満にするための調整方法(換言すれば、エアシリ
ンダ23のエア圧を最適エア圧にするための調整方法)
を指示するメッセージを、モニタ付操作パネル60のモ
ニタ部分に表示する。
【0048】なお、このメッセージは、例えば、エア圧
が過剰である場合には、図5(a)に示す如く、「エア
ヲサゲテクダサイ」という文字と、エア圧がどの程度過
剰であるのかを表わす棒状グラフとからなる画像情報に
て構成され、エア圧が不足している場合には、図5
(b)に示す如く、「エアヲアゲテクダサイ」という文
字と、エア圧がどの程度不足しているのかを表わす棒状
グラフとからなる画像情報にて構成される。
【0049】一方、S130にて要求エア圧の絶対値が
許容値Pao未満であると判断された場合には、上下軸
用モータ21は殆どトルクを発生しておらず、エアシリ
ンダ23のエア圧にて上下軸11を所定の停止位置にバ
ランスさせることができる(つまりエア圧「OK」)と
判断して、S150に移行し、その旨を表わすメッセー
ジを、モニタ付操作パネル60のモニタ部分に表示す
る。なお、このメッセージは、例えば、図5(a)に示
す如く、「OK」という文字と、エア圧が最適エア圧で
ある旨を表わす棒状グラフとからなる画像情報にて構成
される。
【0050】このように、報知手段としてのS140又
はS150にて、エア圧の調整指示或は調整完了を示す
メッセージを表示すると、今度は、S160に移行し
て、エア圧の調整作業者が、モニタ付操作パネル60を
操作して、エア圧調整の終了指令を入力したか否かを判
断する。そして、終了指令が入力されていなければ、再
度S110に移行して、上記一連の処理を実行し、終了
指令が入力されていれば、S170にて、エア圧の調整
結果を表わすメッセージを、モニタ付操作パネル60の
モニタ部分に表示した後、当該処理を終了する。
【0051】なお、S170にて表示するメッセージ
は、S150の処理によりエア圧の調整完了を表わすメ
ッセージを表示した状態で終了指令が入力された場合に
は、エア圧の調整を正常に実行できた旨を表わすメッセ
ージ(例えば「シュウリョウシマシタ」という文字から
構成されるメッセージ)となり、S140の処理により
エア圧の調整方法を指示するメッセージを表示した状態
で終了指令が入力された場合には、エア圧の調整はまだ
完了していない旨を表わすメッセージ(例えば「シュウ
リョウシテイマセン」という文字から構成されるメッセ
ージ)となる。
【0052】以上のように、エアバランス調整指示処理
では、上下軸用モータ21を通電制御(サーボ制御)す
ることにより、上下軸11を所定の停止位置に保持させ
た状態で、上下軸用モータ21に対する電流指令値ire
f を読み込み、その読み込んだ電流指令値iref (又は
電流値i)に基づき、エアシリンダ23のエア圧の最適
エア圧に対する過不足分である要求エア圧Paを算出
し、この要求エア圧Paに応じて、エア圧が「OK」か
どうかを判定して、「OK」であれば、調整完了を表わ
すメッセージを表示し、エア圧に過不足が生じていれ
ば、エア圧を最適エア圧にするための調整方法を表わす
メッセージを表示する。
【0053】このため、本実施例のロボット装置1によ
れば、エア圧の調整作業者は、モニタ付操作パネル60
に表示されたメッセージを見ながら、エア圧を調整する
ことができ、その調整作業を簡単に行なうことができ
る。また、エア圧調整の結果、「OK」が表示されてい
れば、エア圧は最適エア圧に調整されていることになる
ので、調整作業者が表示したメッセージに従い調整作業
を実行しさえすれば、調整後のエア圧がばらつくような
ことはない。従って、エア圧のばらつきによって生じる
上下軸用モータ21の負荷変動を防止することができ、
上下軸用モータ21による上下軸11の制御性を向上す
ることができる。また、上下軸用モータ21の消費電力
を必要最小限に抑えることもできる。次に、本実施例の
ロボット装置1は、使用者がモニタ付操作パネル60を
操作して、制御装置30の動作モードを、ダイレクトテ
ィーチングモードに設定することにより、ツール固定部
19に固定したツールを手動で移動させて、制御装置3
0が各モータ13〜21を通電制御する際のツールの目
標位置(換言すれば各モータ13〜21の回転位置)と
して、所望の位置を指定できるようにされている。そし
て、こうしたダイレクトティーチングを行なう際には、
使用者がロボット装置1を自由に動かすことができるよ
うに、ロボット装置1の駆動系の電源を全て遮断し、上
下軸11の位置保持用のブレーキ装置の動作を解除する
必要があるが、制御装置30がダイレクトティーチング
モードに入ったときに、駆動系の電源を遮断できるよう
にすると、エアシリンダ23のエア圧が最適エア圧に調
整できていない場合には、駆動系の電源を遮断した途端
に上下軸11が上昇或は下降することになり、大変危険
である。
【0054】そこで本実施例では、制御装置30がダイ
レクトティーチングモードに入った場合には、図6に示
すダイレクトティーチング処理を実行して、エアシリン
ダ23のエア圧が最適エア圧に調整できていなければ、
ダイレクトティーチングを行なうことができないように
されている。
【0055】即ち、このダイレクトティーチング処理で
は、まず、S200にて前述のエアバランス調整指示処
理に入ることにより、使用者に対してエア圧の調整作業
を実行させる。そして、使用者が終了指令を入力するこ
とにより、エアバランス調整指示処理から抜けると、S
210にて、エア圧が最適エア圧に調整できているか否
かを判断し、エア圧が最適エア圧に調整できていなけれ
ば、そのまま当該処理を終了して、S220移行のダイ
レクトティーチングのための処理を禁止する。
【0056】一方、エア圧が最適エア圧に調整できてい
れば、使用者に対して、上下軸用モータ21の電源をO
FFする指示を与えるために、S220にて、その旨を
表わすメッセージ(例えば「モータノデンゲンヲキッテ
クダサイ」というメッセージ)をモニタ付操作パネル6
0のモニタ部に表示し、S230にて、モータ電源がO
FFされたか否かを判断することにより、モータ電源が
OFFされるのを待ち、モータ電源がOFFされると、
S240にて、使用者がロボット装置1を動かし目標位
置の記憶指令を入力するのを受け付けるティーチング受
付処理を実行する。つまり、このティーチング受付処理
では、使用者がロボット装置1を動かすことにより変位
する各モータ13〜21の位置を検出し、使用者が位置
の記憶指令を入力(つまりティーチング)すると、現在
の位置を各モータ13〜21を通電制御する際の目標位
置として記憶する。そして、続くS250にて、ダイレ
クトティーチングの終了指令が入力されたか否かを判断
し、終了指令が入力されていなければ、再度S240に
移行することにより、終了指令が入力されるまで、ティ
ーチング処理を繰返し実行し、終了指令が入力される
と、当該処理を終了する。
【0057】このように、本実施例のロボット装置1に
おいては、制御装置30がエアバランス調整モードに入
ったときだけでなく、ダイレクトティーチングモードに
入ったときにも、エアバランス調整指示処理を実行する
ことにより、使用者に対してエア圧の調整作業を実行さ
せ、この処理の結果、エア圧が最適エア圧に調整できて
いる場合にのみ、ダイレクトティーチングを行なうこと
ができるようにされている。
【0058】従って、本実施例のロボット装置1によれ
ば、ダイレクトティーチングを行なうために上下軸用モ
ータ21の電源をOFFした際に、上下軸11が上昇或
は下降するのを防止でき、ダイレクトティーチング時の
安全性を高めることができる。
【0059】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例のロボット装置1に限定される
ものではなく、種々の態様をとることができる。例え
ば、上記実施例では、制御対象物として、第2アーム9
の先端に重力方向に変位可能に支持された上下軸11
を、エアシリンダを用いて所定位置にバランスさせるロ
ボット装置1について説明したが、本発明は、制御対象
物が重力の影響を受けて変位し、その変位を防止するた
めにエアシリンダを用いた位置制御装置であれば、上記
実施例と同様に適用して、同様の効果を得ることができ
る。つまり、本発明は、例えば、棒状の制御対象物が重
力方向に対して斜めに配設され、それが軸方向に変位可
能に支持されたシステムであっても、また、棒状の制御
対象物の先端が軸支され、制御対象物が上下に揺動する
システムであっても、上記実施例と同様に適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のロボット装置の外観を表わす説明図
である。
【図2】 ロボット装置を制御する制御装置の構成を表
わすブロック図である。
【図3】 ロボット装置のモータを含む制御系全体の動
作を説明するブロック線図である。
【図4】 エアバランス調整指示処理を表わすフローチ
ャートである。
【図5】 エアバランス調整指示処理の実行時にモニタ
付操作パネルに表示されるメッセージの一例を表わす説
明図である。
【図6】 ダイレクトティーチング処理を表わすフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…ロボット装置 3…基台 5…支柱 7…第
1アーム 9…第2アーム 11…上下軸 19…ツール固定
部 21…上下軸用モータ 23…エアシリンダ 25
…エアレギュレータ 30…制御装置 50…制御部 58…駆動回路
(アンプ) 32…CPU 34…ROM 36…RAM 3
8…位置検出回路 40…電流制御回路 60…モニタ付操作パネル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象物を、該制御対象物に加わる重
    力によって所定方向に変位可能に支持する支持部材と、
    前記制御対象物に連結され、内部のエア圧にて前記制御
    対象物を所定位置にバランスさせるエアシリンダと、モ
    ータ軸が所定の連結部材を介して前記制御対象物に連結
    され、該モータ軸の回転により前記制御対象物を変位さ
    せるサーボモータと、前記制御対象物の実位置又は実速
    度と位置指令又は速度指令との差分値に基づき前記サー
    ボモータの電流指令値を演算し、該電流指令値に従い前
    記サーボモータを通電制御するモータ制御手段とを備え
    た位置制御装置において、前記サーボモータの非通電時
    に前記エアシリンダにて制御対象物を所定位置にバラン
    スさせるのに必要な最適エア圧に対する実エア圧の過不
    足を検出するエア圧過不足検出方法であって、 前記モータ制御手段が前記制御対象物を所定位置に保持
    する通電制御を実行しているときに、前記モータ制御手
    段にて演算された電流指令値又は前記サーボモータに実
    際に流れた実電流値を検出し、 該検出した電流指令値又は実電流値に基づき、前記サー
    ボモータの発生トルクを求め、該トルクを前記エア圧の
    過不足分に換算することを特徴とするエア圧過不足検出
    方法。
  2. 【請求項2】 制御対象物を、該制御対象物に加わる重
    力によって所定方向に変位可能に支持する支持部材と、
    前記制御対象物に連結され、内部のエア圧にて前記制御
    対象物を所定位置にバランスさせるエアシリンダと、モ
    ータ軸が所定の連結部材を介して前記制御対象物に連結
    され、該モータ軸の回転により前記制御対象物を変位さ
    せるサーボモータと、前記制御対象物の実位置又は実速
    度と位置指令又は速度指令との差分値に基づき前記サー
    ボモータの電流指令値を演算し、該電流指令値に従い前
    記サーボモータを通電制御するモータ制御手段とを備え
    た位置制御装置に設けられ、前記サーボモータの非通電
    時に前記エアシリンダにて制御対象物を所定位置にバラ
    ンスさせるのに必要な最適エア圧に対する実エア圧の過
    不足を検出するエア圧過不足検出装置であって、 前記モータ制御手段が前記制御対象物を所定位置に保持
    する通電制御を実行しているときに、前記モータ制御手
    段にて演算された電流指令値又は前記サーボモータに実
    際に流れた実電流値を検出する電流検出手段と、 該電流検出手段にて検出された電流指令値又は実電流値
    に基づき、前記サーボモータの発生トルクを求め、該ト
    ルクを前記エア圧の過不足分に換算する演算手段と、 を備えたことを特徴とするエア圧過不足検出装置。
  3. 【請求項3】 制御対象物を、該制御対象物に加わる重
    力によって所定方向に変位可能に支持する支持部材と、
    前記制御対象物に連結され、内部のエア圧にて前記制御
    対象物を所定位置にバランスさせるエアシリンダと、外
    部操作に従い該エアシリンダ内のエア圧を増・減させる
    エア圧調整手段と、モータ軸が所定の連結部材を介して
    前記制御対象物に連結され、該モータ軸の回転により前
    記制御対象物を変位させるサーボモータと、前記制御対
    象物の実位置又は実速度と位置指令又は速度指令との差
    分値に基づき前記サーボモータの電流指令値を演算し、
    該電流指令値に従い前記サーボモータを通電制御するモ
    ータ制御手段とを備えた位置制御装置において、使用者
    が前記エア圧調整手段を操作して、前記エアシリンダ内
    のエア圧を、前記制御対象物を所定位置にバランスさせ
    るのに必要な最適エア圧に調整する際に、該エア圧の調
    整方法を指示するエア圧調整指示方法であって、 前記モータ制御手段に前記制御対象物を所定位置に保持
    する通電制御を実行させて、そのとき前記モータ制御手
    段にて演算された電流指令値又は前記サーボモータに実
    際に流れた実電流値を検出する検出動作、 該検出した電流指令値又は実電流値に基づき、前記サー
    ボモータの発生トルクを求めると共に、該トルクを前記
    エア圧の過不足分に換算する演算動作、 該エア圧の過不足分が予め設定された許容値以上であれ
    ば、該エア圧の過不足分に応じて、前記エア圧の増・減
    方向を映像又は音声にて報知し、前記エア圧の過不足分
    が許容値未満であれば、エア圧調整の完了を映像又は音
    声にて報知する報知動作、 を順次繰返し行なうことを特徴とするエア圧調整指示方
    法。
  4. 【請求項4】 制御対象物を、該制御対象物に加わる重
    力によって所定方向に変位可能に支持する支持部材と、
    前記制御対象物に連結され、内部のエア圧にて前記制御
    対象物を所定位置にバランスさせるエアシリンダと、外
    部操作に従い該エアシリンダ内のエア圧を増・減させる
    エア圧調整手段と、モータ軸が所定の連結部材を介して
    前記制御対象物に連結され、該モータ軸の回転により前
    記制御対象物を変位させるサーボモータと、前記制御対
    象物の実位置又は実速度と位置指令又は速度指令との差
    分値に基づき前記サーボモータの電流指令値を演算し、
    該電流指令値に従い前記サーボモータを通電制御するモ
    ータ制御手段とを備えた位置制御装置に設けられ、使用
    者が前記エア圧調整手段を操作して、前記エアシリンダ
    内のエア圧を、前記制御対象物を所定位置にバランスさ
    せるのに必要な最適エア圧に調整する際に、該エア圧の
    調整方法を指示するエア圧調整指示装置であって、 前記モータ制御手段に前記制御対象物を所定位置に保持
    する通電制御を実行させて、そのとき前記モータ制御手
    段にて演算された電流指令値又は前記サーボモータに実
    際に流れた実電流値を検出する電流検出手段と、 該電流検出手段にて検出された電流指令値又は実電流値
    に基づき、前記サーボモータの発生トルクを求め、該ト
    ルクを前記エア圧の過不足分に換算する演算手段と、 該演算手段にて算出されたエア圧の過不足分が予め設定
    された許容値以上であるか否かを判定する判定手段と、 該判定手段にて前記エア圧の過不足分が前記許容値以上
    であると判断された場合には、該エア圧の過不足分に応
    じて、前記エア圧の増・減方向を映像又は音声にて報知
    し、前記判定手段にて前記エア圧の過不足分が許容値未
    満であると判断された場合には、エア圧調整の完了を映
    像又は音声にて報知する報知手段と、 を備えたことを特徴とするエア圧調整指示装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のエア圧調整指示方法に
    おいて、 前記位置制御装置は、前記モータ制御手段に位置指令又
    は速度指定を入力して、前記制御対象物を予め記憶され
    た目標位置に変位させる位置制御手段と、当該位置制御
    装置がダイレクトティーチングモードに入ると、前記サ
    ーボモータへの電源供給を遮断させ、その後、使用者の
    手動操作によって変位する前記制御対象物の位置を検出
    すると共に、該検出位置の記憶指令が入力される度に該
    検出結果を前記目標位置として記憶する目標位置受付手
    段とを備えたロボット装置であり、 外部から前記ダイレクトティーチングモードが指令され
    ると、前記一連の検出・演算・報知動作からなるエア圧
    調整指示を行ない、該エア圧調整指示の結果、使用者に
    より前記エア圧の過不足分が前記許容値未満に調整され
    た場合に、前記目標位置受付手段の動作を許可すること
    を特徴とするエア圧調整指示方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のエア圧調整指示装置に
    おいて、 前記位置制御装置は、前記モータ制御手段に位置指令又
    は速度指定を入力して、前記制御対象物を予め記憶され
    た目標位置に変位させる位置制御手段と、当該位置制御
    装置がダイレクトティーチングモードに入ると、前記サ
    ーボモータへの電源供給を遮断させ、その後、使用者の
    手動操作によって変位する前記制御対象物の位置を検出
    すると共に、該検出位置の記憶指令が入力される度に該
    検出結果を前記目標位置として記憶する目標位置受付手
    段とを備えたロボット装置であり、 前記電流検出手段、演算手段、判定手段、及び報知手段
    は、外部から前記ダイレクトティーチングモードが指令
    されると起動して、使用者に対するエア圧調整指示を行
    ない、 更に、該エア圧調整指示により前記エア圧の過不足分が
    前記許容値未満に調整されて、前記判定手段にてその旨
    が判定されると、前記目標位置受付手段の動作を許可す
    るティーチング許可手段を備えたことを特徴とするエア
    圧調整指示装置。
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